JPH0545308A - 表面分析装置 - Google Patents
表面分析装置Info
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- JPH0545308A JPH0545308A JP3228724A JP22872491A JPH0545308A JP H0545308 A JPH0545308 A JP H0545308A JP 3228724 A JP3228724 A JP 3228724A JP 22872491 A JP22872491 A JP 22872491A JP H0545308 A JPH0545308 A JP H0545308A
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- ray
- ray detector
- energy dispersive
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、励起された試料表面からの特性X
線を捕らえて試料表面の成分分析ができる装置であっ
て、特性X線を捕らえるエネルギー分散型X線検出器の
着脱が容易な装置を提供することを目的とする。 【構成】 本発明は、試料を収納する真空容器に、試料
にエネルギー粒子を入射するエネルギー源と、エネルギ
ー分散型X線検出器とを取り付け、真空容器に独自に真
空排気自在な接続室を形成し、この接続室にエネルギー
分散型X線検出器を着脱自在に取り付けたものである。 【効果】 励起された試料表面から出された特性X線を
全反射角で捕らえることで、試料表面の薄膜の成分分析
を行なうことができる。また、接続室からエネルギー分
散型X線検出器を取り外す際に真空容器の真空状態を破
ることなく取り外すことができる。
線を捕らえて試料表面の成分分析ができる装置であっ
て、特性X線を捕らえるエネルギー分散型X線検出器の
着脱が容易な装置を提供することを目的とする。 【構成】 本発明は、試料を収納する真空容器に、試料
にエネルギー粒子を入射するエネルギー源と、エネルギ
ー分散型X線検出器とを取り付け、真空容器に独自に真
空排気自在な接続室を形成し、この接続室にエネルギー
分散型X線検出器を着脱自在に取り付けたものである。 【効果】 励起された試料表面から出された特性X線を
全反射角で捕らえることで、試料表面の薄膜の成分分析
を行なうことができる。また、接続室からエネルギー分
散型X線検出器を取り外す際に真空容器の真空状態を破
ることなく取り外すことができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は蛍光X線分光を利用した
表面分析装置の改良に関するものである。
表面分析装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】固体表面化学の分野は、基礎研究分野の
みとしての重要性のみならず、吸脱着、触媒作用、腐
食、電極反応、摩擦、電子特性などの色々な産業上の実
際問題とも深く関連しているために極めて重要な分野で
ある。例えば、触媒作用について言えば、化学工業の大
半のプロセスは触媒によって進められているだけでな
く、近年、特に資源、エネルギー問題や環境問題の解決
にとって、触媒はなくてはならない重要な役割を担って
いる。従ってこの分野では過去において、膨大な経験的
な事実の蓄積があった。しかしながら、これまでは、物
質の表面を直接調べる有効な手段がなかったために、間
接的情報に基づいてその本性について推測を重ねていた
時代が長く続いてきた。
みとしての重要性のみならず、吸脱着、触媒作用、腐
食、電極反応、摩擦、電子特性などの色々な産業上の実
際問題とも深く関連しているために極めて重要な分野で
ある。例えば、触媒作用について言えば、化学工業の大
半のプロセスは触媒によって進められているだけでな
く、近年、特に資源、エネルギー問題や環境問題の解決
にとって、触媒はなくてはならない重要な役割を担って
いる。従ってこの分野では過去において、膨大な経験的
な事実の蓄積があった。しかしながら、これまでは、物
質の表面を直接調べる有効な手段がなかったために、間
接的情報に基づいてその本性について推測を重ねていた
時代が長く続いてきた。
【0003】しかし近年になって、各種の物理的、化学
的機器の開発が急速に進んできたために、固体表面の原
子の並び方、化学組成、電子状態、振動状態、表面から
の深さ分布などを制御することにより、優れた機能を有
する物質、材料、デバイスなどを創り出そうとする傾向
がますます強くなってきている。また、この傾向ととも
に、固体表面状態の計測手段と計測方法の重要性も極め
て大きくなってきている。
的機器の開発が急速に進んできたために、固体表面の原
子の並び方、化学組成、電子状態、振動状態、表面から
の深さ分布などを制御することにより、優れた機能を有
する物質、材料、デバイスなどを創り出そうとする傾向
がますます強くなってきている。また、この傾向ととも
に、固体表面状態の計測手段と計測方法の重要性も極め
て大きくなってきている。
【0004】このような背景の基に、1980年に、東
京大学の井野教授らにより、反射高速電子回折(RHE
ED)の電子線によって励起された試料の構成原子の特
定X線をエネルギー分散型X線検出器を用いて検出する
ことで、試料表面の元素分析を極めて高感度で行なえる
ことが見出された。この新しい表面分析方法は、X線全
反射角分光法と称されている。この方法は、試料から放
出された特性X線の取り出し角度をX線の全反射角θc
(0〜数゜)付近に設定すると、試料表面元素の検出感
度が著しく向上し、表面の元素分析法として有効である
ばかりでなく、表面の原子配列構造に関する情報も得ら
れ、しかも、試料として、数原子層の薄い膜から、かな
り厚い膜まで種々の膜への応用が可能であり、物質の境
界面の情報も得られるという優れた方法である。
京大学の井野教授らにより、反射高速電子回折(RHE
ED)の電子線によって励起された試料の構成原子の特
定X線をエネルギー分散型X線検出器を用いて検出する
ことで、試料表面の元素分析を極めて高感度で行なえる
ことが見出された。この新しい表面分析方法は、X線全
反射角分光法と称されている。この方法は、試料から放
出された特性X線の取り出し角度をX線の全反射角θc
(0〜数゜)付近に設定すると、試料表面元素の検出感
度が著しく向上し、表面の元素分析法として有効である
ばかりでなく、表面の原子配列構造に関する情報も得ら
れ、しかも、試料として、数原子層の薄い膜から、かな
り厚い膜まで種々の膜への応用が可能であり、物質の境
界面の情報も得られるという優れた方法である。
【0005】図12にこのX線全反射角分光装置の概略
構成を示す。図12において、1は基板状の試料、2は
電子銃、3はエネルギー分散型X線検出器を示してい
る。試料1はその表面部分に、分析されるべき薄膜が形
成されたものであり、電子銃2は試料1の表面に所定の
入射角θgで電子線を入射するものであり、エネルギー
分散型X線検出器3は試料1の表面から発生された蛍光
X線(特性X線)を検出するものである。エネルギー分
散型X線検出器3と試料1との間には、Beまたは有機
薄膜製の窓部5とスリット6とが設けられ、エネルギー
分散型X線検出器3は、Be製又は有機薄膜製の窓部7
と半導体X線検出部8とこの半導体X線検出部8に接続
されたFET9を備え、FET9は増幅器を備えた波高
分析器10に接続されている。
構成を示す。図12において、1は基板状の試料、2は
電子銃、3はエネルギー分散型X線検出器を示してい
る。試料1はその表面部分に、分析されるべき薄膜が形
成されたものであり、電子銃2は試料1の表面に所定の
入射角θgで電子線を入射するものであり、エネルギー
分散型X線検出器3は試料1の表面から発生された蛍光
X線(特性X線)を検出するものである。エネルギー分
散型X線検出器3と試料1との間には、Beまたは有機
薄膜製の窓部5とスリット6とが設けられ、エネルギー
分散型X線検出器3は、Be製又は有機薄膜製の窓部7
と半導体X線検出部8とこの半導体X線検出部8に接続
されたFET9を備え、FET9は増幅器を備えた波高
分析器10に接続されている。
【0006】ここで、エネルギー分散型X線検出器(en
ergy dispersive X-ray detector,EDX)とは、所定のエ
ネルギー粒子によって励起された蛍光X線(特性X線)
が検出器に入射された際に、前記X線のエネルギーに比
例した電子、正孔対が生成されることを利用して入射X
線の強度を電気信号に変換して検出するものである。
ergy dispersive X-ray detector,EDX)とは、所定のエ
ネルギー粒子によって励起された蛍光X線(特性X線)
が検出器に入射された際に、前記X線のエネルギーに比
例した電子、正孔対が生成されることを利用して入射X
線の強度を電気信号に変換して検出するものである。
【0007】ここで前記半導体X線検出部8について説
明すると、半導体X線検出部8はBなどをドープしたS
iのp型半導体単結晶板にLiを熱拡散してなり、Si
(Li)半導体X線検出素子と一般に称されているもの
である。この半導体X線検出部8に電圧を印加してお
き、これにX線が入射されると、そのエネルギーに比例
した電子、正孔対が半導体X線検出部8内に形成され、
これらが半導体X線検出部8に形成されている+−両方
の電極に収集され、電流パルスとして出力されるので、
これを増幅すると半導体X線検出部8に生成した電気信
号の強さにより入力X線のエネルギーの強さを検出でき
るものである。なお、前記Be又は有機薄膜の窓部5、
7は、X線の透過効率が高いので使用されるものであ
る。
明すると、半導体X線検出部8はBなどをドープしたS
iのp型半導体単結晶板にLiを熱拡散してなり、Si
(Li)半導体X線検出素子と一般に称されているもの
である。この半導体X線検出部8に電圧を印加してお
き、これにX線が入射されると、そのエネルギーに比例
した電子、正孔対が半導体X線検出部8内に形成され、
これらが半導体X線検出部8に形成されている+−両方
の電極に収集され、電流パルスとして出力されるので、
これを増幅すると半導体X線検出部8に生成した電気信
号の強さにより入力X線のエネルギーの強さを検出でき
るものである。なお、前記Be又は有機薄膜の窓部5、
7は、X線の透過効率が高いので使用されるものであ
る。
【0008】図12に示す装置を用いて試料表面を分析
するには、電子銃2によって電子線を試料表面に所定の
入射角θg(0〜数゜)で入射する。すると、試料表面
は励起されて蛍光X線(特性X線)を放出するが、試料
表面から所定のX線の取出角θt(0〜数゜)において
特性X線を前記エネルギー分散型X線検出器3によって
検出すると、X線の全反射角度θc(0〜数゜)におい
ては、著しくX線検出感度が向上するものであり、この
高感度検出により試料表面状態の元素分析と表面の原子
配列構造に関する情報も得られるものである。ここでX
線の全反射角θcは、次式で与えられることが知られて
いる。 θc=1.14×ρ0.5×1/E θcの単位はdeg(度)であり、ρは反射する物質の
密度(g/cm3)、EはX線のエネルギー(keV)で
ある。例えば、YLα線(エネルギー1.92keV)
がAu(密度19.3g/cm3)で全反射する角度は、
θc(YLα-Au)=2.60゜である。同様にAuM
線(2.15keV)がSi(2.33g/cm3)で全
反射する角度は、θc(AuM-Si)=0.81゜であ
る。このように測定したいX線の種類と反射する物質の
組み合わせによってX線の全反射角は変わるが、基本的
には4゜以下である。
するには、電子銃2によって電子線を試料表面に所定の
入射角θg(0〜数゜)で入射する。すると、試料表面
は励起されて蛍光X線(特性X線)を放出するが、試料
表面から所定のX線の取出角θt(0〜数゜)において
特性X線を前記エネルギー分散型X線検出器3によって
検出すると、X線の全反射角度θc(0〜数゜)におい
ては、著しくX線検出感度が向上するものであり、この
高感度検出により試料表面状態の元素分析と表面の原子
配列構造に関する情報も得られるものである。ここでX
線の全反射角θcは、次式で与えられることが知られて
いる。 θc=1.14×ρ0.5×1/E θcの単位はdeg(度)であり、ρは反射する物質の
密度(g/cm3)、EはX線のエネルギー(keV)で
ある。例えば、YLα線(エネルギー1.92keV)
がAu(密度19.3g/cm3)で全反射する角度は、
θc(YLα-Au)=2.60゜である。同様にAuM
線(2.15keV)がSi(2.33g/cm3)で全
反射する角度は、θc(AuM-Si)=0.81゜であ
る。このように測定したいX線の種類と反射する物質の
組み合わせによってX線の全反射角は変わるが、基本的
には4゜以下である。
【0009】図12に示す構成の装置において、エネル
ギー分散型X線検出器3の具体的取付構造の一例を図1
3に示す。図13において、11は試料を収納した真空
容器の側壁を示し、この側壁11を貫通させて棒状のプ
ローブ12がフランジ13を介し真空容器の側壁11に
接続されている。このプローブ12の先端部にはBeま
たは有機薄膜からなる窓部7が取り付けられ、更にプロ
ーブ12において窓部7の内側には図14では隠されて
いるが半導体X線検出部8とFET9が内蔵され、プロ
ーブ12の基端部側には波高分析装置10が取り付けら
れている。また、プローブ12の基端部は、L字状に屈
曲されてタンク15に接続されている。このタンク15
は、断熱構造にされた容器で内部に液体窒素を貯留でき
るようになっている。なお、プローブ12の内部は魔法
瓶のような真空断熱構造になっていて、この真空断熱部
の内側にタンク15に貯留された液体窒素が供給されて
プローブ12の内部に収納されている半導体X線検出部
8を冷却し、半導体X線検出部8の暗電流を減少させ得
る構造になっている。
ギー分散型X線検出器3の具体的取付構造の一例を図1
3に示す。図13において、11は試料を収納した真空
容器の側壁を示し、この側壁11を貫通させて棒状のプ
ローブ12がフランジ13を介し真空容器の側壁11に
接続されている。このプローブ12の先端部にはBeま
たは有機薄膜からなる窓部7が取り付けられ、更にプロ
ーブ12において窓部7の内側には図14では隠されて
いるが半導体X線検出部8とFET9が内蔵され、プロ
ーブ12の基端部側には波高分析装置10が取り付けら
れている。また、プローブ12の基端部は、L字状に屈
曲されてタンク15に接続されている。このタンク15
は、断熱構造にされた容器で内部に液体窒素を貯留でき
るようになっている。なお、プローブ12の内部は魔法
瓶のような真空断熱構造になっていて、この真空断熱部
の内側にタンク15に貯留された液体窒素が供給されて
プローブ12の内部に収納されている半導体X線検出部
8を冷却し、半導体X線検出部8の暗電流を減少させ得
る構造になっている。
【0010】図12に示す構成の装置は、真空容器の中
での薄膜などの成長過程や物質の吸脱過程などを調べる
ことが可能であり、電子銃2から出された電子線によっ
て励起されて発生された蛍光X線は、Be又は有機薄膜
製の窓部(一般にはX線の検出効率を上げるためにBe
箔又は有機薄膜の厚さを15〜25μmとした窓状にな
っている。)7を介してエネルギー分散型X線検出器3
の半導体X線検出部8で電気信号として検出される。
での薄膜などの成長過程や物質の吸脱過程などを調べる
ことが可能であり、電子銃2から出された電子線によっ
て励起されて発生された蛍光X線は、Be又は有機薄膜
製の窓部(一般にはX線の検出効率を上げるためにBe
箔又は有機薄膜の厚さを15〜25μmとした窓状にな
っている。)7を介してエネルギー分散型X線検出器3
の半導体X線検出部8で電気信号として検出される。
【0011】更にここで、前記X線全反射角分光法によ
り高精度で表面解析ができる理由について図14を基に
以下に説明する。X線全反射角分光法においては図14
(a)に示すように0゜に近い極めて小さな角度でエネ
ルギー粒子(例えば、40keV程度までの高エネルギ
ー電子線)eを試料表面の薄膜Hに入射するが、従来の
X線分光法では図14(b)に示すように直角に近い角
度で電子線を入射する。図14(b)に示すように電子
線を直角に近い角度で入射すると、電子線は薄膜を貫通
して基材に液滴状に潜り込み、この結果として基材から
発生された特性X線も混じってしまう問題がある。これ
に対して電子線を0゜に近い角度で薄膜Hに照射する
と、液滴状の潜り込みは発生せずに薄膜Hの部分のみで
特性X線が発生する。また、X線の取出し角をX線の全
反射角近傍に設定することで薄膜Hの領域のX線を高感
度で検出できる。これらにより前記X線全反射角分光法
によれば、表面部分の高精度な分析ができるようになっ
ている。
り高精度で表面解析ができる理由について図14を基に
以下に説明する。X線全反射角分光法においては図14
(a)に示すように0゜に近い極めて小さな角度でエネ
ルギー粒子(例えば、40keV程度までの高エネルギ
ー電子線)eを試料表面の薄膜Hに入射するが、従来の
X線分光法では図14(b)に示すように直角に近い角
度で電子線を入射する。図14(b)に示すように電子
線を直角に近い角度で入射すると、電子線は薄膜を貫通
して基材に液滴状に潜り込み、この結果として基材から
発生された特性X線も混じってしまう問題がある。これ
に対して電子線を0゜に近い角度で薄膜Hに照射する
と、液滴状の潜り込みは発生せずに薄膜Hの部分のみで
特性X線が発生する。また、X線の取出し角をX線の全
反射角近傍に設定することで薄膜Hの領域のX線を高感
度で検出できる。これらにより前記X線全反射角分光法
によれば、表面部分の高精度な分析ができるようになっ
ている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前記構造のエネルギー
分散型X線検出器3は、図13に示すように真空容器の
側壁11に取り付けられている。ところが、このエネル
ギー分散型X線検出器3は、極めて高価な装置であるの
で、1つの真空容器に専属的に取り付けて使用するより
は、複数の真空容器に付け換えて使用できることが好ま
しい。従って従来、真空容器の側壁部にBe製の窓部を
設け、プローブ12を真空容器の外部に出し、プローブ
12とタンク15を真空容器の外部に設けた支持架台な
どで支持し、プローブ12の先端部を真空容器の側壁部
に設けたBeの窓部に臨ませて配置し、真空容器の内部
の真空状態とは別個にプローブ12を使用できるように
している。
分散型X線検出器3は、図13に示すように真空容器の
側壁11に取り付けられている。ところが、このエネル
ギー分散型X線検出器3は、極めて高価な装置であるの
で、1つの真空容器に専属的に取り付けて使用するより
は、複数の真空容器に付け換えて使用できることが好ま
しい。従って従来、真空容器の側壁部にBe製の窓部を
設け、プローブ12を真空容器の外部に出し、プローブ
12とタンク15を真空容器の外部に設けた支持架台な
どで支持し、プローブ12の先端部を真空容器の側壁部
に設けたBeの窓部に臨ませて配置し、真空容器の内部
の真空状態とは別個にプローブ12を使用できるように
している。
【0013】このような構成を採用すると、1台のエネ
ルギー分散型X線検出器3を複数の真空容器に取り付け
換えてX線の検出を効率的にできるばかりか、X線の測
定系を大気中に出すことができるので、操作が極めて簡
便になる利点がある。また、真空容器に直接エネルギー
分散型X線検出器3を取り付けると、エネルギー分散型
X線検出器3の交換のために、逐次真空容器の真空状態
を解除する必要が生じるので、試料を真空状態に長時間
保持できない上に、真空容器の真空解除操作に時間がか
かって非効率的であるなどの問題がある。ところが、前
記のようにエネルギー分散型X線検出器3を大気中に出
すことで、真空容器の真空解除の問題を解消することが
できる。
ルギー分散型X線検出器3を複数の真空容器に取り付け
換えてX線の検出を効率的にできるばかりか、X線の測
定系を大気中に出すことができるので、操作が極めて簡
便になる利点がある。また、真空容器に直接エネルギー
分散型X線検出器3を取り付けると、エネルギー分散型
X線検出器3の交換のために、逐次真空容器の真空状態
を解除する必要が生じるので、試料を真空状態に長時間
保持できない上に、真空容器の真空解除操作に時間がか
かって非効率的であるなどの問題がある。ところが、前
記のようにエネルギー分散型X線検出器3を大気中に出
すことで、真空容器の真空解除の問題を解消することが
できる。
【0014】しかしながら、真空容器の内部で試料表面
に直接成膜し、この膜を成膜と同時に、あるいは、成膜
後に直ちに蛍光X線(特性X線)により分析する必要を
生じる場合があるが、このような場合にプローブ12の
先端部に設けたBe又は有機薄膜製の窓部7を成膜物質
などで汚染することがあると、分析中に成膜物質の特性
X線が励起されてしまい、測定誤差につながる問題を生
じる。このような場合は、前記窓部7の交換を行なう必
要を生じるが、窓部7の交換のためには中空断熱構造の
プローブ12の分解作業を行なう必要があるので、窓部
7の交換には多額の費用と時間と手間がかかる問題があ
る。
に直接成膜し、この膜を成膜と同時に、あるいは、成膜
後に直ちに蛍光X線(特性X線)により分析する必要を
生じる場合があるが、このような場合にプローブ12の
先端部に設けたBe又は有機薄膜製の窓部7を成膜物質
などで汚染することがあると、分析中に成膜物質の特性
X線が励起されてしまい、測定誤差につながる問題を生
じる。このような場合は、前記窓部7の交換を行なう必
要を生じるが、窓部7の交換のためには中空断熱構造の
プローブ12の分解作業を行なう必要があるので、窓部
7の交換には多額の費用と時間と手間がかかる問題があ
る。
【0015】また、プローブ12を真空容器の外部の大
気中に設けると、真空容器の側壁に設けられたBe製の
窓部とプローブ12の先端部との間に空気層が介在する
ことになるので、この空気層によって特性X線の一部が
吸収されてしまい、検出効率が低下する問題がある。な
お特に、1.7keV以下のエネルギーを有する特性X
線は、酸素、窒素、アルゴンなどを含む大気によって吸
収され易く、ほとんど検出できない。従って1.7ke
V以下のエネルギーを有するC、N、O、F、Na、M
g、Alなど元素の特性X線を検出できない問題があっ
た。
気中に設けると、真空容器の側壁に設けられたBe製の
窓部とプローブ12の先端部との間に空気層が介在する
ことになるので、この空気層によって特性X線の一部が
吸収されてしまい、検出効率が低下する問題がある。な
お特に、1.7keV以下のエネルギーを有する特性X
線は、酸素、窒素、アルゴンなどを含む大気によって吸
収され易く、ほとんど検出できない。従って1.7ke
V以下のエネルギーを有するC、N、O、F、Na、M
g、Alなど元素の特性X線を検出できない問題があっ
た。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は前
記課題を解決するために、試料の表面に所定の入射角度
でエネルギー粒子を入射し、エネルギー粒子により試料
から出された蛍光X線を検出して試料の表面を分析する
表面分析装置において、試料を収納する真空容器と、こ
の真空容器内の試料にエネルギー粒子を入射するエネル
ギー源と、前記試料から発生された蛍光X線を検出する
プローブを備えたエネルギー分散型X線検出器とを具備
してなり、前記真空容器にこの真空容器とは別個に真空
排気自在な接続室を形成し、この接続室に着脱自在にエ
ネルギー分散型X線検出器を取り付け、接続室に対する
エネルギー分散型X線検出器の取付部分に気密機構を設
けてなるものである。
記課題を解決するために、試料の表面に所定の入射角度
でエネルギー粒子を入射し、エネルギー粒子により試料
から出された蛍光X線を検出して試料の表面を分析する
表面分析装置において、試料を収納する真空容器と、こ
の真空容器内の試料にエネルギー粒子を入射するエネル
ギー源と、前記試料から発生された蛍光X線を検出する
プローブを備えたエネルギー分散型X線検出器とを具備
してなり、前記真空容器にこの真空容器とは別個に真空
排気自在な接続室を形成し、この接続室に着脱自在にエ
ネルギー分散型X線検出器を取り付け、接続室に対する
エネルギー分散型X線検出器の取付部分に気密機構を設
けてなるものである。
【0017】請求項2記載の発明は前記課題を解決する
ために、請求項1記載の表面分析装置において、接続室
に対するエネルギー分散型X線検出器の取り付け部分
に、試料の被測定面に対するエネルギー分散型X線検出
器のプローブの傾斜角度を調節する角度調節機構を設け
たものである。
ために、請求項1記載の表面分析装置において、接続室
に対するエネルギー分散型X線検出器の取り付け部分
に、試料の被測定面に対するエネルギー分散型X線検出
器のプローブの傾斜角度を調節する角度調節機構を設け
たものである。
【0018】請求項3記載の発明は前記課題を解決する
ために、請求項1または2記載の表面分析装置におい
て、試料の表面から発生された特性X線を検出する際の
検出器の取出角度を試料の表面に対するX線の全反射角
近傍に設定してなるものである。
ために、請求項1または2記載の表面分析装置におい
て、試料の表面から発生された特性X線を検出する際の
検出器の取出角度を試料の表面に対するX線の全反射角
近傍に設定してなるものである。
【0019】請求項4記載の発明は前記課題を解決する
ために、試料に対するエネルギー粒子の入射角度と、試
料から放出される特性X線の取出角度をいずれも4゜以
下に設定してなるものである。
ために、試料に対するエネルギー粒子の入射角度と、試
料から放出される特性X線の取出角度をいずれも4゜以
下に設定してなるものである。
【0020】
【作用】エネルギー分散型X線検出器のプローブの先端
部分の周囲は真空状態となり、真空容器とプローブとの
間に空気層が介在しないので、1.7keV以下のエネ
ルギーを持つX線が途中で吸収されることなくプローブ
に到達して検出される。よって原子番号17以下の軽元
素(Al、Mg、Na、Ne、F、O、Nなど)のKα
線、原子番号20〜37の元素(Ca〜Rb)のKβ
線、および、原子番号41〜73の元素(Nb〜Ta)
のM線を検出できるので、試料表面に含まれるこれらの
元素を特定することができる。また、接続室は真空容器
とは別個に真空排気できるので、接続室の真空状態のみ
を解除してエネルギー分散型X線検出器を予備室から取
り外すことができ、これにより真空容器の真空状態を破
ることなくエネルギー分散型X線検出器を真空容器から
取り外すことができる。よってエネルギー分散型X線検
出器を複数の真空容器で共用して使用することができ、
分析のために真空容器の真空状態を破る必要がなくな
り、試料を設置した雰囲気を変えることなく試料分析が
できる。
部分の周囲は真空状態となり、真空容器とプローブとの
間に空気層が介在しないので、1.7keV以下のエネ
ルギーを持つX線が途中で吸収されることなくプローブ
に到達して検出される。よって原子番号17以下の軽元
素(Al、Mg、Na、Ne、F、O、Nなど)のKα
線、原子番号20〜37の元素(Ca〜Rb)のKβ
線、および、原子番号41〜73の元素(Nb〜Ta)
のM線を検出できるので、試料表面に含まれるこれらの
元素を特定することができる。また、接続室は真空容器
とは別個に真空排気できるので、接続室の真空状態のみ
を解除してエネルギー分散型X線検出器を予備室から取
り外すことができ、これにより真空容器の真空状態を破
ることなくエネルギー分散型X線検出器を真空容器から
取り外すことができる。よってエネルギー分散型X線検
出器を複数の真空容器で共用して使用することができ、
分析のために真空容器の真空状態を破る必要がなくな
り、試料を設置した雰囲気を変えることなく試料分析が
できる。
【0021】更に、エネルギー粒子を試料に対して低い
入射角度で入射し、X線の全反射角で取り出すことによ
り、試料表面の浅い部分のみからの特性X線を効率良く
検出することができ、検出精度を向上させることがで
き、正確な分析ができる。
入射角度で入射し、X線の全反射角で取り出すことによ
り、試料表面の浅い部分のみからの特性X線を効率良く
検出することができ、検出精度を向上させることがで
き、正確な分析ができる。
【0022】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1と図2は本発明の一実施例の要部の概
略構成を示すもので、図中20は試料1を収納した真空
容器を示し、この真空容器20は図示略の真空排気装置
に接続されて内部を真空排気できるようになっている。
この真空容器20の内上部中央には、板状の試料21を
保持するための試料ホルダ22が設けられ、この試料ホ
ルダ22の底部に板状の試料1を水平に支持できるよう
になっている。
て説明する。図1と図2は本発明の一実施例の要部の概
略構成を示すもので、図中20は試料1を収納した真空
容器を示し、この真空容器20は図示略の真空排気装置
に接続されて内部を真空排気できるようになっている。
この真空容器20の内上部中央には、板状の試料21を
保持するための試料ホルダ22が設けられ、この試料ホ
ルダ22の底部に板状の試料1を水平に支持できるよう
になっている。
【0023】また、真空容器20の側壁23に、筒状の
支持ポート25が突設され、この支持ポート25の先端
部にフランジ板26、27を介してエネルギー分散型X
線検出器28が取り付けられている。このエネルギー分
散型X線検出器28は、液体窒素を貯留するタンク29
と、このタンク29の底部にL字状に突設されたプロー
ブ30と、プローブ30の基端部側外周を覆う補助管3
1と、この補助管31に固定されたフランジ板27とを
主体として構成され、フランジ板27が支持ポート25
側のフランジ26にボルト止めされて、蛇腹部材35の
内部空間と補助管31の内部空間とが連続されて予備室
32が形成されている。また、補助管31には、真空排
気装置33が接続されていて予備室32を独自に真空排
気できるようになっている。なお、前記プローブ30の
内部構造は従来装置で用いられていたプローブ12と同
等の構成であり、プローブ12の先端部にBe又は有機
薄膜製の窓部34が取り付けられ、その内部側にX線測
定用の半導体X線検出部やFETなどが収納されてい
る。
支持ポート25が突設され、この支持ポート25の先端
部にフランジ板26、27を介してエネルギー分散型X
線検出器28が取り付けられている。このエネルギー分
散型X線検出器28は、液体窒素を貯留するタンク29
と、このタンク29の底部にL字状に突設されたプロー
ブ30と、プローブ30の基端部側外周を覆う補助管3
1と、この補助管31に固定されたフランジ板27とを
主体として構成され、フランジ板27が支持ポート25
側のフランジ26にボルト止めされて、蛇腹部材35の
内部空間と補助管31の内部空間とが連続されて予備室
32が形成されている。また、補助管31には、真空排
気装置33が接続されていて予備室32を独自に真空排
気できるようになっている。なお、前記プローブ30の
内部構造は従来装置で用いられていたプローブ12と同
等の構成であり、プローブ12の先端部にBe又は有機
薄膜製の窓部34が取り付けられ、その内部側にX線測
定用の半導体X線検出部やFETなどが収納されてい
る。
【0024】前記支持ポート25の内部にはステンレス
などの金属からなる筒状の蛇腹部材35が真空容器20
の側壁23を貫通し、真空容器20の内部側に突出して
設けられ、この蛇腹部材35の先端面にBe製の窓部3
6が設けられている。一方、真空容器20の内底部に
は、試料1の底面側に成膜するための蒸着源38が設け
られている。この蒸着源38は、るつぼ39の内部に原
料40を収納し、るつぼ39の下方に偏向電子ビームの
照射装置41を備え、電子ビームの照射方向を偏向させ
て湾曲させ、原料40に照射し、この原料40を蒸発さ
せて試料1に成膜することができるようになっている。
この蒸着源38は、試料ホルダ22に装着した試料1に
対して成膜処理を行なう必要を生じた場合に使用するも
のである。
などの金属からなる筒状の蛇腹部材35が真空容器20
の側壁23を貫通し、真空容器20の内部側に突出して
設けられ、この蛇腹部材35の先端面にBe製の窓部3
6が設けられている。一方、真空容器20の内底部に
は、試料1の底面側に成膜するための蒸着源38が設け
られている。この蒸着源38は、るつぼ39の内部に原
料40を収納し、るつぼ39の下方に偏向電子ビームの
照射装置41を備え、電子ビームの照射方向を偏向させ
て湾曲させ、原料40に照射し、この原料40を蒸発さ
せて試料1に成膜することができるようになっている。
この蒸着源38は、試料ホルダ22に装着した試料1に
対して成膜処理を行なう必要を生じた場合に使用するも
のである。
【0025】一方、図2に示すように試料ホルダ22の
下方には、環状管からなるガス供給器43が設けられ、
このガス供給器43は真空容器20の側壁23を貫通し
た接続管44を介して酸素ボンベなどのガスの供給源4
5に接続されている。前記ガス供給器43は環状管の上
面にその周方向に沿って複数の透孔が形成されてなるも
ので、酸素供給源45から出されたガスを試料ホルダ2
2の底部側の空間部に供給できるようになっている。
下方には、環状管からなるガス供給器43が設けられ、
このガス供給器43は真空容器20の側壁23を貫通し
た接続管44を介して酸素ボンベなどのガスの供給源4
5に接続されている。前記ガス供給器43は環状管の上
面にその周方向に沿って複数の透孔が形成されてなるも
ので、酸素供給源45から出されたガスを試料ホルダ2
2の底部側の空間部に供給できるようになっている。
【0026】更に、図2に示すように、真空容器20の
一側には取付ポート47が形成され、この取付ポート4
7には電子銃48が取り付けられていて、この電子銃4
8によって電子線(エネルギー粒子)を試料ホルダ22
の底部の試料1に照射できるようになっている。
一側には取付ポート47が形成され、この取付ポート4
7には電子銃48が取り付けられていて、この電子銃4
8によって電子線(エネルギー粒子)を試料ホルダ22
の底部の試料1に照射できるようになっている。
【0027】図3〜図5は、図1と図2に概略構成を示
す装置を具体化した構造を示すものであり、図1と図2
を基に基本構成として説明した部分には同一符号を付し
てそれら部分の説明は省略する。本構造の真空容器20
には、図5に示すように多数の補助ポート50、51、
52、53、54、55が種々の方向に突設されていて
種々の機器を取り付けできるようになっている。
す装置を具体化した構造を示すものであり、図1と図2
を基に基本構成として説明した部分には同一符号を付し
てそれら部分の説明は省略する。本構造の真空容器20
には、図5に示すように多数の補助ポート50、51、
52、53、54、55が種々の方向に突設されていて
種々の機器を取り付けできるようになっている。
【0028】図1を基に先に説明したプローブ30の支
持構造の部分は、詳細には図6に示す構造になってい
る。即ち、真空容器20の支持ポート25には、フラン
ジ板26、27が取り付けられ、フランジ板27の外部
にはスライド架台61が取り付けられ、スライド架台6
1の外面側には湾曲した案内レール62、62が形成さ
れ、これらの案内レール62の外側にはこれらに沿って
移動するスライド基台63が装着されている。
持構造の部分は、詳細には図6に示す構造になってい
る。即ち、真空容器20の支持ポート25には、フラン
ジ板26、27が取り付けられ、フランジ板27の外部
にはスライド架台61が取り付けられ、スライド架台6
1の外面側には湾曲した案内レール62、62が形成さ
れ、これらの案内レール62の外側にはこれらに沿って
移動するスライド基台63が装着されている。
【0029】前記スライド架台61の外周部の両側に
は、図6に示すようなコ字状のスライド片65が形成さ
れ、スライド片65、65でフランジ板27を挟んでス
ライド架台61がフランジ板27に沿って移動自在に係
合されている。また、各スライド片65には、調整ボル
ト66が貫通されていて各調整ボルト66はその先端を
フランジ板27の外周部に当接させて回転自在に設けら
れている。前記スライド基台63の案内レール62側の
面には案内レール62に合致する形状の凹曲面状の案内
面67が形成されていて、スライド基台63は案内レー
ル62、62に沿って移動できるようになっている。な
お、前記スライド架台61に突設された突起部68には
調節ボルト70が貫通されていて、この調節ボルト70
はその先端をスライド基台63の側部に当接させて回転
自在に設けられている。
は、図6に示すようなコ字状のスライド片65が形成さ
れ、スライド片65、65でフランジ板27を挟んでス
ライド架台61がフランジ板27に沿って移動自在に係
合されている。また、各スライド片65には、調整ボル
ト66が貫通されていて各調整ボルト66はその先端を
フランジ板27の外周部に当接させて回転自在に設けら
れている。前記スライド基台63の案内レール62側の
面には案内レール62に合致する形状の凹曲面状の案内
面67が形成されていて、スライド基台63は案内レー
ル62、62に沿って移動できるようになっている。な
お、前記スライド架台61に突設された突起部68には
調節ボルト70が貫通されていて、この調節ボルト70
はその先端をスライド基台63の側部に当接させて回転
自在に設けられている。
【0030】更に、前記スライド架台61とスライド基
台63には、これらを貫通して支持ポート25の内部を
通過し、蛇腹部材35の先端部を貫通して真空容器20
の中央部に延出する保護管71が取り付けられ、この保
護管71の先端部にBe製の窓部75が装着され、この
窓部75の内側にスリット板76が取り付けられてい
る。また、保護管71は二重構造とされてその内部には
冷却水を循環させるための通路73が形成されている。
台63には、これらを貫通して支持ポート25の内部を
通過し、蛇腹部材35の先端部を貫通して真空容器20
の中央部に延出する保護管71が取り付けられ、この保
護管71の先端部にBe製の窓部75が装着され、この
窓部75の内側にスリット板76が取り付けられてい
る。また、保護管71は二重構造とされてその内部には
冷却水を循環させるための通路73が形成されている。
【0031】前記保護管71は、エネルギー分散型X線
検出器28のプローブ30を収納できる大きさに形成さ
れ、保護管71の基端部側、即ち、スライド基台63の
外面側にはエネルギー分散型X線検出器28を固定する
ための支持架台77が設けられている。なお、図6では
省略されているが、保護管71の基端部側に真空排気装
置33に接続するための配管接続部が形成されていて、
プローブ30を備えたエネルギー分散型X線検出器28
をフランジ板27に取り付け、保護管71の内部にプロ
ーブ30を挿入した場合に、真空排気装置33により、
保護管71内面とプローブ30の外面との間の空間と前
記した予備室32とを真空排気できるようになってい
る。即ち、図1に示すように、保護管71の内面とプロ
ーブ30の外面とで囲まれる予備室78と前記予備室3
2とにより接続室79が形成されている。
検出器28のプローブ30を収納できる大きさに形成さ
れ、保護管71の基端部側、即ち、スライド基台63の
外面側にはエネルギー分散型X線検出器28を固定する
ための支持架台77が設けられている。なお、図6では
省略されているが、保護管71の基端部側に真空排気装
置33に接続するための配管接続部が形成されていて、
プローブ30を備えたエネルギー分散型X線検出器28
をフランジ板27に取り付け、保護管71の内部にプロ
ーブ30を挿入した場合に、真空排気装置33により、
保護管71内面とプローブ30の外面との間の空間と前
記した予備室32とを真空排気できるようになってい
る。即ち、図1に示すように、保護管71の内面とプロ
ーブ30の外面とで囲まれる予備室78と前記予備室3
2とにより接続室79が形成されている。
【0032】また、支持架台77は図8に示すようにス
プリング80を介して移動台81に支持され、この移動
台81はX型の伸縮機構82を介して架台83により支
持されている。また、伸縮機構82は調整ボルト84に
より上下位置調節自在になっている。
プリング80を介して移動台81に支持され、この移動
台81はX型の伸縮機構82を介して架台83により支
持されている。また、伸縮機構82は調整ボルト84に
より上下位置調節自在になっている。
【0033】次に前記構成の装置を用いて表面分析を行
なう場合について説明する。表面に薄膜Hを形成した試
料1の分析を行なうには、真空容器20に試料1を収納
した後に真空容器20の内部を真空引きする。また、エ
ネルギー分散型X線検出器28のプローブ30を保護管
71に挿入して支持架台77にエネルギー分散型X線検
出器28の全体を支持させる。更に、真空排気装置33
によりプローブ30の周囲の予備室32と保護管71の
内部を真空引きする。この状態で電子銃48から試料の
表面に電子線を所定の入射角度で照射する。この入射角
度は、4゜以下が好ましい。この入射角度は、試料表面
の薄膜Hの厚さにも関係するが、入射角度が小さい方
が、電子線の潜り込み量が少なくなるので、より薄い薄
膜Hに適用することができる。
なう場合について説明する。表面に薄膜Hを形成した試
料1の分析を行なうには、真空容器20に試料1を収納
した後に真空容器20の内部を真空引きする。また、エ
ネルギー分散型X線検出器28のプローブ30を保護管
71に挿入して支持架台77にエネルギー分散型X線検
出器28の全体を支持させる。更に、真空排気装置33
によりプローブ30の周囲の予備室32と保護管71の
内部を真空引きする。この状態で電子銃48から試料の
表面に電子線を所定の入射角度で照射する。この入射角
度は、4゜以下が好ましい。この入射角度は、試料表面
の薄膜Hの厚さにも関係するが、入射角度が小さい方
が、電子線の潜り込み量が少なくなるので、より薄い薄
膜Hに適用することができる。
【0034】即ち、電子線が入射された試料は、その表
面部分が励起されて2次電子線と蛍光X線(特性X線)
が放出される。この場合の薄膜の励起状態は、図14
(a)を基に説明した場合と同様に、試料1に液滴状の
潜り込みを発生せず、薄膜H部分のみが励起されて薄膜
Hの成分に特有の特性X線が放出される。
面部分が励起されて2次電子線と蛍光X線(特性X線)
が放出される。この場合の薄膜の励起状態は、図14
(a)を基に説明した場合と同様に、試料1に液滴状の
潜り込みを発生せず、薄膜H部分のみが励起されて薄膜
Hの成分に特有の特性X線が放出される。
【0035】また、図14(a)に示すように励起され
た薄膜Hからは蛍光X線(特性X線)が放出される。し
かしながら、試料1に対して4゜以下の浅い角度で電子
線を入射させることで、従来生じていた基材Bに対する
液敵状の潜り込み部分は生じることがなく、また、発生
する特性X線が4゜以下の所定の取出角(特性X線の全
反射角)において急激に増大する。この角度においてエ
ネルギー分散型X線検出器28のプローブ30で特性X
線を取り出すことで薄膜Hの成分に見合った特性X線を
特定することができ、正確な表面分析を行なうことがで
きる。
た薄膜Hからは蛍光X線(特性X線)が放出される。し
かしながら、試料1に対して4゜以下の浅い角度で電子
線を入射させることで、従来生じていた基材Bに対する
液敵状の潜り込み部分は生じることがなく、また、発生
する特性X線が4゜以下の所定の取出角(特性X線の全
反射角)において急激に増大する。この角度においてエ
ネルギー分散型X線検出器28のプローブ30で特性X
線を取り出すことで薄膜Hの成分に見合った特性X線を
特定することができ、正確な表面分析を行なうことがで
きる。
【0036】ところで、エネルギー分散型X線検出器2
8のプローブ30の試料1に対する傾斜角度(即ち、特
性X線の取出角度)は以下に説明するように調節するこ
とができる。図7に示す調節ボルト70を回転させる
と、調節ボルト70の先端部がスライド基台63の周面
部を押圧するので、スライド基台63が案内レール6
2、62に沿って移動する。ここでエネルギー分散型X
線検出器28のプローブ30はスライド架台63に、支
持架台77によって支持されているのでエネルギー分散
型X線検出器28はスライド架台63とともに傾斜する
ことになる。これによりプローブ30の傾斜角度を変え
ることができ、試料1からの特性X線の取出角度を調節
することができる。ここで取出角度は、4゜以下に設定
することが好ましい。 また、スライド架台63の移動
により保護管71とプローブ30とが同時に傾斜するこ
とで蛇腹管35は保護管71の移動に伴ってその傾斜角
度を変えるのでプローブ30の傾斜角度は容易に変更す
ることができる。
8のプローブ30の試料1に対する傾斜角度(即ち、特
性X線の取出角度)は以下に説明するように調節するこ
とができる。図7に示す調節ボルト70を回転させる
と、調節ボルト70の先端部がスライド基台63の周面
部を押圧するので、スライド基台63が案内レール6
2、62に沿って移動する。ここでエネルギー分散型X
線検出器28のプローブ30はスライド架台63に、支
持架台77によって支持されているのでエネルギー分散
型X線検出器28はスライド架台63とともに傾斜する
ことになる。これによりプローブ30の傾斜角度を変え
ることができ、試料1からの特性X線の取出角度を調節
することができる。ここで取出角度は、4゜以下に設定
することが好ましい。 また、スライド架台63の移動
により保護管71とプローブ30とが同時に傾斜するこ
とで蛇腹管35は保護管71の移動に伴ってその傾斜角
度を変えるのでプローブ30の傾斜角度は容易に変更す
ることができる。
【0037】なお、エネルギー分散型X線検出器28の
高さ位置調節は、図8に示す調整ボルト84を回転させ
てリンク式の伸縮機構82を作動させることによって行
なうことができる。
高さ位置調節は、図8に示す調整ボルト84を回転させ
てリンク式の伸縮機構82を作動させることによって行
なうことができる。
【0038】以上説明したようにエネルギー分散型X線
検出器28のプローブ30の傾斜角度と上下位置と左右
位置の調整ができるが、前記各架台やボルトを設けて図
6に示すような複雑な構造を採用してエネルギー分散型
X線検出器28を支持しているのは、エネルギー分散型
X線検出器28は冷却用の液体窒素を封入しているタン
ク29を備えて重量が大きく、また、プローブ30の構
造が複雑で装置コストが高いので、このエネルギー分散
型X線検出器3の破損などを防止する目的とプローブ3
0の傾斜角度を正確に調節する必要があるためである。
検出器28のプローブ30の傾斜角度と上下位置と左右
位置の調整ができるが、前記各架台やボルトを設けて図
6に示すような複雑な構造を採用してエネルギー分散型
X線検出器28を支持しているのは、エネルギー分散型
X線検出器28は冷却用の液体窒素を封入しているタン
ク29を備えて重量が大きく、また、プローブ30の構
造が複雑で装置コストが高いので、このエネルギー分散
型X線検出器3の破損などを防止する目的とプローブ3
0の傾斜角度を正確に調節する必要があるためである。
【0039】なお、試料1の分析を行なう前に、図1に
示す真空排気装置33を作動させて接続室79を真空排
気することで、試料から出された特性X線を真空容器2
0内の真空部分とBe又は有機薄膜の窓部34、36と
を介してプローブ30の半導体X線検出部8に導入でき
るので、特性X線がプローブ30に到達する途中で吸収
されたり減衰されることはない。これに対しプローブ3
0の先端と試料1との間に空気層が存在すると、1.7
keV以下のエネルギーを有する特性X線が吸収される
か、あるいは減衰されるので、前記のように真空排気す
ることで1.7keV以下の特性X線からのみの分析が
可能なCとNとOとFとNeとNaとMgとAlの分析
が正確にできるようになる。なお、前記元素よりも原子
番号の大きな元素については、Kα線の他に、Kβ線、
Lα線、Lβ線、あるいは、Lγ線、M線などを発生す
るので、それぞれの元素に合わせて適宜の特性X線を利
用して分析に活用することができる。即ち、原子番号1
7以下の軽元素(Al、Mg、Na、Ne、F、O、N
など)のKα線、原子番号20〜37の元素(Ca〜R
b)のKβ線、および、原子番号41〜73の元素(N
b〜Ta)のM線を検出できるので、試料表面に含まれ
るこれらの元素を特定することができる。
示す真空排気装置33を作動させて接続室79を真空排
気することで、試料から出された特性X線を真空容器2
0内の真空部分とBe又は有機薄膜の窓部34、36と
を介してプローブ30の半導体X線検出部8に導入でき
るので、特性X線がプローブ30に到達する途中で吸収
されたり減衰されることはない。これに対しプローブ3
0の先端と試料1との間に空気層が存在すると、1.7
keV以下のエネルギーを有する特性X線が吸収される
か、あるいは減衰されるので、前記のように真空排気す
ることで1.7keV以下の特性X線からのみの分析が
可能なCとNとOとFとNeとNaとMgとAlの分析
が正確にできるようになる。なお、前記元素よりも原子
番号の大きな元素については、Kα線の他に、Kβ線、
Lα線、Lβ線、あるいは、Lγ線、M線などを発生す
るので、それぞれの元素に合わせて適宜の特性X線を利
用して分析に活用することができる。即ち、原子番号1
7以下の軽元素(Al、Mg、Na、Ne、F、O、N
など)のKα線、原子番号20〜37の元素(Ca〜R
b)のKβ線、および、原子番号41〜73の元素(N
b〜Ta)のM線を検出できるので、試料表面に含まれ
るこれらの元素を特定することができる。
【0040】図9は本発明装置の他の実施例を示すもの
である。この例の装置は、前記実施例の装置にX線検出
器85と蛍光板90を付加した構成である。電子銃48
から試料1に照射された電子線の一部は試料表面で回折
され反射する。この反射電子線の放射方向に蛍光板90
を設置しておけば、反射高速電子線に特有のパターンを
記録することができる。このパターンは試料表面の結晶
構造に特有の回折パターンとなるので、このパターンを
解析することで試料1の解析に有効に利用することがで
きる。
である。この例の装置は、前記実施例の装置にX線検出
器85と蛍光板90を付加した構成である。電子銃48
から試料1に照射された電子線の一部は試料表面で回折
され反射する。この反射電子線の放射方向に蛍光板90
を設置しておけば、反射高速電子線に特有のパターンを
記録することができる。このパターンは試料表面の結晶
構造に特有の回折パターンとなるので、このパターンを
解析することで試料1の解析に有効に利用することがで
きる。
【0041】従って蛍光板90を備えることで、エネル
ギー分散型X線検出器28による成分分析を行なえると
同時に、蛍光板90により反射高速電子線の回折パター
ンを得ることができ、2つの面から総合的に試料1を分
析できるようになる効果がある。また、X線検出器85
をX線の全反射角以外の取出角で配置しておけば、全反
射角以外のX線も検出して分析に役立てることができ
る。なお、前記蛍光板90は、図2、図5に示す予備ポ
ート52に装着することで真空容器20に容易に取り付
けることができる。
ギー分散型X線検出器28による成分分析を行なえると
同時に、蛍光板90により反射高速電子線の回折パター
ンを得ることができ、2つの面から総合的に試料1を分
析できるようになる効果がある。また、X線検出器85
をX線の全反射角以外の取出角で配置しておけば、全反
射角以外のX線も検出して分析に役立てることができ
る。なお、前記蛍光板90は、図2、図5に示す予備ポ
ート52に装着することで真空容器20に容易に取り付
けることができる。
【0042】(試験例1)先に説明した第1実施例の装
置を用い、Si基板上に厚さ10オングストロームのM
g薄膜を蒸着した試料を分析した。真空容器の内部圧力
を1×10-7トール(Torr)に減圧した後に、20
keVのエネルギーを有する電子線を4゜の入射角度
(θg)で試料の表面に入射し、エネルギー分散型X線
検出器のX線取出角(θg)を4゜以下にそれぞれ設定
して分析を行なった。なお、同一組成の薄膜を有する試
料について、接続室の内部を真空排気した場合と大気開
放した場合のそれぞれについて分析を行なった。
置を用い、Si基板上に厚さ10オングストロームのM
g薄膜を蒸着した試料を分析した。真空容器の内部圧力
を1×10-7トール(Torr)に減圧した後に、20
keVのエネルギーを有する電子線を4゜の入射角度
(θg)で試料の表面に入射し、エネルギー分散型X線
検出器のX線取出角(θg)を4゜以下にそれぞれ設定
して分析を行なった。なお、同一組成の薄膜を有する試
料について、接続室の内部を真空排気した場合と大気開
放した場合のそれぞれについて分析を行なった。
【0043】図10(a)はプローブと真空容器との間
に空気層を介在させて測定した場合(接続室を大気開放
した場合)の分析結果を示し、図10(b)はプローブ
と真空容器との間に空気層を介在させることなく両者の
間を真空状態とした場合(接続室を真空容器と同等の圧
力に減圧した場合)の分析結果を示す。本発明に係る装
置を用いることで、図10(b)に示すようにMgのK
α線(1.253keV)を捕らえることができ、試料
表面のMg薄膜の存在を明確に捕らえることができた。
これに対し、プローブと真空容器との間に空気層を介在
させて測定された図10(a)に示す測定結果では、試
料表面のMg薄膜の存在を捕らえることはできなかっ
た。
に空気層を介在させて測定した場合(接続室を大気開放
した場合)の分析結果を示し、図10(b)はプローブ
と真空容器との間に空気層を介在させることなく両者の
間を真空状態とした場合(接続室を真空容器と同等の圧
力に減圧した場合)の分析結果を示す。本発明に係る装
置を用いることで、図10(b)に示すようにMgのK
α線(1.253keV)を捕らえることができ、試料
表面のMg薄膜の存在を明確に捕らえることができた。
これに対し、プローブと真空容器との間に空気層を介在
させて測定された図10(a)に示す測定結果では、試
料表面のMg薄膜の存在を捕らえることはできなかっ
た。
【0044】(試験例2)MgO基板上に、厚さ0.2
μmのYBa2Cu3Oxなる組成の超電導薄膜を蒸着し
た試料について前記と同等の条件でX線分析を行なっ
た。図11(a)は真空容器とプローブとの間に空気層
を介在させて測定した場合(接続室を大気開放した場
合)の分析結果を示し、図11(b)はプローブと真空
容器との間に空気層を介在させることなく両者の間を真
空状態とした場合(接続室を真空容器と同等の圧力に減
圧した場合)の分析結果を示す。
μmのYBa2Cu3Oxなる組成の超電導薄膜を蒸着し
た試料について前記と同等の条件でX線分析を行なっ
た。図11(a)は真空容器とプローブとの間に空気層
を介在させて測定した場合(接続室を大気開放した場
合)の分析結果を示し、図11(b)はプローブと真空
容器との間に空気層を介在させることなく両者の間を真
空状態とした場合(接続室を真空容器と同等の圧力に減
圧した場合)の分析結果を示す。
【0045】図11(b)に示す結果から、試料表面の
YBa2Cu3Ox薄膜の存在を明確に捕らえることがで
きた。両者を比較してみると、図11(a)に示す分析
結果ではOの存在を検出できないが、図11(b)に示
す分析結果ではOの存在を明確に捕らえることができ
た。これは、プローブと試料との間に空気層を介在させ
ないことで1.7eV以下のエネルギー(0.525ke
V)を有するOの特性X線(Kα線)を満足に検出でき
たためであると思われる。
YBa2Cu3Ox薄膜の存在を明確に捕らえることがで
きた。両者を比較してみると、図11(a)に示す分析
結果ではOの存在を検出できないが、図11(b)に示
す分析結果ではOの存在を明確に捕らえることができ
た。これは、プローブと試料との間に空気層を介在させ
ないことで1.7eV以下のエネルギー(0.525ke
V)を有するOの特性X線(Kα線)を満足に検出でき
たためであると思われる。
【0046】ところで、前記した実施例においては、試
料に入射するエネルギー粒子として電子線を利用してい
るが、エネルギー粒子は試料表面を励起して蛍光X線
(特性X線)を発生さるものであれば良いので、電子線
の変わりにX線などの高エネルギー粒子を入射しても良
いのは勿論である。
料に入射するエネルギー粒子として電子線を利用してい
るが、エネルギー粒子は試料表面を励起して蛍光X線
(特性X線)を発生さるものであれば良いので、電子線
の変わりにX線などの高エネルギー粒子を入射しても良
いのは勿論である。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、エ
ネルギー分散型X線検出器を真空容器の外部に設置した
場合でもプローブの先端部分と試料との間の空間を真空
状態とすることができ、真空容器とプローブとの間に空
気層を介在させないようにできるので、1.7keV以
下のエネルギーを持つX線が途中で吸収されることなく
プローブに到達して検出される。よって原子番号17以
下の軽元素(Al、Mg、Na、Ne、F、O、Nな
ど)のKα線、原子番号20〜37の元素(Ca〜R
b)のKβ線、および、原子番号41〜73の元素(N
b〜Ta)のM線を検出できるので、試料表面に含まれ
るこれらの元素を特定することができる。
ネルギー分散型X線検出器を真空容器の外部に設置した
場合でもプローブの先端部分と試料との間の空間を真空
状態とすることができ、真空容器とプローブとの間に空
気層を介在させないようにできるので、1.7keV以
下のエネルギーを持つX線が途中で吸収されることなく
プローブに到達して検出される。よって原子番号17以
下の軽元素(Al、Mg、Na、Ne、F、O、Nな
ど)のKα線、原子番号20〜37の元素(Ca〜R
b)のKβ線、および、原子番号41〜73の元素(N
b〜Ta)のM線を検出できるので、試料表面に含まれ
るこれらの元素を特定することができる。
【0048】また、接続室は真空容器とは別個に真空排
気できるので、接続室の真空状態のみを解除してエネル
ギー分散型X線検出器を予備室から取り外すことがで
き、これにより真空容器の真空状態を破ることなくエネ
ルギー分散型X線検出器を真空容器から取り外すことが
できる。よってエネルギー分散型X線検出器を複数の真
空容器で共用して使用することができ、分析のために真
空容器の真空状態を破る必要がなくなり、試料を設置し
た雰囲気を変えることなく試料分析ができる。
気できるので、接続室の真空状態のみを解除してエネル
ギー分散型X線検出器を予備室から取り外すことがで
き、これにより真空容器の真空状態を破ることなくエネ
ルギー分散型X線検出器を真空容器から取り外すことが
できる。よってエネルギー分散型X線検出器を複数の真
空容器で共用して使用することができ、分析のために真
空容器の真空状態を破る必要がなくなり、試料を設置し
た雰囲気を変えることなく試料分析ができる。
【0049】更に、エネルギー粒子を試料に対して低い
入射角度で入射し、X線の全反射角で取り出すことによ
り、試料表面の浅い部分のみからの特性X線を効率良く
検出することができるので、試料表面に形成されている
薄膜の成分を分析することがができ、表面の薄い部分で
の検出精度を向上させることができ、正確な分析ができ
る効果がある。
入射角度で入射し、X線の全反射角で取り出すことによ
り、試料表面の浅い部分のみからの特性X線を効率良く
検出することができるので、試料表面に形成されている
薄膜の成分を分析することがができ、表面の薄い部分で
の検出精度を向上させることができ、正確な分析ができ
る効果がある。
【図1】図1は本発明の一実施例の要部の構成を示す図
である。
である。
【図2】図2は本発明の一実施例の真空容器の概略構成
を示す図である。
を示す図である。
【図3】図3は本発明の一実施例の真空容器の詳細構造
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図4】図4は図3に示す真空容器の詳細構造を他の角
度から示す断面図である。
度から示す断面図である。
【図5】図5は図3に示す真空容器の水平断面を示す図
である。
である。
【図6】図6は本発明の一実施例のプローブ取付部の拡
大断面図である。
大断面図である。
【図7】図7は本発明の一実施例のプローブ取付部を示
す背面図である。
す背面図である。
【図8】図8は本発明の一実施例のプローブ取付部を示
す側面図である。
す側面図である。
【図9】図9は表面分析装置の他の例の構成図である。
【図10】図10(a)は従来方法による分析結果を示
す図、図10(b)は本発明方法による分析結果を示す
図である。
す図、図10(b)は本発明方法による分析結果を示す
図である。
【図11】図11(a)は従来方法による分析結果を示
す図、図11(b)は本発明方法による分析結果を示す
図である。
す図、図11(b)は本発明方法による分析結果を示す
図である。
【図12】図12は従来のX線全反射角分光法に用いる
装置の概略構成図である。
装置の概略構成図である。
【図13】図13は従来装置におけるエネルギー分散型
X線検出器の取付構造を示す断面図である。
X線検出器の取付構造を示す断面図である。
【図14】図14(a)は従来方法の一例を用いてX線
分析を行なう場合に試料表面に入射されたエネルギー粒
子と試料表面部の励起状態を示す断面図、図14(b)
は従来方法の他の例により試料表面に入射されたエネル
ギー粒子と試料表面の励起状態を示す断面図である。
分析を行なう場合に試料表面に入射されたエネルギー粒
子と試料表面部の励起状態を示す断面図、図14(b)
は従来方法の他の例により試料表面に入射されたエネル
ギー粒子と試料表面の励起状態を示す断面図である。
1…試料、5、7…窓部、8…半導体X線検出部、20
…真空容器、23…側壁、26、27…フランジ板、2
8…エネルギー分散型X線検出器、30…プローブ、3
1…補助管、32…予備室、33…真空排気装置、3
4、36…窓部、35…蛇腹部材、48…電子銃、61
…スライド架台、62…案内レール、63…スライド基
台、70…調節ボルト、71…保護管、75…窓部、7
6…スリット板、77…支持架台、θs…(電子線)入
射角、θt…X線取出角。
…真空容器、23…側壁、26、27…フランジ板、2
8…エネルギー分散型X線検出器、30…プローブ、3
1…補助管、32…予備室、33…真空排気装置、3
4、36…窓部、35…蛇腹部材、48…電子銃、61
…スライド架台、62…案内レール、63…スライド基
台、70…調節ボルト、71…保護管、75…窓部、7
6…スリット板、77…支持架台、θs…(電子線)入
射角、θt…X線取出角。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000000044 旭硝子株式会社 東京都千代田区丸の内2丁目1番2号 (72)発明者 臼井 俊雄 東京都江東区東雲一丁目14番3号 財団法 人国際超電導産業技術研究センター 超電 導工学研究所 内 (72)発明者 青木 裕治 東京都江東区東雲一丁目14番3号 財団法 人国際超電導産業技術研究センター 超電 導工学研究所 内 (72)発明者 亀井 雅之 東京都江東区東雲一丁目14番3号 財団法 人国際超電導産業技術研究センター 超電 導工学研究所 内 (72)発明者 森下 忠隆 東京都江東区東雲一丁目14番3号 財団法 人国際超電導産業技術研究センター 超電 導工学研究所 内
Claims (4)
- 【請求項1】 試料の表面に所定の入射角度でエネルギ
ー粒子を入射し、エネルギー粒子により試料から出され
た蛍光X線を検出して試料の表面を蛍光X線分析する表
面分析装置において、 試料を収納する真空容器と、この真空容器内の試料にエ
ネルギー粒子を入射するエネルギー源と、前記試料から
発生された蛍光X線を検出するプローブを備えたエネル
ギー分散型X線検出器とを具備してなり、 前記真空容器にこの真空容器とは別個に真空排気自在な
接続室を形成し、この接続室に着脱自在にエネルギー分
散型X線検出器を取り付け、接続室に対するエネルギー
分散型X線検出器の取付部分に気密機構を設けてなるこ
とを特徴とする表面分析装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の表面分析装置において、
接続室に対するエネルギー分散型X線検出器の取り付け
部分に、試料の被測定面に対するエネルギー分散型X線
検出器のプローブの傾斜角度を調節する角度調節機構を
設けたことを特徴とする表面分析装置。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の表面分析装置に
おいて、試料の表面から発生された蛍光X線を検出する
際の検出器の取出角度を試料の表面に対するX線の全反
射角近傍に設定してなることを特徴とする表面分析装
置。 - 【請求項4】 試料に対するエネルギー粒子の入射角度
と、試料から放出される特性X線の取出角度をいずれも
4゜以下に設定してなることを特徴とする請求項1また
は2記載の表面分析装置。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3228724A JP2670395B2 (ja) | 1991-08-14 | 1991-08-14 | 表面分析装置 |
| US07/911,740 US5369275A (en) | 1991-07-11 | 1992-07-10 | Apparatus for solid surface analysis using X-ray spectroscopy |
| DE69232214T DE69232214T2 (de) | 1991-07-11 | 1992-07-10 | Einrichtung zur Oberflächenanalyse mittels Röntgenspektroskopie |
| EP92111801A EP0523566B1 (en) | 1991-07-11 | 1992-07-10 | Apparatus for solid surface analysis using x-ray spectroscopy |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3228724A JP2670395B2 (ja) | 1991-08-14 | 1991-08-14 | 表面分析装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0545308A true JPH0545308A (ja) | 1993-02-23 |
| JP2670395B2 JP2670395B2 (ja) | 1997-10-29 |
Family
ID=16880825
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3228724A Expired - Fee Related JP2670395B2 (ja) | 1991-07-11 | 1991-08-14 | 表面分析装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2670395B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002005857A (ja) * | 2000-06-19 | 2002-01-09 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 半導体装置及び半導体装置の検査方法 |
| GB2563526A (en) * | 2016-03-03 | 2018-12-19 | Johnan Mfg Inc | Actuator for fuel lid |
| CN111272798A (zh) * | 2020-02-26 | 2020-06-12 | 旭科新能源股份有限公司 | 一种柔性薄膜测试装置及柔性薄膜生产线 |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5623447U (ja) * | 1979-07-31 | 1981-03-03 | ||
| JPS6221048A (ja) * | 1985-07-19 | 1987-01-29 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 螢光x線分析装置 |
| JPS6316539A (ja) * | 1986-07-09 | 1988-01-23 | Rigaku Keisoku Kk | 表面分析用高真空装置 |
| JPH03160353A (ja) * | 1989-11-20 | 1991-07-10 | Toshiba Corp | 蛍光x線分析方法及び蛍光x線分析装置 |
-
1991
- 1991-08-14 JP JP3228724A patent/JP2670395B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5623447U (ja) * | 1979-07-31 | 1981-03-03 | ||
| JPS6221048A (ja) * | 1985-07-19 | 1987-01-29 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 螢光x線分析装置 |
| JPS6316539A (ja) * | 1986-07-09 | 1988-01-23 | Rigaku Keisoku Kk | 表面分析用高真空装置 |
| JPH03160353A (ja) * | 1989-11-20 | 1991-07-10 | Toshiba Corp | 蛍光x線分析方法及び蛍光x線分析装置 |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002005857A (ja) * | 2000-06-19 | 2002-01-09 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 半導体装置及び半導体装置の検査方法 |
| GB2563526A (en) * | 2016-03-03 | 2018-12-19 | Johnan Mfg Inc | Actuator for fuel lid |
| GB2563526B (en) * | 2016-03-03 | 2021-10-06 | Johnan Mfg Inc | Actuator for fuel lid |
| CN111272798A (zh) * | 2020-02-26 | 2020-06-12 | 旭科新能源股份有限公司 | 一种柔性薄膜测试装置及柔性薄膜生产线 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2670395B2 (ja) | 1997-10-29 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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