JPH0548845A - 走査搬送装置 - Google Patents

走査搬送装置

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JPH0548845A
JPH0548845A JP3205044A JP20504491A JPH0548845A JP H0548845 A JPH0548845 A JP H0548845A JP 3205044 A JP3205044 A JP 3205044A JP 20504491 A JP20504491 A JP 20504491A JP H0548845 A JPH0548845 A JP H0548845A
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Koji Furukawa
川 弘 司 古
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 モータやねじ軸の回転ムラや振動等、ナット
を介して露光台に伝達される駆動系に源を有する振動の
みならず、外部より与えられる力に起因する振動等も吸
収し、これらに起因する記録材料の走査搬送ムラもない
走査搬送装置を提供する。 【構成】 露光台を、駆動装置に係合する搬送台と、記
録材料を固定する搬送台に保持される露光台とより構成
し、露光台、搬送台および付勢部材によって振動系を形
成することにより、前記目的を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像記録装置に適用さ
れる走査搬送装置であって、搬送ムラの極めて少ない走
査搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ラスター走査、スリット走査等の光走査
が各種の画像記録装置に適用されている。
【0003】このような画像記録装置において、例えば
ラスター走査を適用する装置は、記録用の光ビームを主
走査方向に一次元的に偏向し、この主走査方向と略直交
する方向に記録材料を副走査搬送することにより、結果
的に前記光ビームによって被走査体を2次元的に全面を
走査し、これにより記録材料に画像の記録を行う。他
方、スリット走査を適用する装置は、スリット状の記録
光源を、このスリットの長手方向と略直交する方向に走
査移動することにより、あるいはスリット状の光源に対
して記録材料を走査搬送することにより、記録光により
被走査体を全面的に走査し、画像記録を行う。
【0004】ラスター走査やスリット走査を適用する装
置において、大型の原稿や記録材料を搬送する手段とし
て、原稿等の被走査体を固定する露光台をねじ伝動装置
により移動する走査搬送装置がよく知られており、例え
ば、実開昭61−184367号公報には、ねじ伝動装
置による搬送装置を用いて副走査搬送を行う画像記録装
置であって、ムラのない正確な副走査搬送を行うことを
目的として、ねじ軸の回転駆動源としてサーボモータを
適用する画像記録装置が提案されている。
【0005】ところで、ムラ等のない良好な画像記録を
行うためには、被走査体の走査搬送を正確でムラのない
一定速度とする必要がある。しかしながら、単にサーボ
モータを適用した前述の画像記録装置では、モータの回
転ムラやねじ軸の偏芯による振動、さらには衝撃や、露
光台移動によるガイド部材との摩擦力の変化やガイド部
材の継ぎ目による振動等、外部より与えられる力によっ
て露光台が振動してしまい、搬送ムラとなってしまう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、良好な
画像記録を行うためには、所定の一定速度での正確な露
光台(被走査体)の移動を行うことが必要である。とこ
ろが上述のような搬送速度ムラが発生すると、記録した
画像が副走査方向に色ムラ、濃度ムラのある画像となっ
てしまう。
【0007】特に、ラスター走査を適用する画像記録装
置においては、被走査体の搬送速度(副走査速度)にム
ラを生じると、主走査線のピッチにムラを生じ、副走査
方向に縞状のムラが目立つ画像となってしまう。ねじ伝
動装置を用いて露光台を移動することにより記録材料を
搬送する走査搬送装置においては、前述のモータの回転
ムラやねじ軸の偏芯等に起因する搬送ムラや、露光台が
ガイド部材の継ぎ目を乗り越える際の衝撃、ガイド部材
と露光台との摩擦力の変化に起因する搬送負荷変動のよ
うな外部より与えられる振動や力に起因する搬送ムラの
問題が解決されておらず、特にラスター走査による画像
記録装置への適用が非常に困難となっている。
【0008】このような問題点を解決するために、本発
明者らは、ねじ伝動装置を構成するナットの移動方向
に、このナットを挟む位置で露光台に配備される押圧部
材と、この押圧部材とナットとの間でこのナットの両側
にそれぞれ配備される付勢部材とを用い、ナットと押圧
部材との間に配された付勢部材が、このナットを両側よ
り押圧することにより、ナットと露光台とを係合する走
査搬送装置を発明し、先にこれを提案した(特願平3−
86998号)。
【0009】この走査搬送装置によれば、モータの回転
ムラやねじ軸の偏芯等に起因する、ナットを介して露光
台に伝達される駆動系に源を有する振動を、押圧部材と
ナットとの間に配される付勢部材によって吸収すること
ができ、これらに起因する搬送速度ムラのない、正確な
記録材料の走査搬送を行うことができる。
【0010】しかしながら、上記走査搬送装置をもって
しても、前述のガイド部材の継ぎ目による振動や、露光
台移動によるガイド部材との摩擦力の変化による負荷変
動等、外部から与えられる力に起因する搬送ムラ等を解
消するには至っておらず、さらなる改良が望まれてい
る。
【0011】本発明の目的は、前記従来技術の問題点を
解決することにあり、露光台に記録材料を固定して、こ
の露光台をねじ伝動装置を適用して移動することにより
記録材料の走査搬送を行う走査搬送装置であって、モー
タやねじ軸の回転ムラや振動等、ナットを介して露光台
に伝達される駆動系に源を有する振動のみならず、外部
より与えられる力に起因する振動等も吸収し、これらに
起因する記録材料の走査搬送ムラのない走査搬送装置を
提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、記録材料を走査搬送する走査搬送装置で
あって、駆動装置と、前記駆動装置に係合する搬送台
と、前記記録材料を固定する前記搬送台に保持される露
光台と、前記搬送台と前記露光台とを結合する付勢部材
とを有し、前記露光台、搬送台および付勢部材によって
振動系を形成することを特徴とする走査搬送装置を提供
する。
【0013】また、磁力によって前記露光台を浮上させ
ることにより、前記搬送台と前記露光台とを非接触とす
るのが好ましい。
【0014】また、前記記録材料が導電性支持体を有す
るものであり、前記搬送台へのこの記録材料の固定を静
電吸着によって行うのが好ましい。
【0015】
【発明の作用】従来、記録材料を露光台に固定して、こ
の露光台をねじ伝動装置によって移動することにより記
録材料を走査搬送する走査搬送装置では、記録材料を固
定する露光台にねじ伝動装置等の搬送手段を係合し、こ
の露光台を移動することにより記録材料の走査搬送を行
っている。ところが、このような従来の走査搬送装置で
は、ねじ伝動装置のモータの回転ムラに起因する振動
や、露光台(露光台に配備されるガイド部材との係合部
材)とガイド部材との摩擦力の変動や、ガイド部材の継
目を越えることにより発生する振動、さらには前記係合
部材に配されるベアリング、コロ等の回転、転動による
振動、摩擦力の変動等、外部より搬送台に与えられる振
動が、直接露光台に伝達されてしまい、記録材料の搬送
速度ムラが発生して良好な画像記録を行うことができな
い。
【0016】ここで、本発明者らは、スプリングと重り
とから構成される振動系が、この振動系の共振周波数以
上の振動には追従することができない事に着目し、ねじ
伝動装置のナットを挟んでスプリング等の付勢部材を配
置し、この付勢部材によって露光台とナットとの係合を
行う構成とすることにより、露光台と付勢部材とからな
る振動系を形成し、モータやねじ軸の回転ムラやねじ軸
の偏芯等に起因するナットの搬送ムラや振動等、ナット
より伝達される前記振動系の共振周波数以上の振動を、
ナットと付勢部材の間で吸収し、これらの振動による走
査搬送ムラを大幅に低減した走査搬送装置を発明し、先
に特願平3−86998号でこれを提案したのは前述の
とおりである。
【0017】この走査搬送装置によれば、モータやねじ
軸の回転ムラ等に起因する搬送ムラは好適に解消できる
ものの、ガイド部材と露光台との摩擦力の変化に起因す
る搬送負荷変動、露光台がガイド部材を乗り越える際の
衝撃等、外部より与えられる振動や力に起因する搬送ム
ラを解消するには至っていない。
【0018】これに対し、本発明は走査搬送装置の露光
台を、ねじ伝動装置等の駆動装置にに係合する搬送台
と、この搬送台に保持される記録材料を載置・固定する
露光台とより構成し、さらに両者をスプリング等の付勢
部材によって結合する。
【0019】つまり、上記構成を有する本発明の走査搬
送装置は、露光台と搬送台との結合部で振動系を形成し
て、好ましくはこの振動系の共振周波数をモータの回転
周波数以下に設定することにより、モータやねじ軸の回
転ムラを初めとして、ガイド部材の継目を越える際の衝
撃、さらにはガイド部材との接触部材に配されるベアリ
ングやコロの回転や転動に伴う振動等、搬送台に与えら
れる前記共振周波数以下の振動をこの振動系で吸収す
る。また、上記構成とすることにより、モータの回転ム
ラ等による振動を搬送台と駆動装置との係合部で吸収す
る必要がなくなるので、搬送台と駆動装置との係合を固
定的にすることができ、搬送台とガイド部材との摩擦ム
ラによる搬送台移動の負荷変動のような悪影響を無くす
ことができる。
【0020】従って、本発明の走査搬送装置を適用する
ことにより、記録材料の走査搬送速度をムラのない正確
な一定速度とすることができ、画像ムラのない良好な画
像記録を行うことができ、特に、従来のねじ伝動装置を
適用する際には良好な画像を得ることが困難であった、
ラスター走査を適用する画像記録装置に適用した際に
も、縞状の画像ムラや濃度ムラ等のない良好な画像記録
を行うことができる。
【0021】
【実施態様】以下、本発明の走査搬送装置について、添
付の図面に示される好適実施例をもとに詳細に説明す
る。
【0022】図1に、本発明の走査搬送装置の一例の正
面断面を概念的に示す。
【0023】図1に示される走査搬送装置(以下、搬送
装置とする)10は、導電性の支持体52上に記録層5
4を有する記録材料A(図5参照)を所定方向に走査搬
送する装置であって、駆動源であるねじ伝動装置20
と、記録材料Aを載置・固定する露光台12と、露光台
12を保持し、かつ、ねじ伝動装置20と係合する搬送
台14と、露光台12に記録材料Aを静電吸着するため
の電源18と、ねじ伝動装置20と搬送台14とを係合
する係合手段60とを有し、ねじ伝動装置20によって
搬送台14(露光台12)を矢印a(あるいはその逆)
方向に移動することにより、記録材料Aを走査搬送する
ものである。
【0024】このような搬送装置10をラスター走査に
よる画像記録装置に適用する場合には、各種の光学系に
よって光ビームを図1紙面と垂直方向に主走査しつつ、
矢印a(あるいはその逆)方向に露光台12(搬送台1
4)を移動することにより記録材料Aを副走査搬送し
て、前記光ビームにより記録材料Aの全面を二次元的に
走査して画像記録(露光)を行う。他方、搬送装置10
をスリット走査による画像記録装置に適用する場合に
は、長手方向が図1紙面と垂直方向のスリット光源を有
する光学系を露光台12の上部に配備し、矢印a(ある
いはその逆)方向に露光台12を移動することにより、
光学系からの記録光によって記録材料Aを全面的に走査
して画像記録(露光)を行う。
【0025】後に詳述するが、図示例の搬送装置10
は、好ましい態様として静電吸着により露光台12上に
記録材料Aを吸着固定するものである。従って、適用さ
れる記録材料Aとしては、支持体52が導電性である以
外には特に限定はなく、公知の各種の記録材料が適用可
能である。また、支持体52としてもアルミニウム、カ
ーボン含有のポリエチレン、金属を蒸着したフィルム
等、記録材料Aの支持体52として適用可能な導電性材
料がいずれも適用可能である。なお、支持体52の裏面
側に絶縁層を有するものであっても良い。
【0026】なお、露光台12への記録材料の固定を静
電吸着以外の方法で行う態様においては、本発明の走査
搬送装置に適用される記録材料には全く限定はなく、支
持体が導電性である、ないを含め、公知の各種の記録材
料がすべて適用可能である。
【0027】搬送装置10において、ねじ伝動装置20
は、ねじ軸22と、このねじ軸22に螺合するナット2
4と、ねじ軸22の図中左方向端部に係合する図示しな
いねじ伝動装置20の駆動源および減速機等から構成さ
れる。駆動源による回転駆動力は、カップリング等を介
して減速機に伝達されて所定の回転速度に減速されてね
じ軸22に伝達され、ねじ軸22が所定の速度で回転す
る。
【0028】本発明の搬送装置に適用される駆動源には
特に限定はなく、ブラシモータ、ブラシレスモータ等各
種の公知のものがいずれも適用可能であり、特に各種の
サーボモータは特に好適に適用される。また、減速機に
も特に限定はなく、公知の各種のものがいずれも適用可
能である。
【0029】このような駆動系に接続されるねじ軸22
は、右方向端部を支柱26に、左方向端部を図示しない
支柱に回転自在に軸支され、所定の速度で回転される。
本発明の搬送装置10に適用されるねじ軸22には特に
限定はなく、ボールねじ、滑りねじ等、公知のねじ伝動
装置に適用されるすべてのねじ軸がいずれも適用可能で
ある。
【0030】このようなねじ軸22にはナット24が螺
合される。本発明に適用されるナット24としては前述
のねじ軸22に応じてボールねじナット、すべりねじナ
ット等、通常のねじ伝動装置に適用されるものがいずれ
も適用可能であり、特に限定はない。
【0031】このようなねじ伝動装置20には搬送台1
4が係合され、また、この搬送台14によって記録材料
Aを載置・固定する露光台12が保持される。図示例の
搬送装置10においては、搬送台14と露光台12とは
付勢部材であるスプリング70および72によって結合
され、さらに、磁力によって露光台12を浮上すること
により両者は非接触に保持される。
【0032】また、搬送台14にはキャレッジ13aお
よび13bが配備され、図示しない支持部材によって支
持されるガイドレール15に係合している。この、キャ
レッジ13aおよび13b内部には、搬送台14(露光
台12)の移動を円滑にするためのベアリングやコロ等
が配されている。
【0033】搬送台14とねじ伝動装置20との係合手
段60が図2に示される。図示例においては、搬送台1
4の下面にはハウジング62が固定されている。ねじ伝
動装置20のナット24はこのハウジング62内に配さ
れ、スプリング64によってハウジング62の内壁に押
圧されている。つまり、図示例の装置においては、ナッ
ト24をスプリング64によってハウジング62に押圧
することにより、ナット24と搬送台14とを固定的に
結合している。このような構成とすることにより、搬送
台14とねじ伝動装置20との係合手段の誤差や、ねじ
軸22のたわみ等の補償を容易に行うことができる。
【0034】なお、本発明の搬送装置においては、ねじ
伝動装置20と搬送台14との係合はこのような係合手
段60による方法に限定はされず、ねじ伝動装置のナッ
トと搬送台、あるいは搬送台のハウジングとをねじ止
め、溶接等の方法によって固定した構成としてもよい。
【0035】図3に露光台12および搬送台14の概略
図が示される。
【0036】搬送台14は、凹部32を有する筐体状の
形状を有するものであり、他方、露光台12は下面側に
凸部34を有する。図示例の搬送装置10においては、
搬送台14の凹部32に露光台12の凸部34を収納す
るようにして、搬送台14によって露光台12を保持す
る。また、図示例においては、スプリング70および7
2によって露光台12の凸部34と搬送台14の凹部3
2の内壁とが、走査搬送方向に連結されている。
【0037】前述のように、付勢部材と重りとからなる
振動系においては、この振動系が有する共振周波数以上
の振動には追従することはできない。つまり、付勢部材
に外部より振動が与えられても、その振動が前記振動系
の共振周波数以上のものであれば、この振動は重りに伝
達される事はなく、付勢部材によって急速に減衰され
る。
【0038】本発明の搬送装置10はこれを応用したも
のであって、通常は一体的に形成される記録材料Aを載
置・固定し、駆動装置に係合する露光台を、記録材料A
を載置・固定する露光台12と、ねじ伝動装置20に係
合し、かつ露光台12を保持する搬送台14とより構成
し、両者を付勢部材であるスプリング70および72に
よって連結した構成とすることにより、露光台12、搬
送台14、およびスプリング70,72によって、露光
台12と搬送台14の結合部分で付勢部材と重りとから
なる振動系を形成する。
【0039】従って、この振動系の共振周波数以上の振
動を減衰することができるので、好ましくは共振周波数
をねじ伝動装置20のモータの回転周波数以下とするこ
とにより、モータやねじ軸22の回転ムラやねじ軸の偏
芯等に起因するの振動を初めとして、ガイドレール15
の継目を越える際の衝撃、さらにはキャレッジ13aお
よび13bに配されるベアリングやコロの回転や転動に
伴う振動等、外部より与えられる振動を含む前記共振周
波数以下の振動をこの振動系で吸収し、これらに起因す
る振動による露光台12への悪影響を排除し、記録材料
Aの搬送ムラを大幅に低減することができる。
【0040】また、このような構成とすることにより、
モータの回転ムラ等を係合手段60によって吸収する必
要がなくなるので、前述のように係合手段60による搬
送台14とねじ伝動装置20との係合を固定的にするこ
とができ、搬送台14とガイドレール15(キャレッジ
13aおよび13b)との摩擦ムラによる搬送台14移
動の負荷変動や、ガイドレール15の継目を越えた時の
振動等による悪影響を無くすこともできる。
【0041】従って、本発明の搬送装置10を適用する
ことにより、従来は良好な画像記録を行うことが困難で
あったラスター走査による画像記録装置に適用した場合
であっても、副走査方向の画像ムラがほとんど目立たな
い良好な画像記録を行うことができる。
【0042】本発明に適用される付勢部材としては図示
例のスプリング70および72に限定されるものではな
く、コイルスプリング、板バネ等、公知の各種のものが
いずれも適用可能である。また、空気バネやゴム等であ
ってもよい。さらに、上記振動系において所望の共振周
波数を実現できるものであれば、スプリング70および
72のばね定数は同一であってもよく、異なるものであ
ってもよい。
【0043】また、適用する付勢部材の数は図示例の2
個に限定されるものではなく、1個あるいは3以上の付
勢部材を適用するものであっても良い。搬送方向に露光
台12の凸部34を挟んで配される付勢部材の数は同数
である必要はなく、例えば図3中の右側に2本の付勢部
材を配し左側は1本等、異なる数としてもよい。さら
に、凸部34の両側より付勢部材を配置するものに限定
はされず、片方のみに付勢部材を配して露光台12と搬
送台14とを結合する構成としてもよい。
【0044】図示例においては、搬送方向の前後にスプ
リング70および72を配置して振動系を構成している
が、搬送方向に対して付勢力を発揮できるものであれば
垂直方向に付勢部材を配置して振動系を構成してもよ
く、また、両者を組み合わせてもよい。
【0045】図1および3に示される例においては、露
光台12と搬送台14との結合は付勢部材であるスプリ
ング70および72のみによって行われているが、本発
明はこれには限定はされず、さらにダンパ等を併用して
振動系を形成したものであってもよい。なお、この際に
おいてはダンパは露光台12あるいは搬送台14のいず
れか一方、好ましくは搬送台14にのみ支持され、他方
とは若干のすき間を有するように構成される。
【0046】図4に示される例は、付勢部材としてのス
プリング70および72に、さらにダンパ74および7
6を組み合わせて振動系を構成したものである。このよ
うな構成とすることにより、特に、搬送台14が搬送
(移動)開始および停止する時等、露光台12に大きな
慣性力が加わった際に生じる露光台の振動を迅速に減衰
できる等の点で良好な結果を得ることができる。適用さ
れるダンパには特に限定はなく、エアダンパ、油圧ダン
パ等、公知のダンパがいずれも適用可能である。
【0047】前述のように本発明の搬送装置10は、露
光台12、搬送台14、およびスプリング70,72に
よって形成される振動系によって、モータの回転ムラ等
に起因する振動を吸収して露光台に伝達させないことに
より、正確な走査搬送を可能とするものである。従っ
て、露光台12と搬送台14との間に摩擦力が生じる
と、この振動系が良好に作動せず、十分な効果を得るこ
とができない。そのため、露光台12と搬送台14とは
実質的に非接触であるのが好ましい。
【0048】図示例の搬送装置10は、磁力によって露
光台12を浮上させることにより両者を非接触としてい
る。つまり、搬送装置10において、露光台12の凸部
34の底面には磁石78,78が、他方、搬送台14の
凹部32の磁石78に対向する部分には、磁石78と反
発する磁石80,80が配置される。露光台12はその
凸部34が搬送台14の凹部32に収納されて搬送台1
4に保持されるが、凸部34が凹部32に収納されて
も、互いに配備される磁石が反発して露光台12を浮上
させるので、露光台12は搬送台14に接触することな
く搬送台14に保持される。このような構成とすること
により、前記振動系による振動の吸収効果を最大限に得
ることができ、より正確な記録材料Aの走査搬送を行う
ことができる。
【0049】本発明の搬送装置に適用される磁石には特
に限定はなく、各種の永久磁石や電磁石等、磁力で露光
台12浮上させて搬送台14を非接触とすることができ
るものであれば良い。また、磁石78および80の数や
配置位置にも特に限定はなく、露光台12を浮上させて
搬送台14と非接触とできる数および位置を、磁石の磁
力や載置台の重量、サイズ等に応じて適宜設定すればよ
い。
【0050】露光台12と搬送台14とを非接触にする
方法は図示例の磁石を適用する方法に限定はされず、搬
送台14の凹部32に適当な液体を充填し、これに露光
台12を浮遊させる方法等、各種の方法が適用可能であ
る。さらに、実際に露光台12と搬送台14とを非接触
にする以外にも、露光台12と搬送台14との接触部分
に、テフロン等の低摩擦材を配する方法等により、振動
系が受ける搬送ムラによねる慣性力よりも露光台12と
搬送台14との摩擦力を小さくする方法が各種適用可能
である。
【0051】図示例の搬送装置10においては、露光台
12の凸部34を搬送台14の凹部32に収納する事に
より、露光台12を搬送台14に保持する構成を有する
ものであったが、本発明はこれに限定はされず、例え
ば、露光台に凹部を、搬送台に凸部を設けた構成、露光
台あるいは搬送台に凹部を設け、他方をこの凹部に収納
する構成等、ねじ伝動装置に係合する搬送台によって、
露光台を移動可能に保持することができる、各種の構成
がいずれも適用可能である。
【0052】搬送装置10においては、好ましい態様と
して、露光台12は静電吸着によって記録材料Aを固定
する。従って、このような露光台12は、導電性材料で
形成される基台36上に、絶縁層38が配されてなる構
成を有する。
【0053】基台36を形成する導電性材料には特に限
定はなく、アルミニウム、ステンレス等各種の公知の導
電性材料がいずれも適用可能である。
【0054】なお、搬送装置10においては、基台36
全体を導電性材料で形成するものには限定されず、絶縁
性の材料上に導電層を配して基台を形成し、その上層に
絶縁体層20を形成して、導電層に電源18を接続可能
とした構成としてもよく、また、記録材料Aの載置に対
応する部分のみ導電性材料で形成しても良い。
【0055】図示例の搬送装置10においては、露光台
12の上面には絶縁層38が形成される。絶縁層38を
構成する絶縁材料には特に限定はなく、公知の絶縁材料
がいずれも適用可能である。具体的には、PET(ポリ
エチレンテレフタレート)、フッ素樹脂、ポリプロピレ
ン等が好適に例示される。また、その厚さにも特に限定
はなく、絶縁層38を形成する絶縁材料に応じて、露光
台12と記録材料A(支持体52)とを確実に絶縁でき
る厚さを適宜設定すればよい。
【0056】絶縁層38は露光台12上面に固定された
ものであってもよく、あるいは露光台12に着脱自在に
構成されたものであってもよい。絶縁層38を着脱自在
に構成することにより、図5に示される記録材料Aのよ
うに裏面側に絶縁層を有さない感光材料のみならず、裏
面に絶縁層を有する記録材料にも適用が可能となる。
【0057】絶縁層38を露光台12に着脱自在にする
方法には特に限定はなく、各種の治具を用いる方法、露
光台12と絶縁層38とに互いに嵌合する凹凸を形成す
る方法、磁石による方法等、公知の各種の方法がいずれ
も適用可能である。
【0058】なお、適用する記録材料が裏面に絶縁層を
有するものである場合には、露光台12に形成される絶
縁層38は不要である。
【0059】図示例の搬送装置10においては、露光台
12は静電吸着によって記録材料Aを吸着固定するもの
であり、記録材料Aの搬送開始前の状態、つまり露光台
12が図1(a)に示されるホームポジションにある状
態では、記録材料Aおよび露光台12の基台36には電
源18によって電圧が印加され、記録材料Aは露光台1
2に静電吸着される。
【0060】図5に、露光台12上に記録材料Aを静電
吸着により固定した際を概念的に示す。
【0061】前述のように、電源18は、このような露
光台12の基台36および記録材料Aの支持体52に電
圧を印加する。ここで、図示例の搬送装置10において
は、導電性の基台および支持体52の間には絶縁層38
が形成されているので、露光台12および支持体52に
は接続された電極に応じた電荷、つまり、図示例におい
ては記録材料Aの支持体52はプラスに、露光台12の
基台36はマイナスに帯電する。そのため、両者は静電
吸着され、記録材料Aは露光台12(絶縁層38)上に
吸着固定される。
【0062】また、搬送装置10においては、記録材料
Aの吸着後は電圧の印加を行わなくても、露光台12と
支持体52とを短絡しない限り記録材料Aの吸着固定は
継続される。従って、図1(b)に示されるように、露
光台12(搬送台14)が移動して、電源18と基台3
6および支持体50とが切り離された際においても、記
録材料Aは露光台12上に好適に吸着固定された状態と
することができ、露光台12を移動した際にも、電源と
露光台12とを接続する電源コードや、露光台12に電
源を配設する必要がなく、正確な露光台12の移動が可
能である。
【0063】また、露光台12上の記録材料Aの吸着固
定の開放は、スイッチ等を設け、露光台12と支持体5
2とを短絡すればよい。
【0064】電源18による印加電圧には特に限定はな
く、適用する記録材料Aのカールや曲り癖の程度、絶縁
層38の厚さ等に応じて十分な静電吸着力を発揮できる
高さであれば良い。なお、少なくとも記録材料Aのカー
ルや曲り癖は記録光の焦点深度以下に矯正する必要があ
る。
【0065】露光台12上への記録材料Aの固定を静電
吸着でおこなうことにより、感光材料を吸引固定するた
めのサクションポンプ等の吸引手段や、この吸引手段と
露光台とを連結する吸引ホース等を不要として、露光台
12を付勢手段(スプリング70,72)以外とは非接
触とすることができるので、前述の露光台12と搬送台
14との間で形成される振動系の動きを妨害することが
なく、良好な振動吸収作用を発揮することができる。ま
た、露光台を移動する際に吸引ホースが基台上を引きず
られ、基台上に配置される各種の部材に接触することに
よる負荷変動や振動、吸引手段による振動等によって、
露光台の移動速度ムラや振動等が発生することがなく、
より正確な記録材料の走査搬送が可能である。
【0066】なお、本発明の搬送装置における露光台へ
の記録材料の固定方法にも特に限定はなく、サクション
による方法、磁石を用いる方法、各種の治具用いる方法
等、公知の各種の方法がいずれも適用可能である。しか
しながら、固定方法としてサクションを適用すると、前
述のような吸引ホースによる悪影響を避けることができ
ないので、好ましくは磁石や治具を適用する方法等、露
光台とほかの部材とを非接触な状態で記録材料を固定す
る方法を適用するのが好ましい。
【0067】以上、本発明の走査搬送装置について詳細
に説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において各種の変更
および改良を行っても良いのはもちろんである。
【0068】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の走
査搬送装置は、記録材料の走査搬送を行う露光台を、記
録材料を載置・固定する露光台と、この露光台を保持
し、ねじ伝動装置等の駆動装置に係合する搬送台とより
構成し、露光台と搬送台との結合部で振動系を形成する
ことにより、モータやねじ軸の回転ムラを初めとして、
ガイド部材の継目を越える際の衝撃、さらにはガイド部
材との接触部材に配されるベアリングやコロの回転や転
動に伴う振動等、外部より与えられる前記共振周波数以
下の振動をこの振動系で吸収する。また、上記構成とす
ることにより、搬送台と駆動装置との係合部でモータの
回転ムラ等による振動を吸収する必要がなくなるので、
搬送台と駆動装置との係合を固定的にすることができ、
搬送台とガイド部材との摩擦ムラによる搬送台移動の負
荷変動のような外部より与えられる悪影響を無くすこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の走査搬送装置を概念的に示す図であ
る。
【図2】図1に示される走査搬送装置におけるねじ伝動
装置と搬送台との係合手段を概念的に示す図である。
【図3】図1の部分拡大図である。
【図4】本発明の走査搬送装置の露光台と搬送台との結
合の別の例の概念図である。
【図5】図1に示される走査搬送装置において記録材料
を固定した際を概念的に示す図である。
【符号の説明】
10 走査搬送装置 12 露光台 13a,13b キャレッジ 14 搬送台 15 ガイドレール 18 電源 20 ねじ伝動装置 22 ねじ軸 24 ナット 26 支柱 32 凹部 34 凸部 36 基台 38 絶縁層 52 支持体 54 記録層 60 係合手段 62 ハウジング 64,70,72 スプリング 74,76 ダンパ 78,80 磁石 A 記録材料

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録材料を走査搬送する走査搬送装置で
    あって、 駆動装置と、前記駆動装置に係合する搬送台と、前記記
    録材料を固定する前記搬送台に保持される露光台と、前
    記搬送台と前記露光台とを結合する付勢部材とを有し、 前記露光台、搬送台および付勢部材によって振動系を形
    成することを特徴とする走査搬送装置。
  2. 【請求項2】 磁力によって前記露光台を浮上させるこ
    とにより、前記搬送台と前記露光台とを非接触とする請
    求項1に記載の走査搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記記録材料が導電性支持体を有するも
    のであり、前記搬送台へのこの記録材料の固定を静電吸
    着によって行う請求項1または2に記載の走査搬送装
    置。
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