JPH0551621B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0551621B2 JPH0551621B2 JP62209075A JP20907587A JPH0551621B2 JP H0551621 B2 JPH0551621 B2 JP H0551621B2 JP 62209075 A JP62209075 A JP 62209075A JP 20907587 A JP20907587 A JP 20907587A JP H0551621 B2 JPH0551621 B2 JP H0551621B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- aromatic polyimide
- polyimide film
- temperature
- heat treatment
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08J—WORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
- C08J5/00—Manufacture of articles or shaped materials containing macromolecular substances
- C08J5/18—Manufacture of films or sheets
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C55/00—Shaping by stretching, e.g. drawing through a die; Apparatus therefor
- B29C55/005—Shaping by stretching, e.g. drawing through a die; Apparatus therefor characterised by the choice of materials
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29D—PRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
- B29D7/00—Producing flat articles, e.g. films or sheets
- B29D7/01—Films or sheets
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29K—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
- B29K2079/00—Use of polymers having nitrogen, with or without oxygen or carbon only, in the main chain, not provided for in groups B29K2061/00 - B29K2077/00, as moulding material
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08J—WORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
- C08J2379/00—Characterised by the use of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing nitrogen with or without oxygen, or carbon only, not provided for in groups C08J2361/00 - C08J2377/00
- C08J2379/04—Polycondensates having nitrogen-containing heterocyclic rings in the main chain; Polyhydrazides; Polyamide acids or similar polyimide precursors
- C08J2379/08—Polyimides; Polyester-imides; Polyamide-imides; Polyamide acids or similar polyimide precursors
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K1/00—Printed circuits
- H05K1/02—Details
- H05K1/03—Use of materials for the substrate
- H05K1/0313—Organic insulating material
- H05K1/032—Organic insulating material consisting of one material
- H05K1/0346—Organic insulating material consisting of one material containing N
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10S428/00—Stock material or miscellaneous articles
- Y10S428/91—Product with molecular orientation
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T428/00—Stock material or miscellaneous articles
- Y10T428/31504—Composite [nonstructural laminate]
- Y10T428/31721—Of polyimide
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
Description
[発明の分野]
本発明は、芳香族ポリイミドフイルムの製造法
に関するものである。さらに詳しくは、本発明
は、タルミがなく良好な平面性を有するとともに
加熱加工の前後で寸法の変動の少ない芳香族ポリ
イミドフイルムの製造方法に関するものである。 [発明の背景] ピロメリツト酸を用いて製造された従来公知の
芳香族ポリイミドフイルムは、加熱されたときの
寸法安定性に乏しく銅箔などと高温で貼り合わせ
た場合に極めて大きくカールするので、製膜時に
延伸操作を行なつてカールを低減させることが提
案されている(特公昭44−20878号公報)。 近年、3,3′,4,4′−ビフエニルテトラカル
ボン酸二無水物などのビフエニルテトラカルボン
酸成分と、p−フエニレンジアミンなどのフエニ
レンジアミン成分との重合反応により製造される
ポリマー(ポリアミツク酸)から形成される芳香
族ポリイミドフイルムが開発され、該芳香族ポリ
イミドフイルムは線膨張係数が低いことが判明し
た。従つて、このようなポリイミドフイルムは、
カールすることが少ないものと期待される。 しかしながら、上述のようにして製造された芳
香族ポリイミドフイルムは、大きくカールするこ
とは避けられるものの加熱寸法安定性が不充分で
あり、たとえばセラミツク、各種導電性金属など
の薄膜と接合されて複合材料(積層材料)を形成
する際に、金属層のエツチング、ハンダ付けなど
の加熱処理を行なうと、芳香族ポリイミドフイル
ムが変形するという欠点があつた。 このため、加熱加工する際にその前後における
寸法の変動の少ない芳香族ポリイミドフイルムの
製造方法が、特開昭61−264027号、同61−264028
号公報に記載されている。 上記各公報に記載の方法は、前述の欠点を解消
するものであつて、特開昭61−264027号には、ポ
リアミツク酸溶液から支持体表面に形成された薄
膜などを乾燥して固化フイルムを形成し、次い
で、その固化フイルムの長手方向に両端縁を固定
した状態でさらに乾燥、熱処理して芳香族ポリイ
ミドフイルムを形成し、最後に、その芳香族ポリ
イミドフイルムを低張力下に高温で再熱処理し
て、上記のイミド化時に生じた応力を緩和するこ
とからなる方法が記載されている。 一方、特開昭61−264028号公報にはポリアミツ
ク酸溶液から支持体表面に形成された薄膜などの
乾燥を、支持体上と、支持体から剥離した後に低
張力下の固化フイルム状体との、二段階で緩やか
に行ない、応力の発生を抑制した固化フイルムを
得、最後にその固化フイルムを少なくとも一対の
両端縁部を固定した状態で、乾燥、熱処理してイ
ミド化することからなる方法が記載されている。 上記発明の熱処理により芳香族ポリイミド樹脂
フイルムの加熱時の加熱寸法安定性は顕著に向上
する。ところが、本発明者が検討したところによ
ると、上記の最終加熱工程、すなわち前者の応力
緩和および後者の応力を抑制した状態での形状固
定を目的とする加熱処理工程では、フイルム横断
方向の端縁部が束縛されているのに対して中央部
は解放されているため、端縁部と中央部との間で
フイルム長手方向の収縮率に差を生じた状態で形
状が固定される。このため、フイルムの端縁部長
手方向の収縮は中央部より大きくなり、中央部に
タルミが発生しやすいことが判明した。そのよう
にタルミが発生した場合には、芳香族ポリイミド
フイルムを上記の複合材料(積層材料)として形
成する際に、均一に接着することができにくくな
るという問題を生じるため、そのようなタルミの
発生を防止することが必要となる。 [発明の目的] 本発明は、タルミの少ない良好な平面性を有す
るとともに加熱処理の前後で寸法の変動の少ない
芳香族ポリイミドフイルムの製造法を提供するこ
とを目的とする。 [発明の要旨] 本発明は、ビフエニルテトラカルボン酸成分と
フエニレンジアミン成分との重合により生成した
ポリマーの溶液から製膜して得られた長尺状芳香
族ポリイミドフイルムを、 長手方向に100〜400g/mm2を張力をかけて伸長
させた状態で、400〜500℃の温度で熱処理する第
一の工程;および、 長手方向に50〜100g/mm2の張力をかけながら、
実質的にフイルムを伸長することなしに、250〜
400℃の温度で熱処理する第二の工程、 にて処理することを特徴とする、タルミが少な
く、加熱時の寸法変化の少ない芳香族ポリイミド
フイルムの製造法にある。 [発明の詳細な記述] 本発明により得られる芳香族ポリイミドフイル
ムは、ビフエニルテトラカルボン酸成分とフエニ
レンジアミン成分との重合により生成したポリア
ミツク酸(ポリイミド前駆体)が、有機極性溶媒
に均一に溶解しているポリマー溶液を製膜用ドー
プ液として使用して製膜およびイミド化して得ら
れた芳香族ポリイミドから形成されていて、表面
が平坦であり良好な平面性を有するとともに加熱
処理の前後で寸法の変動の少ない芳香族ポリイミ
ドフイルムである。 上記のビフエニルテトラカルボン酸成分として
は、3,3′,4,4′−ビフエニルテトラカルボン
酸または2,3,3′,4′−ビフエニルテトラカル
ボン酸の酸二無水物、エステル化物、ハロゲン化
塩などの誘導体を挙げることができるが、酸二無
水物であることが好ましい。 上記のフエニレンジアミン成分としては、o
−、m−またはp−フエニレンジアミンを挙げる
ことができるが、p−フエニレンジアミンが好ま
しい。 本発明により得られる芳香族ポリイミドフイル
ムは、主として、上述のビフエニルテトラカルボ
ン酸成分およびフエニレンジアミン成分からなる
ものであつて、一般式[]: で示される繰り返し単位を、90%以上、さらに95
%以上有する芳香族ポリイミド形成されているこ
とが好ましい。 本発明により得られるフイルムは、上述のビフ
エニルテトラカルボン酸成分およびフエニレンジ
アミン成分の外に、その他の芳香族テトラカルボ
ン酸成分および芳香族ジアミン成分を、それぞれ
10モル%以下、好ましくは5モル%以下含んでい
てもよい。 本発明により得られる芳香族ポリイミドフイル
ムは、上述の芳香族ポリイミドから形成されたフ
イルムであつて、そのフイルム内に想定した任意
の長方形のいずれの辺に沿つた方向についても、
その辺と、その辺に対向する辺との中央に想定さ
れる線に沿つた長さを、その辺の長さで除した値
で表されるタルミ率が、0.15%以下、好ましくは
0.1%以下であり、また300℃で2時間熱処理した
ときの加熱収縮率がいずれの方向についても、
0.3%以下、好ましくは0.2%以下のものである。 上述のタルミ率は次の様にして測定した。ま
ず、長方形(1m×2m)の芳香族ポリイミドフ
イルムをその中央で、縁部に平行に裁断(半裁)
し、このフイルムの縁部側の上部を固定した状態
で、縁部側下端部に160gの荷重をかけ、その縁
部側の辺を直線とする。次いで、縁部側の直線状
辺の上端部から1.73mの位置を起点として、フイ
ルム表面に、フイルム上端部辺に平行な直線(基
準線)を引く。次に、フイルムを5cm幅で、基準
線に垂直な方向に裁断し短冊状にする。上記の短
冊状フイルムの上部を固定し、その下部に160g
の荷重をかけて放置し、フイルムのタルミが消失
した状態で各短冊状フイルムの上端部から基準線
までの長さを測定する。中央部であつた側の短冊
状フイルムの長さをxメートル(m)とし、次式
によりタルミ率を算出した。 タルミ(%)=(x−1.73)/1.73×100 上記のタルミが少なく、加熱による寸法安定性
のよい芳香族ポリイミドフイルムの製造に使用す
る芳香族ポリイミドフイルムは、ビフエニルテト
ラカルボン酸成分と、フエニレンジアミン成分と
から形成されるものであれば、公知のどのような
製膜法で形成されたものであつてもよいが、例え
ば、次に述べる製膜法により形成されたフイルム
を好適に用いることができる。 まず、上述のビフエニルテトラカルボン酸成分
を好ましくは90モル%以上、特に好ましくは95%
以上含有する芳香族テトラカルボン酸成分と、上
述のフエニレンジアミン成分を好ましくは90モル
%以上、特に好ましくは95%以上含有する芳香族
ジアミン成分とを略等モル、有機極性溶媒中で、
好ましくは100℃以下、特に好ましくは80℃以下
の重合温度で重合して生成した芳香族ポリアミツ
ク酸(芳香族ポリイミド前駆体)が、有機極性溶
媒に均一に溶解しているポリマー溶液を製膜用ド
ープ液として調製する。 上述の芳香族ポリアミツク酸は、その対数粘度
(測定温度:30℃、濃度:0.5g/100ml溶媒、溶
媒:N−メチル−2−ピロリドン)が、0.1〜5、
特に0.2〜4であることが好ましい。また、上記
のポリアミツク酸溶液は、そのポリマー濃度が2
〜40重量%、特に3〜30重量%であることが好ま
しく、その回転粘度(30℃)が10〜50000ポイズ
であることが好ましい。 上記の有機極性溶媒は、重合溶媒または製膜用
のドープ液の溶媒として使用することができ、上
述の各モノマー成分およびポリアミツク酸を均一
に溶解することのできる有機溶媒であればよく、
例えば、N,N−ジメチルスルホキシド、N,N
−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホル
ムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,
N−ジエチルアセトアミド、N−メチル−2−ピ
ロリドン、ヘキサメチレンホスホルアミドなどの
アミド系溶媒、ピリジン、ジメチルスルホキシ
ド、テトラメチル尿素、クレゾール、フエノール
などを好適に挙げることができる。 次に、上述のドープ液を使用して溶液流延法な
どで、平滑な表面を有する金属製のドラムまたは
ベルトなどの支持体の表面に、均質な厚さの上記
ドープ液の薄膜を形成し、好ましくは40〜180℃、
特に好ましくは50〜150℃の乾燥温度で、薄膜の
含有する溶媒を徐々に蒸発させて、溶媒が20〜60
重量%、好ましくは30〜50重量%残存する長尺状
固化フイルムを形成する。 さらに、上記長尺状固化フイルムを支持体表面
から剥離し、該固化フイルムの少なくとも一対の
両端縁を固定した状態で、200〜500℃、好ましく
は250〜450℃の温度で、1〜200分間、好ましく
は2〜100分間該固化フイルムを乾燥およびイミ
ド化して長尺状ポリイミドフイルムを形成する。
上述の処理では、固化フイルム中に含有される溶
媒およびイミド化により生成する水分が1重量%
以下になるよう、充分に乾燥およびイミド化が行
なわれることが好ましい。 上記長尺状固化フイルムの固定装置としては、
例えば、多数のピンまたは把持具などを等間隔で
備えたベルト状またはチエーン状のものを、上記
長尺状固化フイルムの長手方向の両端縁に沿つて
一対ずつ設置し、該フイルムとともに移動できる
装置が好適である。また、上記の固化フイルムの
固定装置は、熱処理中の該長尺状固化フイルムを
横断方向または長手方向に、好ましくは0.5〜5
%の倍率で伸縮することができる装置であつても
よい。 本発明では、次に、上述のようにして得られた
芳香族ポリイミドフイルムを、 長手方向に100〜400g/mm2の張力をかけて、好
ましくは0.2〜0.4%伸長させた状態で、400〜500
℃で温度で熱処理する第一の工程;および、 上記の芳香族ポリイミドフイルムを、長手方向
に50〜100g/mm2の張力をかけながら、実質的に
フイルムを伸長することなしに、250〜400℃の温
度で熱処理する第二の工程、 にて順次加熱処理して、タルミがなく良好な平面
性を有するとともに、加熱加工の前後で寸法の変
動の少ない芳香族ポリイミドフイルムを製造す
る。 添付した図面(第1図)は、上記の方法による
芳香族ポリイミドフイルムを熱処理する工程の例
を示す概略図である。 まず、第一工程では、フイルム巻き出しロール
1から、処理対象のポリイミドフイルムが巻き出
され、タルミ矯正加熱炉2に送り込まれる。加熱
炉2内において、フイルムは、ダンサーロール3
により、長手方向に100〜400g/mm2(好ましくは
150〜300g/mm2)の張力が付与された状態で、伸
長下(好ましくは0.2〜0.4%伸長させた状態)、
400〜500℃(好ましくは、410〜500℃)の温度に
て加熱処理される。この加熱処理により、フイル
ムの側縁部長手方向の長さを、中央部長手方向の
長さに実質的に一致させるようにした状態にし、
その状態を固定することによりタルミを矯正す
る。 上述の範囲に伸長した芳香族ポリイミドフイル
ムの形状を固定するために、上記温度で、通常は
0.1〜10分間、好ましいは0.5〜5分間加熱処理す
る。 第二工程では、第一の工程で加えられた張力か
ら上記の芳香族ポリイミドフイルムをニツプロー
ル4に通すことによつて、一旦解放したのち、応
力緩和加熱炉5内に導入する。この加熱炉5にお
いて、フイルムに、長手方向に50〜100g/mm2
(好ましくは60〜90g/mm2)の張力をダンサーロ
ール6を利用して、付与しながら、実質的にフイ
ルムを伸長することなしに、250〜400℃(好まし
くは270〜370℃)の温度で熱処理する。この熱処
理により、イミド化の工程および上述の第一工程
でポリイミドフイルム内に発生し、残存している
応力を緩和する。そして、応力緩和のための熱処
理が終了したフイルムは巻き取りロール7に巻き
取られる。 [発明の効果] 本発明により得られる芳香族ポリイミドフイル
ムは、高度な加熱寸法安定性を有し、かつタルミ
が顕著に低減され(すなわち、フイルムの縁部の
長さと中央部の長さの差が殆どない)、表面の平
坦な芳香族ポリイミドフイルムであり、その優れ
た平面性と高い加熱寸法安定性のため、高精度フ
レキシブルプリント板、キヤリヤーテープなどの
ように、加工時あるい使用時に優れた平面性と高
い加熱寸法安定性を必要とする電子材料、精密部
品などの基板として非常に有利に用いることがで
きる。 また、上記の本発明により得られる芳香族ポリ
イミドフイルムは、前述の加熱、延伸下にフイル
ム中央部のタルミを除去し、その状態にて形状固
定することからなる加熱処理により容易に製造す
ることができる。 次に本発明の実施例および比較例を示す。 実施例 1 内容積50の簡易重合槽に、N,N−ジメチル
アセトアミド38.1Kgを加え、次いで3,3′,4,
4′−ビフエニルテトラカルボン酸二無水物5.2959
Kgを添加した。さらに撹拌を続けながら、p−フ
エニレンジアミン1.9466Kgを徐々に添加し、30℃
で約10時間、該反応液の撹拌を継続し、芳香族テ
トラカルボン酸と芳香族ジアミンとの両成分を重
合させて、ポリアミツク酸を生成させ、製膜用の
ドープ液を調製した。 上記の重合反応で生成したポリアミツク酸の対
数粘度(30℃)は3.10であり、上記ポリアミツク
酸溶液(ドープ液)の回転粘度(30℃)は約
25000ポイズであつた。 上述の方法で調製したドープ液をTダイ金型の
スリツト(リツプ間隔:0.5mm、リツプ幅:650
mm)から約30℃で薄膜状に押し出して、平滑な金
属ベルト上に連続的に上記ドープ液の薄膜を形成
し、該ベルト上で約120℃の熱風で該薄膜を乾燥
して固化フイルムを連続的に形成し、次いで該長
尺状固化フイルムをベルトから剥離して高温加熱
炉内に供給し、該高温加熱炉内でフイルムの長手
方向の両端縁を横型テンターで把持して移動させ
ながら約250℃から450℃まで次第に高くなる熱風
で、乾燥、熱処理およびイミド化を行ない、芳香
族ポリイミドフイルムを連続的に形成した。 次に、上記の長尺状芳香族ポリイミドフイルム
を第1図に示したような加熱処理装置で、加熱、
延伸下にフイルム中央部のタルミを除去し、その
状態にて形状固定した。すなわち、長尺状芳香族
ポリイミドフイルムをテンターから外し、ダンサ
ーロールにより、フイルム長手方向に160g/mm2
の張力で伸長した状態で第一の高温縦型加熱炉内
に供給し、該高温縦型加熱炉内で、414℃の加熱
温度で2分間加熱し、該芳香族ポリイミドフイル
ムのタルミ矯正処理を行なつた。 次に、上記の芳香族ポリイミドフイルムを、い
つたんニツプロールにより上記の張力から開放し
たのち、再びダンサーロールによりフイルム長手
方向に80g/mm2の張力を加えた状態で第二の高温
縦型加熱炉内に供給し、該高温縦型加熱炉内で、
332℃の加熱温度で2分間加熱し応力緩和処理を
行なつた。 上述の製造法により得られた芳香族ポリイミド
製フイルムの性状を第1表に示す。 実施例 2 実施例1で製膜した芳香族ポリイミドフイルム
の応力緩和処理を278℃の加熱温度で2分間加熱
して行なつた外は、実施例1と同様に処理した。 得られた芳香族ポリイミド製フイルムの性状を
第1表に示す。 比較例 1 実施例1で製膜した芳香族ポリイミドフイルム
で、タルミ矯正処理を行なわなかつたものの性状
を第1表に示す。 比較例 2 実施例1で製膜した芳香族ポリイミドフイルム
に対してタルミ矯正処理を行なうことなしに、応
力緩和処理のみを、該芳香族ポリイミド製フイル
ムをダンサーロールによりフイルム長手方向に80
g/mm2の張力を加えた状態で第二の高温縦型加熱
炉内に供給し、該高温縦型加熱炉内で、286℃の
加熱温度で2分間加熱して行なつた。 得られた芳香族ポリイミド製フイルムの性状を
第1表に示す。
に関するものである。さらに詳しくは、本発明
は、タルミがなく良好な平面性を有するとともに
加熱加工の前後で寸法の変動の少ない芳香族ポリ
イミドフイルムの製造方法に関するものである。 [発明の背景] ピロメリツト酸を用いて製造された従来公知の
芳香族ポリイミドフイルムは、加熱されたときの
寸法安定性に乏しく銅箔などと高温で貼り合わせ
た場合に極めて大きくカールするので、製膜時に
延伸操作を行なつてカールを低減させることが提
案されている(特公昭44−20878号公報)。 近年、3,3′,4,4′−ビフエニルテトラカル
ボン酸二無水物などのビフエニルテトラカルボン
酸成分と、p−フエニレンジアミンなどのフエニ
レンジアミン成分との重合反応により製造される
ポリマー(ポリアミツク酸)から形成される芳香
族ポリイミドフイルムが開発され、該芳香族ポリ
イミドフイルムは線膨張係数が低いことが判明し
た。従つて、このようなポリイミドフイルムは、
カールすることが少ないものと期待される。 しかしながら、上述のようにして製造された芳
香族ポリイミドフイルムは、大きくカールするこ
とは避けられるものの加熱寸法安定性が不充分で
あり、たとえばセラミツク、各種導電性金属など
の薄膜と接合されて複合材料(積層材料)を形成
する際に、金属層のエツチング、ハンダ付けなど
の加熱処理を行なうと、芳香族ポリイミドフイル
ムが変形するという欠点があつた。 このため、加熱加工する際にその前後における
寸法の変動の少ない芳香族ポリイミドフイルムの
製造方法が、特開昭61−264027号、同61−264028
号公報に記載されている。 上記各公報に記載の方法は、前述の欠点を解消
するものであつて、特開昭61−264027号には、ポ
リアミツク酸溶液から支持体表面に形成された薄
膜などを乾燥して固化フイルムを形成し、次い
で、その固化フイルムの長手方向に両端縁を固定
した状態でさらに乾燥、熱処理して芳香族ポリイ
ミドフイルムを形成し、最後に、その芳香族ポリ
イミドフイルムを低張力下に高温で再熱処理し
て、上記のイミド化時に生じた応力を緩和するこ
とからなる方法が記載されている。 一方、特開昭61−264028号公報にはポリアミツ
ク酸溶液から支持体表面に形成された薄膜などの
乾燥を、支持体上と、支持体から剥離した後に低
張力下の固化フイルム状体との、二段階で緩やか
に行ない、応力の発生を抑制した固化フイルムを
得、最後にその固化フイルムを少なくとも一対の
両端縁部を固定した状態で、乾燥、熱処理してイ
ミド化することからなる方法が記載されている。 上記発明の熱処理により芳香族ポリイミド樹脂
フイルムの加熱時の加熱寸法安定性は顕著に向上
する。ところが、本発明者が検討したところによ
ると、上記の最終加熱工程、すなわち前者の応力
緩和および後者の応力を抑制した状態での形状固
定を目的とする加熱処理工程では、フイルム横断
方向の端縁部が束縛されているのに対して中央部
は解放されているため、端縁部と中央部との間で
フイルム長手方向の収縮率に差を生じた状態で形
状が固定される。このため、フイルムの端縁部長
手方向の収縮は中央部より大きくなり、中央部に
タルミが発生しやすいことが判明した。そのよう
にタルミが発生した場合には、芳香族ポリイミド
フイルムを上記の複合材料(積層材料)として形
成する際に、均一に接着することができにくくな
るという問題を生じるため、そのようなタルミの
発生を防止することが必要となる。 [発明の目的] 本発明は、タルミの少ない良好な平面性を有す
るとともに加熱処理の前後で寸法の変動の少ない
芳香族ポリイミドフイルムの製造法を提供するこ
とを目的とする。 [発明の要旨] 本発明は、ビフエニルテトラカルボン酸成分と
フエニレンジアミン成分との重合により生成した
ポリマーの溶液から製膜して得られた長尺状芳香
族ポリイミドフイルムを、 長手方向に100〜400g/mm2を張力をかけて伸長
させた状態で、400〜500℃の温度で熱処理する第
一の工程;および、 長手方向に50〜100g/mm2の張力をかけながら、
実質的にフイルムを伸長することなしに、250〜
400℃の温度で熱処理する第二の工程、 にて処理することを特徴とする、タルミが少な
く、加熱時の寸法変化の少ない芳香族ポリイミド
フイルムの製造法にある。 [発明の詳細な記述] 本発明により得られる芳香族ポリイミドフイル
ムは、ビフエニルテトラカルボン酸成分とフエニ
レンジアミン成分との重合により生成したポリア
ミツク酸(ポリイミド前駆体)が、有機極性溶媒
に均一に溶解しているポリマー溶液を製膜用ドー
プ液として使用して製膜およびイミド化して得ら
れた芳香族ポリイミドから形成されていて、表面
が平坦であり良好な平面性を有するとともに加熱
処理の前後で寸法の変動の少ない芳香族ポリイミ
ドフイルムである。 上記のビフエニルテトラカルボン酸成分として
は、3,3′,4,4′−ビフエニルテトラカルボン
酸または2,3,3′,4′−ビフエニルテトラカル
ボン酸の酸二無水物、エステル化物、ハロゲン化
塩などの誘導体を挙げることができるが、酸二無
水物であることが好ましい。 上記のフエニレンジアミン成分としては、o
−、m−またはp−フエニレンジアミンを挙げる
ことができるが、p−フエニレンジアミンが好ま
しい。 本発明により得られる芳香族ポリイミドフイル
ムは、主として、上述のビフエニルテトラカルボ
ン酸成分およびフエニレンジアミン成分からなる
ものであつて、一般式[]: で示される繰り返し単位を、90%以上、さらに95
%以上有する芳香族ポリイミド形成されているこ
とが好ましい。 本発明により得られるフイルムは、上述のビフ
エニルテトラカルボン酸成分およびフエニレンジ
アミン成分の外に、その他の芳香族テトラカルボ
ン酸成分および芳香族ジアミン成分を、それぞれ
10モル%以下、好ましくは5モル%以下含んでい
てもよい。 本発明により得られる芳香族ポリイミドフイル
ムは、上述の芳香族ポリイミドから形成されたフ
イルムであつて、そのフイルム内に想定した任意
の長方形のいずれの辺に沿つた方向についても、
その辺と、その辺に対向する辺との中央に想定さ
れる線に沿つた長さを、その辺の長さで除した値
で表されるタルミ率が、0.15%以下、好ましくは
0.1%以下であり、また300℃で2時間熱処理した
ときの加熱収縮率がいずれの方向についても、
0.3%以下、好ましくは0.2%以下のものである。 上述のタルミ率は次の様にして測定した。ま
ず、長方形(1m×2m)の芳香族ポリイミドフ
イルムをその中央で、縁部に平行に裁断(半裁)
し、このフイルムの縁部側の上部を固定した状態
で、縁部側下端部に160gの荷重をかけ、その縁
部側の辺を直線とする。次いで、縁部側の直線状
辺の上端部から1.73mの位置を起点として、フイ
ルム表面に、フイルム上端部辺に平行な直線(基
準線)を引く。次に、フイルムを5cm幅で、基準
線に垂直な方向に裁断し短冊状にする。上記の短
冊状フイルムの上部を固定し、その下部に160g
の荷重をかけて放置し、フイルムのタルミが消失
した状態で各短冊状フイルムの上端部から基準線
までの長さを測定する。中央部であつた側の短冊
状フイルムの長さをxメートル(m)とし、次式
によりタルミ率を算出した。 タルミ(%)=(x−1.73)/1.73×100 上記のタルミが少なく、加熱による寸法安定性
のよい芳香族ポリイミドフイルムの製造に使用す
る芳香族ポリイミドフイルムは、ビフエニルテト
ラカルボン酸成分と、フエニレンジアミン成分と
から形成されるものであれば、公知のどのような
製膜法で形成されたものであつてもよいが、例え
ば、次に述べる製膜法により形成されたフイルム
を好適に用いることができる。 まず、上述のビフエニルテトラカルボン酸成分
を好ましくは90モル%以上、特に好ましくは95%
以上含有する芳香族テトラカルボン酸成分と、上
述のフエニレンジアミン成分を好ましくは90モル
%以上、特に好ましくは95%以上含有する芳香族
ジアミン成分とを略等モル、有機極性溶媒中で、
好ましくは100℃以下、特に好ましくは80℃以下
の重合温度で重合して生成した芳香族ポリアミツ
ク酸(芳香族ポリイミド前駆体)が、有機極性溶
媒に均一に溶解しているポリマー溶液を製膜用ド
ープ液として調製する。 上述の芳香族ポリアミツク酸は、その対数粘度
(測定温度:30℃、濃度:0.5g/100ml溶媒、溶
媒:N−メチル−2−ピロリドン)が、0.1〜5、
特に0.2〜4であることが好ましい。また、上記
のポリアミツク酸溶液は、そのポリマー濃度が2
〜40重量%、特に3〜30重量%であることが好ま
しく、その回転粘度(30℃)が10〜50000ポイズ
であることが好ましい。 上記の有機極性溶媒は、重合溶媒または製膜用
のドープ液の溶媒として使用することができ、上
述の各モノマー成分およびポリアミツク酸を均一
に溶解することのできる有機溶媒であればよく、
例えば、N,N−ジメチルスルホキシド、N,N
−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホル
ムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,
N−ジエチルアセトアミド、N−メチル−2−ピ
ロリドン、ヘキサメチレンホスホルアミドなどの
アミド系溶媒、ピリジン、ジメチルスルホキシ
ド、テトラメチル尿素、クレゾール、フエノール
などを好適に挙げることができる。 次に、上述のドープ液を使用して溶液流延法な
どで、平滑な表面を有する金属製のドラムまたは
ベルトなどの支持体の表面に、均質な厚さの上記
ドープ液の薄膜を形成し、好ましくは40〜180℃、
特に好ましくは50〜150℃の乾燥温度で、薄膜の
含有する溶媒を徐々に蒸発させて、溶媒が20〜60
重量%、好ましくは30〜50重量%残存する長尺状
固化フイルムを形成する。 さらに、上記長尺状固化フイルムを支持体表面
から剥離し、該固化フイルムの少なくとも一対の
両端縁を固定した状態で、200〜500℃、好ましく
は250〜450℃の温度で、1〜200分間、好ましく
は2〜100分間該固化フイルムを乾燥およびイミ
ド化して長尺状ポリイミドフイルムを形成する。
上述の処理では、固化フイルム中に含有される溶
媒およびイミド化により生成する水分が1重量%
以下になるよう、充分に乾燥およびイミド化が行
なわれることが好ましい。 上記長尺状固化フイルムの固定装置としては、
例えば、多数のピンまたは把持具などを等間隔で
備えたベルト状またはチエーン状のものを、上記
長尺状固化フイルムの長手方向の両端縁に沿つて
一対ずつ設置し、該フイルムとともに移動できる
装置が好適である。また、上記の固化フイルムの
固定装置は、熱処理中の該長尺状固化フイルムを
横断方向または長手方向に、好ましくは0.5〜5
%の倍率で伸縮することができる装置であつても
よい。 本発明では、次に、上述のようにして得られた
芳香族ポリイミドフイルムを、 長手方向に100〜400g/mm2の張力をかけて、好
ましくは0.2〜0.4%伸長させた状態で、400〜500
℃で温度で熱処理する第一の工程;および、 上記の芳香族ポリイミドフイルムを、長手方向
に50〜100g/mm2の張力をかけながら、実質的に
フイルムを伸長することなしに、250〜400℃の温
度で熱処理する第二の工程、 にて順次加熱処理して、タルミがなく良好な平面
性を有するとともに、加熱加工の前後で寸法の変
動の少ない芳香族ポリイミドフイルムを製造す
る。 添付した図面(第1図)は、上記の方法による
芳香族ポリイミドフイルムを熱処理する工程の例
を示す概略図である。 まず、第一工程では、フイルム巻き出しロール
1から、処理対象のポリイミドフイルムが巻き出
され、タルミ矯正加熱炉2に送り込まれる。加熱
炉2内において、フイルムは、ダンサーロール3
により、長手方向に100〜400g/mm2(好ましくは
150〜300g/mm2)の張力が付与された状態で、伸
長下(好ましくは0.2〜0.4%伸長させた状態)、
400〜500℃(好ましくは、410〜500℃)の温度に
て加熱処理される。この加熱処理により、フイル
ムの側縁部長手方向の長さを、中央部長手方向の
長さに実質的に一致させるようにした状態にし、
その状態を固定することによりタルミを矯正す
る。 上述の範囲に伸長した芳香族ポリイミドフイル
ムの形状を固定するために、上記温度で、通常は
0.1〜10分間、好ましいは0.5〜5分間加熱処理す
る。 第二工程では、第一の工程で加えられた張力か
ら上記の芳香族ポリイミドフイルムをニツプロー
ル4に通すことによつて、一旦解放したのち、応
力緩和加熱炉5内に導入する。この加熱炉5にお
いて、フイルムに、長手方向に50〜100g/mm2
(好ましくは60〜90g/mm2)の張力をダンサーロ
ール6を利用して、付与しながら、実質的にフイ
ルムを伸長することなしに、250〜400℃(好まし
くは270〜370℃)の温度で熱処理する。この熱処
理により、イミド化の工程および上述の第一工程
でポリイミドフイルム内に発生し、残存している
応力を緩和する。そして、応力緩和のための熱処
理が終了したフイルムは巻き取りロール7に巻き
取られる。 [発明の効果] 本発明により得られる芳香族ポリイミドフイル
ムは、高度な加熱寸法安定性を有し、かつタルミ
が顕著に低減され(すなわち、フイルムの縁部の
長さと中央部の長さの差が殆どない)、表面の平
坦な芳香族ポリイミドフイルムであり、その優れ
た平面性と高い加熱寸法安定性のため、高精度フ
レキシブルプリント板、キヤリヤーテープなどの
ように、加工時あるい使用時に優れた平面性と高
い加熱寸法安定性を必要とする電子材料、精密部
品などの基板として非常に有利に用いることがで
きる。 また、上記の本発明により得られる芳香族ポリ
イミドフイルムは、前述の加熱、延伸下にフイル
ム中央部のタルミを除去し、その状態にて形状固
定することからなる加熱処理により容易に製造す
ることができる。 次に本発明の実施例および比較例を示す。 実施例 1 内容積50の簡易重合槽に、N,N−ジメチル
アセトアミド38.1Kgを加え、次いで3,3′,4,
4′−ビフエニルテトラカルボン酸二無水物5.2959
Kgを添加した。さらに撹拌を続けながら、p−フ
エニレンジアミン1.9466Kgを徐々に添加し、30℃
で約10時間、該反応液の撹拌を継続し、芳香族テ
トラカルボン酸と芳香族ジアミンとの両成分を重
合させて、ポリアミツク酸を生成させ、製膜用の
ドープ液を調製した。 上記の重合反応で生成したポリアミツク酸の対
数粘度(30℃)は3.10であり、上記ポリアミツク
酸溶液(ドープ液)の回転粘度(30℃)は約
25000ポイズであつた。 上述の方法で調製したドープ液をTダイ金型の
スリツト(リツプ間隔:0.5mm、リツプ幅:650
mm)から約30℃で薄膜状に押し出して、平滑な金
属ベルト上に連続的に上記ドープ液の薄膜を形成
し、該ベルト上で約120℃の熱風で該薄膜を乾燥
して固化フイルムを連続的に形成し、次いで該長
尺状固化フイルムをベルトから剥離して高温加熱
炉内に供給し、該高温加熱炉内でフイルムの長手
方向の両端縁を横型テンターで把持して移動させ
ながら約250℃から450℃まで次第に高くなる熱風
で、乾燥、熱処理およびイミド化を行ない、芳香
族ポリイミドフイルムを連続的に形成した。 次に、上記の長尺状芳香族ポリイミドフイルム
を第1図に示したような加熱処理装置で、加熱、
延伸下にフイルム中央部のタルミを除去し、その
状態にて形状固定した。すなわち、長尺状芳香族
ポリイミドフイルムをテンターから外し、ダンサ
ーロールにより、フイルム長手方向に160g/mm2
の張力で伸長した状態で第一の高温縦型加熱炉内
に供給し、該高温縦型加熱炉内で、414℃の加熱
温度で2分間加熱し、該芳香族ポリイミドフイル
ムのタルミ矯正処理を行なつた。 次に、上記の芳香族ポリイミドフイルムを、い
つたんニツプロールにより上記の張力から開放し
たのち、再びダンサーロールによりフイルム長手
方向に80g/mm2の張力を加えた状態で第二の高温
縦型加熱炉内に供給し、該高温縦型加熱炉内で、
332℃の加熱温度で2分間加熱し応力緩和処理を
行なつた。 上述の製造法により得られた芳香族ポリイミド
製フイルムの性状を第1表に示す。 実施例 2 実施例1で製膜した芳香族ポリイミドフイルム
の応力緩和処理を278℃の加熱温度で2分間加熱
して行なつた外は、実施例1と同様に処理した。 得られた芳香族ポリイミド製フイルムの性状を
第1表に示す。 比較例 1 実施例1で製膜した芳香族ポリイミドフイルム
で、タルミ矯正処理を行なわなかつたものの性状
を第1表に示す。 比較例 2 実施例1で製膜した芳香族ポリイミドフイルム
に対してタルミ矯正処理を行なうことなしに、応
力緩和処理のみを、該芳香族ポリイミド製フイル
ムをダンサーロールによりフイルム長手方向に80
g/mm2の張力を加えた状態で第二の高温縦型加熱
炉内に供給し、該高温縦型加熱炉内で、286℃の
加熱温度で2分間加熱して行なつた。 得られた芳香族ポリイミド製フイルムの性状を
第1表に示す。
【表】
【表】
ミ率
TD:フイルム横断方向のタルミ率
TD:フイルム横断方向のタルミ率
第1図は、本発明のタルミが低減された、加熱
寸法安定性の高い芳香族ポリイミドフイルムの製
造法における熱処理工程に利用される装置系の一
例を示す概略図である。 1:フイルム巻き出しロール、2:タルミ矯正
加熱炉、3:ダンサーロール、4:ニツプロー
ル、5:応力緩和加熱炉、6:ダンサーロール、
7:フイルム巻き取りロール。
寸法安定性の高い芳香族ポリイミドフイルムの製
造法における熱処理工程に利用される装置系の一
例を示す概略図である。 1:フイルム巻き出しロール、2:タルミ矯正
加熱炉、3:ダンサーロール、4:ニツプロー
ル、5:応力緩和加熱炉、6:ダンサーロール、
7:フイルム巻き取りロール。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ビフエニルテトラカルボン酸成分とフエニレ
ンジアミン成分との重合により生成したポリマー
の溶液から製膜して得られた長尺状芳香族ポリイ
ミドフイルムを、 長手方向に100〜400g/mm2の張力をかけて伸長
させた状態で、400〜500℃の温度で熱処理する第
一の工程;および、 長手方向に50〜100g/mm2の張力をかけながら、
実質的にフイルムを伸長することなしに、250〜
400℃の温度で熱処理する第二の工程、 にて処理することを特徴とする、タルミが少な
く、加熱時の寸法変化の少ない芳香族ポリイミド
フイルムの製造法。 2 上記長尺状芳香族ポリイミドフイルムを、長
手方向に150〜300g/mm2の張力をかけながら伸長
させた状態で、410〜500℃の温度で熱処理する第
一の工程;および、長手方向に60〜90g/mm2の張
力をかけながら、実質的にフイルムを伸長するこ
となしに270〜370℃の温度で熱処理する第二の工
程にて処理する特許請求の範囲第1項記載の芳香
族ポリイミドフイルムの製造法。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62209075A JPH01198638A (ja) | 1987-08-21 | 1987-08-21 | ポリイミドフィルムの製造法 |
| US07/234,797 US4915894A (en) | 1987-08-21 | 1988-08-22 | Aromatic polyimide film and process for the preparation of the same |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62209075A JPH01198638A (ja) | 1987-08-21 | 1987-08-21 | ポリイミドフィルムの製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01198638A JPH01198638A (ja) | 1989-08-10 |
| JPH0551621B2 true JPH0551621B2 (ja) | 1993-08-03 |
Family
ID=16566842
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62209075A Granted JPH01198638A (ja) | 1987-08-21 | 1987-08-21 | ポリイミドフィルムの製造法 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US4915894A (ja) |
| JP (1) | JPH01198638A (ja) |
Families Citing this family (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5260407A (en) * | 1989-07-17 | 1993-11-09 | Mitsui Toatsu Chemicals, Incorporated | Polyimide film and preparation process of the film |
| JP3020175B2 (ja) * | 1989-07-25 | 2000-03-15 | 東レ・デュポン株式会社 | 低収縮性ポリイミドフィルム |
| JP3020174B2 (ja) * | 1989-07-25 | 2000-03-15 | 東レ・デュポン株式会社 | 低収縮性ポリイミドフィルム |
| JP3020176B2 (ja) * | 1989-07-25 | 2000-03-15 | 東レ・デュポン株式会社 | 低収縮性ポリイミドフィルム |
| TW354286B (en) * | 1996-05-22 | 1999-03-11 | Toray Industries | Thin-film made of aryl polyamide and/or aryl polyimide and magnetic recording media using the same |
| JP4152574B2 (ja) * | 2000-09-25 | 2008-09-17 | 株式会社半導体エネルギー研究所 | 薄膜の成膜方法および半導体装置の製造方法 |
| WO2003087194A1 (en) * | 2002-04-05 | 2003-10-23 | United States Of America As Represented By The Administrator Of The National Aeronautics And Space Administration | Polyimides from 2,3,3',4'-biphenyltetracarboxylic dianhydride and aromatic diamines |
| WO2005082595A1 (ja) * | 2004-02-27 | 2005-09-09 | Kaneka Corporation | Md方向に分子の配向が制御された合成樹脂フィルムの製造方法 |
| US9209333B2 (en) * | 2008-05-20 | 2015-12-08 | Ube Industries, Ltd. | Aromatic polyimide film, laminate and solar cell |
| JP5198649B1 (ja) * | 2011-12-01 | 2013-05-15 | 株式会社康井精機 | アニール処理方法およびアニール処理装置 |
| KR102092991B1 (ko) * | 2013-03-29 | 2020-03-24 | 우베 고산 가부시키가이샤 | 필름의 제조방법 및 제조장치 |
| JP6254459B2 (ja) * | 2014-02-27 | 2017-12-27 | 東京エレクトロン株式会社 | 重合膜の耐薬品性改善方法、重合膜の成膜方法、成膜装置、および電子製品の製造方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4725484A (en) * | 1985-05-17 | 1988-02-16 | Ube Industries, Ltd. | Dimensionally stable polyimide film and process for preparation thereof |
-
1987
- 1987-08-21 JP JP62209075A patent/JPH01198638A/ja active Granted
-
1988
- 1988-08-22 US US07/234,797 patent/US4915894A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US4915894A (en) | 1990-04-10 |
| JPH01198638A (ja) | 1989-08-10 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4725484A (en) | Dimensionally stable polyimide film and process for preparation thereof | |
| JPH046213B2 (ja) | ||
| US5460890A (en) | Biaxially stretched isotropic polyimide film having specific properties | |
| TWI465492B (zh) | And a method of manufacturing an aromatic polyimide film having a linear expansion coefficient smaller than the linear expansion coefficient in the transport direction | |
| JP5819459B2 (ja) | ポリイミドフィルム | |
| TWI673321B (zh) | 聚醯亞胺膜 | |
| JP2003165850A (ja) | ポリイミドフィルムおよびその製造方法 | |
| JPS6330143B2 (ja) | ||
| JPH0551621B2 (ja) | ||
| KR101731456B1 (ko) | 폴리이미드 필름 | |
| CN104031277B (zh) | 聚酰亚胺膜及其制造方法 | |
| JP4078625B2 (ja) | 二軸配向ポリイミドフィルムおよびその製造方法 | |
| JPS6241024A (ja) | 加熱収縮性の改良されたポリイミドフイルム | |
| JP4406764B2 (ja) | ガスバリアー性ポリイミドフィルムおよびそれを用いた金属積層体 | |
| JP4318111B2 (ja) | ポリイミドフィルムおよびその製造方法 | |
| JPS61264027A (ja) | 寸法安定なポリイミドフイルムの製造法 | |
| JP3947994B2 (ja) | ポリイミドフィルム、その製造方法および用途 | |
| JPS6347359B2 (ja) | ||
| JP4774901B2 (ja) | ポリイミドフィルムの製造方法 | |
| JP5550010B2 (ja) | ポリイミドフィルムの製造方法 | |
| JPS61111182A (ja) | ポリイミド−金属箔複合フイルムの製法 | |
| JPS61111181A (ja) | ポリイミド−金属箔複合フイルムの製法 | |
| CN1917994B (zh) | 沿md方向控制分子取向的合成树脂薄膜的制造方法 | |
| JP2007169494A (ja) | 芳香族ポリイミドフィルム、カバーレイフイルムおよびフレキシブル積層板 | |
| JP2007022042A (ja) | 高分子フィルムの製造方法およびその利用 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070803 Year of fee payment: 14 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080803 Year of fee payment: 15 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080803 Year of fee payment: 15 |