JPH0551540U - 研削盤用ワークドライブ装置 - Google Patents

研削盤用ワークドライブ装置

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JPH0551540U
JPH0551540U JP111730U JP11173091U JPH0551540U JP H0551540 U JPH0551540 U JP H0551540U JP 111730 U JP111730 U JP 111730U JP 11173091 U JP11173091 U JP 11173091U JP H0551540 U JPH0551540 U JP H0551540U
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rotary drive
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 主軸8に軸受13aを介して外嵌されるクラ
ンプ本体14と、その環状フランジ部14aの前面側に
偏心可能且つ一体回転可能に取り付けられる爪ホルダー
15と、爪ホルダー15と環状フランジ部14aの界面
部外周に嵌装され、爪ホルダー15をクランプ本体14
と同心に保持する弾性リング29と、クランプ本体14
のボス部16aに遊嵌されるクランプ円板17と、中央
軸部40aがクランプ円板17に枢支され、両端部4
2,43が回転駆動板12及びクランプ本体14に係合
される回転伝達レバー40と、爪ホルダー15に周方向
等間隔に軸支されるクランプ爪16と、クランプ円板1
7とクランプ爪16の回動用レバー部16cとを係合す
る係合ピン41とからなる。 【効果】 回転駆動板12の起動時の回転力を利用して
ワークWを自動的にクランプでき、ワークWのセンタ穴
44が本来の軸心からずれていても確実にクランプでき
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、主軸のセンタと心押し台センタとでワークの両端軸心を支持し、主 軸に外嵌した回転駆動板により該ワークを回転させる研削盤用ワークドライブ装 置に関するものであり、砥石によるワーク周面の粗研削や仕上研削等に利用され る。
【0002】
【従来の技術】
丸軸形、円筒形等のワークの周面に砥石により粗研削や仕上研削等を施す場合 、研削盤の主軸センタと心押し台センタにより該ワークを回転自在に支持し、主 軸を非回転として、該主軸に外嵌する回転駆動板にてワークを回転させ、その周 面に回転砥石を接触させて通常は軸方向に送りながら研削する方法が採用される 。このとき、ワークを回転駆動板と一体的に回転させるため、従来ではケレと称 されるリング状のクランプ部材が一般的に使用されている。
【0003】 このクランプ部材は、図7に示すように、円形リング1の周方向3ヵ所に等配 された2本のボルト状支持ピン2,2と、枢軸1aを中心に回動自在な押圧レバ ー3とを有し、該押圧レバー3は、ばね4により、そのカム形状の内端部3aが リング内側への突出するように常時付勢されている。なお、3bは押圧レバー3 の前記付勢方向の回動限界位置を定めるストッパーピン、5はリング1の外周に 凸設された回転伝達ピンである。
【0004】 そして、該クランプ部材によりワークWを回転駆動板に一体的に保持させるに は、押圧レバー3を図示仮想線の如く回動させて内端部3aの突出量が小さくな る状態においてリング1にワークWを挿嵌し、該レバー3を戻すことにより、そ の内端部3aと支持ピン2,2の各内端とでワークWの外周を3方向から挟持す ると共に、回転伝達ピン5を回転駆動板の回転ドライブピン6に係合させればよ い。次に回転駆動板を図示の反時計方向に回転させることにより、回転ドライブ ピン6及びクランプ部材を介してワークWを同方向に回転させることができる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のクランプ部材を用いるワークドライブ手段では、ワ ークWの取替の度に作業者が手操作でクランプ部材の装着作業と、回転駆動板へ の係合作業を行う必要があり、このために多大な労力及び時間を費やして作業能 率が悪く、研削加工効率を高める上で大きな制約があった。
【0006】 本考案は、上述の状況に鑑み、前記回転駆動板の起動時の回転力を利用して自 動的にワークをクランプし、続いてそのクランプしたワークを回転駆動板により 回転させることができ、しかもワークの端面に設けられるセンタ穴の位置が軸心 から多少ずれている場合でも確実にクランプすることが可能な研削盤用ワークド ライブ装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本考案の構成を実施例に対応する図面に基づいて説 明すると、本考案は、図1及び図2に示すように、主軸8のセンタ8aと心押し 台センタ9とでワークWを両端のセンタ穴44で支持し、主軸8に回転自在に外 嵌する回転駆動板12により該ワークWを回転させる研削盤用ワークドライブ装 置10において、前記主軸8の前端側にクランプ本体14を軸受13aを介して 回転自在に外嵌させ、該クランプ本体14に一体形成した環状フランジ部14a と前記回転駆動板12との間において主軸8にクランプ円板17を回転自在に外 嵌させると共に、前記環状フランジ部14aの前面側に環状の爪ホルダー15を クランプ本体14に対して偏心可能且つ一体回転可能に取付け、該爪ホルダー1 5と前記環状フランジ部14aとの界面部の外周側に両者間にわたる環状溝又は 環状空間28を構成して、その内周に圧接する弾性リング29を嵌装する一方、 前記爪ホルダー15に上記ワークWをクランプするための複数のクランプ爪16 を周方向等間隔に回転自在に軸支し、且つ各クランプ爪16の枢軸16aを前記 環状フランジ部14aに貫通すると共に、該枢軸16aの後端に設けた回動用レ バー部16cと前記クランプ円板17とを係合ピン41にて係合し、また前記ク ランプ円板17に中央軸部40aが枢支された回転伝達レバー40の両端部42 ,43を回転駆動板12とクランプ本体14とにそれぞれ係合させることにより 、回転駆動板12の起動に伴ってクランプ本体14が回転駆動板12の回転方向 に対し逆方向に回転し、この逆方向回転に連動して各クランプ爪16がクランプ 方向に回転するように構成してなるものである。
【0008】
【作用】
本考案によれば、図3に示すクランプ爪16のクランプ解除状態において、ロ ボット等によりもたらされたワークWをその両端面のセンタ穴44に主軸8のセ ンタ8aと心押し台センタ9をそれぞれ嵌合して支持した後、回転駆動板12を 回転駆動すると、回転伝達レバー40を介してクランプ円板17、クランプ本体 14及び爪ホルダー15が回転駆動板12と一体となって同方向に回転されるが 、その起動時に、上記回転伝達レバー40がその中央軸部40aを中心にして回 転駆動板12により揺動されるため、クランプ本体14及び爪ホルダー15が回 転駆動板12の回転方向とは逆方向に回転する。一方、この時点ではクランプ円 板17及び係合ピン41が停止しているため、該係合ピン41に回動用レバー部 16aで係合する各クランプ爪16は爪ホルダー15の上記逆方向回転に伴って クランプ方向Aに回動させ、該各クランプ爪16により上記ワークWをクランプ することができる(図2状態)。このクランプによりクランプ本体14及び爪ホ ルダー15とクランプ円板17とが回転駆動板12に一体化されるため、クラン プされたワークWを回転駆動板12により回転することができる。
【0009】 ところで、ワークWのセンタ穴44は加工精度上、本来の軸心位置から多少ず れていることが多い。このずれは通常0.2mm以下であり、ワークWを該セン タ穴44を中心に回転させて切削する過程で前記ずれによる大半径側が先に削ら れるから、結果的には切削加工後の軸心がセンタ穴44と一致することになる。 しかるに、クランプ爪16の位置が心押し台センタ9の軸心から等距離で固定し ている場合には、前述したクランプの段階で、例えば3個のクランプ爪16の内 で1個又は2個がワークWの前記ずれによる大半径側の周面に先に当接し、この 時点で全部のクランプ爪16の回動が阻止され、小半径側の周面に対応した他の クランプ爪16が該周面に当接しないためにワークWを確実にクランプできない ことになる。
【0010】 これに対し、本考案構成では、爪ホルダー15がクランプ本体14に対して偏 心可能に取り付けられているから、ワークWにセンタ穴44のずれが存在する場 合、前述のクランプにおいて、1個又は2個のクランプ爪16がワークWの大半 径側の周面に先に当接しても、この時点では各クランプ爪16の回動が停止せず 、その当接したクランプ爪16の回動力により、当初は弾性リング29による締 め付けでクランプ本体14に対して同心(図1,図5状態)であった爪ホルダー 15が前記センタ穴44のずれ方向に偏心移動し(図6状態)、これによって小 半径側の周面に対応した他のクランプ爪16も該周面に当接する結果、ワークW は全てのクランプ爪16にて確実にクランプされることになる。なお、研削加工 の終了後にワークWを取り外せば、偏心していた爪ホルダー15は弾性リング2 9の弾圧力で元のようにクランプ本体14と同心状態に戻る。
【0011】
【実施例】
図1及び図2は研削盤の主軸8のセンタ8aと心押し台センタ9とにより両端 軸心を支持されたワークWを本考案の一実施例たるワークドライブ装置10によ りクランプし、該ワークWを回転砥石11により研削している状態を示すもので あって、上記主軸8側にはワークWを回転させるための回転駆動板12が設けら れている。しかして、上記ワークドライブ装置10は、主軸8の突出した前部側 にニードルべアリング13aを介して回転自在に外嵌したクランプ本体14と、 該クランプ本体14に一体形成した環状フランジ部14aの前面側に取り付けた 環状の爪ホルダー15と、該爪ホルダー15の前面側に取り付けられた3個のク ランプ爪16と、クランプ本体14のボス部14bの後部側にニードルべアリン グ13bを介して回転自在に外嵌したクランプ円板17とを備えている。
【0012】 上記回転駆動板12は、図1に示すように、主軸8に軸受18を介して回転自 在に外嵌され、主軸8に外嵌するドライブ軸19により正逆転されるようになっ ており、その外周部にはドライブピン20が突設されている。
【0013】 前記クランプ本体14は、図1に示すように、そのボス部14bが主軸8の鍔 部8bと該主軸8の前端に係合するスナップリング21との間に調整用カラー2 2…を介在して嵌め込まれており、該調整用カラー22…の前後配置枚数の変更 によって前後位置を調整し得るようになっている。しかして、該クランプ本体1 4の環状フランジ部14aには、係合ピン23がその両端を該環状フランジ部1 4aの前後両側へ突出する状態で固着されている。24はニードルべアリング1 3aの両側位置で主軸8に嵌装されたオイルシールであり、クランプ本体14の ボス部14bの内周面に弾圧接触し、シール作用と共に該クランプ本体14の回 転に対するブレーキ作用をもたらす。
【0014】 前記爪ホルダー15は、後部側の外周に形成した環状の係止凸条15aに断面 L字形の環状カバー25の前壁部25aを係合して、該環状カバー25をボルト 26を介してクランプ本体14の環状フランジ部14aの外周部に固着すること により、その平坦な後端面が環状フランジ部14aの同じく平坦な前面に接する 状態でクランプ本体14に取り付けられている。しかして、環状フランジ部14 aの係合ピン23の突出した前部は、爪ホルダー15の後端面に形成された径大 の係合穴27に嵌合し、この嵌合部に環状の間隙t1 (図5参照)が構成されて いる。
【0015】 しかして、爪ホルダー15とクランプ本体14の環状フランジ部14aとの界 面部の外周側には、両者15,14a間にわたる環状空間28が構成されており 、この環状空間26に図4でも示すようにコイルスプリングからなる弾性リング 29が拡径状態で嵌装されて内周に圧接している。また、前記環状カバー25の 前壁部25a内周と爪ホルダー15外周との間、ならびに該爪ホルダー15の係 止凸条15a外周とこれに対向する環状フランジ部14aの前方へ突出した周縁 部内周との間には、それぞれ環状の間隙t2 ,t3 (図5参照)が構成されると 共に、爪ホルダー15の外周には前者の間隙t2 を封鎖するシールリング30が 嵌装されている。
【0016】 各クランプ爪16は、図2にも示すように、上記爪ホルダー15に周方向等間 隔3ヵ所に貫設された各貫通孔15bにニードルべアリング13cを介して回転 自在に嵌挿された枢軸16aと、該枢軸16aの前端にボルト31により取付け られた爪本体16bとを有している。しかして、枢軸16aの後部側はクランプ 本体14の環状フランジ部14aに周方向等間隔3ヵ所に設けた円孔32を貫通 し、その後端部には先端にU字形切欠33を有する扇形の回動用レバー部16c が爪本体16bとは逆の外側へ突出する形で一体形成されている。また爪本体1 6bの内向き端部のワーク当接面34は、該クランプ爪16がクランプ方向A( 図3参照)に回転するにしたがってワークWに接近するカム形状としてある。な お前記円孔32は枢軸16a(ニードルべアリング13cの内周)に対して環状 の間隙t4 (図1参照)を構成するように径大に設定されている。
【0017】 更に爪本体16bは、前面に長手方向に沿う長溝35が形成されると共に、そ の溝底に同方向の長孔36が貫設され、上記ボルト31に外嵌するナット37を 上記長孔36に嵌挿し、該ナット37の角形頭部37aを上記長溝35に嵌合さ せることにより、ワークWの径に合わせて該爪本体16bを枢軸16aに対して スライドさせて位置調整できるようにしている。なお爪本体13bの前面には位 置調整用の目盛り38が形成され、また枢軸16aの前端面と爪本体13bの後 面には滑り止め用のセレーション39が設けてある。
【0018】 前記クランプ円板17は、外周寄り位置の一か所に回転伝達レバー40を保持 すると共に、外周部の周方向等間隔3ヵ所に前方突出する係合ピン41を備え、 各係合ピン41がクランプ爪16の回動用レバー部16cのU字形切欠33に係 合するようになされている。しかして、回転伝達レバー40は、クランプ円板1 7にニードルべアリング13dを介して回転自在に枢支された中央軸部40aと 、その前後両端に設けられて互いに反対方向に伸びるレバー部40b,40cと からなり、両レバー部40b,40cの先端に設けたU字状切欠部42,43を 前記クランプ本体14の係合ピン23と前記回転駆動板12のドライブピン20 とにそれぞれ係合している。
【0019】 従って、該回転伝達レバー40を介してクランプ本体14及び爪ホルダー15 とクランプ円板17とが回転駆動板12に連結されており、図3に示す状態から 回転駆動板12を同図の矢印Bの如く反時計方向に回転させると、その起動時に は回転伝達レバー39が中央軸部40aを中心にして反時計方向に回転されるた め、クランプ本体14及び爪ホルダー15が回転駆動板12の回転方向とは逆方 向、即ち図3の矢印Cの如く時計方向に所定角度回転し、続いて図2の如くクラ ンプ本体14及び爪ホルダー15とクランプ円板17とが回転駆動板12に一体 化されて反時計方向に回転する。
【0020】 また上記クランプ円板17の3本の係合ピン41が各クランプ爪16の本体1 6bに対し反対方向に伸びる回動用レバー部16cのU字形切欠33に係合して いるため、図3に示す状態から回転駆動板12の起動時に、クランプ本体14及 び爪ホルダー15が前述のように回転駆動板12の回転方向とは逆方向、即ち時 計方向(図3の矢印C)に回転すると、この時点では上記クランプ円板17及び 各係合ピン41が停止しているため、該係合ピン41によりクランプ爪16が枢 軸13aを中心にしてクランプ方向A(図2参照)に回動する。
【0021】 一方、爪ホルダー15は、弾性リング29の締め付けによって常態では図1及 び図5の如くクランプ本体14と同心に保持されているが、両者間の各相互係合 部分に前記間隙t1 〜t4 が構成されているため、前記弾性リング29の締め付 け力より大きい外力が加わった際に、図6に示すようにクランプ本体14に対し て前記間隙のt1 〜t4 範囲で偏心し得る。
【0022】 ワークWの研削の要領を説明すると、図3に示すクランプ解除状態において、 ロボット等によりもたらされたワークWをその両端のセンタ穴44において主軸 8のセンタ8aと心押し台センタ9とで支持した後、回転駆動板12を反時計方 向に回転させるだけでよい。これにより、まず起動時に、ドライブピン20によ って回転伝達レバー40が中央軸部40aを中心にして反時計方向に回転され、 係合ピン23を介してクランプ本体14及び爪ホルダー15が回転駆動板12の 回転方向とは逆方向、即ち時計方向に回転される。一方、クランプ円板17はこ の時点では停止しており、係合ピン41も当然停止しているため、各クランプ爪 16は枢軸16aを中心にクランプ方向Aに回動することになり、該各クランプ 爪16のワーク当接面34がワークWの周面に圧接し、図2に示すように、該ワ ークWがクランプされる。なおクランプ力は、図3に示すように、ドライブピン 20から回転伝達レバー40の中央軸部40aまでの距離D1 と、該中央軸部4 0aから係合ピン23までの距離D2 との比率を変更するだけで、容易に調整す ることができる。
【0023】 ここで、ワークWのセンタ穴44が本来の軸心位置から多少ずれている(通常 0.2mm以下)場合、前述した起動時のクランプにおいて、同期して回動する 3個のクランプ爪16の該ワークWのセンタ穴44を中心とする大半径側に対応 したものが小半径側に対応した他のクランプ爪16よりも先にワーク周面に当接 するが、この時点では各クランプ爪16の回動が停止せず、その当接したクラン プ爪16の回動に伴う押圧力により、当初は弾性リング29による締め付けでク ランプ本体14に対して同心であった爪ホルダー15が前記センタ穴44のずれ 方向に偏心移動し、これによって小半径側の周面に対応した他のクランプ爪16 も該周面に当接し、もってワークWは3個のクランプ爪16にて三方向から確実 にクランプされる。
【0024】 上記のようにワークWのクランプが完了すると同時にクランプ本体14及びク ランプ円板17が回転伝達レバー40を介して回転駆動板12に一体的に連結さ れた状態となり、クランプされたワークWが回転駆動板12により回転されるか ら、そのワークWに回転砥石11を当接させて所要の研削加工を直ちに施すこと ができる。なお、各クランプ爪16の回動用レバー部16cは扇形として爪本体 16bよりも重くしてあり、これによってワークWの回転駆動中に各回動用レバ ー部16cに遠心力が強くかかるため、該各クランプ爪16が不測にクランプ解 除状態になることがない。
【0025】 研削加工終了後、一旦停止させた回転駆動板12を図2において時計方向に若 干回転させるだけで、前述の場合とは逆に、回転伝達レバー40が中央軸部40 aを中心にして時計方向に回転して、クランプ本体14及び爪ホルダー15が反 時計方向に回転され、図3に示すように、各クランプ爪16がワークWから離間 し、該ワークWのクランプ状態を解除することができる。また、これとは別に、 回転駆動板12を停止した状態で、クランプ本体14及び爪ホルダー15だけを 反時計方向に回転させても、クランプを解除することができる。
【0026】 なお、前記のようにセンタ穴44が本来の軸心位置からずれたワークWでは、 そのセンタ穴44を中心に回転させて切削する過程で前記ずれによる大半径側が 先に削られるから、加工部分は該センタ穴44を中心とする完全な真円状となり 、切削加工後の軸心がセンタ穴44と一致することになる。また研削加工の終了 後にワークWを取り外せば、偏心していた爪ホルダー15は弾性リング29の弾 圧力により元のようにクランプ本体14と同心状態に復帰する。
【0027】 上記実施例では環状カバー25をその前壁部25aにおいてクランプ本体14 の環状フランジ部14aにボルト止めする構成上、弾性リング29の嵌装部分を 環状空間28としているが、この嵌装部分を環状溝としてもよい。また弾性リン グ29としては、実施例の如きコイルスプリングからなるリングの他、軟質ない し半硬質の合成ゴムや合成樹脂のリング等、種々の弾性材料からなるリングを使 用できる。
【0028】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案によれば、回転駆動板の起動時の回転力を利用して ワークを自動的にクランプすることができ、従来のように手作業でクランプ操作 を行う必要がなくなり、作業能率を飛躍的に高めることができる。また特に、ク ランプ爪を保持した爪ホルダーがクランプ本体に対して偏心可能であるため、ワ ークのセンタ穴が本来の軸心から多少ずれている場合でも、該ワークを支障なく 確実に強固にクランプでき、精密な真円状の切削加工を施せる。
【図面の簡単な説明】
【図1】研削盤に装着した本考案の一実施例たるワーク
ドライブ装置によりワークをクランプして研削している
状態を示す縦断面図である。
【図2】同クランプ状態の一部切欠き正面図である。
【図3】同クランプ解除状態の正面図である。
【図4】図1のIV−IV線の断面図である。
【図5】同ワークドライブ装置の要部の拡大縦断面図で
ある。
【図6】同ワークドライブ装置における爪ホルダーの偏
心状態を示すの要部の拡大縦断面図である。
【図7】従来例を示す正面図である。
【符号の説明】
8 主軸 8a 主軸のセンタ 9 心押し台センタ 10 ワークドライブ装置 12 回転駆動板 14 クランプ本体 14a 環状フランジ部 15 爪ホルダー 16 クランプ爪 16a クランプ爪の枢軸 16b 爪本体 16c 回動用レバー部 17 クランプ円板 13a ニードルべアリング(軸受) 28 環状空間 29 弾性リング 40 回転伝達レバー 40a 回転伝達レバーの中央軸部 40b 回転伝達レバーのレバー部 40c 回転伝達レバーのレバー部 41 係合ピン 42 U字形切欠(回転伝達レバーの端部) 43 U字形切欠(回転伝達レバーの端部) 44 センタ穴 A クランプ方向 W ワーク

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】主軸のセンタと心押し台センタとでワーク
    を両端のセンタ穴で支持し、主軸に回転自在に外嵌する
    回転駆動板により該ワークを回転させる研削盤用ワーク
    ドライブ装置において、前記主軸の前端側にクランプ本
    体を軸受を介して回転自在に外嵌させ、該クランプ本体
    に一体形成した環状フランジ部と前記回転駆動板との間
    において主軸にクランプ円板を回転自在に外嵌させると
    共に、前記環状フランジ部の前面側に環状の爪ホルダー
    をクランプ本体に対して偏心可能且つ一体回転可能に取
    付け、該爪ホルダーと前記環状フランジ部との界面部の
    外周側に両者間にわたる環状溝又は環状空間を構成し
    て、その内周に圧接する弾性リングを嵌装する一方、前
    記爪ホルダーに上記ワークをクランプするための複数の
    クランプ爪を周方向等間隔に回転自在に軸支し、且つ各
    クランプ爪の枢軸を前記環状フランジ部に貫通すると共
    に、該枢軸の後端に設けた回動用レバー部と前記クラン
    プ円板とを係合ピンにて係合し、また前記クランプ円板
    に中央軸部が枢支された回転伝達レバーの両端部を回転
    駆動板とクランプ本体とにそれぞれ係合させることによ
    り、回転駆動板の起動に伴ってクランプ本体が回転駆動
    板の回転方向に対し逆方向に回転し、この逆方向回転に
    連動して各クランプ爪がクランプ方向に回転するように
    構成してなる研削盤用ワークドライブ装置。
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