JPH054497Y2 - - Google Patents

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JPH054497Y2
JPH054497Y2 JP9256688U JP9256688U JPH054497Y2 JP H054497 Y2 JPH054497 Y2 JP H054497Y2 JP 9256688 U JP9256688 U JP 9256688U JP 9256688 U JP9256688 U JP 9256688U JP H054497 Y2 JPH054497 Y2 JP H054497Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、上下の踊り場にわたつて設置された
二本のさゝら桁間に、踏板部とその前端部から下
方へ折曲連設された蹴込み板部とから成る複数個
のステツプを架設してジグザク状の段床を形成し
た鋼製組立階段に関するものである。
〔従来の技術〕
一般に、階段においては、蹴上げ寸法(踏板部
間の高さ)と踏面の前後幅(踏板部の前後方向の
寸法)との相関関係を、両者の合計が450m/m
程度となるように設定することが人間工学的に望
ましいとされており、例えば常用階段では、蹴上
げ寸法が180m/m程度に且つ踏面の前後幅が270
m/m程度に設定されることが多い。
階段の段数は、建物の階高と前記蹴上げ寸法か
ら割り出され、かつ、段数の端数分については、
前記蹴上げ寸法をやゝ大きく設定して吸収する
か、あるいは、前記蹴上げ寸法をやゝ小さく設定
して段数を一段増やすことで吸収されている。
ところで、階段幅は、集合住宅、事務所ビル
等、建物の用途によつて概ね一定しているが、階
高は、用途が同じ建物であつても、建物ごとに
区々であり、それ故、階段の蹴上げ寸法や段数も
建物ごとに相違している。
従来では、建物の階高に応じて、段数及び蹴上
げ寸法を決定し、その都度、階段を設計製造して
いたので、汎用性がなく、コスト的に高く付き、
この点に改善の余地があつた。
また従来では、前記さゝら桁にステツプを溶接
して鋼製階段を製作しているが、建築現場では火
気の制限を受け易いことから、鋼製階段を工場で
製作してこれを現場に搬入していた。従つて、嵩
高で大重量の鋼製階段を輸送することになり、輸
送コストが高く付くと共に、鋼製階段の積み降ろ
しに重機を必要としたのである。
〔考案が解決しようとする課題〕
本考案は、上記の実情に鑑みて創案されたもの
であつて、階高の変化に対応可能な状態にステツ
プを規格化させることで、鋼製階段の設計製作の
簡略化ならびにコストダウンを図り、しかも、現
場での組立を可能ならしめて、輸送コストの低廉
化を可能にすると共に、積み降ろしのための重機
を不要にできる鋼製組立階段を提供することを目
的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために本考案は、冒頭に
記載した鋼製組立階段、即ち、上下の踊り場にわ
たつて設置された二本のさゝら桁間に、踏板部と
その前端部から下方へ折曲連設された蹴込み板部
とから成る複数個のステツプを架設してジグザグ
状の段床を形成した鋼製組立階段において、前記
蹴込み板部の下部側に筒状の保持部を設け、端部
が折曲された部材を前記保持部に回動自在に保持
させる一方、前記二本のさゝら桁の近傍には各々
前記上下の踊り場にわたつてステツプ保持部材を
設け、該ステツプ保持部材に前記折曲部材の端部
折曲部分を圧着スリーブを介して一体連結すると
共に、前記折曲部材まわりで回動自在なステツプ
の踏板部を上方のステツプの蹴込み板部に、か
つ、ステツプ両側に連設されたフランジを前記
さゝら桁に、夫々ネジ式連結具を介して連結固定
したことを特徴とするものである。
〔作用〕
上記の特徴構成によれば、上下の踊り場にわた
るさゝら桁の近傍部にステツプ保持部材を設ける
と共に、該ステツプ保持部材に回動自在な折曲部
材と圧着スリーブとを介してステツプを連結し、
かつ、該ステツプをそれの上方のステツプと二本
のさゝら桁に順次連結することでジグザク状の段
床が形成される。
そして、上方のステツプの蹴込み板部に対する
下方のステツプの踏板部の連結位置を調節するこ
とで、建物の階高と前記蹴上げ寸法から割り出さ
れたステツプ段数の端数分が吸収される。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図は或る階と上下階中間の踊り場1,1に
わたる鋼製組立階段2の断面を示し、第2図はそ
の鋼製組立階段2の断面図を示す。この鋼製組立
階段2は、第3図及び第4図にも示すように、前
記上下の踊り場1,1にわたつて二本のさゝら桁
3,3を所定間隔で対向設置すると共に、該さゝ
ら桁3,3の下部側近傍に沿わせて前記上下の踊
り場1,1にわたりステツプ保持部材4,4を設
け、更に、前記二本のさゝら桁3,3とステツプ
保持部材4,4とにわたつて複数個のステツプ5
A,5…,5Bを架設してジグザグ状の段床を形
成したものである。6は一方のさゝら桁3に設け
た手摺である。
前記さゝら桁3,3は薄板の曲げ板金製であつ
て、第2図乃至第4図に示すように、中間面板a
の上下に曲げ面板b,bを折曲連設し且つ該面板
b,bの夫々に上下の面板c,cを折曲連設した
補強さゝら桁3Aと、下端側にステツプ仮置用フ
ランジdが連設された中空のさゝら本体3Bとか
ら成り、かつ、該さゝら本体3Bの前記フランジ
dが連設された面部の上下両側には、さゝら桁設
置用のアングル部材7,7が設けられている。
一方、第2図に示すように、前記踊り場1…の
各端部にはアンカーボルトeが埋設され、かつ、
このボルトeに支持アングル部材8が取り付けら
れていて、各踊り場1の上下の支持アングル部材
8,8にわたつて、前記さゝら桁3が前記アング
ル部材7,7を介して取り付けられている。
前記ステツプ保持部材4,4は、ねじ節鉄筋や
異形鉄筋等の鋼棒から成るもので、第2図及び第
3図に示すように、上下の端部が水平になるよう
に屈曲され、その水平部分が、前記踊り場1…の
各端部下面に取り付けられたアングル部材9にナ
ツトf,fを介して止着されている。
前記ステツプ5A,5…,5Bも薄板の曲げ板
金製のものであつて、第2図に示すように、最下
位と最上位のステツプ5A,5Bを除く中間ステ
ツプ5…は何れも同一形状のものである。中間ス
テツプ5は、第2図乃至第4図に示すように、蹴
込み板部5aの上部に水平な踏板部5bを折曲連
設すると共に、前記さゝら桁3と上方のステツプ
5に対する連結用のフランジ部5c,5dを蹴込
み板部5a、踏板部5bの夫々に折曲連設し、か
つ、前記蹴込み板部5aの下端両角部に切除部
g,gを形成すると共に、該切除部g,g間の面
板を曲げ加工して筒状の保持部10を形成してあ
る。
そして、ねじ節鉄筋や異形鉄筋等の鋼棒の両端
部を折曲した部材11を前記保持部10に回動自
在に保持させると共に、前記踏板部5bの前縁部
に滑り止め縁材12を且つ前記蹴込み板部5aの
前面と踏板部5bの上面とにビニールタイルや木
質板等の化粧材13,13を貼着してある。
前記最下位のステツプ5Aは、前記中間ステツ
プ5の蹴込み板部5aを省略した構成のものであ
り、最上位のステツプ5Bは、前記中間ステツプ
5とほゞ同じ構成のものであつて、夫々踊り場
1,1に対する乗載面板5e,5eを連設してあ
る。
次に、建築現場での鋼製組立階段2の製作手順
について説明する。
先ず、前記上下の踊り場1,1にわたつて二本
のさゝら桁3,3とステツプ保持部材4,4を所
定の傾斜角度で対向設置すると共に、その内のス
テツプ保持部材4,4に、最上位のステツプ5B
の切除部g,gを仮り置きし、かつ、該ステツプ
5Bに保持させた前記折曲部材11の端部折曲部
分11a,11aを、圧着スリーブ14を介して
前記ステツプ保持部材4,4に一体連結すると共
に、該最上位のステツプ5Bの両端を前記二本の
さゝら桁3,3の夫々に取り付ける。
この最上位のステツプ5Bのさゝら桁3に対す
る取り付けと、後述する中間ステツプ5と最下位
のステツプ5Aのさゝら桁3に対する取り付け
は、何れも同様にして行われるもので、踏板部5
bの高さ位置を所定通りに設定した状態で、ステ
ツプ両側のフランジ部5cとさゝら桁3の補強
さゝら3Aとさゝら本体3Bの三者に下孔を穿設
すると共に、該下孔に例えばセルフタツピングビ
ス等のネジ式連結具hを螺設して取り付けられ
る。
次に、前記中間ステツプ5を取り付けるのであ
るが、既述したように先ず、該中間ステツプ5の
切除部g,gをステツプ保持部材4,4に仮り置
きして、該ステツプ5の踏板部5bのフランジ部
5dを前記最上位のステツプ5Bの蹴込み板部5
aに当接させ、後々に前記最上位のステツプ5B
上に打設されるモルタル15上の化粧材13の上
面と前記中間ステツプ5の踏板部5bの上面との
高さ寸法が所定通りになるように、前記蹴込み板
部5aに対する前記フランジ部5dの連結高さを
調節し、この状態で既述したように、ネジ式連結
具hによつてステツプ両側のフランジ部5cを前
記さゝら桁3に取り付け、かつ、前記蹴込み板部
5aとフランジ部5dの両者にも下孔を穿設する
と共に該下孔に例えばセルフタツピングビス等の
ネジ式連結具iを螺設して、当該蹴込み板部5a
とフランジ部5dとを一体連結する。
しかる後、あるいは、前記蹴込み板部5aに対
する前記フランジ部5dの連結高さを調節した状
態で前記折曲部材11の端部折曲部分11a,1
1aを圧着スリーブ14を介して前記ステツプ保
持部材4,4に一体連結するのである。この場
合、ステツプ保持部材4,4の傾斜角度は建物の
階高さに応じて決定され、建物ごとに区々である
が、折曲部材11がステツプ5に対して筒状保持
部10周りで回動自在であるため、ステツプ保持部
材4,4の傾斜角度に関係なく、これと平行に圧
着して連結できるのである。
以後は、最上位のステツプ5Bと中間ステツプ
5との違いがあるものの、最上位の中間ステツプ
5を前記最上位のステツプ5Bと見做して同様
に、折曲部材11の端部折曲部分11a,11a
を圧着スリーブ14を介してステツプ保持部材
4,4に一体連結すると共に、上方のステツプ5
の蹴込み板部5aに対するフランジ部5dの連結
高さを調節して、該フランジ部5dを蹴込み板部
5aに且つステツプ両側のフランジ部5cをさゝ
ら桁3,3に、夫々ネジ式連結具i,hを介して
取り付けるのである。
そして、最下位の中間ステツプ5を取り付けた
ならば次に、該最下位の中間ステツプ5の蹴込み
板部5aに最下位のステツプ5Aのフランジ部5
dを一体連結するのであるが、このとき、後々に
前記最下位のステツプ5A上に打設されるモルタ
ル15上の化粧材13の上面と前記中間ステツプ
5の踏板部5bの上面との高さ寸法が所定通りに
なるように、前記蹴込み板部5aに対するフラン
ジ部5dの高さ調節を行い、この状態で既述した
ように、ステツプ両側のフランジ部5cと前記
さゝら桁3、及び、前記蹴込み板部5aとフラン
ジ部5dを、夫々ネジ式連結具h,iによつて一
体連結するのである。
以上をもつて鋼製組立階段2の段床Aが構成さ
れるのであり、後は、前記さゝら桁3,3のフラ
ンジd,dに天井化粧材16を取り付けて、前記
段床Aの下部側を見栄え良く覆うと共に、前記手
摺6をさゝら桁3に取り付けることで、前記上下
の踊り場1,1にわたる鋼製組立階段2が製作さ
れる。
尚、前記圧着スリーブ14は筒状のものであつ
て、前記ステツプ保持部材4に予め貫挿させてあ
るが、該圧着スリーブ14をC字状のものにして
後嵌めする形態をとるも良い。
第5図乃至第7図に本考案の別実施例を示す。
この実施例は、各踊り場1にアンカーボルトjを
埋設し、このアンカーボルトjにT字状のステツ
プ保持部材取り付け具17を、踊り場1の上下面
から突出させて取り付けると共に、該取り付け具
17の上下にわたつてさゝら桁3,3の近傍に、
二本ずつステツプ保持部材4,18を止着する一
方、最上位のステツプ5Bならびに中間ステツプ
5の夫々における蹴込み板部5aと踏板部5bの
折曲部内方に筒状の保持部19を形成し、かつ、
該保持部19に折曲部材20を回動自在に保持さ
せた点と、さゝら桁3,3の構成とが、実施例の
構造と異なるだけのものであつて、前記折曲部材
20の端部折曲部分20a,20aを圧着スリー
ブ21を介して上部側のステツプ保持部材18に
一体連結することで、段床Aの強度を高くするよ
うに考慮されているのである。
尚、前記さゝら桁3,3は、天井化粧材16の
取り付けフランジkが連設された中空のさゝら本
体3Cとクランク状の連結部材3Dから成り、か
つ、ステツプ取り付け側の面部には、上部側の折
曲部材20を挿通させるためのスリツトlが形成
されていて、上下のステツプ保持部材4,18に
各ステツプ5A,5,5Bを取り付けた状態で、
当該さゝら桁3を上部ステツプ保持部材18に上
方から差し込むようにしてセツトされるようにな
つている。
また、該さゝら桁3のアングル部材7,7を踊
り場1,1に取り付けるための支持アングル部材
8,8は前記ステツプ保持部材取り付け具17に
設けられている。その他の構成は先の実施例と同
じであるため、同じ構成部品の主要なものに同符
号を付し、説明は省略する。
尚上記各実施例においては、いずれも折曲部材
11,20が、両端を略直角に折り曲げた且つ階
段幅の略全長にわたる長さの鋼棒で構成されてい
るが、各折曲部材11,20を、一端を略直角に
折り曲げた略L字状の短い二本の鋼棒で構成して
もよい。
ステツプの材料としては、適当な板厚の鋼板の
他、二枚の鋼板の間に粘弾性体を介装して振動を
抑制するようにした制振鋼板を使用してもよい。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案構成による階段の段
床によれば、上下方向で隣り合うステツプ間での
踏板部の上下高さを調節可能にして、階高と蹴上
げ寸法から割り出されるステツプ段数の端数分を
吸収できるようにしたので、当該ステツプを階高
の変化に対応可能なように規格化、汎用化させる
ことができるようになり、従つて、上記ステツプ
を先行して多数製作しておけば、後は上下の踊り
場間の上下高さ寸法とステツプ段数とに基づいて
さゝら桁を設計製作するだけで、極く簡易に且つ
短期間で階段を製作することができ、階段の設計
製作の簡略化ならびに量産によるコストダウンを
達成できるのである。
しかも、ステツプの夫々に折曲部材を回動自在
に保持させ、これをさゝら桁に沿つて設けたステ
ツプ保持部材に圧着スリーブを介して連結するの
で、ステツプ保持部材の傾斜角度に関係なく折曲
部材とステツプ保持部材を圧着連結でき、また前
記折曲部材をステツプ保持部材に、ステツプを
さゝら桁に夫々連結させたことでステツプの取り
付け強度を高くできるようになつた。
その上、組立が容易で且つ火気を要しないので
現場での製作に適し、而して、当該階段を現場製
作することで輸送コストの低廉化を可能にすると
共に、積み降ろしのため重機を不要にでき、全体
として、簡単かつ合理的な改良によつて本考案の
目的を達成できるに至つたのである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図は鋼製組
立階段の斜視図、第2図は鋼製組立階段の縦断側
面図、第3図は鋼製組立階段の一部の分解斜視
図、第4図は鋼製組立階段の縦断正面図である。
第5図乃至第7図は本考案の別実施例を示し、第
5図は鋼製組立階段の縦断側面図、第6図は鋼製
組立階段の一部の分解斜視図、第7図は製組立階
段の縦断正面図である。 1……踊り場、3……さゝら桁、4……ステツ
プ保持部材、5,5A,5B……ステツプ、5a
……蹴込み板部、5b……踏板部、5c……フラ
ンジ部、10……保持部、11……折曲部材、1
1a,11a……端部折曲部分、14……圧着ス
リーブ、h,i……ネジ式連結具。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 上下の踊り場にわたつて設置された二本のさゝ
    ら桁間に、踏板部とその前端部から下方へ折曲連
    設された蹴込み板部とから成る複数個のステツプ
    を架設してジグザク状の段床を形成した鋼製組立
    階段であつて、前記蹴込み板部の下部側に筒状の
    保持部を設け、端部が折曲された部材を前記保持
    部に回動自在に保持させる一方、前記二本のさゝ
    ら桁の近傍には各々前記上下の踊り場にわたつて
    ステツプ保持部材を設け、該ステツプ保持部材に
    前記折曲部材の端部折曲部分を圧着スリーブを介
    して一体連結すると共に、前記折曲部材まわりで
    回動自在なステツプ踏板部を上方のステツプの蹴
    込み板部に、かつ、ステツプ両側に連設されたフ
    ランジ部を前記さゝら桁に、夫々ネジ式連結具を
    介して連結固定してあることを特徴とする鋼製組
    立階段。
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