JPH0544105Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0544105Y2 JPH0544105Y2 JP1987178117U JP17811787U JPH0544105Y2 JP H0544105 Y2 JPH0544105 Y2 JP H0544105Y2 JP 1987178117 U JP1987178117 U JP 1987178117U JP 17811787 U JP17811787 U JP 17811787U JP H0544105 Y2 JPH0544105 Y2 JP H0544105Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- maleic anhydride
- copolymer
- styrene
- resin composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Packaging For Recording Disks (AREA)
- Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本考案は磁気材料収納容器に関するものであ
る。さらに詳しくいえば、本考案は、自動車に車
載放置や屋外使用などに好適な、耐熱性に優れた
オーデイオカセツトハーフ、オーデイオカセツト
Pケース、CDケースなどの磁気材料収納容器に
関するものである。 [従来の技術] 従来、音響ソフト部品であるオーデイオカセツ
トは、主として屋外に使用されてきたが、近年、
車載オーデイオの普及に伴い、屋外使用や自動車
車載放置などが年々一般化してきている。このよ
うな用途に用いられるオーデイオカセツトにおい
ては、良好な透明性と共に、優れた耐熱性が要求
される。 ところで、オーデイオカセツトの主要材料とし
て、従来ポリスチレンが用いられているが、耐熱
性については必ずしも十分に満足しうるものでは
なく、該ポリスチレンからなるオーデイオカセツ
トは、たとえば、夏期などの外気温度の高い自動
車車内に放置しておくと、変形が生じやすくて、
テープ走行が不可能になるという問題がしばしば
発生する。 [考案が解決しようとする問題点] 本考案は、このような従来のオーデイオカセツ
トなどの磁気材料収納容器が有する問題を解決
し、透明性に優れる上に、耐熱性の良好な磁気材
料収納容器を提供することを目的としてなされた
ものである。 [問題点を解決するための手段] 本考案者らは、前記の好ましい性質を有する磁
気材料収納容器を開発するために鋭意研究を重ね
た結果、特定のスチレンと無水マレイン酸との共
重合体に、高級飽和一価脂肪酸を所定の割合で配
合してなる樹脂組成物を射出成形して得られたも
のが、その目的に適合しうることを見い出し、こ
の知見に基づいて本考案を完成するに至つた。 すなわち、本考案は、(イ)重量平均分子量が25×
104以上でかつ無水マレイン酸単位の含有量が2
〜25重量%のスチレンと無水マレイン酸との共重
合体であり、グラジユエント液体クロマトグラフ
イーによる無水マレイン酸組成分布曲線のピーク
数が2または3であり、前記各ピークの無水マレ
イン酸含有量の差が4重量%以内である共重合体
と、(ロ)樹脂組成物の重量に基づき0.05重量%以上
の高級飽和一価脂肪酸とを含有する樹脂組成物を
射出成形してなる磁気材料収納容器を提供するも
のである。 以下、本考案を詳細に説明する。 本考案の磁気材料収納容器の材料である樹脂組
成物においては、(イ)成分としてスチレンと無水マ
レイン酸との共重合体が用いられる。この共重合
体におけるスチレン成分としては、スチレンはも
ちろんのこと、α−メチルスチレン、ジクロロス
チレン、ジメチルスチレンのようなスチレン誘導
体であつてもよいし、あるいはスチレンの一部が
メタクリル酸、メチルメタクリレート、メチルア
クリレート、エチルメタクリレート、アクリロニ
トリル、メタクリロニトリル、ハロゲン含有ビニ
ルモノマーのような共重合可能なモノマーで置換
されたものであつてもよい。 一方、無水マレイン酸成分としては、無水マレ
イン酸はもちろんのこと、その一部を無水イタコ
ン酸、無水エチルマレイン酸、無水クロロマレイ
ン酸などで置換されているものであつてもよい。 前記のスチレンと無水マレイン酸とを共重合す
るに際しては、溶液重合法、塊状重合法、塊状−
懸濁重合法など、公知の重合法の中から任意の方
法を選択して用いることができる。この共重合体
における無水マレイン酸単位の含有量は2〜25重
量%の範囲にあることが必要であり、好ましく
は、4〜20重量%である。この含有量が2重量%
未満では得られる収納容器の耐熱性が不十分とな
るおそれがあるし、また25重量%を超えると該容
器の機械的性質が低下する傾向がある。 また、該共重合体は重量平均分子量が25×104
以上であることが必要であり、好ましくは26万〜
40万である。この重量平均分子量が25×104未満
の場合は、樹脂組成物の機械的強度が低くて、射
出成形用として不適になることがある。さらに、
グラジユエント液体クロマトグラフイーによる無
水マレイン酸組成分布曲線のピーク数が2または
3であり、その各ピークの無水マレイン酸含有の
差が4重量%以内であることが重要である。 グラジユエント液体クロマトグラフイー法と
は、各種の固体または液体を固定層とし、その一
端においた試料混合物を適当な展開剤で移動さ
せ、各成分の吸着性や分配係数の差異に基づく移
動速度の差を利用してこれを相互分離する技術で
ある、いわゆるクロマトグラフイーの一種であ
る。グラジユエント液体クロマトグラフイー法の
特徴は、展開剤として溶解力の異なる2種類の溶
媒を使用し、溶解力の小さい溶媒のみをまずカラ
ムに流し、次いで、溶解力の大きい溶媒を溶解力
の小さい溶媒に少量混入させ、溶解力の大きい溶
媒の混入率を少しづつ連続的に上げて行くことで
ある。スチレンと無水マレイン酸との共重合体は
無水マレイン酸単位の含有量が大きいものほど溶
解力の大きな溶媒に溶けるという性質を有してい
る。したがつて、グラジユエント液体クロマトグ
ラフイー法を用いて、無水マレイン酸単位の含有
量が異なるスチレン−無水マレイン酸共重合体の
混合物を分析することにより、該共重合体混合物
中の無水マレイン酸組成率分布を得ることが出来
る。 スチレンと無水マレイン酸との共重合体を多段
重合法で製造すると、重合段数に応じた複数の無
水マレイン酸組成率を有するスチレン−無水マレ
イン酸共重合体の混合物が得られる。例えば、該
共重合体を2段重合法で製造すれば、2つの無水
マレイン酸組成率を有する2種類の共重合体の混
合物が得られることになる。得られた混合物を前
記のグラジユエント液体クロマトグラフイー法を
用いて分析すると、例えば、2つのピークを有す
る無水マレイン酸の組成率分布曲線が得られる。 したがつて、本明細書においては、例えば、2
段重合により製造したスチレン−無水マレイン酸
共重合体(混合物)を、「無水マレイン酸組成分
布曲線のピーク数が2であるスチレン−無水マレ
イン酸共重合体」と称することができる。 本考案に係る共重合体は、溶液重合法、塊状重
合法、懸濁重合法などにより製造することができ
るが、塊状多段重合法が特に好適である。塊状2
段重合法では、第1重合器にスチレンと無水マレ
イン酸を供給して共重合反応を行わせ、得られた
反応生成物を第2重合器に移送すると共に第2重
合器に無水マレイン酸を供給して共重合反応を行
う、第1重合器および第2重合器の重合条件は、
無水マレイン酸組成分布曲線が前記の特定の曲線
になるように適宜調節する。 本考案に係る共重合体は前記のように多段重合
によつて製造することもできるが、市販のモアマ
ツクス UG281またはUG461(出光石油化学(株)
製)を使用することもできる。 本考案に係る樹脂組成物において、(ロ)成分とし
て用いられる高級飽和一価脂肪酸としては、炭素
数が10〜24のもの、特に炭素数が14〜22で直鎖状
のものが好ましい。具体的にはラウリン酸、ミリ
スチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン
酸などを挙げることができる。これらはそれぞれ
単独で配合してもよいし、2種以上を組み合わせ
て配合してもよい。その配合量は、樹脂組成物の
全重量に基づき0.05重量%以上であることが必要
である。この配合量が0.05重量%未満では離型性
の改善効果が不十分である。また、この配合量が
多すぎると機械的強度や耐熱性が低下したり、あ
るいはブリードして、連続成型時にブリードした
ものが成形品に付着して不良品となるおそれがあ
る。したがつて、好ましくは、0.05〜1.0重量%、
さらに好ましくは0.1〜0.8重量%の範囲で選ぶこ
とが望ましい。 該樹脂組成物の調製は、たとえばスチレンと無
水マレイン酸との重合前または重合中に、前記高
級飽和一価脂肪酸を添加してそのまま重合させる
方法、あるいはスチレンと無水マレイン酸との共
重合体のビーズまたはペレツトに、該脂肪酸を機
械的に混合したのち、混合物を溶融混練する方法
などによつて行なうことができる。 さらに、該樹脂組成物には必要に応じて、たと
えばポリスチレン、ポリオレフイン、ポリエステ
ルなどの熱可塑性樹脂、ポリブタジエン、SBS,
MBS,MASなどのゴム、酸化防止剤、難燃剤、
紫外線吸収剤、滑剤、着色剤などの各種添加剤な
どを配合することができる。 このようにして調製された樹脂組成物を、所望
形状に射出成形することによつて、本考案の磁気
材料収納容器を製造することができる。 [考案の効果] 本考案の磁気材料収納容器は、特定のスチレン
と無水マレイン酸との共重合体に、所要量の高級
飽和一価脂肪酸を配合してなる樹脂組成物を射出
成形して得られたものであつて、透明でかつ耐熱
性が100℃以上と優れており、夏期などの外気温
度が高い自動車に車載して放置してもなんら変形
することがなく、また、屋外移動や使用が可能で
あるなど、商品価値が高く、需要の拡大が期待で
きる。 本考案の磁気材料収納容器は、たとえばオーデ
イオカセツトハーフ、オーデイオカセツトPケー
ス、CDケースなどに適用できる。 [実施例] 次に実施例により本考案をさらに詳細に説明す
る。 (実施例1) 重量平均分子量が30×104で、無水マレイン酸
単位の含有量が8〜8.5重量%のスチレンと無水
マレイン酸との共重合体であり、グラジユエント
液体クロマトグラフイーによる無水マレイン酸組
成分布曲線のピーク数が2であると共に各ピーク
の無水マレイン酸含有量に差が4重量%以内であ
る共重合体を塊状二段重合法により製造した。得
られた共重合体と、組成物の全量に対する割合が
0.1重量%である牛脂ステアリン酸[日本油紙(株)
製、商品名(桜)牛脂ステアリン酸、ステアリン
酸64重量%、パルミチン酸30重量%]とを含有す
る樹脂組成物を調製したのち、次の条件で射出成
形し、オーデイオカセツトハーフAおよびオーデ
イオカセツトPケースBを作製した。 成形条件 射出成形機 型締力100〜150TON 金型 A:カセツトハーフ2対取り B:カセツトPケース4ケ取り (蓋、本体) 成形温度 220〜250℃、金型温度50〜 75℃ 成形サイクル 12〜15秒 なお、この樹脂組成物の熱変形温度は107℃で
あつた。 次に、このようにして得たカセツトハーフAに
テープその他の必要部品を組込み、録音再生可能
な完成品とし、次いで、このハーフをオーデイオ
カセツトPケースBに挿入した状態で、自動車車
内の温度を想定して、80℃,90℃,100℃のオー
ブン中にそれぞれ4時間放置したのち、製品の変
化を観察後、テープが再生可能か否かを確認し
た。その結果を第1表に示す。 この表から分かるように、変形は全くなく、テ
ープ再生も良好であつた。 (実施例2) 重量平均分子量が30×104で、無水マレイン酸
単位の含有量が8〜8.5重量%のスチレンと無水
マレイン酸との共重合体であり、グラジユエント
液体クロマトグラフイーによる無水マレイン酸組
成分布曲線のピーク数が3であると共に各ピーク
の無水マレイン酸含有量に差が4重量%以内であ
る共重合体を塊状二段重合法により製造した。得
られた共重合体と、組成物の全量に対する割合が
0.1重量%である牛脂ステアリン酸[日本油紙(株)
製、商品名(桜)牛脂ステアリン酸、ステアリン
酸64重量%、パルミチン酸30重量%]とを含有す
る樹脂組成物を調製し、以降は実施例1と同様に
してオーデイオカセツトハーフおよびオーデイオ
カセツトPケースを作製し、評価した。その結果
を第1表に示す。 この表から分かるように変形は全くなく、テー
プ再生も良好であつた。 (比較例1) 実施例1における樹脂組成物の代りに、GP−
PS(出光石油化学製、出光スチロールUS305)を
用いた以外は、実施例1と同様に実施した。その
結果を第1表に示す。なお、GP−PSの熱変形温
度は88℃であつた。 この表から分かるように、90℃以上では変形が
生じ、またテープ再生は不良であつた。 (比較例2) 重量平均分子量が30×104で、無水マレイン酸
単位の含有量が8〜8.5重量%のスチレンと無水
マレイン酸との共重合体であり、グラジユエント
液体クロマトグラフイーによる無水マレイン酸組
成分布曲線のピーク数が1である共重合体を塊状
一段重合法により製造した。得られた共重合体
と、組成物の全量に対する割合が0.1重量%であ
る牛脂ステアリン酸[日本油紙(株)製、商品名
(桜)牛脂ステアリン酸、ステアリン酸64重量%、
パルミチン酸30重量%]とを含有する樹脂組成物
を調製し、以降は実施例1と同様にしてオーデイ
オカセツトハーフおよびオーデイオカセツトPケ
ースを作製し、評価した。その結果を第1表に示
す。 この表から分かるように、90℃以上では変形が
生じ、テープ再生も不良であつた。 (比較例3) 重量平均分子量が30×104で、無水マレイン酸
単位の含有量が8〜8.5重量%のスチレンと無水
マレイン酸との共重合体であり、グラジユエント
液体クロマトグラフイーによる無水マレイン酸組
成分布曲線のピーク数が2であると共に各ピーク
の無水マレイン酸含有量に差が4重量%を超える
共重合体を塊状二段重合法により製造した。得ら
れた共重合体と、組成物の全量に対する割合が
0.1重量%である牛脂ステアリン酸[日本油紙(株)
製、商品名(桜)牛脂ステアリン酸、ステアリン
酸64重量%、パルミチン酸30重量%]とを含有す
る樹脂組成物を調製し、以降は実施例1と同様に
してオーデイオカセツトハーフおよびオーデイオ
カセツトPケースを作製し、評価した。その結果
を第1表に示す。 この表から分かるように、90℃以上では変形が
生じ、テープ再生も不良であつた。 (比較例4) 重量平均分子量が30×104で、無水マレイン酸
単位の含有量が8〜8.5重量%のスチレンと無水
マレイン酸との共重合体であり、グラジユエント
液体クロマトグラフイーによる無水マレイン酸組
成分布曲線のピーク数が4であると共に各ピーク
の無水マレイン酸含有量に差が4重量%以内であ
る共重合体を塊状二段重合法により製造した。得
られた共重合体と、組成物の全量に対する割合が
0.1重量%である牛脂ステアリン酸[日本油紙(株)
製、商品名(桜)牛脂ステアリン酸、ステアリン
酸64重量%、パルミチン酸30重量%]とを含有す
る樹脂組成物を調製し、以降は実施例1と同様に
してオーデイオカセツトハーフおよびオーデイオ
カセツトPケースを作製し、評価した。その結果
を第1表に示す。 この表から分かるように、90℃以上では変形が
生じ、テープ再生も不良であつた。 【表】
る。さらに詳しくいえば、本考案は、自動車に車
載放置や屋外使用などに好適な、耐熱性に優れた
オーデイオカセツトハーフ、オーデイオカセツト
Pケース、CDケースなどの磁気材料収納容器に
関するものである。 [従来の技術] 従来、音響ソフト部品であるオーデイオカセツ
トは、主として屋外に使用されてきたが、近年、
車載オーデイオの普及に伴い、屋外使用や自動車
車載放置などが年々一般化してきている。このよ
うな用途に用いられるオーデイオカセツトにおい
ては、良好な透明性と共に、優れた耐熱性が要求
される。 ところで、オーデイオカセツトの主要材料とし
て、従来ポリスチレンが用いられているが、耐熱
性については必ずしも十分に満足しうるものでは
なく、該ポリスチレンからなるオーデイオカセツ
トは、たとえば、夏期などの外気温度の高い自動
車車内に放置しておくと、変形が生じやすくて、
テープ走行が不可能になるという問題がしばしば
発生する。 [考案が解決しようとする問題点] 本考案は、このような従来のオーデイオカセツ
トなどの磁気材料収納容器が有する問題を解決
し、透明性に優れる上に、耐熱性の良好な磁気材
料収納容器を提供することを目的としてなされた
ものである。 [問題点を解決するための手段] 本考案者らは、前記の好ましい性質を有する磁
気材料収納容器を開発するために鋭意研究を重ね
た結果、特定のスチレンと無水マレイン酸との共
重合体に、高級飽和一価脂肪酸を所定の割合で配
合してなる樹脂組成物を射出成形して得られたも
のが、その目的に適合しうることを見い出し、こ
の知見に基づいて本考案を完成するに至つた。 すなわち、本考案は、(イ)重量平均分子量が25×
104以上でかつ無水マレイン酸単位の含有量が2
〜25重量%のスチレンと無水マレイン酸との共重
合体であり、グラジユエント液体クロマトグラフ
イーによる無水マレイン酸組成分布曲線のピーク
数が2または3であり、前記各ピークの無水マレ
イン酸含有量の差が4重量%以内である共重合体
と、(ロ)樹脂組成物の重量に基づき0.05重量%以上
の高級飽和一価脂肪酸とを含有する樹脂組成物を
射出成形してなる磁気材料収納容器を提供するも
のである。 以下、本考案を詳細に説明する。 本考案の磁気材料収納容器の材料である樹脂組
成物においては、(イ)成分としてスチレンと無水マ
レイン酸との共重合体が用いられる。この共重合
体におけるスチレン成分としては、スチレンはも
ちろんのこと、α−メチルスチレン、ジクロロス
チレン、ジメチルスチレンのようなスチレン誘導
体であつてもよいし、あるいはスチレンの一部が
メタクリル酸、メチルメタクリレート、メチルア
クリレート、エチルメタクリレート、アクリロニ
トリル、メタクリロニトリル、ハロゲン含有ビニ
ルモノマーのような共重合可能なモノマーで置換
されたものであつてもよい。 一方、無水マレイン酸成分としては、無水マレ
イン酸はもちろんのこと、その一部を無水イタコ
ン酸、無水エチルマレイン酸、無水クロロマレイ
ン酸などで置換されているものであつてもよい。 前記のスチレンと無水マレイン酸とを共重合す
るに際しては、溶液重合法、塊状重合法、塊状−
懸濁重合法など、公知の重合法の中から任意の方
法を選択して用いることができる。この共重合体
における無水マレイン酸単位の含有量は2〜25重
量%の範囲にあることが必要であり、好ましく
は、4〜20重量%である。この含有量が2重量%
未満では得られる収納容器の耐熱性が不十分とな
るおそれがあるし、また25重量%を超えると該容
器の機械的性質が低下する傾向がある。 また、該共重合体は重量平均分子量が25×104
以上であることが必要であり、好ましくは26万〜
40万である。この重量平均分子量が25×104未満
の場合は、樹脂組成物の機械的強度が低くて、射
出成形用として不適になることがある。さらに、
グラジユエント液体クロマトグラフイーによる無
水マレイン酸組成分布曲線のピーク数が2または
3であり、その各ピークの無水マレイン酸含有の
差が4重量%以内であることが重要である。 グラジユエント液体クロマトグラフイー法と
は、各種の固体または液体を固定層とし、その一
端においた試料混合物を適当な展開剤で移動さ
せ、各成分の吸着性や分配係数の差異に基づく移
動速度の差を利用してこれを相互分離する技術で
ある、いわゆるクロマトグラフイーの一種であ
る。グラジユエント液体クロマトグラフイー法の
特徴は、展開剤として溶解力の異なる2種類の溶
媒を使用し、溶解力の小さい溶媒のみをまずカラ
ムに流し、次いで、溶解力の大きい溶媒を溶解力
の小さい溶媒に少量混入させ、溶解力の大きい溶
媒の混入率を少しづつ連続的に上げて行くことで
ある。スチレンと無水マレイン酸との共重合体は
無水マレイン酸単位の含有量が大きいものほど溶
解力の大きな溶媒に溶けるという性質を有してい
る。したがつて、グラジユエント液体クロマトグ
ラフイー法を用いて、無水マレイン酸単位の含有
量が異なるスチレン−無水マレイン酸共重合体の
混合物を分析することにより、該共重合体混合物
中の無水マレイン酸組成率分布を得ることが出来
る。 スチレンと無水マレイン酸との共重合体を多段
重合法で製造すると、重合段数に応じた複数の無
水マレイン酸組成率を有するスチレン−無水マレ
イン酸共重合体の混合物が得られる。例えば、該
共重合体を2段重合法で製造すれば、2つの無水
マレイン酸組成率を有する2種類の共重合体の混
合物が得られることになる。得られた混合物を前
記のグラジユエント液体クロマトグラフイー法を
用いて分析すると、例えば、2つのピークを有す
る無水マレイン酸の組成率分布曲線が得られる。 したがつて、本明細書においては、例えば、2
段重合により製造したスチレン−無水マレイン酸
共重合体(混合物)を、「無水マレイン酸組成分
布曲線のピーク数が2であるスチレン−無水マレ
イン酸共重合体」と称することができる。 本考案に係る共重合体は、溶液重合法、塊状重
合法、懸濁重合法などにより製造することができ
るが、塊状多段重合法が特に好適である。塊状2
段重合法では、第1重合器にスチレンと無水マレ
イン酸を供給して共重合反応を行わせ、得られた
反応生成物を第2重合器に移送すると共に第2重
合器に無水マレイン酸を供給して共重合反応を行
う、第1重合器および第2重合器の重合条件は、
無水マレイン酸組成分布曲線が前記の特定の曲線
になるように適宜調節する。 本考案に係る共重合体は前記のように多段重合
によつて製造することもできるが、市販のモアマ
ツクス UG281またはUG461(出光石油化学(株)
製)を使用することもできる。 本考案に係る樹脂組成物において、(ロ)成分とし
て用いられる高級飽和一価脂肪酸としては、炭素
数が10〜24のもの、特に炭素数が14〜22で直鎖状
のものが好ましい。具体的にはラウリン酸、ミリ
スチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン
酸などを挙げることができる。これらはそれぞれ
単独で配合してもよいし、2種以上を組み合わせ
て配合してもよい。その配合量は、樹脂組成物の
全重量に基づき0.05重量%以上であることが必要
である。この配合量が0.05重量%未満では離型性
の改善効果が不十分である。また、この配合量が
多すぎると機械的強度や耐熱性が低下したり、あ
るいはブリードして、連続成型時にブリードした
ものが成形品に付着して不良品となるおそれがあ
る。したがつて、好ましくは、0.05〜1.0重量%、
さらに好ましくは0.1〜0.8重量%の範囲で選ぶこ
とが望ましい。 該樹脂組成物の調製は、たとえばスチレンと無
水マレイン酸との重合前または重合中に、前記高
級飽和一価脂肪酸を添加してそのまま重合させる
方法、あるいはスチレンと無水マレイン酸との共
重合体のビーズまたはペレツトに、該脂肪酸を機
械的に混合したのち、混合物を溶融混練する方法
などによつて行なうことができる。 さらに、該樹脂組成物には必要に応じて、たと
えばポリスチレン、ポリオレフイン、ポリエステ
ルなどの熱可塑性樹脂、ポリブタジエン、SBS,
MBS,MASなどのゴム、酸化防止剤、難燃剤、
紫外線吸収剤、滑剤、着色剤などの各種添加剤な
どを配合することができる。 このようにして調製された樹脂組成物を、所望
形状に射出成形することによつて、本考案の磁気
材料収納容器を製造することができる。 [考案の効果] 本考案の磁気材料収納容器は、特定のスチレン
と無水マレイン酸との共重合体に、所要量の高級
飽和一価脂肪酸を配合してなる樹脂組成物を射出
成形して得られたものであつて、透明でかつ耐熱
性が100℃以上と優れており、夏期などの外気温
度が高い自動車に車載して放置してもなんら変形
することがなく、また、屋外移動や使用が可能で
あるなど、商品価値が高く、需要の拡大が期待で
きる。 本考案の磁気材料収納容器は、たとえばオーデ
イオカセツトハーフ、オーデイオカセツトPケー
ス、CDケースなどに適用できる。 [実施例] 次に実施例により本考案をさらに詳細に説明す
る。 (実施例1) 重量平均分子量が30×104で、無水マレイン酸
単位の含有量が8〜8.5重量%のスチレンと無水
マレイン酸との共重合体であり、グラジユエント
液体クロマトグラフイーによる無水マレイン酸組
成分布曲線のピーク数が2であると共に各ピーク
の無水マレイン酸含有量に差が4重量%以内であ
る共重合体を塊状二段重合法により製造した。得
られた共重合体と、組成物の全量に対する割合が
0.1重量%である牛脂ステアリン酸[日本油紙(株)
製、商品名(桜)牛脂ステアリン酸、ステアリン
酸64重量%、パルミチン酸30重量%]とを含有す
る樹脂組成物を調製したのち、次の条件で射出成
形し、オーデイオカセツトハーフAおよびオーデ
イオカセツトPケースBを作製した。 成形条件 射出成形機 型締力100〜150TON 金型 A:カセツトハーフ2対取り B:カセツトPケース4ケ取り (蓋、本体) 成形温度 220〜250℃、金型温度50〜 75℃ 成形サイクル 12〜15秒 なお、この樹脂組成物の熱変形温度は107℃で
あつた。 次に、このようにして得たカセツトハーフAに
テープその他の必要部品を組込み、録音再生可能
な完成品とし、次いで、このハーフをオーデイオ
カセツトPケースBに挿入した状態で、自動車車
内の温度を想定して、80℃,90℃,100℃のオー
ブン中にそれぞれ4時間放置したのち、製品の変
化を観察後、テープが再生可能か否かを確認し
た。その結果を第1表に示す。 この表から分かるように、変形は全くなく、テ
ープ再生も良好であつた。 (実施例2) 重量平均分子量が30×104で、無水マレイン酸
単位の含有量が8〜8.5重量%のスチレンと無水
マレイン酸との共重合体であり、グラジユエント
液体クロマトグラフイーによる無水マレイン酸組
成分布曲線のピーク数が3であると共に各ピーク
の無水マレイン酸含有量に差が4重量%以内であ
る共重合体を塊状二段重合法により製造した。得
られた共重合体と、組成物の全量に対する割合が
0.1重量%である牛脂ステアリン酸[日本油紙(株)
製、商品名(桜)牛脂ステアリン酸、ステアリン
酸64重量%、パルミチン酸30重量%]とを含有す
る樹脂組成物を調製し、以降は実施例1と同様に
してオーデイオカセツトハーフおよびオーデイオ
カセツトPケースを作製し、評価した。その結果
を第1表に示す。 この表から分かるように変形は全くなく、テー
プ再生も良好であつた。 (比較例1) 実施例1における樹脂組成物の代りに、GP−
PS(出光石油化学製、出光スチロールUS305)を
用いた以外は、実施例1と同様に実施した。その
結果を第1表に示す。なお、GP−PSの熱変形温
度は88℃であつた。 この表から分かるように、90℃以上では変形が
生じ、またテープ再生は不良であつた。 (比較例2) 重量平均分子量が30×104で、無水マレイン酸
単位の含有量が8〜8.5重量%のスチレンと無水
マレイン酸との共重合体であり、グラジユエント
液体クロマトグラフイーによる無水マレイン酸組
成分布曲線のピーク数が1である共重合体を塊状
一段重合法により製造した。得られた共重合体
と、組成物の全量に対する割合が0.1重量%であ
る牛脂ステアリン酸[日本油紙(株)製、商品名
(桜)牛脂ステアリン酸、ステアリン酸64重量%、
パルミチン酸30重量%]とを含有する樹脂組成物
を調製し、以降は実施例1と同様にしてオーデイ
オカセツトハーフおよびオーデイオカセツトPケ
ースを作製し、評価した。その結果を第1表に示
す。 この表から分かるように、90℃以上では変形が
生じ、テープ再生も不良であつた。 (比較例3) 重量平均分子量が30×104で、無水マレイン酸
単位の含有量が8〜8.5重量%のスチレンと無水
マレイン酸との共重合体であり、グラジユエント
液体クロマトグラフイーによる無水マレイン酸組
成分布曲線のピーク数が2であると共に各ピーク
の無水マレイン酸含有量に差が4重量%を超える
共重合体を塊状二段重合法により製造した。得ら
れた共重合体と、組成物の全量に対する割合が
0.1重量%である牛脂ステアリン酸[日本油紙(株)
製、商品名(桜)牛脂ステアリン酸、ステアリン
酸64重量%、パルミチン酸30重量%]とを含有す
る樹脂組成物を調製し、以降は実施例1と同様に
してオーデイオカセツトハーフおよびオーデイオ
カセツトPケースを作製し、評価した。その結果
を第1表に示す。 この表から分かるように、90℃以上では変形が
生じ、テープ再生も不良であつた。 (比較例4) 重量平均分子量が30×104で、無水マレイン酸
単位の含有量が8〜8.5重量%のスチレンと無水
マレイン酸との共重合体であり、グラジユエント
液体クロマトグラフイーによる無水マレイン酸組
成分布曲線のピーク数が4であると共に各ピーク
の無水マレイン酸含有量に差が4重量%以内であ
る共重合体を塊状二段重合法により製造した。得
られた共重合体と、組成物の全量に対する割合が
0.1重量%である牛脂ステアリン酸[日本油紙(株)
製、商品名(桜)牛脂ステアリン酸、ステアリン
酸64重量%、パルミチン酸30重量%]とを含有す
る樹脂組成物を調製し、以降は実施例1と同様に
してオーデイオカセツトハーフおよびオーデイオ
カセツトPケースを作製し、評価した。その結果
を第1表に示す。 この表から分かるように、90℃以上では変形が
生じ、テープ再生も不良であつた。 【表】
第1図は本考案の実施態様の一例であるカセツ
トハーフの斜視図であり、第2図は同じく別の実
施態様のオーデイオカセツトPケースの斜視図で
ある。
トハーフの斜視図であり、第2図は同じく別の実
施態様のオーデイオカセツトPケースの斜視図で
ある。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (イ) 重量平均分子量が25×104以上で、かつ無水
マレイン酸単位の含有量が2〜25重量%のスチ
レンと無水マレイン酸との共重合体であり、グ
ラジユエント液体クロマトグラフイーによる無
水マレイン酸組成分布曲線のピーク数が2また
は3であり、前記各ピークの無水マレイン酸含
有量の差が4重量%以内である共重合体と、 (ロ) 樹脂組成物の重量に基づき0.05重量%以上の
高級飽和一価脂肪酸とを含有する樹脂組成物を
射出成形してなる磁気材料収納容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987178117U JPH0544105Y2 (ja) | 1987-11-21 | 1987-11-21 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987178117U JPH0544105Y2 (ja) | 1987-11-21 | 1987-11-21 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0183510U JPH0183510U (ja) | 1989-06-02 |
| JPH0544105Y2 true JPH0544105Y2 (ja) | 1993-11-09 |
Family
ID=31469750
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1987178117U Expired - Lifetime JPH0544105Y2 (ja) | 1987-11-21 | 1987-11-21 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0544105Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7540920B2 (en) | 2002-10-18 | 2009-06-02 | Applied Materials, Inc. | Silicon-containing layer deposition with silicon compounds |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6296555A (ja) * | 1985-10-23 | 1987-05-06 | Idemitsu Petrochem Co Ltd | 射出成形用樹脂組成物 |
-
1987
- 1987-11-21 JP JP1987178117U patent/JPH0544105Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0183510U (ja) | 1989-06-02 |
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