JPH0545680A - 光波長フイルタ素子及び光波長フイルタ装置 - Google Patents

光波長フイルタ素子及び光波長フイルタ装置

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JPH0545680A
JPH0545680A JP28740491A JP28740491A JPH0545680A JP H0545680 A JPH0545680 A JP H0545680A JP 28740491 A JP28740491 A JP 28740491A JP 28740491 A JP28740491 A JP 28740491A JP H0545680 A JPH0545680 A JP H0545680A
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refractive index
wavelength filter
optical wavelength
light
phase difference
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JP28740491A
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Hideaki Okayama
秀彰 岡山
Masato Kawahara
正人 川原
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 透過波長の可変範囲を広くしかつ透過波長の
半値幅を狭くできる可変波長フィルタを提供すること。 [構成] 1×2分岐22を多段接続して1×4分岐1
0を構成し、分岐10の各出力にそれぞれ長さの等しい
接続導波路14を結合する。4つの接続導波路14のう
ちひとつを直線導波路16とし及び残りの3つを直線導
波路16及びこれよりも屈折率の低い直線導波路17を
結合した直線導波路とする。これら接続導波路14を平
行配置する。各接続導波路14から出射する光の位相差
が等差数列を形成するようにするため、直線導波路16
の長さを等差数列を形成するように異ならせると共に各
直線導波路16の屈折率を屈折率変化量がそれぞれ等し
くなるように電気的に可変制御する。そして各接続導波
路14から出射させた光を凸レンズ24により合波させ
干渉させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】この発明は、透過波長を可変制御
できる光波長フィルタ素子及び光波長フィルタ装置に関
する。
【従来の技術】従来より、波長多重された光信号のなか
から特定波長λの光信号を分離するためのフィルタ素
子として、例えば文献I:IEEE Communic
a−tion Magazine(アイイーイーイー
コミュニケーション マガジン) 1989年10月
p53〜63に開示されているものがある。文献Iに開
示のフィルタ素子は、a:ファブリペロ型、b:マッハ
ツェンダ型、c:モード変換型及びd:ブラッグ反射型
の4種に分類される。フィルタの透過波長λを設計基
準波長λからλ+Δλまで変化させることを考えれば、
a、b及びdの型では波長変化量Δλに関し表1の
(1)式が成立し、またcの型では波長変化量Δλに関
し表1の(2)式が成立する。尚、λ=λ+Δλと表
せる。式中のΔnはフィルタ素子が備える導波路に関し
電気的に変化させることのできる屈折率の量、nはフィ
ルタ素子が備える導波路の屈折率、δnはモード間屈折
率差例えばTM及びTEモード間の屈折率差を表す。一
般的には、設計基準波長λはフィルタ素子構成要素の形
状、寸法、形成材料等から一義的に決定され定数とな
る。しかしc型のなかでも音響光学効果(AO効果)を
利用したものは、光のモードを変換するためのグレーテ
ィングの周期を電気的に変化させることができるので、
設計基準波長λを可変制御することができる。従って、
電気的に可変制御される屈折率変化量Δnに上限はある
ものの、透過波長λの可変範囲(チューニング幅)は
cの型において最も広くなる。また、上記a、b、c及
びd型の各フィルタにおける光透過率ピークの半値幅Δ
λFWHMは、それぞれ表1の(3)式、(4)式、
(5)式及び(6)式で表せる。式中のLはフィルタ素
子の素子長(電極長)、Rはフィルタ素子の入出射端面
の反射率を表す。通常δn<<nであるので、(3)式
〜(6)式からも理解できるようにa、b及びdの型で
の半値幅ΔλFWHMは非常に狭くなるが、cの型での
半値幅ΔλFWHMは非常に広くなる。ここでフィルタ
素子の1チャネル当たりの透過帯域幅(半値幅)がΔλ
FWHMであるとすれば、チャネル数CHはaの型では
表1の(7)式、b及びcの型では表1の(8)式、ま
たdの型では表1の(9)式のように表せる。式中のΔ
maxは変化可能な範囲で最大のΔnを表す。ただし
aの型の場合FSR(Free Spectral R
ange)の制限を受けるので、素子単独では、CH=
π・R1/2/(1−R)となる。従ってΔnmax
0.01とすると、aの型ではR≒0.9としてFSR
の制限により数10チャネル(FSRを無視すれば潜在
的には80チャネル)となり、bの型ではL≒1cmと
して80チャネル、cの型ではL≒1mmとして8チャ
ネル及びdの型ではL=500μmとして8チャネルと
なる。
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のa、
b、dの型のフィルタ素子では、1チャネル当たりの透
過帯域幅ΔλFWHMを狭くできてもチューニング幅
(透過波長λの可変範囲)を広くできないためチャネ
ル数(=チューニング幅/1チャネル当たりの透過帯域
幅)を大きくできない。またcの型のフィルタ素子で
は、チューニング幅を広くできるが透過帯域幅Δλ
FWHMを狭くできないためチャネル数を増やせない。
チャネル数を増やすことを考えた場合、a、b、dの型
では素子長Lを長くすれば透過帯域幅ΔλFWHMを狭
くでき従ってチャネル数を増やせるが、透過帯域幅Δλ
FWHMが狭くなりすぎるとフィルタ素子が扱いにくく
なり実用的でなくなる。またCの型では素子長Lを極端
に長くしないと(例えばL=1m)チャネル数を増やせ
ない。この発明の目的は、上述した従来の問題点を解決
するため、1チャネル当たりの透過帯域幅を実用的な範
囲で狭くできかつチューニング幅を広くできる光波長フ
ィルタ素子及び光波長フィルタ装置を提供することにあ
る。
【課題を解決するための手段】この目的の達成を図るた
め、この出願の第一発明の光波長フィルタ素子は、1×
N分岐部及びN×1干渉部と、相対応する分岐部の出力
ポート及び干渉部の入力ポートの間に設けたN個の接続
導波路と、接続導波路に設けた構造的位相差制御部及び
屈折率可変部とを備え、各構造的位相差制御部の長さを
第一の公差で等差数列を形成するように異ならせ、各屈
折率可変部の長さを第二の公差で等差数列を形成するよ
うに異ならせて成ることを特徴とする。また第二発明の
光波長フィルタ装置は、第一発明の光波長フィルタ素子
を多段に接続して成り、これら光波長フィルタ素子の第
一の公差をそれぞれ異ならせることを特徴とする。
【作用】第一発明によれば、1×N分岐部は波長多重の
光を入力し分岐してN個の各出力ポートからそれぞれ波
長多重の光を出力する。N×1干渉部は接続導波路を介
してN個の入力ポートからそれぞれ波長多重の光を入力
し合波して、各入力ポートからの波長多重の光を干渉さ
せる。この干渉により特定波長の光を干渉部の出力ポー
トから出力させる。分岐部の各出力ポートから出力する
光のパワー及び位相は等しい。しかし接続導波路には構
造的位相差制御部及び屈折率可変部を設けているので、
分岐部からの光は構造的位相差制御部及び屈折率可変部
を経て干渉部に入力する。従って光が分岐部から干渉部
に入力するまでの間に構造的位相差制御部及び屈折率可
変部の作用により、光の位相に差を生じる。構造的位相
差制御部によって生じる光の位相差は可変制御されない
ほぼ一定の固定した値である。一方、屈折率可変部によ
って生じる光の位相差は、屈折率可変部の屈折率を電気
的に可変制御することによって変化させることができ、
屈折率可変部の屈折率変化量に応じた量だけ変化する。
従って干渉部に入力する光の位相差は構造的位相差制御
部によって生じた位相差と屈折率可変部によって生じた
位相の変化分とが重畳したものとなる。しかも各構造的
位相差制御部の長さを等差数列を形成するようにそれぞ
れ異ならせると共に各屈折率可変部の長さを等差数列を
形成するようにそれぞれ異ならせている。従ってこのよ
うな長さが等差数列を形成する構造的位相差制御部及び
屈折率可変部によって、干渉部に入力される光の位相差
を等差数列を形成するように異ならせることができる。
このような位相差を生じた波長多重の光を干渉部で干渉
させることによって、特定波長の光を干渉部から出力さ
せそれ以外の波長の光を干渉部から出力させないように
することができる。干渉部から出力する光は、波長が特
定の周期δλで離間する複数の光である。そして屈折率
可変部の屈折率を電気的に変化させると干渉部に入力す
る光の位相差の大きさが変化するので、屈折率可変部の
屈折率を可変制御することによって干渉部から出力する
光の波長を変化させることができる。この際干渉部から
出力する光の波長の周期δλはほぼ一定に保たれたま
ま、光の波長が変化する。また第二発明によれば、第一
発明の光波長フィルタ素子を多段に接続し、多段接続し
たこれら光波長フィルタ素子の第一の公差をそれぞれ異
ならせる。このように第一の公差はそれぞれ異なる。従
って、多段接続した光波長フィルタ素子の最終段の素子
から出力する光(第二発明の光波長フィルタ装置から出
力する光)は、多段接続した光波長フィルタ素子の全て
の素子を透過した光である。第二発明の光波長フィルタ
装置から出力する光の波長の周期は、多段接続した全て
の光波長フィルタ素子の周期δλに関する最小公倍数と
なる。
【実施例】以下、図面を参照し、第一及び第二発明の実
施例につき説明する。尚、図面はこの発明が理解できる
程度に概略的に示してあるに過ぎず、従ってこの発明を
図示例に限定するものではない。図1は第一発明の光波
長フィルタ素子の第一実施例の構成を概略的に示す平面
図である。第一実施例の光波長フィルタ素子は、1×N
分岐部10及びN×1干渉部12と、相対応する分岐部
10の出力ポート及び干渉部12の入力ポートの間に設
けたN個の接続導波路14と、接続導波路14に設けた
構造的位相差制御部16、17及び屈折率可変部18と
を備える。そして各構造的位相差制御部16、17の長
さを、第一の公差で等差数列を形成するように異ならせ
ると共に、各屈折率可変部18の長さを、第二の公差で
等差数列を形成するように異ならせる。この実施例で
は、分岐部10、接続導波路14、構造的位相差制御部
16及び屈折率可変部18を同一の基板20に設ける。
基板20は強誘電体結晶基板或は化合物半導体基板であ
る。分岐部10は1×2対称Y分岐22を多段接続して
成り、例えばY分岐22を2段に接続して1×4分岐部
10を構成する。第i段目のY分岐22の各出力にそれ
ぞれ1個ずつ、第i+1段目のY分岐22を接続する。
第1段目のY分岐22の入力を分岐部10の入力ポート
とし、この入力ポートに入力用の光ファイバ23を結合
させる。最終段の各Y分岐22の出力をそれぞれ分岐部
10の出力ポートとする。分岐部10の入力ポートから
分岐部10の各出力ポートに至る光の伝搬経路の幾何学
的距離をそれぞれ等しくする。図中、分岐部10の出力
ポートを設けた出力面を符号Xを付して示す。また接続
導波路14を分岐部10の出力と同数例えば4つ設け
る。分岐部10の各出力ポートにそれぞれひとつずつ接
続導波路14を結合させる。各接続導波路14は構造的
位相差制御部16及び17を任意好適に組み合わせて構
成した導波路であり、接続導波路14を分岐部10の出
力面Xから基板20の端面Yまで延在させて設ける。構
造的位相制御部16及び17の屈折率を異ならせ及び又
は導波路幅を異ならせることによって、各接続導波路1
4の出力面における光の位相差を等差数列を形成するよ
うに異ならせる。この例では、構造的位相差制御部16
及び17は導波路幅が等しく屈折率が異なる直線導波路
であり、4つの接続導波路14のうちひとつは構造的位
相差制御部16単独で構成した直線導波路、及び残りの
3つは構造的位相差制御部16及び17を結合して構成
した直線導波路である。これら構造的位相差制御部16
及び17によって形成される光の位相差は可変制御され
ない一定の固定した値である。図において、接続導波路
14を構成する構造的位相差制御部16を点線で表し、
及び構造的位相差制御部17を実線で表した。接続導波
路14に沿う方向において、各接続導波路14の長さを
等しくしながら各構造的位相差制御領域16の長さを等
差数列を形成するように異ならせる。そしてこれら接続
導波路14を互いに平行に配列する。平行に配列するこ
とによって接続導波路14の出射面Y(この実施例では
基板20の端面)から出射された光を平行光とすること
ができる。また接続導波路14に沿う方向において、各
屈折率可変部18の長さを等差数列を形成するように異
ならせ、屈折率可変部18をひとつの接続導波路14の
一部分又は全体に設ける。例えば、構造的位相差制御部
16及び屈折率可変部18の形状、寸法及び配設位置を
同一とし、従って構造的位相差制御部16、17及び屈
折率可変部18の長さが形成する等差数列の公差を等し
い値Lとする。図において、屈折率可変部18を二点鎖
線の矩形枠で囲んで示した。屈折率可変部18の屈折率
を、図示しない電極を介して電気的に可変制御する。基
板20として強誘電体基板を用いた場合には屈折率可変
部18に電界を印加し電気光学効果により屈折率を可変
制御し、化合物半導体基板を用いた場合には電気光学効
果により屈折率を可変制御し或は屈折率可変部18にキ
ャリアを注入しプラズマ効果により屈折率を可変制御す
るようにすればよい。屈折率可変部18の屈折率の変化
量を零とした状態で、各構造的位相差制御部16の屈折
率は等しく、各構造的位相差制御部17の屈折率は等し
く、構造的位相差制御部16及び17の屈折率は異な
る。屈折率可変部18の屈折率を可変制御するときに
は、各屈折率可変部18の屈折率の変化量を等しくす
る。干渉部12は光を伝搬する媒質例えば大気とこの大
気中に配置した凸レンズ24より成る。凸レンズ24は
各接続導波路14からの平行光を入力し、その焦点位置
に光を収束させる。従って各接続導波路14からの光は
凸レンズ24の焦点位置で合波し干渉する。各接続導波
路14から出射された光は媒質26を伝搬して凸レンズ
24に入射する。そして凸レンズ24から出射した光は
媒質26を伝搬して焦点位置へ達する。この例では、出
射面Yの接続導波路14端面に接する媒質26の部分を
干渉部12の入力ポートとし及び凸レンズ24の焦点を
干渉部12の出力ポートとし、従って4入力及び1出力
の干渉部12を構成する。凸レンズ24の焦点に出力用
の光ファイバ23を結合させる。尚凸レンズ24及び媒
質26を基板20に設けた導波路及び導波型レンズとす
るようにしてもよい。図2(A)及び(B)は接続導波
路14を構成する構造的位相差制御部17及び16の具
体的な構成の一例を示す断面図である。図2(A)にも
示すように、この例では基板20をLiNbO基板と
し、第一の拡散物質を基板20に拡散させて第一拡散導
波路を形成し、この拡散導波路を構造的位相差制御部1
7とする。また図2(B)にも示すように、第一拡散導
波路に第二の拡散物質を拡散させて第一拡散導波路より
も屈折率の高い第二拡散導波路を形成し、この拡散導波
路を構造的位相差制御部16とする。第一及び第二拡散
物質の種類や拡散濃度そのほかの拡散条件を任意好適に
設定することによって、屈折率の異なる構造的位相差制
御部16及び17を形成する。そして構造的位相差制御
部16及び17を形成した基板20上にバッファ層27
を設ける。さらに屈折率を電気的に可変制御するための
電極29、31を屈折率可変部18と成る構造的位相差
制御部16に対し設ける。図中、基板20の第一拡散物
質拡散領域を×印を付して示し及び第二拡散物質拡散領
域を○印を付して示した。尚、接続導波路14の導波路
構造や屈折率可変部18の電極構造は基板材料に応じて
任意好適に変更することができる。次にこの実施例の光
波長フィルタ素子の動作特性につき説明する。屈折率可
変部18の屈折率変化量を零とした場合に干渉部12の
出力ポートから出力用の光ファイバ23に入力する光の
波長λは、近似的に表2(10)式のように表せる。た
だし、mは正の整数、Lは構造的位相差制御部16、1
7及び屈折率可変部18の長さが形成するそれぞれの等
差数列に共通の公差、δnは屈折率可変部18の屈折率
変化量を零とした状態での構造的位相差制御部16及び
17の屈折率差、及びnは干渉部12の媒質26の屈
折率を表す。波長λはm=1、2、3、……としたそれ
ぞれの場合に(10)式を満足する波長であり従って複
数個存在する。これら複数個の波長λは周期δλ(m=
j及びm=j+1としたときの波長λの差)で離間す
る。周期δλは表2(11)式のように表せる。尚、周
期δλをFSR(ree pectral an
ge)とも表す。そして構造的位相差制御部16及び基
板20の屈折率差を電気的に変化させてδnからδn+
Δnに変化させたときに(Δnは屈折率可変部18の屈
折率変化量を表す)、干渉部12から出力用の光ファイ
バ23に入力する光の波長がλからλ+Δλに変化す
るものとすれば、波長変化量Δλは表2(12)式の
ように表せる。波長λと同様、波長λ+Δλは複数個
存在しこれら複数個の波長λ+Δλはそれぞれ周期δ
λで離間する。ひとつの波長λの光の透過率の半値幅
(透過帯域幅)及びひとつの波長λ+Δλの光の透過
率の半値幅(透過帯域幅)は等しい値Δλとなり、透
過帯域幅Δλは表2(13)式のように表せる。ただ
し、Nは接続導波路14の総配設個数を表す。ここまで
の解析は回折格子に関する解析に基づいた類推から導か
れる(参考文献1:Wolf著「光学の原理」)。チャ
ネル数を最も効率良く増やすためには干渉部12から出
力用の光ファイバ23に入力する光の波長をλからλ+
δλまで変化させるのが好ましく、従って最大変化させ
たときの波長変化量ΔλをΔλtmaxと表せばΔλ
tmax=δλとするのがよい。最大波長変化量Δλ
tmaxは表2(14)式のように表せ、(14)式よ
り(15)式が得られる。Δλtmax=δλのときの
最大チャネル数CHmaxは表2(16)式のように表
せる。(16)式からも明らかなように、最大チャネル
数CHmaxは接続導波路14の総配設個数Nと等し
く、従って接続導波路14の総配設個数Nを増加させる
ことによって最大チャネル数CHmaxを増加させるこ
とができる。また波長変化量Δλは(12)式で与え
られ、この実施例の光波長フィルタ素子と類似の動作特
性を有するファブリペロ型及びリング共振器型の光波長
フィルタと比較して波長変化量をn/δn倍(nは基板
の屈折率)だけ大きくすることができる。図3は第一発
明の第二実施例の構成を概略的に示す平面図である。
尚、第一発明の第一実施例の構成成分に対応する構成成
分については同一の符号を付して示す。以下の説明で
は、第一発明の第一実施例と相違する点につき説明し、
第一発明の第一実施例と同様の点についてはその詳細な
説明を省略する。第二実施例の光波長フィルタ素子は、
干渉部12の構成が異なるほかは第一発明の第一実施例
と同様の構成を有する。この実施例では、分岐部10及
び接続導波路14に加え、干渉部12を同一の基板20
に設ける。干渉部12は基板20に直線導波路28及び
平面導波路30を設けて成る。平面導波路30はその出
力面Pから入力面Qに向けて広がる扇状の形状を有し、
平面導波路30の入力面Qを円弧状にしている。各接続
導波路14の出力にそれぞれひとつずつ直線導波路28
の入力を接続し、直線導波路28の出力を平面導波路3
0の入力面Qにそれぞれ接続する。出力面Qに光の集束
点Oを設け、直線導波路28の軸の延長線がそれぞれ集
束点Oを通過するように、直線導波路28を放射状に配
置する。直線導波路28から平面導波路30に入射した
光により集束点Oを中心とする同心円波を発生させる。
この同心円波を集束点Oに収束させて合波し干渉させ
る。出力用の光ファイバ23を出力面Qの集束点O及び
その近傍部分に結合させる。この実施例の動作特性は、
原理的には、第一発明の第一実施例の場合と同様であ
る。図4は第一発明の第三実施例の構成を概略的に示す
平面図である。尚、第一発明の第一実施例の構成成分に
対応する構成成分については同一の符号を付して示す。
以下の説明では、第一発明の第一実施例と相違する点に
つき説明し、第一発明の第一実施例と同様の点について
はその詳細な説明を省略する。第三実施例の光波長フィ
ルタ素子は、干渉部12の構成が異なるほかは第一発明
の第一実施例と同様の構成を有する。この実施例では、
分岐部10及び接続導波路14に加え、干渉部12を同
一の基板20に設ける。干渉部12は2×1対称Y分岐
32を多段接続して成り、例えばY分岐32を2段に接
続して4×1干渉部12を構成する。第i+1段目のY
分岐32の各入力にそれぞれ1個ずつ、第i段目のY分
岐32を接続する。第1段のY分岐32の入力をそれぞ
れ干渉部12の入力ポートとし、これら入力ポートにそ
れぞれひとつずつ接続導波路14を結合させる。最終段
のY分岐32の出力を干渉部12の出力ポートとし、こ
の出力ポートに出力用の光ファイバ23を結合させる。
干渉部12の各入力ポートから干渉部12の出力ポート
に至る光の伝搬経路の幾何学的距離をそれぞれ等しくす
る。干渉部12の各入力ポートに入力した光は各段の分
岐32で順次に合波され、干渉部12の各入力ポートに
入力した光のすべてが最終段の分岐32で合波し干渉す
る。この実施例の動作特性は、原理的には、第一発明の
第一実施例の場合と同様であるが、干渉部12から出力
用の光ファイバ23に入射する波長λの光の出力強度K
は表2(17)式のように表せる。図5は第一発明の第
四実施例の構成を概略的に示す平面図である。尚、第一
発明の第三実施例の構成成分に対応する構成成分につい
ては同一の符号を付して示す。以下の説明では、第一発
明の第三実施例と相違する点につき説明し、第一発明の
第三実施例と同様の点についてはその詳細な説明を省略
する。第四実施例の光波長フィルタ素子は、接続導波路
14の構成が異なるほかは第一発明の第三実施例と同様
の構成を有する。この実施例では、4つの接続導波路1
4のすべてを構造的位相差制御部16及び17を結合し
て構成した直線導波路とする。そして構造的位相差制御
部17及び屈折率可変部18の形状、寸法及び配設位置
を同一とする。この実施例でも、構造的位相差制御部1
6、17及び屈折率可変部18の長さが形成する等差数
列の公差は等しい。この実施例の動作特性は、原理的に
は、第一発明の第三実施例の場合と同様である。図6は
第二発明の一実施例の構成を概略的に示す平面図であ
る。尚、第一発明の第三実施例の構成成分に対応する構
成成分については同一の符号を付して示す。以下の説明
では、第一発明の第三実施例と同様の点についてはその
詳細な説明を省略する。この実施例の光波長フィルタ装
置は、第一発明の光波長フィルタ素子を多段に接続して
成る。そしてこれら多段接続した光波長フィルタ素子の
第一の公差をそれぞれ異ならせる。この実施例では、例
えば第一発明の第三実施例の光波長フィルタ素子34及
び36を多段接続した例である。前段の光波長フィルタ
素子34の干渉部12の出力と後段の光波長フィルタ素
子36の分岐部10の入力を結合し、前段の光波長フィ
ルタ素子34の分岐部10の入力に入力用の光ファイバ
23を及び後段の光波長フィルタ素子36の干渉部12
の出力に出力用の光ファイバ23を結合する。前段の光
波長フィルタ素子34の構造的位相差制御部16、17
及び屈折率可変部18の長さが形成する等差数列の公差
は等しい値L1であり、後段の光波長フィルタ素子36
の構造的位相差制御部16、17及び屈折率可変部18
の長さが形成する等差数列の公差は等しい値L2であ
り、そしてこれら公差L1及びL2を異ならせる。例え
ば、これら公差L1及びL2を、表2(18)式を満足
するように定める。ただし、Δは接続導波路14の総配
設個数Nよりも小さな正の整数を表す。次にこの実施例
の動作特性につき説明する。まず透過波長の粗調整につ
き説明する。図7(A)〜(C)は図6の光波長フィル
タ装置(ただしN=4、L2=L1・N/(N−1)と
する)において透過波長の粗調整を行なう場合の説明図
であり、図7(A)は前段の光波長フィルタ素子34単
独の光透過特性、図7(B)は後段の光波長フィルタ素
子36単独の光透過特性及び図7(C)はこれら光波長
フィルタ素子34及び36を合わせてみた場合の合成光
透過特性(図6の光波長フィルタ装置の光透過特性)を
示す。図7(A)〜(C)の縦軸に光出力強度及び横軸
に波長を取って示した。図7(A)にも示すように、前
段の光波長フィルタ素子34単独でみた場合の光透過特
性においては、光出力強度のピークがこの素子34の透
過波長の周期δλ1毎に現れる。また図7(B)にも示
すように、後段の光波長フィルタ素子36単独でみた場
合の光透過特性においては、光出力強度のピークがこの
素子36の透過波長の周期δλ2(δλ2<δλ1)毎
に現れる。粗調整を行なう場合には、図7(A)及び
(B)にも示すように、前段の光波長フィルタ素子34
単独の透過波長と後段の光波長フィルタ素子36単独の
透過波長とをある波長で一致させた状態から、後段の光
波長フィルタ素子36の屈折率可変部18の屈折率を電
気的に変化させてこの素子36の透過波長をΔλt1
δλ2・(1/N)だけ変化させる。すると、図7
(C)にも示すように、前段及び後段の光波長フィルタ
素子34及び36の双方を透過する光の波長はδΔλ1
だけ変化する。後段の光波長フィルタ素子36の透過波
長をJ・Δλt1(Jは自然数)だけ変化させると前段
及び後段の光波長フィルタ素子の双方を透過する光の波
長はJ・δΔλ1だけ変化する。次に透過波長の微調整
につき説明する。図8(A)〜(C)は図6の光波長フ
ィルタ装置(ただしN=4、L2=L1・N/(N−
1)とする)において透過波長の微調整を行なう場合の
説明図であり、図8(A)は前段の光波長フィルタ素子
34単独の光透過特性、図8(B)は後段の光波長フィ
ルタ素子36単独の光透過特性及び図7(C)はこれら
光波長フィルタ素子34及び36を合わせてみた場合の
合成光透過特性を示す。図8(A)〜(C)の縦軸に光
出力強度及び横軸に波長を取って示した。微調整を行な
う場合には、図8(A)及び(B)にも示すように、前
段の光波長フィルタ素子34単独の透過波長と後段の光
波長フィルタ素子36単独の透過波長とをある波長で一
致させた状態から、前段及び後段の光波長フィルタ素子
34及び36の屈折率可変部18の屈折率をそれぞれ電
気的に変化させてこれら素子34及び36の透過波長を
それぞれΔλt2(Δλt2<Δλt1)だけ変化させ
る。すると図8(C)にも示すように、前段及び後段の
光波長フィルタ素子34及び36の双方を透過する光の
波長は△λt2だけ変化する。この実施例では、透過波
長の可変範囲を第一発明の波長フィルタ素子単独の場合
の透過波長の可変範囲のN−1倍に増加させることがで
きる。この実施例の最大チャネル数CHmaxはCH
max=N(N−1)と表せ、従ってチャネル数を所望
の個数Nとするためには接続導波路14の総配設個数
NをN≒N 1/2とすればよい。この実施例では、第
一発明の光波長フィルタ素子を2段接続した場合を考え
たが、第一発明の光波長フィルタ素子を3段以上に多段
接続してもよい。次に第一及び第二発明の実施例の大き
さ、チャネル数及び温度ゆらぎについて具体的数値例を
挙げて説明する。例えば、Δn=10−3、δn=10
−1、n=1及びλ=1.3μmとすると、L=0.
65mm及びm=1、2、3、…、100とすることが
できる。N=32とすれば、接続導波路14の全長を
2.1cmとすることができる。従って第一及び第二発
明の実施例の素子及び装置を充分に小型化することがで
き、第一発明では32チャネル及び第二発明では992
チャネルが実現できる。透過波長帯域の半値幅Δλ
Δλ=0.4nmとなる。第一及び第二発明におい
て、温度ゆらぎに対する感度ΔλはΔλ=λ・(δ
L/L)、及びΔλ/ΔλはΔλ/Δλ=N・
m・(δL/L)と表せる。ここでδL/Lは接続導波
路14の熱膨張率を表す。第一発明及び第二発明におけ
る感度Δλはファブリペロ型のフィルタと同じである
が、第一及び第二発明の半値幅Δλがファブリペロ型
のものより大きいのでΔλ/Δλを小さくできるこ
とが重要である。第一及び第二発明におけるΔλ/Δ
λは、δL/L=10−5とすればΔλ/Δλ
0.032/℃であり、実用上問題ない。第一及び第二
発明は上述した実施例にのみ限定されるものではなく、
従って各構成成分の構成、形状、配設位置、寸法及びそ
のほかの条件を任意好適に変更することができる。例え
ば各接続導波路の出力面における光の位相差が等差数列
を形成するのであれば、構造的位相差制御部の長さが形
成する等差数列の公差と屈折率可変部の長さが形成する
等差数列の公差とが等しくなくてもよいし、構造的位相
差制御部16又は17の形状、配設位置及び長さと屈折
率可変部18の形状、配設位置及び長さとを一致させな
くともよくこれら形状、配設位置及び長さを任意好適に
変更することができる。
【表1】
【表2】
【発明の効果】上述した説明からも明らかなように、第
一発明の光波長フィルタ素子によれば、1×N分岐部は
波長多重の光を入力し分岐してN個の各出力ポートから
それぞれ波長多重の光を出力する。N×1干渉部は接続
導波路を介してN個の入力ポートからそれぞれ波長多重
の光を入力し合波して、各入力ポートからの波長多重の
光を干渉させる。接続導波路には構造的位相差制御部及
び屈折率可変部を設けており、これら構造的位相差制御
部及び屈折率可変部の作用により各接続導波路から出射
される光に位相差を生じさせる。構造的位相差制御部の
長さを等差数列を形成するようにそれぞれ異ならせると
共に屈折率可変部の長さを等差数列を形成するようにそ
れぞれ異ならせているので、各接続導波路から出射され
る光の位相差は等差数列を形成する。このように等差数
列を形成する位相差を有する光を干渉させると、干渉部
からは特定の波長の光が出射されそれ以外の波長の光は
出射されないので、波長多重の光のなかから特定波長の
光を分離することができる。屈折率可変部の屈折率を電
気的に可変制御することにより干渉部から出射する光の
波長を変化させることができる。干渉部から出射される
光の波長はある一定の周期δλで離間する。しかも分岐
部により光を分岐し構造的位相差制御部及び屈折率可変
部により分岐した光に位相差を生じさせるようにしてい
るので、光波長フィルタ素子を小型化することができ
る。また等差数列を形成する位相差を有する光を干渉さ
せることによって特定波長の光を選択的に分離するの
で、分離する光の波長の可変範囲を広くしかつ特定波長
の光の透過帯域幅を狭くすることができる。従ってチャ
ネル数を増やせる。さらに第二発明の光波長フィルタ装
置によれば、第一発明の光波長フィルタ素子を多段に接
続し、多段接続したこれら光波長フィルタ素子の第一の
公差をそれぞれ異ならせる。多段接続した光波長フィル
タ素子の第一の公差はそれぞれ異なるので、各光波長フ
ィルタ素子の干渉部から出力する光の波長の周期δλが
それぞれ異なる。従って多段接続した光波長フィルタ素
子の最終段の素子から出力する光(第二発明の光波長フ
ィルタ装置から出力する光)は、多段接続した光波長フ
ィルタ素子の全ての素子を透過した光である。第二発明
の光波長フィルタ装置から出力する光の波長の周期は、
多段接続した全ての光波長フィルタ素子の周期δλに関
する最小公倍数となり、その結果、第二発明の光波長フ
ィルタ装置から出力する光の波長の可変範囲をより広げ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一発明の第一実施例の構成を概略的に示す平
面図である。
【図2】(A)〜(B)は接続導波路の具体的構成の一
例を示す図である。
【図3】第一発明の第二実施例の構成を概略的に示す平
面図である。
【図4】第一発明の第三実施例の構成を概略的に示す平
面図である。
【図5】第一発明の第四実施例の構成を概略的に示す平
面図である。
【図6】第二発明の一実施例の構成を概略的に示す平面
図である。
【図7】(A)〜(C)は第二発明の実施例において透
過波長の粗調整を行なう場合の説明図である。
【図8】(A)〜(C)は第二発明の実施例において透
過波長の微調整を行なう場合の説明図である。
【符号の説明】
10:分岐部 12:干渉部 14:接続導波路 16、17:構造的位相差制御部 18:屈折率可変部 34、36:光波長フィルタ素子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1×N分岐部及びN×1干渉部と、相対
    応する分岐部の出力ポート及び干渉部の入力ポートの間
    に設けたN個の接続導波路と、該接続導波路に設けた構
    造的位相差制御部及び屈折率可変部とを備え、 各構造的位相差制御部の長さを、第一の公差で等差数列
    を形成するように異ならせ、 各屈折率可変部の長さを、第二の公差で等差数列を形成
    するように異ならせて成ることを特徴とする光波長フィ
    ルタ素子。
  2. 【請求項2】 各屈折率可変部の屈折率変化量をそれぞ
    れ等しくすることを特徴とする請求項1に記載の光波長
    フィルタ素子。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の光波長フィルタ素子を
    多段に接続して成り、これら光波長フィルタ素子の第一
    の公差をそれぞれ異ならせることを特徴とする光波長フ
    ィルタ装置。
  4. 【請求項4】多段接続した光波長フィルタ素子の第二の
    公差をそれぞれ異ならせることを特徴とする請求項3に
    記載の光波長フィルタ装置。
JP28740491A 1991-08-09 1991-08-09 光波長フイルタ素子及び光波長フイルタ装置 Withdrawn JPH0545680A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2694817A1 (fr) * 1992-08-14 1994-02-18 Ericsson Telefon Ab L M Filtre optique accordable interférométrique.
EP1176439A1 (en) * 2000-07-11 2002-01-30 Corning Incorporated Tapped delay line based gain flattening filter
KR100393610B1 (ko) * 2000-12-14 2003-08-02 삼성전자주식회사 교란 요소를 이용한 다-채널 광통신 모듈 손실 변화균일화 장치
US7236660B2 (en) 2002-05-20 2007-06-26 Jds Uniphase Corporation Reconfigurable optical add-drop module, system and method

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Effective date: 19981112