JPH054276A - ポリエチレン系二軸延伸フイルムの製造方法 - Google Patents
ポリエチレン系二軸延伸フイルムの製造方法Info
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- JPH054276A JPH054276A JP3180225A JP18022591A JPH054276A JP H054276 A JPH054276 A JP H054276A JP 3180225 A JP3180225 A JP 3180225A JP 18022591 A JP18022591 A JP 18022591A JP H054276 A JPH054276 A JP H054276A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】線状低密度ポリエチレンを主体とする樹脂を原
料とし、延伸斑がなく且つ低収縮特性を有するポリエチ
レン系二軸延伸フイルムの製造方法を提供する。 【構成】線状低密度ポリエチレンを主体とする原料樹脂
を溶融押出ししつつ冷却固化して実質的に未配向のシー
トとなし、次いで、同時二軸延伸法により、下記の数式
[数1]の条件を満たす延伸温度にて縦および横方向に
それぞれ4倍以上7倍未満延伸した後、更に、下記の数
式[数2]の条件を満たす温度にて熱処理し、100℃
における熱収縮率が縦および横方向において各々8%以
下であるポリエチレン系二軸延伸フイルムを製造する。 【数1】Tm−30℃≦T1≦Tm−10℃ 【数2】Tm−15℃≦T2≦Tm (上記式中、Tmは原料樹脂の融点、T1は延伸温度、
T2は熱処理温度を表す)
料とし、延伸斑がなく且つ低収縮特性を有するポリエチ
レン系二軸延伸フイルムの製造方法を提供する。 【構成】線状低密度ポリエチレンを主体とする原料樹脂
を溶融押出ししつつ冷却固化して実質的に未配向のシー
トとなし、次いで、同時二軸延伸法により、下記の数式
[数1]の条件を満たす延伸温度にて縦および横方向に
それぞれ4倍以上7倍未満延伸した後、更に、下記の数
式[数2]の条件を満たす温度にて熱処理し、100℃
における熱収縮率が縦および横方向において各々8%以
下であるポリエチレン系二軸延伸フイルムを製造する。 【数1】Tm−30℃≦T1≦Tm−10℃ 【数2】Tm−15℃≦T2≦Tm (上記式中、Tmは原料樹脂の融点、T1は延伸温度、
T2は熱処理温度を表す)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリエチレン系二軸延
伸フイルムの製造方法に関するものであり、詳しくは、
線状低密度ポリエチレンを主体とする樹脂を原料とした
低収縮特性を有するポリエチレン系二軸延伸フイルムの
製造方法に関するものである。
伸フイルムの製造方法に関するものであり、詳しくは、
線状低密度ポリエチレンを主体とする樹脂を原料とした
低収縮特性を有するポリエチレン系二軸延伸フイルムの
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】線状低密度ポリエチレン樹脂は、従来の
高圧法低密度ポリエチレン樹脂に比べ、低温低圧下での
イオン重合により製造されるため、設備費および使用エ
ネルギーが少なくて安価に製造できる。しかしながら、
線状低密度ポリエチレン樹脂は、本質的に結晶性ポリマ
ーであるため、従来の高密度ポリエチレンと同様に二軸
延伸が困難である。
高圧法低密度ポリエチレン樹脂に比べ、低温低圧下での
イオン重合により製造されるため、設備費および使用エ
ネルギーが少なくて安価に製造できる。しかしながら、
線状低密度ポリエチレン樹脂は、本質的に結晶性ポリマ
ーであるため、従来の高密度ポリエチレンと同様に二軸
延伸が困難である。
【0003】特開昭58−90924号公報には、線状
低密度ポリエチレン樹脂を原料とした二軸延伸フイルム
の製造方法が提案されている。上記の製造方法は、延伸
温度:線状低密度ポリエチレン樹脂の融点−20℃〜融
点−5℃、延伸速度:25〜400%/sec、延伸倍
率:少なくとも一方向が3倍以上8倍未満であって二方
向の延伸倍率の積が9倍以上50倍未満の条件で二軸延
伸することを特徴としたものである。
低密度ポリエチレン樹脂を原料とした二軸延伸フイルム
の製造方法が提案されている。上記の製造方法は、延伸
温度:線状低密度ポリエチレン樹脂の融点−20℃〜融
点−5℃、延伸速度:25〜400%/sec、延伸倍
率:少なくとも一方向が3倍以上8倍未満であって二方
向の延伸倍率の積が9倍以上50倍未満の条件で二軸延
伸することを特徴としたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
製造方法によっても、フイルムに延伸斑が生じたり、フ
イルム破断が発生するなどして満足する延伸状態は得ら
れず、更なる改良検討が必要である。また、上記の製造
方法にて得られたフイルムは、シーラントフイルムとし
て、例えば、ナイロンフイルムやポリエステルフイルム
等とラミネートした後ヒートシールして製袋化する場
合、または、一般用包装フイルム、例えば、繊維包装用
として、溶断シールにて製袋化する場合、シール部にシ
ワが発生すると言う欠点がある。本発明は、上記実情に
鑑みなされたものであり、その目的は、線状低密度ポリ
エチレンを主体とする樹脂を原料とし、良好な延伸状態
を確立し、延伸斑がなく、厚み精度の優れたポリエチレ
ン系二軸延伸フイルムの製造方法を提供することにあ
る。更に、本発明の他の目的は、シーラントフイルムと
して好適な特性を有するポリエチレン系二軸延伸フイル
ムの製造方法を提供することにある。
製造方法によっても、フイルムに延伸斑が生じたり、フ
イルム破断が発生するなどして満足する延伸状態は得ら
れず、更なる改良検討が必要である。また、上記の製造
方法にて得られたフイルムは、シーラントフイルムとし
て、例えば、ナイロンフイルムやポリエステルフイルム
等とラミネートした後ヒートシールして製袋化する場
合、または、一般用包装フイルム、例えば、繊維包装用
として、溶断シールにて製袋化する場合、シール部にシ
ワが発生すると言う欠点がある。本発明は、上記実情に
鑑みなされたものであり、その目的は、線状低密度ポリ
エチレンを主体とする樹脂を原料とし、良好な延伸状態
を確立し、延伸斑がなく、厚み精度の優れたポリエチレ
ン系二軸延伸フイルムの製造方法を提供することにあ
る。更に、本発明の他の目的は、シーラントフイルムと
して好適な特性を有するポリエチレン系二軸延伸フイル
ムの製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の目的は、
本発明に従い、線状低密度ポリエチレンを主体とする原
料樹脂を溶融押出ししつつ冷却固化して実質的に未配向
のシートとなし、次いで、同時二軸延伸法により、特許
請求の範囲第1項に記載の数式〔数1〕の条件を満たす
延伸温度にて縦および横方向にそれぞれ4倍以上7倍未
満延伸した後、更に、特許請求の範囲第1項に記載の数
式[数2]の条件を満たす温度にて熱処理することを特
徴とする、100℃における熱収縮率が縦および横方向
において各々8%以下である線状低密度ポリエチレン系
二軸延伸フイルムの製造方法により容易に達成される。
本発明に従い、線状低密度ポリエチレンを主体とする原
料樹脂を溶融押出ししつつ冷却固化して実質的に未配向
のシートとなし、次いで、同時二軸延伸法により、特許
請求の範囲第1項に記載の数式〔数1〕の条件を満たす
延伸温度にて縦および横方向にそれぞれ4倍以上7倍未
満延伸した後、更に、特許請求の範囲第1項に記載の数
式[数2]の条件を満たす温度にて熱処理することを特
徴とする、100℃における熱収縮率が縦および横方向
において各々8%以下である線状低密度ポリエチレン系
二軸延伸フイルムの製造方法により容易に達成される。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
使用する原料樹脂は、線状低密度ポリエチレンを主体と
する樹脂である。線状低密度ポリエチレンは、エチレン
とα−オレフィンの共重合体であり、従来の高圧法によ
り製造される低密度ポリエチレンとは異なり低圧法で製
造される。そして、エチレンと共重合されるα−オレフ
ィンとしては、ブテン、ペンテン、ヘキセン、オクテ
ン、4−メチルペンテン等が挙げられる。高圧法低密度
ポリエチレンと線状低密度ポリエチレンとの構造的違い
は、前者は多分岐状の分子構造であり、後者は直鎖状の
分子構造となっている点である。
使用する原料樹脂は、線状低密度ポリエチレンを主体と
する樹脂である。線状低密度ポリエチレンは、エチレン
とα−オレフィンの共重合体であり、従来の高圧法によ
り製造される低密度ポリエチレンとは異なり低圧法で製
造される。そして、エチレンと共重合されるα−オレフ
ィンとしては、ブテン、ペンテン、ヘキセン、オクテ
ン、4−メチルペンテン等が挙げられる。高圧法低密度
ポリエチレンと線状低密度ポリエチレンとの構造的違い
は、前者は多分岐状の分子構造であり、後者は直鎖状の
分子構造となっている点である。
【0007】線状低密度ポリエチレンの製法は、種々有
り、その物性も製法ごとに多少異なる。本発明に使用す
る線状低密度ポリエチレンは、MI(メルトインデック
ス、g/10min)が0.5〜3.0のものが好まし
い。MIが0.5より小さい場合は、押出性が不十分で
あり、後述するような原反の成形に当り、例えば、サー
ジングによるシート成形の不安定が厚み変動を引き起こ
し、更に、これに起因する冷却斑により、透明性あるい
は結晶性のばらつきなどを生じることが多く、従って、
物性および延伸性に優れた原反を得ることが困難であ
る。また、MIが3.0より大きい場合は、メルトテン
ションが低く、例えば、Tダイ成形での冷却ドラムへの
接触不安定に起因するさざ波現象の発生などの原反成形
における不都合がある。更に、分子量が小さいことによ
り、分子鎖が短くて分子鎖同士の絡み合が少ないことに
起因すると思われる延伸性および延伸配向度が低下す
る。その結果、フイルム物性も低下して所望の延伸フイ
ルムを得ることが困難である。
り、その物性も製法ごとに多少異なる。本発明に使用す
る線状低密度ポリエチレンは、MI(メルトインデック
ス、g/10min)が0.5〜3.0のものが好まし
い。MIが0.5より小さい場合は、押出性が不十分で
あり、後述するような原反の成形に当り、例えば、サー
ジングによるシート成形の不安定が厚み変動を引き起こ
し、更に、これに起因する冷却斑により、透明性あるい
は結晶性のばらつきなどを生じることが多く、従って、
物性および延伸性に優れた原反を得ることが困難であ
る。また、MIが3.0より大きい場合は、メルトテン
ションが低く、例えば、Tダイ成形での冷却ドラムへの
接触不安定に起因するさざ波現象の発生などの原反成形
における不都合がある。更に、分子量が小さいことによ
り、分子鎖が短くて分子鎖同士の絡み合が少ないことに
起因すると思われる延伸性および延伸配向度が低下す
る。その結果、フイルム物性も低下して所望の延伸フイ
ルムを得ることが困難である。
【0008】また、本発明に使用する線状低密度ポリエ
チレンは、密度(ρ)が0.910〜0.940g/c
cのものが好ましい。密度が0.910g/ccより小
さい場合は、得られるフイルムの柔軟性は優れるが、加
工適性に問題を生じ、また、密度が0.940g/cc
より大きい場合は、フイルムの柔軟性が損なわれる。
チレンは、密度(ρ)が0.910〜0.940g/c
cのものが好ましい。密度が0.910g/ccより小
さい場合は、得られるフイルムの柔軟性は優れるが、加
工適性に問題を生じ、また、密度が0.940g/cc
より大きい場合は、フイルムの柔軟性が損なわれる。
【0009】なお、線状低密度ポリエチレンには、本発
明の目的に支障を来さない範囲であれば、高圧法ポリエ
チレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマ
ー、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−ビニル
アルコール共重合体ケン化物、カルボン酸変性ポリオレ
フィン等を混合することが出来る。更に、常法に従い、
熱および紫外線安定剤、顔料、帯電防止剤、蛍光剤、滑
剤等を添加しても差支えない。
明の目的に支障を来さない範囲であれば、高圧法ポリエ
チレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマ
ー、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−ビニル
アルコール共重合体ケン化物、カルボン酸変性ポリオレ
フィン等を混合することが出来る。更に、常法に従い、
熱および紫外線安定剤、顔料、帯電防止剤、蛍光剤、滑
剤等を添加しても差支えない。
【0010】先ず、本発明においては、線状低密度ポリ
エチレンを主体とする原料樹脂から実質的に未配向のシ
ートを成形する。上記の未配向シートの成形は、通常の
シート成形装置および成形方法に準じて行うことがで
き、例えば、TダイによるTダイ成形法を用いることが
できる。
エチレンを主体とする原料樹脂から実質的に未配向のシ
ートを成形する。上記の未配向シートの成形は、通常の
シート成形装置および成形方法に準じて行うことがで
き、例えば、TダイによるTダイ成形法を用いることが
できる。
【0011】次いで、本発明においては、上記の未配向
シートを原反とし、同時二軸延伸法によって縦および横
方向に二軸の延伸を行う。同時二軸延伸は、具体的に
は、公知のテンター方式同時二軸延伸法またはチューブ
ラー方式同時二軸延伸法を採用して行なうことができ
る。そして、縦方向と横方向の延伸の時間的配分は任意
であり、例えば、横方向の延伸が完了するまでに縦方向
の延伸を徐々に開始したり、または、縦方向と横方向の
延伸を同時に開始するが横方向の延伸を先に完了させて
もよい。
シートを原反とし、同時二軸延伸法によって縦および横
方向に二軸の延伸を行う。同時二軸延伸は、具体的に
は、公知のテンター方式同時二軸延伸法またはチューブ
ラー方式同時二軸延伸法を採用して行なうことができ
る。そして、縦方向と横方向の延伸の時間的配分は任意
であり、例えば、横方向の延伸が完了するまでに縦方向
の延伸を徐々に開始したり、または、縦方向と横方向の
延伸を同時に開始するが横方向の延伸を先に完了させて
もよい。
【0012】延伸倍率は、二軸延伸性(延伸しやすさ)
及び得られた二軸延伸フイルムの物性の観点から、前記
の特開昭58−90924号公報に記載の方法と同様
に、縦および横方向にそれぞれ4倍以上7倍未満とする
のがよい。
及び得られた二軸延伸フイルムの物性の観点から、前記
の特開昭58−90924号公報に記載の方法と同様
に、縦および横方向にそれぞれ4倍以上7倍未満とする
のがよい。
【0013】延伸温度T1は、下記の数式[数4]
([数1]に同じ)の条件を満たす範囲とする必要があ
る。
([数1]に同じ)の条件を満たす範囲とする必要があ
る。
【数4】Tm−30℃≦T1≦Tm−10℃
(上記において、Tmは、原料樹脂の融点を表し、示差
走査熱量計(DSC)を用いた測定による融解曲線上の
吸熱メインピ−ク温度として定義される。以下同じ)
走査熱量計(DSC)を用いた測定による融解曲線上の
吸熱メインピ−ク温度として定義される。以下同じ)
【0014】延伸温度T1がTm−30℃より低い場合
は、分子鎖の運動性が乏しいため、横延伸時に破断し易
く、たとえ延伸できたとしても延伸倍率が上がらず、物
性の優れた延伸フイルムを得ることが出来ない。逆に、
Tm−10℃より高い場合は、延伸による配向効果が得
られず、更に、延伸原反がロールに粘着し始めて原反に
粘着跡が残り、このことが原因となり、延伸時にロール
間でフイルム破断が発生する。また、破断なく延伸され
たとしても、延伸斑がひどく、延伸フイルムに粘着跡が
残り、透明性、厚み精度も悪くなり、商品価値のあるフ
イルムとはならない。
は、分子鎖の運動性が乏しいため、横延伸時に破断し易
く、たとえ延伸できたとしても延伸倍率が上がらず、物
性の優れた延伸フイルムを得ることが出来ない。逆に、
Tm−10℃より高い場合は、延伸による配向効果が得
られず、更に、延伸原反がロールに粘着し始めて原反に
粘着跡が残り、このことが原因となり、延伸時にロール
間でフイルム破断が発生する。また、破断なく延伸され
たとしても、延伸斑がひどく、延伸フイルムに粘着跡が
残り、透明性、厚み精度も悪くなり、商品価値のあるフ
イルムとはならない。
【0015】次いで、本発明においては、二軸延伸フイ
ルムに熱処理を施す。そして、この熱処理温度T2は、
下記の数式〔数5〕(〔数2〕に同じ)の条件を満たす
範囲とする必要がある。
ルムに熱処理を施す。そして、この熱処理温度T2は、
下記の数式〔数5〕(〔数2〕に同じ)の条件を満たす
範囲とする必要がある。
【数5】Tm−15℃≦T2≦Tm
【0016】熱処理温度T2がTm−40℃より低い場
合は、熱処理を行ったフイルムは、収縮率が8%を越え
る収縮性を持つようになり、シーラント材として使用し
た場合には、ヒートシール時にフイルムが収縮してシー
ル面にシワが発生し商品価値を損なう。逆に、Tmより
高い場合は、延伸により生じたフイルム内部の分子配向
が流動して崩れ、フイルム物性が著しく低下し、また、
フイルムの結晶化に伴う白化現象が起こり透明性を損な
ってしまう。
合は、熱処理を行ったフイルムは、収縮率が8%を越え
る収縮性を持つようになり、シーラント材として使用し
た場合には、ヒートシール時にフイルムが収縮してシー
ル面にシワが発生し商品価値を損なう。逆に、Tmより
高い場合は、延伸により生じたフイルム内部の分子配向
が流動して崩れ、フイルム物性が著しく低下し、また、
フイルムの結晶化に伴う白化現象が起こり透明性を損な
ってしまう。
【0017】熱処理は、テンター方式同時二軸延伸法の
場合は、延伸後に引続きテンター内において、また、チ
ューブラー方式同時二軸延伸法の場合は、延伸後のフイ
ルムを折り畳み、例えば、テンター、ロール、熱ベルト
等を利用して行なうことができる。そして、熱処理時間
は3秒以上とするのが好ましい。3秒未満の場合は、充
分な熱処理効果が得られず、フイルムが大きい熱収縮性
を持つようになるため、シーラントフイルムとして使用
した場合、ヒートシール時にシワが発生することがあ
る。また、熱処理は、特に制限されないが、5〜15%
の弛緩を与えて行うのが好ましい。そして、上記の熱処
理により、二軸延伸フイルムは、100℃における熱収
縮率が縦および横方向において各々8%以下に調整され
る。
場合は、延伸後に引続きテンター内において、また、チ
ューブラー方式同時二軸延伸法の場合は、延伸後のフイ
ルムを折り畳み、例えば、テンター、ロール、熱ベルト
等を利用して行なうことができる。そして、熱処理時間
は3秒以上とするのが好ましい。3秒未満の場合は、充
分な熱処理効果が得られず、フイルムが大きい熱収縮性
を持つようになるため、シーラントフイルムとして使用
した場合、ヒートシール時にシワが発生することがあ
る。また、熱処理は、特に制限されないが、5〜15%
の弛緩を与えて行うのが好ましい。そして、上記の熱処
理により、二軸延伸フイルムは、100℃における熱収
縮率が縦および横方向において各々8%以下に調整され
る。
【0018】そして、本発明において、ヒートシール時
のシワの発生を一層確実に防止するために、二軸延伸フ
イルムの上記熱収縮率は、縦および横方向において各々
5%以下に調製するのが好ましく、そのため、前記の熱
処理温度T2は、下記の数式〔数6〕(〔数3〕に同
じ)の条件を満たす範囲とするのが好ましい。
のシワの発生を一層確実に防止するために、二軸延伸フ
イルムの上記熱収縮率は、縦および横方向において各々
5%以下に調製するのが好ましく、そのため、前記の熱
処理温度T2は、下記の数式〔数6〕(〔数3〕に同
じ)の条件を満たす範囲とするのが好ましい。
【0019】
【数6】Tm−5℃≦T2≦Tm
【0020】本発明の二軸延伸フイルムには、必要に応
じて、公知のコロナ処理、フレーム処理等の表面処理を
施すこともできる。
じて、公知のコロナ処理、フレーム処理等の表面処理を
施すこともできる。
【0021】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。また、本文および以下
の諸例中に示した測定項目は次の方法によった。
明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。また、本文および以下
の諸例中に示した測定項目は次の方法によった。
【0022】(1)収縮率
縦横共100mmの正方形に切り取ったフイルムを10
0℃のシリコンオイル浴中に10分間浸漬して取り出
し、縦横それぞれの長さを測定し、次式により算出し
た。 収縮率(%)=100−A( or B) 但し、A及びBは浸漬後の縦横それぞれの長さ(単位は
mm)を示す。
0℃のシリコンオイル浴中に10分間浸漬して取り出
し、縦横それぞれの長さを測定し、次式により算出し
た。 収縮率(%)=100−A( or B) 但し、A及びBは浸漬後の縦横それぞれの長さ(単位は
mm)を示す。
【0023】(7)融点
示差走査熱量計(パーキンエルマー社製DSC−II使
用)を使用し、10mgの原料樹脂を150℃まで昇温
して溶融したのち急冷(40℃/min.)し、次い
で、10℃/min.で昇温した場合の融解曲線上の吸
熱メインピーク温度を融点とした。
用)を使用し、10mgの原料樹脂を150℃まで昇温
して溶融したのち急冷(40℃/min.)し、次い
で、10℃/min.で昇温した場合の融解曲線上の吸
熱メインピーク温度を融点とした。
【0024】実施例1〜2及び比較例1〜3(チューブ
ラー方式同時二軸延伸法) 23℃における密度0.922g/cc、メルトインデ
ックス0.9g/10min、流動比21、共重合成分
4−メチルペンテン−1、共重合量10重量%のエチレ
ン−α−オレフィン共重合体であり、DSCによる溶融
曲線についての主ピーク温度が125℃であるエチレン
系重合体を250℃で溶融混練し、スリット直径75m
mの環状ダイスより押し出した。押し出された溶融チュ
ーブ状シートをダイス直下に取り付けた円筒状マンドレ
ル(外径66mmであり、内部に20℃の冷却水が循環
されている)の外表面を摺動させながら、外側は水槽を
通すことにより、室温まで冷却して引き取り、直径65
mm、厚さ250μのチューブ状未配向シートを得た。
ラー方式同時二軸延伸法) 23℃における密度0.922g/cc、メルトインデ
ックス0.9g/10min、流動比21、共重合成分
4−メチルペンテン−1、共重合量10重量%のエチレ
ン−α−オレフィン共重合体であり、DSCによる溶融
曲線についての主ピーク温度が125℃であるエチレン
系重合体を250℃で溶融混練し、スリット直径75m
mの環状ダイスより押し出した。押し出された溶融チュ
ーブ状シートをダイス直下に取り付けた円筒状マンドレ
ル(外径66mmであり、内部に20℃の冷却水が循環
されている)の外表面を摺動させながら、外側は水槽を
通すことにより、室温まで冷却して引き取り、直径65
mm、厚さ250μのチューブ状未配向シートを得た。
【0025】上記の未配向シートをチューブラー方式の
二軸延伸装置に導き表1記載の条件で延伸し、次いで、
得られた延伸フイルムの両端をテンタークリップにて把
持した後テンター内において表1記載の温度で熱処理
し、室温まで冷却して厚さ16μの二軸延伸フイルムを
得た。熱処理時間は5秒間とした。延伸状態の観察結果
と熱収縮率の測定結果を表1に示した。なお、表1中、
○はフイルムに延伸斑がなく安定延伸状態、△はフイル
ムに延伸斑がある状態、×はフイルム破断が発生し延伸
不可能状態をそれぞれ示す(後記の表2においても同
じ)。
二軸延伸装置に導き表1記載の条件で延伸し、次いで、
得られた延伸フイルムの両端をテンタークリップにて把
持した後テンター内において表1記載の温度で熱処理
し、室温まで冷却して厚さ16μの二軸延伸フイルムを
得た。熱処理時間は5秒間とした。延伸状態の観察結果
と熱収縮率の測定結果を表1に示した。なお、表1中、
○はフイルムに延伸斑がなく安定延伸状態、△はフイル
ムに延伸斑がある状態、×はフイルム破断が発生し延伸
不可能状態をそれぞれ示す(後記の表2においても同
じ)。
【0026】
【表1】
実施例1 実施例2 比較例1 比較例2 比較例3
──────────────────────────────────
延伸温度(℃) 100 110 85 110 125
延伸倍率 縦×横 4×4 4×6 4×4 4×6 5×6
延伸状態 ○ ○ × ○ △
熱固定温度(℃) 100 125 − 90 −
熱収縮率%
100 ℃ 縦 7.2 2.6 − 32.3 −
横 7.4 4.1 − 45.1 −
──────────────────────────────────
【0027】実施例3〜4及び比較例4〜6(テンター
方式同時二軸延伸法) 実施例1と同様のエチレン系重合体を250℃で溶融混
練し、450mm幅のTダイよりシート状に押出し、公
知のエアーナイフ法により、25℃に保たれた冷却ロー
ルに密着させて厚さ750μの未配向シートを得た。
方式同時二軸延伸法) 実施例1と同様のエチレン系重合体を250℃で溶融混
練し、450mm幅のTダイよりシート状に押出し、公
知のエアーナイフ法により、25℃に保たれた冷却ロー
ルに密着させて厚さ750μの未配向シートを得た。
【0028】上記の未配向シートをテンター方式の同時
二軸延伸装置に導き表2記載の条件で延伸し、得られた
延伸フイルムの両端をテンタークリップにて把持して表
2記載の温度で熱処理し、室温まで冷却して厚さ30μ
の二軸延伸フイルムを得た。熱処理は、7%の弛緩を与
えながら行ない、処理時間は5秒間とした。延伸状態の
観察結果と熱収縮率の測定結果を表2に示した。
二軸延伸装置に導き表2記載の条件で延伸し、得られた
延伸フイルムの両端をテンタークリップにて把持して表
2記載の温度で熱処理し、室温まで冷却して厚さ30μ
の二軸延伸フイルムを得た。熱処理は、7%の弛緩を与
えながら行ない、処理時間は5秒間とした。延伸状態の
観察結果と熱収縮率の測定結果を表2に示した。
【0029】
【表2】
実施例3 実施例4 比較例4 比較例5 比較例6
──────────────────────────────────
延伸温度(℃) 115 95 85 115 130
延伸倍率 縦×横 5×5 6×4 7×4 4×6 5×6
延伸状態 ○ ○ × ○ △
熱固定温度(℃) 125 110 − 100 −
熱収縮率%
100 ℃ 縦 3.3 8.0 − 21.5 −
横 3.6 7.6 − 32.4 −
──────────────────────────────────
【0030】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、次の効果
が達成される。 線状低密度ポリエチレンを原料とし
て利用する利点はそのまま享受する。 従来の延伸条
件で延伸されたフイルムに比べ、フイルムに延伸斑がな
く、透明性も良好で、更に強度も良好である。 寸法
安定性に優れる。 シーラントフイルムに用いた場
合、ヒートシールの際、シール部にシワの発生がない等
の優れた性能を持ち、例えば、シーラント用フイルム、
包装用フイルムとして好適なフイルムが得られる。
が達成される。 線状低密度ポリエチレンを原料とし
て利用する利点はそのまま享受する。 従来の延伸条
件で延伸されたフイルムに比べ、フイルムに延伸斑がな
く、透明性も良好で、更に強度も良好である。 寸法
安定性に優れる。 シーラントフイルムに用いた場
合、ヒートシールの際、シール部にシワの発生がない等
の優れた性能を持ち、例えば、シーラント用フイルム、
包装用フイルムとして好適なフイルムが得られる。
Claims (2)
- 【請求項1】 線状低密度ポリエチレンを主体とする原
料樹脂を溶融押出ししつつ冷却固化して実質的に未配向
のシートとなし、次いで、同時二軸延伸法により、下記
の数式[数1]の条件を満たす延伸温度にて縦および横
方向にそれぞれ4倍以上7倍未満延伸した後、更に、下
記の数式[数2]の条件を満たす温度にて熱処理するこ
とを特徴とする、100℃における熱収縮率が縦および
横方向において各々8%以下であるポリエチレン系二軸
延伸フイルムの製造方法。 【数1】Tm−30℃≦T1≦Tm−10℃ 【数2】Tm−15℃≦T2≦Tm (上記各式中、Tmは原料樹脂の融点、T1は延伸温
度、T2は熱処理温度を表す) - 【請求項2】熱処理温度が下記の数式[数3]の条件を
満たす範囲であることを特徴とする請求項1記載の線状
低密度ポリエチレン系二軸延伸フイルムの製造方法。 【数3】Tm−5℃≦T2≦Tm (上記式中、Tmは原料樹脂の融点、T2は熱処理温度
を表す)
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3180225A JPH054276A (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | ポリエチレン系二軸延伸フイルムの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3180225A JPH054276A (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | ポリエチレン系二軸延伸フイルムの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH054276A true JPH054276A (ja) | 1993-01-14 |
Family
ID=16079579
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3180225A Pending JPH054276A (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | ポリエチレン系二軸延伸フイルムの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH054276A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6852270B2 (en) | 2001-03-15 | 2005-02-08 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Production method of drawn film |
| WO2008090871A1 (ja) * | 2007-01-23 | 2008-07-31 | Tohcello Co., Ltd. | 二軸配向積層フィルム |
| JP2009075468A (ja) * | 2007-09-21 | 2009-04-09 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 位相差フィルムの製造方法 |
| CN113969007A (zh) * | 2021-10-29 | 2022-01-25 | 中国科学技术大学先进技术研究院 | 双向拉伸高密度聚乙烯薄膜用原料、双向拉伸薄膜及其制备方法和应用 |
| JP7694778B1 (ja) * | 2024-10-09 | 2025-06-18 | 王子ホールディングス株式会社 | 二軸延伸ポリエチレンフィルム |
-
1991
- 1991-06-25 JP JP3180225A patent/JPH054276A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6852270B2 (en) | 2001-03-15 | 2005-02-08 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Production method of drawn film |
| WO2008090871A1 (ja) * | 2007-01-23 | 2008-07-31 | Tohcello Co., Ltd. | 二軸配向積層フィルム |
| JPWO2008090871A1 (ja) * | 2007-01-23 | 2010-05-20 | 東セロ株式会社 | 二軸配向積層フィルム |
| JP5047994B2 (ja) * | 2007-01-23 | 2012-10-10 | 三井化学東セロ株式会社 | 二軸配向積層フィルム |
| JP2009075468A (ja) * | 2007-09-21 | 2009-04-09 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 位相差フィルムの製造方法 |
| CN113969007A (zh) * | 2021-10-29 | 2022-01-25 | 中国科学技术大学先进技术研究院 | 双向拉伸高密度聚乙烯薄膜用原料、双向拉伸薄膜及其制备方法和应用 |
| JP7694778B1 (ja) * | 2024-10-09 | 2025-06-18 | 王子ホールディングス株式会社 | 二軸延伸ポリエチレンフィルム |
| WO2026079358A1 (en) * | 2024-10-09 | 2026-04-16 | Oji Holdings Corporation | Biaxially oriented polyethylene film |
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|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
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