JPH0544105A - 溶融紡糸方法 - Google Patents
溶融紡糸方法Info
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- JPH0544105A JPH0544105A JP30986291A JP30986291A JPH0544105A JP H0544105 A JPH0544105 A JP H0544105A JP 30986291 A JP30986291 A JP 30986291A JP 30986291 A JP30986291 A JP 30986291A JP H0544105 A JPH0544105 A JP H0544105A
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- Japan
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- pack body
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- polymer
- induction coil
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ポリマーの劣化を防ぐとともに、ポリマーの
吐出領域を制限することなく、かつ、口金の着脱を容易
にして操業性を向上する。 【構成】 下面に口金2が取り付けられたパックボディ
1が、スピンブロック7に挿通され、ボルト8によって
固定されている。パックボディ1の側面の周囲には、間
隙12を介して、誘導コイル13が取り付けられてい
る。誘導コイル13に低周波電流を流すと、パックボデ
ィ1とともに口金部分が誘導加熱されてポリマーの劣化
が抑えられるとともに、口金2が低周波振動することに
より、口金2からの糸離れもよくなる。なお、パックボ
ディ1は、ボルト8によって、スピンブロック7に対し
て容易に脱着でき、また、誘導コイル13がポリマーの
吐出領域を制限することもない。
吐出領域を制限することなく、かつ、口金の着脱を容易
にして操業性を向上する。 【構成】 下面に口金2が取り付けられたパックボディ
1が、スピンブロック7に挿通され、ボルト8によって
固定されている。パックボディ1の側面の周囲には、間
隙12を介して、誘導コイル13が取り付けられてい
る。誘導コイル13に低周波電流を流すと、パックボデ
ィ1とともに口金部分が誘導加熱されてポリマーの劣化
が抑えられるとともに、口金2が低周波振動することに
より、口金2からの糸離れもよくなる。なお、パックボ
ディ1は、ボルト8によって、スピンブロック7に対し
て容易に脱着でき、また、誘導コイル13がポリマーの
吐出領域を制限することもない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリエステル、ポリアミ
ド等のポリマーの溶融紡糸方法に係り、特に、パックボ
ディに取り付けられた溶融紡糸用口金を誘導加熱しつ
つ、溶融紡糸を行う方法に関する。
ド等のポリマーの溶融紡糸方法に係り、特に、パックボ
ディに取り付けられた溶融紡糸用口金を誘導加熱しつ
つ、溶融紡糸を行う方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の溶融紡糸方法として、例
えば、特開昭62−177207号公報に開示されたも
のがある。この溶融紡糸方法は、溶融紡糸用口金下面近
傍に誘導コイルを設け、前記口金に誘導電流を発生させ
ることによって、前記口金を加熱しつつ、溶融紡糸を行
うものである。この方法によれば、口金のみを選択的に
加熱することができるので、ポリマーの劣化をもたらす
ことなく高速の紡糸が可能になり、またエネルギーのロ
スも少なくなるので、経済的であるという利点がある。
えば、特開昭62−177207号公報に開示されたも
のがある。この溶融紡糸方法は、溶融紡糸用口金下面近
傍に誘導コイルを設け、前記口金に誘導電流を発生させ
ることによって、前記口金を加熱しつつ、溶融紡糸を行
うものである。この方法によれば、口金のみを選択的に
加熱することができるので、ポリマーの劣化をもたらす
ことなく高速の紡糸が可能になり、またエネルギーのロ
スも少なくなるので、経済的であるという利点がある。
【0003】また、特開平2−112403号公報に
は、濾過体、紡糸口金等を組み込んだパック本体を有す
る紡糸パックであって、パック本体の側面に少なくとも
1以上のスリットを設け、該スリットに断熱板を挿着し
た紡糸パックが開示されている。この紡糸パックは、前
記断熱板によってパック本体を上下方向に熱的に分割す
ることにより、口金温度を上げてもその影響がパック上
部に及ばないようにして、ポリマーの劣化を防止しよう
とするものである。
は、濾過体、紡糸口金等を組み込んだパック本体を有す
る紡糸パックであって、パック本体の側面に少なくとも
1以上のスリットを設け、該スリットに断熱板を挿着し
た紡糸パックが開示されている。この紡糸パックは、前
記断熱板によってパック本体を上下方向に熱的に分割す
ることにより、口金温度を上げてもその影響がパック上
部に及ばないようにして、ポリマーの劣化を防止しよう
とするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来例によれば次のような問題点がある。すなわち、
特開昭62−177207号公報に記載の溶融紡糸方法
は、口金下面に誘導コイルを設置している関係で、ポリ
マーの吐出領域が広くなると、吐出されたフィラメント
が誘導コイルに接触するため、ポリマーの吐出領域を狭
く設定しなければならないという不都合がある。
た従来例によれば次のような問題点がある。すなわち、
特開昭62−177207号公報に記載の溶融紡糸方法
は、口金下面に誘導コイルを設置している関係で、ポリ
マーの吐出領域が広くなると、吐出されたフィラメント
が誘導コイルに接触するため、ポリマーの吐出領域を狭
く設定しなければならないという不都合がある。
【0005】また、口金吐出面を掃除する場合、誘導コ
イルが邪魔になって掃除しにくく、更にスピンブロック
下方からパックボディを着脱する場合、誘導コイルも着
脱しなければならず、操業性が悪いという問題点もあ
る。
イルが邪魔になって掃除しにくく、更にスピンブロック
下方からパックボディを着脱する場合、誘導コイルも着
脱しなければならず、操業性が悪いという問題点もあ
る。
【0006】一方、特開平2−112403号公報に記
載の紡糸パックは、紡糸パックの加熱方法が対流または
輻射加熱であるので、断熱板を介設しても長時間経過す
ると、パックボディ全体が同一温度になり易く、ポリマ
ーの劣化防止の効果が少なくなる。また、口金からの糸
離れが悪いという問題点もある。
載の紡糸パックは、紡糸パックの加熱方法が対流または
輻射加熱であるので、断熱板を介設しても長時間経過す
ると、パックボディ全体が同一温度になり易く、ポリマ
ーの劣化防止の効果が少なくなる。また、口金からの糸
離れが悪いという問題点もある。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、ポリマーの劣化を防止して高速製糸が
可能であるとともに、ポリマーの吐出領域を広く設定す
ることができ、かつ、操業性のよい溶融紡糸方法を提供
することを目的とする。
たものであって、ポリマーの劣化を防止して高速製糸が
可能であるとともに、ポリマーの吐出領域を広く設定す
ることができ、かつ、操業性のよい溶融紡糸方法を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、このような
目的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、請求項1に記載の発明は、溶融紡糸用口金が取り付
けられたパックボディの側面の周囲に、間隙を介して誘
導コイルを設け、少なくとも前記パックボディに誘導電
流を発生させることによって、前記パックボディを加熱
しつつ、溶融紡糸を行うものである。
目的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、請求項1に記載の発明は、溶融紡糸用口金が取り付
けられたパックボディの側面の周囲に、間隙を介して誘
導コイルを設け、少なくとも前記パックボディに誘導電
流を発生させることによって、前記パックボディを加熱
しつつ、溶融紡糸を行うものである。
【0009】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の溶融紡糸方法において、前記誘導コイルに低周
波電流を流して溶融紡糸を行うものである。
に記載の溶融紡糸方法において、前記誘導コイルに低周
波電流を流して溶融紡糸を行うものである。
【0010】さらに、請求項3に記載の発明は、請求項
1に記載の溶融紡糸方法において、前記パックボディの
前記誘導コイルに対向する部分の温度を、前記パックボ
ディのポリマー誘導部の温度よりも、10℃以上150
℃以下の範囲で高くして溶融紡糸を行うものである。こ
こで、パックボディの誘導コイルに対向する部分の温度
とは、パックボディの外周面であって、かつ、誘導コイ
ルの対向する位置の温度を、熱電対や測温抵抗体等の公
知の温度測定器で測定した値をいう。また、パックボデ
ィのポリマー導入部の温度とは、パックボディの外周面
であって、かつ、ポリマー導入部近傍の温度を上記測定
器で測定した値をいう。
1に記載の溶融紡糸方法において、前記パックボディの
前記誘導コイルに対向する部分の温度を、前記パックボ
ディのポリマー誘導部の温度よりも、10℃以上150
℃以下の範囲で高くして溶融紡糸を行うものである。こ
こで、パックボディの誘導コイルに対向する部分の温度
とは、パックボディの外周面であって、かつ、誘導コイ
ルの対向する位置の温度を、熱電対や測温抵抗体等の公
知の温度測定器で測定した値をいう。また、パックボデ
ィのポリマー導入部の温度とは、パックボディの外周面
であって、かつ、ポリマー導入部近傍の温度を上記測定
器で測定した値をいう。
【0011】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、誘導コイルが
パックボディの側面周囲にあるので、誘導コイルによっ
てポリマーの吐出領域が制限されることがなく、しか
も、パックボディを取り外す際に、誘導コイルが邪魔に
なることがないので、操業性が向上する。また、溶融紡
糸用口金が取り付けられたパックボディの側面の周囲に
間隙を介して設けられた誘導コイルによって、パックボ
ディが加熱され、また、そのパックボディからの熱伝導
により口金部がより効果的に加熱される。よって、メル
タ(図示省略)で溶融されたポリマーはスピンブロック
のポリマー配管からパックボディに入り、口金に至る
が、誘導コイルに対向した部分のパックボディや口金が
紡糸性に必要な温度に加熱されるのでメルタから口金に
導かれるまでにポリマーが不必要に加熱されて劣化する
ということがなく、また、エネルギーのロスも少なくな
る。また、パックボディ下方側面の周囲、特に、パック
ボディに取り付けた口金の上面または下面の延長面を含
む位置に誘導コイルを配置することにより、前記効果は
大となる。また、誘導加熱であるため、加熱時の昇温時
間が早いため、温度コントロールの応答性が良く、ポリ
マー粘度を応答性良くコントロールでき、一段と操業性
が向上する。
パックボディの側面周囲にあるので、誘導コイルによっ
てポリマーの吐出領域が制限されることがなく、しか
も、パックボディを取り外す際に、誘導コイルが邪魔に
なることがないので、操業性が向上する。また、溶融紡
糸用口金が取り付けられたパックボディの側面の周囲に
間隙を介して設けられた誘導コイルによって、パックボ
ディが加熱され、また、そのパックボディからの熱伝導
により口金部がより効果的に加熱される。よって、メル
タ(図示省略)で溶融されたポリマーはスピンブロック
のポリマー配管からパックボディに入り、口金に至る
が、誘導コイルに対向した部分のパックボディや口金が
紡糸性に必要な温度に加熱されるのでメルタから口金に
導かれるまでにポリマーが不必要に加熱されて劣化する
ということがなく、また、エネルギーのロスも少なくな
る。また、パックボディ下方側面の周囲、特に、パック
ボディに取り付けた口金の上面または下面の延長面を含
む位置に誘導コイルを配置することにより、前記効果は
大となる。また、誘導加熱であるため、加熱時の昇温時
間が早いため、温度コントロールの応答性が良く、ポリ
マー粘度を応答性良くコントロールでき、一段と操業性
が向上する。
【0012】請求項2に記載の発明によれば、誘導コイ
ルに低周波電流を流しているので、パックボディが低周
波振動し、口金自体も振動するので、口金面からのポリ
マー(糸)離れ効果も大きく、また、口金自体が振動す
ることにより、吐出孔周囲の汚れ付着も少ないという効
果も有する。また、誘導コイルに高周波電流を流した場
合に比べてパックボディに発生する誘導電流の浸透深さ
が深くなりパックボディのみならず口金部にも誘導電流
が発生し、口金中心部と外周部との温度差が小さくなる
という効果も有する。一般に、誘導電流の浸透深さδは
電源周波数fの平方根に反比例し、非加熱体の材質が1
8−8ステンレスの場合、60Hz、常温においてδ≒
57mmである。
ルに低周波電流を流しているので、パックボディが低周
波振動し、口金自体も振動するので、口金面からのポリ
マー(糸)離れ効果も大きく、また、口金自体が振動す
ることにより、吐出孔周囲の汚れ付着も少ないという効
果も有する。また、誘導コイルに高周波電流を流した場
合に比べてパックボディに発生する誘導電流の浸透深さ
が深くなりパックボディのみならず口金部にも誘導電流
が発生し、口金中心部と外周部との温度差が小さくなる
という効果も有する。一般に、誘導電流の浸透深さδは
電源周波数fの平方根に反比例し、非加熱体の材質が1
8−8ステンレスの場合、60Hz、常温においてδ≒
57mmである。
【0013】請求項3に記載の発明によれば、パックボ
ディのポリマー導入部、別言すればスピンブロックの温
度に比べて、パックボディの誘導コイル対向部の温度を
10℃以上、150℃以下の範囲で高くすることによ
り、低温度で送液されてきたポリマーを有効に加熱し、
紡糸に必要な曳糸性を与えることができる。ここで、1
0℃以上とした理由は、ポリマーの熱劣化を防ぐには紡
糸温度に対し10℃以上の低い温度でポリマーを口金近
傍まで持って来る必要がありことと、実質的に10℃以
上の温度差がないと、ポリマーが有効に加熱されないた
めである。また、150℃以下とした理由は、特に劣化
の激しいポリマーの場合、可能な限り低い温度で送液し
口金直前で、必要な曳糸性が得られる温度に加熱される
ことが望ましいからである。一般的に溶融紡糸されるポ
リマーの溶融温度は180〜240℃程度であり、一
方、紡糸温度は250〜320℃程度である。したがっ
て、パックボディのポリマー導入部に比べて誘導コイル
対向部の温度を150℃より高くする必要はない。
ディのポリマー導入部、別言すればスピンブロックの温
度に比べて、パックボディの誘導コイル対向部の温度を
10℃以上、150℃以下の範囲で高くすることによ
り、低温度で送液されてきたポリマーを有効に加熱し、
紡糸に必要な曳糸性を与えることができる。ここで、1
0℃以上とした理由は、ポリマーの熱劣化を防ぐには紡
糸温度に対し10℃以上の低い温度でポリマーを口金近
傍まで持って来る必要がありことと、実質的に10℃以
上の温度差がないと、ポリマーが有効に加熱されないた
めである。また、150℃以下とした理由は、特に劣化
の激しいポリマーの場合、可能な限り低い温度で送液し
口金直前で、必要な曳糸性が得られる温度に加熱される
ことが望ましいからである。一般的に溶融紡糸されるポ
リマーの溶融温度は180〜240℃程度であり、一
方、紡糸温度は250〜320℃程度である。したがっ
て、パックボディのポリマー導入部に比べて誘導コイル
対向部の温度を150℃より高くする必要はない。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例に係
る溶融紡糸方法を説明する。図1は、溶融紡糸用口金の
周辺部の概略断面図である。
る溶融紡糸方法を説明する。図1は、溶融紡糸用口金の
周辺部の概略断面図である。
【0015】図中、符号1は、その下面に溶融紡糸用の
口金2が取り付けられたパックボディであり、図中に実
線のハッチングで示した各部材4〜6および16から構
成され、これらはボルト(図示省略)で締付けられ一体
化されている。パックボディ1は、少なくとも部材6お
よび口金2を支持している部材16が誘導電流を発生す
る材質、すなわち、金属、例えばステンレス鋼等で形成
されている。前記口金2も誘導電流が発生する材質であ
ることが望ましい。
口金2が取り付けられたパックボディであり、図中に実
線のハッチングで示した各部材4〜6および16から構
成され、これらはボルト(図示省略)で締付けられ一体
化されている。パックボディ1は、少なくとも部材6お
よび口金2を支持している部材16が誘導電流を発生す
る材質、すなわち、金属、例えばステンレス鋼等で形成
されている。前記口金2も誘導電流が発生する材質であ
ることが望ましい。
【0016】パックボディ1は、スピンブロック7に形
成されたパックボディ1よりも若干径大の開口に下方あ
るいは上方から挿通され、ボルト8によって着脱自在に
固定されており、その上面に放熱を防ぐための断熱部材
9が配置されている。
成されたパックボディ1よりも若干径大の開口に下方あ
るいは上方から挿通され、ボルト8によって着脱自在に
固定されており、その上面に放熱を防ぐための断熱部材
9が配置されている。
【0017】スピンブロック7およびパックボディ1中
の部材4、5には、溶融ポリマーを導入するための流路
10が形成されており、部材5の下面に形成された空所
内には、溶融ポリマー中の異物を除去するためのフィル
タ11が配備されている。このフィルタ11は、砂ある
いは多孔質金属体と、その下にある金網で構成されてい
る。フィルタ11を通過した溶融ポリマーは、部材6に
設けられた複数の分岐流路を介して、口金2に供給され
る。
の部材4、5には、溶融ポリマーを導入するための流路
10が形成されており、部材5の下面に形成された空所
内には、溶融ポリマー中の異物を除去するためのフィル
タ11が配備されている。このフィルタ11は、砂ある
いは多孔質金属体と、その下にある金網で構成されてい
る。フィルタ11を通過した溶融ポリマーは、部材6に
設けられた複数の分岐流路を介して、口金2に供給され
る。
【0018】スピンブロック7は、図3に示すように、
パックボディ1の溶融ポリマー導入部Bになるべく近い
位置に設けられた測温用センサ17によってその温度が
検出され、予め設定された所定温度となるように、コン
トローラ18で公知の加熱媒体を封入した加熱箱あるい
は電熱ヒータ19が制御され、流路10内に溶融ポリマ
ーを送液するのに必要な温度に保持される。そして、ス
ピンブロック7にボルト8によって押し付けられている
パックボディ1の部材4の溶融ポリマー導入部Bの温度
もスピンブロック7と同じ温度に保持される。
パックボディ1の溶融ポリマー導入部Bになるべく近い
位置に設けられた測温用センサ17によってその温度が
検出され、予め設定された所定温度となるように、コン
トローラ18で公知の加熱媒体を封入した加熱箱あるい
は電熱ヒータ19が制御され、流路10内に溶融ポリマ
ーを送液するのに必要な温度に保持される。そして、ス
ピンブロック7にボルト8によって押し付けられている
パックボディ1の部材4の溶融ポリマー導入部Bの温度
もスピンブロック7と同じ温度に保持される。
【0019】一方、パックボディ1の下方には、若干の
間隙12(例えば、1〜2mm程度)を隔てて、環状の
誘導コイル13が配設されている。この誘導コイル13
と、これを支持する部材14との間に、例えばケイ素鋼
板等で形成された磁気シールド体15を介在させること
により、誘導コイル13の内面に対向する部材以外の部
材が極力加熱されないようにしている。具体的には、図
3に示すよう、パックボディ1の誘導コイル13に対向
する部分Aには、測温用センサ20が取り付けられ、そ
の検出信号に基づいて誘導コイル13に流れる電流がコ
ントローラ18で制御され、予め設定された温度、すな
わち、溶融ポリマー導入部B、言い換えるとスピンブロ
ック7の温度に比べ10℃以上、150℃以下の温度に
制御される。
間隙12(例えば、1〜2mm程度)を隔てて、環状の
誘導コイル13が配設されている。この誘導コイル13
と、これを支持する部材14との間に、例えばケイ素鋼
板等で形成された磁気シールド体15を介在させること
により、誘導コイル13の内面に対向する部材以外の部
材が極力加熱されないようにしている。具体的には、図
3に示すよう、パックボディ1の誘導コイル13に対向
する部分Aには、測温用センサ20が取り付けられ、そ
の検出信号に基づいて誘導コイル13に流れる電流がコ
ントローラ18で制御され、予め設定された温度、すな
わち、溶融ポリマー導入部B、言い換えるとスピンブロ
ック7の温度に比べ10℃以上、150℃以下の温度に
制御される。
【0020】前記測温用センサ20は必ずしもA部に直
接取り付ける必要はなく誘導コイル13の内面に取り付
け、間隙12の温度を検出して誘導コイル13に流れる
電流を制御してもよい。この方がパックボディ1の着脱
の際に測温用センサ20を着脱する必要がなく好まし
い。その場合、間隙12の温度(雰囲気温度)はA部の
温度に比べ常に低いため、設定温度を低めに設定する必
要がある。例えば、A部の温度を300℃に制御しよう
とする場合、間隙12の温度は290℃程度になるよう
に制御する必要がある。A部と間隙12との温度差はス
ピンブロック7の温度およびA部との温度差をいくらに
するか等によって変化するが、通常30℃を越えること
はない。また、複数の誘導コイルを、1カ所に取り付け
た測温用センサの信号に基づき、1台の温度制御装置で
一斉に制御することも可能である。なお、本発明におけ
る間隙は、パックボディ1の全周囲にわたって均一にな
っているのが好ましいが、一方に偏っていてもよくパッ
クボディ1が振動可能な隙間であればよい。
接取り付ける必要はなく誘導コイル13の内面に取り付
け、間隙12の温度を検出して誘導コイル13に流れる
電流を制御してもよい。この方がパックボディ1の着脱
の際に測温用センサ20を着脱する必要がなく好まし
い。その場合、間隙12の温度(雰囲気温度)はA部の
温度に比べ常に低いため、設定温度を低めに設定する必
要がある。例えば、A部の温度を300℃に制御しよう
とする場合、間隙12の温度は290℃程度になるよう
に制御する必要がある。A部と間隙12との温度差はス
ピンブロック7の温度およびA部との温度差をいくらに
するか等によって変化するが、通常30℃を越えること
はない。また、複数の誘導コイルを、1カ所に取り付け
た測温用センサの信号に基づき、1台の温度制御装置で
一斉に制御することも可能である。なお、本発明におけ
る間隙は、パックボディ1の全周囲にわたって均一にな
っているのが好ましいが、一方に偏っていてもよくパッ
クボディ1が振動可能な隙間であればよい。
【0021】上述したようにパックボディ1と、その側
面周囲に配置された誘導コイル13との間に間隙12を
介在させているから、スピンブロック7に螺合されたボ
ルト8を緩めることによって、パックボディ1および口
金2を一体としてスピンブロック7から容易に離脱させ
て、パックボディ1および口金2の交換等を行うことが
できる。また、誘導コイル13がパックボディ1の下面
にないため、下方からの口金面の掃除等を容易に行うこ
とができる。
面周囲に配置された誘導コイル13との間に間隙12を
介在させているから、スピンブロック7に螺合されたボ
ルト8を緩めることによって、パックボディ1および口
金2を一体としてスピンブロック7から容易に離脱させ
て、パックボディ1および口金2の交換等を行うことが
できる。また、誘導コイル13がパックボディ1の下面
にないため、下方からの口金面の掃除等を容易に行うこ
とができる。
【0022】誘導コイル13に流す電流の周波数は特に
限定しないが、口金2から吐出されるポリマーの糸離れ
をよくする上で、また、誘導電流の浸透深さを深くし、
半径方向の温度差を小さくする点から、30〜200H
zの低周波電流が好ましい。特に、経済性の点から言え
ば、商用周波数(60Hz、あるいは50Hz)がより
好ましい。
限定しないが、口金2から吐出されるポリマーの糸離れ
をよくする上で、また、誘導電流の浸透深さを深くし、
半径方向の温度差を小さくする点から、30〜200H
zの低周波電流が好ましい。特に、経済性の点から言え
ば、商用周波数(60Hz、あるいは50Hz)がより
好ましい。
【0023】誘導コイル13に交流電流が流れると、こ
れに対向するパックボディ1に誘導電流が流れ、口金2
が取り付けられたパックボディ1の下方が部分的に加熱
される。また、誘導コイル13に低周波電流が流れる
と、パックボディ1、したがって、口金2が低周波振動
する結果、口金2から吐出されたポリマーの糸離れが良
好になる。
れに対向するパックボディ1に誘導電流が流れ、口金2
が取り付けられたパックボディ1の下方が部分的に加熱
される。また、誘導コイル13に低周波電流が流れる
と、パックボディ1、したがって、口金2が低周波振動
する結果、口金2から吐出されたポリマーの糸離れが良
好になる。
【0024】図2は、直径240mmのパックボディ1
を、2.13kWの電力で低周波(商用周波数)で誘導
加熱したときの、口金2の温度上昇特性を示している。
図2から明らかなように、一般的な口金温度270〜2
80℃に達するのに、120分程度を要している。この
とき、口金部分以外の温度上昇は僅かであり、溶融ポリ
マーの劣化を極力抑えられることが確認できた。
を、2.13kWの電力で低周波(商用周波数)で誘導
加熱したときの、口金2の温度上昇特性を示している。
図2から明らかなように、一般的な口金温度270〜2
80℃に達するのに、120分程度を要している。この
とき、口金部分以外の温度上昇は僅かであり、溶融ポリ
マーの劣化を極力抑えられることが確認できた。
【0025】図4は、図1におけるパックボディ1の形
状が異なる場合の例を示す概略の断面図である。図中、
符号Pは口金2の上面の延長面を、また、符号Qは口金
2の下面の延長面を示し、他の符号は図1と同様であ
る。図1と異なる点は、口金支持部材16がパックボデ
ィ全体を包んでいることである。本発明におけるパック
ボディ1は、このように形状が変わっていてもよく、口
金2を備えていれば、例えばフィルタの省略されたも
の、あるいは、ポリマーを受け入れる部材4と口金2と
の間に、ポリマーの流れの分割と合流とを繰り返す通路
を形成して、ポリマーを混合させる公知の静止形混合器
を設けたものであってもよい。なお、本発明における磁
気シールド体15を含む誘導コイル13の位置は、上記
延長面P,Qの少なくとも一方を含む位置に配置されて
いる(図4では延長面Pを含んでいる)のが好ましい。
状が異なる場合の例を示す概略の断面図である。図中、
符号Pは口金2の上面の延長面を、また、符号Qは口金
2の下面の延長面を示し、他の符号は図1と同様であ
る。図1と異なる点は、口金支持部材16がパックボデ
ィ全体を包んでいることである。本発明におけるパック
ボディ1は、このように形状が変わっていてもよく、口
金2を備えていれば、例えばフィルタの省略されたも
の、あるいは、ポリマーを受け入れる部材4と口金2と
の間に、ポリマーの流れの分割と合流とを繰り返す通路
を形成して、ポリマーを混合させる公知の静止形混合器
を設けたものであってもよい。なお、本発明における磁
気シールド体15を含む誘導コイル13の位置は、上記
延長面P,Qの少なくとも一方を含む位置に配置されて
いる(図4では延長面Pを含んでいる)のが好ましい。
【0026】本発明の効果を確認するために、下記条件
で紡糸した。ポリエチレンフタレートチップをスクリュ
軸径が40mmの図示しないエクストルーダーで溶融押
し出しし、ギヤポンプにて計量しながらスピンブロック
7、パックボディ1に導き、口金2より紡出した。口金
2は、孔径0.4mm、孔数120ホールのものを用い
た。パックボディ1の温度としては、部材6の外表面に
測温抵抗体20を設けて温度を計測し、その温度が19
5℃になるように誘導コイル13に流れる電流を制御し
た。一方、スピンブロック7の温度は測温抵抗体17
を、部材4の外周面であって、かつ、流路10の近傍に
設けて、その温度を測定し、次表に示すそれぞれの水
準、すなわち、195℃,180℃,175℃になるよ
うに電熱ヒータ19を制御した。
で紡糸した。ポリエチレンフタレートチップをスクリュ
軸径が40mmの図示しないエクストルーダーで溶融押
し出しし、ギヤポンプにて計量しながらスピンブロック
7、パックボディ1に導き、口金2より紡出した。口金
2は、孔径0.4mm、孔数120ホールのものを用い
た。パックボディ1の温度としては、部材6の外表面に
測温抵抗体20を設けて温度を計測し、その温度が19
5℃になるように誘導コイル13に流れる電流を制御し
た。一方、スピンブロック7の温度は測温抵抗体17
を、部材4の外周面であって、かつ、流路10の近傍に
設けて、その温度を測定し、次表に示すそれぞれの水
準、すなわち、195℃,180℃,175℃になるよ
うに電熱ヒータ19を制御した。
【0027】このようにして得られた結果は、下記表に
示す通り、実施例1,2において極限粘度(IV)低下
の抑制効果、すなわち、紡糸ポリマーの劣化抑制効果が
得られた。しかし、スピンブロック7とパックボディ1
の温度に差がない比較例では、この効果は得られなかっ
た。
示す通り、実施例1,2において極限粘度(IV)低下
の抑制効果、すなわち、紡糸ポリマーの劣化抑制効果が
得られた。しかし、スピンブロック7とパックボディ1
の温度に差がない比較例では、この効果は得られなかっ
た。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば次の効果を奏する。すなわち、請求項1に記載
の発明によれば、溶融紡糸用の口金が取り付けられたパ
ックボディの側面に間隙を隔てて設けた誘導コイルによ
って、パックボディを部分的に誘導加熱しているので、
口金に至るまでの溶融ポリマーが不必要に加熱されて、
劣化することがなく、また口金下面の気流によって口金
下面の温度が下げられることもなく常に安定した口金温
度が保たれる。また、誘導コイルによってポリマーの吐
出領域が制限されることがなく、しかも、誘導コイルが
邪魔にならないので、パックボディを下方から取り外す
ことができ、また、パックボディを取り付けたままで口
金の掃除等を簡単に行うことができることから、操業性
が向上する。さらに、加熱時間が短いため、温度コント
ロールの応答性が早い(口金温度を290℃から300
℃に昇温する場合、電熱加熱では60分、誘導加熱では
15分で誘導加熱の方が早い)ことにより、ポリマー粘
度のコントロールの応答性も良く、一段と操業性が向上
する。
によれば次の効果を奏する。すなわち、請求項1に記載
の発明によれば、溶融紡糸用の口金が取り付けられたパ
ックボディの側面に間隙を隔てて設けた誘導コイルによ
って、パックボディを部分的に誘導加熱しているので、
口金に至るまでの溶融ポリマーが不必要に加熱されて、
劣化することがなく、また口金下面の気流によって口金
下面の温度が下げられることもなく常に安定した口金温
度が保たれる。また、誘導コイルによってポリマーの吐
出領域が制限されることがなく、しかも、誘導コイルが
邪魔にならないので、パックボディを下方から取り外す
ことができ、また、パックボディを取り付けたままで口
金の掃除等を簡単に行うことができることから、操業性
が向上する。さらに、加熱時間が短いため、温度コント
ロールの応答性が早い(口金温度を290℃から300
℃に昇温する場合、電熱加熱では60分、誘導加熱では
15分で誘導加熱の方が早い)ことにより、ポリマー粘
度のコントロールの応答性も良く、一段と操業性が向上
する。
【0030】また、請求項2に記載の発明によれば、誘
導コイルに低周波電流を流しているので、パックボディ
と一体に口金が低周波振動する結果、口金からの糸離れ
が良好になり、また、口金吐出付近の汚れ付着も少なく
なるとともに、誘導電流の浸透深さが深くなり、口金半
径方向の温度差が小さくなり、一層、操業性を向上する
ことができる。
導コイルに低周波電流を流しているので、パックボディ
と一体に口金が低周波振動する結果、口金からの糸離れ
が良好になり、また、口金吐出付近の汚れ付着も少なく
なるとともに、誘導電流の浸透深さが深くなり、口金半
径方向の温度差が小さくなり、一層、操業性を向上する
ことができる。
【0031】さらに、請求項3の発明によれば、パック
ボディの溶融ポリマー導入部Bの温度に比べて誘導コイ
ル対向部Aの温度を10℃以上150℃以下に局部的に
高くすることにより、低温度で送液されてきたポリマー
が有効に加熱され、紡糸に必要な曳糸性が与えられるこ
とにより、極限粘度の低下等の物性低下のない糸条を安
定に紡糸することができる。
ボディの溶融ポリマー導入部Bの温度に比べて誘導コイ
ル対向部Aの温度を10℃以上150℃以下に局部的に
高くすることにより、低温度で送液されてきたポリマー
が有効に加熱され、紡糸に必要な曳糸性が与えられるこ
とにより、極限粘度の低下等の物性低下のない糸条を安
定に紡糸することができる。
【図1】実施例に係る溶融紡糸装置の口金部分の断面図
である。
である。
【図2】低周波誘導加熱による口金部分の温度上昇特性
を示した図である。
を示した図である。
【図3】図1に示した溶融紡糸装置の温度制御部を示す
断面図である。
断面図である。
【図4】パックボディの形状が図1と異なる場合の溶融
紡糸装置の口金部分の断面図である。
紡糸装置の口金部分の断面図である。
1…パックボディ 2…口金 7…スピンブロック 12…間隙 13…誘導コイル 16…口金支持部材
Claims (3)
- 【請求項1】 溶融紡糸用口金が取り付けられたパック
ボディの側面の周囲に、間隙を介して誘導コイルを設
け、少なくとも前記パックボディに誘導電流を発生させ
ることによって、前記パックボディを加熱しつつ、溶融
紡糸を行うことを特徴とする溶融紡糸方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の溶融紡糸方法におい
て、前記誘導コイルに低周波電流を流して溶融紡糸を行
う溶融紡糸方法。 - 【請求項3】 請求項1に記載の溶融紡糸方法におい
て、前記パックボディの前記誘導コイルに対向する部分
の温度を、前記パックボディのポリマー誘導部の温度よ
りも、10℃以上150℃以下の範囲で高くして溶融紡
糸を行う溶融紡糸方法。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3-45755 | 1991-02-18 | ||
| JP4575591 | 1991-02-18 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0544105A true JPH0544105A (ja) | 1993-02-23 |
| JP2894049B2 JP2894049B2 (ja) | 1999-05-24 |
Family
ID=12728117
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30986291A Expired - Fee Related JP2894049B2 (ja) | 1991-02-18 | 1991-10-28 | 溶融紡糸方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2894049B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0691192A1 (fr) * | 1994-07-08 | 1996-01-10 | Rhone-Poulenc Chimie | Procédé et dispositif de fabrication de polymères |
-
1991
- 1991-10-28 JP JP30986291A patent/JP2894049B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0691192A1 (fr) * | 1994-07-08 | 1996-01-10 | Rhone-Poulenc Chimie | Procédé et dispositif de fabrication de polymères |
| FR2722133A1 (fr) * | 1994-07-08 | 1996-01-12 | Rhone Poulenc Chimie | Procede et dispositif de fabrication de polymeres |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2894049B2 (ja) | 1999-05-24 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |