JPH0545324U - 減速逆転機の連廻り防止装置 - Google Patents
減速逆転機の連廻り防止装置Info
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- JPH0545324U JPH0545324U JP10426891U JP10426891U JPH0545324U JP H0545324 U JPH0545324 U JP H0545324U JP 10426891 U JP10426891 U JP 10426891U JP 10426891 U JP10426891 U JP 10426891U JP H0545324 U JPH0545324 U JP H0545324U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 多段速の前進側に対して効率的に潤滑油量を
増量することによって、充分な連廻り防止対策を施すこ
とができるとともに、併せて前進側と後進側の中立時の
連廻り駆動力の微妙なバランス調整を行なうことができ
るようにする。 【構成】 後進クラッチ(6)各部への潤滑油通路とは
別に、摩擦板部への専用通路(21)を設ける。
増量することによって、充分な連廻り防止対策を施すこ
とができるとともに、併せて前進側と後進側の中立時の
連廻り駆動力の微妙なバランス調整を行なうことができ
るようにする。 【構成】 後進クラッチ(6)各部への潤滑油通路とは
別に、摩擦板部への専用通路(21)を設ける。
Description
【0001】
この考案は、後進に対して前進側のクラッチ段数を多くした前進多速式の舶用 減速逆転機であって、中立時に前進側のクラッチが入力軸に対して連れ廻るのを 防止するための装置に関する。
【0002】
舶用減速逆転機においては、減速逆転クラッチを離して中立に保持しても、摩 擦板部の潤滑油によって連廻りを生ずる。特に、前進多速、後進1速式のもので は、前進側と後進側のクラッチ容量がバランスし難いため、クラッチ容量の多い 前進側に対して出力軸が連れ廻る不都合がある。そこで、このような問題を解消 するため、従来では、中立時に前進側のクラッチ部に対して後進側のクラッチ部 への潤滑油量を増量するようにして、前進クラッチと後進クラッチとの潤滑油を バランスさせるようにしている。
【0003】 図8は、そのような構造を備えた従来の舶用減速逆転機の油圧回路を示してい る。作動油ポンプ(1)からの作動油通路(2)の途中に前後進切換え弁(3) が配置されて、前進側油路(4)と後進側油路(5)とに切り替えるようになっ ている。後進側油路(5)は、後進クラッチ(6)に直接連通され、他方、前進 側油路(5)の途中には、前進1速・2速切換え弁(7)が設けられて、その切 換え弁(7)の切換えによって、前進1速クラッチ(8)と前進2速クラッチ( 9)の一方に選択的に圧油を供給するようになっている。同じく作動油ポンプ( 1)の出口側の通路より分岐して潤滑油通路(10)が設けられ、この潤滑油通路 (10)の出口側が三方向に分岐して、各クラッチへ絞り(12)(13)(14)を介 して潤滑油を供給するようにしている。
【0004】 更に、その三方への分岐部よりも手前から分かれて、前後進切換え弁(3)を 中立時に通過する増量通路(11)が設けられ、この増量通路(11)が後進クラッ チ(6)への分岐通路(15)へ合流して、中立時にはその後進クラッチ(6)部 への潤滑油を前進側よりも多くして、その前進側と後進側の潤滑油を媒介とした 駆動力をバランスさせ、連廻りを防止するようにしている。
【0005】
上記のように、従来においては、中立時に、後進クラッチ(6)の潤滑部へ潤 滑油を供給する潤滑油分岐通路(15)へ、増量通路(11)からの潤滑油を合流さ せることによって、その潤滑油量を増量し、前進側との駆動力のバランスをとる ようにしている。しかしながら、クラッチの連廻りは、そのクラッチ部に設けら れた摩擦板部分の潤滑油によって生じるものであるのに対し、上記潤滑油通路( 10)(15)によって供給される潤滑油は、摩擦板部のみならず、軸受その他の各 部への潤滑油を供給するものであることから、このように単純に増量通路(11) の潤滑油を各部への通路(15)に合流させたのみでは、連廻りに対する充分な効 果が得られないという問題があった。また、従来においては、上記のように単純 に潤滑油量を増量するのみであることから、前進側と後進側との微妙なバランス を調整することができず、結局連廻りを生ずることになって、中立時に出力軸の 回転を防止する中立ブレーキを必要とする欠点があった。
【0006】 この考案は、このような従来の欠点を解消して、多段速の前進側に対して効率 的に潤滑油量を増量することによって、充分な連廻り防止対策を施すことができ るとともに、併せて前進側と後進側の中立時の連廻り駆動力の微妙なバランス調 整を行なうことができるようにすることを目的としてなされたものである。
【0007】
上記の課題を解決するため、この考案では、作動油ポンプからの作動油を前後 進切換え弁を介して前進クラッチと後進クラッチへ選択的に供給するようにした 前進多速式の減速逆転機において、前記切換え弁の中立時に、後進クラッチの摩 擦板部へ潤滑油を供給するための専用通路を設けたことを特徴とする。
【0008】 また、この出願の第2の考案では、中立時に後進クラッチ部への潤滑油量を前 進側クラッチよりも増量するようにした前進多速式減速逆転機において、後進ク ラッチへの潤滑油路の途中に流量制御弁を設けたことを特徴とする。
【0009】
上記この考案の構成によれば、従来のように、後進側クラッチへの潤滑油通路 に単純に増量通路を合流させるのでなく、その後進側クラッチの摩擦板部へ専用 に潤滑油路を供給するための専用通路を設けているから、効果的な連廻り防止対 策を施すことができる。しかも、この専用通路に流量調整弁を設けているから、 これによって、前進側と後進側の連廻りトルクの微妙なアンバランスを調整する ことが可能となる。
【0010】
図1は、この考案の実施例を示す油圧回路である。この図において、前記図8 の従来例と同じものには同じ符号を用いている。この実施例において、従来と同 じく、作動用ポンプ(1)からの通路(2)の途中より分岐して、潤滑油通路( 10)が設けられて、その潤滑油通路(10)の出口側が、それぞれ三方に分岐され て、各前・後進クラッチ(8)(9)(6)へ潤滑油を供給するようにしている 。また、これらの三方に分かれた通路の途中に、従来と同じく固定絞り(12)( 13)(14)を設けている。この潤滑油通路(10)の、前記三方への分岐部よりも 手前より分岐して、従来と同様に前後進切替クラッチ(3)を通過する潤滑油増 量用の通路(21)が設けられるが、この通路(21)の出口側が、後進クラッチ( 6)への潤滑油分岐通路(22)とは合流せず、それとは独立して、後進クラッチ (6)の摩擦板部へのみ潤滑油を供給する専用の通路としている。そして、この 通路(21)の途中に、この考案の流量調整弁である可変絞り(23)を設け、これ によって、この専用通路(21)から後進クラッチ(6)の摩擦板部へ供給される 流量を調整することができるようにしている。なお、従来と同じくこの専用通路 (21)は、前後進切替クラッチ(3)によって、図のように中立時にのみ後進ク ラッチ(6)側へ連通するよう構成されている。なお、(24)は、上記専用通路 (21)よりも手前側に配置された緩嵌入弁であって、この緩嵌入弁(24)には、 前後進切替クラッチ(3)側からの圧油が供給されて、前進又は後進への嵌入時 には、その緩嵌入弁(24)へ背圧を、背圧通路(25)より供給して、クラッチ( 6)(8)(9)への油圧を緩やかに立ち上がらせるとともに、中立時には、そ の背圧通路(25)の圧油をドレン側に開放して、作動油ポンプ(2)からの作動 油のほぼ全量を、潤滑油通路(10)側へ流すようにしている。
【0011】 図2及び図3は、上記専用の専用通路(21)を設けた減速逆転機の具体的な構 造例であって、図3は、この減速逆転機の全体図を示し、減速逆転機ケース(31 )には、その下半部分に出力軸(32)が軸支され、その上方に後進軸(33)が軸 支されている。この後進軸(33)の前端部は継手(30)を介して図示しない機関 側に連結されるが、その減速逆転機ケース(31)内においては、小歯車(34)と 中間歯車(35)が取付けられるとともに、中間歯車(35)の前部側に形成された ハウジング(36)内に、摩擦板(37)を備えた後進クラッチ(6)が装備されて いる。前記継手(30)を介して後進軸(33)へ伝達された動力は、前記ハウジン グ(36)内のクラッチ(6)を介して、小歯車(34)へ伝えられ、更にこの小歯 車(34)から、出力軸(32)上の大歯車(40)へ伝達される。なお、上記後進軸 (33)の両側には、前進1速と前進2速の軸及びクラッチ仕組が装備されるが、 ここでは表示していない。
【0012】 上記において、後進軸(33)には、その軸方向に向けて、クラッチ(6)のピ ストン(41)背面に圧油を供給する作動油路(5)からのキリ穴(42)と、後進 軸(33)上の各部へ潤滑油を供給するキリ穴(44)と、更に摩擦板(37)に潤滑 油を供給する専用のキリ穴(45)が形成されている。
【0013】 図2は、上記各キリ穴へ潤滑油を供給するため、後進軸(33)端部に形成され た通路接続部分の構造を示しており、減速逆転機ケース(31)の後端部に取付け た油路ブロック(43)が、後進軸(33)の端部へ嵌合して取付けられるとともに 、上記各部への潤滑油用キリ穴(44)へ連通する前記の通路(22)と、同じく、 摩擦板部への専用のキリ穴(45)に連通する専用通路(21)とが、この油路ブロ ック(43)に形成されている。そして、この油路ブロック(43)に形成した専用 通路(21)の途中には、その油路ブロック(43)の側面にねじ込んで取付けた絞 り装置(48)が設けられ、この絞り装置(48)にねじ込んだ調整螺子(49)の先 端を、その通路(21)内に突出させて、この調整螺子(49)を回転させることに より、油路(21)への突出量を変化させて通路の絞りに変化を与え、これによっ て、前記摩擦板(37)部分への潤滑油路の絞り量を変更調整できるようにしてい る。
【0014】 図4は、この考案の別の実施例を示す減速逆転機の油圧回路図である。この実 施例においては、潤滑油通路(10)より分岐される摩擦板部への専用通路(21) への途中に、分配弁(51)を設け、この分配弁(51)を切替ることによって、中 立時に、摩擦板部へ潤滑油を供給して増量するようにしたものである。また、こ の実施例において、専用通路(21)は、前記従来と同じく中立時に前後進切替弁 (3)を通過して各部への潤滑油通路(22)へ潤滑油を合流させる増量通路(11 )とは別に、摩擦板部への専用通路(21)を形成したものである。分配弁(51) は、図のように、バネ(52)の力によって、常に摩擦板部への専用通路(21)を 開く方向に付勢されているが、その反対側には、前記緩嵌入弁(24)へ背圧を供 給するための通路(25)より分岐して、専用のパイロット通路(53)が設けられ ており、中立時には、このパイロット通路(53)はドレン側に通じるが、前進又 は後進側に切替ると、圧油が供給されて、分配弁(51)をバネ(52)に抗して、 専用通路(21)を閉じる方向に切替るようにしている。
【0015】 図4は、上記分配弁(51)の具体的な取付け構造であって、後進軸(33)の後 端部に対応して、前記と同様の油路ブロック(43)の壁面に分配弁ケース(54) が取付けられている。この分配弁ケース(54)内には、分配弁本体(55) が摺動 自在に形成されているが、この分配弁本体(55) が、後進軸(33)の端面に開放 された摩擦板(37)部分へのキリ穴(45)と、前記専用通路(21)とを開閉する ようにしている。すなわち専用通路(21)は、この分配弁ケース(54)に形成さ れた入口通路(57)と、その入口通路(57)と直角な方向の出口(56)とに分割 されて、パイロット通路(53)からの油圧で入口通路(57)を分配弁本体(55) が閉じることによって、前記のような切替を行なうようにしている。そして、バ ネ(52)によって、この分配弁本体(55) が図の左方向に押し戻されると、通路 が開いて専用通路(11)が開くようになっている。更に、分配弁ケース(54)の 外側に、絞り弁ケース(59)が取付けられるとともに、この絞り弁ケース(59) にねじ込んだ調整螺子(60)の先端が、前記、分配弁本体(55) の背面側に対向 している。また、前記パイロット通路(53)が、この分配弁ケース(59)に形成 した通路(61)より、その分配弁本体(55) の背面に作用するようにしている。 すなわち、中立時においては、前記パイロット通路(53)に圧油が作用するから 、分配弁本体(55) の背面にその圧油が作用して、この分配弁本体(55) をバネ (51)に抗して図の右方向に摺動させ、前記分配弁ケース(54)の入口通路(57 )を塞ぐから、後進クラッチ(6)側には潤滑油が供給されないことになる。他 方、中立時には、図5で示すように、このパイロット通路(53)の圧油がドレン 側に開放されるから、バネ(52)の力によって押し戻されて、入口通路(55) が 開き、専用通路(21)が開いて摩擦板部(37)へ潤滑油が供給される。更に、図 6で示すように、調整螺子(60)を押し込むと、分配弁本体(55) のストローク が変わり、これによって分配弁本体(55) に対して塞がれていた入口通路(55) の開量を調整することができ、これによって専用通路(21)を介して供給される 摩擦板部への潤滑油量に絞りを与え或いはその絞り量を調整して流量を制御でき ることになる。
【0016】
以上のように、この考案によれば、中立時に、多段速の前進側に対して後進側 の摩擦板部に潤滑油を供給するための専用通路を設けているから、この専用通路 によって、確実に後進側のクラッチへの潤滑油量を増量することができ、従来の ように単純に後進側の各部への潤滑油量に合流させて増量するものと異なって、 連廻り防止対策をより確実に行なうことができる。しかも、この出願の第2の考 案では、この専用通路に流量制御弁を設けることによって、その後進側へ供給さ れる潤滑油量を調整することができるから、後進側と前進側との微妙なバランス 調整を行なうことができ、確実に中立時の連廻りを防止することができるという 効果がある。
【図1】この考案の実施例を示す減速逆転機の油圧回路
図である。
図である。
【図2】同じく後進軸端部分に設けた後進クラッチ側へ
の潤滑油供給通路部分の具体例を示す縦断面図である。
の潤滑油供給通路部分の具体例を示す縦断面図である。
【図3】同じく減速逆転機の全体縦断面図である。
【図4】この考案の別の実施例を示す減速逆転機の油圧
回路図である。
回路図である。
【図5】後進軸の後端部分に取付けた分配弁部分の縦断
面図である。
面図である。
【図6】同じく分配弁部分の中立時の状態を示す縦断面
図である。
図である。
【図7】同じく中立時において摩擦板部への潤滑油量に
絞りを与えた状態を示す分配弁部分の縦断面図である。
絞りを与えた状態を示す分配弁部分の縦断面図である。
【図8】従来例を示す減速逆転機の油圧回路図である。
(1) 作動油ポンプ (3) 前後進切換え弁 (6) 後進クラッチ (8) 前進1速クラッチ (9) 後進1速クラッチ (21) 専用通路 (23) 可変絞り (37) 後進摩擦板
Claims (2)
- 【請求項1】 作動油ポンプからの作動油を前後進切換
え弁を介して前進クラッチと後進クラッチへ選択的に供
給するようにした前進多速式の減速逆転機において、前
記切換え弁の中立時に、後進クラッチの摩擦板部へ潤滑
油を供給するための専用通路を設けたことを特徴とする
減速逆転機の連廻り防止装置。 - 【請求項2】 中立時に後進クラッチ部への潤滑油量を
前進側クラッチよりも増量するようにした前進多速式減
速逆転機において、後進クラッチへの潤滑油路の途中に
流量制御弁を設けたことを特徴とする減速逆転機の連廻
り防止装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10426891U JPH0545324U (ja) | 1991-11-22 | 1991-11-22 | 減速逆転機の連廻り防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10426891U JPH0545324U (ja) | 1991-11-22 | 1991-11-22 | 減速逆転機の連廻り防止装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0545324U true JPH0545324U (ja) | 1993-06-18 |
Family
ID=14376183
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10426891U Pending JPH0545324U (ja) | 1991-11-22 | 1991-11-22 | 減速逆転機の連廻り防止装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0545324U (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012026462A (ja) * | 2010-07-20 | 2012-02-09 | Jatco Ltd | 自動変速機 |
| JP2013148177A (ja) * | 2012-01-20 | 2013-08-01 | Jatco Ltd | 自動変速機 |
-
1991
- 1991-11-22 JP JP10426891U patent/JPH0545324U/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012026462A (ja) * | 2010-07-20 | 2012-02-09 | Jatco Ltd | 自動変速機 |
| JP2013148177A (ja) * | 2012-01-20 | 2013-08-01 | Jatco Ltd | 自動変速機 |
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