JPH0550972B2 - - Google Patents
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- JPH0550972B2 JPH0550972B2 JP61287428A JP28742886A JPH0550972B2 JP H0550972 B2 JPH0550972 B2 JP H0550972B2 JP 61287428 A JP61287428 A JP 61287428A JP 28742886 A JP28742886 A JP 28742886A JP H0550972 B2 JPH0550972 B2 JP H0550972B2
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- JP
- Japan
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- temperature
- pressure
- mold
- injection
- cylinder
- Prior art date
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/46—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould
- B29C45/56—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould using mould parts movable during or after injection, e.g. injection-compression moulding
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/46—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould
- B29C45/56—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould using mould parts movable during or after injection, e.g. injection-compression moulding
- B29C45/561—Injection-compression moulding
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/76—Measuring, controlling or regulating
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
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- B29C45/56—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould using mould parts movable during or after injection, e.g. injection-compression moulding
- B29C45/561—Injection-compression moulding
- B29C2045/5625—Closing of the feed opening before or during compression
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Description
本発明は金型内圧力を制御する圧力制御手段及
び金型内温度を制御する温度制御手段を含む圧縮
成形装置と、該圧縮成形装置の前記金型内に加熱
溶融された熱可塑性樹脂を所定量計量して射出す
る射出装置とを使用した射出圧縮成形方法に関
し、例えば非球面光学レンズの様に高度な成形精
度が要求される成形品の製造に最適な射出圧縮成
形方法に関する。
び金型内温度を制御する温度制御手段を含む圧縮
成形装置と、該圧縮成形装置の前記金型内に加熱
溶融された熱可塑性樹脂を所定量計量して射出す
る射出装置とを使用した射出圧縮成形方法に関
し、例えば非球面光学レンズの様に高度な成形精
度が要求される成形品の製造に最適な射出圧縮成
形方法に関する。
熱可塑性樹脂を使用して精密な成形品を得るた
め射出圧縮成形方法が近時注目されている。 例えば、PMMA(メタクリル樹脂)等の熱可塑
性の樹脂は、溶融状態から温度を低下させること
によりその動的剛性率が上昇して硬化し、又、温
度低下に伴つてその体積が減少する。 即ち、熱可塑性の樹脂は冷却による硬化により
固体としての製品形状を整えるが、ただ単純に冷
却硬化させただけでは、溶融状態よりも体積が減
少するためにヒケやソリ等の成形不良を生じる。 そこで、一般には金型接合面に予め成形収縮率
に見合うだけの圧縮代をとつた状態で射出した後
に型締力を加えた状態で冷却硬化させる。このた
めのプロセスコントロールとしては、従来より
種々の手法が提唱されているが、基本的には、冷
却効率を高めるために予め金型温度を取り出し温
度の付近に設定しておき、射出完了後直ちに金型
内容積が常温常圧時における成形品の体積と一致
する様な圧力を加え、以後冷却に伴う収縮に見合
う様に加圧力を徐々に減少させる様なコントロー
ルをしている。
め射出圧縮成形方法が近時注目されている。 例えば、PMMA(メタクリル樹脂)等の熱可塑
性の樹脂は、溶融状態から温度を低下させること
によりその動的剛性率が上昇して硬化し、又、温
度低下に伴つてその体積が減少する。 即ち、熱可塑性の樹脂は冷却による硬化により
固体としての製品形状を整えるが、ただ単純に冷
却硬化させただけでは、溶融状態よりも体積が減
少するためにヒケやソリ等の成形不良を生じる。 そこで、一般には金型接合面に予め成形収縮率
に見合うだけの圧縮代をとつた状態で射出した後
に型締力を加えた状態で冷却硬化させる。このた
めのプロセスコントロールとしては、従来より
種々の手法が提唱されているが、基本的には、冷
却効率を高めるために予め金型温度を取り出し温
度の付近に設定しておき、射出完了後直ちに金型
内容積が常温常圧時における成形品の体積と一致
する様な圧力を加え、以後冷却に伴う収縮に見合
う様に加圧力を徐々に減少させる様なコントロー
ルをしている。
即ち、従来のプロセスコントロールは、冷却に
伴う収縮に起因する形状寸法の不良を改善するた
めに、冷却中の各温度において常温常圧時の体積
を保つ様に圧力をコントロールするものであり、
形状寸法の安定性という点にのみ着眼した場合に
は満足のいく成形品を得られる様になつてきてい
る。 ところで、熱可塑性の樹脂は高温から常温まで
の間その動的剛性率が一様に上昇するものではな
く、或る温度(ガラス転位点Tg)を境に急激に
動的剛性率が上昇して硬化する。 従つて、冷却中にガラス転位点を通過する時に
樹脂の各部に温度差が生じると、温度差によつて
部分的に固化状態と溶融状態が混在することにな
り、固化状態にある部分と溶融状態にある部分を
均一に加圧し続けた場合、固化状態にある部分が
塑性変形しやすく、又、成形品の内部組成が不均
一になり易いという問題がある。 勿論予め金型温度を高めに設定しておき、十分
に時間をかけて冷却すれば、樹脂各部の温度差が
減少するので、上記の問題はある程度緩和される
が、成形品の形状寸法が大きい場合や部分的な肉
厚差が大きい場合にも温度差が生じない様に冷却
速度を遅くすると、作業能率が極めて悪化する。
伴う収縮に起因する形状寸法の不良を改善するた
めに、冷却中の各温度において常温常圧時の体積
を保つ様に圧力をコントロールするものであり、
形状寸法の安定性という点にのみ着眼した場合に
は満足のいく成形品を得られる様になつてきてい
る。 ところで、熱可塑性の樹脂は高温から常温まで
の間その動的剛性率が一様に上昇するものではな
く、或る温度(ガラス転位点Tg)を境に急激に
動的剛性率が上昇して硬化する。 従つて、冷却中にガラス転位点を通過する時に
樹脂の各部に温度差が生じると、温度差によつて
部分的に固化状態と溶融状態が混在することにな
り、固化状態にある部分と溶融状態にある部分を
均一に加圧し続けた場合、固化状態にある部分が
塑性変形しやすく、又、成形品の内部組成が不均
一になり易いという問題がある。 勿論予め金型温度を高めに設定しておき、十分
に時間をかけて冷却すれば、樹脂各部の温度差が
減少するので、上記の問題はある程度緩和される
が、成形品の形状寸法が大きい場合や部分的な肉
厚差が大きい場合にも温度差が生じない様に冷却
速度を遅くすると、作業能率が極めて悪化する。
本発明はこの様な問題点に鑑みてなされたもの
であり、樹脂が硬化する過程の所要時間、特にガ
ラス転位点を通過する過程の所要時間を短縮して
も樹脂各部に大きな温度差が生じず、内部組成の
均質性に優れた成形品を得ることができる様にし
た新規な射出圧縮成形方法を提供することを目的
とする。 PMMAの様な熱可塑性の樹脂は冷却に伴つて
動的剛性率が上昇して硬化し、特に、ガラス転位
点を通過する時にこの動的剛性率が急激に上昇す
るという属性を有することは既述の通りである
が、この種の樹脂は加圧力を上昇させた場合には
同一の温度であつても動的剛性率が上昇し、ガラ
ス転位点も高温側にシフトするという属性を有す
る。 第1図はPMMAを熱可塑性樹脂の一例として
温度と動的剛性率の関係を圧力をパラメータとし
て示したものである。 図において、a,b,c,d,e,fの各カー
ブは各々1bar・200bar・400bar・600bar・
800bar・1000bar時における温度と動的剛性率の
関係を示しており、PMMAの温度と動的剛性率
の関係を示すカーブは圧力が1bar上昇する毎に、
0.025℃だけ高温側にシフトする。 又、第1図において、a1,b1,c1,d1,e1,f1
の各ポイントは各圧力時にPMMAが硬化を開始
するポイント、a2,b2,c2,d2,e2,f2の各ポイ
ントは各圧力時にPMMAがガラス転位点の手前
迄硬化するポイント、a3,b3,c3,d3,e3,f3の
各ポイントは各圧力時にPMMAがガラス転位点
以上に硬化するポイント、a4,b4,c4,d4,e4,
f4の各ポイントは各圧力時にPMMAが完全に硬
化するポイントを各々示す。 今、1barという圧力条件下で見ると、PMMA
は130℃以上の温度領域においては完全に溶融し
た状態にあり、この圧力下で冷却した場合約125
℃前後において硬化を開始し、120℃でガラス転
位点の直前の動的剛性率を得、115℃でガラス転
位点以上の動的剛性率を得、約100℃で完全に固
体化する。 一方、1000barという圧力条件下で見ると、
PMMAは155℃以上の温度領域においては完全に
溶融した状態にあるが、この圧力下で冷却した場
合約150℃前後において既に硬化を開始し、145℃
でガラス転位点の直前の動的剛性率を得、140℃
でガラス転位点以上の動的剛性率を得、約125℃
では完全に固体化する。 このことはPMMAは高圧を加えれば、相対的
に高温(即ち、125℃という様な常圧下では溶融
する様な温度)でも容易に硬化することを意味す
る。 本発明は熱可塑性樹脂のこの様な属性、即ち、
加圧により硬化する属性に着目してなされたもの
である。 即ち、本発明は溶融状態にある熱可塑性樹脂を
加圧により硬化させることにより、僅かな温度変
化の範囲で硬化を完了させ、硬化中の樹脂各部の
温度差を低減する様にしている。 このため、本発明の射出圧縮成形方法は、金型
内圧力を制御する圧力制御手段及び金型内温度を
制御する温度制御手段を含む圧縮成形装置と、該
圧縮成形装置の前記金型内に加熱溶融された熱可
塑性樹脂を所定量計量して射出する射出装置とを
使用した射出圧縮成形方法を前提として以下にの
べる様なプロセスを有する。 (a) 前記金型内温度を前記熱可塑性樹脂が常圧状
態で硬化を開始する温度よりも高い温度に設定
する金型温度初期設定プロセス。 (b) 該金型温度初期設定プロセスに引続き、前記
金型温度よりも高い温度で溶融された所定量の
熱可塑性樹脂を前記射出装置から前記金型内に
射出する射出プロセス。 (c) 該射出プロセスに引続き、前記金型内に射出
された前記熱可塑性樹脂を、当該熱可塑性樹脂
が常圧状態では硬化を開始する温度よりも高い
温度であつて且つ圧力を加えることにより硬化
を開始する温度まで冷却する冷却プロセス。 (d) 該冷却プロセスに引続き、前記金型内に射出
された前記熱可塑性樹脂に対して当該樹脂のガ
ラス転移点における動的剛性率よりも高い動的
剛性率が得られる圧力を加えて硬化させる加圧
プロセス。 (e) 該加圧プロセスに引続き、前記金型内で加圧
硬化された熱可塑性樹脂を常圧状態でも硬化状
態を保ち得る温度まで冷却するとともに、冷却
に伴う熱可塑性樹脂の動的剛性率の上昇を相殺
する様に前記金型内の熱可塑性樹脂に加える圧
力を減じる冷却減圧プロセス。
であり、樹脂が硬化する過程の所要時間、特にガ
ラス転位点を通過する過程の所要時間を短縮して
も樹脂各部に大きな温度差が生じず、内部組成の
均質性に優れた成形品を得ることができる様にし
た新規な射出圧縮成形方法を提供することを目的
とする。 PMMAの様な熱可塑性の樹脂は冷却に伴つて
動的剛性率が上昇して硬化し、特に、ガラス転位
点を通過する時にこの動的剛性率が急激に上昇す
るという属性を有することは既述の通りである
が、この種の樹脂は加圧力を上昇させた場合には
同一の温度であつても動的剛性率が上昇し、ガラ
ス転位点も高温側にシフトするという属性を有す
る。 第1図はPMMAを熱可塑性樹脂の一例として
温度と動的剛性率の関係を圧力をパラメータとし
て示したものである。 図において、a,b,c,d,e,fの各カー
ブは各々1bar・200bar・400bar・600bar・
800bar・1000bar時における温度と動的剛性率の
関係を示しており、PMMAの温度と動的剛性率
の関係を示すカーブは圧力が1bar上昇する毎に、
0.025℃だけ高温側にシフトする。 又、第1図において、a1,b1,c1,d1,e1,f1
の各ポイントは各圧力時にPMMAが硬化を開始
するポイント、a2,b2,c2,d2,e2,f2の各ポイ
ントは各圧力時にPMMAがガラス転位点の手前
迄硬化するポイント、a3,b3,c3,d3,e3,f3の
各ポイントは各圧力時にPMMAがガラス転位点
以上に硬化するポイント、a4,b4,c4,d4,e4,
f4の各ポイントは各圧力時にPMMAが完全に硬
化するポイントを各々示す。 今、1barという圧力条件下で見ると、PMMA
は130℃以上の温度領域においては完全に溶融し
た状態にあり、この圧力下で冷却した場合約125
℃前後において硬化を開始し、120℃でガラス転
位点の直前の動的剛性率を得、115℃でガラス転
位点以上の動的剛性率を得、約100℃で完全に固
体化する。 一方、1000barという圧力条件下で見ると、
PMMAは155℃以上の温度領域においては完全に
溶融した状態にあるが、この圧力下で冷却した場
合約150℃前後において既に硬化を開始し、145℃
でガラス転位点の直前の動的剛性率を得、140℃
でガラス転位点以上の動的剛性率を得、約125℃
では完全に固体化する。 このことはPMMAは高圧を加えれば、相対的
に高温(即ち、125℃という様な常圧下では溶融
する様な温度)でも容易に硬化することを意味す
る。 本発明は熱可塑性樹脂のこの様な属性、即ち、
加圧により硬化する属性に着目してなされたもの
である。 即ち、本発明は溶融状態にある熱可塑性樹脂を
加圧により硬化させることにより、僅かな温度変
化の範囲で硬化を完了させ、硬化中の樹脂各部の
温度差を低減する様にしている。 このため、本発明の射出圧縮成形方法は、金型
内圧力を制御する圧力制御手段及び金型内温度を
制御する温度制御手段を含む圧縮成形装置と、該
圧縮成形装置の前記金型内に加熱溶融された熱可
塑性樹脂を所定量計量して射出する射出装置とを
使用した射出圧縮成形方法を前提として以下にの
べる様なプロセスを有する。 (a) 前記金型内温度を前記熱可塑性樹脂が常圧状
態で硬化を開始する温度よりも高い温度に設定
する金型温度初期設定プロセス。 (b) 該金型温度初期設定プロセスに引続き、前記
金型温度よりも高い温度で溶融された所定量の
熱可塑性樹脂を前記射出装置から前記金型内に
射出する射出プロセス。 (c) 該射出プロセスに引続き、前記金型内に射出
された前記熱可塑性樹脂を、当該熱可塑性樹脂
が常圧状態では硬化を開始する温度よりも高い
温度であつて且つ圧力を加えることにより硬化
を開始する温度まで冷却する冷却プロセス。 (d) 該冷却プロセスに引続き、前記金型内に射出
された前記熱可塑性樹脂に対して当該樹脂のガ
ラス転移点における動的剛性率よりも高い動的
剛性率が得られる圧力を加えて硬化させる加圧
プロセス。 (e) 該加圧プロセスに引続き、前記金型内で加圧
硬化された熱可塑性樹脂を常圧状態でも硬化状
態を保ち得る温度まで冷却するとともに、冷却
に伴う熱可塑性樹脂の動的剛性率の上昇を相殺
する様に前記金型内の熱可塑性樹脂に加える圧
力を減じる冷却減圧プロセス。
即ち、本発明の射出圧縮成形方法によれば、金
型内の射出された樹脂は金型との熱交換により金
型の初期設定温度まで急速に冷却される。 この金型の初期設定温度は低圧下で樹脂が硬化
を開始する温度よりも高いので、初期設定温度ま
での冷却過程にある樹脂は溶融状態を保つてお
り、加圧力が均等に加わる状態にある。 既述の通り、樹脂は温度を低下させなくとも加
圧力を上昇させれば、その動的剛性率が上昇して
硬化するので、金型内に射出された樹脂が常圧下
では硬化を開始せず、加圧下では硬化を開始する
温度まで冷却された時に、当該温度において少な
くともガラス転位点の動的剛性率以上の動的剛性
率が得られる金型内圧力が得られる様に型締力を
制御すれば、樹脂はその加圧開始時の温度からの
温度低下なし(或いは僅かな温度低下の内)に硬
化し、その動的剛性率はガラス転位点の動的剛性
率以上になる。そして、この様な加圧硬化により
ガラス転位点を通過した樹脂は初期設定温度まで
冷却された時点では常温圧時における動的剛性率
が得られ、この時点では完全に硬化する。 この様に加圧により硬化した樹脂は、常圧下で
は溶融する温度にあるので、その状態から加圧力
を減少させれば、その動的剛性率が低下して再度
軟化するが、既述の通り、この種の樹脂には冷却
に伴つて動的剛性率が上昇する属性もある。 そこで、この様にして加圧により硬化した樹脂
を取り出し温度まで冷却するとともに、冷却に伴
う動的剛性率の上昇を相殺するだけ、加圧力を減
少させれば、当該樹脂は常温常圧時における動的
剛性率を維持しながら成形される。
型内の射出された樹脂は金型との熱交換により金
型の初期設定温度まで急速に冷却される。 この金型の初期設定温度は低圧下で樹脂が硬化
を開始する温度よりも高いので、初期設定温度ま
での冷却過程にある樹脂は溶融状態を保つてお
り、加圧力が均等に加わる状態にある。 既述の通り、樹脂は温度を低下させなくとも加
圧力を上昇させれば、その動的剛性率が上昇して
硬化するので、金型内に射出された樹脂が常圧下
では硬化を開始せず、加圧下では硬化を開始する
温度まで冷却された時に、当該温度において少な
くともガラス転位点の動的剛性率以上の動的剛性
率が得られる金型内圧力が得られる様に型締力を
制御すれば、樹脂はその加圧開始時の温度からの
温度低下なし(或いは僅かな温度低下の内)に硬
化し、その動的剛性率はガラス転位点の動的剛性
率以上になる。そして、この様な加圧硬化により
ガラス転位点を通過した樹脂は初期設定温度まで
冷却された時点では常温圧時における動的剛性率
が得られ、この時点では完全に硬化する。 この様に加圧により硬化した樹脂は、常圧下で
は溶融する温度にあるので、その状態から加圧力
を減少させれば、その動的剛性率が低下して再度
軟化するが、既述の通り、この種の樹脂には冷却
に伴つて動的剛性率が上昇する属性もある。 そこで、この様にして加圧により硬化した樹脂
を取り出し温度まで冷却するとともに、冷却に伴
う動的剛性率の上昇を相殺するだけ、加圧力を減
少させれば、当該樹脂は常温常圧時における動的
剛性率を維持しながら成形される。
以下図面を参照して本発明の1実施例を詳細に
説明する。 本発明の射出圧縮成形方法は、型締力をシリン
ダによつて加える直圧式の射出圧縮成形装置に適
用でき、その一例である射出圧縮成形装置の全体
構成を第2図に断面図で示す。 先ず、本発明が適用される射出圧縮成形装置は
フレーム1により全体形状が箱型に形成され、フ
レーム1は隔壁によつて各々室2,3,4,5に
分割されている。 先ず、室2は油が充填された油タンクになつて
おり、油圧ポンプ6が収納されている。 又、室3には油圧ポンプ6を駆動するためのモ
ータ7が収納され、油圧ポンプ6とモータ7とは
室2,3を区分する隔壁8に形成された貫通孔を
通つて連結されている。そして、油圧ポンプ6と
モータ7によつて公知の油圧ユニツトが形成さ
れ、全体の油圧機器に油を供給する。 次ぎに、室4の上方空間には型締装置9が載置
されている。 先ず、室4の上部壁面には固定側ダイプレート
10が固定され、この固定側ダイプレート10の
四隅に垂直に植設されたタイバー11の上端部に
は型締シリンダ12を搭載したシリンダ固定プレ
ート13が固着されている。型締シリンダ12の
ピストンロツド14には可動側ダイプレート15
が上記のタイバー11に沿つて昇降可能に固定さ
れている。 又、固定側ダイプレート10に固定金型16
が、可動側ダイプレート11に可動金型17が
各々交換可能に固定されている。 次に、18は射出動作に先立つて金型接合面に
一定の圧縮代をとるための圧縮代形成シリンダで
あり、圧縮代形成シリンダ18は各ダイバー11
毎に設けられる。尚、圧縮代とは溶融状態の樹脂
を圧縮成形した際に生じる樹脂体積の減少分を見
込んで、金型接合面に予め形成する隙間のことを
意味する。 第3図はこの圧縮代調整シリンダ18の部分を
拡大して示した断面図であり、第2図と同一の要
素は第2図と同一の符号を付している。 ダイバー11の下端にはボルト11aが形成さ
れ、固定側ダイプレート10に形成された貫通孔
10aを貫通している。又、圧縮代調整シリンダ
18の上面には上記ボルト11aに適合するナツ
ト18aが形成され、ボルト11aとナツト18
aを締めつけることにより、ダイバー11及び圧
縮代調整シリンダ18が固定側ダイプレート10
に固定される。 圧縮代調整シリンダ18の下側には室18bが
形成され、ピストン18cは室18b内に上下摺
動自在に収納されている。この室18bの下側開
口部はピストンロツド18dを摺動自在に通過さ
せる貫通孔を有するキヤプ18eによつて密閉さ
れている。又、18fは圧縮代調整シリンダ18
のポートである。 次に、18gは有底筒状のケースであり、ケー
ス18gの底部中央に形成されたナツト18hと
ピストンロツド18dの下端部分に形成されたボ
ルト18iが螺合している。 又、固定側ダイプレート10に形成されたガイ
ド孔10bにはピン19が昇降自在に挿入されて
おり、ピン19の下端はケース18gの上端面で
支えられている。 そして、スペーサリング20はタイバー11の
周囲に沿つて昇降自在に設けられており、従つ
て、ポート18fから油を供給することによつて
ピストン18cを室18b内に後退させれば、ピ
ストンロツド18d・ケース18g・ピン19・
スペーサリング20もこれと一体となつて上昇す
る。 一方、可動側ダイプレート15の下面にはタイ
バー11の外周を覆う様に筒状の中間部材21が
固定されている。そして、上記の様にしてスペー
サリング20が押し上げられると、可動側ダイプ
レート15は中間部材21とともに押し上げられ
て圧縮代が形成される。尚、この中間部材21は
スペサーリング20を下降させた時には型締動作
の妨げとならず、且つ、スペーサリング20を下
降させた時には型締動作の妨げとならず、且つ、
スペーサリング20を上昇させることにより圧縮
代を形成するのに十分な長さとする。 さて、上記の圧縮代調整シリンダ18及びその
付属機構は精密成形品を得るために正確な圧縮代
を設定するためのものである。 具体的には、ピストンロツド14を前進させて
圧縮代を0とした状態で圧縮代調整シリンダ18
を型締シリンダ12に抗して作動させることによ
り所定の圧縮代を形成し、この圧縮代が設定値に
達した後に金型内に樹脂を射出し、射出完了後に
圧縮代調整シリンダ18の圧を抜くとともに、ピ
ストンロツド14を前進させて型締動作を行う様
になされている。 そして、本実施例において特徴的な点は圧縮代
が設定値に達したタイミングで圧縮代調整シリン
ダ18のポート18fに至る油圧回路を完全に遮
蔽することにより圧縮代調整シリンダ18を実質
的に所謂メカロツクと同様に機能させることによ
つて、圧縮代を正確に固定する様にしていること
である。 従つて、圧縮代調整シリンダ18を作動させる
ためのバルブ機構は微少流量の制御が可能で遮蔽
時の高速応答性を有することが要求される。 第4図はこの圧縮代調整シリンダ18を作動さ
せるためのバルブ機構の一例を示す断面図であ
り、このバルブ機構22はパルス発振器23が発
生するパルスに同調してステツプ状に油を吐出す
る。 第4図に示すバルブ機構22は流入口22aと
吐出口22b間に並列な流路22c,22dが形
成されており、パルス発振器23が発生するパル
スに同期して、上記流路22c,22dを短時間
交互に開放することにより油を通過させる様にな
されている。 より具体的には、軟磁鉄性のドライブピン22
eは、軸22fによつて磁界内に揺動自在に支持
されており、捲着されたコイル22g,22hに
対してパルス発振器23からパルスが加えられる
毎に、その極性が反転して揺動運動をする。 そして、第4図に示す状態においては、パイロ
ツト圧源22iから加えられたパイロツト圧によ
りパイロツトバルブ22j内の球体22kがピン
22lとともに押し上上げられており、圧室22
mと圧室22nにパイロツト圧が加えられてい
る。 従つて、ポペツト22oは弁座22pを開放す
るがポペツト22qが弁座22rを遮蔽するので
流路22cは全体としては遮蔽され、ポペツト2
sは弁座22tを開放するがポペツト22uが弁
座22vを遮蔽するので流路22dは全体として
は遮蔽されて、流入口22aから吐出口22bは
油は流れない。 さて、この状態でパルス発振器23が発生する
パルスの極性が反転すると、ドライブピン22e
の左右の極性も反転するので、ドライブピン22
eは図面上で時計廻りに回転する。従つて、パイ
ロツト圧源22iから加えられたパイロツト圧に
よりパイロツトバルブ22w内の球体22xがピ
ン22yとともに押し上げられて、圧室22Aと
圧室22Bにパイロツト圧が加えられる。 従つて、圧室22Aに加えられたパイロツト圧
によりポペツト22oが弁座22pを閉じるとと
もにポペツト22uが弁座22vを開放し、圧室
22Bに加えられたパイロツト圧によりポペツト
22sが弁座22tを閉じるとともにポペツト2
2qが弁座22rを開放するが、パイロツトバル
ブ22wと圧室22Bの間にはオリフイス22D
が設けられているので、ポペツト22uが弁座2
2vを開放してからポペツト22sが弁座22t
を閉じるまでには時間的な遅延があり、この遅延
時間に流入口22aから吐出口22bに流路22
dを通つて油が流れる。 そして、パルス発振器23が発生するパルスの
極性が再度反転すると、圧室22mと圧室22n
に再度パイロツト圧が加えられてバルブ機構22
は第4図に示す状態に復帰するが、パイロツトバ
ルブ22iと圧室22nの間にはオリフイス22
Eが設けられているので、ポペツト22oが弁座
22pを開放してからポペツト22qが弁座22
rを閉じるまでには時間的な遅延があり、この遅
延時間に流入口22aから吐出口22bに流路2
2cを通つて油が流れる。 この様に第4図に示すバルブ機構22はパルス
発振器23が発生するパルスの極性が反転する毎
に、オリフイス22D,22Eで設定される遅延
時間だけ流入口22aから吐出口22bに油を流
すので、全体としての流量はパルス周波数によつ
て正確に制御されるとともに、パルス発振器23
を停止させることによつて流入口22aから吐出
口22bに至る油圧回路をポペツトにより完全に
遮蔽することが可能となり、本発明の要求を満足
する。 次に第2図において、30はノズルが垂直上方
に向けられた射出装置、40は原料樹脂を可塑化
して射出装置30に供給する可塑化装置を示し、
射出装置30は室4内に、可塑化装置40は室5
内に各々配置され、射出装置30と可塑化装置4
0とは各々連結されている。 本実施例では可塑化装置40は台車40a上に
載置されて、射出装置30とともにレール40b
に沿つて移動し、又、軸40cを中心にして垂直
平面上を回動する。そして、ノズル31は台車4
0aの走行によつて位置決めされ、軸40cを中
心にした回動によつて固定側ダイプレート10の
スプルブシユ10cと接続される。 さて、上記の射出装置30や可塑化装置40及
びその付属機構は適切な温度で溶解された樹脂を
正確に計量して、射出することができるものでな
くてはならず、射出装置30及び可塑化装置40
の具体例を第5図に断面図として示す。 尚、第5図においても既に説明た要素と同一の
要素は既に説明した要素と同一の符号を付して重
複した説明は省略している。 先ず、射出シリンダ32の下側開口部にはプラ
ンジヤ33が挿入されており、このプランジヤ3
3は油圧シリンダ34によつて上下に移動する。 又、射出シリンダ32の先端部にはチエツキバ
ルブ35が設けられている。 射出シリンダ32の内周面は、油圧シリンダ3
4側の内周面32aの径がノズル31側の内周面
32bの径よりも小さく、内周面32aと内周面
32bの間には段差ができており、内周面32a
とプランジヤ33の外周面33aはシールされて
いる。そして内周面32bとプランジヤ33の外
周面33aとの間には空隙ができ、射出シリンダ
32内にはこの空隙を通過して可塑化された樹脂
が流入する。 そして、プランジヤ33は、射出シリンダ32
内の樹脂圧と油圧シリンダ34の差圧によつて移
動する。 又、36は射出シリンダ32を加熱するヒー
タ、TS1は射出シリンダ32内の樹脂温度を検出
する温度センサ、PS1は射出シリンダ32内の圧
力を検出する圧力センサを示す。又、37はプラ
ンジヤ33の後退量を検出するための例えば光電
式の位置センサであり、温度センサTS1、圧力セ
ンサPS1及び位置センサ37の出力により一回の
射出動作で射出する樹脂量を計量する。尚、位置
センサ37はプランジヤ33の後退量を検出する
ことができる限り、その配設箇所は上記に限定さ
れない。 次に、可塑化装置40はホツパ41によつて可
塑化シリンダ42内に投入された原料樹脂をヒー
タ43による加熱によつて溶融させるためのもの
である。尚、スクリユー44は油圧モータ45に
よつて回転する。 又、可塑化シリンダ42から射出シリンダ32
に至る樹脂の流路にはポペツト46が設けられ、
このポペツト46はシリンダ47によつて駆動さ
れて可塑化シリンダ42と射出シリンダ32間の
流路を開閉する。 そして、これら既述の機構は例えば第6図に示
す様なシステムで制御される。 尚、第6図においても既に説明した要素はこれ
までの説明と同一の符号を付して重複した説明は
省略し、これまでに説明していない要素に関して
説明する。 先ず、50は、電気−油圧変換式の公知のサー
ボバルブ及び公知の圧力制御バルブを有するバル
ブ機構であり、型締シリンダ12のポート12
a,12bに接続されている。そして、バルブ機
構50を介してポート12aに油を供給すること
によりピストンロツド14は前進する。 同様に51は、電気−油圧変換式の公知のサー
ボバルブを有するバルブ機構であり、射出シリン
ダ14のポート34a,34bに接続されてい
る。そして、バルブ機構51を介してポート34
aに対して油を供給することにより射出動作がな
される。 次に、52はシリンダ47に油を供給する電磁
式の切り換えバルブであり、切り換えバルブ52
の状態によつてシリンダ47は圧源又はドレーン
の何れかと接続される。 又、53は圧縮代形成シリンダ18の油圧回路
を遮断するためのシヤツトオフバルブである。 次に、54は圧縮代を検出するためのセンサの
一例であるフオトインタラプタであり、可動側ダ
イプレート15の後退に伴つてフオトインタラプ
タ20が発生するパルスは制御装置56に入力さ
れる。 又、55は金型内の樹脂温度を決定するヒータ
であり、ヒータ55の配置位置は金型形状により
異なる。又、57は公知の入力装置、58はメモ
リ、59は補助記憶装置を各々示す。 又、TS2は金型内の樹脂温度を検出する温度セ
ンサ、PS2は金型内の樹脂圧力を検出する圧力セ
ンサ、TS3は可塑化シリンダ42内の樹脂温度を
検出する温度センサを各々示す。 更に、60は金型16が有するゲートシール用
の電磁バルブであり、より具体的な構成は第7図
の拡大図に示される。 即ち、電磁バルブ60はシリンダ61に接続さ
れており、電磁バルブ60の励磁によりシリンダ
61はロツド62を前進させて、ゲートシールを
行い、電磁バルブ60の消磁によりシリンダ61
はロツド62を後退させてゲートを開放する。 次に、上記装置を使用した本発明の射出圧縮成
形方法の具体的なプロセスを説明する。 先ず、各種のデータ、例えば射出前の樹脂温度
一回の成形動作で射出される樹脂の量、射出圧や
射出速度、圧縮代の大きさ、金型内の温度データ
列や型締力データ列等は入力装置57から入力さ
れ、メモリ58や補助記憶装置59に入力記憶さ
れている。 先ず、ヒータ43は材料樹脂の一例である
PMMAの射出前の温度である190℃に保持されて
いる。 又、初期状態において、制御装置56は切り換
えバルブ52を消磁しており、シリンダ47は切
り換えバルブ52を介してドレーンに接続されて
いる。 従つて、ポペツト46は可塑化シリンダ42と
射出シリンダ32の間を開放している。 さて、ホツパ41から投入されたPMMAはヒ
ータ43で加熱されて溶融する。 そして、可塑化シリンダ42内のPMMA温度
が190℃になつたことを温度センサTS3の出力に
よつて検出すると、制御装置56はモータ45を
駆動し、スクリユー44を回転させる。 そして、この時点においてバルブ機構51は油
圧シリンダ34のポート34aとポート34bの
圧を均衡させており、従つて、プランジヤ33は
外圧によつて射出シリンダ32内を自由に移動し
得る状態にある。 又、初期状態ではロツド62はゲートシール
しているので、スクリユー44の回転に伴つて可
塑化シリンダ42から射出シリンダ32へ溶融し
たPMMAが流入すると、プランジヤ33は後退
してゆく。 さて、射出シリンダ32内にPMMAが充満す
るのに伴つて、プランジヤ33は後退し、その後
退量は位置センサ37によつて検出される。そし
て、制御装置56は、位置センサ37の出力によ
つて射出シリンダ32内に所望量のPMMAが蓄
積されたことを知ると、切り換えバルブ52を励
磁する。 この切り換えバルブ52の励磁に伴つて、シリ
ンダ47は圧源と接続され、シヤツトオフバルブ
46は可塑化シリンダ42と射出シリンダ32の
間を閉鎖するので、射出シリンダ32内には所望
量のPMMAが蓄えられる。 尚、上記の様に本実施例では射出シリンダ32
内に所望量のPMMAが充填されたことを位置セ
ンサ32の出力によつて検出しているが、
PMMAの体積は温度や圧力により若干変動する。 そこで、本実施例では圧力センサPS1及び温度
センサTS1の出力によつてシリンダ47を閉鎖す
るための条件を補正している。 より具体的には、PMMAはその圧力が高い程
体積が減少する。そこで、制御装置56は、圧力
センサPS1の検出圧力が高い程位置センサ37の
検出出力に対する基準値を低くする様に補正し、
圧力センサPS1の検出圧力が低い程位置センサ3
7の検出出力に対する基準値を高くする様に補正
する。 又、PMMAはその温度が低い程体積が減少す
る。そこで、制御装置56は、温度センサTS1の
検出温度が低い程位置センサ37の検出出力に対
する基準値を低くする様に補正し、温度センサ
TS1の検出温度が高い程位置センサ37の検出出
力に対する基準値を高くする様に補正する。 さて、この様にして射出シリンダ32内に、所
望量のPMMAが充填されると、制御装置56は
圧縮代の形成動作を制御する。 本実施例では圧縮代調整シリンダ18が型締シ
リンダ12に抗して圧縮代を形成するので、型締
シリンダ12の内径をA1その油圧をP1と定義す
るとともに、圧縮代調整シリンダ18の内径を
A2その油圧をP2と定義した場合に、P1・A1<
P2・A2の関係が成立するとともに上記不等式の
差が極めて僅かなものとなる様にバルブ機構50
及びバルブ機構22は調整される。 更に、シヤツトオフバルブ53は消磁されて圧
縮代調整シリンダ18のポート18fを開放して
おり、又、パルス発振器23は発振動作を停止し
ている。 この状態で制御装置56はバルブ機構50を作
動させ、ポート12aに油を供給する。この時圧
縮代調整シリンダ18は圧が抜けているので、ピ
ストンロツド14は前進し、可動金型17と固定
金型16の間の圧縮代sは0となり、可動金型1
7と固定金型16の接合面にはP1・A1の力が加
わる。 圧縮代sが0になると、制御装置56はシヤツ
トオフバルブ53を励磁し、パルス発振器23を
作動させるとともに、フアトインタラプタ54が
発生するパルスを受け付ける。 パルス発振器23がパルスを発生すると、その
パルスエツジ毎にバルブ機構22は油をステツプ
状に吐出し、又、シヤツトオフバルブ53は励磁
されることにより遮蔽されるので、バルブ機構2
2が吐出した油は圧縮代調整シリンダ18のポー
ト18fに供給される。 型締シリンダ12が発生する力P1・A1と圧縮
代調整シリンダ18が発生する力P2・A2との間
にはP1・A1<P2・A2の関係が成立するので、第
3図に示すピストン18cは室18b内に後退
し、ケース18gもピン19・スペーサリング2
0・中間部材21・可動側ダイプレート15を押
し上げながら上昇するので、圧縮代sも増大す
る。 この可動側ダイプレート15の上昇に伴つて、
フオトインタラプタ54はパルスを発生し、制御
装置56はフオトインタラプタ54が発生したパ
ルスを加算して圧縮代sの現在値を知り、これが
メモリ58内に記憶されている圧縮代sの設定値
に達すると、パルス発振器23を停止させる。 既述の通りバルブ機構22は、パルス発振器2
3からパルスが加えられなくなると流入口22a
と吐出口22bの間の流路22c,22dがポペ
ツト機構によつて完全に遮蔽され、又、シヤツト
オフバルブ53も遮蔽されているので、圧縮代調
整シリンダ18内に供給された油は完全に退路を
断たれることになる。 そして、型締シリンダ12はP1・A1の力を圧
縮代調整シリンダ18に加えているので、圧縮代
調整シリンダ18はP1・A1=P2′・A2の関係を満
足した状態で、その長さが完全に固定され、圧縮
代sも固定される。 尚、この時圧縮代調整シリンダ18の圧はP2
からP2′に変化するが、これに伴う圧縮代調整シ
リンダ18内の油の圧縮は圧縮代sに比べて実質
的に無視できる数値範囲にある。 さて、この様にして適正な圧縮代が設定される
と、制御装置56はPMMAの射出動作を制御す
る。 先ず、射出動作に先立つて金型のヒータ55の
目標値はPMMAが常圧時に硬化を開始する以前
の温度の一例である125℃に設定される。 又、射出シリンダ32のヒータ36の目標値は
PMMAがいかなる加圧状態でも硬化を開始しな
い温度の一例である190℃に常に設定されている。
従つて、射出シリンダ32内のPMMAは完全に
溶融している。 制御装置56は第7図に示す電磁バルブ60を
消磁してゲートシールを解除した後に、バルブ機
構51を作動させて油圧シリンダ34のポート3
4aに油を供給する。従つて、プランジヤ33は
射出シリンダ32内を前進し、溶融したPMMA
は可動金型17と固定金型16によつて形成され
るキヤビテイに射出される。 尚、この時の射出圧によつて圧縮代調整シリン
ダ18内の圧力は微少変化をするが、圧縮代調整
シリンダ18内の圧力は固定側ダイプレート10
と可動側ダイプレート15間に作用する力に対す
る反力であつて外部の油圧回路には依存しない性
質のものであり、しかも射出圧は極めて微少なも
のであるので、圧縮代sは殆ど変化しない。 そして、射出完了後に電磁バルブ60を励磁し
てゲートシールを行つた後にシヤツトオフバルブ
53を消磁して圧縮代調整シリンダ18の圧を抜
くことによりPMMAの圧縮形成が可能になる。 金型内に射出された樹脂は初期設定温度である
125℃までは金型との熱交換により急速に冷却さ
れる。 又、金型内の温度センサTS2の検出値は190℃
に加熱されているPMMAが射出されることによ
り一気に上昇するが、このPMMAの冷却に伴つ
て、温度センサTS2の検出値は再度低下する。 さて、既述の通り、PMMAは1barという圧力
下では、その温度が125℃程度まで低下するまで
は硬化しないが、1000barという圧力下では150
℃前後で既に硬化を開始する。 そこで、本実施例ではPMMAが低圧下では未
だ硬化を開始しないが、加圧下では硬化を開始す
る温度になつたことを温度センサTS2が検出する
と、バルブ機構50を制御して型締シリンダ12
の型締力を急激に上昇させて、金型内のPMMA
を一気に加圧し、僅かな温度低下の範囲内でガラ
ス転位点の動的剛性率以上の動的剛性率を得る様
にしている。 第8図の太線で示すカーブはこの硬化時の温度
と圧力の制御曲線の例を示している。 金型内にPMMAが射出されると、その温度は
ゲートシール後しばらくして145℃まで低下する。
尚、製品形状が大きい場合にはゲートシール以前
に部分的に樹脂温度が145℃まで低下する場合も
考えられるが、その場合は射出速度を速くした
り、或いは、初期金型温度を125℃よりも高く設
定することにより、145℃前後までPMMA各部が
均等に冷却される様に制御する。 さて、PMMAは常圧時には145℃前後まで冷却
された時点では完全に溶融しており、PMMA各
部に圧力が均等に加わる状態にある。 そして、本実施例ではPMMAが完全に溶融状
態を保つている温度領域において、PMMAに対
する加圧力を急激に上昇させることにより
PMMAが僅かに温度低下する間にその動的剛性
率を急激に上昇させる。 温度センサTS2の検出温度が145℃に達すると
(第8図のポイントp1)、制御装置56はバルブ機
構50を制御して型締シリンダ12のポート12
aに加える圧を上昇させ、金型内のPMMAに例
えば600barの圧力を加える。 この加圧によつてPMMAの動的剛性率は上昇
し、PMMA温度が135℃まで冷却された時点(第
8図のポイントp2)ではその動的剛性率はE×10
(dyn/cm2)に達し、ガラス転位点の直前の状態
になる。尚、Eは樹脂により異なる係数である。 PMMAが135℃まで冷却されたことを温度セン
サTS2が検出すると、制御装置56はバルブ機構
50を制御して型締シリンダ12のポート12a
に加える圧を上昇させ、金型内のPMMAに
1000barの圧力を加える。 この加圧によつてPMMAの動的剛性率は更に
上昇し、133℃まで冷却された時点(第8図のポ
イントp3)ではガラス転位を完全に通過し、130
℃まで冷却された時点(第8図のポイントp4)で
殆ど硬化を完了し、125℃まで冷却された時点
(第8図のポイントp5)で完全に固体になる。 上記の様な制御をした場合には、PMMAは135
℃〜133℃まで僅か2℃冷却される間にガラス転
位点を通過するので、ガラス転位点を通過する間
にPMMA各部に温度差が生じない様に、この間
の冷却速度を十分に遅くしても、全体としての冷
却時間は極めて短くなり、作業能率が向上する。 尚、このガラス転位点を通過する間の適切な冷
却速度は樹脂の温度伝導率や製品形状等によつて
異なることは云うまでもなく。大型の成形品を得
る場合や肉厚の偏りがある成形品を得る場合に
は、金型温度をより高く設定したり、又、金型温
度をより段階的に低下させることにより、ガラス
転位点通過時における樹脂各部の温度差が僅かな
ものになる様にする。 さて、この様に1000barという加圧状態では
PMMAは125℃で完全に固体化するが、第1図及
び第8図からも明らかな様に、125℃という温度
は常圧時にはPMMAが僅かに硬化を開始する温
度であり、この温度にあるPMMAを常圧に戻し
た場合にはPMMAは再度軟化してしまうので、
成形品を取り出すためには、常圧時においても
PMMAが完全に固体化している温度(即ち、100
℃)まで冷却することが必要となる。 そこで、本実施例ではバルブ機構50から型締
シリンダ12のポート12aに圧を加えた型締状
態において、金型内のヒータ55の設定温度を段
階的に低下させて、PMMAを取り出し温度であ
る100℃まで冷却するが、硬化状態にあるPMMA
を1000barという様な高圧で加圧し続けた場合に
は成形品に塑性変形が生じる。 ところでPMMAが或る動的剛性率の時の温度
は加圧力が1bar変動する毎に0.025℃変動するこ
とは既述の通りである。 そこで、制御装置56は金型内の温度センサ
TS2の検出温度を監視しながらバルブ機構50を
制御し、PMMA温度が1℃低下する毎にPMMA
に対する圧力を40barずつ低下させてゆくことに
よりPMMAの動的剛性率を均等に維持しながら
成形する。 尚、この時の温度制御及び圧力制御自体は公知
の指令値追従制御を行う。 上記の様に1℃の温度低下毎に40bar減圧した
場合は、120℃では800barまで減圧され、115℃
では600barまで減圧され、110℃では400barまで
減圧され、105℃では200barまで減圧され、100
℃で常圧に至る。 この様にして成形動作が完了すると、制御装置
56はバルブ機構50を制御して型締シリンダ1
2のポート12bに油を供給することにより可動
金型17を上昇させ、図示せぬ公知のエジエクタ
機構によつて成形品を取り出す。 尚、本発明は常圧下では溶融状態にあるが、加
圧することにより硬化を開始する温度にある樹脂
を加圧することによつて硬化させ、僅かな温度低
下の内にガラス転位点を通過させることを本質と
するものであり、射出前の樹脂の温度や金型の初
期設定温度、加圧開始時の温度、加圧力等は樹脂
の種類や製品の大きさ・製品形状等によつて異な
り、成形時間もこれらの条件によつて異なつてく
ることは云うまでもなく最適な成形条件は各成形
品毎に決定しなければならないこともいうまでも
ない。 又、上記では射出装置や可塑化装置に関しても
具体例に言及したが、これらは射出前の樹脂温度
を適切に制御することができ、しかも正確に樹脂
を計量することができる限りその構成は問わな
い。 更に、上記では圧縮代を形成するための機構に
関しても言及したが、これも圧縮代の調整精度が
満足できる限り上記に限定されない。
説明する。 本発明の射出圧縮成形方法は、型締力をシリン
ダによつて加える直圧式の射出圧縮成形装置に適
用でき、その一例である射出圧縮成形装置の全体
構成を第2図に断面図で示す。 先ず、本発明が適用される射出圧縮成形装置は
フレーム1により全体形状が箱型に形成され、フ
レーム1は隔壁によつて各々室2,3,4,5に
分割されている。 先ず、室2は油が充填された油タンクになつて
おり、油圧ポンプ6が収納されている。 又、室3には油圧ポンプ6を駆動するためのモ
ータ7が収納され、油圧ポンプ6とモータ7とは
室2,3を区分する隔壁8に形成された貫通孔を
通つて連結されている。そして、油圧ポンプ6と
モータ7によつて公知の油圧ユニツトが形成さ
れ、全体の油圧機器に油を供給する。 次ぎに、室4の上方空間には型締装置9が載置
されている。 先ず、室4の上部壁面には固定側ダイプレート
10が固定され、この固定側ダイプレート10の
四隅に垂直に植設されたタイバー11の上端部に
は型締シリンダ12を搭載したシリンダ固定プレ
ート13が固着されている。型締シリンダ12の
ピストンロツド14には可動側ダイプレート15
が上記のタイバー11に沿つて昇降可能に固定さ
れている。 又、固定側ダイプレート10に固定金型16
が、可動側ダイプレート11に可動金型17が
各々交換可能に固定されている。 次に、18は射出動作に先立つて金型接合面に
一定の圧縮代をとるための圧縮代形成シリンダで
あり、圧縮代形成シリンダ18は各ダイバー11
毎に設けられる。尚、圧縮代とは溶融状態の樹脂
を圧縮成形した際に生じる樹脂体積の減少分を見
込んで、金型接合面に予め形成する隙間のことを
意味する。 第3図はこの圧縮代調整シリンダ18の部分を
拡大して示した断面図であり、第2図と同一の要
素は第2図と同一の符号を付している。 ダイバー11の下端にはボルト11aが形成さ
れ、固定側ダイプレート10に形成された貫通孔
10aを貫通している。又、圧縮代調整シリンダ
18の上面には上記ボルト11aに適合するナツ
ト18aが形成され、ボルト11aとナツト18
aを締めつけることにより、ダイバー11及び圧
縮代調整シリンダ18が固定側ダイプレート10
に固定される。 圧縮代調整シリンダ18の下側には室18bが
形成され、ピストン18cは室18b内に上下摺
動自在に収納されている。この室18bの下側開
口部はピストンロツド18dを摺動自在に通過さ
せる貫通孔を有するキヤプ18eによつて密閉さ
れている。又、18fは圧縮代調整シリンダ18
のポートである。 次に、18gは有底筒状のケースであり、ケー
ス18gの底部中央に形成されたナツト18hと
ピストンロツド18dの下端部分に形成されたボ
ルト18iが螺合している。 又、固定側ダイプレート10に形成されたガイ
ド孔10bにはピン19が昇降自在に挿入されて
おり、ピン19の下端はケース18gの上端面で
支えられている。 そして、スペーサリング20はタイバー11の
周囲に沿つて昇降自在に設けられており、従つ
て、ポート18fから油を供給することによつて
ピストン18cを室18b内に後退させれば、ピ
ストンロツド18d・ケース18g・ピン19・
スペーサリング20もこれと一体となつて上昇す
る。 一方、可動側ダイプレート15の下面にはタイ
バー11の外周を覆う様に筒状の中間部材21が
固定されている。そして、上記の様にしてスペー
サリング20が押し上げられると、可動側ダイプ
レート15は中間部材21とともに押し上げられ
て圧縮代が形成される。尚、この中間部材21は
スペサーリング20を下降させた時には型締動作
の妨げとならず、且つ、スペーサリング20を下
降させた時には型締動作の妨げとならず、且つ、
スペーサリング20を上昇させることにより圧縮
代を形成するのに十分な長さとする。 さて、上記の圧縮代調整シリンダ18及びその
付属機構は精密成形品を得るために正確な圧縮代
を設定するためのものである。 具体的には、ピストンロツド14を前進させて
圧縮代を0とした状態で圧縮代調整シリンダ18
を型締シリンダ12に抗して作動させることによ
り所定の圧縮代を形成し、この圧縮代が設定値に
達した後に金型内に樹脂を射出し、射出完了後に
圧縮代調整シリンダ18の圧を抜くとともに、ピ
ストンロツド14を前進させて型締動作を行う様
になされている。 そして、本実施例において特徴的な点は圧縮代
が設定値に達したタイミングで圧縮代調整シリン
ダ18のポート18fに至る油圧回路を完全に遮
蔽することにより圧縮代調整シリンダ18を実質
的に所謂メカロツクと同様に機能させることによ
つて、圧縮代を正確に固定する様にしていること
である。 従つて、圧縮代調整シリンダ18を作動させる
ためのバルブ機構は微少流量の制御が可能で遮蔽
時の高速応答性を有することが要求される。 第4図はこの圧縮代調整シリンダ18を作動さ
せるためのバルブ機構の一例を示す断面図であ
り、このバルブ機構22はパルス発振器23が発
生するパルスに同調してステツプ状に油を吐出す
る。 第4図に示すバルブ機構22は流入口22aと
吐出口22b間に並列な流路22c,22dが形
成されており、パルス発振器23が発生するパル
スに同期して、上記流路22c,22dを短時間
交互に開放することにより油を通過させる様にな
されている。 より具体的には、軟磁鉄性のドライブピン22
eは、軸22fによつて磁界内に揺動自在に支持
されており、捲着されたコイル22g,22hに
対してパルス発振器23からパルスが加えられる
毎に、その極性が反転して揺動運動をする。 そして、第4図に示す状態においては、パイロ
ツト圧源22iから加えられたパイロツト圧によ
りパイロツトバルブ22j内の球体22kがピン
22lとともに押し上上げられており、圧室22
mと圧室22nにパイロツト圧が加えられてい
る。 従つて、ポペツト22oは弁座22pを開放す
るがポペツト22qが弁座22rを遮蔽するので
流路22cは全体としては遮蔽され、ポペツト2
sは弁座22tを開放するがポペツト22uが弁
座22vを遮蔽するので流路22dは全体として
は遮蔽されて、流入口22aから吐出口22bは
油は流れない。 さて、この状態でパルス発振器23が発生する
パルスの極性が反転すると、ドライブピン22e
の左右の極性も反転するので、ドライブピン22
eは図面上で時計廻りに回転する。従つて、パイ
ロツト圧源22iから加えられたパイロツト圧に
よりパイロツトバルブ22w内の球体22xがピ
ン22yとともに押し上げられて、圧室22Aと
圧室22Bにパイロツト圧が加えられる。 従つて、圧室22Aに加えられたパイロツト圧
によりポペツト22oが弁座22pを閉じるとと
もにポペツト22uが弁座22vを開放し、圧室
22Bに加えられたパイロツト圧によりポペツト
22sが弁座22tを閉じるとともにポペツト2
2qが弁座22rを開放するが、パイロツトバル
ブ22wと圧室22Bの間にはオリフイス22D
が設けられているので、ポペツト22uが弁座2
2vを開放してからポペツト22sが弁座22t
を閉じるまでには時間的な遅延があり、この遅延
時間に流入口22aから吐出口22bに流路22
dを通つて油が流れる。 そして、パルス発振器23が発生するパルスの
極性が再度反転すると、圧室22mと圧室22n
に再度パイロツト圧が加えられてバルブ機構22
は第4図に示す状態に復帰するが、パイロツトバ
ルブ22iと圧室22nの間にはオリフイス22
Eが設けられているので、ポペツト22oが弁座
22pを開放してからポペツト22qが弁座22
rを閉じるまでには時間的な遅延があり、この遅
延時間に流入口22aから吐出口22bに流路2
2cを通つて油が流れる。 この様に第4図に示すバルブ機構22はパルス
発振器23が発生するパルスの極性が反転する毎
に、オリフイス22D,22Eで設定される遅延
時間だけ流入口22aから吐出口22bに油を流
すので、全体としての流量はパルス周波数によつ
て正確に制御されるとともに、パルス発振器23
を停止させることによつて流入口22aから吐出
口22bに至る油圧回路をポペツトにより完全に
遮蔽することが可能となり、本発明の要求を満足
する。 次に第2図において、30はノズルが垂直上方
に向けられた射出装置、40は原料樹脂を可塑化
して射出装置30に供給する可塑化装置を示し、
射出装置30は室4内に、可塑化装置40は室5
内に各々配置され、射出装置30と可塑化装置4
0とは各々連結されている。 本実施例では可塑化装置40は台車40a上に
載置されて、射出装置30とともにレール40b
に沿つて移動し、又、軸40cを中心にして垂直
平面上を回動する。そして、ノズル31は台車4
0aの走行によつて位置決めされ、軸40cを中
心にした回動によつて固定側ダイプレート10の
スプルブシユ10cと接続される。 さて、上記の射出装置30や可塑化装置40及
びその付属機構は適切な温度で溶解された樹脂を
正確に計量して、射出することができるものでな
くてはならず、射出装置30及び可塑化装置40
の具体例を第5図に断面図として示す。 尚、第5図においても既に説明た要素と同一の
要素は既に説明した要素と同一の符号を付して重
複した説明は省略している。 先ず、射出シリンダ32の下側開口部にはプラ
ンジヤ33が挿入されており、このプランジヤ3
3は油圧シリンダ34によつて上下に移動する。 又、射出シリンダ32の先端部にはチエツキバ
ルブ35が設けられている。 射出シリンダ32の内周面は、油圧シリンダ3
4側の内周面32aの径がノズル31側の内周面
32bの径よりも小さく、内周面32aと内周面
32bの間には段差ができており、内周面32a
とプランジヤ33の外周面33aはシールされて
いる。そして内周面32bとプランジヤ33の外
周面33aとの間には空隙ができ、射出シリンダ
32内にはこの空隙を通過して可塑化された樹脂
が流入する。 そして、プランジヤ33は、射出シリンダ32
内の樹脂圧と油圧シリンダ34の差圧によつて移
動する。 又、36は射出シリンダ32を加熱するヒー
タ、TS1は射出シリンダ32内の樹脂温度を検出
する温度センサ、PS1は射出シリンダ32内の圧
力を検出する圧力センサを示す。又、37はプラ
ンジヤ33の後退量を検出するための例えば光電
式の位置センサであり、温度センサTS1、圧力セ
ンサPS1及び位置センサ37の出力により一回の
射出動作で射出する樹脂量を計量する。尚、位置
センサ37はプランジヤ33の後退量を検出する
ことができる限り、その配設箇所は上記に限定さ
れない。 次に、可塑化装置40はホツパ41によつて可
塑化シリンダ42内に投入された原料樹脂をヒー
タ43による加熱によつて溶融させるためのもの
である。尚、スクリユー44は油圧モータ45に
よつて回転する。 又、可塑化シリンダ42から射出シリンダ32
に至る樹脂の流路にはポペツト46が設けられ、
このポペツト46はシリンダ47によつて駆動さ
れて可塑化シリンダ42と射出シリンダ32間の
流路を開閉する。 そして、これら既述の機構は例えば第6図に示
す様なシステムで制御される。 尚、第6図においても既に説明した要素はこれ
までの説明と同一の符号を付して重複した説明は
省略し、これまでに説明していない要素に関して
説明する。 先ず、50は、電気−油圧変換式の公知のサー
ボバルブ及び公知の圧力制御バルブを有するバル
ブ機構であり、型締シリンダ12のポート12
a,12bに接続されている。そして、バルブ機
構50を介してポート12aに油を供給すること
によりピストンロツド14は前進する。 同様に51は、電気−油圧変換式の公知のサー
ボバルブを有するバルブ機構であり、射出シリン
ダ14のポート34a,34bに接続されてい
る。そして、バルブ機構51を介してポート34
aに対して油を供給することにより射出動作がな
される。 次に、52はシリンダ47に油を供給する電磁
式の切り換えバルブであり、切り換えバルブ52
の状態によつてシリンダ47は圧源又はドレーン
の何れかと接続される。 又、53は圧縮代形成シリンダ18の油圧回路
を遮断するためのシヤツトオフバルブである。 次に、54は圧縮代を検出するためのセンサの
一例であるフオトインタラプタであり、可動側ダ
イプレート15の後退に伴つてフオトインタラプ
タ20が発生するパルスは制御装置56に入力さ
れる。 又、55は金型内の樹脂温度を決定するヒータ
であり、ヒータ55の配置位置は金型形状により
異なる。又、57は公知の入力装置、58はメモ
リ、59は補助記憶装置を各々示す。 又、TS2は金型内の樹脂温度を検出する温度セ
ンサ、PS2は金型内の樹脂圧力を検出する圧力セ
ンサ、TS3は可塑化シリンダ42内の樹脂温度を
検出する温度センサを各々示す。 更に、60は金型16が有するゲートシール用
の電磁バルブであり、より具体的な構成は第7図
の拡大図に示される。 即ち、電磁バルブ60はシリンダ61に接続さ
れており、電磁バルブ60の励磁によりシリンダ
61はロツド62を前進させて、ゲートシールを
行い、電磁バルブ60の消磁によりシリンダ61
はロツド62を後退させてゲートを開放する。 次に、上記装置を使用した本発明の射出圧縮成
形方法の具体的なプロセスを説明する。 先ず、各種のデータ、例えば射出前の樹脂温度
一回の成形動作で射出される樹脂の量、射出圧や
射出速度、圧縮代の大きさ、金型内の温度データ
列や型締力データ列等は入力装置57から入力さ
れ、メモリ58や補助記憶装置59に入力記憶さ
れている。 先ず、ヒータ43は材料樹脂の一例である
PMMAの射出前の温度である190℃に保持されて
いる。 又、初期状態において、制御装置56は切り換
えバルブ52を消磁しており、シリンダ47は切
り換えバルブ52を介してドレーンに接続されて
いる。 従つて、ポペツト46は可塑化シリンダ42と
射出シリンダ32の間を開放している。 さて、ホツパ41から投入されたPMMAはヒ
ータ43で加熱されて溶融する。 そして、可塑化シリンダ42内のPMMA温度
が190℃になつたことを温度センサTS3の出力に
よつて検出すると、制御装置56はモータ45を
駆動し、スクリユー44を回転させる。 そして、この時点においてバルブ機構51は油
圧シリンダ34のポート34aとポート34bの
圧を均衡させており、従つて、プランジヤ33は
外圧によつて射出シリンダ32内を自由に移動し
得る状態にある。 又、初期状態ではロツド62はゲートシール
しているので、スクリユー44の回転に伴つて可
塑化シリンダ42から射出シリンダ32へ溶融し
たPMMAが流入すると、プランジヤ33は後退
してゆく。 さて、射出シリンダ32内にPMMAが充満す
るのに伴つて、プランジヤ33は後退し、その後
退量は位置センサ37によつて検出される。そし
て、制御装置56は、位置センサ37の出力によ
つて射出シリンダ32内に所望量のPMMAが蓄
積されたことを知ると、切り換えバルブ52を励
磁する。 この切り換えバルブ52の励磁に伴つて、シリ
ンダ47は圧源と接続され、シヤツトオフバルブ
46は可塑化シリンダ42と射出シリンダ32の
間を閉鎖するので、射出シリンダ32内には所望
量のPMMAが蓄えられる。 尚、上記の様に本実施例では射出シリンダ32
内に所望量のPMMAが充填されたことを位置セ
ンサ32の出力によつて検出しているが、
PMMAの体積は温度や圧力により若干変動する。 そこで、本実施例では圧力センサPS1及び温度
センサTS1の出力によつてシリンダ47を閉鎖す
るための条件を補正している。 より具体的には、PMMAはその圧力が高い程
体積が減少する。そこで、制御装置56は、圧力
センサPS1の検出圧力が高い程位置センサ37の
検出出力に対する基準値を低くする様に補正し、
圧力センサPS1の検出圧力が低い程位置センサ3
7の検出出力に対する基準値を高くする様に補正
する。 又、PMMAはその温度が低い程体積が減少す
る。そこで、制御装置56は、温度センサTS1の
検出温度が低い程位置センサ37の検出出力に対
する基準値を低くする様に補正し、温度センサ
TS1の検出温度が高い程位置センサ37の検出出
力に対する基準値を高くする様に補正する。 さて、この様にして射出シリンダ32内に、所
望量のPMMAが充填されると、制御装置56は
圧縮代の形成動作を制御する。 本実施例では圧縮代調整シリンダ18が型締シ
リンダ12に抗して圧縮代を形成するので、型締
シリンダ12の内径をA1その油圧をP1と定義す
るとともに、圧縮代調整シリンダ18の内径を
A2その油圧をP2と定義した場合に、P1・A1<
P2・A2の関係が成立するとともに上記不等式の
差が極めて僅かなものとなる様にバルブ機構50
及びバルブ機構22は調整される。 更に、シヤツトオフバルブ53は消磁されて圧
縮代調整シリンダ18のポート18fを開放して
おり、又、パルス発振器23は発振動作を停止し
ている。 この状態で制御装置56はバルブ機構50を作
動させ、ポート12aに油を供給する。この時圧
縮代調整シリンダ18は圧が抜けているので、ピ
ストンロツド14は前進し、可動金型17と固定
金型16の間の圧縮代sは0となり、可動金型1
7と固定金型16の接合面にはP1・A1の力が加
わる。 圧縮代sが0になると、制御装置56はシヤツ
トオフバルブ53を励磁し、パルス発振器23を
作動させるとともに、フアトインタラプタ54が
発生するパルスを受け付ける。 パルス発振器23がパルスを発生すると、その
パルスエツジ毎にバルブ機構22は油をステツプ
状に吐出し、又、シヤツトオフバルブ53は励磁
されることにより遮蔽されるので、バルブ機構2
2が吐出した油は圧縮代調整シリンダ18のポー
ト18fに供給される。 型締シリンダ12が発生する力P1・A1と圧縮
代調整シリンダ18が発生する力P2・A2との間
にはP1・A1<P2・A2の関係が成立するので、第
3図に示すピストン18cは室18b内に後退
し、ケース18gもピン19・スペーサリング2
0・中間部材21・可動側ダイプレート15を押
し上げながら上昇するので、圧縮代sも増大す
る。 この可動側ダイプレート15の上昇に伴つて、
フオトインタラプタ54はパルスを発生し、制御
装置56はフオトインタラプタ54が発生したパ
ルスを加算して圧縮代sの現在値を知り、これが
メモリ58内に記憶されている圧縮代sの設定値
に達すると、パルス発振器23を停止させる。 既述の通りバルブ機構22は、パルス発振器2
3からパルスが加えられなくなると流入口22a
と吐出口22bの間の流路22c,22dがポペ
ツト機構によつて完全に遮蔽され、又、シヤツト
オフバルブ53も遮蔽されているので、圧縮代調
整シリンダ18内に供給された油は完全に退路を
断たれることになる。 そして、型締シリンダ12はP1・A1の力を圧
縮代調整シリンダ18に加えているので、圧縮代
調整シリンダ18はP1・A1=P2′・A2の関係を満
足した状態で、その長さが完全に固定され、圧縮
代sも固定される。 尚、この時圧縮代調整シリンダ18の圧はP2
からP2′に変化するが、これに伴う圧縮代調整シ
リンダ18内の油の圧縮は圧縮代sに比べて実質
的に無視できる数値範囲にある。 さて、この様にして適正な圧縮代が設定される
と、制御装置56はPMMAの射出動作を制御す
る。 先ず、射出動作に先立つて金型のヒータ55の
目標値はPMMAが常圧時に硬化を開始する以前
の温度の一例である125℃に設定される。 又、射出シリンダ32のヒータ36の目標値は
PMMAがいかなる加圧状態でも硬化を開始しな
い温度の一例である190℃に常に設定されている。
従つて、射出シリンダ32内のPMMAは完全に
溶融している。 制御装置56は第7図に示す電磁バルブ60を
消磁してゲートシールを解除した後に、バルブ機
構51を作動させて油圧シリンダ34のポート3
4aに油を供給する。従つて、プランジヤ33は
射出シリンダ32内を前進し、溶融したPMMA
は可動金型17と固定金型16によつて形成され
るキヤビテイに射出される。 尚、この時の射出圧によつて圧縮代調整シリン
ダ18内の圧力は微少変化をするが、圧縮代調整
シリンダ18内の圧力は固定側ダイプレート10
と可動側ダイプレート15間に作用する力に対す
る反力であつて外部の油圧回路には依存しない性
質のものであり、しかも射出圧は極めて微少なも
のであるので、圧縮代sは殆ど変化しない。 そして、射出完了後に電磁バルブ60を励磁し
てゲートシールを行つた後にシヤツトオフバルブ
53を消磁して圧縮代調整シリンダ18の圧を抜
くことによりPMMAの圧縮形成が可能になる。 金型内に射出された樹脂は初期設定温度である
125℃までは金型との熱交換により急速に冷却さ
れる。 又、金型内の温度センサTS2の検出値は190℃
に加熱されているPMMAが射出されることによ
り一気に上昇するが、このPMMAの冷却に伴つ
て、温度センサTS2の検出値は再度低下する。 さて、既述の通り、PMMAは1barという圧力
下では、その温度が125℃程度まで低下するまで
は硬化しないが、1000barという圧力下では150
℃前後で既に硬化を開始する。 そこで、本実施例ではPMMAが低圧下では未
だ硬化を開始しないが、加圧下では硬化を開始す
る温度になつたことを温度センサTS2が検出する
と、バルブ機構50を制御して型締シリンダ12
の型締力を急激に上昇させて、金型内のPMMA
を一気に加圧し、僅かな温度低下の範囲内でガラ
ス転位点の動的剛性率以上の動的剛性率を得る様
にしている。 第8図の太線で示すカーブはこの硬化時の温度
と圧力の制御曲線の例を示している。 金型内にPMMAが射出されると、その温度は
ゲートシール後しばらくして145℃まで低下する。
尚、製品形状が大きい場合にはゲートシール以前
に部分的に樹脂温度が145℃まで低下する場合も
考えられるが、その場合は射出速度を速くした
り、或いは、初期金型温度を125℃よりも高く設
定することにより、145℃前後までPMMA各部が
均等に冷却される様に制御する。 さて、PMMAは常圧時には145℃前後まで冷却
された時点では完全に溶融しており、PMMA各
部に圧力が均等に加わる状態にある。 そして、本実施例ではPMMAが完全に溶融状
態を保つている温度領域において、PMMAに対
する加圧力を急激に上昇させることにより
PMMAが僅かに温度低下する間にその動的剛性
率を急激に上昇させる。 温度センサTS2の検出温度が145℃に達すると
(第8図のポイントp1)、制御装置56はバルブ機
構50を制御して型締シリンダ12のポート12
aに加える圧を上昇させ、金型内のPMMAに例
えば600barの圧力を加える。 この加圧によつてPMMAの動的剛性率は上昇
し、PMMA温度が135℃まで冷却された時点(第
8図のポイントp2)ではその動的剛性率はE×10
(dyn/cm2)に達し、ガラス転位点の直前の状態
になる。尚、Eは樹脂により異なる係数である。 PMMAが135℃まで冷却されたことを温度セン
サTS2が検出すると、制御装置56はバルブ機構
50を制御して型締シリンダ12のポート12a
に加える圧を上昇させ、金型内のPMMAに
1000barの圧力を加える。 この加圧によつてPMMAの動的剛性率は更に
上昇し、133℃まで冷却された時点(第8図のポ
イントp3)ではガラス転位を完全に通過し、130
℃まで冷却された時点(第8図のポイントp4)で
殆ど硬化を完了し、125℃まで冷却された時点
(第8図のポイントp5)で完全に固体になる。 上記の様な制御をした場合には、PMMAは135
℃〜133℃まで僅か2℃冷却される間にガラス転
位点を通過するので、ガラス転位点を通過する間
にPMMA各部に温度差が生じない様に、この間
の冷却速度を十分に遅くしても、全体としての冷
却時間は極めて短くなり、作業能率が向上する。 尚、このガラス転位点を通過する間の適切な冷
却速度は樹脂の温度伝導率や製品形状等によつて
異なることは云うまでもなく。大型の成形品を得
る場合や肉厚の偏りがある成形品を得る場合に
は、金型温度をより高く設定したり、又、金型温
度をより段階的に低下させることにより、ガラス
転位点通過時における樹脂各部の温度差が僅かな
ものになる様にする。 さて、この様に1000barという加圧状態では
PMMAは125℃で完全に固体化するが、第1図及
び第8図からも明らかな様に、125℃という温度
は常圧時にはPMMAが僅かに硬化を開始する温
度であり、この温度にあるPMMAを常圧に戻し
た場合にはPMMAは再度軟化してしまうので、
成形品を取り出すためには、常圧時においても
PMMAが完全に固体化している温度(即ち、100
℃)まで冷却することが必要となる。 そこで、本実施例ではバルブ機構50から型締
シリンダ12のポート12aに圧を加えた型締状
態において、金型内のヒータ55の設定温度を段
階的に低下させて、PMMAを取り出し温度であ
る100℃まで冷却するが、硬化状態にあるPMMA
を1000barという様な高圧で加圧し続けた場合に
は成形品に塑性変形が生じる。 ところでPMMAが或る動的剛性率の時の温度
は加圧力が1bar変動する毎に0.025℃変動するこ
とは既述の通りである。 そこで、制御装置56は金型内の温度センサ
TS2の検出温度を監視しながらバルブ機構50を
制御し、PMMA温度が1℃低下する毎にPMMA
に対する圧力を40barずつ低下させてゆくことに
よりPMMAの動的剛性率を均等に維持しながら
成形する。 尚、この時の温度制御及び圧力制御自体は公知
の指令値追従制御を行う。 上記の様に1℃の温度低下毎に40bar減圧した
場合は、120℃では800barまで減圧され、115℃
では600barまで減圧され、110℃では400barまで
減圧され、105℃では200barまで減圧され、100
℃で常圧に至る。 この様にして成形動作が完了すると、制御装置
56はバルブ機構50を制御して型締シリンダ1
2のポート12bに油を供給することにより可動
金型17を上昇させ、図示せぬ公知のエジエクタ
機構によつて成形品を取り出す。 尚、本発明は常圧下では溶融状態にあるが、加
圧することにより硬化を開始する温度にある樹脂
を加圧することによつて硬化させ、僅かな温度低
下の内にガラス転位点を通過させることを本質と
するものであり、射出前の樹脂の温度や金型の初
期設定温度、加圧開始時の温度、加圧力等は樹脂
の種類や製品の大きさ・製品形状等によつて異な
り、成形時間もこれらの条件によつて異なつてく
ることは云うまでもなく最適な成形条件は各成形
品毎に決定しなければならないこともいうまでも
ない。 又、上記では射出装置や可塑化装置に関しても
具体例に言及したが、これらは射出前の樹脂温度
を適切に制御することができ、しかも正確に樹脂
を計量することができる限りその構成は問わな
い。 更に、上記では圧縮代を形成するための機構に
関しても言及したが、これも圧縮代の調整精度が
満足できる限り上記に限定されない。
以上説明した様に、本発明では射出された樹脂
が常圧下では溶融状態を保つているとともに、加
圧する事により硬化を開始する温度にまで冷却さ
れた時に、樹脂を加圧することによつて樹脂をガ
ラス転位点の動的剛性率以上の動的剛性率が得ら
れる様に硬化させているので、樹脂は僅かに温度
低下をする間にガラス転位点を通過する。 従つて、成形中の樹脂がガラス転位点を通過す
るのに必要な温度低下が極めて僅かなものとなる
ので、この間に樹脂各部に温度差が生じない様に
冷却速度を遅くしても、ガラス転位点の通過時間
が僅かなものですむ。 又、本発明によれば、金型の初期設定温度が樹
脂が常圧時においても硬化を開始する温度よりも
高く設定されており、加圧開始前の樹脂は未だ完
全に溶融した状態にあるので、樹脂各部に加圧力
が均等に加わり、成形中の樹脂に固化状態にある
部分と溶融状態にある部分が混在しないので、部
分的な塑性変形や、内部組成の不均質が生じにく
く、内部組成の均質性に優れた成形品を容易に得
ることができる。 更に、本発明は硬化を完了した樹脂を取り出し
温度まで冷却する間も、温度低下に伴う動的剛性
率の上昇と圧力低下に伴う動的剛性率の低下とが
相殺すする様に温度及び圧力を制御しているの
で、冷却中の樹脂は一定の動的剛性率を維持し、
冷却中に成形品性質を損なうこともない。
が常圧下では溶融状態を保つているとともに、加
圧する事により硬化を開始する温度にまで冷却さ
れた時に、樹脂を加圧することによつて樹脂をガ
ラス転位点の動的剛性率以上の動的剛性率が得ら
れる様に硬化させているので、樹脂は僅かに温度
低下をする間にガラス転位点を通過する。 従つて、成形中の樹脂がガラス転位点を通過す
るのに必要な温度低下が極めて僅かなものとなる
ので、この間に樹脂各部に温度差が生じない様に
冷却速度を遅くしても、ガラス転位点の通過時間
が僅かなものですむ。 又、本発明によれば、金型の初期設定温度が樹
脂が常圧時においても硬化を開始する温度よりも
高く設定されており、加圧開始前の樹脂は未だ完
全に溶融した状態にあるので、樹脂各部に加圧力
が均等に加わり、成形中の樹脂に固化状態にある
部分と溶融状態にある部分が混在しないので、部
分的な塑性変形や、内部組成の不均質が生じにく
く、内部組成の均質性に優れた成形品を容易に得
ることができる。 更に、本発明は硬化を完了した樹脂を取り出し
温度まで冷却する間も、温度低下に伴う動的剛性
率の上昇と圧力低下に伴う動的剛性率の低下とが
相殺すする様に温度及び圧力を制御しているの
で、冷却中の樹脂は一定の動的剛性率を維持し、
冷却中に成形品性質を損なうこともない。
第1図は熱可塑性の樹脂の一例であるPMMA
の温度と動的剛性率の関係を圧力をパラメータと
して表示した特性図、第2図は本発明の実施例に
係る直圧式の射出圧縮成形装置の断面図、第3図
は圧縮代調整機構の一例である圧縮代調整シリン
ダの断面図、第6図は第3図に示す圧縮代調整シ
リンダの駆動用のバルブ機構の一例を示す断面
図、第5図は可塑化装置と射出装置の一例を示す
断面図、第6図は本発明の制御システムの一例を
示す回路図、第7図はゲートシールのための機構
例を示す断面図、第8図は成形時の制御特性を示
す特性図。 9……型締装置、10……固定側ダイプレー
ト、11……ダイバー、12……型締シリンダ、
13……シリンダ固定プレート、14……ピスト
ンロツド、15……可動側ダイプレート、16…
…固定金型、17……可動金型、18……圧縮代
調整シリンダ、22……バルブ機構、30……射
出装置、40……可塑化装置、50……バルブ機
構、51……バルブ機構、36,43,55……
ヒータ、TS1,TS2,TS3……温度センサ、PS1,
PS2……圧力センサ。
の温度と動的剛性率の関係を圧力をパラメータと
して表示した特性図、第2図は本発明の実施例に
係る直圧式の射出圧縮成形装置の断面図、第3図
は圧縮代調整機構の一例である圧縮代調整シリン
ダの断面図、第6図は第3図に示す圧縮代調整シ
リンダの駆動用のバルブ機構の一例を示す断面
図、第5図は可塑化装置と射出装置の一例を示す
断面図、第6図は本発明の制御システムの一例を
示す回路図、第7図はゲートシールのための機構
例を示す断面図、第8図は成形時の制御特性を示
す特性図。 9……型締装置、10……固定側ダイプレー
ト、11……ダイバー、12……型締シリンダ、
13……シリンダ固定プレート、14……ピスト
ンロツド、15……可動側ダイプレート、16…
…固定金型、17……可動金型、18……圧縮代
調整シリンダ、22……バルブ機構、30……射
出装置、40……可塑化装置、50……バルブ機
構、51……バルブ機構、36,43,55……
ヒータ、TS1,TS2,TS3……温度センサ、PS1,
PS2……圧力センサ。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 金型内圧力を制御する圧力制御手段及び金型
内温度を制御する温度制御手段を含む圧縮成形装
置と、該圧縮成形装置の前記金型内にに加熱溶融
された熱可塑性樹脂を所定量計量して射出する射
出装置とを使用した射出圧縮成形方法において、 前記金型内温度を前記熱可塑性樹脂が常圧状態
で硬化を開始する温度よりも高い温度に設定する
金型温度初期設定プロセスと、 該金型温度初期設定プロセスに引続き、前記金
型温度よりも高い温度で溶融された所定量の熱可
塑性樹脂を前記射出装置から前記金型内に射出す
る射出プロセスと、 該射出プロセスに引続き、前記金型内に射出さ
れた前記熱可塑性樹脂を、当該熱可塑性樹脂が常
圧状態では硬化を開始する温度よりも高い温度で
あつて且つ圧力を加えることにより硬化を開始す
る温度まで冷却する冷却プロセスと、 該冷却プロセスに引続き、前記金型内に射出さ
れた前記熱可塑性樹脂に対して当該樹脂のガラス
転移点における動的剛性率よりも高い動的剛性率
が得られる圧力を加えて硬化させる加圧プロセス
と、 該加圧プロセスに引続き、前記金型内で加圧硬
化された熱可塑性樹脂を常圧状態でも硬化状態を
保ち得る温度まで冷却するとともに、冷却に伴う
熱可塑性樹脂の動的剛性率の上昇を相殺する様に
前記金型内の熱可塑性樹脂に加える圧力を減じる
冷却減圧プロセスとを備える射出圧縮成形方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61287428A JPS63139720A (ja) | 1986-12-02 | 1986-12-02 | 射出圧縮成形方法 |
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61287428A JPS63139720A (ja) | 1986-12-02 | 1986-12-02 | 射出圧縮成形方法 |
| PCT/JP1988/000536 WO1989011960A1 (fr) | 1988-06-01 | 1988-06-01 | Procede et appareil de moulage par injection-compression |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63139720A JPS63139720A (ja) | 1988-06-11 |
| JPH0550972B2 true JPH0550972B2 (ja) | 1993-07-30 |
Family
ID=37330203
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61287428A Granted JPS63139720A (ja) | 1986-12-02 | 1986-12-02 | 射出圧縮成形方法 |
Country Status (7)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5108689A (ja) |
| EP (1) | EP0369009B1 (ja) |
| JP (1) | JPS63139720A (ja) |
| KR (1) | KR960007282B1 (ja) |
| DE (1) | DE3886759T2 (ja) |
| SU (1) | SU1831427A3 (ja) |
| WO (1) | WO1989011960A1 (ja) |
Families Citing this family (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63139720A (ja) * | 1986-12-02 | 1988-06-11 | Aida Eng Ltd | 射出圧縮成形方法 |
| JPH0729350B2 (ja) * | 1988-07-18 | 1995-04-05 | アイダエンジニアリング株式会社 | プレス加圧を伴う射出成形方法 |
| JPH0371816A (ja) * | 1989-08-11 | 1991-03-27 | Komatsu Ltd | 射出プレス複合成形機のノズルタッチ機構 |
| US5376317A (en) * | 1992-12-08 | 1994-12-27 | Galic Maus Ventures | Precision surface-replicating thermoplastic injection molding method and apparatus, using a heating phase and a cooling phase in each molding cycle |
| US6170952B1 (en) | 1993-12-07 | 2001-01-09 | Neoptx, Inc. | Adherent corrective lenses and eyeglasses embodying the same |
| JP3385491B2 (ja) * | 1994-06-21 | 2003-03-10 | コニカ株式会社 | 射出成形方法 |
| JP2001047524A (ja) * | 1999-06-03 | 2001-02-20 | Ricoh Co Ltd | プラスチック光学素子の製造方法、その製造装置、及びその製造方法により製造したプラスチック光学素子 |
| KR100494043B1 (ko) * | 2002-04-30 | 2005-06-13 | 이일록 | 계량기 보호통의 제조방법 |
| CA2755908C (en) | 2009-04-24 | 2013-05-28 | Husky Injection Molding Systems Ltd. | A cavity insert for a molding system, the cavity insert having a deformable portion |
| EP2826615B1 (en) | 2009-11-03 | 2019-05-29 | Husky Injection Molding Systems Ltd. | System for operating an injection molding machine |
| KR101158652B1 (ko) | 2011-02-09 | 2012-06-26 | 엘에스산전 주식회사 | 진공 차단기 |
| FR3026340B1 (fr) | 2014-09-30 | 2017-03-17 | Snecma | Procede de moulage d'une resine thermodurcissable |
| AT517128B1 (de) * | 2015-05-11 | 2017-11-15 | Engel Austria Gmbh | Bestimmungsverfahren für das Kompressionsverhalten eines formbaren Materials |
| US11376394B2 (en) | 2017-05-16 | 2022-07-05 | Coloplast A/S | Method of forming a urinary catheter |
Family Cites Families (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| AU524955B2 (en) * | 1978-08-10 | 1982-10-14 | Gentex Optics Inc | Molding ophthalmic lenses and other articles |
| JPS57187232A (en) * | 1981-05-13 | 1982-11-17 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Method and device for resin compression molding |
| JPS59185636A (ja) * | 1983-04-08 | 1984-10-22 | Ricoh Co Ltd | 射出圧縮成形法 |
| US4640998A (en) * | 1985-07-09 | 1987-02-03 | Carlingswitch, Inc. | Push button switch with compound contact lever action |
| JPS6223723A (ja) * | 1985-07-24 | 1987-01-31 | Canon Inc | 射出圧縮成形方法 |
| JPS6260623A (ja) * | 1985-09-11 | 1987-03-17 | Hitachi Ltd | 射出圧縮成形方法および装置 |
| KR920004739B1 (ko) * | 1986-11-10 | 1992-06-15 | 아이다 엔지니어링 가부시기가이샤 | 수직형 사출성형기 |
| JPS63139720A (ja) * | 1986-12-02 | 1988-06-11 | Aida Eng Ltd | 射出圧縮成形方法 |
| US4836960A (en) * | 1987-10-05 | 1989-06-06 | Sola Usa, Inc. | Fabrication of thermoplastic optical components by injection/compression molding |
| JPH06212019A (ja) * | 1993-01-19 | 1994-08-02 | Toagosei Chem Ind Co Ltd | 抗菌性樹脂組成物 |
| JP3396501B2 (ja) * | 1993-01-26 | 2003-04-14 | 株式会社東芝 | 陰極線管の耐電圧処理方法 |
| JPH06260623A (ja) * | 1993-03-04 | 1994-09-16 | Nitto Denko Corp | 固体撮像素子及びその撮像装置 |
-
1986
- 1986-12-02 JP JP61287428A patent/JPS63139720A/ja active Granted
-
1988
- 1988-06-01 EP EP88904662A patent/EP0369009B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1988-06-01 US US07/445,868 patent/US5108689A/en not_active Expired - Fee Related
- 1988-06-01 KR KR1019890702328A patent/KR960007282B1/ko not_active Expired - Lifetime
- 1988-06-01 DE DE3886759T patent/DE3886759T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1988-06-01 WO PCT/JP1988/000536 patent/WO1989011960A1/ja not_active Ceased
-
1990
- 1990-01-31 SU SU904743006A patent/SU1831427A3/ru active
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| KR900700254A (ko) | 1990-08-11 |
| DE3886759D1 (de) | 1994-02-10 |
| EP0369009B1 (en) | 1993-12-29 |
| SU1831427A3 (en) | 1993-07-30 |
| DE3886759T2 (de) | 1994-05-19 |
| WO1989011960A1 (fr) | 1989-12-14 |
| EP0369009A1 (en) | 1990-05-23 |
| EP0369009A4 (en) | 1991-01-09 |
| US5108689A (en) | 1992-04-28 |
| JPS63139720A (ja) | 1988-06-11 |
| KR960007282B1 (ko) | 1996-05-30 |
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