JPH0550301B2 - - Google Patents

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JPH0550301B2
JPH0550301B2 JP60095568A JP9556885A JPH0550301B2 JP H0550301 B2 JPH0550301 B2 JP H0550301B2 JP 60095568 A JP60095568 A JP 60095568A JP 9556885 A JP9556885 A JP 9556885A JP H0550301 B2 JPH0550301 B2 JP H0550301B2
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plasma
blood
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inlet
substances
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Hiroyuki Watanabe
Takao Nishimura
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Asahi Kasei Medical Co Ltd
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Asahi Medical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は、血液の浄化装置に関する。さらに詳
しくは、全身性エリテマトーデス、慢性関節リウ
マチ、重症筋無力症などの免疫系疾患患者の血液
中より、白血球と血漿中の免疫グロブリン及び免
疫グロブリン複合体等の悪性物質を同時に効率よ
く除去し、血液を浄化する装置に関する。 (従来技術とその問題点) 全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチ、
重症筋無力症、Sjogren症候群、全身性強皮症、
グツドバスチヤー症候群、癌、肝不全などの免疫
系の異常を生じた疾患には、体液性免疫物質に着
目して、血漿中の免疫グロブリン及び免疫グロブ
リン複合体等の悪性物質を除去する治療法と細胞
性免疫物質に着目して、免疫異常が生じたリンパ
球等の白血球を除去する治療法とが知られてい
る。体液性免疫物質を除去する方法としては、遠
心分離器、膜分離を利用した血漿交換療法、2重
ロ過法、冷却ロ過法および免疫グロブリン等を吸
着する吸着剤を利用した吸着法があり、細胞性免
疫物質を除去する方法としては、血球の比重差を
利用した遠心分離法、血球の繊維への粘着を利用
した繊維カラム法がある。しかし公知のこれらの
方法で悪性物質等の除去治療を行つても、一時的
には臨床改善が見受けられるが、血漿中の悪性物
質の除去だけでは、患者体内にある免疫異常が生
じたリンパ球等の白血球からすぐに免疫グロブリ
ン、更には免疫グロブリン複合体等の悪性物質が
血漿中に産生されるために、又、血液中の免疫異
常が生じたリンパ球などの白血球等の除去だけで
は、患者体内の血中以外の場所にある免疫異常が
生じたリンパ球等の白血球が患者の血液中にすぐ
出てくるために、すぐにまた血漿中の免疫グロブ
リン、及び免疫グロブリン複合体等の悪性物質や
リンパ球等の白血球の量が治療前と同等かそれ以
上になつてしまい、それとともに臨床症状も元に
もどるか悪化してしまう。その為、くり返し、上
記療法を行わなければならず、患者及び医者、技
術者の負担は大きく治療にかかる費用も膨大であ
つた。さらに、原因物質が明確でなかつたので、
体液性免疫物質を除去する治療法と細胞性免疫物
質を除去する治療法がそれぞれ別々に行なわれて
きた。 しかし最近の免疫学の発達により、全身性エリ
テマトーデス、慢性関節リウマチ、重症筋無力症
などの免疫系の異常を生じた疾患の病因物質は、
免疫異常が生じたリンパ球等の白血球と免疫グロ
ブリン及び免疫グロブリン複合体等の悪性物質で
あり、両者が共に作用していることがほぼ明らか
にされつつある。こうした疾患患者の血液中よ
り、免疫グロブリン及び免疫グロブリン複合体等
の悪性物質と、これらを生産する免疫異常が生じ
たリンパ球等の白血球とを、同時に除去すること
により、患者血液中の免疫グロブリン及び免疫グ
ロブリン複合体等の悪性物質の量を相当期間に渡
つて低いレベルに抑えて臨床改善効果を維持でき
るものと期待される。しかしながら患者血液中よ
り免疫異常が生じたリンパ球等の白血球と、免疫
グロブリン及び免疫グロブリン複合体等の悪性物
質とを同時に効率良く除去する装置は現在までの
ところ、知られていない。 (発明の目的) 本発明は、全身性エリテマトーデス、慢性関節
リウマチ、重症筋無力症などの免疫系の異常を生
じた患者の血液中より、白血球と血漿中の免疫グ
ロブリン及び免疫グロブリン複合体等の悪性物質
を同時に効率よく除去し、血液を浄化する装置を
提供することを目的とする。 (発明の構成) 本発明の装置は、血液入口と浄化血液出口との
間に、血液の入口と白血球が除かれた血液の出口
を有する容器の中に白血球を捕捉除去し他の血球
及び血漿を通過させる平均直径3μm未満の繊維
からなる白血球除去材が内蔵されてなる。 白血球除去手段と血漿分離手段と血液−血漿混
合手段をもつ血液流通系路を設け、且つ上記血漿
分離手段と血液−血漿混合手段との間には、血漿
浄化手段をもつ血漿流通系路を設けたことを特徴
とする。 (実施態様) 本発明で対象とする除去物質は、白血球と免疫
グロブリン及び免疫グロブリン複合体等の悪性物
質であるが、より詳細に説明すると、細胞性免疫
物質としては、リンパ球の亜群であるB細胞、T
細胞、K細胞、NK細胞と、マクロフアージ、好
中球、好酸球、好塩基球等であり、体液性免疫物
質としては、通常のイムノグロブリン(G、M、
A、D、E)、リウマチ因子、抗核抗体、抗DNA
抗体、抗リンパ球抗体、抗赤血球抗体、抗血小板
抗体、アセチルコリンレセプター抗体、血清脱髄
抗体、抗サイログロブリン抗体、抗マイクロゾー
ム抗体、抗大腸抗体等の自己抗体を含むイムノグ
ロブリン、イムノグロブリンの還元生成物、化学
修飾生成物等のイムノグロブリン誘導体、イムノ
グロブリン間またはイムノグロブリンと他の物
質、特に抗原および抗原様物質との複合体等であ
る。 本発明は、これ等の中でも特に免疫疾患の原因
および進行と深い係りをもつリンパ球と自己抗体
および免疫グロブリン複合体の除去を目指してい
る。以下、添付図面により本発明を詳細に説明す
る。 第1図は、本発明の血液浄化用装置の1例を示
す説明図である。血液の流れにしたがつて本発明
装置を説明すると、血液は血液入口1より入り、
必要に応じ、例えばローラーポンプの如きポンプ
2により、白血球除去手段3に送られる。血液を
直接導入する場合は、通常シヤント(図示せず)
が使用される。白血球除去手段3に送られた血液
は、ここで血液に存在するリンパ球、顆粒球等の
白血球が除去される。白血球が除去された血液
は、血漿分離手段4に送られ、ここで血球等が濃
縮された血液と血球等を含まない血漿に分離され
る。血漿分離手段4により分離された血漿は、必
要に応じローラーポンプの如きポンプ5により血
漿浄化手段6に送られ、ここで、血漿中に存在す
る免疫グロブリン及び免疫グロブリン複合体等の
悪性物質が除去される。浄化された血漿は、血液
−血漿混合手段7に送られ、そこで血漿分離手段
4からきた濃縮された血液と混合され、血液出口
8に送られる。 第2図は、本発明の血液浄化用装置の他の1例
を示す説明図である。血液は血液入口1より入
り、必要に応じ、例えばローラーポンプの如きポ
ンプ2により、血漿分離手段4に送られる。血液
を直接導入する場合は、通常シヤントが使用され
る。血漿分離手段4に送られた血液は、ここで血
球等が濃縮された血液と血球等を含まない血漿に
分離される。血漿分離手段4により分離された血
漿は、必要に応じローラーポンプの如きポンプ5
により血漿浄化手段6に送られ、ここで、血漿中
に存在する免疫グロブリン及び免疫グロブリン複
合体等の悪性物質が除去される。浄化された血漿
は、血液−血漿混合手段7に送られ、そこで血漿
分離手段4からきた濃縮された血液と混合され
る。混合された血液は、白血球除去手段3に送ら
れる。白血球除去手段3に送られた血液は、ここ
で血液中に存在するリンパ球、顆粒球等の白血球
が除去され血液出口8に送られる。 第3図は、本発明装置のさらに他の1例を示す
説明図である。血液は血液入口1より入り、必要
に応じポンプ2により白血球除去手段3に送られ
る。血液を直接導入する場合は、通常シヤントを
使用する。白血球除去手段3に送られた血液は、
ここで血液中に存在するリンパ球、顆粒球等の白
血球が除去される。白血球が除去された血液は、
血液−血漿混合手段7に送られる。血液−血漿混
合手段7に導入された血液は、後述するように血
漿浄化手段6を経て送られてきた浄化血漿と混合
され、次の血漿分離手段4に送られる。血漿分離
手段4で分離された血漿は、必要に応じローラー
ポンプの如きポンプ5により、血漿浄化手段6に
送られ、ここで、血漿中に存在する免疫グロブリ
ン及び免疫グロブリン複合体等の悪性物質が除去
される。浄化された血漿は、血液−血漿混合手段
7に送られ、白血球除去手段3より送られてきた
血液と混合される。 本発明に用いられる白血球除去手段としては、
血液の入口、白血球が除かれた血液の出口をそな
え、血液の入口と出口との間に、白血球を捕捉除
去し、他の血球及び血漿を通過させる白血球除去
材を有するものが好ましい。第4図は、本発明白
血球除去手段の1例を示す断面図である。 9は、白血球除去装置で、角型の枠体10,1
0′が嵌合されている。角型の枠体10,10′の
内面には多数の突起11,11′が形成されてお
り、白血球除去材層12は、10,10′によつ
て周辺を固定され、11,11′によつて中央部
を支持されている。 13は血液入口、14は血液出口である。白血
球除去材層12は、白血球除去材を単独で充填し
てもよく、他の血球処理材と混合もしくは積層し
てもよい。白血球除去材層12の厚みは1〜30
mm、血液入口側の総面積が10〜2000cm2程度が適当
である。白血球除去材としては、ナイロン繊維、
ポリエステル繊維、綿、シリコン処理ガラスウー
ル等の公知のものが使用できる。白血球の繊維へ
の粘着及び繊維間での白血球の捕捉作用に優れた
平均直結が3μm未満の、血液を変性させない合
成繊維、半合成繊維、再生人造繊維、無機繊維ま
たは天然繊維が好ましいが、特に好ましいのは、
ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリロニトリ
ル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチル
メタクリレート、ポリスチレン等の合成繊維であ
る。 繊維の直径が3μm以上では繊維に対する白血
球の付着性が小さいために、白血球除去装置の白
血球除去能が低くなり、白血球除去能を高めるに
は、白血球除去材の容積を著しく大きくしなけれ
ばならない。 白血球除去材層としては、単に繊維を充填した
ものも用いられるが、好ましくは、繊維を不織布
状にしたものを用いる。不織布状にすることによ
り、繊維の方向は全くのバラバラ状態でなく、1
つの方向にそろうので、繊維間隙が一定かつ均密
になり、白血球除去材層の厚さを薄くすることが
でき、白血球除去装置の圧損が小さくなる。さら
には、血液のチヤンネリングも防止出来る。 白血球除去材層の充填密度は、0.01g/cm3から
0.7g/cm3の範囲にあることが必要であり、好ま
しくは、0.15g/cm3から0.50g/cm3の範囲であ
る。 白血球除去材層の充填密度が0.01g/cm3未満で
は、白血球除去材層が崇高になり、又、白血球の
捕捉率が低下してくる。又、白血球除去材層の充
填密度が、0.7g/cm3を超えると、繊維間隙が小
さくなりすぎ、赤血球も捕捉されるようになり、
白血球除去装置の圧力損失も高くなると共に、赤
血球の損失も大きくなる。 平均直径が3μm以下の合成繊維を不織布状に
し、その充填密度を0.01g/cm3から0.7g/cm3と
した、白血球除去手段を用いれば、高い白血球除
去性を保ち、血液のチヤンネリングもなく、圧力
損失が小さい為、血液流量100ml/分〜200ml/分
でも充分に血液処理が可能である。 次に、血漿分離手段としては、例えば第5図に
示すように、多孔性ロ過膜が流入口と流出口とを
結ぶ流路に平行に設置されている構造のものが好
ましい。ロ過を効率よく、経時的に安定して行う
ために、流路をできるだけ狭くした構造をとるこ
とが好ましく、用いられる多孔性ロ過膜の形状と
しては平膜、中空糸状膜など形状をとわず、用い
ることができる。特に、中空糸状に成型された膜
を用い、中空部分を流路に用いるのが好ましい。 第5図は血漿分離手段の1例を示す断面図であ
り、血液入口15、血液出口16、血漿出口1
7、内部に充填された多数本の中空繊維18を有
する。中空繊維18の端部は接着剤19,19′
で接着固定部を形成し、その固定部付近で、血液
入口15および血液出口16を有するノズル2
0,20′が容器本体21のネジ部とネジ合うキ
ヤツプ22,22′で締めつけられている。中空
繊維の外壁と本体21で囲まれた空間は、分離さ
れた血漿が一時的に貯留される空間である。これ
は中空繊維の中空部に血液を流す場合の構造であ
り、血漿は中空繊維の中空部から外側へ移動する
ことになる。逆に、中空繊維の外側に血液を流
し、中空部に血漿が移動するような構造の血漿分
離装置も、用いることができる。 血漿分離用多孔性ロ過膜は、血球成分は通過さ
せずに、血漿中のグロブリン系化合物は実質的に
すべて透過させうる膜が使用され、そのため0.05
ないし2.0μm、より好ましくは0.08ないし0.8μm
の平均孔径を有する、膜の表裏に貫通した細孔が
膜の表面にほぼ均一に分布した構造をもち、3
/m2・hr・mmHg以上の透水性を有するものが
好適に用いられる。 上述の膜を使用した血漿分離装置を用いて、血
球の損傷なしに血漿を安定に得るためには、第5
図に示される装置において、血液の入口15と血
漿出口17との圧力差を10ないし60mmHgにコン
トロールすることが必要である。 血漿分離用多孔性膜の材質としては、特に限定
されず、エチレン、プロピレン、ポリカーボネー
ト、ポリビニルアルコール、ポリスルフオン、セ
ルロースアセテート、ポリメタクリル酸メチルな
どが使用できる。 遠心分離を用いた血漿分離装置としては、一方
より連続的に血液を導入し、他方より連続的に濃
縮血球血液と血漿とをそれぞれ別々に導出できる
装置であれば、その構造のいかんを問わずに使用
できるが、しゆう動部を有さない連続遠心機が特
に好ましく用いられる。 次に、本発明に用いる血液−血漿混合手段は、
浄化された血漿と濃縮された血液または新たに血
漿分離される血液、もしくは浄化された血漿と新
たに浄化される血漿とを混合するためのものであ
る。混合はかく拌などにより完全に行なうことが
望ましいが、Y字型コネクターなど2つの流体を
合流させるための装置であつても充分にその目的
を達成することができる。 本発明に用いる血漿浄化手段としては、血漿の
入口、浄化された血漿の出口をそなえ、血漿の入
口、出口の間に分離された血漿中の悪性物質を除
去するための悪性物質処理材を有するものが好ま
しい。 第6図は、本発明の血漿浄化手段の1例を示す
断面図である。23は血漿入口、24は血漿出
口、25は吸着材層、26,26′はフイルター、
27,27′はフイルター保持リング兼用パツキ
ング、28,28′および28″は浄化装置筒を示
す。吸着材層25はポリエステルなどのメツシユ
等により固定して使用することもできる。吸着材
層25には吸着材を単独で充填しても或いは、他
の吸着材と混合もしくは積層してもよい。吸着材
層25の容積は50〜400ml程度が適当である。 吸着材層25としては、不溶性担体に疎水性有
機化合物および/または疎水性有機化合物を含む
重合体を結合したものが好ましい。不溶性担体
は、親水性担体、疎水性担体のいずれも使用でき
るが、疎水性担体を用いる場合には、時に担体へ
のアルブミンの非特異的吸着が生じるため、親水
性担体の方法が好ましい結果を与える。不溶性担
体の形状は、粒子状、繊維状、中空糸状、層状等
いずれの公知の形状も用いることができるが、疎
水性有機化合物および/または該化合物を含む重
合体の保持量、吸着材としての取扱い性よりみ
て、粒子状、繊維状のものが好ましい。 粒子状担体としては、平均粒径25μmないし
2500μm、より好ましくは40μmないし1000μm、
さらに好ましくは50μmないし500μmの範囲にあ
るものを用いる。平均粒径はJIS−Z−8801に規
定されるフルイを用いて流水中で分級した後、各
級の上限粒径と下限粒径の中間値を各級の粒径と
し、その重量平均として平均粒径を算出する。ま
た粒子形状は球形が好ましいが、特に限定される
ものではない。平均粒径が2500μm以上では、グ
ロブリン系化合物の吸着量および吸着速度が低下
するし、25μm以下では圧力損失が大きくなりす
ぎて好ましくない。使用できる粒子状担体として
は、アガロース系、デキストラン系、セルロース
系、ポリアクリルアミド系、ガラス系、活性炭系
の担体であるが、特にゲル構造を有する親水性多
孔性重合体粒子が良好な結果を与える。 多孔性重合体粒子は、その表面に疎水性有機化
合物および/または該化合物を含む重合体を多量
に固定化できるものであり、平均孔径が300Åな
いし9000Å、より好ましくは1000Åないし6000Å
の範囲の多孔性構造が望ましい。重合体組成は、
ポリアミド系、ポリエステル系、ポリウレタン
系、ビニル化合物の重合体等、多孔性構造をとり
うる公知の重合体を用いることができるが、特に
親水性モノマーにより親水化したビニル化合物系
多孔性重合体粒子が好ましい結果を与える。 該多孔性構造は平均孔径300Åないし9000Åの
範囲にあるのが好ましい。平均孔径が小さすぎる
場合には、吸着されるグロブリン系化合物の量が
少なく、大きすぎる場合には、重合体粒子の強度
が低下し、かつ表面積が減少するため実用的では
ない。 平均孔径の測定は、水銀圧入式ポロシメーター
によつた。この方法は、多孔性物質に水銀を圧入
してゆき、侵入した水銀量から気孔量を、圧入に
要する圧力から孔径を求める方法であり、40Å以
上の孔を測定することができる。本発明の孔と
は、孔径が40Å以上の表面からの連通孔と定義す
る。平均孔径は、孔径r、ポロシメーターで測定
した累積気孔量をVとしたとき、dV/dlogrの値
が最大となるときのrの値とする。 繊維状担体を用いる場合には、その繊維径が
0.3μmないし10μm、より好ましくは0.7μmない
し3μmの範囲にあるものがよい。繊維径が大き
すぎる場合には、グロブリン含有物質の吸着量お
よび吸着速度が低下し、小さすぎる場合には、圧
力損失が高くなりすぎ好ましくない。繊維状担体
としては、再生セルロース系繊維、ナイロン、ア
クリル、ポリエステル等公知の繊維を例外なく用
いることができる。 本発明でいう疎水性有機化合物とは、疎水性ア
ミノ酸およびその誘導体である。 疎水性アミノ酸およびその誘導体とは、
Tanford Nozaki[J.Am.Chem.Soc.、184、4240
(1962)、J.Biol.Chem.、246、2211(1971)][タン
フオード、ノザキ(ジヤーナル・オブ・アメリカ
ン・ケミカル・ソサエテイ、184、4240(1962)、
ジヤーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリ
イ、246、2211(1971)]により定義された疎水性
尺度でみて、1500cal/mol以上のアミノ酸およ
びその誘導体で、対生理食塩水溶解度100ミリモ
ル/dl以上の化合物を意味する。例えば、リジ
ン、バリン、ロイシン、チロシン、フエニルアラ
ニン、イソロイシン、トリプトフアンおよびその
誘導体等である。これらの疎水性アミノ酸および
その誘導体の中では、フエニルアラニン、トリプ
トフアンおよびその誘導体が特に良好な結果を与
える。また、アミノ酸はL、dの立体配座を特に
限定することなく使用することができる。 本発明の疎水性有機化合物を含む重合体とは、
分子量1万以下の重合体、より好ましくは分子量
1000以下の重合体である。これによりプロテイン
A(分子量42000)のような天然高分子に比較して
固定化時の取扱い、固定化後の保存も容易に行え
るものである。また、当該物質が不溶性担体から
溶出した場合に、高分子量1万以下の重合体は、
生体に対する抗原性が無視できるほど小さく安全
であり、滅菌操作も容易に行える。該重合体は、
疎水性化合物モノマー単独または他の化合物との
共重合体として得られる。疎水性化合物モノマー
としては、例えばトリプタミン等のインドール環
を含む化合物のビニル誘導体、トリプトフアン、
フエニルアラニン等の疎水性アミン酸を用いるこ
とができる。 更に、本発明では血漿浄化手段として、血漿交
換装置を用いることができる。血漿交換装置は、
悪性物質を含む患者の血漿を健康人の血漿又はア
ルブミン等の置換液と交換するもので、一方より
悪性物質を含む血漿の導入、排出を行い、他方よ
り悪性物質のない血漿を導入できる装置であれ
ば、その構造の如何を問わず使用できる。 多孔性ロ過膜を用いる血漿浄化手段としては、
前記の血漿分離手段と同様な構造が好ましく、1
例としては、前記第5図の血液入口15を血漿の
入口とし、血液出口16を悪性物質が濃縮された
血漿の出口とし、血漿出口17を浄化された血漿
出口とすることにより同様に使用できる。又、血
漿浄化手段内の多孔性ロ過膜の種類を変えて、よ
り具体的には平均孔径の違う多孔性ロ過膜を選択
し、数種類の血漿浄化手段を作成し、血漿浄化手
段を多段式に設けてもよい。 血漿浄化多孔性膜としては、血漿中に存在する
免疫グロブリン及び免疫グロブリン複合体等の悪
性物質は透過させず、血漿中のアルブミン等を主
とした有効成分を通過させる膜が使用される。 そのため、0.001〜0.1μm、より好ましくは、
0.01〜0.07μmの平均孔径を有する、膜の表裏に
貫通した細孔が膜の表面にほぼ均一に分布した構
造をもち、100ml/m2・hr・mmHg以上の透水性を
有するものが好適に用いられる。 上述の膜を使用した血漿浄化手段を用いて、一
定血漿ロ過流速のもとに、悪性物質と有効成分の
分離効率を高め、安定させるには、中空糸内の血
漿を再循環させ流速を上げること、中空糸外側に
血漿を流し中空糸内側にロ過させること、さらに
は、中空糸外側を再循環させることにより、血漿
の入口と浄化された血漿の出口との圧力差を、
300mmHg以下に保つことが必要である。 本発明に使用できる血漿浄化用多孔性膜の材質
としては、エチレン、プロピレン、ポリカーボネ
ート、ポリビニルアルコール、ポリスルフオン、
セルロースアセテート、ポリメタクリル酸メチル
など、その材質を問わずに使用できる。 次に、実施例によつて本発明をより具体的に説
明する。 実施例 1 第4図に示す白血球除去装置と第5図に示す血
漿分離装置と第6図に示す血漿浄化装置を使用
し、第1図のフローシートで示される血液浄化用
装置を組みたてた。白血球除去材としては、ポリ
エステル不織布(繊維を平均直径1.8μm、充填密
度0.22g/m3、不織布重量1g、不織布有効寸法
22mm×22mm)を使用し、血漿分離用膜としては、
セルロースアセテート中空繊維(外径480μm、
内径330μm、有効長115mm、本数100本、平均孔
径0.2μm)を使用し、悪性物質除去材(吸着剤)
としては、ポリビニールアルコールゲル(旭メデ
イカル製、平均粒径100μm)にエポキシ活性基
を導入し、導入したエポキシ活性基にフエニルア
ラニンを固定したもの10mlを使用した。 この装置を用いて、慢性リウマチ患者の血漿と
健康人の血液を混合した血液200mlを用いて1時
間の血液処理を行つた結果、血流量3ml/分、血
漿流量0.9ml/分の条件で、リンパ球、顆粒球等
の白血球は95%程度減少し、免疫複合体は45%程
度減少し、リウマチ因子(陰性化希釈倍率)1280
倍が320倍に減少した血液が、赤血球、血小板、
アルブミンを変化させずに得られた。本装置使用
前後の赤血球、血小板、アルブミン等の変化結果
を表に示す。 実施例 2 第4図に示す白血球除去装置と第5図に示す血
漿分離装置と第5図と同様な構造の血漿浄化装置
を使用し、第2図のフローシートで示される血液
浄化用装置を組みたてた。白血球除去材として
は、ポリエステル不織布(繊維の平均直径2.2μ
m、充填密度0.23g/cm3、不織布重量1g、不織
布有効寸法22mm×22mm)を使用し、血漿分離用膜
としては、セルロースアセテート中空繊維(外径
480μm、内径330μm、有効長115mm、本数100本、
平均孔径0.2μm)を使用し、血漿浄化用膜として
は、セルロースアセテート中空繊維(外径380μ
m、内径220μm、有効長120mm、本数400本、平
均孔径0.05μm)を使用した。この装置により、
全身性エリテマトーデス患者の血漿と健康人の血
液を混合した血液200mlを用いて1時間の血液処
理を行つた結果、血流量3ml/分、血漿流量0.9
ml/分の条件で、リンパ球、顆粒球等の白血球
は、90%程度減少し、免疫複合体は45%程度減少
し、抗核抗体640倍が320倍に減少した血液が、赤
血球、血小板、アルブミンを変化させずに得られ
た。本装置使用前後の赤血球、血小板、アルブミ
ン等の変化結果を表に示す。
【表】 (発明の効果) 本発明の装置によれば、白血球と血漿中の免疫
グロブリン、免疫グロブリン複合体等の悪性物質
が同時にしかも効率良く除去できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装置の1例を示す説明図、第2
図および第3図はそれぞれ別の例を示す説明図、
第4図は白血球除去手段の1例を示す断面図、第
5図は血漿分離手段の1例を示す断面図、第6図
は血漿浄化手段の1例を示す断面図である。 1……血液入口、2……ポンプ、3……白血球
除去手段、4……血漿分離手段、5……ポンプ、
6……血漿浄化手段、7……血液−血漿混合手
段、8……血液出口、9……白血球除去装置、1
0,10′……角型枠体、11,11′……突起、
12……白血球除去材層、13……血液入口、1
4……血液出口、15……血液入口、16……血
液出口、17……血漿出口、18……中空繊維、
19,19′……接着剤、20,20′……ノズ
ル、21……容器本体、22,22′……キヤツ
プ、23……血漿入口、24……血漿出口、25
……吸着材層、26,26′……フイルター、2
7,27′……フイルター保持リング兼用パツキ
ング、28,28′,28″……浄化装置筒。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 血液入口と浄化血液出口との間に、血液の入
    口と白血球が除かれた血液の出口を有する容器の
    中に白血球を捕捉除去し他の血球及び血漿を通過
    させる平均直径3μm未満の繊維からなる白血球
    除去材が内蔵されてなる白血球除去手段と血漿分
    離手段と血液血漿混合手段をもつ血液流通系路を
    設け、且つ上記血漿分離手段と血液血漿混合手段
    との間には、血漿浄化手段をもつ血漿流通系路を
    設けたことを特徴とする血液浄化装置。 2 血漿分離手段が、血液の入口、濃縮された血
    液の出口、血漿成分は通過させるが血球成分は通
    過させない多孔性ロ過膜、分離された血漿を一時
    的に貯留する空間及び血漿出口を有する装置であ
    る特許請求の範囲1項に記載の装置。 3 多孔性ロ過膜の平均孔径が0.05〜2.0μmであ
    る特許請求の範囲2項記載の装置。 4 血漿分離手段が、一方より連続的に血液を導
    入し、他方より連続的に濃縮血球血液と血漿と
    を、それぞれ別々に導出できる遠心分離装置であ
    る特許請求の範囲1に記載の装置。 5 血漿浄化手段が、血漿の入口、浄化された血
    漿の出口、分離された血漿中の悪性物質を除去す
    るための吸着剤層を有する装置である特許請求の
    範囲1〜4のいずれか1つに記載の装置。 6 吸着剤層が、不溶性担体に疎水性有機化合物
    および/または疎水性有機化合物を含む重合体を
    結合したものである特許請求の範囲5記載の装
    置。 7 血漿浄化手段が、一方より悪性物質を含む血
    漿の導入、排出を行ない、他方より悪性物質のな
    い血漿を導入できる血漿交換装置である特許請求
    の範囲1〜4のいずれか1つに記載の装置。 8 血漿浄化手段が、血漿の入口、悪性物質が濃
    縮された血漿の出口、悪性物質を含まない血漿は
    通過させるが悪性物質は通過させない多孔性ロ過
    膜、浄化された血漿を一時的に貯留する空間およ
    び浄化された血漿出口を有する装置である特許請
    求の範囲1〜4のいずれか1つに記載の装置。 9 多孔性ロ過膜の平均孔径が0.001〜0.1μmで
    ある特許請求の範囲8記載の装置。
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