JPH0551799A - アルミ材と鉄材との組合せ製品の表面処理方法 - Google Patents

アルミ材と鉄材との組合せ製品の表面処理方法

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JPH0551799A
JPH0551799A JP3238733A JP23873391A JPH0551799A JP H0551799 A JPH0551799 A JP H0551799A JP 3238733 A JP3238733 A JP 3238733A JP 23873391 A JP23873391 A JP 23873391A JP H0551799 A JPH0551799 A JP H0551799A
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英明 東条
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秀男 広江
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 鉄材からなる成形品3とアルミ材からなる成
形品4とを組立て一体化し、一体化した製品5をPH3
乃至4のリン酸亜鉛処理液6で処理し、続いてクロメー
ト処理7し、爾後塗装工程8で塗装するようにした表面
処理方法。 【効果】 鉄材とアルミ材とを一体化した状態で製品化
し、このまま一体に表面処理が行なえ、設備スペースが
少なくて済み、処理ラインも2系統個々に必要としない
のでライン構成が簡素化し、表面処理もリン酸亜鉛処理
液が中性に近いのでアルミイオンの溶出が抑制され、ア
ルミ材のエッチングが抑制され、一方、後工程のクロメ
ート処理では、鉄材はリン酸亜鉛被膜が補強され、防錆
力、塗装密着力に優れた被膜が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルミ材と鉄材を組合
せた製品の、塗装前に施す表面処理方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば自動車にあっては、エアコ
ン、4WD(4輪駆動システム)、ABS(アンチロッ
クブレーキシステム)等が装備されるようになってきて
おり、この結果、車体重量が増加する傾向にある。車体
重量の増加は、燃費が悪化するだけではなく、自動車自
身の運動性能の低下をもたらすので軽量な材料の使用が
求められている。
【0003】材料の軽量化として、従来強度を必要とし
ない部品では、これを樹脂材で構成し、ある程度の強度
を必要とする部品、例えば自動車のボンネット、フロン
トフェンダー、トランクリッド等の外板部品においては
アルミニウム合金材が使用されつつある。
【0004】車体の軽量化を図るべく、アルミ材と鋼材
等の鉄材とを組合せて部品を構成した場合、これ等部品
は塗装する必要があり、塗装する場合、最も重要な工程
となるのは、防錆、塗膜強度、剥離強度アップ等を目的
とした前処理工程である。ところで、一般に鉄系材料と
アルミではその化学的性質が異なり、前処理工程におけ
る化成処理液としては、鉄系、アルミ系夫々別個の処理
液を用いて行なっている。
【0005】従来の鉄材、アルミ材からなる組合せ製品
の塗装前処理方法としては、特開昭61―96074
号、特開平1―68493号が開示されている。特開昭
61―96074号で開示される技術は、アルミ材から
なる成形体をクロメート処理し、クロメート処理後のア
ルミ成形体を鉄材からなる成形体と組合せ、組合された
製品にリン酸亜鉛被膜を形成し、爾後塗装するようにし
たものである。
【0006】一方、特開平1―68493号の技術は、
アルミ成形体をクロメート処理し、続いてこれに電着塗
装を施し、爾後鉄材の成形体と組合せて製品を得、組合
せ製品にリン酸亜鉛被膜を形成し、鉄材の成形体に電着
塗装を施すようにしたものである。
【0007】以上のように、アルミ成形体と鉄成形体と
の夫々に、別個の工程で表面処理を行なうのは以下の理
由による。即ち、アルミ成形体と鉄成形体とからなる自
動車車体を、一体のままでリン酸亜鉛の化成処理液に浸
漬すると、先ず、アルミが溶解し、処理液中に溶解した
アルミニウムのイオンが、鉄成形体表面へのリン酸亜鉛
被膜形成を阻害するからである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上の従来技術は、先
ず、アルミ成形体用の専用の前処理設備が必要であるこ
と、従って、前処理設備が増え、スペース、コストの点
で好ましくない。次にアルミ成形体と鉄成形体との組立
工程で、クロメート被膜や電着塗膜を傷つける虞がある
こと、従って塗装欠陥等が発生し易い。又、設備的に
は、アルミ成形体の前処理設備、鉄成形体、或いは組合
せ製品の前処理設備の夫々を必要とすることから、設備
の占有面積が大きくなり、スペース上不利である。アル
ミ成形体と鉄成形体とを別個に前処理することから、ア
ルミ成形体の前処理時の鉄成形体のストックを必要と
し、従って、これのストックスペースが必要となり、ス
ペース上不利である。
【0009】本発明は、かかる従来技術の課題を解決す
べくなされたもので、その目的とする処は、アルミ成形
体と鉄成形体とを組合せて製品化し、これをそのまま前
処理可能とし、しかも、鉄、アルミ組合せ製品を一体に
処理しつつ、アルミの溶解、これに起因する鉄成形体の
塗装前処理被膜形成不良等の不都合がなく、アルミ、鉄
夫々に、必要とする最適の被膜形成が行なえるようにし
た表面処理方法を提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めの手段は、鉄材とアルミ材とを加工した成形体を一体
製品として組み立てた後、該製品をPH3乃至4でリン
酸亜鉛処理を行ない、爾後クロメート処理を行なって塗
装を施すようにしたアルミ材と鉄材との組合せ製品の表
面処理方法である。
【0011】
【作用】上記手段によれば、アルミ成形体と鉄成形体と
を一体化した製品をリン酸亜鉛処理液で化成処理するに
際し、処理液のPHを3乃至4に保持することにより、
鉄成形体の表面には不完全な化成被膜が形成され、一
方、アルミ成形体表面は、処理液が上記の如き条件なの
で、殆どエッチングが発生することがなく、アルミニウ
ムイオンの溶出が少ない。そして、上記組合せ成形体を
クロメート処理することで、不完全であった鉄成形体表
面の化成被膜が緻密化して防錆力が向上し、一方、アル
ミ成形体表面には通常のクロメート処理が行なわれるこ
ととなる。
【0012】
【実施例】次に本発明の一実施例を添付した図面に従っ
て詳述する。図1は本発明を示すフローチャート図であ
る。1は鉄材、具体的には鋼板素材で、又2はアルミニ
ウム合金の板材である。かかる各素材を個別のプレス工
程3,4で成形して成形品、一方の鋼板素材では、例え
ばエンジンルームを覆うボンネットのヒンジ金具を成形
し、他方のアルミ板材をプレス成形してボンネットを成
形する。得られた成形品の夫々を組付工程5で接着、ビ
ス止め等して一体的に組み付けし、製品を得る。
【0013】かくして、アルミ材と鋼材とを一体化した
製品を得、これに表面処理を施す。先ず、化成処理工程
6でリン酸亜鉛処理液中に上記した製品を浸漬し、化成
処理する。一般に、鋼板素材のみの場合は、PH1.5
乃至2.5の処理液で素材表面にリン酸亜鉛被膜を生成
させるるが、本発明では、上記のように鋼板素材とアル
ミ素材との複合、一体化された製品で、従来の処理液で
は、アルミ素材の表面に所謂エッチングと称する溶解現
象が発生し、溶解したアルミイオンが鋼板素材の表面に
付着し、鋼板素材表面のリン酸亜鉛被膜の生成を阻害す
る。
【0014】そこで、本発明は化成処理を行なう処理液
を中性に近いアルカリ性の状態下でリン酸亜鉛処理す
る。具体的には、処理液をPH3乃至4に保持して化成
処理する。かかる条件下での処理では、アルミ素材の表
面に殆どエッジングが発生することがなく、アルミイオ
ンの処理液中への溶出が抑制される。従って、アルミ素
材と一体の鋼板素材への溶出アルミイオンの付着が殆ど
無く、鋼板素材表面にはリン酸亜鉛被膜がアルミイオン
に阻害されることなく生成される。
【0015】上記した鋼板素材の表面に形成されるリン
酸亜鉛被膜は、処理液が上記の如く中性に近いので、充
分、且つ必要なリン酸亜鉛被膜の形成がなされ難い。
【0016】次に上記した化成処理工程6を経た製品を
クロメート処理工程7でクロメート処理する。クロメー
ト処理は本来アルミ素材に施されるが、化成処理工程を
経た上記鋼板、アルミの複合、一体化製品に施すことに
より、アルミ素材は必要とするクロメート処理が表面に
施され、一方、鋼板素材は、上記した化成処理工程6で
被膜形成が不十分であったものが、クロメート処理で表
面が補強され、トータルとして必要、且つ充分の被膜形
成がなされることとなる。
【0017】かくして、鋼板素材、アルミ素材の複合、
一体化製品に塗装下地被膜が形成され、爾後塗装工程8
に移し、電着塗装工程9、中塗り工程10、上塗り工程
11を経て塗装を完了する。爾後、製品を車体等への組
付工程に移送する。
【0018】
【発明の効果】以上の明らかなように本発明によれば、
アルミ材と鉄材との組合せ製品を塗装前表面処理するに
際し、アルミ材と鉄材とを組合せ一体化した状態下で、
一体のままリン酸亜鉛被膜形成処理、クロメート処理が
行なえ、従って、アルミ材、鉄材個々の個別の表面処
理、電着塗装等の前塗装処理が無く、表面処理工程が簡
素化し、且つ、処理後、塗装後の部材相互の組付等の作
業が無いので、材料の傷の発生や、材料表面の汚染等が
無く、良好な表面処理が行なえる。
【0019】又、設備上も、アルミ材、鉄材各専用の設
備を個々に必要としないことから、設備の占めるスペー
スも従来に比し大幅に少なく、処理ラインもアルミ材、
鉄材一体化した一個の製品を処理するように構成するこ
とができ、従って、処理ラインの構造も簡素化し、更
に、処理以前の成形品をそのまま組み付けるので、従来
の如く電着塗装したアルミ材と鉄材を組み付ける等の如
き特殊な組付装置等を必要とすることがなく、組付作業
も容易で、上記材料個々の表面処理を必要としないこと
と併せ作業性に優れる。
【0020】更に又、表面処理は、リン酸亜鉛処理液が
中性に近いため、アルミ材に発生しするエッチングが抑
制され、スラッジの発生が少なく、鉄材からなる成形品
の表面が清浄に保たれ、且つ、適宜のリン酸亜鉛被膜が
生成され、一方、アルミ材の表面処理を目的とするクロ
メート処理により、鉄材表面の不完全なリン酸亜鉛被膜
は補強され、防錆力、塗装密着力が向上し、優れた塗装
下地被膜が生成される等、多大の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を示すフローチャート図
【符号の説明】
1…鉄材、 2…アルミ材、 5…組立製品、 6…リ
ン酸亜鉛処理工程、7…クロメート処理工程、 8…塗
装工程。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主要材料が、鉄とアルミとからなる製品
    の表面処理方法であって、 鉄材とアルミ材とを加工した成形体を一体製品として組
    み立てた後、該製品をPH3乃至4でリン酸亜鉛処理を
    行ない、 爾後クロメート処理を行なって塗装を施すようにした、 ことを特徴とするアルミ材と鉄材との組合せ製品の表面
    処理方法。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61110778A (ja) * 1984-11-02 1986-05-29 Nissan Motor Co Ltd 塗装の前処理方法
JPH02277781A (ja) * 1989-01-31 1990-11-14 Nissan Motor Co Ltd 複合構造物用リン酸塩処理液及び処理方法

Patent Citations (2)

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JPH02277781A (ja) * 1989-01-31 1990-11-14 Nissan Motor Co Ltd 複合構造物用リン酸塩処理液及び処理方法

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