JPH05500221A - 潰瘍を治癒させる方法およびそのための組成物 - Google Patents
潰瘍を治癒させる方法およびそのための組成物Info
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- JPH05500221A JPH05500221A JP2513399A JP51339990A JPH05500221A JP H05500221 A JPH05500221 A JP H05500221A JP 2513399 A JP2513399 A JP 2513399A JP 51339990 A JP51339990 A JP 51339990A JP H05500221 A JPH05500221 A JP H05500221A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
潰瘍を治癒させる方法およびそのための組成物技術分野
本発明は、一般に潰瘍の治癒および/または予防に関し、より詳しくはグリシル
ーし−ヒスチジルーL−リジン、L−リジルーL−ヒスチジルーグリシン、グリ
シルーL−ヒスチジルーし−リジン:銅(11)、L−リジルーL−ヒスチジル
ーグリシン:銅(10およびこれらの誘導体の活性治療物質としての使用、並び
に温血動物の潰瘍の治癒および/または予防のための医薬の製造における該化合
物の使用に関するものである。
発明の背景
胃潰瘍の治療は、多数の抗潰瘍剤が開発されているにもかかわらず主要な健康上
の問題として残されている。伝統的には、消化器系の潰瘍は過剰の胃酸を中和す
ることにより、あるいは食事療法および行動上のまたは情動の改善により治療さ
れていた。周知の胃酸中和剤は重炭酸ナトリウム、水酸化マグネシウム、炭酸カ
ルシウム、水酸化アルミニウム、燐酸アルミニウム、マグネシウムトリシリケー
トおよび三塩基性燐酸カルシウムを含む。いくつかのポリアミンメチレン樹脂も
試みられている。また、胃酸の流出を阻害する方法も試みられているが、これら
の試みは重度の副作用により特徴づけられる。より詳しく言えば、シメチジンと
呼ばれる化合物はヒスタミン部位を遮断することにより胃酸の分泌を停止させる
効果を有するが、これは腎機能を損なうことおよび精神錯乱を生ずることを含む
いくつかの望ましからぬ特性をもつことが分かっている。
いくつかの低分子量組成物、例えばジイソプ口ピルサリチレートー銅などのサリ
チレートー鋼は胃潰瘍の生成を阻害するものとして報告されているが、これらの
錯体は胃において容易に溶解して遊離の銅とサリチレートとに分離する傾向があ
り、このことはその実際上の使用を制限してしまう。更に、これらの小さな銅錯
体は水性条件下では低い溶解性をもつ傾向があり、しかも組織−刺激性の可溶化
剤と共に投与する必要がある。このような薬剤のもう一つの例はベニシラミン−
銅錯体であり、しばしば皮膚の発疹およびパーソナリティ−の変化(「ペニシラ
ミン精神病(penicillamine psychosis) J )を引
き起こす。
極最近の医学的治療はシメチジンなどの■2−受容体遮断剤の使用、または成長
因子、例えばエビデルマングルーX77クタ(Epiderman Growt
h Factor: EGF、ウロガストロン(口rogastrone) )
またはEGFのペプチドフラグメントの使用を包含する。しかし、これらによる
治療は、不安定性、合成および投与の困難さ、並びに高い製造コストなどを含む
多数の欠点を有する。
従って、当分野には潰瘍を治癒せしめおよび/またはその形成を防止するための
改良された組成物に対する需要がある。本発明はかかる組成物を提供し、また更
に他の関連する利点を提供する。
発明の開示
簡単に言えば、本発明は活性治療物質として使用する種々の医薬組成物を開示す
る。更に、以下の方法、即ち(a)温血動物における胃潰瘍の形成を減じ、(b
)温血動物における胃酸の分泌を低下し、(c)温血動物の胃内に細胞保護性の
粘液の分泌を増進し、また(d)温血動物の胃(腹部)または十二指腸(腸)で
発生した潰瘍を治癒する各方法で使用するのに適した医薬の製造において使用す
る化合物が開示される。
ここに記載される化合物はグリシル−し−ヒスデジル−し−リジン(GHL)
、L−リジル−し−ヒスチジル−グリシン(LHG) 、グリシル−し−ヒスチ
ジル−し−リジン:銅(11) (GtlL−Cu)、L−リジル−し−ヒスチ
ジル−グリシン:銅(I I)化tlG−Cu)およびG)IL−CuおよびL
OG−Cuの種々の誘導体を包含する。
GHL−Cuの誘導体は以下の一般式で示される。
〔グリシル−し−ヒスチジル−し−リジン−CD−R〕:銅(11)、ここでR
は炭素原子数1〜18のアルキル基、炭素原子数6〜12のアリール基、炭素原
子数1〜18のアルコキシ基および炭素原子数6〜12のアリールオキシ基から
なる群から選ばれる基であり、あるいはRはし一プロリルーし一バリルーし一フ
ェニルアラニルーし一バリンまたはし一バリルーL−フェニルアラニルーL−バ
リンである。
上記の誘導体の他に、Gl(LおよびGHL−Cu誘導体の生物学的活性を変え
るために他の化学的修飾を施すことができる。例えば、グリシンはアラニン、セ
リンおよびバリンを包含する種々の他の小さなアミノ酸で置換できる。更に、該
分子の銅(II)結合アフィニティーは、ト末端アミノ酸、例えばグリシンを付
加して、グリシル−し−ヒスチジル−し−リジンをグリシル−L−グリシル〜L
−ヒスチジル−し一リジンに転化することにより高めることができる。更に、グ
リシンを上記の誘導体に付加して、対応するテトラペプチドを生成できる。ヒス
チジル残基中のイミダゾール基の銅(11)に対する結合アフィニティーは、ヒ
スチジンを3−メチルヒスチジンで置換するか、あるいは該リジル側鎖に追加の
炭素原子を加えることにより重鎮を延長することにより改良できる。
LIIG−Cuの誘導体は以下の一般式を有する。
〔L−リジル−し−ヒスチジル−グリシン−CD−R] :銅(II)ここでR
は炭素原子数1〜18のアルキル基、炭素原子数6〜12のアリール基、炭素原
子数1〜18のアルコキシ基および炭素原子数6〜12のアリールオキシ基から
なる群から選ばれる基であり、あるいはRはL−プロリル−し−バリル−L−フ
ェニルアラニル−1−t<リンまたはし一バリルーL−フェニルアラニルーL−
バリンである。
上記の誘導体の他に、LHGおよびLHG−Cu誘導体の生物学的活性を変える
ために他の化学的修飾を施すことができる。例えば、リジンはアラニン、セリン
およびバリンを包含する種々の他の小さなアミノ酸で置換できる。更に、該分子
の銅(11)M合アフィニティーは、N−末端アミノ酸、例えばグリシンを付加
し、L−リジル−し−ヒスチジル−グリシンをグリシル−し−リジル−し−ヒス
チジル−グリシンに転化することにより高めることができる。更に、グリシンを
上記の誘導体に付加して、対応するテトラペプチドを生成できる。ヒスチジル残
基中のイミダゾール基の銅(II)に対する結合アフィニティーは、ヒスチジン
を3−メチルヒスチジンで置換するか、あるいは該刃ジル側鎖に追加の炭素原子
を加えることにより重鎮を延長することにより改良できる。
および添付図を参照することにより明らかとなろう。
図面の簡単な説明
第1図は、ラットの胃の写真であり、治療した動物と比較するための対照動物に
おける潰瘍形成を示す。該胃壁における円形の黒い点が胃潰瘍である。
第2図は、GHL−Cuの投与量の増大に伴う胃のpH(胃酸の分泌を示す)の
増加を示す。
第3図は、GtlL−Cuの投与量の増大に伴う肉眼的に観察可能な潰瘍形成の
減少を示す。
第4図は、飲料水療法後に観察された十二指腸潰瘍の治癒を示す。
第5図は、ラットの胃の写真であり、GIIL−Cuを使用した前処理による胃
の潰瘍形成の阻害を示す。
第6図は、エタノールで誘発された胃潰瘍の治癒を示す。
本発明を実施するための最良の態様
ここに記載したように、GHL 、 Ll(G 、GHL−CuSL)IG−C
uおよびこれらの様々な誘導体は活性な治療物質として利用でき、しかも(a)
温血動物における胃酸の分泌を減じ、(b)温血動物の胃内での細胞保護性の粘
液の分泌を増進し、(c)温血動物における胃潰瘍の形成を減じ、また(d)温
血動物の胃または腸で発生した潰瘍を治癒する際に使用するのに適した医薬の製
造で使用することができる。本発明の誘導体は米国特許第4.665.054号
および米国特許出願第312.295号に詳細に記載されている。これらを本発
明の参考文献とする。本発明の誘導体はエステル化により、水分子の除去により
、あるいはGHLまたはLHGのカルボン酸末端により親油性の誘導体の形成を
結果する基(アルコール、例えばオクタツール、メタノール、ベンジルアルコー
ルまたはNHsの何れか)を付加することにより調製できる。
GHL 、 IJIG 、 GHL−Cu、 LHG−Cuおよび幾つかの類似
体を胃および十二指腸潰瘍両者の動物モデル内でテストした。GHL−Cu、
LHG−Cuおよびその類似体は、過度の酸の分泌および95%エタノール摂取
両者により引き起こされた胃潰瘍形成を防止すの対照と比較した場合に目に見え
る病巣を殆ど消失させた。GHL−Cu、 LHG−Cuおよびその類似体によ
る前処理は、95%エタノール摂取により発現した胃の刺激状態および潰瘍形成
を防止することが分かった。GHL−Cu、 LOG−Cuおよびその類似体の
飲料水溶液としての投与も、該エタノールにより発現した潰瘍の治癒を促進する
。
GHL−Cu、 LHG−Cuおよびその類似体は、また既に形成された十二指
腸潰瘍の治癒を促進する。このモデル系において、潰瘍はシステアミンの注射に
より誘発させた。簡単に言えば、外科的にm認された潰瘍を有するラットを飲料
水中に分散させたGHL−CuまたはLHG−Cuで治療した。この研究の終了
時点で、治療されたラットは潰瘍数が少なく、かつ対照群と比較してより軽度の
潰瘍を示した。
GHL−Cu、 1.1(G−Cuおよびその類似体は、また胃潰瘍形成の防止
および既に発現している胃並びに十二指腸潰瘍の治癒両者において有効である。
GHL誘導体の合成における全化学反応は以下の式により特徴ずけられる。
G)IL−DH+ R−H−> GHL−R+ HJ実際に、この反応は、リジ
ンと他の2種のアミノ酸とを結合してGHLとする前に、該アミノ酸リジンにR
基を付加することにより最も容易に実施される。GHL−Rの形成および単離後
、銅(11)を該分子にキレート化して生物活性錯体を形成する。
GHL−Cuのより親油性の誘導体を形成するための全反応は以下の諸反応によ
り特徴ずけられる。
1) リジン−DH+ R−H−> リジン−R+ 8202) リジン−R十
保護L−ヒスチジン□〉保護し一ヒスチジンーし一リジンーR3)保護L−ヒ
スチジン−し一すジンーR−>部分的に保護されたし一ヒスチジンーし一リジン
ーR4) 部分的に保護されたし一ヒスチジンーし一すジンーR4護グリシン□
〉保護グリシル−し−ヒスチジン−L−リジン−R5) 保護グリシル−L−ヒ
スチジン−し−リジン−R−>グリシル−し−ヒスチジン−し−リジン−R6)
グリシル−し−ヒスチジン−し−リジン−R半胴(II) −>グリシル−し
−ヒスチジン−し−リジン−R:銅(II)LHG−Cuの高親油性誘導体を形
成するための全反応はG11L−Cuについて上記したものと同様であるが、リ
ジン−DHの代わりにグリシン−DHを初期反応成分として使用し、上記工程4
)における保護グリシンの代わりに保護リジンを使用する。
ここに開示する結果は、GHL 、 LOG 、’ GHL−Cu、 LHG−
Cuおよびその誘導体が種々1 の胃腸管の疾患、例えば吻合後の結腸の癒合、
腸管虚血後に生ずる病巣、壊死性の全腸炎、口腔、咽喉および食道の創傷などに
治癒作用を及ぼすであろうことを示唆している。GHL−Cuの一般的な治癒特
性は米国特許第4.810.693号および同第4、760.051号に記載さ
れている。これらを本発明の参考文献とする。
好ましい態様において、GHLまたはLHGあるいはGHL−CuもしくはLH
G−Cuの誘導l 体はC1〜2:1の比率で存在する。本発明の範囲内におい
て、ここに記載の組成物を経口でおよびカプセル剤として投与することが一般に
は好ましい。経口投与のために組成物をカプセル化(例えば、硬質ゼラチンの被
膜中に)する方法は当分野で周知である(ベーカー、リチャード(Baker、
Richard)、生物学的に活性な薬剤の制御放出(Controlled
Re1ease of Biologically Active Agen
ts)、ジョンウィリー&サンズ社、 1986)。また、一般に宿主体重1k
gにつき約0.1〜100 mgの用量で該組成物を投与することが好ましいが
、該用量は該患者の状態により変動する。更に、初めにGHL−CuまたはLH
G−Cuを使用した治療から開始し、次いで少量の銅(II)を含むまたは含ま
ない遊離ペプチド(GHLまたはL)IG)を使用して治療を継続することが好
ましい。
以下の実施例を概説すると、実施例1はグリシル−し−ヒスチジル−し−リジン
ベンジルエステル:1i(II)の合成を説明する。実施例2はグリシル−L−
ヒスチジル−し−リジンn−オクチルエステル:銅(II)の合成を説明する。
実施例3では、(A)グリシル−し−ヒスチジル−し−リジン叶ステアリルエス
テル:1i(II)の合成および(B)その別法による合成を説明する。いずれ
かの方法に基づいて、当業者は叶ステアリルアルコール(18個の炭素原子)を
n−バルミチルアルコール(16個の炭素原子)に代えてグリシル−L−ヒスチ
ジル−し−リジンn−ステアリルエステル:銅(11)を得ることができる。実
施例4は(^)グリシル−し−ヒスチジル−し−リジル−し−プロリル−し一バ
リルーL−フェニルアラニルーし一バリン:銅(II)およびグリシル−し−ヒ
スチジルーし一リジルーし一バリルーL−フェニルアラニルーL−バリン:銅(
II)ノ固相合成および(B)グリシル−L〜ヒスチジル−し−リジル−し−バ
リル−L−フェニルアラニル−L−バリンの溶液合成による調製を例示する。実
施例7は胃酸蓄積の阻害、細胞保護性粘液分泌の刺激、および温血動物における
胃潰瘍形成の減少を立証する。実施例8は既に形成された胃潰瘍のGHL−Cu
、 LHG−Cuおよびその誘導体による治癒を証明する。実施例9は本発明の
化合物の経口投与による十二指腸潰瘍の治癒を立証する。実施例10はエタノー
ル誘発性潰瘍の治癒並びに予防を明らかにする。
以下の実施例は例示の目的で与えられるのであり、本発明を何等制限するもので
はない。
実施例
動物に使用するGHL 、 LHG 5GHL−CuおよびLHG−Cuの調製
G)ILおよびLHGはガラス容器内で蒸留水中に溶解(50mgjil) L
、次いで3℃にて1時間20.000 x gにて遠心分離処理することにより
精製した。この処理により合成中に残された水−難溶性の物質を除去する。得ら
れた上澄を凍結乾燥し、0.5%酢酸溶液として3℃にてセファデックスG−1
0カラムに通す。溶媒前端部の通過後に溶出(254n−にあける吸収により監
視)する主ピーク画分を凍結乾燥する。
GHL−CuおよびLHG−Cuは、精製したGHLまたはL)IGを等モル量
の酢酸第2銅および水酸化ナトリウムと混合し、次いでエタノールを添加し、公
知の方法(バーキンス(Per’k 1ns)等、 [norg、Chin、A
cta、 1984.67、 PP、 93−99)で低温処理して沈澱させる
ことにより調製した。
化学試薬の入手源二以下の実施例で使用する化学試薬およびペプチド中間体は以
下の製造業者から入手した。シグマケミカル社<Sigma Chemical
Co、) (ミズーリー州、セントルイス)、ベニンシュララボラトリーズ(
Peninsula Laboratories)(カリフォルニア州、サンカ
ルロス)、アルドリッジケミカル社(AldridgeChea+1cal C
o、Hウィスコンシン州、ミルウォーキー)、ベガバイオケミカルズ(Vega
Biochemicals) (アリシナ州、ツーソン)、ピアースケミカル
社(pierceChemical Co、)(イリノイ州、ロックフォード)
、リサーチバイオケミカルズ(Research Biochemicals)
(オハイオ州、クリーブランド)、ファンウォーター&ロジャース(Van
Waters and Rogers) (カリフォルニア州、サウスサンフラ
ンシスコ)およびバケム社(Bachern、Inc、) (カリフォルニア州
、トーランス)。
実施例1ニゲリシル−し−ヒスチジル−し−リジンベンジルエステル:銅(II
)の合成N#−ベンジルオキシカルボニル−し−リジンベンジルエステルを1:
1へ牛サンーエタノールに溶解し、カップリング剤としてジシクロへキシルカル
ボジイミドを使用してN′″−t−ブチルオキシカルボニル−NLII−ベンジ
ルオキシカルボニル−し−ヒスチジンとカップリングした。重炭酸ナトリウム(
10%)を添加し、生成物を有機相に抽出した。生成物、N ’−t−ブチルオ
キシカルボニルーN′−ベンジルオキシカルボニル−し−ヒスチジル−No−ベ
ンジルオキシカルボニル−し−リジンベンジルエステルを溶液から再結晶化した
。保護したジペプチドのN−末端をトリフルオロ酢酸の50%ジクロロメタン溶
液中で30分撹拌し、次いで真空蒸発することにより除去した。この生成物 N
l+*−ベンジルオキシカルボニル−し−ヒスチジル−No−ベンツ′イルカ
ルボニルーL−リジンベンジルエステルをカップリング剤としてジシクロへキシ
ルカルボジイミドを使用してリジンとカップリングした。保護基を、氷酢酸中で
10%パラジウム炭素を使用した接触水添により除去した。凍結乾燥後、生成物
、グリシル−し−ヒスチジル−し−リジンベンジルエステルを水に溶解し、ダウ
エックス(Dowex)50 X−4カチオン交換樹脂上で、0.1Mの水酸化
アンモニウムにより溶出するイオン−交換クロマトグラフィーにより精製し、該
溶出液は即座に酢酸で中和した。更に、中性pHでのバイオレックス(Bior
e+c)63によるアニオン交換によって遊離のカルボキシル基を有する分解さ
れた生成物を除去した。
該グリシル−し一ヒスチジルーし一リジンベンジルエステルを、添加された等モ
ル量の酢酸鋼を含む水に溶解した。該溶液のpHを水酸化す1−IJウムにより
中性にした。この溶液を3℃にて1時間20.000 x gにて遠心分離して
、水−難溶性の物質を除去した。得られた上澄を凍結乾燥して、グリシル−1,
−ヒスチジル−し−リジンベンジルエステル:銅(II)を得た。
N@−ベンジルオキシカルボニル−し−リジン、n−オクタツール、ベンゼンお
よびp−)ルエンスルフォン酸−水和物の混合物をディーンシュターク(Dea
n−Stark)トラップを使用して一夜還流し、水を除去した。冷却後乾燥エ
チルエーテルを添加した。次に、この溶液を0℃にて一夜放置して沈澱させた。
沈澱固体の一部を50m1の炭酸カリウム溶液および50m lのジクロロメタ
ンに添加した。抽出後、相を分離し、有機相を水および塩水で洗浄し、次いで無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過し、蒸発しかつフラッシュカラムクロマト
グラフィーで精製することによりC−オクチルN1−ベンジルオキシカルボニル
−し−リジネートを得た。この生成物をテトラヒドロフランに溶解し、N ’−
t−ブチルオキシカルボニルーN1″−ベンジルオキシカルボニル−し−ヒスチ
ジン、イソブチルクロロホルメートおよびN−メチルモルホリンと混合した。蒸
発後、水および酢酸エチルを添加した。この生成物を有機相に抽出し、該有機相
を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過し、蒸発しかつフラッシュカラムクロ
マトグラフィーで精製することによりn−オクチルN ’−t−ブチルオキシカ
ルボニルーN1″−ベンジルオキシカルボニル−し−ヒスチジル−N@−ベンジ
ルオキシカルボニル−し−リジンを得た。
この生成物を30分間トリフルオロ酢酸の50%ジクロロメタン溶液に溶解し、
次いで蒸発させて、n〜オクチル−Nls−ベンジルオキシカルボニル−し−ヒ
スチジル−N−−ベンジルオキシカルボニル−し−リジンエステルを形成した。
これをテトラヒドロフランに溶解し、インブチルクロロホルメート、N−メチル
モルホリンおよびベンジルオキシカルボニルグリシンを添加してn−オクチルベ
ンジルオキシカルボニル−グリシン−N1″−ベンジルオキシカルボニル−し−
ヒスチジル−N”−ベンジルオキシカルボニル−し−リジネートを形成した。こ
れを氷酢酸に溶解し、−夜に渡り水添した。
得られたグリシル−し−ヒスチジル−し−リジンのn−オクチルエステルを、等
モル量の銅ジアセテートを添加することにより銅錯体に転化した。PHを水酸化
ナトリウムにより中性とした。この溶液を3℃にて1時間20.000 x g
にて遠心分離し、水難溶性の物質を除去した。得られた上澄を凍結乾燥して、グ
リシル−し−ヒスチジル−し−リジンn−オクチルエステル:銅(II)を得た
。
実施例3:
N”−ベンジルオキシカルボニル=し一リジン、n−ステアリルアルコール、ベ
ンゼンおよびp−トルエンスルフォン酸−水和物の混合物をディーンシュターク
(Dean−Stark) )ラップを使用して一夜還流して、水を除去した。
冷却後乾燥プロピルエーテルを添加して、全容積を6倍に増大した。この生成物
を0℃にて一夜沈澱させ、濾過した。濾液の一部を50m1の炭酸カリウム溶液
および50m1のジクロロメタンに添加した。抽出後、相を分離し、有機相を水
および塩水で洗浄し、次いで無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過し、蒸発し
かつフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製することによりn−ステアリル
N@−ベンジルオキシカルボニル−し−リジネートを得た。この生成物をテトラ
ヒドロフランに溶解し、N ” −t−ブチルオキシカルボニル−Nl−ベンジ
ルオキシカルボニル−し−ヒスチジン、イソブチルクロロホルメートおよびN−
メチルモルホリンと混合した。蒸発後、水およびプロピル酢酸を添加し、この生
成物を有機相に抽出し、該有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過し、
蒸発しかつフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製することによりn−ステ
アリルN′″−t−ブチルオキシカルボニル−111m−ベンジルオキシカルボ
ニル−し−ヒスチジル−N@−ベンジルオキシカルボニル−し−リジネートを得
た。
この生成物を30分間トリフルオロ酢酸の50%ジクロロメタノ溶液に溶解し、
次いで蒸発させて、n−ステアリル−171m−ベンジルオキシカルボニル−L
−ヒスチジル−N″−ベンジルオキシカルボニル−し−リジネートを形成した。
これをテトラヒドロフラン、イソブチルクロロホルメート、N−メチルモルポリ
ンおよびベンジルオキシカルボニルグリシンに溶解してローステアリルベンジル
オキシカルボニル−グリシル−171m−ベンジルオキシカルボニル−し−ヒス
チジル−No−ベンジルオキシカルボニル−1,−リジネートを形成した。これ
を30分間トリフルオロ酢酸の50%ジクロロメタン溶液に溶解し、次いで蒸発
させてグリシル−し−ヒスチジル−し−リジンのn−ステアリルエステルを形成
した。
生成した分子、グリシル−し−ヒスチジル−し−リジンのn−ステアリルエステ
ルを、等モル量の銅ジアセテートを添加することにより銅錯体に転化した。pu
を水酸化ナトリウムにより中性として、動物実験に有用な生成物を得た。
該n−ステアリルアルコールをn−バルミチルアルコールに代えることによりグ
リシル−L−ヒスチジル−し−リジンのn−バノ呟チルエステルが同様に合成で
きる。
B、グリシル−L−ヒスチジル−し−リジンのn−ステアリルエステル鋼(If
)の別法による合成
N”−ベンジルオキシカルボニル−L−リジン、n−ステアリルアルコール、p
−トルエンスルフォン酸−水和物およびベンゼンの混合物をディーンシュターク
(Dean−3tark) )ラップを使用して一緒に還流して、発生する水を
共沸的に除去した。
室温まで冷却し、次いで乾燥エチルエーテルを添加した後、n−ステアリルN@
−ベンジルオキシカルボニル−し−リジネートのp−トルエンスルフォン酸塩を
濾過により回収し、2Mの水性重炭酸カリウム溶液で処理し、ジクロロメタンで
抽出した。
蒸発することにより遊離アミンが得られ、これを乾燥テトラヒドロフランに再度
溶解し、−15℃にて撹拌したN ’−t−ブチルオキシカルボニルーN′″−
ベンジルオキシカルボニル−し−ヒスチジン、N−メチルモルホリンおよびイソ
ブチルクロロホルメートの乾燥T)IP溶液に添加した。生成する十分に保護さ
れたジペプチドエステルを室温にて1=1トリフルオロ酢酸/ジクロロメタンで
処理し、水性飽和重炭酸ナトリウム溶液で中和し、酢酸エチルで抽出した。蒸発
により、部分的に脱保護されたジペプチドが得られ、これを乾燥THFに再度溶
解し、−15℃にて撹拌したベンジルオキシカルボニル−グリシン、N−メチル
モルホリンおよびイソブチルクロロホルメートの乾燥THF溶液に添加した。生
成する十分に保護されたトリペプチドを、氷酢酸中で、室温にて、Pd−C触媒
の存在下で水素により処理して完全に脱保護した。濾過し、蒸発し、マイクロク
リスタリンセルロースカラム上で精製し、次いで凍結乾燥することにより三酢酸
塩として所定のトリペプチドのエステルを得た。
生成した分子、グリシル−し−ヒスチジル−し−リジンのn−ステアリルエステ
ルを、等モル量の銅ジアセテートを添加することにより銅錯体に転化した。pH
を水酸化ナトリウムにより中性として、動物実験に有用な生成物を得た。
該n−ステアリルアルコールをn−パルミチルアルコールに代えることによりグ
リシル−し−ヒスチジル−し−リジンのn−バルミチルエステルが同様に合成で
きる。
実施例4
これらのペプチドを、ペプチドの分野では一般的な標準的低温−相法(J、スチ
ュアート(Stewart)およびJ、ヤング(Young)、 5olid
Phase Peptide 5ynthesis。
1984、ピアースケミカル社(Pierce Chemical Co、 )
)により合成した。簡単に説明すれば、Boc−Val−0−Resinを、反
応試薬としてジシクロへキシルカルボジイミドを使用して他の保護されたアミノ
酸と周期的にカップリングした。保護アミノ酸、固相合成用の樹脂およびカップ
リング試薬はベニンシュララボラトリーズ(Peninsula Labora
tories;カリフォルニア州、サンカルロス)から得た。保護アミノ酸を周
期的な順序で添加して、所定のペプチドを得る。最終のペプチドは弗化水素を使
用して脱保護される。この最終のペプチドを、0.5%酢酸溶液に溶解し、セフ
ァデックスG−15カラム(ファルマシア(Phara+acia)社)に通し
て精製する。等モル量の銅酢酸を添加し、凍結乾燥することにより活性分子を得
る。
多量(multi−gran+ quantity)のグリシル−し−ヒスチジ
ル−し−リジル−し−バリル−L−フェニルアラニル−L−バリンを、側鎖保護
のためにt−ブチルオキシカルボニル保護基を使用しおよびカップリングのため
に混合無水物法を使用して、標準的な液相法により合成した。簡単に説明すれば
、L−バリンベンジルエステルp−トルエンスルフォン酸塩を、カップリング剤
としてインブチルクロロホルメートおよびN−メチルモルフォリンを使用して、
t−ブチルオキシカルボニル−し−フェニルアラニンとカップリング(−20℃
にて2時間、次いで周囲温度にて1時間)した。
このジペプチドのt−ブチルオキシカルボニル保護基を、次いでトリフルオロ酢
酸の30%ジクロロメタン溶液を使用し、室温にて30分処理して除去した。保
護アミノ酸(t−ブチルオキシカルボニル−し−バリン、N ”−t−ブチルオ
キシカルボニル−N”−ベンジルオキシカルボニル−し−リジン、’N”−t−
ブチルオキシカルボニル−Nl″−ベンジルオキシカルボニル−し−ヒスチジン
、ベンジルオキシカルボニルグリシン)を周期的順序で添加して所定のペプチド
を得た。この最終のペプチドを水から凍結乾燥し、C−18逆相カラム上での液
体クロマトグラフィーにより精製し、多量の所定のへキサペプチドを得た。
実施例5:L−リジル−し−ヒスチジルーグリシンの合成N ”−t−ブチルオ
キシカルボニル−Nlll−ベンジルオキシカルボニル−し=ヒスチジンをテト
ラヒドロフラン(THF)に溶解し、1当量のN−メチルモルフォリンにより中
和した。次いで、これをイソブチルクロロホルメートおよびN−メチルモルフォ
リンを使用してベンジルグリシネートのP−)ルエンスルフォン酸塩とカップリ
ングした。−20℃にて2時間、周囲温度にて更に1時間放置した後、該反応を
、2Nの重炭酸カリウム水性溶液の添加により停止した。この生成物を酢酸エチ
ルで抽出しまずIMの水性クエン酸溶液で、次いで飽和重炭酸ナトリウム溶液で
洗浄した。得られた有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥した。濾過し、蒸発す
ることによりベンジルN ”−t−ブチルオキシカルボニル−Null−ベンジ
ルオキシカルボニル−し−ヒスチジル−グリシンを得た。
この生成物を5分で塩化水素の無水メタノール(0℃で飽和)に溶解し、減圧下
で溶媒を除去して、ベンジルNl″−ベンジルオキシカルボニル−し−ヒスチジ
ル−グリシネートを形成した。これをテトラヒドロフランに溶解し、イソブチル
クロロホルメート、N−メチルモルフォリンおよびN”、N”−ジベンジルオキ
シカルボニル−し−リジンを添加して、ベンジルN’、N”−ジベンジルオキシ
カルボニル−し−リジル−し−ヒスチジル−グリシネートを形成(−20℃にて
3時間、周囲温度にて更に1時間放置)した。次いで、この生成物をメタノール
/酢酸(1:1 (v/v))に溶解し、10%Pd−C触媒の存在下で一夜水
添した。生成したL−IJリジルL−ヒスチジル−グリシンを水から数回凍結乾
燥し、次いでC−18逆相カラム上での液体クロマトグラフィーにより精製し、
泡状の白色固体として所定のトリペプチドの三酢酸塩を得た。
多量のし一リジルーし一ヒスチジルーグリシルーし一バリルーL−フェニルアラ
ニルーし−バリンを、α−(化合町名では肩付のaで表示)窒素用にt−ブチル
オキシカルボニル保護基を使用し、側鎖保護のためにベンジルオキシカルボニル
基を使用し、かつカップリングのために混合無水物法を使用して、標準的な液相
法により合成シタ。簡単にいえば、L−バリンベンジルエステルのP−)ルエン
スルホン酸塩を、インブチルクロロホルメートおよびN−メチルモルフォリンを
カップリング剤として使用してt−ブチルオキシカルボニル−し−フェニルアラ
ニンとカップリング(−20℃にて2時間、周囲温度にて更に1時間放置)した
。次いで、このジペプチドのt−ブチルオキシカルボニル保護基を、トリフルオ
ロ酢酸の30%ジクロロメタン溶液で室温にて30分処理することにより除去し
た。保護アミノ酸(t−ブチルオキシカルボニル−し−バリン、t−ブチルオキ
シカルボニル−グリシン、N ” −t−ブチルオキシカルボニル−Nlll−
ベンジルオキシカルボニル−し−ヒスチジン、N’、N”−ジベンジルオキシカ
ルボニル−し−リジン)を周期的な順序で添加して、所定のペプチドを得た。こ
の最終のペプチドを、10%Pd−C触媒の存在下で、5日間氷酢酸中で水素ガ
スを使用して完全に脱保護した。この最終ペプチドを水から凍結乾燥し、次いで
C−18逆相カラム上での液体クロマトグラフィーにより精製して、多量の所定
のへキサペプチドを得た。
多量の所定のペプチドを、最小の精製操作で高純度で生成するためには、上記の
系統的な合成が幾つかの固相合成法よりも優れていることがわかった。
実施例7:シエイ(Shay)モデルの研究シェイ(Shay)の方法により、
ラット中に胃潰瘍を発生させた。即ち、ラットの胃と腸との間の通路を縛り、胃
酸を蓄積させ、潰瘍形成した。治療のために、該ラットにはlQmgのGHL
、 GHL−Cuまたはその誘導体を含む0.25m1の塩水溶液を挿管療法に
より胃に投与した。対照用のラットには塩水のみを投与した。24時間後に、胃
の写真撮影を行い、かつ胃の酸度を測定した。
この実験の結果を表1に示す。表1には、ラット中の胃酸蓄積の阻害および細胞
保護性の粘液の分泌の刺激を示した。該粘液産生は肉眼で0〜→++十までラン
ク付けし、ここで0は実質的に粘液の分泌がないことを意味し、++++は著し
く粘液が分泌されることを示す。
対照 2.O1±0.27 観測不能
GHL 3.26±0.47 ++
GHL + GHL−Cu 6.52±0.70 ++++GHL−Cu 6.
94±0.25 +十++実施例8ニジエイ(Shay)モデルの研究シェイ(
Shay)の方法により、ラット中に胃潰瘍を発生させた。即ち、ラットの胃と
腸との間の通路を縛り、胃酸を蓄積させた。潰瘍形成は結紮後18〜24時間で
肉眼的に観察された。
治療のために、該ラットにはGHL−Cuまたはその誘導体を含む0.25m1
の塩水溶液を、外科的処置後即座に胃供給管を介して該胃に投与した。対照用の
ラットには塩水のみを投与した。24時間後に、ラットを殺し、胃を取り出しそ
の写真撮影を行った。胃の内容物の酸度をも測定した。
ここに報告する実験において、ラットは種々の用量のグリシル−し−ヒスチジル
−L−リジン(GHL) 、GHI、−Cu (2: 1)またはCIの銅錯体
としてのGHLの種々の類似体であるGHL−Cu (1:1)錯体で治療した
。
胃潰瘍を上記の如くラット群に誘発させた。これらの動物に増大する量のGHL
−Cu、即ち2モルのGHLと1モルのCu(2:1) 、等モル量錯体(1:
1)または銅を含まないGIILのいずれかを投与した。24時間後に、胃を取
り出し、pHを測定し、かつ肉眼観察可能な潰瘍を有する胃の割合を決定した。
この一連の実験の結果を表2に示す。表2は、胃酸蓄積の阻害(対照と比較した
際の胃液のより高いpHにより示される)および肉眼観察により潰瘍であること
が明らかとなった胃の割合を示す。潰瘍の存在は、その寸法とは無関係に単一の
病巣が見つかった場合に正と計測する。塩水で処理した胃は多数の大きな病巣を
有していたが、治療した動物では、存在したさしても数が少なくしかもより小さ
な潰瘍を有するにすぎなかった。グリシル−し−ヒスチジル−し−リジン: C
u(2:1)およびグリシル−し−ヒスチジル−17−リジン: Cu(C1)
は両者ともに潰瘍形成を阻害し、かつ投与量に応じた胃の内容物のpH上昇を示
した。
塩水 25 2.06±0.61 72GHI、 10 5 2.84±0.9
0 40GIIL−Cu (2:1) 3 2 2.72±1.03 50GH
L−Cu (2:1) 10 2 6.38±1.01 11G)IL−Cu
(1:1) 1 7 3.80±1.34 33GHL−Cu (C1) 3
8 485±1.17 0GHL−Cu (C1) 10 13 7.23±0
.64 0典型的な実験のラットの胃の代表的な写真を第1図に示す。上の写真
は24時間後の塩水で処理した胃を示し、多数の潰瘍性病巣の存在を示している
。下の写真はGltL−Cu (1:1)10Il+gで治療した例を示し、病
巣形成が完全に阻害されていることを示している。G)IL−Cu (1:1)
の量の増大に伴う胃のpHの上昇(胃酸分泌の減少を意味する)が第2図に示さ
れている。GHL−Cuの対応する投与量に伴う肉眼観察可能な潰瘍形成におけ
る減少は第3図に示されている。
グリシル−し−ヒスチジル−し−リジンの類似体もラットモデル中で潰瘍形成を
阻害することがわかっている。テストしたいくつかの該類似体の結果の概要を以
下の表3に示す。該化合物全てはC1銅錯体としてテストした。
塩水 −252,06±0.61 72GHLオクチルエステル:Cu 、3
8 3.50±1.18 25GHLオクチルエステルニCu 10 8 6.
18±0.98 0LGH−Cu 3 9 3.61 ±1.00 11GH(
1−メチル)L:Cu 1 6 2.17±0.82 17GIILペンタデシ
ルエステル:Cu3 6 3.27±0.82 0実施例9:十二指腸潰瘍の治
癒
システアミンは、皮下注射した場合にラット中に慢性的な十二指腸潰瘍を誘発す
る(オルセン(Olsen) P、 S、 、ボールセン(Poulsen)S
、S、、サーケルセン(Therkelsen)K、、およびネキソ(liex
o) E、、の、「合成ヒトガストロンの経口投与はラット中の慢性十二指腸潰
瘍の治癒を促進する」と題する論文、Gastroenterology、 1
9g6゜90、 pp、 91.1−917)。
十二指腸潰瘍は、6時間間隔でシステアミン(350mg/kgおよび175
mg/kg)を一群の40S、 D、ラット(雄および雌)に皮下投与すること
により誘発させた。塩水(5cc>を皮下注射して流体を与えた。7日後に生存
していた動物(n = 34)を開腹した。該十二指腸を外部から観察して肝臓
および他の周辺組織の癒着の程度を調べた。十二指腸潰瘍を有する動物を(性別
に基づいて)無作為抽出し、蒸溜水中に溶解したGflL−Cu (2:1)ま
たは単なる蒸留水を与えた。これらの動物を25日間飼育し、鎮静剤を投与し、
胃および十二指腸を取り出し、内部の検査のために解剖した。結果を得、これら
を記録し、検体を立体顕微鏡で観察するために10%の緩衝ホルマリンに浸漬し
た。
以下のランク付けを使用して潰瘍形成のひどさを表した。
0・・・潰瘍形成の徴候なし。
1・・・僅かな潰瘍形成、十二指腸全体に及ぶ広がりはない。
2・・・中程度の潰瘍形成、周辺組織の固定あり。
3・・・十二指腸全体に及ぶ重度の潰瘍形成あり。
開腹を実施した日に、28匹(6匹の雌、12匹の雄)のラットが、十二指腸の
周辺組織への著しい癒着を示すことがわかった。これらの動物を性別に基づいて
無作為抽出し、GHL−Cu投与群または対照群の何れかに分けた。25日間の
飲料水による治療(1日当たりの前投与量は0.6 mg/kg)の後、ラット
を鎮静剤処理し、解剖のために準備した。胃および十二指腸を取り出し、残留す
る癒着の程度に関して調べた。検体を10%ホルマリンに浸漬する前に十二指腸
の内部を検査した。大まかな検査時点での結果は、14匹の対照中11匹が主と
して肝臓にまで及ぶ著しい残留潰瘍を有することを示した。GHL−Cu投与群
の動物は14匹の動物中7匹という、幾分僅かな潰瘍形成を示した。
顕微鏡検査結果および潰瘍のひどさの程度は以下の通りであった。
潰瘍の程度を第4図に図式的に示した。
) 概して、対照群と比較した場合、GHL−Cu (2:l)投与群の動物は
治療の利益を受けていることがわかる。潰瘍が殆どのG)IL−[:u投与ラッ
トに存在するが、その程度は軽減されている。顕微鏡観察の時点において、4匹
の動物は確認し得る潰瘍をもたなかった。潰瘍貫入の深さはGHL−Cu投与群
において減じられていた。
実施例10:エタノール誘発胃潰瘍
一連のエタノール誘発胃潰瘍の研究を実施した。潰瘍は95%エチルアルコール
の経口投与により誘発させた(Scan、 J、 Ga5troentero1
.、1988.23. p9.665−671)。この研究は、グリシル−し−
ヒスチジル−し−リジン二Cuの予防並びに治癒効果両者を決定するために行っ
た。
るために実施した。12時間の絶食後、300〜400 g SDフラット群増
大する量のエタノールを胃供給管を介して注入した。以下の用量を使用した。
1、25 ml/kg (n = 3)2.5 ml/kg (n = 3)
5.0 ml/kg (n = 3)
1時間後、これらのラットにベンドパルビタールを過剰投与し、胃を取り出した
。胃粘膜を検査したところ、血管の麿爛を含む多数の大きな表層潰瘍が見られた
。投与群全てに重度の「孔のある(pitting) J型の潰瘍が見られた。
5.0 ml/kg投与群は投与層に最も重度の損傷を受け、1.25 lil
/kg投与群は最も軽度の損傷を95%エタノールの投与!L2. Oml/k
gを選び、ラット内に胃潰瘍を誘発させた。
エタノールの摂取前に、3群のラットを以下の如く銭のグリシル−し−ヒスチジ
ル−し−リジン: Cu(1:1)溶液0.5mlで前処理した。
群1:エタノール投与の2時間前
群2:エタノール投与の4時間前
20一
群3:エタノール投与の6時間前
更に、4匹のラットを前処理しない対照として使用した。エタノールの投与1時
間後に、胃を取り出し、上記のように潰瘍の存在について検査した。全ての対照
は上記の用量応答研究で見られたものと同様な潰瘍を、即ち胃壁の血管を含む赤
色の表層潰瘍を有していた。
グリシル−し−ヒスチジル−し−リジン: (:u(1:1)による前処理は以
下の結果を与えた。
群1:エタノール投与の2時間前の前処理−潰瘍形成の証拠なし。
群2:エタノール投与の4時間前の前処理一対照よりも大幅に良好であるが、小
さな潰瘍が見られた。
群3:エタノール投与の6時間前の前処理一種々の結果を含む。1匹のラットは
対照と殆ど同じように多数の病巣を有していた。1匹のラットは目に見える潰瘍
をもたず、1匹のラットは4時間前の前処理群と同様な小さな潰瘍を有していた
。
対照群の胃、即ち前処理なしの動物群の胃の写真(上の写真)およびエタノール
投与の2時間前にGHL−Cuで前処理した動物群の胃の写真(下の写真)を第
5図に示す。
グリシル−し−ヒスチジル−し−リジン: Cu(1:1)による前処理は、9
5%エタノールの投与の2時間前に投与した場合には、胃の潰瘍形成を首尾良く
阻害した。
このような結果は、例えば本発明の化合物でアルコール中毒患者の治療がかかる
対象において一般にみられるアルコール誘発性の胃または十二指腸潰瘍を予防で
きることを示している。更に、前処理は血流中に吸収されるアルコールの量を低
減し、その結果として種々のアルコール関連副作用の発生を軽減する可能性があ
る。
胃潰瘍の治癒
グリシル−し−ヒスチジル−し−リジン: Cu(2:1>の95%エタノール
により誘発される潰瘍の治癒能力も検討した。この研究において、潰瘍は4 m
l/kgの95%エタノールの投与により誘発させた。次いで、ラットを、(1
01mg/mlおよび0.1 mg/m1(1日当たりの全投与量はそれぞれ1
.6 mg/kgおよび16 mg/kg)の用量のグリシル−し−ヒスチジル
−1、−リジン: Cu(2:l)の飲料水溶液で治療した。潰瘍形成後7日目
に殺し、その胃を潰瘍の存在について検査した。
以下のランク付けを使用して潰瘍形成の程度を表示した。
0・・・潰瘍形成の徴候なし。
1・・・幾分かの刺激状態あり。
2・・・小さな潰瘍が存在。
3・・・大きな潰瘍が存在。
この検査の結果および咳潰瘍のひどさのランクを以下に示す。
潰瘍の程度を第6図に図式的に示した。
何れの投与量においても、GHL−Cuで治療した動物は対照と比較した場合に
該治療の利益を受けた。潰瘍が存在してもGHL−Cuで治療したラット中には
より少ない潰瘍しか存在せず、また既に存在していた潰瘍の程度も軽減された。
動物の大多数が検査の段階では確認し得る潰瘍をもたなかった。
上記のことから、本発明の特定の態様を例示の目的でここに記載してきたが、本
発明の精神並びに範囲を逸脱することなしに種々の改良が可能であると理解すべ
きである。従って、本発明は請求の範囲を除き、何等制限されない。
浄書(内容に変更なし)
第2図
投与量(all)
GHL:Ctl (1:l)の投与量
第3図
浄書(内容に変更なし)
第4図
潰瘍の程度
平成 年 月 日
Claims (6)
- 1.以下の化合物: L−リジル−L−ヒスチジル−グリシンL−リジル−L−ヒスチジル−グリシン :Cu(II)L−リジル−L−ヒスチジル(1−メチル)−グリシン:Cu( II)以下の一般式で表されるLHG−Cuの誘導体:〔L−リジル−L−レヒ スチジル−グリシン−CO−R〕:Cu(II)ここで、Rは炭素原子数1〜1 8のアルキル基、炭素原子数6〜12のアリール基、炭素原子数1〜18のアル コキシ基および炭素原子数6〜12のアリールオキシ基からなる群から選はれる 基であり、あるいはRはL−プロリル−L−バリル−L−フェニルアラニル−L −バリンまたはL−バリル−L−フェニルアラニル−L−バリンである、および 以下の一般式で表されるLHG−Cuの誘導体:〔L−リジル−L−ヒスチジル −グリシン−CO−R〕:Cu(II)ここでXはグリシル−L−アラニル、グ リシル−L−セリルまたはグリシル−L−バリルであり、Rは炭素原子数1〜1 8のアルキル基、炭素原子数6〜12のアリール基、炭素原子数1〜18のアル コキシ基および炭素原子数6〜12のアリールオキシ基からなる群から選ばれる 基であり、またはRはしープロリル−L−バリル−L−フェニルアラニル−L− バリンまたはL−バリル−L−フェニルアラニル−L−バリンである、からなる 群から選ばれる化合物を含む活性な治療物質として使用する組成物。
- 2.温血動物における胃酸の分泌を減じるための医薬の製造に使用する化合物で あって、該化合物が、以下の化合物: L−リジル−L−ヒスチジル−グリシンL−リジル−L−ヒスチジル−グリシン :Cu(II)グリシル−L−ヒスチジル(1−メチル)−L−リジン:Cu( II)レリジル−L−レヒスチジル(1−メチル)−グリシン:Cu(II)以 下の一般式で表されるLHG−Cuの誘導体:〔L−リジル−L−ヒスチジル− グリシン−CO−R〕:Cu(Il)ここで、Rは炭素原子数1〜18のアルキ ル基、炭素原子数6〜12のアリール基、炭素原子数1〜18のアルコキシ基お よび炭素原子数6〜12のアリールオキシ基からなる群から選ばれる基であり、 あるいはRはし−プロリル−L−バリル−L−フェニルアラニル−L−バリンま たはしーバリル−L−フェニルアラニル−L−バリンである、および以下の一般 式で表されるLHG−Cuの誘導体:〔X−L−ヒスチジル−グリシン−CO− R〕:Cu(II)ここでXはグリシル−L−アラニル、グリシル−L−セリル またはグリシル−L−バリルであり、Rは炭素原子数1〜18のアルキル基、炭 素原子数6〜12のアリール基、炭素原子数1〜18のアルコキシ基および炭素 原子数6〜12のアリールオキシ基からなる群から選はれる基であり、またはR はL−プロリル−L−バリル−L−フェニルアラニル−L−バリンまたはL−バ リル−L−フェニルアラニル−L−バリンである、からなる群から選ばれる化合 物であることを特徴とする上記化合物。
- 3.温血動物の胃における細胞保護性の粘液の分泌を増すための医薬の製造に使 用する化合物であって、該化合物が、以下の化合物:L−リジル−L−ヒスチジ ル−グリシンL−リジル−L−レヒスチジル−グリシン:Cu(II)グリシル −L−ヒスチジル(1−メチル)−L−リジン:Cu(II)L−リジル−L− ヒスチジル(1−メチル)−グリシン:Cu(II)以下の一般式で表されるL HG−Cuの誘導体:〔L−リジル−L−ヒスチジル−グリシン−CO−R〕: Cu(II)ここで、Rは炭素原子数1〜18のアルキル基、炭素原子数6〜1 2のアリール基、炭素原子数1〜18のアルコキシ基および炭素原子数6〜12 のアリールオキシ基からなる群から選ばれる基であり、あるいはRはL−プロリ ル−L−バリル−L−フェニルアラニル−L−バリンまたはし−バリル−L−フ ェニルアラニル−L−バリンである、および以下の一般式で表されるLHG−C uの誘導体:〔X−L−ヒスチジル−グリシン−CO−R〕:Cu(II)ここ でXはグリシル−L−アラニル、グワシル−L−セリルまたはグリシル−L−バ リルであり、Rは炭素原子数1〜18のアルキル基、炭素原子数6〜12のアリ ール基、炭素原子数1〜18のアルコキシ基および炭素原子数6〜12のアリー ルオキシ基からなる群から選ばれる基であり、またはRはし−プロリル−L−バ リル−L−フェニルアラニル−L−レバリンまたはし−バリル−L−フェニルア ラニル−L−バリンである、からなる群から選ばれる化合物であることを特徴と する上記化合物。
- 4.温血動物における胃潰瘍の形成を軽減するための医薬の製造に使用する化合 物であって、核化合物が、以下の化合物:L−リジル−L−ヒスチジル−グリシ ンL−リジル−L−ヒスチジル−グリシン:Cu(II)グリシル−L−ヒスチ ジル(1−メチル)−L−リジン:Cu(II)L−リジル−L−ヒスチジル( 1−メチル)−グリシン:Cu(II)以下の一段式で表されるLHG−Cuの 誘導体:〔L−リジル−L−ヒスチジル−グリシン−CO−R〕:Cu(II) ここで、Rは炭素原子数1〜18のアルキル基、炭素原子数6〜12のアリール 基、炭素原子数1〜18のアルコキシ基および炭素原子数6〜12のアリールオ キシ基からなる群から選ばれる基であり、あるいはRはL−プロリル−L−バリ ル−L−フェニルアラニル−L−バリンまたはL−バリル−L−フェニルアラニ ル−L−バリンである、および以下の一般式で表されるLHG−Cuの誘導体: 〔X−L−ヒスチジル−グリシン−CO−R〕:Cu(II)ここでXはグリシ ル−L−アラニル、グリシル−L−セリルまたはグリシル−L−バリルであり、 Rは炭素原子数1〜18のアルキル基、炭素原子数6〜12のアリール基、炭素 原子数1〜18のアルコキシ基および炭素原子数6〜12のアリールオキシ基か らなる群から選ばれる基であり、またはRはし−プロリル−L−バリル−L−フ ェニルアラニル−L−バリンまたはし−バリル−L−フェニルアラニル−L−バ リンである、からなる群から選はれる化合物であることを特徴とする上記化合物 。
- 5.温血動物における胃または腸潰瘍を治癒するための医薬の製造に使用する化 合物であって、該化合物が、以下の化合物:グリシル−L−レヒスチジル−L− リジングリシル−L−ヒスチジル−L−リジン:Cu(II)グリシル−L−ヒ スチジル(1−メチル)−L−リジン:Cu(II)以下の一段式で表されるG HL−Cuの誘導体:〔グリシル−L−ヒスチジル−L−リジン−CO−R〕: Cu(II)ここで、Rは炭素原子数1〜18のアルキル基、炭素原子数6〜1 2のアリール基、炭素原子数1〜18のアルコキシ基および炭素原子数6〜12 のアリールオキシ基からなる群から選ばれる基であり、あるいはRはL−プロリ ル−L−バリル−L−フェニルアラニル−L−バリンまたはし−バリル−L−フ ェニルアラニル−L−バリンである、および以下の一般式で表されるGHL−C uの誘導体:〔X−L−ヒスチジル−L−リジン−CO−R〕:Cu(II)こ こでXはグリシル−L−アラニル、グリシル−L−セリルまたはグリシル−L− バリルであり、Rは炭素原子数1〜18のアルキル基、炭素原子数6〜12のア リール基、炭素原子数1〜18のアルコキシ基および炭素原子数6〜12のアリ ールオキシ基からなる群から選ばれる基であり、またはRはレブロリル−L−バ リル−L−フェニルアラニル−L−バリンまたは−バリル−L−フェニルアラニ ル−L−バリンである、からなる群から選ばれる化合物であることを特徴とする 上記化合物。
- 6.温血動物における胃または腸潰瘍を治癒するための医薬の製造に使用する化 合物であって、核化合物が、以下の化合物:L−リジル−L−ヒスチジル−グリ シンL−リジル−L−ヒスチジル−グリシン:Cu(II)L−リジル−L−ヒ スチジル(1−メチル)−グリシン:Cu(II)以下の一般式で表されるLH G−Cuの誘導体:〔L−リジル−L−レヒスチジル−グリシン−CO−R〕: Cu(II)ここで、Rは炭素原子数1〜18のアルキル基、炭素原子数6〜1 2のアリール基、炭素原子数1〜18のアルコキシ基および炭素原子数6〜12 のアリールオキシ基からなる群から選ばれる基であり、あるいはRはL−プロリ ル−L−バリル−L−フェニルアラニル−L−バリンまたはL−バリル−L−フ ェニルアラニル−L−バリンである、および以下の一般式で表されるLHG−C uの誘導体:〔X−L−ヒスチジル−グリシン−CO−R〕:Cu(II)ここ でXはグリシル−L−アラニル、グリシル−L−セリルまたはグリシル−L−バ リルであり、Rは炭素原子数1〜18のアルキル基、炭素原子数6〜12のアリ ール基、炭素原子数1〜18のアルコキシ基および炭素原子数6〜12のアリー ルオキシ基からなる群から選はれる基であり、またはRはL−プロリル−L−バ リル−L−フエニルアラニル−L−バリンまたはL−バリル−L−フェニルアラ ニル−L−バリンである、からなる群から選ばれる化合物であることを特徴とす る上記化合物。
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