JPH0543519A - 2,6−ジクロロ−4−ニトロアニリンの製造法 - Google Patents

2,6−ジクロロ−4−ニトロアニリンの製造法

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JPH0543519A
JPH0543519A JP20429291A JP20429291A JPH0543519A JP H0543519 A JPH0543519 A JP H0543519A JP 20429291 A JP20429291 A JP 20429291A JP 20429291 A JP20429291 A JP 20429291A JP H0543519 A JPH0543519 A JP H0543519A
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JP
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nitroaniline
hydrochloric acid
chlorine
reaction
dcna
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JP20429291A
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Tadashi Okuma
正 大熊
Yoshinori Ide
義則 井出
Shuji Ozawa
修二 小沢
Ryuichi Mita
隆一 三田
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 p−ニトロアニリンを塩酸濃度25重量%以
上の塩酸水溶液中、塩素ガスを用いて塩素化して、2,
6−ジクロロ−4−ニトロアニリンを製造する方法にお
いて、塩素化が60〜80%進行するまで、反応温度を
40〜60℃、塩素ガスの導入速度をp−ニトロアニリ
ン1モルに対して0.1〜0.3モル/hの間とし、そ
の後、流量を前記流量の1/2以下に下げると同時に反
応温度を40℃以下にすることを特徴とする2,6−ジ
クロロ−4−ニトロアニリンの製造法。 【効果】 副生物DCONAを抑制し高選択率、高収率
で目的のDCNAを得るとともに、ほぼ理論量の塩素を
用いることにより工業的に効率が良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は2,6−ジクロロ−4−
ニトロアニリンの製法に関する。さらに詳しくは、p−
ニトロアニリンを塩素化して2,6−ジクロロ−4−ニ
トロアニリンを製造する方法における改良された方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】2,6−ジクロロ−4−ニトロアニリン
はアゾ系分散染料や殺虫剤の原料として有用な化合物で
ある。従来から、2,6−ジクロロ−4−ニトロアニリ
ン(以下DCNAと略記する)は、p−ニトロアニリン
(以下PNAと略記する)の塩素化により製造される技
術が一般的に知られている。その製造法を以下に示す。
【0003】低濃度の塩酸水溶液(1.8N)中、低
温度或いは高温度条件下、塩素ガスを用いて塩素化する
方法〔ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサエティー
(J.Chem.Soc.93,1772−5(190
8))〕。 中濃度の塩酸水溶液(4.5〜6N)中、高温度(9
5〜110℃)条件下、塩素ガスを用いて塩素化する方
法〔特公昭62−12787〕。 高濃度の塩酸水溶液(5〜12N)中、アルキルベン
ゼンスルホン酸(またはその塩)、アルキルナフタレン
スルホン酸(またはその塩、ホルマリン縮合物)の共存
下に塩素化する方法〔特開昭56−36435〕。 鉱酸中、リグニンスルホン酸(またはその塩)或いは
ジアルキルスルホコハク酸エステルの共存下に塩素化す
る方法〔特開昭62−70345〕。 塩酸及び氷酢酸中、塩素ガスにて塩素化する方法〔ジ
ャーナル・オブ・ケミカル・ソサエティー(J.Che
m.Soc.93,1772−5(1908))〕。 モノクロルベンゼン中、塩素化剤として塩化スルフリ
ルを用いる方法〔特開昭50−46633〕。
【0004】しかし、上記製造法では、低温度条件下
でかつ比較的濃度の低い塩酸水溶液中(1.8N)で反
応を行ったときの収率は低い(37%)。また、高温度
条件下でかつ希薄な塩酸水溶液中(0.25N)で反応
を行うと収率は実質的に向上する(75%)が、低収率
であり工業的ではない。また、希薄な塩酸水溶液に対す
るPNAの溶解度が低いために、容積効率の面からも工
業的ではない。
【0005】上記製造法では、生成物中のDCNAの
純度が82〜90%と低く、反応中間体である2−クロ
ロ−4−ニトロアニリン(以下、OCPNAと略記。)
が1〜5%残存するのみならず、ニトロ基の転位生成物
と考えられる2,4−ジクロロ−6−ニトロアニリン
(以下、DCONAと略記。)の副生が多いという欠点
を有する。そのため、高純度のDCNAを得るために
は、再結晶等の精製を行う必要がある。
【0006】上記製造法及びでは、アルキルベンゼ
ンスルホン酸、アルキルナフタレンスルホン酸、リグニ
ンスルホン酸等を触媒量添加するが、追試の結果、塩素
ガスを導入しているにもかかわらず塩素化は途中で進行
しなくなり、OCPNA及びPNAを多く含んだ生成物
が得られる。このことから、添加剤を加えることによる
容積効率の向上は、逆に生成物の純度低下を起こすので
好ましくない。また、これらの添加物が、生成物中に残
存することもあり、品質低下の点からも好ましくない。
【0007】上記製造法では、塩酸−氷酢酸中に生成
物のDCNAが溶解するために収率が低く、収率を向上
させようとすると抽出操作等が必要となり、工程が煩雑
化し好ましくない。
【0008】上記製造法では、追試の結果、種々の副
生物が多く、そのため得られたDCNAの純度は80%
程度の低いものであることが確認された。特に、副生物
としてニトロ基の転位生成物と考えられるDCONAが
10%近く含まれていた。そのため、再結晶等の精製を
行う必要があり、工程が煩雑化することから好ましくな
い。
【0009】これらの従来法(上記製造法〜)で
は、いずれも生成物中に反応中間体であるOCPNA或
いはニトロ基の転位生成物であるDCONAなどが多く
含まれ、精製すること無しに高純度のDCNAを得るこ
とは困難であった。
【0010】また、塩素化剤として塩素ガスを用いる従
来法では、塩素の反応効率が悪く、実際の反応には塩素
ガスを化学量論量よりも過剰量に使用しなければならな
い。この過剰に用いた塩素ガスは、大気中に放出すれば
環境を大きく害し、再利用しようとすれば塩素回収の装
置等が必要となり、工業的にも好ましくない。
【0011】このように、従来公知のPNAの塩素化に
よるDCNAの製造法は、収率、品質さらには塩素化剤
の塩素化効率等の点で、工業的には必ずしも満足できる
ものではない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】PNAを塩素化してD
CNAを製造する方法において、目的のDCNAを高収
率、高選択率で製造する方法を提供することを本発明の
課題とする。
【0013】
【発明を解決するための手段】本発明者等は、PNAを
塩素化してDCNAを製造する方法において、生産性の
向上を計り、なおかつ、反応中間体であるOCPNAの
残存やニトロ基の転位生成物と考えられるDCONAの
副生を極力抑え、目的のDCNAを高収率、高選択率で
製造する方法について鋭意検討した結果、濃塩酸中で塩
素ガスを用いて塩素化する方法において、塩素導入速度
並びに反応温度を工夫することにより目的が達成できる
ことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0014】即ち本発明は、PNAを塩酸水溶液中で塩
素ガスにより塩素化する方法において、高濃度塩酸中、
塩素ガスを化学量論量で反応させ、高純度のDCNAを
製造することを特徴とするDCNAの製造法であり、よ
り具体的には、PNAを塩酸濃度25重量%以上の塩酸
水溶液中、塩素ガスを用いて塩素化して、DCNAを製
造する方法において、塩素化が60〜80%進行するま
で、反応温度を40〜60℃、塩素ガスの導入速度をP
NA1モルに対して0.1〜0.3モル/hの範囲と
し、その後、流量を前記流量の1/2以下に下げると同
時に反応温度を40℃以下にすることを特徴とするDC
NAの製造法である。
【0015】以下、本発明を更に詳細に説明する。本発
明のDCNAの製造法は、PNAを塩酸濃度25%以上
の塩酸水溶液中、60℃以下の温度で塩素ガスを用いて
塩素化することを特徴とする。PNAは、15%塩酸水
溶液に対する溶解度が最も大きいが、25%未満の濃度
の塩酸水溶液中では、異性体であるDCONAの副生が
多くかつ反応中間体であるOCPNAが残存することか
ら好ましくない。
【0016】一方、25〜30%の高濃度の塩酸水溶液
では、生成物中のOCPNAの残存は抑えられ、DCN
Aの選択率は向上し、DCONAの副生は1.5〜2%
まで抑えることができる。更に、塩酸濃度が30%以上
の濃塩酸では、DCONAの生成も1.5%未満に抑制
され、高純度なDCNAを製造できる。
【0017】本発明の第2の特徴は、塩素ガスの導入速
度を、塩素化率が60〜80%の間になるまでPNA1
モルに対して0.1〜0.3モル/hの間とし、その
後、流量を前記流量の1/2以下に下げることである。
塩素の導入速度が、PNA1モルに対して0.3モル/
hより大きいと、塩素が未反応のまま反応液中から排出
し、気泡を生ずるために容積効率が低下するので好まし
くない。塩素の使用量が少なければ中間体であるOCP
NAが残存し、収率が低下する。過剰の塩素を使用して
も、収率は低下する。塩素の使用量は通常、化学量論量
の塩素を用いることが好ましい。
【0018】過剰の塩素はDCNAの過塩素化反応又は
酸化反応を促進し、選択率、純度を低下させるので好ま
しくない。また、塩素化率が60〜80%となっても、
塩素導入速度をPNA1モルに対して0.1〜0.3モ
ル/hの範囲のままで反応を行うと、未反応の塩素が系
外に排出されるので、過剰の塩素を必要とし、工業的に
も好ましくない。
【0019】本発明の第3の特徴は、反応温度を反応が
60〜80%進行するまで40〜60℃で行い、その後
40℃以下にすることである。まずPNAを塩酸水溶液
である反応媒体に懸濁させ、得られた懸濁液を本発明の
反応条件温度に加熱することにより、PNAを反応媒体
に大部分溶解させる。次に、温度を40〜60℃に維持
しながら、反応器中に塩素ガスを浸漬管を用いて導入
し、途中、反応が60〜80%進行したところで温度を
40℃以下に下げる。
【0020】塩素の使用量は通常、化学量論量である。
塩素の使用量が少なければ中間体であるOCPNAが残
存し、収率が低下する。過剰の塩素を使用しても、収率
は低下する。実際には、化学量論量の塩素を用いること
が好ましい。60℃よりも高い温度で反応を行うと、未
反応の塩素により気泡を生じ、系外に排出するので好ま
しくない。30℃よりも低温で行うと、生成物の品質が
低下し好ましくない。上記反応条件で行うと、未反応の
塩素は殆ど生ずることなく、生成物の品質低下もないの
で好適である。
【0021】本発明の第4の特徴は、反応で回収された
塩酸濾液を、そのまま次の反応へリサイクルすることで
ある。生成物のDCNAは、反応条件下で難溶性であり
沈澱する。反応終了後、沈澱物を濾過する。沈澱物は水
洗、乾燥するだけで、高純度のDCNAとして得られ、
濾過母液は、そのまま循環使用することができる。この
塩酸母液をそのまま循環使用しても得られるDCNAの
品質は、新塩酸を用いた場合と遜色なく、また収率は新
塩酸の時よりも多少向上する。生成物のDCNAは、濾
過後、水洗、乾燥させるだけで、純度が非常に高く、収
率は90%以上、純度は97%以上のDCNAが得られ
る。
【0022】
【実施例】以下に本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明は以下の実施例に限定させるものではな
い。 実施例1 反応器中にPNA70.6g(0.511モル)と35
%塩酸812gを導入した。懸濁液を攪拌しながら、約
50℃に加熱した。温度を50〜55℃に保ちながら、
塩素ガスを浸漬管を用いて前記装置内にPNAに対し
0.20モル比/hで導入した。8時間後、塩素ガスを
止め、約30℃まで冷却し、温度を30〜35℃に保ち
ながら、塩素ガスを0.07モル比/hで8時間にわた
って導入した。濾過後、生成物を55℃の加温水300
gで1回、室温の水280gで5回水洗処理を行った。
乾燥させると、生成物95.7gを得た。純度換算収率
は89.1%であった。
【0023】得られた生成物の分析結果を下記に示す。 DCNA 98.5% DCONA 1.2% 未反応のまま補集された塩素は1.9g(PNAに対し
0.05モル比)であった。
【0024】実施例2 実施例1において、35%塩酸812gの代わりに実施
例1の反応濾液650g及び35%塩酸162g用いた
こと以外は、実施例1と同様に行い、生成物98.0g
を得た。純度換算収率は91.3%であった。
【0025】得られた生成物の分析結果を下記に示す。 DCNA 98.5% DCONA 1.3% 未反応のまま補集された塩素は0.6g(PNAに対し
0.01モル比)であった。また、リサイクルを6回繰
り返したが、純度換算収率90〜93%、DCNA純度
98.0〜99.0%とほとんど変化がなかった。
【0026】比較例1〔特公昭62−12787類似の
方法〕 実施例1において、35%塩酸の代わりに15%塩酸を
用いたこと以外は、実施例1と同様に行い、生成物9
4.6gを得た。純度換算収率は62.1%であった。
【0027】得られた生成物の分析結果を下記に示す。 DCNA 69.5% DCONA 1.2% OCPNA 5.5% 未反応のまま補集された塩素は2.0g(PNAに対し
0.06モル比)であった。
【0028】比較例2 実施例1において、反応温度を50〜55℃に保ち、塩
素ガスをPNAに対し0.34モル比/hで9時間導入
したこと以外は、実施例1と同様に行い、生成物92.
4gを得た。純度換算収率は84.5%であった。
【0029】得られた生成物の分析結果を下記に示す。 DCNA 96.7% DCONA 3.0% 未反応のまま補集された塩素は45.8g(PNAに対
し1.3モル比)であった。
【0030】比較例3〔特開昭56−36435の追
試〕 実施例1において、35%塩酸547.8gを用い、デ
モールN(ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物)
2.8gを加え、反応温度を50〜55℃に保ち、塩素
ガスをPNAに対して0.56モル比で4時間導入した
こと以外は、実施例1と同様に行い、生成物87.0g
を得た。純度換算収率は72.6%であった。
【0031】得られた生成物の分析結果を下記に示す。 DCNA 88.3% DCONA 2.5% OCPNA 9.1% PNA 0.1% 未反応のまま補集された塩素は6.0g(PNAに対し
0.17モル比)であった。
【0032】比較例4 実施例1において、反応温度を50〜55℃に保ち、塩
素ガスをPNAに対し0.20モル比/hで21時間導
入したこと以外は、実施例1と同様に行い、生成物8
0.1gを得た。純度換算収率は64.6%であった。
【0033】得られた生成物の分析結果を下記に示す。 DCNA 85.3% DCONA 2.6% OCPNA 11.8% 未反応のまま補集された塩素は64.9g(PNAに対
し1.8モル比)であった。
【0034】比較例5〔特開昭50−46633の追
試〕 反応器中にPNA72.5g(0.53モル)とモノク
ロロベンゼン430gを導入した。この溶液を攪拌しな
がら、約70℃に加熱し、温度を70〜73℃に保ちな
がら、塩化スルフリル165g(1.22モル,2.3
3 モル比/PNA)を2時間かけて滴下した。その後
75℃に保って1.5時間攪拌した。反応終了後、30
℃まで冷却し、水60mlを加え、次いで16%水酸化
ナトリウム水溶液で中和した後、水蒸気蒸留を行った。
釜残渣を濾取し、水洗後乾燥させると、生成物99.0
gを得た。純度換算収率は74.5%であった。
【0035】生成物の分析結果を下記に示す。 DCNA 82.3% DCONA 7.5%
【0036】
【発明の効果】本発明の方法により副生物DCONAを
抑制し高選択率、高収率で目的のDCNAを得るととも
に、ほぼ理論量の塩素を用いることにより工業的に効率
の良い製造法である。
フロントページの続き (72)発明者 三田 隆一 福岡県大牟田市浅牟田町30 三井東圧化学 株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 p−ニトロアニリンを塩酸濃度25重量
    %以上の塩酸水溶液中、塩素ガスを用いて塩素化して、
    2,6−ジクロロ−4−ニトロアニリンを製造する方法
    において、塩素化が60〜80%進行するまで、反応温
    度を40〜60℃、塩素ガスの導入速度をp−ニトロア
    ニリン1モルに対して0.1〜0.3モル/hの間と
    し、その後、流量を前記流量の1/2以下に下げると同
    時に反応温度を40℃以下にすることを特徴とする2,
    6−ジクロロ−4−ニトロアニリンの製造法。
  2. 【請求項2】 反応終了後、析出した2,6−ジクロロ
    −4−ニトロアニリンを濾取した後得られる塩酸濾液
    を、そのまま循環使用することを特徴とする請求項1記
    載の方法。
JP20429291A 1991-08-14 1991-08-14 2,6−ジクロロ−4−ニトロアニリンの製造法 Pending JPH0543519A (ja)

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