JPH0546337B2 - - Google Patents
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- JPH0546337B2 JPH0546337B2 JP7118285A JP7118285A JPH0546337B2 JP H0546337 B2 JPH0546337 B2 JP H0546337B2 JP 7118285 A JP7118285 A JP 7118285A JP 7118285 A JP7118285 A JP 7118285A JP H0546337 B2 JPH0546337 B2 JP H0546337B2
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Description
産業上の利用分野
本発明は新規イソキノリン誘導体、その治療上
許容される付加塩およびその治療用組成物に関す
るものである。これらのイソキノリン誘導体は強
心剤として有用である。 従来技術 心不全の治療には強心剤として、ジゴキシンあ
るいはジギトキシン等のジギタリス製剤が使用さ
れている(例えば、医薬品要覧、P324〜325
(1977年)、薬業時報社)。一方、強心作用を有す
る化合物として、ニコチノニトリル誘導体(例え
ば、特開昭57−70868)、イミダゾロン誘導体(例
えば、特開昭59−155368)およびジヒドロピリダ
ジノン誘導体(例えば、特開昭58−74679)等が
報告されている。 発明が解決しようとする問題点 現在、治療に使用されているジギタリス製剤
は、安全域が狭まいため使用に熟練を要し、しか
も不整脈等の副作用発現が問題点となつている。
また、最近報告されているニコチノニトリル誘導
体、イミダゾロン誘導体およびジヒドロピリダジ
ノン誘導体等は、強心活性が低い、安全域が狭
い、心筋の律動数を上昇させるあるいは動物毒性
が高い等の問題点を有している。 問題点を解決するための手段 本発明らは、安全域が広く副作用のない化合物
を目標に鋭意検討を続けた結果、イソキノリン誘
導体が高い強心活性を有し、しかも低毒性である
ことを見出し、本発明に到達した。本発明のイソ
キノリン誘導体は、詳しくは一般式 〔式中、Rは2−メトキシエチル基、2−(2−
メトキシエトキシ)エチル基、テトラヒドロフル
フリル基または2−テトラヒドロピラニルメチル
基を意味する〕で表わされるイソキノリン誘導体
およびその治療上許容される塩である。また本発
明の()式化合物は、互変異性体として()
式をとり得るが、 ()式化合物も本発明に含まれることは言うま
でもない。 本発明のイソキノリン誘導体は、例えは次のよ
うな方法によつて製造できる。 上記反応式におけるRは、前記と同じ意味を表
わし、Xはハロゲン原子を表わす。本発明の新規
なイソキノリン誘導体は、上記の反応によつて製
造できる。すなわち、()のエーテル化によつ
て()を製造し、ついで()をピリジニウム
クロロクロメートあるいは二酸化マンガン等によ
つて酸化して()を製造するか、()を例え
ばソジウムボロハイドライトによつて還元して
()を得たのちエーテル化によつて()を製
造し、脱ケタール化反応で()を製造すること
ができる。つぎに()のアセチル化反応は、適
当なアセチル化剤、すなわち、アセチルイミダゾ
ール、無水酢酸、アセチルハライドあるいは酢酸
エステル等を用いて、ソジウムハイドライド、ソ
ジウムアルコキサイド、ボロントリフルオライ
ド・酢酸、リチウムジイソプロピルアミドあるい
は塩化亜鉛等の存在下に行つて()を製造する
ことができる。本発明化合物の()は、()
とシアノアセトアミドとを、例えばジエチルアミ
ンあるいはピペリジンのような二級アミノの存在
下あるいはソジウムアルコキサイドの存在下にメ
タノールあるいはエタノール等のアルコール中で
縮合することによつて製造できる。 本発明化合物を強心剤として用いる場合、その
投与形態は経口投与が望ましいが、静脈内などの
非経口的投与方法でもよく、それぞれの方法に適
した種々の剤型に製剤することができる。例え
ば、本発明化合物およびその塩類はそれ自体ある
いは薬学的に許容される賦形剤、担体、結合剤、
安定剤、希釈剤および香味料などの無毒性の補剤
と混合し製剤することができる。これらの薬剤は
経口的に投与される場合には錠剤、カプセル剤、
顆粒剤、粉剤、シロツプ剤、エリキシル剤または
非経口的に投与する場合には注射用製剤などにす
ることができる。 人に対する投与量は、患者の状態、年令および
投与方法などを考慮して医師により決定される。
例えば、経口投与の場合、一日当たり体積1Kgに
つき、0.1〜10mg程度の投与量が選ばれるが、も
ちろんこれに制限されない。 発明の効果 本発明によつて新規なイソキノリン誘導体を製
造することができた。本発明の新規イソキノリン
誘導体は強心剤として有用であり、また低毒性で
安全域の広い化合物であることを見出した。強心
剤としての有用性は、標準的な薬理学的試験方法
におけるそれらの有効性により、たとえば、プロ
プラノロールの静脈内投与により低下された麻酔
下の心機能に対して、有意な回復を示すことによ
り証明される。 以下に実施例および試験例を示し、本発明をさ
らに説明する。 実施例 1 4−シアノ−2,3,5,6,7,8−ヘキサ
ヒドロ−7−(2−メトキシエトキシ)−1−メ
チル−3−オキソイソキノリン (1) 4−(2−メトキシエトキシ)シクロヘキサ
ノール 1,4−シクロヘキサンジオール11.6g、60
%水素化ナトリウム2gをジメチルホルムアミ
ドに加え、80〜85℃で加熱した。50℃に放冷
後、2−クロロエチルメチルエーテル4.7gを
加え撹拌した。つぎに80〜100℃で14時間反応
させたのち放冷して水の中へ注入した、酢酸エ
チルで抽出したのちシリカゲルカラムで精製し
て、4−(2−メトキシエトキシ)シクロヘキ
サノールを1.41g得た。NMRδCCl4 TMS:1.1〜2.0
(m、8H)、3.26(s、3H)、3.40(s、4H)、3.1
〜3.6(m、2H)、3.65(s、1H) (2) 4−(2−メトキシ)エトキシシクロヘキサ
ノン 塩化メチレン30mlにピリジニウム・クロロク
ロメート6.5gをケンダクし、4−(2−メトキ
シエトキシ)シクロヘキサノール2gを加えて
1夜撹拌した。フロリジルを用いて精製して、
4−(2−メトキシエトキシ)シクロヘキサノ
ン1.8gを得た。NMRδCCl4 TMS:1.6〜2.7(m、
8H)、3.28(s、3H)、3.3〜3.8(m、5H)。 (3) 2−アセチル−4−(2−メトキシエトキシ)
シクロヘキサノン ジイソプロピルアミン2.1gをテトラヒドロ
フラン40mlに溶解し、−25℃でn−ブチルリチ
ウム1.6モル溶液を12.7mlを加えた。つぎに4
−(2−メトキシエトキシ)シクロヘキサノン
1.8gをテトラヒドロフラン15mlに溶解したも
のを加えた。反応液を−78℃に冷却し、テトラ
ヒドロフラン15mlに溶解したアセチルイミダゾ
ール2.3gを加えた。つぎに室温で撹拌したの
ち、反応液を飽和塩化アンモニウム溶液中へ注
入し、塩化メチレンで抽出した。抽出液を飽和
食塩水で洗浄したのち乾燥し、塩化メチレンを
濃縮して2−アセチル−4−(2−メトキシエ
トキシ)シクロヘキサノンの粗生成物2.3gを
得た。 (4) 4−シアノ−2,3,5,6,7,8−ヘキ
サヒドロ−7−(2−メトキシエトキシ)−1−
メチル−3−オキソイソキノリン 2−アセチル−4−(2−メトキシエトキシ)
シクロヘキサノンの粗生成物2.3g、シアノア
セトアミド0.79gおよび少量のピペリジンをエ
タノール10mlに加え、4hr加熱還流した。反応
終了後、エタノールを濃縮し、クロロホルムを
加えて結晶化させたのち、エタノールから再結
晶した。ろ液はカラムクロマトグラフイーによ
つて精製した。 収量0.71g、mp228〜229℃、NMRδDMSO−d6 TMS:1.6〜2.0(2H、m)、2.20(3H、s)、2.2〜
2.9(4H、m)、3.21(3H、s)、3.0〜4.0(1H、
m)、12.3(1H、s). 実施例 2 4−シアノ−2,3,5,6,7,8−ヘキサ
ヒドロ−7−〔2−(2−メトキシエトキシ)エ
トキシ〕−1−メチル−3−オキソイソキノリ
ン (1) 7,12−ジオキサスピロ〔5.6〕ドデカン−
3−オール 7,12−ジオキサスピロ〔5.6〕ドデカン−
3−オン54gをエタノール340mlに溶かし、水
素化ホウ素ナトリウム27gを、40℃以下で加え
た。反応終了後、1N−塩酸100mlを滴下し、2
時間加熱還流した。不溶物を別したのちに、
溶媒を留去し、ついで減圧蒸留して7,12−ジ
オキサスピロ〔5,6〕ドデカン−3−オール
を44.3g得た。b5123〜128℃。 NMRδCDCl3 TMS:1.4〜2.0(12H、m)、2.15
(1H、s)、3.5〜3.8(6H、m). (2) 3−〔2−(2−メトキシエトキシ)エトキ
シ〕−7,12−ジオキサスピロ〔5,6〕ドデ
カン 7,12−ジオキサスピロ〔5,6〕ドデカン
−3−オール2.6g、1−ブロム−2−(2−メ
トキシエトキシ)エタン5gおよびトリエチル
ベンジルアンモニウムクロライド0.33gを60%
水酸化ナトリウム水溶液7mlに加え、2昼夜撹
拌した。水70mlを加えたのちエーテル抽出し、
減圧蒸留して粗製の3−〔2−(2−メトキシエ
トキシ)エトキシ〕−7,12−ジオキサスピロ
〔5,6〕ドデカン3.28gを得た。b4〜6180℃。 (3) 4−〔2−(2−メトキシエトキシ)エトキ
シ〕シクロヘキサノン 粗製の3−〔2−(2−メトキシエトキシ)エ
トキシ〕−7,12−ジオキサスピロ〔5,6〕
ドデカン3.28gを5mlのトリフルオロ酢酸に溶
かし、水0.5mlを加え、室温で1時間撹拌した。
反応液を飽和重曹水に滴下したのちエーテル抽
出し、シリカゲルクロマトで精製して、4−
〔2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ〕シク
ロヘキサノンを0.76g得た。 NMRδCDCl3 TMS:1.8〜2.8(8H、m)、3.36(3H、
s)、3.4〜3.8(9H、m)。 (4) 2−アセチル−4−〔2−〔2−メトキシエト
キシ)エトキシ〕シクロヘキサノン ジイソプロピルイアミン1.3mlをテトラヒド
ロフラン15mlに溶かし、−20℃でn−ブチルリ
チウム(1.55モルヘキサノン溶液)6mlを滴下
した。ついでテトラヒドロフラン10mlに溶解し
た4−〔2−(2−メトキシエトキシ)エトキ
シ〕シクロヘキサノン0.9gを−40℃で加えた。
さらに−40℃〜−50℃でテトラヒドロフラン15
mlに溶解したアセチルイミダゾール1.02gを滴
下した。反応終了後、反応液を氷水150mlに注
入し、エーテル抽出して2−アセチル−4−
〔2−〔2−メトキシエトキシ)エトキシ〕シク
ロヘキサノン0.76gを得た。 NMRδCDCl3 TMS:1.6〜2.0(2H、m)、2.06(3H、
s)、2.1〜2.6(4H、m)、3.27(3H、s)、3.3〜
3.7(8H、m)、15.3(1H、s)。 (5) 4−シアノ−2,3,5,6,7,8−ヘキ
サヒドロ−7−〔2−〔2−メトキシエトキシ)
エトキシ〕−1−メチル−3−オキソイソキノ
リン 2−アセチル−4−〔2−〔2−メトキシエト
キシ)エトキシ〕シクロヘキサノン0.27g、シ
アノアセトアミド0.24gおよび少量のピペリジ
ンをエタノール10mlに加え、6.5hr加熱還流し
た。反応終了後、エタノールを留去して得た油
状物を精製して、4−シアノ−2,3,5,
6,7,8−ヘキサヒドロ−7−〔2−(2−メ
トキシエトキシ)エトキシ〕−1−メチル−3
−オキソイソキノリンを0.31g得た。mp137〜
139℃、NMRδDMSO−d6 TMS:1.6〜2.0(2H、
m)、2.24(3H、s)、2.3〜3.0(4H、m)、3.26
(3H、s)、3.4〜4.0(9H、m)、12.4(1H、s)。 実施例 3 4−シアノ−2,3,5,6,7,8−ヘキサ
ヒドロ−1−メチル−3−オキソ−7−テトラ
ヒドロフルフリルオキシイソキノリン (1) 4−テトラヒドロフルフリオキシシクロヘキ
サノールg 1,4−ジクロヘキサンジオール17.5gと水
酸化カリウム9.88gから調製した1,4−ジク
ロヘキサンジオールのモノカリウム塩にテトラ
ヒドロフルフリルコロライド18.1gを加え、
100〜120℃で10時間反応させた。水を加え希塩
酸で中和したのち酢酸エチルで抽出し、シリカ
ゲルカラムで精製して4−テトラヒドロフルフ
リルオキシシクロヘキサノールを3.97g得た。 NMRδCCl4 TMS:1.2〜2.3(13H、m)、3.2〜4.0
(7H、m)。 (2) 4−テトラヒドロフルフリルオキシシクロヘ
キサノン 塩化メチレン40mlにピリジニウムクロロクロ
メート7.3gをケンダクし、4−テトラフヒド
ロフルフリルオキシシクロヘキサノールを3.9
g加えて8時間撹拌した。クロリジルカラムで
精製して、4−テトラヒドロフルフリルオキシ
シクロヘキサノン3.06gを得た。 NMRδCCl4 TMS:1.0〜2.6(12H、m)、3.2〜4.0
(6H、m)。 (3) 2−アセチル−4−フルフリルオキシシクロ
ヘキサノン ジイソプロピルアミン3.1gをテトラヒドロ
フラン40mlに溶かし、−20℃でn−ブチルリチ
ウム(1.55モルヘキサン溶液)20mlを滴下し
た。ついで−40℃でテトラヒドロフラン2mlに
溶解した4−テトラヒドロフルフリルオキシシ
クロヘキサノン3.06gを加えた。つぎに−40〜
−50℃に保ちながらテトラヒドロフラン50mlに
溶解したアセチルイミダゾール3.38gを加え
た。反応終了後、飽和塩化アンモニウム水溶液
に注入し、塩化メチレンで抽出して、2−アセ
チル−4−テトラヒドロフルフリルオキシシク
ロヘキサノン2.93gを得た。NMRδCCl4 TMS:1.2
〜2.8(10H、m)、2.10(3H、s)、3.2〜4.2
(6H、m)、16.0(1H、s)。 (4) 4−シアノ−2,3,5,6,7,8,−ヘ
キサヒドロ−1−メチル−3−オキソ−7−テ
トラヒドロフルフリルオキシイソキノリン 2−アセチル−4−テトラヒドロフルフリル
オキシシロヘキサノン2.88g、シアノアセトア
ミド1.01gおよび少量のピペリジンをエタノー
ル12mlに加え、15hr加熱還流した。反応終了
後、エタノールを濃縮し、カラムクロマトグラ
フイーで精製して、4−ジアノ−2,3,5,
6,7,8−ヘキサヒドロ−1−メチル−3−
オキソ−7−テトラヒドロフルフリルオキシイ
ソキノリン0.44gを得た。mp246〜248℃、
NMRδDMSO−d6 TMS:1.4〜2.0(6H、m)、2.22
(3H、s)、2.3〜2.8(4H、m)、3.3〜4.0(6H、
m)、12.4(1H、s)。 実施例 4 4−シアノ−2,3,5,6,7,8−ヘキサ
ヒドロ−1−メチル−3−オキソ−7−(2−
テトラヒドロパラニルメトキシ)イソキノリン (1) 4−(2−テトラヒドロピラニルメトキシ)
シクロヘキサノール 60%水素化ナトリウム4.4gをジメチルホル
ムアミドにケンダクし、1,4−ジクロヘキサ
ンジオール23.2gを加えて80〜85℃で3時間加
熱した。つぎに室温で2−テトラヒドロプラニ
ルメチルプロマイド17.9gを加え、2昼夜撹拌
した。飽和塩化アンモニウム水溶液に反応液を
加え、酢酸エチルで抽出したのち、シリカゲル
カラムで精製して、4−(2−テトラヒドロピ
ラニルメトキシ)シクロヘキサノール0.59gを
得た。NMRδCCl4 TMS:1.2〜2.2(14H、m)、3.1
〜4.3(7H、m)。 (2) 4−(2−テトラヒドロピラニルメトキシ)
シクロヘキサノン 4−(2−テトラヒドロピラニルメトキシ)
シクロヘキサノール0.59gを、実施例3−(2)項
と同様に処理して、4−(2−テトラヒドロピ
ラニルメトキシ)シクロヘキサノン0.59gを得
た。 NMRδCCl4 TMS:1.2〜2.6(14H、m)、2.2〜4.0
(6H、m)。 (3) アセチル−4−(2−テトラヒドロピラニル
メトキシ)シクロヘキサノン ジイソプロピルアミン0.57gをテトラヒドロ
フラン15mlに溶かし、−25℃でn−ブチルリチ
ウム(1.6モルヘキサン溶液)6.1mlを滴下し
た。つぎにテトラヒドロフラン10mlに溶かした
4−(2−テトラヒドロピラニルメトキシ)シ
クロヘキサノン0.59gを加えた。ついで、−78
℃に冷却しテトラヒドロフラン10mlに溶かした
アセチルイミダゾール0.62gを加えた。反応終
了後、飽和塩化アンモニウム水溶液に注入し、
塩化メチレンで抽出して、2−アセチル−4−
(2−テトラヒドロピラニルメトキシ)シクロ
ヘキサノンの粗生成物を0.53g得た。NMRδCCl
4 TMS:1.0〜2.8(13H、m)、2.09(3H、s)、
3.2〜4.1(6H、m)。 (4) 4−シアノ−2,3,5,6,7,8−ヘキ
サヒドロ−1−メチル−3−オキソ−7−(2
−テトラヒドロピラニルメトキシ)イソキノリ
ン2−アセチル−4−(2−テトラヒドロピラ
ニルメトキシ)シクロヘキサン0.508g、シア
ノアセトアミド0.168gおよび少量のピペリジ
ンをエタノール2mlに加え、14hr加熱還流し
た。反応終了後、カラムクロマトグラフイーで
精製して、4−シアノ−2,35,6,7,8−
ヘキサヒドロ−1−メチル−3−オキソ−7−
(2−テトラヒドロピラニルメトキシ)イソキ
ノリン0.188gを得た。mp217〜219℃、NMRδ
DMSO−d6 TMS:1.2〜2.0(8H、m)、2.28(3H、
s)、2.4〜2.9(4H、m)、3.2〜3.5(4H、m)、
3.6〜4.0(2H、m)、17.5(1H、s)。 実施例 5 4−シアノ−2,3,5,6,7,8−ヘキサ
ヒドロ−7−(2−メトキシエトキシ)−1−メ
チル−3−オキソイソキノリンを有効成分とす
る。 錠 剤 4−シアノ−2,3,5,6,7,8−ヘキサ
ヒドロ−7−(2−メトキシエトキシ)−1−メチ
ル−3−オキソイソキノリン50g、乳酸38g、ト
ウモロコシデンプン35gおよび結晶セルロース20
gをよく混合し、これをヒドロキシプロピルセル
ロース5gを水に溶解した液で練合造粒し、50℃
で4時間乾燥する。これにステアリン酸マグネシ
ウム2gを加えてよく混合し、打錠機を用い1錠
あたり150mgの重量で打錠し錠剤を得る。 実施例 6 4−シアノ−2,3,5,6,7,8−ヘキサ
ヒドロ−7−〔2−(2−メトキシエトキシ)エ
トキシ〕−1−メチル−3−オキソイソキノリ
ンを有効成分とするカプセル剤 4−シアノ−2,3,5,6,7,8−ヘキサ
ヒドロ−7−〔2−(2−メトキシエトキシ)エト
キシ〕−1−メチル−3−オキソイソキノリン100
g、乳糖70g、トウモロコシデンプン70g、結晶
セルローズ40gおよびステアリン酸マグネシウム
6gをよく混合する。これをカプセル充填機にて
硬カプセルに300mg宛充填しカプセル剤を得る。 実施例 7 4−シアノ−2,3,5,6,7,8−ヘキサ
ヒドロ−1−メチル−3−オキソ−7−テトラ
ヒドロフルフリルオキシイソキノリンを有効成
分とする顆粒剤 4−シアノ−2,3,5,6,7,8−ヘキサ
ヒドロ−1−メチル−3−オキソ−7−テトラヒ
ドロフルフリルオキシイソキノリン100g、乳糖
150g、トウモロコシデンプン140gおよび結晶セ
ルロース80gをとりよく混合し、これをヒドロキ
シプロピルセルロース20gを水400mlに溶解した
液で練合造粒し、50℃で4時間乾燥する。これを
12メツシユのスクリーンにて整粒した後、ステア
リン酸マグネシウム8gを加えてよく混合し顆粒
剤とする。 実施例 8 4−シアノ−2,3,5,6,7,8−ヘキサ
ヒドロ−7−(2−メトキシエトキシ)−1−メ
チル−3−オキソイソキノリンを有効成分とす
る 坐 剤 4−シアノ−2,3,5,6,7,8−ヘキサ
ヒドロ−7−(2−メトキシエトキシ)−1−メチ
ル−3−オキソイソキノリン10gおよびウイテツ
プゾル W−35(デイナミル・ノーベル・ケミカ
ルズ、西ドイツ国)90gをとり、60℃に加熱溶解
してよく混合する。これを鋳型に1個あたり1.5
gまたは3gの重量となるように流し込み、冷却
して固まらせて坐剤とする。 試験例 1 薬理試験 体重8〜12Kgの雄雌雑種成犬をペントバルビタ
ール・ナトリウム30mg/Kgの静脈内投与で麻酔し
て用いた。右頚動脈より左心室内にカテ先圧力セ
ンサーを挿入して左心室圧を測定し、また微分計
により左心室内圧一次微分を計算し左心室内圧最
大変化率(LVdp/dt max)を求めた。右大腿
動脈に圧トランスデユーサーに接続したポリエチ
レンカニユーレを挿入し全身血圧を、またその脈
波から心拍計により心拍数をそれぞれ測定した。
薬物の投与は右大腿静脈から、持続投与は左大腿
静脈から実施した。各パラメーターは同時に熱書
記録機上に記録した。 プロプラノロール4mg/Kgの静脈内投与および
0.1mg/Kg/minの静脈内持続投与によつて安定
した心不全状態を作製した。すなわち血圧、心拍
数、左心室内圧が若干低下し、LVdp/dt max
が著明に低下した状態である。このLVdp/dt
maxの低下をプロプラノロール投与前の値にま
で戻す被検薬の投与量を求め、有効量(ED100)
とした。ED100における血圧および心拍数の変化
をプロプラノロール投与時の値に対する変化率で
表わした。結果を表1に示す。
許容される付加塩およびその治療用組成物に関す
るものである。これらのイソキノリン誘導体は強
心剤として有用である。 従来技術 心不全の治療には強心剤として、ジゴキシンあ
るいはジギトキシン等のジギタリス製剤が使用さ
れている(例えば、医薬品要覧、P324〜325
(1977年)、薬業時報社)。一方、強心作用を有す
る化合物として、ニコチノニトリル誘導体(例え
ば、特開昭57−70868)、イミダゾロン誘導体(例
えば、特開昭59−155368)およびジヒドロピリダ
ジノン誘導体(例えば、特開昭58−74679)等が
報告されている。 発明が解決しようとする問題点 現在、治療に使用されているジギタリス製剤
は、安全域が狭まいため使用に熟練を要し、しか
も不整脈等の副作用発現が問題点となつている。
また、最近報告されているニコチノニトリル誘導
体、イミダゾロン誘導体およびジヒドロピリダジ
ノン誘導体等は、強心活性が低い、安全域が狭
い、心筋の律動数を上昇させるあるいは動物毒性
が高い等の問題点を有している。 問題点を解決するための手段 本発明らは、安全域が広く副作用のない化合物
を目標に鋭意検討を続けた結果、イソキノリン誘
導体が高い強心活性を有し、しかも低毒性である
ことを見出し、本発明に到達した。本発明のイソ
キノリン誘導体は、詳しくは一般式 〔式中、Rは2−メトキシエチル基、2−(2−
メトキシエトキシ)エチル基、テトラヒドロフル
フリル基または2−テトラヒドロピラニルメチル
基を意味する〕で表わされるイソキノリン誘導体
およびその治療上許容される塩である。また本発
明の()式化合物は、互変異性体として()
式をとり得るが、 ()式化合物も本発明に含まれることは言うま
でもない。 本発明のイソキノリン誘導体は、例えは次のよ
うな方法によつて製造できる。 上記反応式におけるRは、前記と同じ意味を表
わし、Xはハロゲン原子を表わす。本発明の新規
なイソキノリン誘導体は、上記の反応によつて製
造できる。すなわち、()のエーテル化によつ
て()を製造し、ついで()をピリジニウム
クロロクロメートあるいは二酸化マンガン等によ
つて酸化して()を製造するか、()を例え
ばソジウムボロハイドライトによつて還元して
()を得たのちエーテル化によつて()を製
造し、脱ケタール化反応で()を製造すること
ができる。つぎに()のアセチル化反応は、適
当なアセチル化剤、すなわち、アセチルイミダゾ
ール、無水酢酸、アセチルハライドあるいは酢酸
エステル等を用いて、ソジウムハイドライド、ソ
ジウムアルコキサイド、ボロントリフルオライ
ド・酢酸、リチウムジイソプロピルアミドあるい
は塩化亜鉛等の存在下に行つて()を製造する
ことができる。本発明化合物の()は、()
とシアノアセトアミドとを、例えばジエチルアミ
ンあるいはピペリジンのような二級アミノの存在
下あるいはソジウムアルコキサイドの存在下にメ
タノールあるいはエタノール等のアルコール中で
縮合することによつて製造できる。 本発明化合物を強心剤として用いる場合、その
投与形態は経口投与が望ましいが、静脈内などの
非経口的投与方法でもよく、それぞれの方法に適
した種々の剤型に製剤することができる。例え
ば、本発明化合物およびその塩類はそれ自体ある
いは薬学的に許容される賦形剤、担体、結合剤、
安定剤、希釈剤および香味料などの無毒性の補剤
と混合し製剤することができる。これらの薬剤は
経口的に投与される場合には錠剤、カプセル剤、
顆粒剤、粉剤、シロツプ剤、エリキシル剤または
非経口的に投与する場合には注射用製剤などにす
ることができる。 人に対する投与量は、患者の状態、年令および
投与方法などを考慮して医師により決定される。
例えば、経口投与の場合、一日当たり体積1Kgに
つき、0.1〜10mg程度の投与量が選ばれるが、も
ちろんこれに制限されない。 発明の効果 本発明によつて新規なイソキノリン誘導体を製
造することができた。本発明の新規イソキノリン
誘導体は強心剤として有用であり、また低毒性で
安全域の広い化合物であることを見出した。強心
剤としての有用性は、標準的な薬理学的試験方法
におけるそれらの有効性により、たとえば、プロ
プラノロールの静脈内投与により低下された麻酔
下の心機能に対して、有意な回復を示すことによ
り証明される。 以下に実施例および試験例を示し、本発明をさ
らに説明する。 実施例 1 4−シアノ−2,3,5,6,7,8−ヘキサ
ヒドロ−7−(2−メトキシエトキシ)−1−メ
チル−3−オキソイソキノリン (1) 4−(2−メトキシエトキシ)シクロヘキサ
ノール 1,4−シクロヘキサンジオール11.6g、60
%水素化ナトリウム2gをジメチルホルムアミ
ドに加え、80〜85℃で加熱した。50℃に放冷
後、2−クロロエチルメチルエーテル4.7gを
加え撹拌した。つぎに80〜100℃で14時間反応
させたのち放冷して水の中へ注入した、酢酸エ
チルで抽出したのちシリカゲルカラムで精製し
て、4−(2−メトキシエトキシ)シクロヘキ
サノールを1.41g得た。NMRδCCl4 TMS:1.1〜2.0
(m、8H)、3.26(s、3H)、3.40(s、4H)、3.1
〜3.6(m、2H)、3.65(s、1H) (2) 4−(2−メトキシ)エトキシシクロヘキサ
ノン 塩化メチレン30mlにピリジニウム・クロロク
ロメート6.5gをケンダクし、4−(2−メトキ
シエトキシ)シクロヘキサノール2gを加えて
1夜撹拌した。フロリジルを用いて精製して、
4−(2−メトキシエトキシ)シクロヘキサノ
ン1.8gを得た。NMRδCCl4 TMS:1.6〜2.7(m、
8H)、3.28(s、3H)、3.3〜3.8(m、5H)。 (3) 2−アセチル−4−(2−メトキシエトキシ)
シクロヘキサノン ジイソプロピルアミン2.1gをテトラヒドロ
フラン40mlに溶解し、−25℃でn−ブチルリチ
ウム1.6モル溶液を12.7mlを加えた。つぎに4
−(2−メトキシエトキシ)シクロヘキサノン
1.8gをテトラヒドロフラン15mlに溶解したも
のを加えた。反応液を−78℃に冷却し、テトラ
ヒドロフラン15mlに溶解したアセチルイミダゾ
ール2.3gを加えた。つぎに室温で撹拌したの
ち、反応液を飽和塩化アンモニウム溶液中へ注
入し、塩化メチレンで抽出した。抽出液を飽和
食塩水で洗浄したのち乾燥し、塩化メチレンを
濃縮して2−アセチル−4−(2−メトキシエ
トキシ)シクロヘキサノンの粗生成物2.3gを
得た。 (4) 4−シアノ−2,3,5,6,7,8−ヘキ
サヒドロ−7−(2−メトキシエトキシ)−1−
メチル−3−オキソイソキノリン 2−アセチル−4−(2−メトキシエトキシ)
シクロヘキサノンの粗生成物2.3g、シアノア
セトアミド0.79gおよび少量のピペリジンをエ
タノール10mlに加え、4hr加熱還流した。反応
終了後、エタノールを濃縮し、クロロホルムを
加えて結晶化させたのち、エタノールから再結
晶した。ろ液はカラムクロマトグラフイーによ
つて精製した。 収量0.71g、mp228〜229℃、NMRδDMSO−d6 TMS:1.6〜2.0(2H、m)、2.20(3H、s)、2.2〜
2.9(4H、m)、3.21(3H、s)、3.0〜4.0(1H、
m)、12.3(1H、s). 実施例 2 4−シアノ−2,3,5,6,7,8−ヘキサ
ヒドロ−7−〔2−(2−メトキシエトキシ)エ
トキシ〕−1−メチル−3−オキソイソキノリ
ン (1) 7,12−ジオキサスピロ〔5.6〕ドデカン−
3−オール 7,12−ジオキサスピロ〔5.6〕ドデカン−
3−オン54gをエタノール340mlに溶かし、水
素化ホウ素ナトリウム27gを、40℃以下で加え
た。反応終了後、1N−塩酸100mlを滴下し、2
時間加熱還流した。不溶物を別したのちに、
溶媒を留去し、ついで減圧蒸留して7,12−ジ
オキサスピロ〔5,6〕ドデカン−3−オール
を44.3g得た。b5123〜128℃。 NMRδCDCl3 TMS:1.4〜2.0(12H、m)、2.15
(1H、s)、3.5〜3.8(6H、m). (2) 3−〔2−(2−メトキシエトキシ)エトキ
シ〕−7,12−ジオキサスピロ〔5,6〕ドデ
カン 7,12−ジオキサスピロ〔5,6〕ドデカン
−3−オール2.6g、1−ブロム−2−(2−メ
トキシエトキシ)エタン5gおよびトリエチル
ベンジルアンモニウムクロライド0.33gを60%
水酸化ナトリウム水溶液7mlに加え、2昼夜撹
拌した。水70mlを加えたのちエーテル抽出し、
減圧蒸留して粗製の3−〔2−(2−メトキシエ
トキシ)エトキシ〕−7,12−ジオキサスピロ
〔5,6〕ドデカン3.28gを得た。b4〜6180℃。 (3) 4−〔2−(2−メトキシエトキシ)エトキ
シ〕シクロヘキサノン 粗製の3−〔2−(2−メトキシエトキシ)エ
トキシ〕−7,12−ジオキサスピロ〔5,6〕
ドデカン3.28gを5mlのトリフルオロ酢酸に溶
かし、水0.5mlを加え、室温で1時間撹拌した。
反応液を飽和重曹水に滴下したのちエーテル抽
出し、シリカゲルクロマトで精製して、4−
〔2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ〕シク
ロヘキサノンを0.76g得た。 NMRδCDCl3 TMS:1.8〜2.8(8H、m)、3.36(3H、
s)、3.4〜3.8(9H、m)。 (4) 2−アセチル−4−〔2−〔2−メトキシエト
キシ)エトキシ〕シクロヘキサノン ジイソプロピルイアミン1.3mlをテトラヒド
ロフラン15mlに溶かし、−20℃でn−ブチルリ
チウム(1.55モルヘキサノン溶液)6mlを滴下
した。ついでテトラヒドロフラン10mlに溶解し
た4−〔2−(2−メトキシエトキシ)エトキ
シ〕シクロヘキサノン0.9gを−40℃で加えた。
さらに−40℃〜−50℃でテトラヒドロフラン15
mlに溶解したアセチルイミダゾール1.02gを滴
下した。反応終了後、反応液を氷水150mlに注
入し、エーテル抽出して2−アセチル−4−
〔2−〔2−メトキシエトキシ)エトキシ〕シク
ロヘキサノン0.76gを得た。 NMRδCDCl3 TMS:1.6〜2.0(2H、m)、2.06(3H、
s)、2.1〜2.6(4H、m)、3.27(3H、s)、3.3〜
3.7(8H、m)、15.3(1H、s)。 (5) 4−シアノ−2,3,5,6,7,8−ヘキ
サヒドロ−7−〔2−〔2−メトキシエトキシ)
エトキシ〕−1−メチル−3−オキソイソキノ
リン 2−アセチル−4−〔2−〔2−メトキシエト
キシ)エトキシ〕シクロヘキサノン0.27g、シ
アノアセトアミド0.24gおよび少量のピペリジ
ンをエタノール10mlに加え、6.5hr加熱還流し
た。反応終了後、エタノールを留去して得た油
状物を精製して、4−シアノ−2,3,5,
6,7,8−ヘキサヒドロ−7−〔2−(2−メ
トキシエトキシ)エトキシ〕−1−メチル−3
−オキソイソキノリンを0.31g得た。mp137〜
139℃、NMRδDMSO−d6 TMS:1.6〜2.0(2H、
m)、2.24(3H、s)、2.3〜3.0(4H、m)、3.26
(3H、s)、3.4〜4.0(9H、m)、12.4(1H、s)。 実施例 3 4−シアノ−2,3,5,6,7,8−ヘキサ
ヒドロ−1−メチル−3−オキソ−7−テトラ
ヒドロフルフリルオキシイソキノリン (1) 4−テトラヒドロフルフリオキシシクロヘキ
サノールg 1,4−ジクロヘキサンジオール17.5gと水
酸化カリウム9.88gから調製した1,4−ジク
ロヘキサンジオールのモノカリウム塩にテトラ
ヒドロフルフリルコロライド18.1gを加え、
100〜120℃で10時間反応させた。水を加え希塩
酸で中和したのち酢酸エチルで抽出し、シリカ
ゲルカラムで精製して4−テトラヒドロフルフ
リルオキシシクロヘキサノールを3.97g得た。 NMRδCCl4 TMS:1.2〜2.3(13H、m)、3.2〜4.0
(7H、m)。 (2) 4−テトラヒドロフルフリルオキシシクロヘ
キサノン 塩化メチレン40mlにピリジニウムクロロクロ
メート7.3gをケンダクし、4−テトラフヒド
ロフルフリルオキシシクロヘキサノールを3.9
g加えて8時間撹拌した。クロリジルカラムで
精製して、4−テトラヒドロフルフリルオキシ
シクロヘキサノン3.06gを得た。 NMRδCCl4 TMS:1.0〜2.6(12H、m)、3.2〜4.0
(6H、m)。 (3) 2−アセチル−4−フルフリルオキシシクロ
ヘキサノン ジイソプロピルアミン3.1gをテトラヒドロ
フラン40mlに溶かし、−20℃でn−ブチルリチ
ウム(1.55モルヘキサン溶液)20mlを滴下し
た。ついで−40℃でテトラヒドロフラン2mlに
溶解した4−テトラヒドロフルフリルオキシシ
クロヘキサノン3.06gを加えた。つぎに−40〜
−50℃に保ちながらテトラヒドロフラン50mlに
溶解したアセチルイミダゾール3.38gを加え
た。反応終了後、飽和塩化アンモニウム水溶液
に注入し、塩化メチレンで抽出して、2−アセ
チル−4−テトラヒドロフルフリルオキシシク
ロヘキサノン2.93gを得た。NMRδCCl4 TMS:1.2
〜2.8(10H、m)、2.10(3H、s)、3.2〜4.2
(6H、m)、16.0(1H、s)。 (4) 4−シアノ−2,3,5,6,7,8,−ヘ
キサヒドロ−1−メチル−3−オキソ−7−テ
トラヒドロフルフリルオキシイソキノリン 2−アセチル−4−テトラヒドロフルフリル
オキシシロヘキサノン2.88g、シアノアセトア
ミド1.01gおよび少量のピペリジンをエタノー
ル12mlに加え、15hr加熱還流した。反応終了
後、エタノールを濃縮し、カラムクロマトグラ
フイーで精製して、4−ジアノ−2,3,5,
6,7,8−ヘキサヒドロ−1−メチル−3−
オキソ−7−テトラヒドロフルフリルオキシイ
ソキノリン0.44gを得た。mp246〜248℃、
NMRδDMSO−d6 TMS:1.4〜2.0(6H、m)、2.22
(3H、s)、2.3〜2.8(4H、m)、3.3〜4.0(6H、
m)、12.4(1H、s)。 実施例 4 4−シアノ−2,3,5,6,7,8−ヘキサ
ヒドロ−1−メチル−3−オキソ−7−(2−
テトラヒドロパラニルメトキシ)イソキノリン (1) 4−(2−テトラヒドロピラニルメトキシ)
シクロヘキサノール 60%水素化ナトリウム4.4gをジメチルホル
ムアミドにケンダクし、1,4−ジクロヘキサ
ンジオール23.2gを加えて80〜85℃で3時間加
熱した。つぎに室温で2−テトラヒドロプラニ
ルメチルプロマイド17.9gを加え、2昼夜撹拌
した。飽和塩化アンモニウム水溶液に反応液を
加え、酢酸エチルで抽出したのち、シリカゲル
カラムで精製して、4−(2−テトラヒドロピ
ラニルメトキシ)シクロヘキサノール0.59gを
得た。NMRδCCl4 TMS:1.2〜2.2(14H、m)、3.1
〜4.3(7H、m)。 (2) 4−(2−テトラヒドロピラニルメトキシ)
シクロヘキサノン 4−(2−テトラヒドロピラニルメトキシ)
シクロヘキサノール0.59gを、実施例3−(2)項
と同様に処理して、4−(2−テトラヒドロピ
ラニルメトキシ)シクロヘキサノン0.59gを得
た。 NMRδCCl4 TMS:1.2〜2.6(14H、m)、2.2〜4.0
(6H、m)。 (3) アセチル−4−(2−テトラヒドロピラニル
メトキシ)シクロヘキサノン ジイソプロピルアミン0.57gをテトラヒドロ
フラン15mlに溶かし、−25℃でn−ブチルリチ
ウム(1.6モルヘキサン溶液)6.1mlを滴下し
た。つぎにテトラヒドロフラン10mlに溶かした
4−(2−テトラヒドロピラニルメトキシ)シ
クロヘキサノン0.59gを加えた。ついで、−78
℃に冷却しテトラヒドロフラン10mlに溶かした
アセチルイミダゾール0.62gを加えた。反応終
了後、飽和塩化アンモニウム水溶液に注入し、
塩化メチレンで抽出して、2−アセチル−4−
(2−テトラヒドロピラニルメトキシ)シクロ
ヘキサノンの粗生成物を0.53g得た。NMRδCCl
4 TMS:1.0〜2.8(13H、m)、2.09(3H、s)、
3.2〜4.1(6H、m)。 (4) 4−シアノ−2,3,5,6,7,8−ヘキ
サヒドロ−1−メチル−3−オキソ−7−(2
−テトラヒドロピラニルメトキシ)イソキノリ
ン2−アセチル−4−(2−テトラヒドロピラ
ニルメトキシ)シクロヘキサン0.508g、シア
ノアセトアミド0.168gおよび少量のピペリジ
ンをエタノール2mlに加え、14hr加熱還流し
た。反応終了後、カラムクロマトグラフイーで
精製して、4−シアノ−2,35,6,7,8−
ヘキサヒドロ−1−メチル−3−オキソ−7−
(2−テトラヒドロピラニルメトキシ)イソキ
ノリン0.188gを得た。mp217〜219℃、NMRδ
DMSO−d6 TMS:1.2〜2.0(8H、m)、2.28(3H、
s)、2.4〜2.9(4H、m)、3.2〜3.5(4H、m)、
3.6〜4.0(2H、m)、17.5(1H、s)。 実施例 5 4−シアノ−2,3,5,6,7,8−ヘキサ
ヒドロ−7−(2−メトキシエトキシ)−1−メ
チル−3−オキソイソキノリンを有効成分とす
る。 錠 剤 4−シアノ−2,3,5,6,7,8−ヘキサ
ヒドロ−7−(2−メトキシエトキシ)−1−メチ
ル−3−オキソイソキノリン50g、乳酸38g、ト
ウモロコシデンプン35gおよび結晶セルロース20
gをよく混合し、これをヒドロキシプロピルセル
ロース5gを水に溶解した液で練合造粒し、50℃
で4時間乾燥する。これにステアリン酸マグネシ
ウム2gを加えてよく混合し、打錠機を用い1錠
あたり150mgの重量で打錠し錠剤を得る。 実施例 6 4−シアノ−2,3,5,6,7,8−ヘキサ
ヒドロ−7−〔2−(2−メトキシエトキシ)エ
トキシ〕−1−メチル−3−オキソイソキノリ
ンを有効成分とするカプセル剤 4−シアノ−2,3,5,6,7,8−ヘキサ
ヒドロ−7−〔2−(2−メトキシエトキシ)エト
キシ〕−1−メチル−3−オキソイソキノリン100
g、乳糖70g、トウモロコシデンプン70g、結晶
セルローズ40gおよびステアリン酸マグネシウム
6gをよく混合する。これをカプセル充填機にて
硬カプセルに300mg宛充填しカプセル剤を得る。 実施例 7 4−シアノ−2,3,5,6,7,8−ヘキサ
ヒドロ−1−メチル−3−オキソ−7−テトラ
ヒドロフルフリルオキシイソキノリンを有効成
分とする顆粒剤 4−シアノ−2,3,5,6,7,8−ヘキサ
ヒドロ−1−メチル−3−オキソ−7−テトラヒ
ドロフルフリルオキシイソキノリン100g、乳糖
150g、トウモロコシデンプン140gおよび結晶セ
ルロース80gをとりよく混合し、これをヒドロキ
シプロピルセルロース20gを水400mlに溶解した
液で練合造粒し、50℃で4時間乾燥する。これを
12メツシユのスクリーンにて整粒した後、ステア
リン酸マグネシウム8gを加えてよく混合し顆粒
剤とする。 実施例 8 4−シアノ−2,3,5,6,7,8−ヘキサ
ヒドロ−7−(2−メトキシエトキシ)−1−メ
チル−3−オキソイソキノリンを有効成分とす
る 坐 剤 4−シアノ−2,3,5,6,7,8−ヘキサ
ヒドロ−7−(2−メトキシエトキシ)−1−メチ
ル−3−オキソイソキノリン10gおよびウイテツ
プゾル W−35(デイナミル・ノーベル・ケミカ
ルズ、西ドイツ国)90gをとり、60℃に加熱溶解
してよく混合する。これを鋳型に1個あたり1.5
gまたは3gの重量となるように流し込み、冷却
して固まらせて坐剤とする。 試験例 1 薬理試験 体重8〜12Kgの雄雌雑種成犬をペントバルビタ
ール・ナトリウム30mg/Kgの静脈内投与で麻酔し
て用いた。右頚動脈より左心室内にカテ先圧力セ
ンサーを挿入して左心室圧を測定し、また微分計
により左心室内圧一次微分を計算し左心室内圧最
大変化率(LVdp/dt max)を求めた。右大腿
動脈に圧トランスデユーサーに接続したポリエチ
レンカニユーレを挿入し全身血圧を、またその脈
波から心拍計により心拍数をそれぞれ測定した。
薬物の投与は右大腿静脈から、持続投与は左大腿
静脈から実施した。各パラメーターは同時に熱書
記録機上に記録した。 プロプラノロール4mg/Kgの静脈内投与および
0.1mg/Kg/minの静脈内持続投与によつて安定
した心不全状態を作製した。すなわち血圧、心拍
数、左心室内圧が若干低下し、LVdp/dt max
が著明に低下した状態である。このLVdp/dt
maxの低下をプロプラノロール投与前の値にま
で戻す被検薬の投与量を求め、有効量(ED100)
とした。ED100における血圧および心拍数の変化
をプロプラノロール投与時の値に対する変化率で
表わした。結果を表1に示す。
【表】
試験例 2
急性毒性試験
5週令のddy雄性マウスを18時間絶食し、1群
5匹を用い生理食塩水に溶解またはけん濁した薬
物を経口投与した。投与後7日間経過を観察し、
LD50値を求めた。その結果、本発明の医薬の有
効成分のLD50値は600mg/Kg以上であつた。
5匹を用い生理食塩水に溶解またはけん濁した薬
物を経口投与した。投与後7日間経過を観察し、
LD50値を求めた。その結果、本発明の医薬の有
効成分のLD50値は600mg/Kg以上であつた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式 〔式中、Rは2−メトキシエチル基、2−(2−
メトキシエトキシ)エチル基、テトラヒドロフル
フリル基または2−テトラヒドロピラニルメチル
基を意味する〕で表わされるイソキノリン誘導体
およびその治療上許容される塩。 2 4−シアノ−2,3,5,6,7,8−ヘキ
サヒドロ−(2−メトキシエトキシ)−1−メチル
−3−オキソイソキノリンである特許請求の範囲
第1項記載の化合物。 3 4−シアノ−2,3,5,6,7,8−ヘキ
サヒドロ−7−〔2−(2−メトキシエトキシ)エ
トキシ〕−1−メチル−3−オキソイソキノリン
である特許請求の範囲第1項記載の化合物。 4 一般式 〔式中、Rは2−メトキシエチル基、2−(2−
メトキシエトキシ)エチル基、テトラヒドロフル
フリル基または2−テトラヒドロピラニルメチル
基を意味する〕で表わされるイソキノリン誘導体
およびその治療上許容される塩を有効成分として
含有する強心剤組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7118285A JPS61229865A (ja) | 1985-04-05 | 1985-04-05 | イソキノリン誘導体およびそれを有効成分として含有する治療用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7118285A JPS61229865A (ja) | 1985-04-05 | 1985-04-05 | イソキノリン誘導体およびそれを有効成分として含有する治療用組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61229865A JPS61229865A (ja) | 1986-10-14 |
| JPH0546337B2 true JPH0546337B2 (ja) | 1993-07-13 |
Family
ID=13453255
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7118285A Granted JPS61229865A (ja) | 1985-04-05 | 1985-04-05 | イソキノリン誘導体およびそれを有効成分として含有する治療用組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61229865A (ja) |
-
1985
- 1985-04-05 JP JP7118285A patent/JPS61229865A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61229865A (ja) | 1986-10-14 |
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