JPH0543455A - 肝障害の予防・治療剤 - Google Patents

肝障害の予防・治療剤

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JPH0543455A
JPH0543455A JP35548191A JP35548191A JPH0543455A JP H0543455 A JPH0543455 A JP H0543455A JP 35548191 A JP35548191 A JP 35548191A JP 35548191 A JP35548191 A JP 35548191A JP H0543455 A JPH0543455 A JP H0543455A
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JP
Japan
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group
lower alkoxy
liver
therapeutic agent
substituted
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Application number
JP35548191A
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English (en)
Inventor
Tameo Iwasaki
為雄 岩▲崎▼
Kazuhiko Kondo
一彦 近藤
Yuzo Matsuoka
雄三 松岡
Mamoru Matsumoto
守 松本
Masaki Sugiura
正毅 杉浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tanabe Pharma Corp
Original Assignee
Tanabe Seiyaku Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式〔I〕 (但し、Rは、置換もしくは非置換アミノカルボニル
基、アミノチオカルボニル基、置換もしくは非置換低級
アルコキシカルボニル基等で示される基であり、R
は、1又は2個が水素原子であり他のものが低級ア
ルコキシ基、フェニル低級アルコキシ基もしくは水酸基
であるか又は隣接する2つの基が互いに結合して低級ア
ルキレンジオキシ基を形成していることを表す。)で示
されるビフェニル誘導体又はその薬理的に許容し得る塩
を有効成分としてなる肝障害の予防・治療剤。 【効果】 この化合物は種々の肝障害に対し優れた治療
・軽減あるいは保護効果を奏し、慢性肝炎、急性肝炎、
脂肪肝、うっ血肝及び肝硬変等の予防・治療剤として有
用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は肝障害の予防・治療剤に
関する。
【0002】
【従来の技術】肝臓は解毒、各種の代謝、栄養素の貯蔵
など、種々の機能を有する重要な臓器であるが、ウイル
ス、薬物、アルコール等の様々な原因により障害を受
け、急性肝炎、慢性肝炎、脂肪肝等の肝疾患を生じ、最
終的には、肝硬変に至ることがある。特に、細胞の浸潤
及び肝線維化等の間葉系反応を伴う慢性肝炎及び肝硬変
は、難治療性の疾患として知られている。従来、このよ
うな肝障害の治療剤としては、例えば、4,4’−ジメ
トキシ−5,6,5’,6’−ビス(メチレンジオキ
シ)−2,2’−ビフェニルジカルボン酸ジメチルエス
テル(DDB)等対称型オクタ置換ビフェニル化合物が
知られている〔特開昭60−209582号〕。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は優れた肝障害
の予防・治療剤を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式〔I〕
【0005】
【化3】
【0006】(但し、Rは、置換もしくは非置換アミ
ノカルボニル基、アミノチオカルボニル基、置換もしく
は非置換低級アルコキシカルボニル基、シアノ基又は式
〔II〕
【0007】
【化4】
【0008】で示される基であり、R〜Rは、1又
は2個が水素原子であり他のものが低級アルコキシ基、
フェニル低級アルコキシ基もしくは水酸基であるか又は
隣接する2つの基が互いに結合して低級アルキレンジオ
キシ基を形成しており、Alkは低級アルキレン基であ
ることを表す。)で示されるヘキサ又はヘプタ置換ビフ
ェニル誘導体又はその薬理的に許容しうる塩を有効成分
としてなる肝障害の予防・治療剤である。本発明の有効
成分であるヘキサ又はヘプタ置換ビフェニル誘導体
〔I〕及びその薬理的に許容しうる塩は、新規化合物で
あり、優れた肝障害の予防・治療効果を奏する。
【0009】本発明の有効成分であるビフェニル誘導体
の具体例としては、一般式〔I〕において、Rがヒド
ロキシ低級アルキル基及び低級アルキル基から選ばれる
1もしくは2の基で置換されていてもよいアミノカルボ
ニル基、アミノチオカルボニル基、低級アルコキシ基で
置換されていてもよい低級アルコキシカルボニル基、シ
アノ基又は4,4−ジ低級アルキル−4,5−ジヒドロ
−2−オキサゾリル基である化合物、あるいは、R
の内、R又はRの一方が水素原子又は低級アル
コキシ基であり他の2つが低級アルコキシ基、フェニル
低級アルコキシ基もしくは水酸基であるか又は互いに結
合して低級アルキレンジオキシ基を形成しており、R
及びRが互いに結合して低級アルキレンジオキシ基を
形成しており、Rが水素原子である化合物をあげるこ
とができる。
【0010】また、更に好ましい具体例は、R〜R
が、1)R及びRが低級アルコキシ基もしくは互い
に結合して低級アルキレンジオキシ基を形成しており、
が水素原子であるか、2)Rが水素原子又は低級
アルコキシ基であり、R及びRが互いに結合して低
級アルキレンジオキシ基を形成しているか、3)R
が共に低級アルコキシ基であるか、あるいは、4)
が低級アルコキシ基であり、Rがフェニル低級ア
ルコキシ基又は水酸基であり、Rが水素原子である化
合物である。このうち、特に好ましい化合物は、R
モノもしくはジ(低級アルキル)アミノカルボニル基、
ヒドロキシ低級アルキルアミノカルボニル基、アミノチ
オカルボニル基、低級アルコキシカルボニル基、シアノ
基又は4,4−ジ低級アルキル−4,5−ジヒドロ−2
−オキサゾリル基であり、R及びRが低級アルコキ
シ基であってRが水素原子であるか;Rが水素原子
又は低級アルコキシ基であってR及びRが互いに結
合して低級アルキレンジオキシ基を形成しているか;又
はR〜Rが低級アルコキシ基であり、R及びR
が互いに結合して低級アルキレンジオキシ基を形成して
おり、Rが水素原子である化合物である。
【0011】ここに、低級アルキル基、低級アルコキシ
基及び低級アルキレン基としては、炭素数1〜6のアル
キル基、アルコキシ基及びアルキレン基をあげることが
でき、炭素数1〜4のものがとりわけ好ましい。ビフェ
ニル誘導体〔I〕は遊離の形でも、又その薬理的に許容
し得る塩の形でも医薬用途に用いることができる。薬理
的に許容し得る塩としては、無機又は有機塩基との塩、
例えばアルカリ金属塩(例えば、ナトリウム塩、カリウ
ム塩等)、アルカリ土類金属塩(例えば、カルシウム塩
等)、テトラ(低級アルキル)アンモニウム塩(テトラ
メチルアンモニウム塩、テトラエチルアンモニウム塩
等)があげられる。ビフェニル誘導体〔I〕又はその薬
理的に許容しうる塩の投与量は、患者の年齢・体重・状
態あるいは疾患の程度などにより異なるが、通常1日当
たりの投与量は0.1〜500mg/kgであり、好ま
しくは1〜300mg/kgである。
【0012】本発明の肝障害の予防・治療剤は、経口的
にも非経口的にも使用できる。経口投与する場合の剤形
は、錠剤、散剤、カプセル剤、顆粒剤の如き固形剤であ
ってもよく、溶液、懸濁液の如き液剤であってもよく、
経口投与に適した医薬担体と共に、医薬製剤として使用
することができる。かかる医薬担体としては、例えば、
結合剤(シロップ、アラビアゴム、ゼラチン、ソルビッ
ト、トラガント、ポリビニルピロリドン等)、賦形剤
(乳糖、砂糖、コーンスターチ、リン酸カリウム、ソル
ビット、グリシン等)、滑沢剤(ステアリン酸マグネシ
ウム、タルク、ポリエチレングリコール、シリカ等)、
崩壊剤(バレイショデンプン等)、湿潤剤(ラウリル硫
酸ナトリウム等)等があげられる。一方、非経口投与す
る場合の剤形は、例えば、注射用蒸留水、生理的食塩
水、ブドウ糖水溶液等を用いて、注射剤や点滴注射剤と
するのが好ましい。本発明の有効成分であるビフェニル
誘導体〔I〕の内、Rが置換もしくは非置換アミノカ
ルボニル基又は置換もしくは非置換低級アルコキシカル
ボニル基である化合物は、一般式〔III〕
【0013】
【化5】
【0014】(但し、Xはハロゲン原子を表し、他の
記号は前記と同一意味を有する。)で示されるビフェニ
ルビスカルボン酸ハライド化合物又はその塩と一般式
〔IV〕
【0015】
【化6】
【0016】(但し、Rは置換もしくは非置換アミノ
基又は置換もしくは非置換低級アルコキシ基を表す。)
で示される化合物又はその塩とを、脱酸剤(例えば、ト
リアルキルアミン)の存在又は非存在下、反応させて製
造することができる。また、Rが置換もしくは非置換
低級アルコキシカルボニル基であるビフェニル誘導体
〔I〕は、一般式〔V〕
【0017】
【化7】
【0018】(但し、記号は前記と同一意味を有す
る。)で示される環状ジエステル化合物又はその塩と、
一般式〔VI〕
【0019】
【化8】
【0020】(但し、Rは置換又は非置換低級アルコ
キシ基を表す。)で示されるアルコール化合物とを、酸
(例えば、硫酸)の存在下反応させて製造することもで
きる。ビフェニル誘導体〔I〕のうち、Rが式〔I
I〕
【0021】
【化9】
【0022】(但し、Alkは前記と同一意味を有す
る。)で示される基である化合物は、一般式〔I−a〕
【0023】
【化10】
【0024】(但し、記号は前記と同一意味を有す
る。)で示されるビス(ヒドロキシアルキルアミド)化
合物又はその塩を、脱水剤(例えば、チオニルクロリ
ド)の存在下、分子内閉環反応に付して製造することが
できる。また、Rがシアノ基又はアミノチオカルボニ
ル基であるビフェニル誘導体〔I〕 は、一般式〔I−
b〕
【0025】
【化11】
【0026】(但し、記号は前記と同一意味を有す
る。)で示されるビス(カルボキサミド)化合物又はそ
の塩を脱水剤(例えば、オキシ塩化リン)で処理し、所
望により硫化剤(例えば、硫化水素ガス)で処理して製
造することができる。さらに、R〜Rのいずれかが
フェニル低級アルコキシ基(例えば、ベンジキシ基等)
であるビフェニル誘導体〔I〕は、例えば、水素気流
中、適当な触媒(例えば、パラジウム−炭素)の存在
下、接触水素添加して、当該置換基を水酸基に変換する
こともできる。なお、原料化合物のうち、環状ジエステ
ル化合物〔V〕は、一般式〔VII〕
【0027】
【化12】
【0028】及び一般式〔VIII〕
【0029】
【化13】
【0030】(但し、Xはハロゲン原子を表し、他の
記号は前記と同一意味を有する。)で示される2−ハロ
ゲノ安息香酸化合物とサリチルアルコールとを縮合反応
させて、一般式〔IX〕
【0031】
【化14】
【0032】(但し、記号は前記と同一意味を有す
る。)で示されるジハロゲノ化合物とし、該化合物〔I
X〕を、銅粉の存在下、分子内閉環反応に付して製造す
ることができ、またビフェニルビスカルボン酸ハライド
化合物〔III〕は、化合物〔V〕を加水分解した後、
生成するカルボン酸を酸ハライドとすることにより製造
することができる。
【0033】
【作用】
実験例 〔四塩化炭素誘発肝障害に対する肝保護作用〕 (方法)1群3匹のマウス(Slc:ddY系、雄性)
に、検体(投与量:100mg/10ml−0.5%カ
ルボキシメチルセルロースナトリウム水溶液/kg)を
4日間、経口投与し、終了後、マウスは絶食させた。薬
物最終投与3時間後に、オリーブ油に溶解した四塩化炭
素(CCl)(投与量:50μl/5ml−オリーブ
油混和液/kg)を経口投与した。尚、正常対照群に
は、同量の0.5%カルボキシメチルセルロースナトリ
ウム水溶液及びオリーブ油を投与し、CCl処置対照
群には、同量の0.5%カルボキシメチルセルロースナ
トリウム水溶液を投与した。CCl投与から24時間
後に、血液をヘパリン添加試験管に採取した。血液から
血漿を分離し、肝細胞障害の指標となるグルタミック・
ピルビック・トランスアミナーゼ(GPT)活性を測定
し、各検体の肝保護作用を次式に従って、血漿GPT活
性上昇抑制率(%)で表した。
【0034】
【数1】
【0035】(結果)結果は下記第1表記載の通りであ
る。
【0036】
【表1】
【0037】製造例 1 (1−a)ピペロナール500g及びシクロヘキシルア
ミン330gをベンゼンに溶解し、ディーン・シュタル
ク装置で脱水しながら、約3時間還流する。反応液から
溶媒を留去し、残渣をイソプロピルエーテル及びヘキサ
ンの混液から再結晶して、N−(3,4−メチレンジオ
キシベンジリデン)−N−シクロヘキシルアミン597
gを得る。上記生成物158gをテトラヒドロフランに
溶解し、該溶液に2.5M n−ブチルリチウム300
mlを−50℃以下で加える。更に、同温でヨウ素17
2gのテトラヒドロフラン溶液を滴下後、反応液を室温
に戻し、水に注ぐ。析出晶をろ取し、水洗後、ジオキサ
ン、酢酸及び水の混液に溶解し、室温で一夜放置する。
反応液から溶媒を留去し、水で希釈し、析出晶をろ取
し、洗浄後、乾燥して、2−ヨード−3,4−メチレン
ジオキシベンズアルデヒド118gを得る。 M.p.124〜126℃
【0038】(1−b)2−プロモ−4,5−ジメトキ
シベンズアルデヒド・ジメチルアセタール59gをテト
ラヒドロフランに溶解し、−70℃冷却下で2.5M
n−ブチルリチウム89mlを加える。反応液を−50
℃以下に30分間保った後、反応液にヨウ素51.4g
のテトラヒドロフラン溶液を−50℃以下で滴下する。
同温に15分間保った後、酢酸及び水を加え、pH2と
する。室温で一夜放置後、反応液から溶媒を留去し、残
渣を酢酸エチルに溶解し、洗浄、乾燥後溶媒を留去す
る。残渣を更に酢酸エチルから結晶化して、2−ヨード
−4,5−ジメトキシベンズアルデヒド43gを得る。 M.p.139〜141℃
【0039】(2−a)上記(1−a)の生成物15g
のジオキサン400ml溶液及びレゾルシノール7.8
gを0.2N酢酸緩衝液200mlに加え、更に攪拌下
亜塩素酸ナトリウム5.9gを徐々に加え、2時間攪拌
後、濃縮する。更に、濃塩酸でpH1とした後、析出晶
をろ取し、洗浄、乾燥して、2−ヨード−3,4−メチ
レンジオキシ安息香酸14gを得る。上記生成物13
g、チオニルクロリド16ml及びピリジン0.1ml
をジオキサンに加え、30分間還流する。反応液から溶
媒を留去し、更にトルエンを加えて共沸して、2−ヨー
ド−3,4−メチレンジオキシ安息香酸クロリド14.
5gを得る。 M.p.69〜70℃
【0040】(2−b)上記(1−b)の生成物を(2
−a)と同様に処理して、2−ヨード−4,5−ジメト
キシ安息香酸クロリドを得る。 M.p.151〜154℃
【0041】(3)サリチルアルコール22.4gをジ
メチルアセトアミド150mlに溶解し、窒素ガス気流
中トリエチルアミン64.1ml及び4−ジメチルアミ
ノピリジン100mgを加え、−30℃に冷却する。該
混合物に撹拌下、(2−a)の生成物62.1gのジメ
チルアセトアミド100ml懸濁液を−25℃以下で滴
下する。混合物を同温で30分間撹拌後、徐々に室温に
戻し、更に5時間撹拌する。反応後、反応液を−30℃
に冷却し、トリエチルアミン30.7mlを加え、更に
(2−b)の生成物52.8gのジメチルアセトアミド
100ml溶液を滴下する。混合物を室温で一夜撹拌
後、水−酢酸の混液に注ぎ、有機層を分取する。有機層
を洗浄、乾燥後溶媒を減圧留去し、残渣をトルエンから
再結晶することにより、2−ヨード−3,4−メチレン
ジオキシ安息香酸2−〔(2−ヨード−4,5−ジメト
キシフェニル)カルボニルオキシ〕ベンジルエステル8
9.4gを得る。 M.p.128〜130℃
【0042】(4)銅粉413gのジメチルホルムアミ
ド1500ml懸濁液を撹拌下、加熱還流する。該懸濁
液に上記(3)の生成物89.5gのジメチルホルムア
ミド1000ml溶液を3時間かけて滴下し、2時間加
熱還流する。反応液から不溶物をろ去し、ろ液を減圧濃
縮する。残渣に酢酸エチルを加え、水洗後、不溶物をろ
去する。ろ液を洗浄、乾燥後溶媒を減圧留去し、残渣を
トルエンから再結晶して、5,6−メチレンジオキシ−
4’,5’−ジメトキシ−2’−(2−ヒドロキシメチ
ルフェニルオキシカルボニル)−2−ビフェニルカルボ
ン酸ラクトン53.7gを得る。 M.p.176〜179℃
【0043】(5)上記(4)の生成物1.5g、エチ
レングリコールモノメチルエーテル30ml及び硫酸1
mlを110℃で60時間加熱する。反応液を酢酸エチ
ル200ml及び水200mlの混液に注ぎ、有機層を
分取する。有機層を洗浄、乾燥後、溶媒を減圧留去し、
残渣をシリカゲルカラム〔溶媒:酢酸エチル−ヘキサン
(1:2)〕で精製し、溶出液から溶媒を減圧留去後、
残渣をエーテル−イソプロピルエーテルの混液から再結
晶することにより、5,6−メチレンジオキシ−4’,
5’−ジメトキシ−2,2’−ビフェニルジカルボン酸
ビス(メトキシエチル)エステル900mgを無色結晶
として得る。 M.p.59〜61℃
【0044】製造例 2〜10 対応原料化合物を製造例1と同様に処理することによ
り、下記第2表記載の化合物を得る。
【0045】
【表2】
【0046】
【表3】
【0047】製造例 11 (1)5,6−メチレンジオキシ−4’,5’−ジメト
キシ−2’−(2−ヒドロキシメチルフェニルオキシカ
ルボニル)−2−ビフェニルカルボン酸ラクトン4gに
メタノール100ml及び水酸化カリウム4gの水50
ml溶液を加え、30分間加熱還流する。反応液からメ
タノールを減圧留去し、10%塩酸でpH1とした後、
酢酸エチルで抽出する。抽出液を洗浄、乾燥後、溶媒を
留去し、残渣をイソプロピルエーテルで粉末化すること
により、5,6−メチレンジオキシ−4’,5’−ジメ
トキシ−2,2’−ビフェニルジカルボン酸2.84g
を得る。 M.p.207〜210℃
【0048】(2)上記(1)の生成物1.3gをジオ
キサン10mlに溶解し、該溶液にチオニルクロリド
1.76ml及びジメチルホルムアミド0.2mlを加
え、1時間加熱還流する。反応液から溶媒を留去し、残
渣をテトラヒドロフラン100mlに溶解する。該溶液
をジエチルアミン・塩酸塩2.06g、トリエチルアミ
ン2.8ml及びテトラヒドロフラン50mlの混合物
に攪拌下で加え、室温で1夜攪拌する。反応液から溶媒
を減圧留去し、残渣を酢酸エチル及び水の混液に注ぎ、
有機層を分取する。該有機層を洗浄、乾燥後、溶媒を留
去し、残渣をエーテル及びヘキサンの混液から再結晶す
ることにより、N,N,N’,N’−テトラエチル−
5,6−メチレンジオキシ−4’,5’−ジメトキシ−
2,2’−ビフェニルジカルボキサミド1.23gを無
色結晶として得る。 M.p.148〜149℃
【0049】製造例 12 (1)2−ヨード−3,4−メチレンジオキシ安息香酸
クロリドを製造例1−(3)及び(4)と同様に処理し
て、5,6−メチレンジオキシ−5’,6’−メチレン
ジオキシ−2’−(2−ヒドロキシメチルフェニルオキ
シカルボニル)−2−ビフェニルカルボン酸ラクトンを
得る。 M.p.249〜252℃
【0050】(2)上記(1)の生成物4gを製造例1
1−(1)と同様に処理することにより、5,6−メチ
レンジオキシ−5’,6’−メチレンジオキシ−2,
2’−ビフェニルジカルボン酸2.1gを得る。 M.p.253〜255℃
【0051】(3)上記(2)の生成物20gをジオキ
サンに懸濁し、チオニルクロリド20mlを加えて還流
する。反応液から溶媒を減圧留去し、残渣をトルエンで
共沸後、ジオキサン200mlに溶解する。該溶液に濃
アンモニア水200mlを−20℃で滴下し、室温で一
夜攪拌する。反応液から溶媒を留去後、残渣を濃塩酸で
pH2とし、析出晶をろ取し、水洗後、メタノールから
再結晶することにより、5,6−メチレンジオキシ−
5’,6’−メチレンジオキシ−2,2’−ビフェニル
ジカルボキサミド11gを無色結晶として得る。M.
p.249〜250℃
【0052】製造例 13〜15 対応原料化合物を製造例11又は12−(2)及び
(3)と同様に処理することにより、下記第3表記載の
化合物を得る。
【0053】
【表4】
【0054】製造例 16 N,N’−ビス(3−ヒドロキシ−2−メチルプロパン
−2−イル)−5,6−メチレンジオキシ−5’,6’
−メチレンジオキシ−2,2’−ビフェニルジカルボキ
サミド3gをチオニルクロリド20mlに加え、室温で
2時間攪拌する。反応液からチオニルクロリドを減圧留
去し、残渣を酢酸エチルに溶解し、洗浄、乾燥後、溶媒
を留去し、残渣をイソプロピルエーテルから結晶化する
ことにより、5,6−メチレンジオキシ−5’,6’−
メチレンジオキシ−2,2’−ビス(4,4−ジメチル
−4,5−ジヒドロ−2−オキサゾリル)ビフェニル2
gを無色結晶として得る。 M.p.152〜154℃
【0055】製造例 17 5,6−メチレンジオキシ−5’,6’−メチレンジオ
キシ−2,2’−ビフェニルジカルボキサミド8gをオ
キシ塩化リン70ml中で4時間加熱還流する。反応液
を冷却後、氷水に注ぐ。析出晶をろ取し、クロロホルム
に溶解する。該溶液を水洗、乾燥後、溶媒を留去するこ
とにより、5,6−メチレンジオキシ−5’,6’−メ
チレンジオキシ−2,2’−ビフェニルジカルボニトリ
ル6.5gを無色結晶として得る。 M.p.213〜215℃
【0056】製造例 18 5,6−メチレンジオキシ−5’,6’−メチレンジオ
キシ−2,2’−ビフェニルジカルボニトリル5gをピ
リジン100ml及びジオキサン100mlの混液に懸
濁し、トリエチルアミン4.7mlを加えた後、硫化水
素を5時間通気する。反応液を封管後2時間室温で放置
後、反応液から溶媒を減圧留去する。残渣をクロロホル
ムで抽出し、抽出液に水を加え、析出晶をろ取すること
により、5,6−メチレンジオキシ−5’,6’−メチ
レンジオキシ−2,2’−ビフェニルビス(チオカルボ
キサミド)5.5gを得る。 M.p.237〜238℃(分解)
【0057】製造例 19 5,6−メチレンジオキシ−4’−メトキシ−5’−ベ
ンジルオキシ−2,2’−ビフェニルジカルボン酸ジメ
チルエステル1.15gをテトラヒドロフラン50ml
及びメタノール50mlに溶解し、該溶液を40psi
の水素雰囲気中、パラジウム−炭素0.2gの存在下で
16時間攪拌する。反応後、触媒をろ去し、ろ液を減圧
乾固する。残渣をメタノールで処理して、5,6−メチ
レンジオキシ−4’−メトキシ−5’−ヒドロキシ−
2,2’−ビフェニルジカルボン酸ジメチルエステル
0.86gを無色結晶として得る。 M.p.172〜173℃
【0058】
【発明の効果】本発明の有効成分であるビフェニル誘導
体〔I〕及びその薬理的に許容しうる塩は、種々の肝障
害、例えば、細胞の変性・壊死、肝の線維化、脂肪の貯
留、うっ血等に対し、優れた治療、軽減あるいは保護効
果を奏する。また、ビフェニル誘導体〔I〕及びその薬
理的に許容しうる塩は、毒性が低く、医薬として高い安
全性を有する。例えば、本発明の有効成分である5,6
−メチレンジオキシ−4’,5’−ジメトキシ−2,
2’−ビフェニルジカルボン酸ジエチルエステル又は
5,6−メチレンジオキシ−5’,6’−メチレンジオ
キシ−2,2’−ビス(4,4−ジメチル−4,5−ジ
ヒドロ−2−オキサゾリル)ビフェニル3g/kgを、
マウスに単回経口投与して14日間観察したが、何ら異
常は認められなかった。従って、本発明の肝障害の予防
・治療剤は、慢性肝炎、急性肝炎、脂肪肝、うっ血肝及
び肝硬変等の予防・治療剤として用いることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/36 ACS 7252−4C 31/42 7252−4C // C07D 317/68 7729−4C 413/04 317 8829−4C (72)発明者 杉浦 正毅 兵庫県川西市清和台東5丁目3番地の19

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式〔I〕 【化1】 (但し、Rは、置換もしくは非置換アミノカルボニル
    基、アミノチオカルボニル基、置換もしくは非置換低級
    アルコキシカルボニル基、シアノ基又は式〔II〕 【化2】 で示される基であり、R〜Rは、1又は2個が水素
    原子であり他のものが低級アルコキシ基、フェニル低級
    アルコキシ基もしくは水酸基であるか又は隣接する2つ
    の基が互いに結合して低級アルキレンジオキシ基を形成
    しており、Alkは低級アルキレン基であることを表
    す。)で示されるビフェニル誘導体又はその薬理的に許
    容し得る塩を有効成分としてなる肝障害の予防・治療
    剤。
  2. 【請求項2】 Rがヒドロキシ低級アルキル基及び低
    級アルキル基から選ばれる1もしくは2の基で置換され
    ていてもよいアミノカルボニル基、アミノチオカルボニ
    ル基、低級アルコキシ基で置換されていてもよい低級ア
    ルコキシカルボニル基、シアノ基又は4,4−ジ低級ア
    ルキル−4,5−ジヒドロ−2−オキサゾリル基である
    請求項1記載の肝障害の予防・治療剤。
  3. 【請求項3】 R〜Rの内、R又はRの一方が
    水素原子又は低級アルコキシ基であり他の2つが低級ア
    ルコキシ基、フェニル低級アルコキシ基もしくは水酸基
    であるか又は互いに結合して低級アルキレンジオキシ基
    を形成しており、R及びRが互いに結合して低級ア
    ルキレンジオキシ基を形成しており、Rが水素原子で
    ある請求項2記載の肝障害の予防・治療剤。
  4. 【請求項4】 Rがモノもしくはジ(低級アルキル)
    アミノカルボニル基、ヒドロキシ低級アルキルアミノカ
    ルボニル基、アミノチオカルボニル基、低級アルコキシ
    カルボニル基、シアノ基又は4,4−ジ低級アルキル−
    4,5−ジヒドロ−2−オキサゾリル基であり、R
    びRが低級アルコキシ基であってRが水素原子であ
    るか;Rが水素原子又は低級アルコキシ基であってR
    及びRが互いに結合して低級アルキレンジオキシ基
    を形成しているか;又はR〜Rが低級アルコキシ基
    である請求項3記載の肝障害の予防・治療剤。
  5. 【請求項5】 慢性肝炎、急性肝炎、脂肪肝、うっ血肝
    又は肝硬変の予防・治療剤である請求項1〜4記載の肝
    障害の予防・治療剤。
JP35548191A 1990-11-29 1991-11-26 肝障害の予防・治療剤 Pending JPH0543455A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999055318A1 (en) * 1998-04-29 1999-11-04 Choongwae Pharm. Co., Ltd. Dihydroxyphenyl derivatives for hepatoprotection and treatment of liver diseases
CN102250085A (zh) * 2010-05-21 2011-11-23 四川大学 联苯双酯衍生物及其在制备自身免疫性疾病药物中的应用

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04193875A (ja) * 1990-11-26 1992-07-13 Tsumura & Co 新規ビフェニル誘導体およびこれを含有する肝障害改善剤

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