JPH054468A - オフセツト印刷版用アルミニウム支持体の連続電解粗面 化方法 - Google Patents

オフセツト印刷版用アルミニウム支持体の連続電解粗面 化方法

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JPH054468A
JPH054468A JP18333691A JP18333691A JPH054468A JP H054468 A JPH054468 A JP H054468A JP 18333691 A JP18333691 A JP 18333691A JP 18333691 A JP18333691 A JP 18333691A JP H054468 A JPH054468 A JP H054468A
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electrolytic
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Jun Yamada
旬 山田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オフセット印刷版用アルミニウム支持体の製
造に於て電解粗面化処理により均一な複合砂目を安定し
て得る。 【構成】アルミニウム板帯の電解粗面化処理において、
電極と被処理アルミニウム板帯の間に設けた、電極面積
を可変となす平板状叉は螺旋状の絶縁板を取り付けた回
転体を搬送方向と順方向又は逆方向に回転させ、電解処
理中の電流密度を変化させながら、連続電解粗面化処理
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はオフセット印刷版用アル
ミニウム支持体の製造方法に関するものであり、特に、
電解粗面化において対電極と被処理アルミニウム板帯の
間に設けた絶縁性回転板により、電流密度を変えなが
ら、電解粗面化を行うことを特徴とするオフセット印刷
版用アルミニウム支持体の連続電解粗面化方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、オフセット印刷版用の支持体には
アルミニウム板が広く使用されており、その上に感光層
組成物を薄層状に塗布した、いわゆるPS版が実用に供
されている。上記アルミニウム板には通常、感光層の接
着性、非画像部の保水性或は耐摩耗性を増すために表面
処理するのが一般的である。このような表面処理では、
表面洗浄するために脱脂処理された後、表面に凹凸を付
けるために粗面化(砂目立てともいう)処理され、その
後表面硬度を増すために陽極酸化処理を施した後、必要
に応じて親水化処理されて、オフセット印刷版用支持体
とされる。
【0003】これらの処理のなかで粗面化処理は印刷版
の上記要求を満たすため各種の方法が実用化されてい
る。即ち、ブラシグレイニング、ボールグレイニング、
液体ホーニング等、機械的粗面化方法、塩酸或は硝酸等
による化学的エッチングによる化学的粗面化方法、或は
これらの酸による電気化学的エッチングによる電解粗面
化方法、或はこれらを組合せて粗面化する方法が知られ
ている。これらの中で電解粗面化方法は他の方法に比較
して電解液組成及び電解条件によって、砂目の形状及び
表面粗さを微妙に調整する事が可能であって、近年では
粗面化方法の中心となっている。例えば、ブラシグレイ
ニングと電解粗面化(特開昭53-123204号公報)、化学
エッチングと電解粗面化(特開昭60-208294号公報)、
液体ホーニングと電解粗面化(特開昭60-18390号公報)
等の組合せが知られている。電解粗面化法では、アルミ
ニウム表面にピットが形成され、電解時の電流密度、液
濃度、液組成、液温度等によってピットの大きさ、深
さ、ピットの分布状態を変えることが出来る。このよう
にして作られた表面の形状がオフセット印刷版用支持体
の特性に大きな影響を与えることは広く知られており、
一般には中心線平均粗さ;Raの値で0.3〜1.0μに
調整される。しかし実用上はRaの値のみでは表わせな
い複合した砂目がより好ましく、さらにより複雑な粗面
を得るために電流密度を変化させて2段階に分けて電解
粗面化を行う多段処理の方法(特公昭56-51119号公報)
も考案されている。一般に電解粗面化方法では、塩酸叉
は硝酸を主体とする電解液を使用し、直流或は交流電流
(単相或は3相)を流して電解される。電解粗面化処理
では連続的に移動するアルミニウム板帯に大電流を供給
する必要がある為その給電法に工夫が凝らされ、直接ア
ルミニウム板に給電端子を接触する直接給電法、或い
は、直接アルミニウム板に給電端子を接触することな
く、対電極との間の電解液を介して、例えば単相交流電
流の場合には処理槽を2つに分けて、その両方の電極の
間に電源を接続し、3相交流の場合にはその3相の各端
子を3つの槽に分けて接続し電解液を供給して通電する
(金属表面技術 Vol30,No.10,1979,P541〜P546)いわゆ
る間接給電法も採用される。
【0004】電解による連続粗面化においては一度装置
を建設すると、一般に処理槽の大きさが決まり、その処
理速度により処理時間が規制されて、処理液を改良して
も、その適正条件にマッチングさせることは困難とな
り、自由度は少ない。間接給電の場合にも同一の電解液
が2槽或は3槽に供給されて、電解処理されるが、この
場合には電解液が同一であるため、電流値、温度は各槽
とも一定とし、処理時間のみ変えて処理される。また、
複合砂目をうるために必要に応じて、各槽に異なる処理
液を供給して処理されるが、細かい砂目を得る場合には
一般に電流密度を低くしなければならない。この場合に
は短時間処理では均一な砂目を得ることはできず、局部
的に粗大ピットが生成するので、処理速度を下げるか、
処理槽を長くすることが必要となり、生産性に乏しいの
が現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は電解粗面化処
理において、設定電流を一定に保ち、対電極と被処理ア
ルミニウム板帯の間の電流密度を連続的に変えながら電
解し、オフセット印刷版用アルミニウム支持体の複合砂
目を安定に得るための連続電解処理方法を提供するもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はアルミニウム板
帯の電解祖面化処理において、電極と被処理アルミニウ
ム板帯の間に平板状又は螺旋状の絶縁板を取り付けた回
転体を設け、搬送方向と順方向又は逆方向に回転させて
電極面積を変化させ、電解処理中の電流密度を変化させ
ながら、電解粗面化処理することを特徴とするオフセッ
ト印刷版用アルミニウム支持体の連続電解粗面化処理方
法である。すなわち対電極と被処理アルミニウム板帯の
間に平板状叉は螺旋状の絶縁板を取り付けた回転体の回
転角により絶縁版の被処理アルミニウム板帯を覆う面積
が変わることを利用して、電解処理中に被処理アルミニ
ウム板帯に流入する電流の電流密度を変えながら、電解
粗面化処理するものである。
【0007】本発明に使用するアルミニウム板としては
純アルミニウム及び各種の金属、例えば、珪素、マグネ
シウム、鉄、銅、亜鉛、マンガン、クロム、チタン等を
少量含むアルミニウム合金が適当である。アルミニウム
に含まれる微量の不純物金属或は任意に添加された少量
の金属は電解により得られる砂目のピットの大きさ、形
状、分布に大きな影響を与え、さらにはアルミニウム板
の強度にも大きな影響を与える。
【0008】本発明の連続処理方法では脱脂、粗面化、
デスマット、陽極酸化の各処理が行われ、各処理の間で
適宜水洗される。
【0009】脱脂処理ではアルミニウム表面の圧延油を
除去し、清浄なアルミニウム板の表面を露出させる。脱
脂処理の方法としては、例えばトリクロロエチレン、パ
ークロロエチレン、等による溶剤脱脂、水酸化ナトリウ
ム、炭酸ナトリウム、メタ珪酸ナトリウム、燐酸三ナト
リウム、ピロ燐酸四ナトリウム、石鹸等、或はこれらの
混合物によるアルカリ脱脂、界面活性剤、ケロシン、ト
リエタノールアミン、水酸化ナトリウム等を組合せたエ
マルジョン脱脂、さらに上記の化学脱脂では取れない汚
染を除く仕上げ脱脂と呼ばれる電解脱脂、等の方法があ
る。叉超音波洗浄も有効である。
【0010】本発明において粗面化処理としては電解粗
面化処理がピット状の砂目を得る上で好適であるが、補
助的にさらに機械的或は化学的粗面化処理を電解粗面化
の前或は後或は前後に加えてもよい。電解粗面化処理に
於ては一般にファラデーの法則が成立して、電流密度と
処理時間の積が等しければ、処理により溶解するアルミ
の量は一定である。しかし、電解処理による表面粗さの
変化は一定ではなく、低電流密度・長時間処理と高電流
密度・短時間処理では表面粗さは異なる。
【0011】本発明では電解処理を行なうに際して、対
電極と被処理アルミニウム板帯の間に搬送方向と直角叉
は搬送方向と非平行に軸を定めた絶縁板を設置し、回転
によりその角度を0〜360度変えることによって、被
処理アルミニウム面の対電極に曝される面積を変化さ
せ、これによって電流密度を変化させながら連続的に電
解粗面化処理を行なう。即ち、電極間方向に対して絶縁
板が平行になる角度0度、180度或は1回転して36
0度の場合は被処理アルミニウム面を覆う面積が最も大
きくなり、その結果、対電極に曝された面積は小さくな
り、被処理アルミニウム面の電流密度が増大する。また
絶縁板の角度が90度、270度の場合には被処理アル
ミニウム面を覆う面積が最も小さくなり、その結果、対
電極に曝された面積は大きくなり、被処理アルミニウム
面の電流密度が減少し、ほぼ設定値となる。本発明の絶
縁板は角度を変えるだけで電流密度を変える目的は達せ
られるが、更に処理中に回転することにより被処理アル
ミニウム面の電流密度を連続的に変えることができる。
叉、本発明の絶縁板を回転させる場合には、絶縁板は被
処理アルミニウムの幅方向に一定の幅の平板である必要
はなく、途中で角度を変えて分割して取り付けた板でも
よく、更に1本の軸の回りに螺旋状に巻き付けた板でも
よい。このような螺旋状板の場合には、幅方向に見ると
角度が連続的に周期的に変化しているが、回転すれば周
期的に変化し均一となる。本発明の回転する絶縁板の設
置はさらに副次的効果を生む。即ち、回転させることに
より、電解液攪拌の効果も生じ、発生ガスの滞留を減ら
し、均一処理が達せられる。
【0012】本発明の絶縁板を取り付けた回転体の直径
は電極と被処理アルミニウム板の距離によって制限を受
け、当然該距離より小さく作られる。又、電極が発生ガ
スの滞留を防ぐ目的で、被処理アルミニウムの処理長さ
に対して短尺に複数、間隔を置いて設置される場合に
は、本発明の絶縁板を取り付けた回転体の軸は電極と電
極の間に設置してもよく、軸より張り出した部分が電極
に対向する被処理アルミニウムの面積を覆う位置にあれ
ば有効であり、この場合は該距離より大きくても本発明
の公かを達することが出来る。本発明の絶縁体を取り付
けた回転体を回転させる場合、回転数には特に制限はな
いが、好ましくは搬送速度、電源周波数と同期しない様
な範囲に選ばれる。又回転のための駆動は必ずしも必要
ではなく、電解液循環の液流により、設定の回転数を与
える駆動が得られれば、なくてもよい。又、積極的に電
解液流により回転駆動力を得る為に、絶縁板回転軸の幅
方向の端、或はアルミ板帯の非処理部分に駆動用のプロ
ペラを設けることも出来る。
【0013】電解粗面化処理に使用する電流としては単
相或は3相の商業用交流或はこれらを含めた 1 0〜100Hz
の範囲内の正弦波、サイリスター等により交流の波形の
一部がカットされた波形の電流、正負の電流比が等しく
ない非対称形、対称形正弦波、及び非正弦波、対称形非
正弦波などが使用出来る。又、本発明では、電解処理中
に絶縁板により電流密度を変えるので、上記のより低周
波あるいは直流も使用可能である。
【0014】本発明の電解粗面化処理には直接給電及び
間接給電の何れも適用可能である。間接給電では2又は
3槽の電解槽の各電極に電源が接続され、電解液を通し
て被処理アルミニウム板に電流が流れる。従って、この
1個の電源に対する2又は3槽の電解槽には同一の電解
液を供給しても良いし、、或は異なる電解液を供給し
て、異なる処理を行うことも可能である。さらに本発明
の電解処理では対電極は任意の大きさで、搬送方向に分
割されていてもよく、本発明の絶縁板はこれら各槽の対
電極のいずれか1個に対して少なくとも1個所設けるこ
とが出来る。
【0015】間接給電に於ける電解槽には槽間でアルミ
板帯を一度液外上方のロールに持ち上げて次の槽に通す
2槽或は3槽式と、処理面の高さを変えることなく槽間
を間隔の狭いスリットで仕切り、ストレートに電解処理
するスリット式、或は電解液の漏出を極力少なくし、更
にスキージロールで電解液を絞り取りながらストレート
に電解処理するスリット式があるが、槽間に於て前後の
電解液の分離が出来れば、どちらでも使用可能である。
前後の槽に異なる電解液を供給する場合、それら前後の
異なる電解液が混入するのを防止する為、必要に応じて
槽間で水洗をくわえてもよい。アルミニウム板に供給さ
れる電力は電解液の組成、温度、電極間距離等により変
わるが、印刷版として適切な砂目を得るためには、一般
に、電圧では1〜60V、電流密度では5〜60A/d
m2、電気量では50〜4000クーロン、の範囲で使われ
る。又電解液の温度は0〜60℃、電極とアルミニウム
板との距離は1〜10cmの範囲が好ましい。
【0016】電解液としては硝酸或はその塩、塩酸或は
その塩、或はそれらの1種或は2種以上の混合物の水溶
液が使用出来る。さらに必要に応じて硫酸、燐酸、クロ
ム酸、ほう酸、有機酸、或はそれらの塩、硝酸塩、塩化
物、アンモニウム塩、アミン類、界面活性剤、その他の
腐食促進剤、腐食抑制剤、安定化剤等を加えて使用して
もよい。電解液の濃度としては上記の酸類の濃度が0.
1〜10重量%であり、電解液中のアルミニウムイオン
の濃度を0〜10g/lの範囲に維持したものが好まし
い。電解粗面化処理では電解の進行により、アルミニウ
ムがとけ込み、酸類が消費されるので、電解液の組成が
所定の設定範囲をはずれないように、電解液の一部を廃
棄しながら、酸類を補給していく、電解液の液管理のた
めの補充装置の設置が好ましい。
【0017】上記のようにして電解粗面化処理されたア
ルミニウム板帯は充分に水洗されるが、その表面には通
常スマットが付着して、水洗のみでは取れず、ピットを
塞いでいる。そのスマットを除去するため、デスマット
処理が施される。デスマット処理には、通常、脱脂処理
に使用されるアルカリ剤が使用できる。デスマット処理
ではスマットが溶解し、ピット面が現われる。その溶解
量は前記電解液による処理条件によって異なるが、0.
1〜1g/m2が適当である。
【0018】デスマットされた粗面化されたアルミニウ
ム板帯は、通常次に陽極酸化処理が施される。陽極酸化
処理ではアルミ表面にアルミの酸化膜が生成し、表面の
変性を防止するだけでなく、表面硬度が著しく向上し、
印刷時の耐刷性が向上する。酸化膜は陽極にのみ生成す
るので、電流は通常直流電流が使用される。電解液とし
ては、硫酸、蓚酸、クロム酸、燐酸等の生成酸化膜の溶
解性の低い酸が使用される。陽極酸化の条件としては、
液濃度1〜40%、電流密度0.1〜10A/dm2の範囲で
使用され、必要な膜厚を得るまで陽極酸化される。温度
は酸化膜の硬度に影響を与え、低温の方が硬度は高くな
るが、脆くなるため、通常は常温付近の温度で陽極酸化
される。陽極酸化膜の厚みは印刷版の耐刷グレードによ
って適宜調整されるが、0.1〜2μm で充分である。
【0019】このようにして得られたオフセット印刷版
用支持体には、従来より知られている感光層を設けて、
オフセット印刷版、或は感光性平版印刷版とし、実用に
供せられる。感光層としては、例えばポリビニルアルコ
ールと重クロム酸塩類、ジアゾ樹脂とアクリル酸エステ
ル類、o−キノンジアジド化合物とノボラック型フェノ
ール又はクレゾール樹脂、フェニレンジアクリル酸型光
架橋性ポリマー、付加重合性エチレン化合物とアルカリ
可溶性樹脂から成る光重合型フォトポリマー、等があ
る。さらに、光導電性感光層として、無機或は有機の光
導電性物質とアルカリ可溶性樹脂から成る感光層を設け
ることが出来る。さらにハロゲン化銀感光層も設けるこ
ともできる。このようにして得られた平版印刷版はポジ
あるいはネガのフィルム原稿を密着露光したり、レーザ
ーによる画像露光により、画像形成され、アルカリ、ア
ルコール等の溶出液により非画像部を溶出して、製版さ
れ、印刷機に供給される。
【0020】
【実施例】本発明の連続電解粗面化方法を実施例により
さらに詳しく説明する。
【0021】実施例1 幅300mm、厚み0.3mmのA1050タイプアルミニ
ウム板帯を1.3m/minの処理速度で移動させ、50
℃、4%苛性ソーダに30秒間浸漬した後、水洗し、そ
れぞれ下記の大きさの対電極と回転体を配した直接給電
方式の電解槽に、2.0%塩酸を満たし、600A、5
0Hzの単相交流電流を各電極端子に流して、交流電解
粗面化し、水洗し、その後25℃、4%苛性ソーダに3
0秒間浸漬してデスマットし、水洗し、その後25℃、
15%硫酸中に45秒間通して90Aの直流電流で陽極
酸化し、水洗し、その後乾燥して、オフセット印刷版用
アルミニウム支持体を得た。
【0022】電極−被処理アルミニウム間距離:10cm 電極:幅300mm、長さ250mm 4枚 回転体:幅5cm、長さ300mmの絶縁板 回転半径2.5cm 回転軸を各電極下中央被処理アルミニウム面より3cmの
高さに設置、回転数45rpm 電解粗面化の条件は回転体が遮る面積より計算すると、 回転体角度90度、270度:被処理アルミニウムと直
角方向の時 20A/dm2でほぼ設定値 回転体角度0度、180度:被処理アルミニウムと平行
方向の時 25A/dm2に増大
【0023】このようにして得られた支持体にフタロシ
アニンとアルカリ可溶性アクリル樹脂よりなる電子写真
感光層を塗布し、電子写真方式により製版したところ良
好な平版印刷版適性を示した。比較のため絶縁板を取り
外して、電解粗面化処理したところ、表面には粗大ピッ
トが残り、不均一で、実施例1のような細かい均一な粗
面は得られなかった。
【0024】実施例2 実施例1に於て絶縁板を平板から同一幅の2回転/30
0mm螺旋板に取り替え、実施例1と同様にして、オフセ
ット印刷版用アルミニウム支持体を得た。このようにし
て得られた支持体は実施例1と同様良好な平版印刷版適
性を示した。
【0025】実施例3 幅300mm、厚み0.3mmのA1100タイプアルミニ
ウム板帯を4m/min の処理速度で移動させ、50℃、4
%苛性ソーダに30秒間浸漬した後、水洗し、それぞれ
下記の大きさの対電極と回転体を配した、スリットタイ
プの液体間接給電方式の電解槽に、2.0%塩酸を満た
し900A、50Hzの単相交流電流を各電極端子に流
して、交流電解粗面化し、水洗し、その後25℃、4%
苛性ソーダに30秒間浸漬してデスマットし、水洗し、
その後25℃、15%硫酸中に30秒間通して120A
の直流電流で陽極酸化し、水洗し、その後乾燥して、オ
フセット印刷版用アルミニウム支持体を得た。
【0026】第1槽 電極−非処理アルミニウム間距離:7cm 電極:幅300mm、長さ500mm 2枚 回転体:幅3cm、長さ300mmの絶縁板 回転半径1.5cm 回転軸を各電極下に被処理アルミニウム面より2cmの高
さに設定し、軸間100mmの等間隔で3本設置、3本が
同一角度になるように同期させる。 回転数70rpm 第2槽 第1槽と同じ対電極及び絶縁板を配置 各槽に於ける、電解粗面化の条件は回転体が遮る面積よ
り計算すると、 回転体角度90度、270度:被処理アルミニウムと直
角方向の時 30A/dm2でほぼ設定値 回転体角度0度、180度:被処理アルミニウムと平行
方向の時 43A/dm2に増大 このようにして得られた支持体にフタロシアニンとアル
カリ可溶性アクリル樹脂よりなる電子写真感光層を塗布
し、電子写真方式により製版したところ良好な平版印刷
版適性を示した。
【0027】実施例4 幅300mm、厚み0.3mmのA1050タイプアルミニ
ウム板帯を1.2m/minの処理速度で移動させながら、
50℃、4%苛性ソーダに30秒間浸漬した後、水洗
し、それぞれ下記の大きさの対電極と回転体を配置した
3槽式の液体間接給電方式の電解槽に1.8%塩酸を満
たし、180Aの3相交流電流を各電極端子に流し、交
流電解粗面化し、水洗し、その後25℃、4%苛性ソー
ダに30秒間浸漬してデスマットし、水洗し、その後2
5℃、15%硫酸中に通して、135Aの直流電流で陽
極酸化し、水洗し、その後乾燥してアルミニウム平版印
刷版用支持体を得た。
【0028】第1槽 電極−被処理アルミニウム間距離:7cm 電極:幅300mm、長さ200mm 2枚 回転体:幅3cm、長さ300mmの絶縁板 回転半径1.5cm 回転軸を各電極下に被処理アルミニウム面より2cmの高
さに、設置、各電極下の計4本が同一角度になるように
同期させる。 回転数73rpm 第2槽 電極−被処理アルミニウム間距離:7cm 電極:幅300mm、長さ200mm 2枚 回転体:幅3cm、長さ300mmの絶縁板 回転半径1.5cm 回転軸を各電極下に被処理アルミニウム面より2cmの高
さに、設置、軸間70mmの等間隔で2本設置、各電極下
の計4本が同一角度になるように同期させる。 回転数45rpm 第3槽 第1槽と同じ対電極を配置し回転体は付けない。
【0029】各槽に於ける、電解粗面化の条件は回転体
が遮る面積より計算すると、 第1槽及び第2槽 回転体角度90度、270度:被処理アルミニウムと直
角方向の時 15A/dm2でほぼ設定値 回転体角度0度、180度:被処理アルミニウムと平行
方向の時 21A/dm2に増大 第3槽 15A/dm2で設定値 このようにして得られた支持体は実施例1と同様良好な
平版印刷版適性を示した。
【0030】
【発明の効果】本発明の電解粗面化処理法により、同一
槽内に於ける電流密度が電源の設定電流とは独立に変化
させることができ、局部ピットのない均一な細かい複合
砂目を安定して得ることが出来る。
【手続補正書】
【提出日】平成3年7月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】本発明の絶縁板を取り付けた回転体の直径
は電極と被処理アルミニウム板の距離によって制限を受
け、当然該距離より小さく作られる。又、電極が発生ガ
スの滞留を防ぐ目的で、被処理アルミニウムの処理長さ
に対して短尺に複数、間隔を置いて設置される場合に
は、本発明の絶縁板を取り付けた回転体の軸は電極と電
極の間に設置してもよく、軸より張り出した部分が電極
に対向する被処理アルミニウムの面積を覆う位置にあれ
ば有効であり、この場合は該距離より大きくても本発明
効果を達することが出来る。本発明の絶縁体を取り付
けた回転体を回転させる場合、回転数には特に制限はな
いが、好ましくは搬送速度、電源周波数と同期しない様
な範囲に選ばれる。又回転のための駆動は必ずしも必要
ではなく、電解液循環の液流により、設定の回転数を与
える駆動が得られれば、なくてもよい。又、積極的に電
解液流により回転駆動力を得る為に、絶縁板回転軸の幅
方向の端、或はアルミ板帯の非処理部分に駆動用のプロ
ペラを設けることも出来る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】電解粗面化処理に使用する電流としては単
相或は3相の商業用交流或はこれらを含めた10〜10
0Hzの範囲内の正弦波、サイリスター等により交流の
波形の一部がカットされた波形の電流、正負の電流比が
等しくない非対称形、対称形正弦波、及び非正弦波、対
称形非正弦波などが使用出来る。又、本発明では、電解
処理中に絶縁板により電流密度を変えるので、上記のよ
り低周波あるいは直流も使用可能である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 アルミニウム板帯の電解粗面化処理にお
    いて、電極と被処理アルミニウム板帯の間に設け、平板
    状叉は螺旋状の絶縁板を取り付けた回転体を設け、該回
    転体を搬送方向と順方向又は逆方向に回転させて電極面
    積を変化させ、電解処理中の電流密度を変化させなが
    ら、電解粗面化処理することを特徴とするオフセット印
    刷版用アルミニウム支持体の連続電解粗面化処理方法。
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