JPH0553159A - 半導体微粒子分散材料およびその製造方法 - Google Patents

半導体微粒子分散材料およびその製造方法

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JPH0553159A
JPH0553159A JP3213549A JP21354991A JPH0553159A JP H0553159 A JPH0553159 A JP H0553159A JP 3213549 A JP3213549 A JP 3213549A JP 21354991 A JP21354991 A JP 21354991A JP H0553159 A JPH0553159 A JP H0553159A
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semiconductor fine
cds
fine particles
dispersed
semiconductor
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JP3213549A
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Ichiro Tanahashi
一郎 棚橋
Tsuneo Mitsuyu
常男 三露
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ガラスまたは高分子重合体マトリックスに分散
した半導体微粒子の表面に電子受容体又は電子供与体を
付着させ、半導体の表面準位からの発光を抑制すること
により、短寿命からの発光成分のみを有し、かつ大きな
3次の非線形光学特性を有する材料とする。 【構成】0.1mol%のCd(NO3 2 とSC(NH2
2 水溶液に厚さ0.5mmの多孔質ガラスまたは高分子重合
体を含浸させ、CdS 微粒子を分散担持した後、メチルビ
オロゲンをCdS微粒子表面に付着させる。メチルビオ
ロゲン水溶液の濃度は0.1mol %以下で効果的に表面
準位からの発光を抑制し消光できる。発光スペクトルの
寿命はおよそ100ピコ秒であった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は非線形光学効果を利用し
た光デバイスの基礎をなす半導体微粒子分散材料の製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、非線形光学材料は高速光スイッ
チ、高調波発生素子などの光デバイスとしての用途が考
えられている。特にその中核をなす半導体微粒子や非線
形光学特性を有する有機化合物を用いた非線形光学材料
については、より高性能な材料の開発あるいはより改良
された材料およびその製造方法が注目されている。
【0003】この分野における従来の技術としては、例
えばジャ−ナル オブ ノンクリスタライン ソリッド
第122巻101ペ−ジ(J.Non-Cryst.Solids,Vol.12
2,1990)に記載されているようなゾル−ゲル法によるC
dS有シリカガラスの作製法がある。
【0004】この方法はシリコンのアルコキシド(Si
(OC2 5 4 )を加水分解した後、メタノ−ルに溶
解させたCd(CH3 COO)2 ・2H2 Oを加えて撹
拌する。その後、水、エタノ−ル、アンモニア水の混合
溶液を加えて撹拌を続け、この溶液をシャ−レに移行し
ゲルを作製する。このゲルを硫化水素(H2 S)ガスを
含んだ雰囲気中に置き、硫化反応によってCdS含有ガ
ラスを作製するものである。
【0005】また、高分子重合体マトリックスに半導体
微粒子を分散した系では、ジャ−ナルオブ ケミカル
フィジックス 第89巻3435ペ−ジ(J.Chem.Phys. 89(6),
34351988)に開示されているように、ナフィオン(perfl
uoroethylenesulfonic acidpolymer)フィルム内に直接
CdSを合成し分散したものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記方法の半導体微粒
子分散ガラスの製造方法では、次のような課題がある。 (1) ゾル−ゲル法の場合:ゾル−ゲル法で作製したガラ
スは、1000℃以上の高温で焼結しないかぎり多孔質
であり、このガラスに分散担持された半導体微粒子の多
くは多孔質内壁面に担持されているものと考えられる。
従って、表面に現われているCdSの割合が大きいた
め、表面準位(深い準位)からの発光成分も多くなる。
この表面準位からの発光成分はマイクロ秒以上の長い寿
命を有するため、この種の材料をピコ秒ないしはサブナ
ノ秒のスイッチング特性を示す光スイッチへ応用する場
合に大きな妨げとなる。 (2) 高分子重合体マトリックスに半導体微粒子を分散し
た系でも、マトリックスが多孔質化しやすくゾル−ゲル
法と同様半導体微粒子の表面準位(深い準位)からの発
光成分が多くなる。
【0007】本発明は、半導体微粒子の表面準位からの
発光を抑制することにより、短寿命からの発光成分のみ
を有し、かつ大きな3次の非線形光学特性を有する材料
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の半導体微粒子分散材料は、ガラスまたは高
分子重合体マトリックスに分散した半導体微粒子の表面
に電子受容体又は電子供与体を付着させ、半導体の表面
準位からの発光を抑制することを特徴とする。
【0009】前記構成においては、ガラスが多孔質ガラ
スであり、高分子重合体マトリックスがポリスチレン、
ポリエチレン、アクリロニトリル/スチレン共重合体か
ら選ばれる少なくとも一種であることが好ましい。
【0010】また前記構成においては、電子受容体が、
プロフラビン、リボフラビン、メチルビオロゲン、チオ
ニンから選ばれる少なくとも一種であり、電子供与体が
エチレンジアミン4酢酸、トリエタノールアミンから選
ばれる少なくとも一種であることが好ましい。
【0011】次に本発明の第1番目の製法は、ゾル−ゲ
ル法により半導体微粒子を分散した多孔質ガラスを作製
後、電子受容体または電子供与体の溶液に前記多孔質ガ
ラスを浸漬することにより半導体微粒子表面に電子受容
体または電子供与体を担持させることを特徴とする。
【0012】次に本発明の第2番目の製法は、半導体微
粒子を分散した高分子重合体を作製後、電子受容体また
は電子供与体の溶液に、前記高分子重合体を浸漬するこ
とにより半導体微粒子表面に電子受容または電子供与体
を付着させることを特徴とする。
【0013】
【作用】前記本発明の構成によれば、ガラスまたは高分
子重合体マトリックスに分散された半導体微粒子の表面
に電子受容体又は電子供与体を付着させることにより、
半導体の表面準位からの発光を抑制することが可能とな
る。
【0014】また、ガラスが多孔質ガラスであり、高分
子重合体マトリックスがポリスチレン、ポリエチレン、
アクリロニトリル/スチレン共重合体から選ばれる少な
くとも一種であるという本発明の好ましい構成によれ
ば、これらに分散された半導体微粒子の表面に電子受容
体又は電子供与体を付着させることにより、半導体の表
面準位からの発光をより抑制することが可能となる。
【0015】また、電子受容体が、プロフラビン、リボ
フラビン、メチルビオロゲン、チオニンから選ばれる少
なくとも一種であり、電子供与体がエチレンジアミン4
酢酸、トリエタノールアミンから選ばれる少なくとも一
種であるという本発明の好ましい構成によれば、ガラス
または高分子重合体マトリックスに分散された半導体粒
子の表面に前記電子受容体を担持させ、半導体の表面準
位からの発光をより抑制することが可能となる。
【0016】次に本発明の第1番目の製法によれば、ゾ
ル−ゲル法により半導体微粒子を分散した多孔質ガラス
を作製後、電子受容体または電子供与体の溶液にこの多
孔質ガラスを浸漬することにより半導体微粒子表面に電
子受容体または電子供与体を効率良く付着させることが
可能となる。
【0017】次に本発明の第2番目の製法によれば、半
導体微粒子を分散した高分子重合体を作製後、電子受容
体または電子供与体の溶液にこの高分子重合体を浸漬す
ることにより半導体微粒子表面に電子受容体または電子
供与体を効率良く付着させることが可能となる。
【0018】
【実施例】以下実施例を用いて本発明をさらに具体的に
説明する。本発明において、マトリックスあるいは担体
として用いる多孔質ガラスは、化学的に安定でありかつ
光学的に広い波長範囲で透明なSiO2 ガラスが好まし
い。多孔質ガラスの平均細孔径は、半導体微粒子の量子
サイズ効果が見られる10nm以下が好ましい。
【0019】また、マトリックスとなる高分子重合体
(合成樹脂)としては、特にフィルム状に成形容易なポ
リスチレン、ポリエチレンあるいはAS樹脂(アクリロ
ニトリル/スチレン共重合ポリマ−)等が好ましく、そ
の他に、例えばポリプロピレン、ポリエステル、ポリア
ミド、ポリメチルメタクリレ−ト等の透明性を有し、フ
ィルム成形可能な高分子重合体を用いることができる。
高分子重合体マトリックスに半導体微粒子を分散させる
には、溶媒を用いても良いし、重合体が溶融する温度で
半導体を分散させる熱溶融法を用いても良い。
【0020】本発明において分散する半導体微粒子は、
非線形光学特性を示す半導体、例えば、CuCl,Cu
Br,PbI2 等の金属ハロゲン化物、CdS,CdS
e,CdTe,CdO,ZnS,ZnSe,ZnO等の
II-VI 族化合物半導体、GaAs,InP等のIII-V 族
半導体、PbS,PbSe等のIV-VI 族化合物半導体等
が好ましい。
【0021】半導体を多孔質ガラスマトリックスに分散
担持させるには、次の2つの方法を用いることができ
る。第1の方法としては、半導体を溶液にしてマトリッ
クスに分散させるものである。上記の半導体を溶液にす
るには、半導体を溶解できる溶媒を用いるが、この溶媒
は、ゾル−ゲル法でのゾル化反応を阻害するようなもの
は用いられない。通常比較的希薄な塩酸や硝酸水溶液等
が適用できる。
【0022】また第2の方法としては、半導体を構成す
るカチオン成分を含有する化合物と、アニオン成分を含
有する化合物とを反応させて半導体を形成するものであ
る。具体的にCdS,CdSe,ZnS,ZnSe,P
bS,PbSe等の半導体を合成する場合には、カドミ
ウム、亜鉛、または鉛を溶解させた溶液を、カドミウム
化合物として、例えばCdCl2 ,CdCO3 ,Cd
(NO3 2 ,Cd(CH3 COO)2 ,Cd(HCO
O)2 等、亜鉛化合物として、例えばZnCl2 ,Zn
(CHCOO)2 等、また鉛化合物として、例えばPb
Cl2 ,PbCO 3 ,Pb(NO3 2 ,Pb(CH3
COO)2 等をアルコ−ル(低級アルコ−ルとくにメタ
ノ−ル、エタノ−ルが好ましい)に溶解させて調整し、
マトリックスに分散させた後、イオウを溶解させた溶
液、例えばNaSH,(NH4 2 S,SC(N
2 ),SeC(NH2 2 等をアルコ−ルに溶解させ
て調整したものを添加して反応させる、あるいは硫化水
素や硫化セレンと反応させて半導体を合成するものであ
る。
【0023】以下本発明の具体的実施例について説明す
る。 実施例1 厚さ0.5mmの多孔質ガラス(平均細孔径4nm、比表
面積200m2 /g)(以下多孔質ガラスをPVGと略
称する)に、以下に示す方法によりCdS微粒子を分散
担持させた。
【0024】PVGを0.5mol %のCd(NO3 2
水溶液に浸漬し、400℃程度の温度で焼成後、0.5
mol %のSC(NH2 2 水溶液に再び浸漬し、真空乾
燥後、空気中400℃の温度で1時間加熱してCdSを
担持する(CdS/PVG)。このCdS/PVGに
0.01 mol%のメチルビオロゲン水溶液に30分間浸
漬した。メチルビオロゲン水溶液の濃度は0.1mol %
以下で効果的に表面準位からの発光を抑制し消光でき
る。浸漬時間は10分以上あれば効果が見られた。得ら
れたCdS/PVGのCdSの粒径は3〜3.5nm、
CdSの担持量は3wt%であった。このCdS/PV
Gの吸収スペクトルから求めたバンドギャップはバルク
CdSのバンドギャップと比べ0.85eVのブルーシ
フトが見られ、CdSが量子ドットとなっていることが
示唆される。この吸収スペクトルの変化に対応して、発
光スペクトルには、高エネルギ−側にシフトしたバンド
端近傍からのみの発光がみられ、表面準位からの発光は
まったく観察されなかった。この発光スペクトルの寿命
はおよそ100ピコ秒であった。また、メチルビオロゲ
ン水溶液のかわりにプロフラビン、リボフラビン、チオ
ニンあるいは電子供与体としてエチレンジアミン4酢
酸、トリエタノ−ルアミンを用いてもCdS/PVGの
長寿命成分を抑制することができた。
【0025】上記工程において、硫化水素の代わりにセ
レン化水素を用いると、CdSe/PVGが合成でき、
この試料においてもCdSeの長寿命成分を抑制するこ
とができた。
【0026】比較例1 実施例1においてメチルビオロゲン水溶液による処理を
行なわなかったCdS/PVGでは、発光スペクトルに
高エネルギー側にシフトしたバンド端近傍からの発光と
表面準位からの発光が観察され、表面準位からの寿命は
およそ2マイクロ秒であった。
【0027】実施例2 下記の表1に示した組成のゾルに0.5mol %のCd
(NO3 2 水溶液をSiO2 に対してCdSとして1
wt%となるように添加後、室温で撹拌しさらに60℃
の温度で50時間乾燥後ゲル化し400℃で焼成した。
【0028】
【表1】
【0029】このゲルをH2 S雰囲気中150℃で熱処
理し、CdSを合成した。得られた多孔質ガラス(PV
G)は平均細孔径が6nm、比表面積が700m2 /g
であった。このCdS/PVGに0.01 mol%のメチ
ルビオロゲン水溶液に30分間浸漬した。メチルビオロ
ゲン水溶液の濃度は0.1mol %以下で効果的に表面準
位からの発光を抑制し消光できる。得られたCdS/P
VGのCdSの粒径は4〜5nm、CdSの担持量は3
wt%であった。このCdS/PVGの吸収スペクトル
から求めたバンドギャップはバルクCdSのバンドギャ
ップと比べ0.7eV のブルーシフトが見られCdSが量子
ドットとなっていることが示唆される。この吸収スペク
トルに対応して、高エネルギー側にシフトしたバンド端
近傍からのみの発光がみられた。この発光スペクトルの
寿命はおよそ320ピコ秒であった。また、表面準位か
らの発光はまったく観察されなかった。
【0030】また、メチルビオロゲン水溶液のかわり
に、プロフラビン、リボフラビン、チオニンあるいは電
子供与体としてエチレンジアミン4酢酸、トリエタノ−
ルアミンを用いてもCdS/PVGの長寿命成分を抑制
することができた。
【0031】上記工程において硫化水素の代わりにセレ
ン化水素を用いると、CdSe/PVGが合成でき、こ
の試料においてもCdSeの長寿命成分を抑制すること
ができた。
【0032】比較例2 実施例2においてメチルビオロゲン水溶液による処理を
行なわなかったCdS/PVGでは、発光スペクトルに
高エネルギ−側にシフトしたバンド端近傍からの発光と
表面準位からの発光が観察され、表面準位からの寿命は
およそ2マイクロ秒であった。
【0033】実施例3 厚さ0.2mmのAS樹脂に、以下に示す方法によりC
dS微粒子を分散担持させた。AS樹脂を0.5mol %
のCd(NO3 2 水溶液に浸漬し、80℃程度の温度
で乾燥後、0.5mol %のSC(NH2 2 水溶液に再
び浸漬し、真空乾燥後、空気中80℃の温度で1時間加
熱してCdSを担持する(CdS/AS樹脂)。このC
dS/AS樹脂に0.01mol %のメチルビオロゲン水
溶液に30分間浸漬した。メチルビオロゲン水溶液の濃
度は0.1mol %以下で効果的に表面準位からの発光を
抑制し消光できる。浸漬時間は15分以上あれば効果が
見られた。得られたCdS/AS樹脂のCdSの粒径は
3〜5nm、CdSの担持量は2wt% であった。このC
dS/AS樹脂の吸収スペクトルから求めたバンドギャ
ップはバルクCdS のバンドギャップと比べ0.56 eVのブ
ルーシフトが見られCdSが量子ドットとなっているこ
とが示唆される。この吸収スペクトルの変化に対応し
て、発光スペクトルには、高エネルギ−側にシフトした
バンド端近傍からのみの発光がみられ、表面準位からの
発光はまったく観察されなかった。この発光スペクトル
の寿命はおよそ150ピコ秒であった。また、メチルビ
オロゲン水溶液のかわりに、プロフラビン、リボフラビ
ン、チオニンあるいは電子供与体としてエチレンジアミ
ン4酢酸、トリエタノ−ルアミンを用いてもCdS/A
S樹脂の長寿命成分を抑制することができた。
【0034】上記工程において硫化水素の代わりにセレ
ン化水素を用いるとCdSe/AS樹脂が合成できこの
試料においてもCdSeの長寿命成分を抑制することができ
た。 比較例3 実施例1においてメチルビオロゲン水溶液による処理を
行なわなかったCdS/AS樹脂では、発光スペクトル
に高エネルギ−側にシフトしたバンド端近傍からの発光
と表面準位からの発光が観察され、表面準位からの寿命
はおよそ2マイクロ秒であった。
【0035】実施例4 厚さ0.2 mmのAS樹脂に、以下に示す方法によりCdS
微粒子を分散担持させた。
【0036】AS樹脂を0.5 mol%Cd(NO3 2水溶
液に浸漬し、80℃程度の温度で乾燥した後H2 S雰囲
気中50℃に保持することにより、CdSを合成した。
このCdS/AS樹脂に0.01 mol% のメチルビオロゲン
水溶液に30分間浸漬した。メチルビオロゲン水溶液の
濃度は0.1 mol%以下で効果的に表面準位からの発光を抑
制し消光できる。得られたCdS/AS樹脂のCdSの
粒径は4 〜5nm 、CdSの担持量は3wt%であった。この
CdS/AS樹脂の吸収スペクトルから求めたバンドギ
ャップはバルクCdSのバンドギャップと比べ0.60eVの
ブルーシフトが見られCdSが量子ドットとなっている
ことが示唆される。この吸収スペクトルに対応して、高
エネルギ−側にシフトしたバンド端近傍からのみの発光
がみられた。この発光スペクトルの寿命はおよそ280
ピコ秒であった。また、表面準位からの発光はまったく
観察されなかった。
【0037】また、メチルビオロゲン水溶液のかわり
に、プロフラビン、リボフラビン、チオニンあるいは電
子供与体としてエチレンジアミン4酢酸、トリエタノ−
ルアミンを用いてもCdS/AS樹脂の長寿命成分を抑
制することができた。
【0038】上記工程において硫化水素の代わりにセレ
ン化水素を用いるとCdSe/AS樹脂が合成できこの
試料においてもCdSeのの長寿命成分を抑制すること
ができた。
【0039】比較例4 実施例2においてメチルビオロゲン水溶液による処理を
行なわなかったCdS/AS樹脂では、発光スペクトル
に高エネルギ−側にシフトしたバンド端近傍からの発光
と表面準位からの発光が観察され、表面準位からの寿命
はおよそ2マイクロ秒であった。
【0040】実施例5 実施例1に示した薄膜を用いて光双安定素子を作製し
た。この素子に波長380nm のレ−ザ光をスポット径5μ
mで入射し、入射光の強度と出射光の強度の関係を室温
(25℃)にて測定したところ双安定特性を示した。
【0041】
【発明の効果】本発明の、半導体微粒子分散材料および
その製造方法によれば、ガラスまたは高分子重合体マト
リックスに分散した半導体微粒子の表面準位からの発光
を抑制することが可能で、高速光スイッチとして使用で
きる光双安定素子等を作製することができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラスまたは高分子重合体マトリックス
    に分散した半導体微粒子の表面に電子受容体又は電子供
    与体を付着させ、半導体の表面準位からの発光を抑制す
    ることを特徴とする半導体微粒子分散材料。
  2. 【請求項2】 ガラスが多孔質ガラスであり、高分子重
    合体マトリックスがポリスチレン、ポリエチレン、アク
    リロニトリル/スチレン共重合体から選ばれる少なくと
    も一種である請求項1に記載の半導体微粒子分散材料。
  3. 【請求項3】 電子受容体が、プロフラビン、リボフラ
    ビン、メチルビオロゲン、チオニンから選ばれる少なく
    とも一種であり、電子供与体がエチレンジアミン4酢
    酸、トリエタノールアミンから選ばれる少なくとも一種
    である請求項1に記載の半導体微粒子分散材料。
  4. 【請求項4】 ゾル−ゲル法により半導体微粒子を分散
    した多孔質ガラスを作製後、電子受容体または電子供与
    体の溶液に前記多孔質ガラスを浸漬することにより半導
    体微粒子表面に電子受容体または電子供与体を担持させ
    ることを特徴とする半導体微粒子分散材料の製造方法。
  5. 【請求項5】 半導体微粒子を分散した高分子重合体を
    作製後、電子受容体または電子供与体の溶液に、前記高
    分子重合体を浸漬することにより半導体微粒子表面に電
    子受容または電子供与体を付着させることを特徴とする
    半導体微粒子分散材料の製造方法。
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