JPH0546802Y2 - - Google Patents

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JPH0546802Y2
JPH0546802Y2 JP1987196433U JP19643387U JPH0546802Y2 JP H0546802 Y2 JPH0546802 Y2 JP H0546802Y2 JP 1987196433 U JP1987196433 U JP 1987196433U JP 19643387 U JP19643387 U JP 19643387U JP H0546802 Y2 JPH0546802 Y2 JP H0546802Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案は、ドリル、リーマ、バイト、といし等
の工具を工作機械に取り付ける装置に関するもの
である。
従来の技術 工具取付装置は、工具を保持する工具保持体を
含むように構成される。工具保持体は、工作機械
の主軸に直接取り付けられてその主軸の一部と共
に取付装置を構成する場合、あるいはアダプタを
介して取り付けられ、アダプタと共に取付装置を
構成する場合等があるが、いずれの場合にも主軸
あるいはアダプタに対して容易にかつ迅速に取付
け、取外し可能であることが望ましい。そのた
め、特公昭57−1379号公報に記載の工具取付装置
においては、工作機械の主軸に工具保持体を取り
付けるに当たつて工具保持体に主軸に挿入した
後、一定角度回転させることにより取り付け得る
ようにされている。この工具取付装置は、第20
図ないし第26図に示されるように構成される。
この装置の工具保持体200は円筒状を成し、
その一端部に工具保持部202を、他端部に嵌合
部204を備え、嵌合部204の外周面に半径方
向に延び出す2個の第一突起206が形成される
とともに、第一突起206より工具保持部202
側に半径方向に延び出す2個の第二突起208が
形成されている。各突起206,208はそれぞ
れ直径方向に隔たつた位置に対を成して形成され
るとともに、互に周方向に位相をずらして形成さ
れており、工具保持部202に近い側の第二突起
208には、カラー210がその内周面に形成さ
れた軸方向に延びる係合溝212において嵌合さ
れるとともに、スプリング214によつて第一突
起206側へ付勢されている。
工具保持体200を主軸216に取り付ける場
合には、第一突起206と主軸216の開口端に
形成された係合切欠218との位相を合わせた状
態で嵌合部204を主軸216内に挿入する。こ
の際、カラー210の軸方向突起220が主軸2
16の端面に当接し、カラー210はスプリング
214の付勢力に抗して工具保持体200に対し
て軸方向に相対移動させられる。それにより第一
突起206が係合切欠218を通過して主軸21
6の内周面に形成された環状溝222内に嵌入
し、主軸216の開口端に形成された内向きフラ
ンジ224に係合し得る状態となる。その状態か
ら工具保持体200が一定角度回転させられるこ
とにより、第一突起206が内向きフランジ22
4と軸方向に離脱不能に係合し、軸方向突起22
0が主軸216の係合切欠218と一致したと
き、スプリング214の付勢力によつて軸方向突
起220が係合切欠218に嵌入させられてカラ
ー210が主軸216に対して相対回転不能な状
態となる。このカラー210は工具保持体200
と相対回転不能であるため、工具保持体200、
延いては工具保持部202により保持された工具
226が主軸216に対して相対回転不能とな
り、工具226の取付けが完了する。
この取付装置によれば、工具226を工具保持
体200ごと主軸216に対して容易に取付け、
取外し得る上、係合切欠218および内向きフラ
ンジ224が主軸216の開口端部が形成されて
いるため、主軸216の奥にこれらが形成される
場合に比較して主軸216の製作が容易である利
点がある。
考案が解決しようとする問題点 しかし、この工具取付装置においては、工具保
持体200に2個ずつの半径方向突起206,2
08を2組形成することが必要であり、製造が面
倒である問題があつた。工具保持体200の外周
面に半径方向突起を設けるには、外向きのフラン
ジ部を半径方向突起とする部分を残して切除する
のであるが、突起のようにフランジ部に占める割
合が小さいものを形成するにはフランジ部の多く
を切除することが必要であつて面倒であり、コス
トが高くなるのである。その上、上記取付装置に
おいては半径方向突起が2組軸方向に隣接して設
けられるため、切削方向等が制限されて製作し難
い問題もあつた。
また、カラー210には、主軸216の係合切
欠218に嵌入する軸方向突起220の他に、工
具保持体200の第二突起208と係合する溝2
12とを形成することが必要であり、形状が複雑
となつて加工工数が増大するとともに、厚さが熱
くなつて工具取付装置が大径となる問題があつ
た。
問題点を解決するための手段 本考案は、上記の問題を解決するために、(a)円
筒状を成し、それの開口端に形成された半径方向
内向きの内向きフランジと、その開口端の端面か
ら軸方向に内向きフランジの厚さ以上の深さで形
成された係合切欠とを有し、自身の中心線まわり
に回転させられる回転体と、(b)一端部に切削工具
を保持する工具保持部を、また他端部に回転体の
内側に嵌合可能な嵌合部をそれぞれ備え、その嵌
合部の外周面に、その嵌合部が回転体に嵌合され
る際に係合切欠を通過した後、所定角度の回転に
より内向きフランジと係合する半径方向突起が形
成されるとともに、その半径方向突起より工具保
持部側の位置に回転体の開口端の端面に当接する
当接面が形成された工具保持体と、(c)その工具保
持体の上記当接面より工具保持部側の部分の外側
に軸方向に移動可能かつ回転不能に嵌合されると
ともにばねにより嵌合部側に付勢され、かつ、そ
の嵌合部側の端面から係合切欠にちようど嵌合可
能な幅を有して軸方向に突出した軸方向突起を有
するカラーとを備えた工具取付装置において、工
具保持体の工具保持部と半径方向突起との間に半
径方向外向きに延び出すフランジ部を設け、その
フランジ部の半径方向突起側の端面を上記当接面
とするとともに、そのフランジ部に軸方向に延び
る係合溝を設け、カラーの軸方向突起をその係合
溝に係合させることによりカラーと工具保持体と
の相対回転を防止したものである。
作用および効果 このように本考案の工具取付装置においては、
工具保持体には第二突起208に代えて係合溝が
設けられ、半径方向の突起は1組設ければよいの
であり、工具保持体を容易にかつ安価に製作する
ことができる。フランジ部に軸方向に延びる溝を
設けることは、半径方向突起を設けるのに比較し
て容易であり、したがつて、工具保持体の製作が
容易となるのである。
また、カラーには軸方向突起のみを設ければよ
いため、軸方向突起と係合溝との両方を設ける場
合に比較して加工工数が減少し、かつ、厚さを薄
くすることができ、取付装置を小径化することが
できる。
実施例 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。
本実施例の工具取付装置は、図示しない工作機
械の主軸に取り付けられる回転体としてのアダプ
タ10(第4図参照)と、そのアダプタ10に対
して着脱される工具保持体としてのスリーブ12
(第2図参照)と、そのスリーブ12の外側に嵌
合され、アダプタ10の回転をスリーブ12に伝
達するカラー14とを含むように構成される。以
下、アダプタ10、スリーブ12、カラー14に
ついてそれぞれ説明する。
アダプタ10はマシニングセンタ用のものであ
り、その長手方向の中央部には工具交換時に把持
されるボトルネツク18が形成されており、ボト
ルネツク18の後端面からは後方側ほど径が小さ
くなるテーパシヤンク部20が延び出させられる
一方、前端面からは円形断面のストレート部22
が延び出させられている。テーパシヤンク部20
にはアダプタ10の後端面に開口する雌ねじ孔2
4が形成されており、その雌ねじ孔24にプルス
タツドが螺合される。アダプタ10の主軸への取
付け時には、プルスタツドが図示しないドローバ
ーにより引き込まれ、テーパシヤンク部20が主
軸に形成されたテーパ穴に嵌合されるとともに、
ボルトネツク18に形成された切欠26が主軸先
端に設けられた突起に係合させられることによ
り、主軸に固定されて主軸と共に回転させられ
る。
ストレート部22には、アダプタ10の軸心を
中心とし、アダプタ10の前端面に開口する有底
の嵌合穴30が形成されるとともに、嵌合穴30
の開口側の部分には環状溝32が形成されてお
り、それによりストレート部22の開口端には半
径方向内向きの内向きフランジ34が形成されて
いる。ストレート部22にはまた、第5図に示さ
れるように、その開口端の端面から軸方向に延び
るとともに、内向きフランジ34の厚さより深
く、環状溝32に達する深さの係合切欠36が4
個、等角度間隔に形成されている。
スリーブ12は第2図に示されるように円筒状
を成し、その後方側の部分はアダプタ10の嵌合
穴30に嵌合される嵌合部38とされており、嵌
合部38の内部には雌ねじ穴40が形成されてい
る。雌ねじ穴40には工具位置決め用のブロツク
42が軸方向に移動可能に嵌合されている。ブロ
ツク42には工具44の四角部46が嵌合される
溝48が形成されるとともに、スリーブ12の中
心線に直角にドライブピン50が圧入されてお
り、ドライブピン50の両端はスリーブ12の周
壁に形成された一対の長穴52にそれぞれ嵌合さ
れて、ブロツク42のスリーブ12に対する回転
が阻止されている。雌ねじ穴40のブロツク42
より後方側の部分にはねじ部材54が螺合されて
おり、このねじ部材54に工具を係合させて回転
操作することによりブロツク42のスリーブ12
に対する位置を変え、工具44の挿入深さを調節
することができる。また、スリーブ12の前部内
周面は開口側ほど径が大きいテーパ内周面56と
されており、このテーパ内周面56にはコレツト
58が嵌合されている。コレツト58のスリーブ
12からの突出端部には、スリーブ12の前端部
にボール60を介して相対回転可能かつ軸方向に
移動不能に嵌合された操作ナツト62が螺合され
ており、この操作ナツト62を回転操作すること
によりコレツト58が縮径・拡径させられ、スリ
ーブ12内に挿入された工具44が把持され、あ
るいは解放されるようになつている。コレツト5
8、操作ナツト62等が工具保持部を構成してい
るのである。
スリーブ12の嵌合部38の外周面には、第3
図に示されるように、4個の半径方向突起63が
周方向に等角度を隔てて形成されている。突起6
3は、第6図に二点鎖線で示されるように、スリ
ーブ12に形成された外向きのフランジ部64か
ら、スリーブ12の軸心に平行でかつ互に交差す
る2つの平面65の各々とフランジ部64の外周
面とによつて画定される弓形部66を切除するこ
とにより、上記2平面65の成す角内に残された
部分である。これら平面65のフランジ部64の
中心からの距離は等しく、嵌合部38には、フラ
ンジ部64から4つの平面65の各々とフランジ
部64の外周面とにより画定される4個の弓形部
66が切除されることにより、4個の同寸法の突
起63が等角度を隔てて形成されているのであ
る。フランジ部64の直径はアダプタ10に設け
られた環状溝32に嵌合可能な大きさとされてお
り、弓形部66は、半径方向突起63がスリーブ
12の外周面から突出して環状溝32に嵌合し
得、かつ、アダプタ10の係合切欠36を通過し
得る大きさとなるように切除される。
また、スリーブ12の外周面の半径方向突起6
3が形成された部分より前側の部分には、半径方
向外向きに延び出すフランジ部67が形成されて
いる。このフランジ部67の突起63側の端面6
8は、スリーブ12がアダプタ10に嵌合される
際、スリーブ12の前端面に当接する当接面とさ
れている。フランジ部67には、軸方向に延びる
とともに、アダプタ10に形成された係合切欠3
6と同じ幅を有する2個の係合溝70が、隣接す
る半径方向突起63の間であつて直径方向に隔た
つた位置にそれぞれ形成されている。
カラー14は、操作ナツト62とフランジ部6
7との間に配設されている。カラー14は概して
同筒状を成すが、中心穴は大径穴部71と小径穴
部72とから成り、大径穴部71において操作ナ
ツト62の外周面に、また、小径穴部72におい
てスリーブ12の外周面に嵌合されている。この
カラー14は、その肩面73と操作ナツト62と
の間に配設されたばね部材としてのコイル状のス
プリング74によつてフランジ部67に当接する
向きに付勢されている。このカラー14の後端面
には、フランジ部67に形成された係合溝70、
アダプタ10に形成された係合切欠36にちよう
ど嵌合可能な幅を有して軸方向に突出する2個の
軸方向突起76が形成されており、この軸方向突
起76と係合溝70との係合によつてカラー14
とスリーブ12との相対回転が阻止されている。
軸方向突起76は、スリーブ12がアダプタ10
に嵌合され、端面68がアダプタ10の前端面に
当接した状態でアダプタ10の係合切欠36にも
嵌合し得る長さを有するものとされている。
以上のように構成された工具取付装置におい
て、スリーブ12は工具44を保持した状態でア
ダプタ10に取付け、取外しされる。まず、第7
図に示すように、スリーブ12の半径方向突起6
3とアダプタ10の係合切欠36との位相を合わ
せた状態で嵌合部38をアダプタ10の嵌合穴3
0に挿入する。このとき、カラー14の軸方向突
起76は半径方向突起63の間に位置するため、
スリーブ12の挿入に伴つてアダプタ10の前端
面に当接するのであるが、更にスリーブ12が挿
入されることによりカラー14はスプリング74
の付勢力に抗してスリーブ12に対して軸方向に
移動し、それにより半径方向突起63が係合切欠
36を通過することが許容され、環状溝32に嵌
入した状態となる。この状態からスリーブ12が
回転させられれば、半径方向突起63が内向きフ
ランジ34と軸方向に離脱不能に係合し、この係
合完了と同時にスプリング74により付勢されて
軸方向突起76が第1図に示されるように係合切
欠36に嵌入し、カラー14がアダプタ10に対
して相対回転不能な状態となるとともに、スリー
ブ12、延いては工具44がアダプタ10に対し
て回転不能となつて、工具44が主軸に取り付け
られることとなる。
スリーブ12をアダプタ10から取り外す際に
は、カラー14をスプリング74の付勢力に抗し
てフランジ部67から離れる向きに引つ張り、軸
方向突起76が係合切欠36から離脱した状態で
回転させる。半径方向突起63と係合切欠36と
の位相が合致した状態となればスリーブ12をア
ダプタ10から抜き出すことができる。
このように本実施例においては、カラー14の
軸方向突起76がスリーブ12の係合溝70とア
ダプタ10の係合切欠36とに嵌合されてアダプ
タ10の回転をスリーブ12に伝達するようにさ
れており、スリーブ12には半径方向突起63を
1組と形成が容易な係合溝70とを設ければよ
く、また、カラー14には軸方向突起76を設け
るのみでよいため、工具取付装置を容易にかつ安
価に製作することができる。
また、半径方向突起63が等角度間隔に4個設
けられているため、2個設ける場合に比較してス
リーブ12の回転操作角度が小さく、容易に操作
し得る利点がある。
さらに、半径方向突起63はフランジ部64を
スリーブ12の軸心に平行な4個の平面に沿つて
真つ直ぐに切除することにより形成されているた
め、その製作が容易であつて、この点においても
工具取付装置の製造コストを低減させることがで
きる。
さらにまた、スリーブ12はアダプタ10に、
フランジ部67において当接するため、当接面積
が大きく、工具を介して受ける軸方向の荷重がア
ダプタ10により十分に受けられる利点がある。
なお、上記実施例においてアダプタ10は一体
のものとされていたが、第8図に示されるアダプ
タ100のように、工作機械の主軸に取り付けら
れる本体102と、その本体102とは別体であ
り、内向きフランジ104および係合切欠106
が形成された補助部材108とから成るものとし
てもよい。補助部材108は円筒状を成し、その
一方の開口部が半径方向内向きに延び出させられ
て内向きフランジ104が形成されているのであ
り、それらフランジ104、係合切欠106が形
成された側とは反対側の端部においてリーマボル
ト110により本体102に取外し可能に固定さ
れる。アダプタの開口端はスリーブが繰返し取り
付け、取り外しされるため傷み易く、このように
アダプタの開口端を取外し可能な補助部材108
によつて構成すれば、内向きフランジ104、係
合切欠106の形成が容易である上、アダプタ開
口端が傷んだ場合に補助部材108のみを交換す
ればよく、アダプタ全体を交換する場合に比較し
てコストが少なくて済む。
本考案は、工作機械の主軸が回転体を構成し、
その回転体に対してスリーブが取り付け、取り外
しされる工具取付装置にも適用することができる
のであるが、特にその場合には主軸に上記のよう
な内向きフランジや係合切欠を形成することは容
易ではないため、それらを補助部材に形成するこ
とは有効である。
また、上記実施例においてスリーブ12には半
径方向突起63が4個形成されていたが、第9図
に示されるスリーブ120のように半径方向突起
122を2個形成してもよい。これら半径方向突
起122は、スリーブ120に形成された外向き
のフランジ部124から4個の弓形部126を切
除した後、それにより形成される4個の突起のう
ち、直径方向に隔たつた2個を、スリーブ120
の軸心を含む平面に直交し、その突起と嵌合部1
28との交線を通る平面129において切除する
ことにより形成されている。このように半径方向
突起122を2個形成した場合、第10図に示さ
れるようにアダプタ130には係合切欠132を
直径方向に隔たつた2箇所に形成することとな
る。
さらに、上記半径方向突起122のうちの一方
を切除し、半径方向突起を1個のみとしてもよ
い。この場合、アダプタには係合切欠を1個とす
るとともに、装着時のスリーブの回転方向を一方
向に規制すれば、スリーブとアダプタとの位相を
一義的に決めることができる。
なお、スリーブの半径方向突起は1個、2個あ
るいは4個に限らず、所望の数設けることが可能
である。
本発明の更に別の実施例を第11図ないし第1
5図に示す。本実施例は、アダプタ136の内向
きフランジ138と係合するスリーブ134の半
径方向突起を、スリーブ134とは別体の円筒状
部材140に設け、スリーブ134をアダプタ1
36に軸方向の隙間なく取り付け得るようにした
ものである。第12図に示されるように、円筒状
部材140の外周面の直径方向に隔たつた2箇所
にそれぞれ半径方向突起142が突設されてい
る。半径方向突起142のスリーブ134に嵌合
されたときに前側となる端面は円筒状部材140
の軸心に直角な当接面143とされており、その
当接面143の両端には面取り部144が形成さ
れている。
また、円筒状部材140の中心穴は段付状とさ
れており、前側の部分がスリーブ134の嵌合部
146に嵌合する嵌合穴部147とされ、後方側
の部分は嵌合穴部147より径の大きい大径穴部
148とされるとともに、それら穴部147と1
48との間には傾斜面149が形成されている。
一方、スリーブ134には、アダプタ136の前
端面に当接する外向きのフランジ部150が形成
されるとともに、そのフランジ部150から後方
に一定距離隔たつた位置には、半円形断面の環状
溝152が形成されている。
円筒状部材140とスリーブ134との間に
は、コイルスプリングが円環状に巻かれて両端同
士が結合されたスプリング153が配設されてい
る。このスプリング153は次のようにして組み
付けられたものである。まず、円筒状部材140
をスリーブ134(アダプタ136と嵌合されて
いない状態の)の後部側から嵌合部146に嵌合
して第13図に示されるようにフランジ部150
に当たつた状態とし、スプリング153を円筒状
部材140の後端と環状溝152の後側の縁との
間に形成される環状の空間から環状溝152に嵌
め入れる。次いで、第14図に示されるように、
円筒状部材140を傾斜面149がスプリング1
53に当接するまで後退させた後、円筒状部材1
40の側壁に形成された半径方向の貫通孔154
を通して、スリーブ134に形成された半径方向
孔155にピン156を圧入する。貫通孔154
の径は半径方向孔155の径より大きくされてお
り、ピン156が半径方向孔155に圧入された
状態では、円筒状部材140はスリーブ134に
対して軸方向に小距離移動可能かつ回転不能とな
る。
スリーブ134をアダプタ136に取り付ける
場合には、半径方向突起142とアダプタ136
に形成された2個の係合切欠157との位相を合
わせた状態でスリーブ134をアダプタ136に
挿入する。この際、前記第1図ないし第7図に示
される実施例におけると同様に、まず、スリーブ
134に嵌合されたカラー158の軸方向突起1
59がアダプタ136の前端面に当接し、その状
態から更にスリーブ134が挿入されることによ
り、フランジ部150がアダプタ136の前端面
に当接した状態となるのであるが、このとき円筒
状部材140は、半径方向突起142がアダプタ
136の内向きフランジ138と係合する状態よ
り小距離前側にある。しかし、この状態からスリ
ーブ134を回せば、円筒状部材140は半径方
向突起142の面取り部144に案内されてスプ
リング153を圧縮しつつスリーブ134に対し
て後方に移動する。それにより半径方向突起14
2がアダプタ136の環状溝160に嵌入し、第
15図に示されるように内向きフランジ138に
係合する状態となる。
このように円筒状部材140が後方に移動して
半径方向突起142が環状溝160に嵌入すると
き、円筒状部材140により圧縮されるスプリン
グ153は、第15図に示されるように、傾斜面
149と環状溝152の内周面とに挟まれて断面
形状が楕円状に変形させられ、円筒状部材140
を前方に付勢する状態となる。この付勢力により
半径方向突起142が内向きフランジ138に強
く押し付けられ、内向きフランジ138がフラン
ジ部150と半径方向突起142とに挟まれて、
スリーブ134がアダプタ136に軸方向に対し
て隙間なく取り付けられることとなる。
このようにスリーブ134をアダプタ136に
軸方向の隙間なく取り付ければ、加工時にびびり
が発生することがなく、また、断続加工やリーマ
加工等を精度良く行うことができる。
なお、第16図に示されるように、円筒状部材
161とスリーブ162との間に波ばね163を
配設してもよい。波ばね163は止め輪164に
より抜け出しを阻止されており、スリーブ162
がアダプタ(図示省略)に嵌入後、回転させられ
るとき、円筒状部材161は波ばね163を圧縮
しつつ後退し、半径方向突起165がアダプタの
環状溝に嵌入することを許容する。円筒状部材1
61が波ばね163によつて付勢されることによ
り、スリーブ162はアダプタに軸方向の隙間な
く取り付けられる。
また、第17図および第18図に示されるよう
に、円筒状部材168に軸方向に延びる複数本の
スリツト169を設け、円筒状部材168自体の
弾性力によりスリーブ170をアダプタ171に
軸方向隙間なく取り付けるようにしてもよい。円
筒状部材168の外周面には2個の半径方向突起
172が形成されており、スリツト169は各半
径方向突起172の両側に1本ずつ形成されてい
る。また、半径方向突起172には前記面取り部
144と同様の面取り部173が形成されるとと
もに、前側の端面は、円筒状部材168の外周側
ほど後方側に傾斜する傾斜面174とされてい
る。なお、円筒状部材168の中心穴は、全体が
スリーブ170の嵌合部176に嵌合する嵌合穴
177とされている。
この円筒状部材168はスリーブ170の後方
側から嵌合部176に嵌合された後、図示しない
ピンが圧入され、嵌合部176に対して軸方向に
移動不能かつ回転不能とされる。嵌合部176の
円筒状部材168が嵌合される部分のうち、直径
方向に隔たつた2箇所はそれぞれ、半径方向突起
172の周方向の長さより大きい幅で軸方向に切
り欠かれて切欠179が形成されている。この切
欠179により円筒状部材168のスリツト16
9における縮径が許容されるのであり、円筒状部
材168はスリーブ170に、半径方向突起17
2の形成された部分が切欠179の外側に位置す
るように嵌合される。
スリーブ170をアダプタ171に組み付ける
場合には、スリーブ170のフランジ部181が
アダプタ171の前端面に当接した後、スリーブ
170を回すとき、半径方向突起172は面取り
部173に案内されて環状溝182内に嵌入す
る。このとき、円筒状部材168はスリツト16
9において縮径して半径方向突起172の環状溝
182への嵌入を許容する。半径方向突起172
は環状溝182に嵌入した状態では、縮径した円
筒状部材168の付勢力により内向きフランジ1
83をフランジ部181に押し付ける上、傾斜面
174と内向きフランジ183の内側に形成され
た傾斜面184との係合に基づく斜面の効果によ
り、内向きフランジ183をスリーブ170のフ
ランジ部181に強く押し付ける。それによりス
リーブ170がアダプタ171に軸方向に隙間な
く取り付けられることとなる。
なお、第19図に示されるように、スリーブ1
86に一体に設けた半径方向突起187に円周方
向のスリツト188を形成することにより、スリ
ーブ186とアダプタ189との間の軸方向の隙
間をなくすことができる。半径方向突起187に
は前記面取り部144と同様の面取り部が形成さ
れるとともに、半径方向突起187とスリーブ1
86のフランジ部191との距離が内向きフラン
ジ192の厚さより僅かに小さくされている。し
たがつて、スリーブ186がアダプタ189に取
り付けられるとき、半径方向突起187は面取り
部に案内されて環状溝194内に嵌入させられる
とともに、半径方向突起187のスリツト188
より前側の部分から成るばね片196が後ろ側に
撓まされる。そのため、半径方向突起187が環
状溝192に嵌入した状態では、ばね片196の
弾性力により内向きフランジ192がスリーブ1
86のフランジ部191に押し付けられ、スリー
ブ186はアダプタ189に軸方向の隙間なく取
り付けられることとなる。
その他、いちいち例示することはしないが、当
業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した
態様で本考案を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例である工具取付装置
のカラーの軸方向突起がスリーブの係合溝とアダ
プタの係合切欠とに嵌合した状態を示す正面図で
ある。第2図は上記カラーが嵌合されたスリーブ
を示す正面図(一部断面)であり、第3図はその
右側面図である。第4図は上記アダプタを示す正
面断面図であり、第5図はその左側面図である。
第6図はスリーブの半径方向突起が形成された部
分を示す右側面断面図であり、第7図はその半径
方向突起がアダプタの係合切欠に嵌入した状態を
示す左側面断面図である。第8図はアダプタの別
の態様を示す正面断面図である。第9図はスリー
ブの半径方向突起の別の態様を示す右側面断面図
であり、第10図はそのスリーブの半径方向突起
がアダプタの係合切欠に嵌合された状態を示す左
側面断面図である。第11図は本考案の更に別の
実施例である工具取付装置を示す正面図(一部断
面)である。第12図はその半径方向突起を形成
する円筒状部材を示す正面図(一部断面)であ
る。第13図はその円筒状部材のスリーブへの組
付け作業を説明するための部分正面断面図であ
り、第14図はその組付け完了後の状態を別の部
分において示した部分正面断面図である。第15
図は上記スリーブがアダプタに取り付けられた状
態を示す部分正面断面図である。第16図は本考
案の更に別の実施例における部分正面断面図であ
る。第17図は円筒状部材の別の態様を示す正面
図であり、第18図はその円筒状部材を備えたス
リーブがアダプタに取り付けられた状態の要部を
示す正面断面図である。第19図は更に別の態様
の半径方向突起を備えたスリーブがアダプタに取
り付けられた状態の要部を示す正面断面図であ
る。第20図は従来の工具取付装置を示す正面図
(一部断面)である。第21図はその装置のスリ
ーブを示す正面断面図であり、第22図はその左
側面図である。第23図は従来装置を構成する主
軸の正面断面図であり、第24図はその左側面図
である。第25図は従来装置のスリーブに嵌合さ
れるカラーを示す側面図であり、第26図は第2
5図における−断面図である。 10……アダプタ、12……スリーブ、14…
…カラー、32……環状溝、34……内向きフラ
ンジ、36……係合切欠、38……嵌合部、44
……工具、58……コレツト、62……操作ナツ
ト、63……半径方向突起、64……フランジ
部、65……平面、66……弓形部、67……フ
ランジ部、68……端面、70……係合溝、74
……スプリング、76……軸方向突起、100…
…アダプタ、102……本体、104……内向き
フランジ、106……係合切欠、108……補助
部材、120……スリーブ、122……半径方向
突起、124……フランジ部、126……弓形
部、128……嵌合部、130……アダプタ、1
32……係合切欠、134……スリーブ、136
……アダプタ、140……円筒状部材、142…
…半径方向突起、143……当接面、144……
面取り部、146……嵌合部、150……フラン
ジ部、153……スプリング、157……係合切
欠、158……カラー、159……軸方向突起、
160……環状溝、161……円筒状部材、16
2……スリーブ、163……波ばね、164……
止め輪、165……半径方向突起、168……円
筒状部材、169……スリツト、170……スリ
ーブ、171……アダプタ、172……半径方向
突起、173……面取り部、174……傾斜面、
176……嵌合部、179……切欠、181……
フランジ部、182……環状溝、183……内向
きフランジ、184……傾斜面、186……スリ
ーブ、187……半径方向突起、188……スリ
ツト、189……アダプタ、191……フランジ
部、192……内向きフランジ、194……環状
溝、196……ばね片。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 円筒状を成し、それの開口端に形成された半
    径方向内向きの内向きフランジと、その開口端
    の端面から軸方向に前記内向きフランジの厚さ
    以上の深さで形成された係合切欠とを有し、自
    身の中心線まわりに回転させられる回転体と、 一端部に切削工具を保持する工具保持部を、
    また他端部に前記回転体の内側に嵌合可能な嵌
    合部をそれぞれ備え、その嵌合部の外周面に、
    その嵌合部が前記回転体に嵌合される際に前記
    係合切欠を通過した後、所定角度の回転により
    前記内向きフランジと係合する半径方向突起が
    形成されるとともに、その半径方向突起より前
    記工具保持部側の位置に前記回転体の開口端の
    端面に当接する当接面が形成された工具保持体
    と、 その工具保持体の前記当接面より前記工具保
    持部側の部分の外側に軸方向に移動可能かつ回
    転不能に嵌合されるとともにばね部材により前
    記嵌合部側に付勢され、かつ、その嵌合部側の
    端面から前記係合切欠にちようど嵌合可能な幅
    を有して軸方向に突出した軸方向突起を有する
    カラーとを備えた工具取付装置において、 前記工具保持体の前記工具保持部と前記半径
    方向突起との間に半径方向外向きに延び出すフ
    ランジ部を設け、そのフランジ部の半径方向突
    起側の端面を前記当接面とするとともに、その
    フランジ部に軸方向に延びる係合溝を設け、前
    記カラーの軸方向突起をその係合溝に係合させ
    ることによりカラーと工具保持体との相対回転
    を防止したことを特徴とする工具取付装置。 (2) 前記工具保持体の半径方向突起が、半径方向
    外向きのフランジから、工具保持体の軸心に平
    行でかつ互に交差する2平面の各々と前記フラ
    ンジの外周面とによつて画定される弓形の2部
    分が切除された結果、前記2平面の成す角内に
    残された部分である実用新案登録請求の範囲第
    1項記載の工具保持装置。 (3) 前記回転体が、本体と、前記内向きフランジ
    および前記係合切欠を備えて本体に取外し可能
    に固定された補助部材とから成る実用新案登録
    請求の範囲第1項記載の工具取付装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6142230U (ja) * 1984-08-22 1986-03-18 黒田精工株式会社 工具交換装置

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JPH0199512U (ja) 1989-07-04

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