JPH054574A - アンチスキツド制御装置 - Google Patents

アンチスキツド制御装置

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JPH054574A
JPH054574A JP28074791A JP28074791A JPH054574A JP H054574 A JPH054574 A JP H054574A JP 28074791 A JP28074791 A JP 28074791A JP 28074791 A JP28074791 A JP 28074791A JP H054574 A JPH054574 A JP H054574A
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JP
Japan
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speed
wheel
pressure
mode
hydraulic pressure
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Pending
Application number
JP28074791A
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English (en)
Inventor
Kazutaka Kuwana
一隆 桑名
Kuniaki Okamoto
邦明 岡本
Tsuyoshi Yoshida
強 吉田
Hiroyuki Ichikawa
博之 市川
Masaru Kamikado
勝 神門
Eiji Itabashi
鋭始 板橋
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高μ路面を高速走行時には基準速度に基づく
制御を行ない制動距離の伸びを抑え、低速走行時には車
輪速度のピークに基づく制御を行ない早期ロックを防止
し車両の安定性を確保する。 【構成】 液圧制御モード設定手段M7により、ブレー
キ液圧を減圧、保持及び増圧する液圧制御モードの何れ
かを設定して液圧制御装置M2を駆動する。また、車輪
速度が基準速度以上となったときに増圧する第1の増圧
モードと、車輪速度がピークでの車輪速度以上となった
ときに増圧する第2の増圧モードの何れか一方を路面判
定手段M6の判定結果に応じて選択する。そして、少く
とも所定範囲内の高摩擦係数の路面と判定され、且つ基
準速度が所定速度以上の高速域にあるときには第1の増
圧モードを選択し、基準速度が所定速度を下回り低速域
にあるときには第2の増圧モードを選択するように、増
圧モード切替手段M8によって切替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両制動時に車輪に対
する制動力を制御し車輪のロックを防止するアンチスキ
ッド制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の急制動時に車輪がロックすると路
面状況によっては車両の方向安定性が失われる場合があ
ることはよく知られている。このため、制動時ホイール
シリンダへのブレーキ液圧を増加させたとき車輪に対す
る摩擦係数μが最大となる直前に車輪速度が急激に低下
することに鑑み、車輪速度及び車輪加速度(減速度を含
む。以下同じ)の変化に応じてブレーキ液圧を制御し結
果的に車輪のスリップ率が20%前後となるように、即
ち最大摩擦係数が得られるように制動力を制御すること
としている。具体的には、急制動時に車輪がロックしな
いように、ホイールシリンダに対するブレーキ液圧を減
圧、増圧あるいは圧力保持することにより制動力を制御
するアンチスキッド制御装置が装着されている。
【0003】このようなアンチスキッド制御装置におい
ては、一般的に各車輪の回転速度即ち車輪速度を検出
し、この検出車輪速度に基づき加速度検出器の出力に応
じて基準速度として推定車体速度を設定し、この推定車
体速度から更に基準速度を求め、後者の基準速度と各車
輪の車輪速度とを比較し、比較結果に応じて各車輪のホ
イールシリンダのブレーキ液圧を制御することとしてい
る。例えば図11に示すように、推定車体速度Vsoに
対し一定の速度差をもって追従する基準速度Vsnが設
定され、車輪速度Vwが基準速度Vsnを下回り(Vw
<Vsn)、且つ図示は省略したが車輪加速度Gwが基
準加速度G1を下回ると(Gw<G1)、ホイールシリ
ンダのブレーキ液圧が減圧される。これにより車輪加速
度Gwが基準加速度G1以上(Gw≧G1)となり、車
輪速度Vwが回復方向に変化したことが検出されると、
ブレーキ液圧が保持され、更に車輪加速度Gwが基準加
速度G1以上(Gw≧G1)となり、且つ車輪速度Vw
が基準速度Vsn以上となると増圧が行なわれる。
【0004】上記推定車体速度Vsoは車輪速度Vw、
加速度検出器の出力等に基づいて設定されるが、検出誤
差や外乱等による誤差を考慮し、その減速割合は実際の
車体速度、即ち実車体速度Vの減速割合に比し大きくな
るように設定されている。特に、加速度センサ、加速度
スイッチ等の加速度検出器の出力に基づいて推定車体速
度Vsoを設定する場合には、路面の傾斜や車体振動等
の外乱の影響が大きいので、推定車体速度Vsoは検出
加速度(ここでは減速度)に対し大きな余裕を持たせた
減速割合に設定される。従って、車輪速度Vwは実車体
速度Vに比し大きな減速割合で低下するように制御され
るところとなり、特に走行路面の摩擦係数(以下、路面
μという)が低い低μ路の場合に著しい。
【0005】上述のように、低μ路において上記の基準
速度Vsnに基づくアンチスキッド制御を行なうと、図
11に示すように車輪速度Vwが十分回復しないまま推
定車体速度Vsoに沿って低下し、早期ロックを惹起す
ることとなる。これを防止するためには、一般的に車輪
加速度Gwが正の値から負の値に変化した時点(増速か
ら減速に移行した時点)で減圧から増圧に切替える方法
が採られる。即ち、図12に示すように車輪速度Vwに
ピークが生じたときに増圧するように制御される。これ
によれば低μ路における早期ロックを防止し得るもの
の、路面μが高い中μあるいは高μ路においてはブレー
キ液圧を増圧するタイミングが遅れ制動距離が増大する
こととなる。図12中のブレーキ液圧特性において、破
線で示す本来の増圧出力に比し実線で示すように遅れが
生じている。これにより、車両の加速度(この場合は減
速度)が一旦落ち込みフィーリングを損なうだけでな
く、図12中に斜線で示した範囲で制動距離が伸びるこ
ととなる。このようなブレーキ液圧の増圧タイミングの
遅れによる制動距離の伸びは、高μ路を高速走行する場
合に大きく、低μ路、低速走行時にはその影響は小さ
い。
【0006】これに対し、特開昭63−195055号
公報記載のアンチスキッド制御方法においては、従前の
アンチロック制御方法が路面の摩擦係数(路面μ)の高
低に関わりなく車輪速度Vwのハイピーク点(凸変曲
点)で加圧を開始しているため、路面μが比較的高い中
高μ路では加圧タイミングが遅くなり、ハイピーク点近
傍で車輪速度Vwがオーバーシュートして制動距離が伸
びたり車体振動が発生するという問題を提起し、これに
対処すべく中高μ路においては加圧開始時点を早めるこ
ととしている。即ち、中高μ路では加圧開始時点を車輪
速度がローピーク点経過後で基準速度VT に達した時点
に変更するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、図11に示
すように実車体速度Vの減速割合に比し、推定車体速度
Vsoの減速割合が大きい場合には、上記公報に記載の
ように基準速度VT に達した時点を加圧開始時点とする
と、車輪速度Vwは推定車体速度Vsoに沿って低下す
るので依然早期ロックを惹起するおそれがあり、これに
対し車輪速度のピークを用いた制御を行なうと、特に高
速走行時において制動距離が伸びることになる。
【0008】そこで、本発明は高μ路面を走行中におい
て、高速走行時には基準速度に基づく制御を行ない制動
距離の伸びを抑えると共に、低速走行時には車輪速度の
ピークに基づく制御を行ない早期ロックを防止し車両の
安定性を確保することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のアンチスキッド制御装置は図1に構成の概
要を示したように、車両の各車輪RR等に対し制動力を
付与するホイールシリンダ53等と、ホイールシリンダ
53等にブレーキ液圧を供給する液圧発生装置M1と、
液圧発生装置M1及びホイールシリンダ53等間を連通
接続する液圧路に介装しブレーキ液圧を制御する液圧制
御装置M2と、車輪RR等の回転速度を検出し車輪速度
に応じた信号を出力する車輪速度検出手段M3と、少く
とも車輪速度検出手段M3が検出した車輪速度に基づい
て基準速度を設定する基準速度設定手段M4と、車輪速
度が増加から減少に至るピークを検出するピーク検出手
段M5と、走行路面の摩擦係数の高低を判定する路面判
定手段M6と、ブレーキ液圧を減少させる減圧モード、
圧力保持する保持モード及び増加させる増圧モードの液
圧制御モードの何れかを設定して液圧制御装置M2を駆
動する液圧制御モード設定手段M7であって、車輪速度
が前記基準速度以上となったときに増圧する第1の増圧
モードと、車輪速度がピークでの車輪速度以上となった
ときに増圧する第2の増圧モードの何れか一方を路面判
定手段M6の判定結果に応じて選択する液圧制御モード
設定手段M7とを備えている。そして、路面判定手段M
6が少くとも所定範囲内の高摩擦係数の路面と判定し、
且つ基準速度設定手段M4の基準速度が所定速度以上の
高速域にあると判定したときには液圧制御モード設定手
段M7が第1の増圧モードを選択し、基準速度が所定速
度を下回り低速域にあると判定したときには第2の増圧
モードを選択するように第1及び第2の増圧モードを切
替える増圧モード切替手段M8を備えたものである。
【0010】
【作用】上記の構成になるアンチスキッド制御装置にお
いて、液圧発生装置M1から液圧制御装置M2を介して
ホイールシリンダ53等の各々にブレーキ液圧が供給さ
れると、車輪RR等の各々に対し制動力が付与される。
この間、車輪RR等の回転速度即ち車輪速度が車輪速度
検出手段M3によって検出される。
【0011】車輪速度検出手段M3の車輪速度信号は基
準速度設定手段M4に供給され、ここで少くとも車輪速
度に基づいて基準速度が設定される。また、ピーク検出
手段M5において、車輪速度検出手段M3で検出された
車輪速度が増加から減少に至るピーク即ち凸変曲点が検
出される。更に、路面判定手段M6において、例えば車
輪速度から演算される車輪加速度に基づき走行路面の摩
擦係数の高低が判定される。上記基準速度及び車輪速度
は液圧制御モード設定手段M7にて大小比較され、その
結果に応じて液圧制御モードが設定される。即ち、車輪
速度が基準速度を下回ったとき減圧モード及び保持モー
ドの何れか一方が設定される。また、車輪速度が基準速
度以上となったときに増圧する第1の増圧モードと、車
輪速度が前記ピークでの車輪速度以上となったときに増
圧する第2の増圧モードの何れか一方が設定される。こ
れら第1及び第2の増圧モードは、先ず路面判定手段M
6の判定結果に応じて、例えば高摩擦係数の路面と判定
されたときには第1の増圧モードが選択され、低摩擦係
数の路面と判定されたときには第2の増圧モードが選択
される。そして、路面判定手段M6が少くとも所定範囲
内の高摩擦係数の路面と判定し、且つ基準速度設定手段
M4の基準速度が所定速度以上の高速域にあると判定し
たときには第1の増圧モードが選択され、車両が所定速
度を下回り低速域にあると判定したときには第2の増圧
モードが選択されるように、増圧モード切替手段M8に
よって第1及び第2の増圧モードが切替えられる。
【0012】
【実施例】以下、本発明のアンチスキッド制御装置の実
施例を具体的に説明する。図2は本発明の一実施例のア
ンチスキッド制御装置を備えた車両を示すもので、マス
タシリンダ2a及びブースタ2bから成る液圧発生装置
2を有し、ブレーキペダル3によって駆動される。
【0013】マスタシリンダ2aは所謂タンデム型のマ
スタシリンダで、車輪FR,FLのホイールシリンダ5
1,52に直接接続されると共に、アクチュエータ30
及びプロポーショニングバルブ60を介して車輪RR,
RLのホイールシリンダ53,54に接続されている。
ここで、車輪FRは運転席からみて前方右側の車輪を示
し、以下車輪FLは前方左側、車輪RRは後方右側、車
輪RLは後方左側の車輪を示しており、前輪側と後輪側
を独立の系統にする前後分割方式の配管が構成されてい
る。本実施例の車両に搭載された内燃機関4には周知の
トランスミッション5が接続されており、トランスミッ
ション5はプロペラシャフト6を介して差動ギア7に接
続されている。この差動ギヤ7に車輪RR,RLが連結
されており、内燃機関4の駆動力が伝達される。
【0014】而して、ブレーキペダル3に踏力が加えら
れると、この踏力に応じてブースタ2bが駆動され、ブ
ースタ2bによりマスタシリンダ2aが倍圧駆動され
る。これにより、ブレーキペダル3の踏力に応じたブレ
ーキ液圧がマスタシリンダ2aから出力され、ホイール
シリンダ51乃至54に付与される。ブレーキ液圧がホ
イールシリンダ51,52に付与されると従動輪たる車
輪FR,FLに制動力が加えられ、ホイールシリンダ5
3,54に付与されると駆動輪たる車輪RR,RLに制
動力が加えられる。
【0015】液圧制御装置を構成するアクチュエータ3
0はマスタシリンダ2aと車輪RR,RLとの間に介装
され、ポンプ40とリザーバ41に接続されている。ポ
ンプ40は内燃機関4によって駆動され、リザーバ41
のブレーキ液が昇圧されパワー液圧としてアクチュエー
タ30に供給される。アクチュエータ30は図示しない
一対の電磁切替弁を備えており、これらの電磁切替弁は
図3に示したソレノイド31,32を有し、電子制御装
置10の出力信号によって駆動制御される。
【0016】而して、ホイールシリンダ53,54に対
しポンプ40の出力液圧が供給されてブレーキ液圧が増
加する「増圧」モード、リザーバ41に連通しブレーキ
液圧が減少する「減圧」モード、及びホイールシリンダ
53,54内のブレーキ液圧が保持される「保持」モー
ドの液圧制御モードが適宜選択され、車輪RR,RLが
ロックしないブレーキ液圧に調整される。更には、ソレ
ノイド31,32が非励磁とされてマスタシリンダ2a
がホイールシリンダ53,54にそのまま連通する「直
結」モードが設定されている。
【0017】上記アクチュエータ30とホイールシリン
ダ53,54の間に介装されたプロポーショニングバル
ブ60は、後輪側のホイールシリンダ53,54に付与
されるブレーキ液圧を、入力液圧に対し一定の比で減圧
し理想制動力配分に近似させる機能を有するもので、本
実施例においては車輪RR,RL側の支持荷重に応じて
特性が変化する所謂ロードセンシング型が用いられてい
る。
【0018】車輪RR,RLに連結する差動ギヤ7には
車輪速度検出手段たる車輪速度センサ20が配設されて
いる。車輪速度センサ20においてはプロペラシャフト
6の回転速度、即ち駆動輪たる後輪の車輪RRと車輪R
Lの平均的な車輪速度Vwが検出され、検出車輪速度V
wに応じた電気信号が電子制御装置10に出力される。
また、路面からの振動や内燃機関4からの振動が伝達さ
れにくい適当な位置に加速度センサ21が固定されてお
り、車両の加速度(特にことわらない限り減速度を含
む。)が検出され、後述するように推定車体速度Vso
を演算し、また路面μを判定するための電気信号が電子
制御装置10に出力される。
【0019】また、ブレーキペダル3が操作されたこと
を検出するため、ブレーキペダル3に連動して開閉する
ブレーキスイッチ22が配設されている。このブレーキ
スイッチ22はブレーキペダル3が操作されるとオンと
なり、図示しないストップランプが点灯されると共に、
電子制御装置10に対しブレーキペダル3が操作状態に
あることを示す電気信号として出力される。而して、電
子制御装置10には、上記車輪速度センサ20、加速度
センサ21及びブレーキスイッチ22の出力電気信号が
入力する。
【0020】電子制御装置10は、図3に示すように、
マイクロプロセッサ11、波形整形回路12、入力バッ
ファ13,14,15及び出力バッファ16,17を備
えている。本実施例のマイクロプロセッサ11としては
市販の1チップマイクロコンピュータが用いられ、現在
時刻を出力するフリーランタイマ、プログラムが記憶さ
れたROM及びプログラムの実行に必要なRAM等を内
蔵している。
【0021】波形整形回路12には車輪速度センサ20
から正弦波電圧信号が入力され、ここで方形波信号に変
換されてマイクロプロセッサ11の割り込み要求端子I
RQに入力される。従って、マイクロプロセッサ11に
は車輪速度センサ20によって検出される車輪速度に応
じた時間間隔で割り込み要求がなされる。また、入力バ
ッファ13を介し、ブレーキスイッチ22のオン・オフ
状態がオン時は高(H)レベル、オフ時は低(L)レベ
ルという形でマイクロプロセッサ11の入力ポートIP
1に入力される。更に、加速度センサ21の出力は車両
の加速度に応じて入力バッファ14,15を介してマイ
クロプロセッサ11の入力ポートIP2,IP3に入力
される。
【0022】一方、マイクロプロセッサ11の出力ポー
トOP1は出力バッファ16を介してアクチュエータ3
0の一方の電磁切替弁のソレノイド31に接続されてい
る。出力ポートOP2は出力バッファ17を介して他方
の電磁切替弁のソレノイド32に接続されている。これ
ら出力バッファ16,17は出力ポートOP1,OP2
から出力される電気信号を増幅し、アクチュエータ30
のソレノイド31,32を夫々励磁する回路である。
【0023】而して、上記電子制御装置10において
は、マイクロプロセッサ11で実行されるプログラムに
従ってアンチスキッド制御のための一連の処理が行なわ
れ、出力ポートOP1,OP2から電気信号が出力され
る。このプログラムは、図4のフローチャートに示すメ
インルーチンと、割り込み要求端子IRQに電気信号が
入力されたときに実行される図5のフローチャートに示
す割り込みルーチンを有する。
【0024】先ず、図4のメインルーチンについて説明
する。電子制御装置10に電源が投入されると、ステッ
プS1にて初期化の処理が行なわれる。即ち、後述する
ta,tb及び制御中フラグがクリアされゼロとされ
る。また、出力ポートOP1,OP2の出力はソレノイ
ド31,32が非励磁となるように設定される。次に、
ステップS2にて、ブレーキスイッチ22の状態を示す
信号及び加速度センサ21によって検出された車両の加
速度に応じた信号がマイクロプロセッサ11に入力され
る。
【0025】続いてステップS3に進み、車輪速度セン
サ20の出力電気信号の周期△Twに基づいて後輪の車
輪速度Vwが下記(1)式によって演算される。尚、周
期△Twは後述する割り込みルーチンにおいて測定され
る。 Vw=K/△Tw …(1) ただし、Kは車輪速度センサ20の特性によって定めら
れる定数である。
【0026】ステップS4においては、ステップS3に
て算出された車輪速度Vwから車輪加速度Gwが下記
(2)式及び(3)式によって演算される。 Int=(△Tw(n)+△Tw(n−1))/2 …(2) Gw(n)=(Vw(n)−Vw(n−1))/Int …(3) ただし、Intは割込間隔の時間を示し、Vw(n),
△Tw(n)は今回求めた車輪速度Vwと周期△Twを
示し、Vw(n−1),△Tw(n−1)は前回求めた
車輪速度Vwと周期△Twを示す。
【0027】ステップS5においては、加速度センサ2
1によって検出された車両の加速度GdとステップS3
で演算された車輪速度Vwから基準速度たる推定車体速
度Vsoが演算される。尚、推定車体速度Vsoは上記
(2)式並びに下記(4)式及び(5)式によって以下
のように演算される。 Vd(n)=Vso(n−1)−L・Gd(n)・Int …(4) Vso(n)=Max(Vw(n),Vd(n)) …(5) ただし、Vd(n)は今回求めた設定速度を示し、Lは
加速度センサ21の特性によって定まる定数である。ま
た、Vso(n)は今回求めた推定車体速度Vsoを示
し、Vso(n−1)は前回求めた推定車体速度Vso
を示す。Max(a,b)はaとbの大きい方の値を与
える関数である。
【0028】次に、ステップS6に進み、ステップS
3,S4及びS5で求められた車輪速度Vw、車輪加速
度Gw、及び上記推定車体速度Vsoに対し一定の速度
差で追従するように設定された基準速度Vsn,Vsn
hに基づいてホイールシリンダ53,54内のブレーキ
液圧をどのように制御すべきかが判定される。尚、ステ
ップS6の処理については後述する。そして、ステップ
S7に進み、ステップS6での判定結果に応じてソレノ
イド31,32を駆動する出力信号が出力ポートOP
1,OP2から出力され、ホイールシリンダ53,54
に加えられるブレーキ液圧が増圧、減圧あるいは保持さ
れる。
【0029】上記ステップS1乃至S7の処理が繰り返
し実行され、車輪速度Vwの低下が急激で路面に対する
車輪RR,RLのスリップが大きい場合には、ブレーキ
液圧が減圧され車輪RR,RLの回転を促し、路面に対
する車輪RR,RLのスリップが抑えられる。
【0030】図5は前述の割り込みルーチンを示すもの
で、前回の割り込み要求と今回の割り込み要求の間の時
間間隔、即ち車輪速度センサ20の出力電気信号の周期
△Twが測定される。先ず、ステップ11にて、現在時
刻taがフリーランタイマによって設定される。次にス
テップS12にて、前回の割り込み要求が発生した時の
時刻tbと現在時刻taの時間差が算出され、車輪速度
センサ20の出力電気信号の周期△Twが設定される。
そして、ステップS13に進み、次回の割り込み要求に
備えて、時刻tbが更新設定される。上記ステップS1
1乃至S13の処理が実行されると、再びメインルーチ
ンの処理が実行される。
【0031】図6は図4のステップS6のサブルーチン
を示すもので、減圧、増圧、及び保持の各液圧制御モー
ドを適宜選択するブレーキ液圧制御の処理が実行され
る。先ず、ステップ601において、このブレーキ液圧
制御の開始条件を充足しているか否かが判定される。即
ち、推定車体速度Vsoが所定の停止判定速度Vo、例
えば5km/hと比較され、停止と判定されたときには
メインルーチンに戻り、このブレーキ液圧制御は行なわ
れない。また、ステップ602においてブレーキスイッ
チ22のオンオフ状態が判定され、オンであればステッ
プ603に進む。オフの場合にはメインルーチンに戻
り、このブレーキ液圧制御は行なわれない。ステップ6
03では制御中フラグにより制御中か否かが判断され、
制御中である場合にはステップ604に進み、制御中で
ない場合にはメインルーチンに戻り、このブレーキ液圧
制御は行なわれない。尚、上記制御中フラグはブレーキ
液圧制御が開始されるときにセットされるフラグであ
り、制御中はセット状態に維持される。
【0032】次に、駆動輪たる後輪の車輪RR,RLが
スリップしているか否かが判定される。即ち、ステップ
604において後輪の車輪速度Vwが基準速度Vsnよ
り小(Vw<Vsn)か否かが判定される。車輪速度V
wが基準速度Vsnよりも小(Vw<Vsn)であると
きには、車輪RR,RLにスリップが生じていると判定
され、ステップ605に進む。これに対し、車輪速度V
wが基準速度Vsn以上(Vw≧Vsn)であるときに
は、後述するステップ610に進む。
【0033】ステップ605では、後輪の車輪加速度G
wが所定の基準加速度G1sより小か否かが判定され
る。車輪加速度Gwが基準加速度G1sより小(Gw<
G1s)であるときには車輪RR,RLがロック直前に
あるものと判断される。このときにはステップ606に
進み減圧モード出力とされ、メインルーチンに戻り、図
4のステップS7においてホイールシリンダ53,54
内のブレーキ液圧が減圧されるようにソレノイド31,
32の励磁、非励磁状態が設定される。即ち、ステップ
606にて減圧信号が出力されているときには、アクチ
ュエータ30によりホイールシリンダ53,54はリザ
ーバ41と連通しブレーキ液圧が減少する。これに対
し、車輪加速度Gwが所定の加速度G1s以上(Gw≧
G1s)であるときには、車輪RR,RLが直ちにロッ
クすることはないものと判断され、ステップ607に進
み、保持モード出力とされる。
【0034】一方、ステップ604において車輪速度V
wが基準速度Vsn以上であると判定されたときにはス
テップ610に進み、車輪RR,RLがスリップしてい
るか否かが判定される。ステップ610にて車輪速度V
wが基準速度Vsnhを下回ると判定された場合にはス
テップ611に進む。車輪速度Vwが基準速度Vsnh
以上であると判定された場合にはステップ612に進
む。
【0035】ステップ611では、車輪加速度Gwが所
定の基準加速度G1hよりも小さいか否かが判定され
る。車輪加速度Gwが基準加速度G1h以上であるとき
には、ステップ607にて保持モード信号が出力され
る。車輪加速度Gwが基準加速度G1hより小であると
判定されるとステップ612に進み、ここで路面μが第
1の高μ値H1に該当するか否かが判定され、そうであ
ればステップ613にて増圧モード信号が出力される。
而して、上記ステップ604、605,610及び61
1の判定結果に応じ図7に示すように車輪速度Vw及び
車輪加速度Gwの値に応じて増圧、保持及び減圧の各領
域の何れかのモードが選択され、所謂マップ制御が行な
われる。この結果図9に示すような制御特性となり、ス
テップ612にて路面μが第1の高μ値H1に該当しな
いと判定されるとステップ614に進み、第2の高μ値
H2に該当するか否かが判定される。これら第1及び第
2の高μ値H1,H2の判定は加速度センサ21の出力
信号に基づいて行なわれ、例えば乾いたアスファルト道
路のような路面では第1の高μ値H1とされ、濡れたア
スファルト道路のような路面では第2の高μ値H2とさ
れる。
【0036】路面μが第2の高μ値H2の場合には、ス
テップ615にて更に推定車体速度Vsoが所定速度V
1を下回っているか否かが判定され、所定速度V1以上
と判定された場合にはステップ613にて増圧モード信
号が出力される。推定車体速度Vsoが所定速度V1を
下回っていると判定されたときにはステップ616に進
み車輪速度Vwがピークに達したか否かが判定される。
即ち、車輪速度Vwが増加から減少に転じ凸変曲点のハ
イピークに達したと判定されるとステップ613に進み
増圧モード信号が出力される。これに対し、ハイピーク
に達していない場合にはステップ607にて保持モード
信号が出力される。このような増圧方法はピーク増圧モ
ードとして前述のマップ増圧モードと区別される。
【0037】一方、ステップ614にて路面μが第2の
高μ値H2に該当しないと判定されたとき、即ち中μ値
Mもしくは低μ値Lである場合には、ステップ616に
進みピークの判定が行なわれ、その判定結果に応じて増
圧モード信号(ステップ613)もしくは保持モード信
号(ステップ607)が出力される。即ち、図8に示す
ように路面μの値と推定車体速度Vsoの値に応じて第
1の増圧モードたるマップ増圧モードと第2の増圧モー
ドたるピーク増圧モードが選択される。
【0038】図10は本実施例における車両制動時の制
御状態の一例を示すもので、推定車体速度Vsoに対
し、一定の速度差をもって追従する基準速度Vsn,V
snhが設定され、上述のように基準速度Vsnは減圧
開始の判定基準となり、基準速度Vsnhは増圧開始の
判定基準となっており、ヒステリシス特性を有するブレ
ーキ液圧制御が行なわれる。そして、アンチスキッド制
御開始後推定車体速度Vsoが所定速度V1以上である
場合はマップ制御に基づき増圧され、所定速度V1を下
回ったP点でピーク制御に移行し車輪速度Vwの急激な
落ち込みが阻止され回復に向かっている。
【0039】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているの
で以下の効果を奏する。即ち、本発明のアンチスキッド
制御装置においては、増圧モード切替手段によって高摩
擦係数の路面と判定され且つ高速域にあると判定された
ときには第1の増圧モードが選択され、低速域にあると
判定されたときには第2の増圧モードが選択されるよう
に構成されているので、高摩擦係数の路面を高速走行し
ているときには基準速度に基づく制御によって早いタイ
ミングで増圧することができ、低速走行時には車輪速度
のピークに基づく制御により早期ロックを防止すること
ができる。而して、制動距離が伸びることなく、車両の
安定性、操舵性を維持し良好なアンチスキッド制御を行
なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアンチスキッド制御装置の概要を示す
ブロック図である。
【図2】本発明のアンチスキッド制御装置の一実施例の
全体構成図である。
【図3】図2の電子制御装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図4】本発明の一実施例における制動力制御のための
メインルーチンの処理を示すフローチャートである。
【図5】本発明の一実施例における制動力制御のための
割り込みルーチンの処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明の一実施例におけるブレーキ液圧制御の
サブルーチンの処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の一実施例におけるマップ増圧モードの
車輪速度と車輪加速度との関係を示すグラフである。
【図8】本発明の一実施例におけるピーク増圧モードと
マップ増圧モードの推定車体速度Vsoと路面μの関係
を示すグラフである。
【図9】本発明の一実施例におけるブレーキ液圧制御の
制御状態を示すグラフである。
【図10】本発明の一実施例のアンチスキッド制御装置
の制御例を示すグラフである。
【図11】従来のアンチスキッド制御装置におけるマッ
プ制御の制御状態を示すグラフである。
【図12】従来のアンチスキッド制御装置におけるピー
ク増圧モードを含む制御状態を示すグラフである。
【符号の説明】
2 液圧発生装置 2a マスタシリンダ, 2b ブースタ, 3 ブレーキペダル 10 電子制御装置 11 マイクロプロセッサ 20 車輪速度センサ(車輪速度検出手段) 21 加速度センサ 22 ブレーキスイッチ 30 アクチュエータ(液圧制御装置) 31,32 ソレノイド 40 ポンプ 41 リザーバ 51〜54 ホイールシリンダ FR,FL,RR,RL 車輪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市川 博之 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 神門 勝 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 板橋 鋭始 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 車両の各車輪に対し制動力を付与するホ
    イールシリンダと、該ホイールシリンダにブレーキ液圧
    を供給する液圧発生装置と、該液圧発生装置及び前記ホ
    イールシリンダ間を連通接続する液圧路に介装しブレー
    キ液圧を制御する液圧制御装置と、前記車輪の回転速度
    を検出し車輪速度に応じた信号を出力する車輪速度検出
    手段と、少くとも該車輪速度検出手段が検出した車輪速
    度に基づいて基準速度を設定する基準速度設定手段と、
    前記車輪速度が増加から減少に至るピークを検出するピ
    ーク検出手段と、走行路面の摩擦係数の高低を判定する
    路面判定手段と、前記ブレーキ液圧を減少させる減圧モ
    ード、圧力保持する保持モード及び増加させる増圧モー
    ドの液圧制御モードの何れかを設定して前記液圧制御装
    置を駆動する液圧制御モード設定手段であって、前記車
    輪速度が前記基準速度以上となったときに増圧する第1
    の増圧モードと、前記車輪速度が前記ピークでの車輪速
    度以上となったときに増圧する第2の増圧モードの何れ
    か一方を前記路面判定手段の判定結果に応じて選択する
    液圧制御モード設定手段とを備えたアンチスキッド制御
    装置において、前記路面判定手段が少くとも所定範囲内
    の高摩擦係数の路面と判定し、且つ前記基準速度設定手
    段の基準速度が所定速度以上の高速域にあると判定した
    ときには前記液圧制御モード設定手段が前記第1の増圧
    モードを選択し、前記基準速度が所定速度を下回り低速
    域にあると判定したときには前記第2の増圧モードを選
    択するように前記第1及び第2の増圧モードを切替える
    増圧モード切替手段を備えたことを特徴とするアンチス
    キッド制御装置。
JP28074791A 1990-10-16 1991-09-30 アンチスキツド制御装置 Pending JPH054574A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4963883A (en) * 1986-12-03 1990-10-16 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet recording head having magnetic discharge amount control means
JPH0429919A (ja) * 1990-05-25 1992-01-31 Sunstar Inc 保湿化粧料
JPH0436215A (ja) * 1990-05-29 1992-02-06 Sunstar Inc 日焼けに対する消炎性を有する化粧料
US5615932A (en) * 1994-07-28 1997-04-01 Mazda Motor Corporation Antiskid braking system for vehicles
CN103171537A (zh) * 2011-12-22 2013-06-26 日信工业株式会社 车辆用制动液压控制装置

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