JPH055103A - 粉末成形体の抽出脱脂用バインダー - Google Patents
粉末成形体の抽出脱脂用バインダーInfo
- Publication number
- JPH055103A JPH055103A JP3250148A JP25014891A JPH055103A JP H055103 A JPH055103 A JP H055103A JP 3250148 A JP3250148 A JP 3250148A JP 25014891 A JP25014891 A JP 25014891A JP H055103 A JPH055103 A JP H055103A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- melting point
- point component
- degreasing
- binder
- low melting
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】金属又はセラミックスの粉末と低融点成分と高
融点成分との2種以上からなるバインダーとを含む成形
体を、有機溶媒によりバインダーの低融点成分を抽出す
る脱脂において、低融点成分に水との相溶性が無い流動
パラフィン等の鉱油又はセバシン酸ジブチル等の合成油
のいずれか又は混合物を用いる。 【効果】成形体肌面の低融点成分は酸化又は分解を起こ
すことがなく、更に大気中の水分が成形体肌面の低融点
成分に進入しないため長時間大気中に曝されても溶媒に
よる抽出脱脂の際、割れや膨れ等の欠陥を生じること無
く脱脂を完了させることができる。
融点成分との2種以上からなるバインダーとを含む成形
体を、有機溶媒によりバインダーの低融点成分を抽出す
る脱脂において、低融点成分に水との相溶性が無い流動
パラフィン等の鉱油又はセバシン酸ジブチル等の合成油
のいずれか又は混合物を用いる。 【効果】成形体肌面の低融点成分は酸化又は分解を起こ
すことがなく、更に大気中の水分が成形体肌面の低融点
成分に進入しないため長時間大気中に曝されても溶媒に
よる抽出脱脂の際、割れや膨れ等の欠陥を生じること無
く脱脂を完了させることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粉末成形体の抽出脱脂
用バインダーに関し、特にアメリカ特許第4,765,
950号記載の溶媒抽出による脱脂方法を改良したもの
である。
用バインダーに関し、特にアメリカ特許第4,765,
950号記載の溶媒抽出による脱脂方法を改良したもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、金属又はセラミックスの粉末原料
と樹脂バインダーとの混練物を射出成形し、脱脂後、焼
結を行うところの粉末射出成形法は、寸法精度が良く、
複雑形状品の多量生産が可能なことから機械部品の製造
に多く適用されてきている。
と樹脂バインダーとの混練物を射出成形し、脱脂後、焼
結を行うところの粉末射出成形法は、寸法精度が良く、
複雑形状品の多量生産が可能なことから機械部品の製造
に多く適用されてきている。
【0003】粉末成形体の脱脂方法としてバインダーに
低融点成分と高融点成分を用い、低融点成分に植物性水
素添加硬化油や植物油又はこれらの混合物を用いて成形
体を製造し、溶媒により成形体中の低融点成分を抽出し
て脱脂するところのアメリカ特許第4,765,950
号が提案されている。
低融点成分と高融点成分を用い、低融点成分に植物性水
素添加硬化油や植物油又はこれらの混合物を用いて成形
体を製造し、溶媒により成形体中の低融点成分を抽出し
て脱脂するところのアメリカ特許第4,765,950
号が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、係る従来の技
術には、以下のような問題があった。即ち、低融点成分
に用いる油は、長時間大気中にさらされると大気中の酸
素により酸化や分解が起こるものである。従って、射出
成形を行った成形体は、長時間大気中にさらされると、
成形体の肌面より酸化又は分解が進行し、抽出脱脂を行
うと成形体の肌面と内部との抽出速度の違いにより内部
応力が発生し割れや膨れを生じるため、成形後速やかに
抽出による脱脂工程に入らなければならなかった。
術には、以下のような問題があった。即ち、低融点成分
に用いる油は、長時間大気中にさらされると大気中の酸
素により酸化や分解が起こるものである。従って、射出
成形を行った成形体は、長時間大気中にさらされると、
成形体の肌面より酸化又は分解が進行し、抽出脱脂を行
うと成形体の肌面と内部との抽出速度の違いにより内部
応力が発生し割れや膨れを生じるため、成形後速やかに
抽出による脱脂工程に入らなければならなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属又はセラ
ミックスの粉末と低融点成分と高融点成分との2種以上
からなるバインダーとを含む成形体を、有機溶媒により
バインダーの低融点成分を抽出する脱脂において、低融
点成分に水との相溶性が無い鉱油又は合成油のいずれか
又は混合物を用いる粉末成形体の抽出脱脂用バインダー
を提供するものである。特に、鉱油には流動パラフィ
ン、合成油にはセバシン酸ジブチルを使用することがで
きる。
ミックスの粉末と低融点成分と高融点成分との2種以上
からなるバインダーとを含む成形体を、有機溶媒により
バインダーの低融点成分を抽出する脱脂において、低融
点成分に水との相溶性が無い鉱油又は合成油のいずれか
又は混合物を用いる粉末成形体の抽出脱脂用バインダー
を提供するものである。特に、鉱油には流動パラフィ
ン、合成油にはセバシン酸ジブチルを使用することがで
きる。
【0006】
【作用】低融点成分に水との相溶性が無い鉱油又は合成
油のいずれか又は混合物を用いることにより、成形体
は、肌面の低融点成分が酸化又は分解を起こすことが無
く、更に大気中の水分が成形体肌面の低融点成分に進入
しないため、長時間大気中にさらされても溶媒による抽
出脱脂の際、成形体の肌面より徐々に抽出され内部応力
を発生させること無く抽出を完了させるのである。
油のいずれか又は混合物を用いることにより、成形体
は、肌面の低融点成分が酸化又は分解を起こすことが無
く、更に大気中の水分が成形体肌面の低融点成分に進入
しないため、長時間大気中にさらされても溶媒による抽
出脱脂の際、成形体の肌面より徐々に抽出され内部応力
を発生させること無く抽出を完了させるのである。
【0007】
【発明の効果】本発明は、以下の様な著効を奏ずる。 1)混練体を保存する際、適正なメルトフロー値を保つ
ために不活性ガスや脱酸素雰囲気中に保存する必要がな
くなった。 2)射出成形時に発生するランナーやゲートの再使用を
数回行ってもメルトフロー値が変わりにくい為射出条件
を変える必要がなくなった。
ために不活性ガスや脱酸素雰囲気中に保存する必要がな
くなった。 2)射出成形時に発生するランナーやゲートの再使用を
数回行ってもメルトフロー値が変わりにくい為射出条件
を変える必要がなくなった。
【0008】
【実施例.1】平均粒子径8μmのSUS316L水ア
トマイズ粉末を100重量部としてポリプロピレン3.
23重量部,セバシン酸ジブチル6.80重量部を加圧
ニーダにより170℃にて30分間混練した。得られた
混練体を射出成形機により20mm×20mm×10m
mのタイル状テストピースを作成し1カ月間室温大気中
に放置し100cm3の塩化メチレン中に浸積しセバシ
ン酸ジブチルを抽出して脱脂を行った。この時、割れや
膨れ等の欠陥は発生しなかった。得られた脱脂体は、窒
素ガス雰囲気中で常温から400℃まで1時間かけて昇
温,400℃で0.5時間保持,400℃から500℃
まで1時間かけて昇温し、次に真空度を10−3tor
rとして1.5時間かけて1320℃まで昇温し2時間
保持して焼結を完了させた。その結果、密度7.62g
/cm3の健全な焼結体を得た。
トマイズ粉末を100重量部としてポリプロピレン3.
23重量部,セバシン酸ジブチル6.80重量部を加圧
ニーダにより170℃にて30分間混練した。得られた
混練体を射出成形機により20mm×20mm×10m
mのタイル状テストピースを作成し1カ月間室温大気中
に放置し100cm3の塩化メチレン中に浸積しセバシ
ン酸ジブチルを抽出して脱脂を行った。この時、割れや
膨れ等の欠陥は発生しなかった。得られた脱脂体は、窒
素ガス雰囲気中で常温から400℃まで1時間かけて昇
温,400℃で0.5時間保持,400℃から500℃
まで1時間かけて昇温し、次に真空度を10−3tor
rとして1.5時間かけて1320℃まで昇温し2時間
保持して焼結を完了させた。その結果、密度7.62g
/cm3の健全な焼結体を得た。
【0009】
【実施例.2】平均粒子径8μmのSUS316L水ア
トマイズ粉末を100重量部としてポリプロピレン2.
09重量部,ポリエチレン1.14重量部,流動パラフ
ィン6.80重量部を加圧ニーダにより170℃にて3
0分間混練した。得られた混練体を射出成形機により2
0mm×20mm×10mmのタイル状テストピースを
作成し以下第1実施例と同様にして行った。脱脂後のタ
イル状テストピースには割れや膨れの発生は認められ
ず、焼結体は、密度7.61g/cm3の健全な焼結体
を得た。
トマイズ粉末を100重量部としてポリプロピレン2.
09重量部,ポリエチレン1.14重量部,流動パラフ
ィン6.80重量部を加圧ニーダにより170℃にて3
0分間混練した。得られた混練体を射出成形機により2
0mm×20mm×10mmのタイル状テストピースを
作成し以下第1実施例と同様にして行った。脱脂後のタ
イル状テストピースには割れや膨れの発生は認められ
ず、焼結体は、密度7.61g/cm3の健全な焼結体
を得た。
【0010】
【実施例.3】平均粒子径8μmのSUS316L水ア
トマイズ粉末を100重量部としてポリプロピレン2.
09重量部,ポリエチレン1.14重量部,流動パラフ
ィン3.80重量部,セバシン酸ジブチル3.0重量部
を加圧ニーダにより170℃にて30分間混練した。得
られた混練体を射出成形機により20mm×20mm×
10mmのタイル状テストピースを作成し以下第1実施
例と同様にして行った。脱脂後のタイル状テストピース
には割れや膨れの発生は認められず、焼結体は、密度
7.62g/cm3の健全な焼結体を得た。
トマイズ粉末を100重量部としてポリプロピレン2.
09重量部,ポリエチレン1.14重量部,流動パラフ
ィン3.80重量部,セバシン酸ジブチル3.0重量部
を加圧ニーダにより170℃にて30分間混練した。得
られた混練体を射出成形機により20mm×20mm×
10mmのタイル状テストピースを作成し以下第1実施
例と同様にして行った。脱脂後のタイル状テストピース
には割れや膨れの発生は認められず、焼結体は、密度
7.62g/cm3の健全な焼結体を得た。
【0011】
【実施例.4】平均粒子径0.5μmのアルミナ粉末を
100重量部としてポリプロピレン3.33重量部,ポ
リエチレン1.82重量部,流動パラフィン10.84
重量部を加圧ニーダにより170℃にて30分間混練し
た。得られた混練体を射出成形機により20mm×20
mm×10mmのタイル状テストピースを作成し1カ月
間室温大気中に放置し100cm3の塩化メチレン中に
浸積し流動パラフィンを抽出して脱脂を行った。この
時、割れや膨れ等の欠陥は発生しなかった。得られた脱
脂体は、大気雰囲気中で常温から400℃まで2時間か
けて昇温,400℃で0.5時間保持,400℃から5
00℃まで2時間かけて昇温し、次いで8時間かけて1
6000℃まで昇温し1.5時間保持して焼結を行っ
た。焼結体は、密度3.75g/cm3の健全な焼結体
を得た。
100重量部としてポリプロピレン3.33重量部,ポ
リエチレン1.82重量部,流動パラフィン10.84
重量部を加圧ニーダにより170℃にて30分間混練し
た。得られた混練体を射出成形機により20mm×20
mm×10mmのタイル状テストピースを作成し1カ月
間室温大気中に放置し100cm3の塩化メチレン中に
浸積し流動パラフィンを抽出して脱脂を行った。この
時、割れや膨れ等の欠陥は発生しなかった。得られた脱
脂体は、大気雰囲気中で常温から400℃まで2時間か
けて昇温,400℃で0.5時間保持,400℃から5
00℃まで2時間かけて昇温し、次いで8時間かけて1
6000℃まで昇温し1.5時間保持して焼結を行っ
た。焼結体は、密度3.75g/cm3の健全な焼結体
を得た。
【0012】
【参考例】平均粒子径8μmのSUS316L水アトマ
イズ粉末を100重量部としてポリプロピレン2.09
重量部,ポリエチレン1.14重量部,ピーナッツ油
6.80重量部を加圧ニーダにより170℃にて30分
間混練した。得られた混練体を射出成形機により20m
m×20mm×10mmのタイル状テストピースを作成
し1カ月間室温大気中に放置し100cm3の塩化メチ
レン中に浸積しピーナッツ油を抽出して脱脂を行った。
しかし、脱脂後のタイル状テストピースには膨れが発生
し健全な脱脂体を得ることはできなかった。
イズ粉末を100重量部としてポリプロピレン2.09
重量部,ポリエチレン1.14重量部,ピーナッツ油
6.80重量部を加圧ニーダにより170℃にて30分
間混練した。得られた混練体を射出成形機により20m
m×20mm×10mmのタイル状テストピースを作成
し1カ月間室温大気中に放置し100cm3の塩化メチ
レン中に浸積しピーナッツ油を抽出して脱脂を行った。
しかし、脱脂後のタイル状テストピースには膨れが発生
し健全な脱脂体を得ることはできなかった。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 金属又はセラミックスの粉末と低融点成
分と高融点成分との2種以上からなるバインダーとを含
む成形体を、有機溶媒によりバインダーの低融点成分を
抽出する脱脂において、低融点成分に水との相溶性が無
い鉱油又は合成油のいずれか又は混合物を用いる粉末成
形体の抽出脱脂用バインダー。 【請求項2】 流動パラフィンである請求項1記載の鉱
油 【請求項3】 セバシン酸ジブチルである請求項1記載
の合成油
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3250148A JPH055103A (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | 粉末成形体の抽出脱脂用バインダー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3250148A JPH055103A (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | 粉末成形体の抽出脱脂用バインダー |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH055103A true JPH055103A (ja) | 1993-01-14 |
Family
ID=17203533
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3250148A Pending JPH055103A (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | 粉末成形体の抽出脱脂用バインダー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH055103A (ja) |
-
1991
- 1991-06-25 JP JP3250148A patent/JPH055103A/ja active Pending
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