JPH0551695A - 切欠き疲労強度の高い熱延鋼板およびその製造方法 - Google Patents
切欠き疲労強度の高い熱延鋼板およびその製造方法Info
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- JPH0551695A JPH0551695A JP23251291A JP23251291A JPH0551695A JP H0551695 A JPH0551695 A JP H0551695A JP 23251291 A JP23251291 A JP 23251291A JP 23251291 A JP23251291 A JP 23251291A JP H0551695 A JPH0551695 A JP H0551695A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 重量%でC:0.01〜0.10%:Si:
0.4%以下、Mn0.5〜2.0%、sol.A1:
0.10%以下を含み、さらにTi:0.2%以下、N
b:0.05%以下、V:0.05%以下、のNb,T
i、Vのうち1種以上を含み残部が鉄および不可避不純
物である化学組成を有し、かつ歪5〜15%における加
工硬化指数n値の平均値が0.18以下でありかつ破断
伸びが25%以下である、切欠き疲労強度の高い熱延鋼
板。 【効果】 自動車用ホイールのような繰り返し荷重を受
ける機械構造用材料として好適である。
0.4%以下、Mn0.5〜2.0%、sol.A1:
0.10%以下を含み、さらにTi:0.2%以下、N
b:0.05%以下、V:0.05%以下、のNb,T
i、Vのうち1種以上を含み残部が鉄および不可避不純
物である化学組成を有し、かつ歪5〜15%における加
工硬化指数n値の平均値が0.18以下でありかつ破断
伸びが25%以下である、切欠き疲労強度の高い熱延鋼
板。 【効果】 自動車用ホイールのような繰り返し荷重を受
ける機械構造用材料として好適である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、従来材に比べて極めて
優れた切欠き疲労強度を有するため自動車用ホイールの
ように繰り返し荷重を受ける機械構造用鋼板として有用
な熱延鋼板およびその製造方法に関する。
優れた切欠き疲労強度を有するため自動車用ホイールの
ように繰り返し荷重を受ける機械構造用鋼板として有用
な熱延鋼板およびその製造方法に関する。
【0002】熱延鋼板を素材とする製品で疲労破壊が問
題となるものは非常に多い。例えば自動車用ホイールが
あげられる。ホイールの疲労き裂の発生する危険箇所は
主として風孔(飾り孔)である。風孔はポンチによる打
ち抜きによって作られる。風孔はその形状ゆえに応力集
中部であるが、さらに打ち抜きにより生ずるバリにより
ミクロ的な応力集中部となり一種の切欠きとして作用す
る。
題となるものは非常に多い。例えば自動車用ホイールが
あげられる。ホイールの疲労き裂の発生する危険箇所は
主として風孔(飾り孔)である。風孔はポンチによる打
ち抜きによって作られる。風孔はその形状ゆえに応力集
中部であるが、さらに打ち抜きにより生ずるバリにより
ミクロ的な応力集中部となり一種の切欠きとして作用す
る。
【0003】ホイールの耐久性を高めるには、(1)風
孔の形状を変え風孔に負荷される応力を軽減する、
(2)風孔打ち抜き後バリをつぶす、(3)切欠き疲労
強度が高い材料を用いる、必要がある。風孔の形状は現
状でも応力集中が最小になるように設計されており改善
の余地はない。また自動車用ホイールが最低限のコスト
と時間で製造されなければならないことを考えると、ホ
イールの製造段階においてバリをつぶすような新たな工
程を設けることは経済的でない。したがって高い切欠き
疲労強度を持つ材料を適用することはホイールの疲労強
度を高めることに最も有効である。
孔の形状を変え風孔に負荷される応力を軽減する、
(2)風孔打ち抜き後バリをつぶす、(3)切欠き疲労
強度が高い材料を用いる、必要がある。風孔の形状は現
状でも応力集中が最小になるように設計されており改善
の余地はない。また自動車用ホイールが最低限のコスト
と時間で製造されなければならないことを考えると、ホ
イールの製造段階においてバリをつぶすような新たな工
程を設けることは経済的でない。したがって高い切欠き
疲労強度を持つ材料を適用することはホイールの疲労強
度を高めることに最も有効である。
【0004】機械構造用熱延鋼板に要求される性質とし
ては、以上に述べた切欠き部疲労強度のほかに、成形性
・加工性がある。一般に引張強度が高くなると成形性・
加工性が低下する。また風孔等打ち抜きによる打ち抜き
破面性状が著しく悪化する。このような制限の中で実際
に鋼板として可能な引張強度は500〜700MPaで
あり、この制限の範囲でより切欠き疲労強度の高い材料
を設計する必要があることが分かる。
ては、以上に述べた切欠き部疲労強度のほかに、成形性
・加工性がある。一般に引張強度が高くなると成形性・
加工性が低下する。また風孔等打ち抜きによる打ち抜き
破面性状が著しく悪化する。このような制限の中で実際
に鋼板として可能な引張強度は500〜700MPaで
あり、この制限の範囲でより切欠き疲労強度の高い材料
を設計する必要があることが分かる。
【0005】従来の技術として、少量のPとTiの同時
添加と所定の熱延条件の設定とによって、熱延鋼板の加
工性の改善を試みたもの(特開平2−179847号公
報)、炭素を極低量に抑え、銅を含有させることによっ
てハット部などの平滑部の疲労強度の改善を試みたもの
(特開平2−66116号公報)はある。しかし風孔部
疲労強度の改善を試みたものはない。
添加と所定の熱延条件の設定とによって、熱延鋼板の加
工性の改善を試みたもの(特開平2−179847号公
報)、炭素を極低量に抑え、銅を含有させることによっ
てハット部などの平滑部の疲労強度の改善を試みたもの
(特開平2−66116号公報)はある。しかし風孔部
疲労強度の改善を試みたものはない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は、現状の製品の形状を変えることなく、ま
たコスト及び手間がかかる余計なプロセスを追加せず
に、素材鋼板の材質を変えることで製品の切欠き部の疲
労強度を高めることである。つまり切欠き疲労強度が高
い素材熱延鋼板をどのような化学成分、圧延条件で作れ
ばよいかという点にある。
とする課題は、現状の製品の形状を変えることなく、ま
たコスト及び手間がかかる余計なプロセスを追加せず
に、素材鋼板の材質を変えることで製品の切欠き部の疲
労強度を高めることである。つまり切欠き疲労強度が高
い素材熱延鋼板をどのような化学成分、圧延条件で作れ
ばよいかという点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】切欠き部、例として風孔
の打ち抜き孔の状態は図3のようになっている。ポンチ
で抜いた側にバリが生じ応力集中源となる。疲労き裂の
発生を抑えるためには、(1)バリが小さい、(2)バ
リ部及び近傍が破断により著しく硬化しない、ことが必
要である。(1)の理由のために破断伸び値が小さい、
(2)の理由のための加工硬化の目安であるn値が小さ
い材料を用いればよい。
の打ち抜き孔の状態は図3のようになっている。ポンチ
で抜いた側にバリが生じ応力集中源となる。疲労き裂の
発生を抑えるためには、(1)バリが小さい、(2)バ
リ部及び近傍が破断により著しく硬化しない、ことが必
要である。(1)の理由のために破断伸び値が小さい、
(2)の理由のための加工硬化の目安であるn値が小さ
い材料を用いればよい。
【0008】本発明の完成に先立ち、異なる強化機構
(固溶、析出、転位、細粒、パーライト強化)を有する
500〜600MPa級の熱延鋼板を用いて引張試験を
行った結果、転位強化材(変態温度A1以下で最終圧延
仕上げをおこなったもの)が他の強化材に比べ低いn
値、低い破断伸び値を持つことが判明した。したがって
転位強化材が風孔などの切り欠きに対し高い疲労強度を
持つと推定できる。またSiの添加によりn値が著しく
大きくなることも判明した。したがってSiは少なくす
ることが望ましい。
(固溶、析出、転位、細粒、パーライト強化)を有する
500〜600MPa級の熱延鋼板を用いて引張試験を
行った結果、転位強化材(変態温度A1以下で最終圧延
仕上げをおこなったもの)が他の強化材に比べ低いn
値、低い破断伸び値を持つことが判明した。したがって
転位強化材が風孔などの切り欠きに対し高い疲労強度を
持つと推定できる。またSiの添加によりn値が著しく
大きくなることも判明した。したがってSiは少なくす
ることが望ましい。
【0009】またポンチにて打ち抜いた孔表面ではパー
ライトに沿って微細なき裂が生じており、疲労き裂の起
点となる可能性がある。疲労強度を高めるためには炭素
量を減らし析出するパーライト量を低減する必要があ
る。
ライトに沿って微細なき裂が生じており、疲労き裂の起
点となる可能性がある。疲労強度を高めるためには炭素
量を減らし析出するパーライト量を低減する必要があ
る。
【0010】
【作用】本発明による熱延鋼板は引張強度が500〜7
00MPaであるものを対象にしている。これは主要製
品であるホイールを考えると現状では500MPa以上
の強度が必要であり、またホイール製造のため700M
Paが限界であるためである。
00MPaであるものを対象にしている。これは主要製
品であるホイールを考えると現状では500MPa以上
の強度が必要であり、またホイール製造のため700M
Paが限界であるためである。
【0011】高い切欠き部疲労強度を得るためには以下
の2点を満たすことが必要十分条件である。一つは破断
伸びElが小さいことである。Elが小さいとポンチ打
ち抜きの際にバリが生じにくく、き裂が発生しにくいた
めである。基礎試験の結果よりここでは25%以上では
疲労強度が大きく低下することが判明した。このため2
5%以下とした。二つ目は加工硬化指数n値が小さいこ
とである。
の2点を満たすことが必要十分条件である。一つは破断
伸びElが小さいことである。Elが小さいとポンチ打
ち抜きの際にバリが生じにくく、き裂が発生しにくいた
めである。基礎試験の結果よりここでは25%以上では
疲労強度が大きく低下することが判明した。このため2
5%以下とした。二つ目は加工硬化指数n値が小さいこ
とである。
【0012】ここで、加工硬化n値とは、真応力σAと
真歪eとの関係をσA=Cenで近似させたときのnの値
である。薄鋼板では、通常、公称歪ε=5〜15%、ε
=10〜20%などの全伸びの範囲について近似したと
きのnの値を、プレス成形性に関連する特性値として用
いる。基礎試験の結果よりここでは0.18以下とし
た。この理由はn値が大きいと加工硬化によりバリが硬
化し切欠き感受性が高まるためである。
真歪eとの関係をσA=Cenで近似させたときのnの値
である。薄鋼板では、通常、公称歪ε=5〜15%、ε
=10〜20%などの全伸びの範囲について近似したと
きのnの値を、プレス成形性に関連する特性値として用
いる。基礎試験の結果よりここでは0.18以下とし
た。この理由はn値が大きいと加工硬化によりバリが硬
化し切欠き感受性が高まるためである。
【0013】材料の機械的性質及び疲労強度は圧延条件
及び化学成分によって一義的に決まる。上記のEl値、
n値および引張強度500〜700MPaを得るための
圧延条件と化学成分およびその限度理由を以下に示す。
及び化学成分によって一義的に決まる。上記のEl値、
n値および引張強度500〜700MPaを得るための
圧延条件と化学成分およびその限度理由を以下に示す。
【0014】本発明の熱延鋼板の圧延条件およびその限
定理由は以下のとおりである。熱間圧延を行う際、鋳造
後直接あるいは1100℃以上に再加熱する。これは不
純物が完全に固溶し偏析するのを防ぐためである。圧延
の最終パスの入り側でA1以下の温度とするのはフェラ
イトにより多く転位を導入するためである。A1以上の
温度の場合、オーステナイトからフェライトに変態する
際に再結晶により転位は消滅する。
定理由は以下のとおりである。熱間圧延を行う際、鋳造
後直接あるいは1100℃以上に再加熱する。これは不
純物が完全に固溶し偏析するのを防ぐためである。圧延
の最終パスの入り側でA1以下の温度とするのはフェラ
イトにより多く転位を導入するためである。A1以上の
温度の場合、オーステナイトからフェライトに変態する
際に再結晶により転位は消滅する。
【0015】転位密度を高めることで強度は上昇する。
加工前にすでに転位密度の増加により硬化しているた
め、加工硬化量は小さい。すなわちn値は小さくなる。
さらに、破断延性値が小さくなることが基礎試験から分
かっている。またA1−100℃以上とするのは温度を
低下しても導入できる転位の量はあまり増加せずむしろ
圧延機の負担を大きくするだけであるからである。圧下
率5%以上とするのは圧下率が小さいと同じ転位密度と
するのにより多くの圧延パスを必要とするため効率が悪
く、また圧下率を20%以下とするのは圧延機の限界で
あり、また温度によっては鋼板に割れが生ずるためであ
る。
加工前にすでに転位密度の増加により硬化しているた
め、加工硬化量は小さい。すなわちn値は小さくなる。
さらに、破断延性値が小さくなることが基礎試験から分
かっている。またA1−100℃以上とするのは温度を
低下しても導入できる転位の量はあまり増加せずむしろ
圧延機の負担を大きくするだけであるからである。圧下
率5%以上とするのは圧下率が小さいと同じ転位密度と
するのにより多くの圧延パスを必要とするため効率が悪
く、また圧下率を20%以下とするのは圧延機の限界で
あり、また温度によっては鋼板に割れが生ずるためであ
る。
【0016】また、550〜650℃で巻き取るのは十
分な析出物を得るためであり、析出物は強度を上げる効
果がある。冷却速度については、空冷以上の速度なら特
に問題がない。しかし、最終圧延温度と巻き取り温度の
差はせいぜい100℃であり、空冷でもほんの数分であ
り、短く作業上の限界がある。
分な析出物を得るためであり、析出物は強度を上げる効
果がある。冷却速度については、空冷以上の速度なら特
に問題がない。しかし、最終圧延温度と巻き取り温度の
差はせいぜい100℃であり、空冷でもほんの数分であ
り、短く作業上の限界がある。
【0017】本発明の熱延鋼板の化学成分の限定理由は
以下のとおりである。Cは高張力鋼板として必要な強度
を確保するために0.01%以上の添加が必要である。
一方、風孔打ち抜き面においてはパーライトに沿って微
細なき裂を生ずるためできるだけ少なくするのが望まし
い。基礎試験により0.10%以上の添加により疲労強
度が大きく低下することが判明した。したがってその上
限値を0.1%とする。
以下のとおりである。Cは高張力鋼板として必要な強度
を確保するために0.01%以上の添加が必要である。
一方、風孔打ち抜き面においてはパーライトに沿って微
細なき裂を生ずるためできるだけ少なくするのが望まし
い。基礎試験により0.10%以上の添加により疲労強
度が大きく低下することが判明した。したがってその上
限値を0.1%とする。
【0018】Siは固溶強化元素であり、強度を高める
のに効果的な元素である。しかしながらSiの添加によ
り破断延性が大きくなり、またn値も大きくなる。した
がって添加量はできるだけ少ない方が好ましい。基礎試
験により0.4%以上では疲労限度が大きく低下するこ
とが判明した。従ってその上限値を0.4%とする。
のに効果的な元素である。しかしながらSiの添加によ
り破断延性が大きくなり、またn値も大きくなる。した
がって添加量はできるだけ少ない方が好ましい。基礎試
験により0.4%以上では疲労限度が大きく低下するこ
とが判明した。従ってその上限値を0.4%とする。
【0019】Mnは鋼の焼き入れ性を向上させる。かか
る効果をあげるために、0.5%以上の含有量が必要で
あり、一方製鋼の容易性と経済性を考えて、含有量の上
限を2.0%とした。
る効果をあげるために、0.5%以上の含有量が必要で
あり、一方製鋼の容易性と経済性を考えて、含有量の上
限を2.0%とした。
【0020】A1は脱酸剤として添加されるが、過度の
添加は非金属介在物を形成するのでsol.A1含有量
として0.10%までにとどめるべきである。SはMn
と結合して非金属介在物を形成するのでできるだけ少な
い方がよい。0.015%は許容上限値である。
添加は非金属介在物を形成するのでsol.A1含有量
として0.10%までにとどめるべきである。SはMn
と結合して非金属介在物を形成するのでできるだけ少な
い方がよい。0.015%は許容上限値である。
【0021】Nb、TiおよびVは鋼板の強度向上のた
めに必要に応じて添加させる成分である。また析出元素
であるためn値を下げ破断伸び値も下げる傾向にある。
しかし過度に添加する必要はなく、Nbは0.05%ま
で、Tiは0.2%までで十分である。これを以上添加
しても強度およびn値、破断延性値が変化しないことが
基礎試験により判明した。
めに必要に応じて添加させる成分である。また析出元素
であるためn値を下げ破断伸び値も下げる傾向にある。
しかし過度に添加する必要はなく、Nbは0.05%ま
で、Tiは0.2%までで十分である。これを以上添加
しても強度およびn値、破断延性値が変化しないことが
基礎試験により判明した。
【0022】
【実施例】本発明における鋼板が高い切り欠き疲労強度
を持つことを実証するため圧延条件および化学成分を変
えた10種類の供試材を用いて疲労試験を行った。供試
材の化学成分は表1に、供試材の圧延条件、機械的性質
および疲労試験の結果を表2に示す。
を持つことを実証するため圧延条件および化学成分を変
えた10種類の供試材を用いて疲労試験を行った。供試
材の化学成分は表1に、供試材の圧延条件、機械的性質
および疲労試験の結果を表2に示す。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】なお温度A1は約720℃である。表1,
2に示す供試材のうち本発明の特許請求範囲に含まれる
ものはマーク1〜5、8〜11である。マーク6はNb
が過多,マーク7はF.T.が低すぎる。マーク12は
Cが過多、マーク13はSiが過多、マーク14、15
はC.T.が低過ぎ、マーク16、17はF.T.が高
過ぎ、マーク18はC.T.が高過ぎる。
2に示す供試材のうち本発明の特許請求範囲に含まれる
ものはマーク1〜5、8〜11である。マーク6はNb
が過多,マーク7はF.T.が低すぎる。マーク12は
Cが過多、マーク13はSiが過多、マーク14、15
はC.T.が低過ぎ、マーク16、17はF.T.が高
過ぎ、マーク18はC.T.が高過ぎる。
【0026】疲労試験は図2に示す試験片を用いて行っ
た。ポンチ打ち抜きのクリアランス10%である。試験
は荷重制御完全片振り平面曲げにて行った。バリのある
面を引張側に設定した。試験状況を図1に示す。
た。ポンチ打ち抜きのクリアランス10%である。試験
は荷重制御完全片振り平面曲げにて行った。バリのある
面を引張側に設定した。試験状況を図1に示す。
【0027】疲労試験結果において、本願特許請求範囲
に記載の構成要件を満たしているマーク1〜5、8〜1
1はいずれも150MPa以上と高い疲労強度を示して
いる。また、マーク7、8も高い疲労強度を示している
が、経済的あるいは作業上むだな処置である。それに対
し、本願特許請求範囲の構成要件を満たしていないもの
はいずれも150MPa以下である。
に記載の構成要件を満たしているマーク1〜5、8〜1
1はいずれも150MPa以上と高い疲労強度を示して
いる。また、マーク7、8も高い疲労強度を示している
が、経済的あるいは作業上むだな処置である。それに対
し、本願特許請求範囲の構成要件を満たしていないもの
はいずれも150MPa以下である。
【0028】なおC量およびSi量のいずれも低く、か
つ析出元素Nb,Ti,V量の高いマーク1、2、4、
ついで最終パス入り側温度を650℃以下に下げたマー
ク5、7が他の供試材に比べ高い疲労限度を示してい
る。したがってC量、Si量はできるだけ少なく、析出
元素Nb,Ti,V量は請求項の範囲内でできるだけ高
く、また最終パス入り側温度もできるだけ低くした方が
よいことが分かる。また疲労強度は機械的特性値である
破断伸びおよび加工効果指数n値で整理できることが分
かる。
つ析出元素Nb,Ti,V量の高いマーク1、2、4、
ついで最終パス入り側温度を650℃以下に下げたマー
ク5、7が他の供試材に比べ高い疲労限度を示してい
る。したがってC量、Si量はできるだけ少なく、析出
元素Nb,Ti,V量は請求項の範囲内でできるだけ高
く、また最終パス入り側温度もできるだけ低くした方が
よいことが分かる。また疲労強度は機械的特性値である
破断伸びおよび加工効果指数n値で整理できることが分
かる。
【0029】
【発明の効果】以上詳述したごとく本発明方法の実施に
より、極めて高い切欠き疲労限度を有する熱延鋼板を製
造することが可能となる。また本発明方法の実施により
製造された鋼板を用いることにより、従来の製品製造工
程のままで自動車用ホイールなどの高い繰り返し荷重を
受ける切欠き付きの構造部材の疲労強度を高めることが
可能になった。
より、極めて高い切欠き疲労限度を有する熱延鋼板を製
造することが可能となる。また本発明方法の実施により
製造された鋼板を用いることにより、従来の製品製造工
程のままで自動車用ホイールなどの高い繰り返し荷重を
受ける切欠き付きの構造部材の疲労強度を高めることが
可能になった。
【図1】本発明の効果確認のための疲労試験(4点平面
曲げ)実施状況を示す模式図である。
曲げ)実施状況を示す模式図である。
【図2】本発明の効果確認のための疲労試験の試験片形
状を示す図である。
状を示す図である。
【図3】ポンチ打ち抜き孔断面の模式図である。
1 打ち抜きにより生じたバリ 2 打ち抜きによる破面 3 平面曲げによる応力を測定するための歪ゲージ
Claims (2)
- 【請求項1】 重量%でC:0.01〜0.10%:S
i:0.4%以下、Mn0.5〜2.0%、sol.A
1:0.10%以下を含み、さらにTi:0.2%以
下、Nb:0.05%以下、V:0.05%以下、のN
b,Ti、Vのうち1種以上を含み残部が鉄および不可
避不純物である化学組成を有し、かつ歪5〜15%にお
ける加工硬化指数n値の平均値が0.18以下でありか
つ破断伸びが25%以下である、切欠き疲労強度の高い
熱延鋼板。 - 【請求項2】 重量%でC:0.01〜0.10%、S
i:0.4%以下、Mn0.5〜2.0%、sol.A
1:0.10%以下を含み、さらにTi:0.2%以
下、Nb:0.05%以下、V:0.05%以下、のN
b,Ti、Vのうち1種以上を含み残部が鉄および不可
避不純物である鋼片を、鋳造後直後あるいは1100℃
以上に再加熱した後、連続熱間圧延の最終パスの入り側
温度がA1〜A1−100℃、圧下率が5〜20%である
条件で熱間圧延を終了し、空冷し、550〜650℃で
巻き取ることを特徴とする、切欠き疲労強度の高い熱延
鋼板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23251291A JPH0551695A (ja) | 1991-08-21 | 1991-08-21 | 切欠き疲労強度の高い熱延鋼板およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23251291A JPH0551695A (ja) | 1991-08-21 | 1991-08-21 | 切欠き疲労強度の高い熱延鋼板およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0551695A true JPH0551695A (ja) | 1993-03-02 |
Family
ID=16940497
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23251291A Pending JPH0551695A (ja) | 1991-08-21 | 1991-08-21 | 切欠き疲労強度の高い熱延鋼板およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0551695A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6128112A (en) * | 1996-08-22 | 2000-10-03 | Mcdonnell Douglas Corporation | Weighted-sum processing method and apparatus for decoding digital signals |
| EP1574588A1 (en) * | 2004-03-10 | 2005-09-14 | Algoma Steel Inc. | High strength steel product with improved formability and steel manufacturing process |
| JP2011025270A (ja) * | 2009-07-23 | 2011-02-10 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 溶接継手 |
-
1991
- 1991-08-21 JP JP23251291A patent/JPH0551695A/ja active Pending
Cited By (4)
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| JP2011025270A (ja) * | 2009-07-23 | 2011-02-10 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 溶接継手 |
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