JPH10119211A - 熱収縮性フィルム - Google Patents

熱収縮性フィルム

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JPH10119211A
JPH10119211A JP8274390A JP27439096A JPH10119211A JP H10119211 A JPH10119211 A JP H10119211A JP 8274390 A JP8274390 A JP 8274390A JP 27439096 A JP27439096 A JP 27439096A JP H10119211 A JPH10119211 A JP H10119211A
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JP
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heat
film
shrinkable
layer
molecular weight
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JP8274390A
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English (en)
Inventor
Tomohiro Nagao
知浩 長尾
Michihiro Sawada
道宏 澤田
Kenichi Fujiwara
健一 藤原
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のポリエチレンフィルムの低い溶断シール
温度特性等の特性を保持しつつ、しかも透明性、衝撃強
度等の特性を活かしつつ、熱収縮応力がより低く、熱収
縮温度範囲がより広い熱収縮性ポリオレフィン系フィル
ムを提案することを課題とする。 【解決手段】メルトフロー比及び分子量比が (1)I10/I2 ≧5.63 (但し、I10は荷重10kg,温度190℃で10分間
あたりのメルトインデックスを、I2 は荷重2.16k
g,温度190℃で10分間あたりのメルトインデック
スをそれぞれ示す。) (2)Mw/Mn≦(I10/I2 )−4.63 (但し、Mwは重量平均分子量を、Mnは数平均分子量
をそれぞれ示す。) なる関係を満たし、長鎖分岐を持つポリオレフィンの層
を有する熱収縮性フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定の性質を有す
る、長鎖分岐構造のポリオレフィンの層を有する熱収縮
性フィルムに関する。更に詳しくは、特定の溶融流動
性、分子量分布を兼ね備えた長鎖分岐構造のポリオレフ
ィンの層を有する、低熱収縮応力等の包装適性に優れた
熱収縮性フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、包装技術の一分野として熱収縮性
フィルムを使用する熱収縮包装技術が存在し、多分野の
商品の包装に利用されている。ここにいう熱収縮包装と
は、被包装物全体を先ず熱収縮性フィルムで覆った後、
相対するフィルム間で溶断シールをして袋状の緩やかな
包装体とし、次に外部加熱をしてフィルムを収縮させ、
緊張包装状態にすることを言い、包装作業が簡単であ
り、一括包装適性を有し、外観に優れた包装状態が得ら
れる特徴を有する。
【0003】この熱収縮包装において熱収縮性フィルム
に要求される主要な条件としては、 フィルムの融点よりも低い加熱温度で熱収縮すること
(フィルムの溶融破れ、被包装体の過熱損傷を避ける等
のため)、熱収縮温度巾が広いこと(フィルムの熱的
特性自体に巾がある、熱収縮加工機械温度の調節が容易
である等のため)、フィルムの熱収縮応力は被包装体
の変形強度以下であること(フィルムの熱収縮応力が高
過ぎると、被包装体が変形して商品価値を落とす等のた
め)、フィルム溶断シール部の熱収縮後の機械特性が
高いこと(フィルムの溶断シール強度が低い場合は、熱
収縮包装後に引張応力が集中して破袋しやすいため)、
熱収縮包装後、フィルム溶断シール部に収縮不完全部
分を残さないこと(該収縮不完全部分を残すと、包装体
の外観が悪く、商品価値を落とす等のため)、熱収縮
後のフィルムが高透明性、高光沢性を有する他、フィル
ム溶断シール時に無臭性(商品価値、環境又は食品衛生
向上等のため)であること等が挙げられる。
【0004】従来、熱収縮性フィルムとしては、主とし
てポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニール製
フィルムを二軸延伸処理して得られたフィルムが最も一
般的である。 二軸延伸ポリ塩化ビニルフィルムの場合
は、熱収縮後のフィルムの透明性、光沢性は優れている
ものの、通常の熱溶断シーラーは使用できず、高周波溶
断シーラー等の特殊な装置が必要であり、熱収縮応力も
高く、しかも該溶断シール部の機械的強度に前記ポリエ
チレン、ポリプロピレンの場合のような強靱性がないた
め破断し易く、引裂伝播現象も見られる他、上記溶断シ
ール時に悪臭を発生することもあり、好ましい包装材料
とは言えない。二軸延伸ポリプロピレンフィルムは、高
立体規則性ポリプロピレン樹脂が使用され、熱収縮後の
フィルムの透明性、光沢性に優れているため包装体の外
観がよく、商品価値を高める点で優れているものの、一
般的に熱収縮温度が高い、熱収縮温度巾が狭いため包装
加工条件範囲が狭い、フィルムの熱溶断シール強度が弱
い、熱収縮応力が高い性質を有するため被包装体の変
形、破壊も起こり易い、熱収縮時に熱収縮むら又は熱収
縮不完全部分(不完全収縮部分とも言え、溶断シール端
部、角隅部に特に発生し易く、その形状から通称ドッグ
イアーと言われている。以下、ドッグイアーと言う。)
が発生し易い等の欠点を有する。二軸延伸ポリエチレン
フィルムは、ポリエチレンの種類によりその特性は多種
多様であるが、概略、溶断シール温度が低い、溶断シー
ル部の高強度等の点で優れているものの、耐ブロッキン
グ性、透明性、衝撃強度、引裂強度等が上記ポリ塩化ビ
ニルとかポリプロピレンの場合に比して劣り、更に熱収
縮応力が比較的高い、熱収縮温度巾も狭く、しかも熱収
縮のための加熱による溶融破れを生じ易い他、収縮むら
に基づく引きつりや、あばた状凹凸が多く発生したり、
熱収縮包装後にドッグイアーがフィルム溶断シール部に
多発し易い等問題点も多い。
【0005】上記ポリエチレンの場合の問題点は、主と
してその重合触媒の進歩、改良によりかなり解消され、
しかも新しい優れた特性も付与された、多様化された熱
収縮性フィルムが出現しつつある。即ち、高圧法による
低密度ポリエチレン(LDPE)から、チーグラー触媒
やフィリップス触媒使用による中低圧の高密度ポリエチ
レン(HDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDP
E)、更にはメタロセン触媒使用による線状低密度ポリ
エチレン(LLDPE)へと発展、多様化したことはよ
く知られたことであるが、上記メタロセン触媒使用によ
る線状低密度ポリエチレンは、特に触媒の活性点が均
一であるシングルサイト触媒が使用されているため、ポ
リマーの分子量分布が狭いエチレンとコモノマーのα
−オレフィンとの重合が均一に行なわれるため、分子間
におけるモノマー成分比分布が狭いという特徴を有し、
フィルムのブロッキング性、低温シール性、透明性、衝
撃強度、引裂強度が大幅に改善され、他種樹脂との共押
出成形による熱収縮性多層フィルムも提案されている
(特開平7−314624号公報、同7−309962
号公報等)ものの、未だ熱収縮包装における熱収縮の適
性温度範囲が狭い、前記熱収縮包装時の収縮むら及びド
ッグイアーの発生は改善されておらず、未解決である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記各種熱
収縮包装材料中、メタロセン触媒使用による線状低密度
ポリエチレン製の熱収縮性フィルムが、従来のポリエチ
レンフィルムの持つ低い溶断シール温度特性、熱収縮時
の溶断シール部の高強度特性を保持しつつ、しかもブロ
ッキング性、低温シール性、透明性、衝撃強度、引裂強
度の諸点において優れていることに着目し、これらの特
性を活かしつつ、熱収縮応力がより低く、ドッグイアー
の発生が少なく、且つ熱収縮温度範囲がより広い熱収縮
性ポリオレフィン系フィルムを提案することを課題とす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、メタロセ
ン触媒使用による線状低密度ポリエチレン製の熱収縮性
フィルムを使用した熱収縮包装における熱収縮応力の低
下、熱収縮温度範囲の拡大について鋭意研究した結果、
特定の溶融流動性、分子量分布を兼ね備えた長鎖分岐構
造のポリオレフィンの層を有するフィルムが好適である
ことを見出し、本発明を完成した。
【0008】即ち、本発明の要旨は以下の通りである。 (第1)メルトフロー比及び分子量比が (1)I10/I2 ≧5.63 (但し、I10は荷重10kg,温度190℃,10分間
あたりのメルトインデックスを、I2 は荷重2.16k
g,温度190℃,10分間あたりのメルトインデック
スをそれぞれ示す。) (2)Mw/Mn≦(I10/I2 )−4.63 (但し、Mwは重量平均分子量を、Mnは数平均分子量
をそれぞれ示す。) なる関係を満たし、長鎖分岐を持つポリオレフィンの層
を有する熱収縮性フィルム。 (第2)長鎖分岐を持つポリオレフィンが、エチレン−
1−オクテン共重合体である前記第1記載の熱収縮性フ
ィルム。 (第3)メルトフロー比及び密度が (1)5.63≦I10/I2 ≦15 (2)0.86≦d≦0.94 (但し、dは密度(g/cm3 )を示す。) なる関係を満たし、前記第1又は2記載の長鎖分岐を持
つポリオレフィンの層を有する熱収縮性フィルム。 (第4)前記第1ないし3のいずれかに記載の長鎖分岐
を持つポリオレフィンの層及びプロピレン系ポリマーの
層のいずれか一方を中間層とし、他を両外層とした3層
構造を有する熱収縮性フィルム。
【0009】以下、本発明の内容を詳細に説明する。本
発明に係るポリオレフィンは、I10/I2 ≧5.63と規
定されるが、好ましくは5.63≦I10/I2 ≦15、よ
り好ましくは5.63≦I10/I2 ≦8.5なる範囲の値で
ある。ここにI10/I2 なるメルトフロー比は、流動性
測定条件を変えて測定した2つのメルトフロー値の比で
あり、流動性からみた分子量分布の目安になるものであ
る。I10/I2 が5.63未満であれば、成形加工性に劣
る。具体的には、高剪断応力下でメルトフラクチャー表
面性状を起こす点で問題がある。
【0010】又、本発明に係るポリオレフィンは、Mw
/Mn≦(I10/I2 )−4.63と規定されるが、1.5
≦〔Mw/Mn≦(I10/I2 )−4.63〕≦3がより
好ましい。ここにMw/Mnなる比は、重量平均分子量
と数平均分子量なる異種の測定法に基づく分子量の比で
あり、分子量分布の目安になるものである。Mw/Mn
>(I10/I2 )−4.63であれば、フィルムの光学特
性が劣る。具体的には、光沢度が低い、曇り度が高い等
の点で問題がある。
【0011】更に本発明に係るポリオレフィンの密度は
0.86g/cm3 以上,0.94g/cm3 以下あること
が好ましいが、より好ましくは0.86g/cm3 以上,
0.91g/cm3 以下、更に好ましくは0.86g/cm
3 以上,0.89g/cm3 以下である。密度が0.86g
/cm3 未満の場合は、フィルム表面がべたつき易くな
る点で好ましくない。又、0.94g/cm3 を超えると
成形加工性に劣る点で好ましくない。
【0012】本発明に規定する「長鎖分岐を持つポリオ
レフィン」とは「ポリマーのバックボーンが、炭素数1
000個あたり、0.01〜3個の長分岐鎖によって置換
されているもの」を指すが、この数は好ましくは0.01
〜1個であり、更に好ましくは0.05〜1個である。こ
の長鎖分岐を持つポリオレフィンとしては、エチレンと
α−オレフィン共重合体が好ましく、またα−オレフィ
ンとしては1−ブテン、1−ヘキセン、2−メチル−1
−ペンテン、1−オクテンが好ましく、特に1−オクテ
ンが好ましく使用される。コモノマーとして上記のよう
なα−オレフィンを用い、長鎖分岐を形成することによ
り、前記I10/I2 及びMw/Mnの値を所望の範囲に
規定することができ、後記のごとく広い熱収縮性温度範
囲を付与することができ、また、熱収縮応力の低下を図
ることができる。
【0013】本発明に規定する「長鎖分岐を持つポリオ
レフィンを使用した熱収縮性フィルム」は、上記特定の
ポリオレフィンを使用し、公知の製造方法及び加工方法
によりフラット又は管状フィルムを製造した後、テンタ
ー方式、インフレーション方式又はチューブラー方式に
より、同時又は逐次二軸延伸する方法が最も好適であ
る。なお、高い熱収縮性を付与するためには、延伸速度
は可及的高速で行い、延伸温度は可及的低温で行なうこ
とが好ましく、また延伸処理後の急冷処理が好ましく採
用される。もっとも、熱収縮性の程度の調節のために、
延伸処理後に適宜アニール処理をしてもよい。
【0014】本発明に係るポリオレフィン樹脂には、成
形用添加材として一般的に知られているアンチブロッキ
ング剤、滑剤、帯電防止剤、核剤、延伸配向剤、酸化防
止剤、熱安定剤、光安定剤、難燃剤、顔料、充填剤、相
溶化剤等を適宜添加することができる。
【0015】本発明に係る熱収縮性フィルムは、その熱
収縮特性を阻害しない限り、機械的強度、溶断シール強
度、包装適性等の向上の要求に応じて、上記特定のポリ
オレフィン樹脂製フィルムに、延伸又は無延伸状態の合
成樹脂層を積層した複合フィルムとして使用することが
できるが、ポリプロピレン系樹脂又はそのフィルムとの
複合フィルムが耐熱性の点で特に好ましい。上記ポリプ
ロピレン系樹脂又はそのフィルムとの複合フィルムは、
本発明に係る熱収縮性ポリオレフィンの層を中間層とす
る3層構造を含むもの、又は該熱収縮性ポリオレフィン
の層を両外層とし、中間層としてポリプロピレン系樹脂
又はそのフィルムを配した3層構造を含むものが、加熱
収縮処理時の耐熱性、低い熱収縮応力、熱収縮処理温度
範囲の拡大化の点で特に好ましい。
【0016】なお、前記他の合成樹脂としては、上記ポ
リプロピレン系樹脂の他に低密度ポリエチレン、線状低
密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、エチレン−メチルメタクリレート共
重合体、エチレン−メチルアクリレート共重合体、エチ
レン−アクリル酸共重合体の金属塩等のアイオノマー、
石油樹脂等を挙げることができる。なお積層される当該
他の合成樹脂は延伸フィルム、又は未延伸フィルムとし
て本発明に係るポリオレフィン系の熱収縮フィルムに複
合化してもよいが、未延伸フィルムと本発明に係るポリ
オレフィンの未延伸フィルムを積層した後、同時に延伸
処理し、熱収縮性付与処理をしてもよい。更に、これら
多層構造のフィルムは、通常の方法で複数枚のフィルム
の積層加工で製造される他、本発明に係るポリオレフィ
ン系フィルム表面に上記各種樹脂を溶融積層する方法で
も製造される。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例を用いて説明する。 (実施例1)3層構造の複合フィルムの中間層形成用樹
脂として、I10/I2 が9.8,Mw/Mnが2.2, 密度
が0.902g/cm3 のエチレン−1−オクテン共重合
体10重量部と、エチレン含有量が2.3重量%のエチレ
ン−プロピレン共重合体90重量部とからなる樹脂組成
物を、両外層形成用樹脂として、I10/I2 が9.8,M
w/Mnが2.2,密度が0.902g/cm3 のエチレン
−1−オクテン共重合体を使用してそれぞれ使用し、3
層共押出成形用であって240℃に設定されたサーキュ
ラーダイスに連結設置された3台の押出機に供給し、層
厚み比が1(外層):2(中間層):1(外層)となる
ように押出し、水冷方式により急冷して延伸用原反管状
シートを成形した。次に該管状シートを炉の温度400
℃の管状遠赤外線炉内を通過させて加熱しつつチューブ
ラー延伸法により、縦方向、横方向共に5倍に延伸し、
直ちに空冷方式により急冷して厚さ12μmの熱収縮性
の二軸延伸フィルムを得た。上記得られたフィルムの最
大熱収縮応力は16kg/cm2 と低い値であった。収
縮率が5%及び30%をそれぞれ示す温度の差 (以下、
収縮温度巾という)は39℃と広く、所望の収縮特性を
容易に得ることができることがわかった。次に、熱収縮
性フィルムで20cm(巾)×40cm(長)×5cm(厚)
のボール紙箱(紙厚み1mm)を包装し、収縮トンネル温
度150℃に設定したシュリンク包装機内を通して熱収
縮包装テストを行なったところ、ボール箱には変形は全
く見られず、フィルム全面が緊張した平滑な包装状態が
得られ、溶断シール部の端部とか被包装体から最も離れ
た溶断シール部分に通常生じやすいドッグイアーは見ら
れなかった。収縮トンネル温度を上記温度よりも更に2
0〜30℃高くして同様の収縮包装テストを行なった。
フィルム面のうち、被包装物と接触していない部分によ
く見られる溶融破れ、白化現象も見られず、又溶断シー
ル部に設けた空気抜き孔とか該シール部分における破袋
現象も全く発生しなかった。
【0018】(実施例2)実施例1における中間層形成
用樹脂としてMIが8,密度が0.85/cm3 ,ビカッ
ト軟化点が94℃のプロピレン−エチレン−ブテン共重
合体を使用し、層厚み比を35(外層):30(中間
層):35(外層)とした以外は実施例1と同様の条件
で厚み10μmの熱収縮性の二軸延伸フィルムを得た。
次に、実施例1同様の条件で各種特性を測定した。上記
二軸延伸フィルムの最大熱収縮応力は20kg/cm2
と低い値であり、収縮温度巾は44℃と広く、所望の収
縮特性を容易に得ることができることがわかった。更
に、熱収縮包装テストを行なったところ、ボール箱には
変形は全く見られず、フィルム全面が緊張した平滑な包
装状態が得られ、溶断シール部にはドッグイアーは全く
見られなかった。収縮トンネル温度を更に高くした収縮
包装テストにおいては、フィルム面のうち、被包装物と
の非接触部分での溶融破れ、白化現象も見られず、又溶
断シール部における破袋現象も全く発生しなかった。
【0019】(実施例3)3層構造の複合フィルムの中
間層形成用樹脂として、I10/I2 が7.9,Mw/Mn
が2.0, 密度が0.870g/cm3 のエチレン−1−オ
クテン共重合体を、両外層形成用樹脂として、密度が0.
920g/cm3 のエチレン−1−オクテン共重合体を
それぞれ使用し、3層共押出成形用であって230℃に
設定されたTダイに連結設置された3台の押出機に供給
し、層厚み比が1(外層):2(中間層):1(外層)
となるように押出し、延伸用原反シートを成形した。次
に該シートをテーブルテンターを用いて延伸温度105
℃にて縦方向、横方向同時に延伸し、厚さ12μmの熱
収縮性のフィルムを得た。次に、実施例1同様の条件で
各種特性を測定した。上記二軸延伸フィルムの最大熱収
縮応力は21kg/cm2 と低い値であり、収縮温度巾
は25℃と広く、所望の収縮特性を容易に得ることがで
きることがわかった。更に、熱収縮包装テストを行なっ
たところ、ボール箱には変形は全く見られず、フィルム
全面が緊張した平滑な包装状態が得られ、溶断シール部
にはドッグイアーは全く見られなかった。収縮トンネル
温度を更に高くした収縮包装テストにおいては、フィル
ム面のうち、被包装物との非接触部分での溶融破れ、白
化現象も見られず、又溶断シール部における破袋現象も
全く発生しなかった。
【0020】(実施例4)実施例3における両外層形成
用樹脂として、I10/I2 が9.8,Mw/Mnが2.2,
密度が0.902g/cm3 のエチレン−1−オクテン共
重合体を使用した以外は実施例3と同様にして、層厚み
比が1(外層):1.5(中間層):1(外層)の延伸用
原反シートを成形した。延伸温度を97℃とした以外は
実施例3と同様の方法で延伸し、厚さ15μmの熱収縮
性のフィルムを得た。次に、熱収縮包装テストの収縮ト
ンネル温度を135℃とした以外は実施例1と同様の条
件で各種特性を測定した。上記二軸延伸フィルムの最大
熱収縮応力は17kg/cm2 と低い値であり、収縮温
度巾は26℃と広く、所望の収縮特性を容易に得ること
ができることがわかった。更に、熱収縮包装テストを行
なったところ、ボール箱には変形は全く見られず、フィ
ルム全面が緊張した平滑な包装状態が得られ、溶断シー
ル部にはドッグイアーは全く見られなかった。収縮トン
ネル温度を更に高くした収縮包装テストにおいては、フ
ィルム面のうち、被包装物との非接触部分での溶融破
れ、白化現象も見られず、又溶断シール部における破袋
現象も全く発生しなかった。
【0021】(実施例5)実施例3における中間層形成
用樹脂として、I10/I2 が11,Mw/Mnが2.3,
密度が0.895g/cm3 のエチレン−1−オクテン共
重合体を使用した以外は実施例3と同様にして、層厚み
比が1(外層):3(中間層):1(外層)の延伸用原
反シートを成形した。延伸温度を96℃とした以外は実
施例3と同様の方法で延伸し、厚さ20μmの熱収縮性
のフィルムを得た。次に、熱収縮包装テストの収縮トン
ネル温度を135℃とした以外は実施例1と同様の条件
で各種特性を測定した。上記二軸延伸フィルムの最大熱
収縮応力は16kg/cm2 と低い値であり、収縮温度
巾は23℃と広く、所望の収縮特性を容易に得ることが
できることがわかった。更に、熱収縮包装テストを行な
ったところ、ボール箱には変形は全く見られず、フィル
ム全面が緊張した平滑な包装状態が得られ、溶断シール
部にはドッグイアーは全く見られなかった。収縮トンネ
ル温度を更に高くした収縮包装テストにおいては、フィ
ルム面のうち、被包装物との非接触部分での溶融破れ、
白化現象も見られず、又溶断シール部における破袋現象
も全く発生しなかった。
【0022】(比較例1)実施例1における中間層形成
用樹脂及び両外層形成用樹脂として、エチレン含有量が
2.3重量%のエチレン−プロピレン共重合体を使用した
以外、実施例1と同様の条件で、厚み12μmの熱収縮
性の二軸延伸フィルムを得た。実施例1同様にして、得
られたフィルムの各種特性を測定した。最大熱収縮応力
は40kg/cm2 と極めて高い値であり、収縮温度巾
は19℃と極めて狭いことがわかった。次に、収縮トン
ネル温度を150℃、155℃及び160℃でそれぞ
れ、実施例1と同様にして熱収縮包装テストを行なった
ところ、160℃で初めて熱収縮を伴った収縮包装をす
ることができたが、溶断シール部の端部に大きなドッグ
イアーが発生した他、フィルム表面の一部に皺が見ら
れ、包装仕上がり状態としてはよくなかった。収縮トン
ネル温度を160℃よりも更に5〜10℃高くして同様
の熱収縮包装テストを行なったところ、溶断シール部及
び空気抜き孔部分に破袋現象が観察された。
【0023】(比較例2)比較例1における中間層形成
用樹脂として、I10/I2 が5.60,Mw/Mnが2.
0,密度が0.880g/cm3 のエチレン−1−ブテン
共重合体を使用した以外、実施例1と同様の条件で、厚
み12μmの二軸延伸フィルムを得た。得られたフィル
ムの最大熱収縮応力は43kg/cm2 と非常に高い値
であり、収縮温度巾は15℃と非常に狭いことがわかっ
た。次に、収縮トンネル温度を155℃とした以外実施
例1と同様にして収縮包装テストを行なったところ、収
縮包装をすることはできたが、溶断シール部の端部に大
きなドッグイアーが発生した他、フィルム表面の一部に
あばた状の凹凸が見られ、包装仕上がり状態としてはよ
くなかった。収縮トンネル温度を更に5〜10℃高くし
て同様の収縮包装テストを行なったところ、溶断シール
部及び空気抜き孔部分に破袋現象が観察された。
【0024】(比較例3)比較例1における中間層形成
用樹として、I10/I2 が5.50,Mw/Mnが2.3,
密度が0.912g/cm3 のエチレン−1−ブテン共重
合体を使用した以外、実施例1と同様の条件で、厚み1
2μmの二軸延伸フィルムを得た。得られたフィルムの
最大熱収縮応力は42kg/cm2 と非常に高い値であ
り、収縮温度巾は12℃と非常に狭いことがわかった。
更に、収縮トンネル温度を155℃とした以外実施例1
と同様にして収縮包装テストを行なったところ、収縮包
装をすることはできたが、溶断シールの交差した角部に
大きなドッグイアーが発生した他、被包装体の角部近傍
のフィルムに引きつり状皺が見られ、包装仕上がり状態
としてはよくなかった。収縮トンネル温度を更に5〜1
0℃高くして同様の収縮包装テストを行なったところ、
溶断シール部及び空気抜き孔部分に破袋現象が観察され
た。
【0025】
【発明の効果】特定のメルトフロー比(I10/I2 )及
び特定のMw/Mnを兼ね備えた、長鎖分岐を持つポリ
オレフィンを単層フィルムとして、又は3層構造におけ
る中間層又は両外層とした複層構造を含む多層フィルム
は、低熱収縮応力、広い熱収縮温度巾、溶断シール部の
高強度、いわゆるドッグイアーが発生しない点で優れて
いることがわかった。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メルトフロー比及び分子量比が (1)I10/I2 ≧5.63 (但し、I10は荷重10kg,温度190℃,10分間
    あたりのメルトインデックスを、I2 は荷重2.16k
    g,温度190℃,10分間あたりのメルトインデック
    スをそれぞれ示す。) (2)Mw/Mn≦(I10/I2 )−4.63 (但し、Mwは重量平均分子量を、Mnは数平均分子量
    をそれぞれ示す。) なる関係を満たし、長鎖分岐を持つポリオレフィンの層
    を有する熱収縮性フィルム。
  2. 【請求項2】長鎖分岐を持つポリオレフィンが、エチレ
    ン−1−オクテン共重合体である請求項1記載の熱収縮
    性フィルム。
  3. 【請求項3】メルトフロー比及び密度が (1)5.63≦I10/I2 ≦15 (2)0.86≦d≦0.94 (但し、dは密度 (g/cm3)を示す。) なる関係を満たし、請求項1又は2記載の長鎖分岐を持
    つポリオレフィンの層を有する熱収縮性フィルム。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3のいずれかに記載の長鎖
    分岐を持つポリオレフィンの層及びプロピレン系ポリマ
    ーの層のいずれか一方を中間層とし、他を両外層とした
    3層構造を有する熱収縮性フィルム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7235607B2 (en) 2002-09-05 2007-06-26 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Shrink film
US7951873B2 (en) 2006-05-05 2011-05-31 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Linear low density polymer blends and articles made therefrom

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US7235607B2 (en) 2002-09-05 2007-06-26 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Shrink film
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