JPH0555019B2 - - Google Patents
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- JPH0555019B2 JPH0555019B2 JP60205128A JP20512885A JPH0555019B2 JP H0555019 B2 JPH0555019 B2 JP H0555019B2 JP 60205128 A JP60205128 A JP 60205128A JP 20512885 A JP20512885 A JP 20512885A JP H0555019 B2 JPH0555019 B2 JP H0555019B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- pile
- present
- light
- shielding member
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03C—PHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
- G03C3/00—Packages of films for inserting into cameras, e.g. roll-films, film-packs; Wrapping materials for light-sensitive plates, films or papers, e.g. materials characterised by the use of special dyes, printing inks, adhesives
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
Description
[産業上の利用分野]
本発明は写真フイルムマガジンに関し、詳しく
は写真フイルムマガジンのフイルム出入口部に貼
着されるパルスを有する遮光部材を改良し、特に
フイルムの損傷防止、並びにフイルムの引き出し
および巻き戻し操作の円滑性を向上した写真フイ
ルムマガジンに関する。 [発明の背景] 写真フイルムマガジンは、通常、フイルム出入
口部から光がマガジン本体内部に進入しないよう
にフイルム出入口部分に遮光部材が貼着されてい
る。 この遮光部材は、遮光性としてのフイルムの感
光防止のほか、フイルム引き出し時及び巻き戻し
時のフイルムの損傷防止並びにフイルム引出し及
び巻き戻し操作の円滑化をはかることができるも
のでなければならないために、パイル織物等の柔
軟な材料が使用されている。 一方、最近の写真フイルムは高感度および高品
位が指向されており、それに伴ない、用いられる
遮光部材の基本性能であるフイルムの感光防止機
能、即ち遮光性能を向上した遮光部材が要求され
ている。 これに対して、従来、遮光部材の遮光性能を向
上させるための方法としては、遮光部材に用いら
れるパイル織物のパイル密度を上げる方法、写真
フイルムマガジンのフイルム出入口部分の間隙を
小さくする方法等により解決を図つていた。 しかしながら、パイル密度を上げるとき使用す
る糸の弾性強度が小さい場合は、フイルムマガジ
ンの製造工程等において、パイルが倒れやすく、
これにより遮光効果が低下する。また、弾性が大
きくかつパイル密度が大の場合は、フイルム引出
し及び巻き戻し時にフイルム表面に傷がつきやす
くなるという問題があつた。 一般に、パイル織物のパイル密度を上げる方法
においては、パイル数を増やすことにより従来よ
り多くのパイル繊維を用いるため、原材料費、加
工費等のコストの上昇が避けられず、また、パイ
ル脱落の発生が抑えられなかつた。このパイル脱
落は、写真フイルムマガジン製造工程時にパイル
が抜け落ちて、マガジン内に付着し、それが撮影
時のフイルムに再付着するとフイルム事故(付着
箇所が白く抜けてしまう)を生じてしまうもので
あり、また、フイルムマガジンの製品化後もフイ
ルムの引出しおよび巻き戻し時等によりパイル脱
落が発生してフイルム表面に付着した場合も全く
同様な事故となるものである。 さらに、パイル密度を上げることによつて、フ
イルムとの接触パイル数が増えるため、フイルム
の引出しおよび巻き戻し時の荷重が大きくなつた
り、静電気が発生し易くなつたりする欠点があつ
た。 フイルム出入口部分の間隙を小さくする方法に
おいては、フイルムの引出および巻き戻し時の荷
重が大きくなつたり、さらには、フイルムの表面
を損傷する等の事故が発生し易かつた。 本発明者等は、遮光部材について鋭意検討の結
果、遮光部材に用いるパイル織物のパイル系のヤ
ング率がフイルム引出し時及び巻き戻し時のフイ
ルムの損傷防止並びにフイルム引出し及び巻き戻
し操作の円滑化に関係があることを見い出し本発
明を為すに至つたものである。 [発明の目的] 本発明の目的は、遮光性能を損なわずにフイル
ムの損傷防止、さらにフイルムの引出し及び巻き
戻し操作の円滑性を向上した遮光部材を有する写
真フイルムマガジンを提供することである。 [発明の構成] 本発明の上記目的は、パイルを有する遮光部材
が写真フイルム出入口部に貼着された写真フイル
ムマガジンにおいて、前記遮光部材のパイルがヤ
ング率100〜1800(Kg/mm2)の糸から形成された写
真フイルムマガジンにより達成される。 [発明の具体的構成] 本発明において、糸の剛軟性を表わすパイル糸
のヤング率は合成繊維ハンドブツク(株式会社朝
倉書店)520ページに記載の方法で測定される定
数である。 即ち、強伸度試験機を用いて強伸度曲線を描
き、下記の式によりヤング率を算出する。試験回
数は10回とし、その平均値で表わす。 ヤング率(Kg/mm2)=弾性強度×100/弾性伸度×断
面積 但し、弾性強力および弾性伸度は強伸度曲線中
△w/△l(wは荷重、lは伸度)の最大値をとる。 また、断面積はデニールと比重から算出しmm2で表
わす。 本発明においては、上式で規定されるパイル糸
のヤング率が100〜1800(Kg/mm2)であることが必
要であるが、好ましくは200〜1500(Kg/mm2)であ
り、さらに好ましくは300〜1100(Kg/mm2)であ
る。 上記ヤング率を有するパイル糸(以下本発明の
パイル糸という)であれば本発明の効果を奏し得
るが、本発明のパイル糸1本は、50デニール〜
150デニールの糸の太さを有し、25〜100本のフイ
ラメントから形成されることが好ましく、より好
ましくは糸の太さが70デニール〜120デニール、
45〜60本のフイラメントから形成されるものであ
る。 本発明のパイル糸において、ヤング率が本発明
の範囲にあれば本発明の効果を奏するが、ヤング
率以外のパイル糸の物性として、圧縮弾性度、伸
長弾性度、摩擦係数が挙げられる。 これらの物質の中で、圧縮弾性度、伸長弾性度
はパイルの倒れを規制する特性値としては重要で
あるが、この特性値のある範囲を持つたパイル織
物を使用した場合には、キズに対しての防止効果
が少ない。 又、摩擦係数はフイルムの引出し及び巻き戻し
操作に影響を与えるが、この物性値はパイル密
度、フイルム引出し口の高さにより影響を受ける
のでパイル織物の摩擦係数が好ましくなくても調
整は可能な物性である。 本発明の写真フイルムマガジンに用いられる本
発明のパイル糸用繊維素材としては、上記本発明
のヤング率の規定を満足するものは素材に限定さ
れず全て用いることができ、例えばナイロン6,
6等のポリアミド系、ポリエチレンテレフタレー
ト等のポリエステル系、ポリエチレン等のポリオ
レフイン系、ポリビニルアルコール系、ポリ塩化
ビニリデン系、ポリ塩化ビニル系、ポリアクリロ
ニトリル系、ポリシアン化ビニリデン系、ポリフ
ルオロエチレン系、ポリウレタン系等の合成繊
維、絹、綿、羊毛、セルロース系、セルロースエ
ステル系等の天然繊維、再生繊維(レーヨン、ア
セテート等)の中から選ばれる1種もしくは2種
以上を組合せた繊維が挙げられる。これらの繊維
素材において好ましくは、ナイロン6、ナイロン
6,6等のポリアミド系、ポリアクリロニトリル
系、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステ
ル系、再生繊維としてのセルロース系、セルロー
スエステル系であるレーヨンおよびアセテートが
挙げられる。 上記本発明のパイル系を有する遮光部材(以
下、本発明の遮光部材という)は、基本的にパイ
ルと基布から構成され、一般的にパイルを有する
遮光部材の製造に用いられる方法により製造する
ことができ、例えば一般的な繊維による平織り、
あや織りで得ることができ、また実開昭59−
104143号に記載の編構造を有するものは編機で得
ることができる。上記一般的な繊維で得られる平
織り、あや織り等で本発明のパイル糸を有する遮
光部材が製造される場合、本発明のパイル糸は経
糸として用いられ、緯糸に対してV掛けおよびW
掛けのどちらでも用いることができる。 本発明の遮光部材の基布用繊維素材としては、
前記本発明のパイル糸に用いられる繊維素材と同
じものが用いることができ、本発明の遮光部材に
おいて、パイル糸用繊維素材と基布用繊維素材は
同じでも異なつてもよい。 本発明の遮光部材においては、基布を含める本
発明のパイル糸の高さとして1mm〜2mmが好まし
く、さらにパイルのフイラメント密度としては、
20000〜50000本/cm2が好ましく、より好ましくは
25000〜40000本/cm2である。 本発明の遮光部材においては、前記本発明のパ
イル糸を用いてパイルが形成されていれば、遮光
部材用の黒色染色工程は、パイル糸の段階で染色
しても、遮光部材として形成した後で染色を行な
つてもよい。さらに、帯電防止の目的で、糸にカ
ーボンを含有させる等により帯電防止加工を施し
たパイル糸を用いてもよいし、遮光布として形成
した後、帯電加工を施すこともできる。 また、遮光部材を製造する際、広幅(約30cm〜
100cm)で製造した後、遮光部材として用いる幅
に裁断してもよいし、最初から遮光部材用の幅で
製造することもできる。この広幅で裁断して得る
方法においては、裁断手段は実公昭48−35790号
に記載の手段でもよいし、超音波カツター、レー
ザーカツター、ヒートカツター等任意の手段を用
いることができる。 本発明の写真フイルムマガジンにおいては、パ
イルを有する遮光部材のパイル糸に前記本発明の
パイル糸を用いる以外は通常のフイルムマガジン
と同様の製造工程で得ることができる。製造工程
としては、例えばマガジン本体となる長方形の金
属板を加熱し、その両端に接着剤を塗布した遮光
部材を熱圧着する。次いで、前記マガジン本体を
丸め、フイルムを装填しキヤツピングを施すこと
により写真フイルムマガジンが得られる。 また、本発明の写真フイルムマガジンにおいて
は、本発明の遮光部材が内側の両面にそれぞれ貼
着されるフイルムマガジン本体のフイルムの出入
口部の遮光部材を貼着する前の出入口部の内側の
高さ(以下、フイルム出入口高さという)が、本
発明に用いられる遮光部材の基布を含めるパイル
高さ等にもよるが、概ね1.50〜2.60mmであること
が好ましく、より好ましくは1.80〜2.40mmの範囲
である。 本発明の遮光部材をマガジン本体に貼着する方
法としては、特開昭49−96049号、同53−105219
号、同53−105220号、同53−105221号、同54−
4932号、特願昭60−75207号等に記載されている
方法が適用できる。 本発明の写真フイルムマガジンにおいて、マガ
ジン本体を形成する金属としては、例えば、鉄鋼
類、亜鉛類、アルミニウム類、鋼類およびそれら
の合金類が用いられる。また、これらの金属の表
面は、リン酸塩皮膜化成法、酸化鉄皮膜化成法、
クロメート皮膜化成法、クロム酸系酸化皮膜化成
法、クロム酸ニリン酸系皮膜化成法等により金属
表面処理を行なわれていても良い。さらに、金属
の表面は、特開昭60−26060号、同60−26062号、
同60−26063号、特願昭60−75207号等に記載の塗
料、インク等で被覆されていてもよい。具体的な
塗料、インク等としては、アルキド樹脂系、アミ
ノーアルキド樹脂系、ビニル樹脂系、アクリル樹
脂系、エポキシ樹脂系、ポリウレタン樹脂系、ポ
リエステル樹脂系、各種サビ止めペイント、水系
ペイント、セルロース誘導体等の塗料、インク等
が挙げられる。 本発明の遮光部材において、本発明のパイル糸
からなるパイルが基布から抜け落ちないようかつ
接着剤がパイル部に浸透してこないように目止め
剤を用いることができる。本発明に用いられる目
止め剤としては、例えばポリビニル系、ポリオレ
フイン系、ポリウレタン系、ポリアミド系、ポリ
エステル系、合成ゴム系、エポキシ系、フエノー
ル系、これらに含まれないアクリル系等の合成樹
脂エマルジヨンから選ばれる1種または2種以上
のブレンド物あるいはこれらを組み合わせた共重
合体エマルジヨンが挙げられる。 本発明において、上記パイルを有する遮光部材
とマガジン本体とを貼着するために用いられる接
着剤としては、ポリエチレン等のポリオレフイン
系、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の酢酸ビニ
ル共重合体系、エチレン−エチルアクリレート、
エチレン−イソブチルアクリレート等のアクリル
酸エステル共重合体系、ナイロン6、ナイロン
6,6、ナイロン10、ナイロン12、N−メトキ
シメチル化ナイロン等のポリアミド系、テルフタ
ル酸系等のポリエステル系、ポリビニルブチラー
ル系、ポリ酢酸ビニル系、アセテート、メチルセ
ルロース、アセテートブチレート等のセルロース
誘導体系、ポリメチルメタクリレート等のポリメ
タクリル酸エステル系、ポリビニルメチルエーテ
ル等のポリビニルエーテル系、ポリウレタン系、
ポリカーボネート系、スチレン−エチレン−ブチ
レン−スチレン等のスチレン系ブロツク共重合体
系、スチレンブタジエン、イソプレン、プチルゴ
ム等の合成ゴム系またはこれらに含まれない特殊
ゴム系、また以上に含まれないアクリル系共重合
体等から選ばれる1種または2種以上の混合物が
挙げられる。 [発明の具体的効果] 以上説明した如く、本発明の写真フイルムマガ
ジンにおいては、ヤング率が特定な範囲のパイル
糸を用いて得た遮光部材を有することにより、遮
光性能を損なわずにフイルムの損傷防止、さらに
フイルムの引出しおよび巻き戻し操作の円滑性を
向上した写真フイルムマガジンを提供できた。 [発明の具体的実施例] 以下、本発明を実施例により具体的に説明する
が本発明の実施の態様はこれらに限定されるもの
ではない。 実施例 1 下記表1に示すヤング率、パイル糸の太さ、パ
イルのフイラメント密度、繊維素材からなるパイ
ル糸を使用し、基布としてレーヨンを用いて、表
1に示すパイルのフイラメント密度、パイル高さ
になる遮光部材を作成し、本文中に記載の方法に
従い遮光部材を有するフイルムを装填したフイル
ムマガジン試料1〜19を作成した。 なお、フイルム出入口部のスリツトの幅は2.3
mmで一定とした。
は写真フイルムマガジンのフイルム出入口部に貼
着されるパルスを有する遮光部材を改良し、特に
フイルムの損傷防止、並びにフイルムの引き出し
および巻き戻し操作の円滑性を向上した写真フイ
ルムマガジンに関する。 [発明の背景] 写真フイルムマガジンは、通常、フイルム出入
口部から光がマガジン本体内部に進入しないよう
にフイルム出入口部分に遮光部材が貼着されてい
る。 この遮光部材は、遮光性としてのフイルムの感
光防止のほか、フイルム引き出し時及び巻き戻し
時のフイルムの損傷防止並びにフイルム引出し及
び巻き戻し操作の円滑化をはかることができるも
のでなければならないために、パイル織物等の柔
軟な材料が使用されている。 一方、最近の写真フイルムは高感度および高品
位が指向されており、それに伴ない、用いられる
遮光部材の基本性能であるフイルムの感光防止機
能、即ち遮光性能を向上した遮光部材が要求され
ている。 これに対して、従来、遮光部材の遮光性能を向
上させるための方法としては、遮光部材に用いら
れるパイル織物のパイル密度を上げる方法、写真
フイルムマガジンのフイルム出入口部分の間隙を
小さくする方法等により解決を図つていた。 しかしながら、パイル密度を上げるとき使用す
る糸の弾性強度が小さい場合は、フイルムマガジ
ンの製造工程等において、パイルが倒れやすく、
これにより遮光効果が低下する。また、弾性が大
きくかつパイル密度が大の場合は、フイルム引出
し及び巻き戻し時にフイルム表面に傷がつきやす
くなるという問題があつた。 一般に、パイル織物のパイル密度を上げる方法
においては、パイル数を増やすことにより従来よ
り多くのパイル繊維を用いるため、原材料費、加
工費等のコストの上昇が避けられず、また、パイ
ル脱落の発生が抑えられなかつた。このパイル脱
落は、写真フイルムマガジン製造工程時にパイル
が抜け落ちて、マガジン内に付着し、それが撮影
時のフイルムに再付着するとフイルム事故(付着
箇所が白く抜けてしまう)を生じてしまうもので
あり、また、フイルムマガジンの製品化後もフイ
ルムの引出しおよび巻き戻し時等によりパイル脱
落が発生してフイルム表面に付着した場合も全く
同様な事故となるものである。 さらに、パイル密度を上げることによつて、フ
イルムとの接触パイル数が増えるため、フイルム
の引出しおよび巻き戻し時の荷重が大きくなつた
り、静電気が発生し易くなつたりする欠点があつ
た。 フイルム出入口部分の間隙を小さくする方法に
おいては、フイルムの引出および巻き戻し時の荷
重が大きくなつたり、さらには、フイルムの表面
を損傷する等の事故が発生し易かつた。 本発明者等は、遮光部材について鋭意検討の結
果、遮光部材に用いるパイル織物のパイル系のヤ
ング率がフイルム引出し時及び巻き戻し時のフイ
ルムの損傷防止並びにフイルム引出し及び巻き戻
し操作の円滑化に関係があることを見い出し本発
明を為すに至つたものである。 [発明の目的] 本発明の目的は、遮光性能を損なわずにフイル
ムの損傷防止、さらにフイルムの引出し及び巻き
戻し操作の円滑性を向上した遮光部材を有する写
真フイルムマガジンを提供することである。 [発明の構成] 本発明の上記目的は、パイルを有する遮光部材
が写真フイルム出入口部に貼着された写真フイル
ムマガジンにおいて、前記遮光部材のパイルがヤ
ング率100〜1800(Kg/mm2)の糸から形成された写
真フイルムマガジンにより達成される。 [発明の具体的構成] 本発明において、糸の剛軟性を表わすパイル糸
のヤング率は合成繊維ハンドブツク(株式会社朝
倉書店)520ページに記載の方法で測定される定
数である。 即ち、強伸度試験機を用いて強伸度曲線を描
き、下記の式によりヤング率を算出する。試験回
数は10回とし、その平均値で表わす。 ヤング率(Kg/mm2)=弾性強度×100/弾性伸度×断
面積 但し、弾性強力および弾性伸度は強伸度曲線中
△w/△l(wは荷重、lは伸度)の最大値をとる。 また、断面積はデニールと比重から算出しmm2で表
わす。 本発明においては、上式で規定されるパイル糸
のヤング率が100〜1800(Kg/mm2)であることが必
要であるが、好ましくは200〜1500(Kg/mm2)であ
り、さらに好ましくは300〜1100(Kg/mm2)であ
る。 上記ヤング率を有するパイル糸(以下本発明の
パイル糸という)であれば本発明の効果を奏し得
るが、本発明のパイル糸1本は、50デニール〜
150デニールの糸の太さを有し、25〜100本のフイ
ラメントから形成されることが好ましく、より好
ましくは糸の太さが70デニール〜120デニール、
45〜60本のフイラメントから形成されるものであ
る。 本発明のパイル糸において、ヤング率が本発明
の範囲にあれば本発明の効果を奏するが、ヤング
率以外のパイル糸の物性として、圧縮弾性度、伸
長弾性度、摩擦係数が挙げられる。 これらの物質の中で、圧縮弾性度、伸長弾性度
はパイルの倒れを規制する特性値としては重要で
あるが、この特性値のある範囲を持つたパイル織
物を使用した場合には、キズに対しての防止効果
が少ない。 又、摩擦係数はフイルムの引出し及び巻き戻し
操作に影響を与えるが、この物性値はパイル密
度、フイルム引出し口の高さにより影響を受ける
のでパイル織物の摩擦係数が好ましくなくても調
整は可能な物性である。 本発明の写真フイルムマガジンに用いられる本
発明のパイル糸用繊維素材としては、上記本発明
のヤング率の規定を満足するものは素材に限定さ
れず全て用いることができ、例えばナイロン6,
6等のポリアミド系、ポリエチレンテレフタレー
ト等のポリエステル系、ポリエチレン等のポリオ
レフイン系、ポリビニルアルコール系、ポリ塩化
ビニリデン系、ポリ塩化ビニル系、ポリアクリロ
ニトリル系、ポリシアン化ビニリデン系、ポリフ
ルオロエチレン系、ポリウレタン系等の合成繊
維、絹、綿、羊毛、セルロース系、セルロースエ
ステル系等の天然繊維、再生繊維(レーヨン、ア
セテート等)の中から選ばれる1種もしくは2種
以上を組合せた繊維が挙げられる。これらの繊維
素材において好ましくは、ナイロン6、ナイロン
6,6等のポリアミド系、ポリアクリロニトリル
系、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステ
ル系、再生繊維としてのセルロース系、セルロー
スエステル系であるレーヨンおよびアセテートが
挙げられる。 上記本発明のパイル系を有する遮光部材(以
下、本発明の遮光部材という)は、基本的にパイ
ルと基布から構成され、一般的にパイルを有する
遮光部材の製造に用いられる方法により製造する
ことができ、例えば一般的な繊維による平織り、
あや織りで得ることができ、また実開昭59−
104143号に記載の編構造を有するものは編機で得
ることができる。上記一般的な繊維で得られる平
織り、あや織り等で本発明のパイル糸を有する遮
光部材が製造される場合、本発明のパイル糸は経
糸として用いられ、緯糸に対してV掛けおよびW
掛けのどちらでも用いることができる。 本発明の遮光部材の基布用繊維素材としては、
前記本発明のパイル糸に用いられる繊維素材と同
じものが用いることができ、本発明の遮光部材に
おいて、パイル糸用繊維素材と基布用繊維素材は
同じでも異なつてもよい。 本発明の遮光部材においては、基布を含める本
発明のパイル糸の高さとして1mm〜2mmが好まし
く、さらにパイルのフイラメント密度としては、
20000〜50000本/cm2が好ましく、より好ましくは
25000〜40000本/cm2である。 本発明の遮光部材においては、前記本発明のパ
イル糸を用いてパイルが形成されていれば、遮光
部材用の黒色染色工程は、パイル糸の段階で染色
しても、遮光部材として形成した後で染色を行な
つてもよい。さらに、帯電防止の目的で、糸にカ
ーボンを含有させる等により帯電防止加工を施し
たパイル糸を用いてもよいし、遮光布として形成
した後、帯電加工を施すこともできる。 また、遮光部材を製造する際、広幅(約30cm〜
100cm)で製造した後、遮光部材として用いる幅
に裁断してもよいし、最初から遮光部材用の幅で
製造することもできる。この広幅で裁断して得る
方法においては、裁断手段は実公昭48−35790号
に記載の手段でもよいし、超音波カツター、レー
ザーカツター、ヒートカツター等任意の手段を用
いることができる。 本発明の写真フイルムマガジンにおいては、パ
イルを有する遮光部材のパイル糸に前記本発明の
パイル糸を用いる以外は通常のフイルムマガジン
と同様の製造工程で得ることができる。製造工程
としては、例えばマガジン本体となる長方形の金
属板を加熱し、その両端に接着剤を塗布した遮光
部材を熱圧着する。次いで、前記マガジン本体を
丸め、フイルムを装填しキヤツピングを施すこと
により写真フイルムマガジンが得られる。 また、本発明の写真フイルムマガジンにおいて
は、本発明の遮光部材が内側の両面にそれぞれ貼
着されるフイルムマガジン本体のフイルムの出入
口部の遮光部材を貼着する前の出入口部の内側の
高さ(以下、フイルム出入口高さという)が、本
発明に用いられる遮光部材の基布を含めるパイル
高さ等にもよるが、概ね1.50〜2.60mmであること
が好ましく、より好ましくは1.80〜2.40mmの範囲
である。 本発明の遮光部材をマガジン本体に貼着する方
法としては、特開昭49−96049号、同53−105219
号、同53−105220号、同53−105221号、同54−
4932号、特願昭60−75207号等に記載されている
方法が適用できる。 本発明の写真フイルムマガジンにおいて、マガ
ジン本体を形成する金属としては、例えば、鉄鋼
類、亜鉛類、アルミニウム類、鋼類およびそれら
の合金類が用いられる。また、これらの金属の表
面は、リン酸塩皮膜化成法、酸化鉄皮膜化成法、
クロメート皮膜化成法、クロム酸系酸化皮膜化成
法、クロム酸ニリン酸系皮膜化成法等により金属
表面処理を行なわれていても良い。さらに、金属
の表面は、特開昭60−26060号、同60−26062号、
同60−26063号、特願昭60−75207号等に記載の塗
料、インク等で被覆されていてもよい。具体的な
塗料、インク等としては、アルキド樹脂系、アミ
ノーアルキド樹脂系、ビニル樹脂系、アクリル樹
脂系、エポキシ樹脂系、ポリウレタン樹脂系、ポ
リエステル樹脂系、各種サビ止めペイント、水系
ペイント、セルロース誘導体等の塗料、インク等
が挙げられる。 本発明の遮光部材において、本発明のパイル糸
からなるパイルが基布から抜け落ちないようかつ
接着剤がパイル部に浸透してこないように目止め
剤を用いることができる。本発明に用いられる目
止め剤としては、例えばポリビニル系、ポリオレ
フイン系、ポリウレタン系、ポリアミド系、ポリ
エステル系、合成ゴム系、エポキシ系、フエノー
ル系、これらに含まれないアクリル系等の合成樹
脂エマルジヨンから選ばれる1種または2種以上
のブレンド物あるいはこれらを組み合わせた共重
合体エマルジヨンが挙げられる。 本発明において、上記パイルを有する遮光部材
とマガジン本体とを貼着するために用いられる接
着剤としては、ポリエチレン等のポリオレフイン
系、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の酢酸ビニ
ル共重合体系、エチレン−エチルアクリレート、
エチレン−イソブチルアクリレート等のアクリル
酸エステル共重合体系、ナイロン6、ナイロン
6,6、ナイロン10、ナイロン12、N−メトキ
シメチル化ナイロン等のポリアミド系、テルフタ
ル酸系等のポリエステル系、ポリビニルブチラー
ル系、ポリ酢酸ビニル系、アセテート、メチルセ
ルロース、アセテートブチレート等のセルロース
誘導体系、ポリメチルメタクリレート等のポリメ
タクリル酸エステル系、ポリビニルメチルエーテ
ル等のポリビニルエーテル系、ポリウレタン系、
ポリカーボネート系、スチレン−エチレン−ブチ
レン−スチレン等のスチレン系ブロツク共重合体
系、スチレンブタジエン、イソプレン、プチルゴ
ム等の合成ゴム系またはこれらに含まれない特殊
ゴム系、また以上に含まれないアクリル系共重合
体等から選ばれる1種または2種以上の混合物が
挙げられる。 [発明の具体的効果] 以上説明した如く、本発明の写真フイルムマガ
ジンにおいては、ヤング率が特定な範囲のパイル
糸を用いて得た遮光部材を有することにより、遮
光性能を損なわずにフイルムの損傷防止、さらに
フイルムの引出しおよび巻き戻し操作の円滑性を
向上した写真フイルムマガジンを提供できた。 [発明の具体的実施例] 以下、本発明を実施例により具体的に説明する
が本発明の実施の態様はこれらに限定されるもの
ではない。 実施例 1 下記表1に示すヤング率、パイル糸の太さ、パ
イルのフイラメント密度、繊維素材からなるパイ
ル糸を使用し、基布としてレーヨンを用いて、表
1に示すパイルのフイラメント密度、パイル高さ
になる遮光部材を作成し、本文中に記載の方法に
従い遮光部材を有するフイルムを装填したフイル
ムマガジン試料1〜19を作成した。 なお、フイルム出入口部のスリツトの幅は2.3
mmで一定とした。
【表】
【表】
【表】
上記で得た19種のフイルム装填済フイルムマガ
ジン試料について、60℃で3時間保存後、900ル
クスでフイルム引出口を上にして10分間照射の
後、通常の現像処理を行ない漏光の程度を目視で
判定したところ、すべての試料について漏光がな
く良好であることがわかつた。 次に、同様の19種の試料をコニカレコーダDD
(小西六写真工業株式会社製)を用いて写真撮影
した後、通常の現像処理を行ない、フイルム上に
発生したスリキズの程度を目視で判定したとこ
ろ、試料17〜19のフイルムについては表面にかな
りのスリキズが認められた。 また、上記撮影時および撮影後のフイルムの引
出しおよび巻き戻し時の操作性についても試料17
〜19においては他の試料に比べ重たく取り扱いに
くく実用性に問題があつた。 以上の結果から、本発明の範囲のヤング率を有
するパイル糸を用いて遮光部材を有する写真フイ
ルムマガジンにおいては、遮光性能を損なわずに
フイルムの損傷防止、さらにフイルムの引出しお
よび巻き戻し操作の円滑性が改良された写真フイ
ルムマガジンであることがわかる。
ジン試料について、60℃で3時間保存後、900ル
クスでフイルム引出口を上にして10分間照射の
後、通常の現像処理を行ない漏光の程度を目視で
判定したところ、すべての試料について漏光がな
く良好であることがわかつた。 次に、同様の19種の試料をコニカレコーダDD
(小西六写真工業株式会社製)を用いて写真撮影
した後、通常の現像処理を行ない、フイルム上に
発生したスリキズの程度を目視で判定したとこ
ろ、試料17〜19のフイルムについては表面にかな
りのスリキズが認められた。 また、上記撮影時および撮影後のフイルムの引
出しおよび巻き戻し時の操作性についても試料17
〜19においては他の試料に比べ重たく取り扱いに
くく実用性に問題があつた。 以上の結果から、本発明の範囲のヤング率を有
するパイル糸を用いて遮光部材を有する写真フイ
ルムマガジンにおいては、遮光性能を損なわずに
フイルムの損傷防止、さらにフイルムの引出しお
よび巻き戻し操作の円滑性が改良された写真フイ
ルムマガジンであることがわかる。
Claims (1)
- 1 パイルを有する遮光部材が写真フイルム出入
口部に貼着された写真フイルムマガジンにおい
て、前記遮光部材のパイルがヤング率100〜1800
(Kg/mm2)の糸から形成されたものであることを
特徴とする写真フイルムマガジン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20512885A JPS6265036A (ja) | 1985-09-17 | 1985-09-17 | 写真フイルムマガジン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20512885A JPS6265036A (ja) | 1985-09-17 | 1985-09-17 | 写真フイルムマガジン |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6265036A JPS6265036A (ja) | 1987-03-24 |
| JPH0555019B2 true JPH0555019B2 (ja) | 1993-08-16 |
Family
ID=16501891
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20512885A Granted JPS6265036A (ja) | 1985-09-17 | 1985-09-17 | 写真フイルムマガジン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6265036A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0542432Y2 (ja) * | 1988-03-18 | 1993-10-26 |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS53105222A (en) * | 1977-02-25 | 1978-09-13 | Origin Electric | Ribbon for photographhfilm cartridge |
| JPS5512917A (en) * | 1978-07-13 | 1980-01-29 | Toray Ind Inc | Magazine or cartride for photograph film |
| JPS56107013A (en) * | 1980-01-31 | 1981-08-25 | Unitika Ltd | Low young's modulus polyamide fiber |
| JPS599641B2 (ja) * | 1981-04-27 | 1984-03-03 | 東レ株式会社 | 衣服および衣服の縫い代、折り代始末方法 |
| JPS59104143U (ja) * | 1982-12-28 | 1984-07-13 | 富士写真フイルム株式会社 | フイルム容器 |
-
1985
- 1985-09-17 JP JP20512885A patent/JPS6265036A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6265036A (ja) | 1987-03-24 |
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