JPH0556313B2 - - Google Patents
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- JPH0556313B2 JPH0556313B2 JP63166494A JP16649488A JPH0556313B2 JP H0556313 B2 JPH0556313 B2 JP H0556313B2 JP 63166494 A JP63166494 A JP 63166494A JP 16649488 A JP16649488 A JP 16649488A JP H0556313 B2 JPH0556313 B2 JP H0556313B2
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Landscapes
- Aftertreatments Of Artificial And Natural Stones (AREA)
Description
[産業上の利用分野]
本発明はタイルの釉掛け方法に係り、特に内装
用タイルを1回の焼成のみで製造する、所謂一度
焼きに採用されるタイルの釉掛け方法に関する。 [従来の技術] 従来より、内装用タイルは2回焼成過程を経
る、所謂二度焼により製造されている。即ち、従
来の内装用タイルは、坏土の成形及び乾燥の後、
第1回目の焼成(素焼き)を行ない、冷却後、こ
の素焼きタイルに釉掛けし、第2回目の焼成を行
うことにより製造されている。 このように内装用タイルの場合に二度焼きする
理由は次の通りである。外装用タイルに比べ、内
装用タイルは厚く釉掛けする(即ち、釉薬を多量
に掛け、釉の厚さを大きくする)必要があるので
あるが、仮に一度焼きするために坏土成形体(圧
粉体)に厚く釉掛けすると、焼成過程において坏
土から発生するガスが釉層を通過しにくくなり、
半溶融ないしは溶融状態にある釉層を突き破り、
釉層にクレータ状のガス噴出穴や気泡、ピンホー
ル、亀裂等が生じてしまうのである(いわゆる、
泡吹き現象)。 即ち、坏土成形体(素地)を焼成するプロセス
においては、該坏土中に含まれる炭酸塩系鉱物の
熱分解や有機物質の燃焼に伴つてガスが発生す
る。このガス発生は、極めてゆつくりと昇温する
場合には700〜800℃程度で完了するのであるが、
ローラーハースキルン等を採用する高生産効率製
造法の下では昇温速度が大であり、上記ガス発生
反応は遅延し、周囲温度が1000℃を超える領域に
までずれ込むようになる。殊に、成形体内部にお
いては該成形体表面に比べ昇温が遅れるから周囲
温度が1100℃になつてもガス発生反応が継続して
いる場合すらある。 従来のタイル用釉薬においては、1000℃前後程
度から急速に軟化を開始し、溶融状態となつてタ
イル素地表面を覆うようになるのであるが、この
ように溶けた釉が表面を覆つた後でも前記の如く
素地内部からガスが発生してくることになると前
記の泡吹き現象が生じてしまうのである。 二度焼き方式によれば、素地は素焼品となつて
おり、2度目の焼成時には素地からのガス発生は
無く、厚く釉掛けしても泡吹き現象が発生せず、
光沢に富み奇麗な平坦施釉面を有する内装用タイ
ルが製造される。 本発明者らは、このような実情に鑑み、一度焼
きにて内装用タイルを製造する場合の釉の泡吹き
を解消しうるフリツト及び釉薬を開発した。この
ような釉薬は、幕掛け法と称される方法により坏
土成形体の表面に装着される。この幕掛け法は、
第2図に示す如く、坏土成形体1を連続的に搬送
するコンベア2の該搬送方向と交叉する方向に泥
漿釉の水幕(カーテン)3を形成し、坏土成形体
1をこの水幕3の下をくぐらせて該成形体の上面
に釉層4を厚く形成するものである。上記水幕を
形成するために、コンベア2の搬送面の上側には
搬送方向と交叉する方向に延在するスリツト状開
口5を底面に有する流出函6が設置され、泥漿釉
7はこの流出函6内において一定レベルとなるよ
うに供給される。 [発明が解決しようとする問題点] 叙上の如く、釉の泡吹き現象はフリツト及び釉
薬の改良により解決されたのであるが、幕掛け法
により釉掛けを行うと釉に気泡が巻き込まれたり
して釉の厚さにムラができ、釉面の表面に凹凸が
生じ、仕上りを損うことが見出された。 [問題点を解決するための手段] 本発明は、かかる気泡巻き込み等がなく、きわ
めて平坦な釉面が得られる、坏土成形体への幕掛
け法による釉掛け方法を提供することを目的とす
るものであつて、坏土をタイル形状に成形した後
乾燥し、次いで乾燥した該成形体の一方の表面に
水を0.002〜0.015g/cm2の割合で1Kg/cm2以上の
高圧にて噴霧させた後、泥漿釉を幕掛け法により
釉掛けすることを特徴とするタイルの釉掛け方法
を要旨とするものである。 [作用] かかる本発明方法によると、幕掛け法による釉
掛けに際し、気泡が全く巻き込まれないことが判
明した。その理由については、水を高圧にて適量
噴霧することにより、坏土成形体表面がきわめて
均一に、しかも適度に濡れ、泥漿水幕と坏土成形
体表面との親和性が高められるためであると推察
される。 また、本発明によると、微細な水粒子が坏土成
形体表面に付着し、原料粒子の分布(ムラ)、プ
レス圧のムラ等に起因する局所的な吸水率分布の
ムラが解消され、これによつても釉面の平坦化が
促進されるものと推察される。 以下、本発明の方法における水噴霧の作用を、
図面を参照してその好ましい態様と共に詳細に説
明する。 第1図は本発明のタイルの釉掛け方法の一実施
例を説明する断面図である。なお、第1図におい
て、第2図と同一の機能を有する部材は同一符号
をもつて示す。 本発明の方法においては、まず、坏土をタイル
形状に成形した後乾燥する。乾燥により成形体の
強度を向上させ、また釉掛けによる成形体の反り
を防止すると共に、釉掛け後の乾燥を容易にする
ことができる。次いで、乾燥工程からコンベア2
で搬送される坏土成形体1の表面に水噴霧ノズル
10により、水を0.002〜0.15g/cm2の割合(即
ち、10cm×10cmの成形体表面当り0.2〜1.5gの
水)で、1Kg/cm2以上の高圧にて噴霧する。 噴霧する水の量が0.002g/cm2未満では、成形
体表面の吸水性を均一にし、釉掛けによる厚みム
ラを改善する本発明の効果が十分に得られない。
逆に、噴霧する水の量が0.015g/cm2を超えると
水の量が多過ぎて良好な釉掛けを行なうことがで
きない。従つて、本発明においては、噴霧水量は
0.002〜0.015g/cm2とする。 また、水を噴霧する圧力が1Kg/cm2未満の低圧
であると水滴粒径が大きくなり、平滑な釉面が得
られない。従つて、本発明においては、1Kg/cm2
以上、好ましくは2〜6Kg/cm2程度の高圧水を噴
霧する。なお、噴霧する水滴の粒径はあまりに大
きいと、成形体表面に均一に分を噴きかけること
ができないことから、10μm前後、あるいはそれ
以下とするのが好ましい。 このようにして所定量の高圧水を成形体1の表
面に噴霧した後、コンベア2により成形体1を更
に搬送し、コンベア2の該搬送方向と交叉する方
向に形成された泥漿釉の水幕(カーテン)3の下
をくぐらせて、該成形体1の上面に釉層4を厚く
形成する。 この際、釉掛けは成形体1の上表面に付着した
噴霧による水滴が完全には浸み込んだり蒸発した
りせず、少なくとも一部が残留しているうちに行
なうのが好ましい。従つて、コンベア速度及びノ
ズル10とスリツト状開口の位置を適宜調整す
る。また、このように、ノズル10から噴霧され
た水の少なくとも一部が、釉掛けに際して成形体
1の上表面に乾燥蒸発することなく残留するため
に、水を噴霧する時の成形体1の温度は50℃以下
であることが好ましい。従つて、乾燥後の成形体
1の温度が50℃以下に低下したものとなるよう
に、乾燥工程と水噴霧ノズル10との距離、コン
ベア速度等を調整する。 次に、本発明の方法に用いるに好適な釉薬につ
いて説明する。 前述の如く、一度焼きにて内装用タイルを製造
する場合、従来の釉薬では、釉の泡吹き現象が生
じる。本発明者らはこのような釉の泡吹き現象を
解決するフリツトとして、 SiO2 55〜65重量% Al2O3 10〜18重量% CaO 18〜25重量% アルカリ金属の酸化物 0.5〜4重量% ZrO2 0〜10重量% B2O3 0〜2重量% MgO、BaO、SrO及びZnOの1種又は2種以上
合計で0〜10重量% を含むものを開発した。 また、上記フリツトを用いた釉薬として、合計
で100重量部の下記〜、即ち、 上記フリツト: 50〜80重量部 長石: 10〜25重量部 粘土: 0.5〜10重量部 ジルコン: 0〜20重量部 珪砂: 0〜10重量部 アルミナ: 0〜5重量部 酸化チタン: 0〜10重量部 炭酸バリウム: 0〜10重量部 酸化亜鉛: 0〜5重量部 と、この100重量部に対して0〜15重量部の顔料
を含むタイル用釉薬を開発した。 前記組成のフリツトにおいては、アルカリ金属
の酸化物及びB2O3成分が微量であり、軟化開始
点よりも高い温度に加熱しても粘性低下が緩慢で
あり、軟化開始温度よりも相当高温にならないと
素地表面を全面的に、所謂べたつと覆うようには
ならない。即ち、素地内部からガスが発生して
も、このガスはフリツト粒子の間を通り抜けて外
部に容易に抜け出すことができるようになり、泡
吹き現象が防止される。 ところで、従来の釉薬を用いて、一度焼きにて
厚く釉掛けを行なつた場合、釉薬に含まれる水分
が坏土成形体に少しでも過剰に吸収されると、該
坏土成形体が膨潤して変形してしまうことがあ
る。また、坏土成形体は吸水量も少ないので、多
量の泥漿釉を該成形体の上に掛けても流れ落ちて
しまい、釉固形分を必要な量だけ成形体表面上に
残留させることができない。この場合、釉薬の水
分を少なくすれば、厚く釉掛けしても坏土成形体
への吸収水量が少なくなり、成形体の膨潤はある
程度押えられ、また成形体表面上への釉固形分の
残留量も多くなるものの、従来の釉薬において水
分を少なくして高比重としたものは同時に粘性も
高くなり、均一厚に施釉することが著しく困難に
なつていた。 このような問題を解決するものとして、本発明
者らは、フリツトを含有する泥漿状のタイル用釉
薬であつて、比重が1.7〜2.0、25℃における粘度
が5〜100cp(センチ・ポアズ)のものを開発し
た。 このようなタイル用釉薬であれば、比重が1.7
〜2.0と比較的大きいため、厚く釉掛けを行なつ
た場合でも、坏土成形体への吸収水量が少なく、
従つて、坏土成形体が膨潤して変形することがな
く、また、成形体表面上への釉固形分の残留量も
多く、一度に多量の釉掛けをすることが可能であ
る。しかも、粘度が5〜100cpと比較的低粘性で
あるため、容易に均一厚に施釉することができ
る。 このような釉薬は、適当な組成のフリツト、そ
の他長石、粘土、ジルコン(珪酸ジルコニウム)
等の釉薬成分を水、アルコール、その他適宜の液
体に分散させて釉薬を調製する際に、適当な分散
剤を用いて比重、粘度を調整することにより、容
易に得ることができる。 [実施例] 以下、本発明を実施例及び比較例に基いてさら
に詳細に説明する。 なお、以下の実施例及び比較例において、タイ
ル用の坏土成形体としては次のものを用いた。即
ち、ろう石45重量部、粘土40重量部、石灰石10重
量部、シヤモツト5重量部をボールミルで粉砕、
混合し、水分を加え、350Kg/cm2で成形し、これ
を乾燥したものである。この成形体(素地)の大
きさは10cm×10cm×0.5cmである。 また、この成形体を焼成するには全長25mのロ
ーラーハースキルンを用い、走行速度1.0m/分、
焼成帯最高温度1190℃とした。 実施例1〜3、比較例1〜3 原料として長石、珪石、石灰石を採用し、これ
らを乾燥、粉砕、篩分けした後調合し、るつぼ中
で1300℃にて1時間溶融した後急冷し、粉砕して
フリツトとした。このフリツトの化学組成を第1
表に示す。
用タイルを1回の焼成のみで製造する、所謂一度
焼きに採用されるタイルの釉掛け方法に関する。 [従来の技術] 従来より、内装用タイルは2回焼成過程を経
る、所謂二度焼により製造されている。即ち、従
来の内装用タイルは、坏土の成形及び乾燥の後、
第1回目の焼成(素焼き)を行ない、冷却後、こ
の素焼きタイルに釉掛けし、第2回目の焼成を行
うことにより製造されている。 このように内装用タイルの場合に二度焼きする
理由は次の通りである。外装用タイルに比べ、内
装用タイルは厚く釉掛けする(即ち、釉薬を多量
に掛け、釉の厚さを大きくする)必要があるので
あるが、仮に一度焼きするために坏土成形体(圧
粉体)に厚く釉掛けすると、焼成過程において坏
土から発生するガスが釉層を通過しにくくなり、
半溶融ないしは溶融状態にある釉層を突き破り、
釉層にクレータ状のガス噴出穴や気泡、ピンホー
ル、亀裂等が生じてしまうのである(いわゆる、
泡吹き現象)。 即ち、坏土成形体(素地)を焼成するプロセス
においては、該坏土中に含まれる炭酸塩系鉱物の
熱分解や有機物質の燃焼に伴つてガスが発生す
る。このガス発生は、極めてゆつくりと昇温する
場合には700〜800℃程度で完了するのであるが、
ローラーハースキルン等を採用する高生産効率製
造法の下では昇温速度が大であり、上記ガス発生
反応は遅延し、周囲温度が1000℃を超える領域に
までずれ込むようになる。殊に、成形体内部にお
いては該成形体表面に比べ昇温が遅れるから周囲
温度が1100℃になつてもガス発生反応が継続して
いる場合すらある。 従来のタイル用釉薬においては、1000℃前後程
度から急速に軟化を開始し、溶融状態となつてタ
イル素地表面を覆うようになるのであるが、この
ように溶けた釉が表面を覆つた後でも前記の如く
素地内部からガスが発生してくることになると前
記の泡吹き現象が生じてしまうのである。 二度焼き方式によれば、素地は素焼品となつて
おり、2度目の焼成時には素地からのガス発生は
無く、厚く釉掛けしても泡吹き現象が発生せず、
光沢に富み奇麗な平坦施釉面を有する内装用タイ
ルが製造される。 本発明者らは、このような実情に鑑み、一度焼
きにて内装用タイルを製造する場合の釉の泡吹き
を解消しうるフリツト及び釉薬を開発した。この
ような釉薬は、幕掛け法と称される方法により坏
土成形体の表面に装着される。この幕掛け法は、
第2図に示す如く、坏土成形体1を連続的に搬送
するコンベア2の該搬送方向と交叉する方向に泥
漿釉の水幕(カーテン)3を形成し、坏土成形体
1をこの水幕3の下をくぐらせて該成形体の上面
に釉層4を厚く形成するものである。上記水幕を
形成するために、コンベア2の搬送面の上側には
搬送方向と交叉する方向に延在するスリツト状開
口5を底面に有する流出函6が設置され、泥漿釉
7はこの流出函6内において一定レベルとなるよ
うに供給される。 [発明が解決しようとする問題点] 叙上の如く、釉の泡吹き現象はフリツト及び釉
薬の改良により解決されたのであるが、幕掛け法
により釉掛けを行うと釉に気泡が巻き込まれたり
して釉の厚さにムラができ、釉面の表面に凹凸が
生じ、仕上りを損うことが見出された。 [問題点を解決するための手段] 本発明は、かかる気泡巻き込み等がなく、きわ
めて平坦な釉面が得られる、坏土成形体への幕掛
け法による釉掛け方法を提供することを目的とす
るものであつて、坏土をタイル形状に成形した後
乾燥し、次いで乾燥した該成形体の一方の表面に
水を0.002〜0.015g/cm2の割合で1Kg/cm2以上の
高圧にて噴霧させた後、泥漿釉を幕掛け法により
釉掛けすることを特徴とするタイルの釉掛け方法
を要旨とするものである。 [作用] かかる本発明方法によると、幕掛け法による釉
掛けに際し、気泡が全く巻き込まれないことが判
明した。その理由については、水を高圧にて適量
噴霧することにより、坏土成形体表面がきわめて
均一に、しかも適度に濡れ、泥漿水幕と坏土成形
体表面との親和性が高められるためであると推察
される。 また、本発明によると、微細な水粒子が坏土成
形体表面に付着し、原料粒子の分布(ムラ)、プ
レス圧のムラ等に起因する局所的な吸水率分布の
ムラが解消され、これによつても釉面の平坦化が
促進されるものと推察される。 以下、本発明の方法における水噴霧の作用を、
図面を参照してその好ましい態様と共に詳細に説
明する。 第1図は本発明のタイルの釉掛け方法の一実施
例を説明する断面図である。なお、第1図におい
て、第2図と同一の機能を有する部材は同一符号
をもつて示す。 本発明の方法においては、まず、坏土をタイル
形状に成形した後乾燥する。乾燥により成形体の
強度を向上させ、また釉掛けによる成形体の反り
を防止すると共に、釉掛け後の乾燥を容易にする
ことができる。次いで、乾燥工程からコンベア2
で搬送される坏土成形体1の表面に水噴霧ノズル
10により、水を0.002〜0.15g/cm2の割合(即
ち、10cm×10cmの成形体表面当り0.2〜1.5gの
水)で、1Kg/cm2以上の高圧にて噴霧する。 噴霧する水の量が0.002g/cm2未満では、成形
体表面の吸水性を均一にし、釉掛けによる厚みム
ラを改善する本発明の効果が十分に得られない。
逆に、噴霧する水の量が0.015g/cm2を超えると
水の量が多過ぎて良好な釉掛けを行なうことがで
きない。従つて、本発明においては、噴霧水量は
0.002〜0.015g/cm2とする。 また、水を噴霧する圧力が1Kg/cm2未満の低圧
であると水滴粒径が大きくなり、平滑な釉面が得
られない。従つて、本発明においては、1Kg/cm2
以上、好ましくは2〜6Kg/cm2程度の高圧水を噴
霧する。なお、噴霧する水滴の粒径はあまりに大
きいと、成形体表面に均一に分を噴きかけること
ができないことから、10μm前後、あるいはそれ
以下とするのが好ましい。 このようにして所定量の高圧水を成形体1の表
面に噴霧した後、コンベア2により成形体1を更
に搬送し、コンベア2の該搬送方向と交叉する方
向に形成された泥漿釉の水幕(カーテン)3の下
をくぐらせて、該成形体1の上面に釉層4を厚く
形成する。 この際、釉掛けは成形体1の上表面に付着した
噴霧による水滴が完全には浸み込んだり蒸発した
りせず、少なくとも一部が残留しているうちに行
なうのが好ましい。従つて、コンベア速度及びノ
ズル10とスリツト状開口の位置を適宜調整す
る。また、このように、ノズル10から噴霧され
た水の少なくとも一部が、釉掛けに際して成形体
1の上表面に乾燥蒸発することなく残留するため
に、水を噴霧する時の成形体1の温度は50℃以下
であることが好ましい。従つて、乾燥後の成形体
1の温度が50℃以下に低下したものとなるよう
に、乾燥工程と水噴霧ノズル10との距離、コン
ベア速度等を調整する。 次に、本発明の方法に用いるに好適な釉薬につ
いて説明する。 前述の如く、一度焼きにて内装用タイルを製造
する場合、従来の釉薬では、釉の泡吹き現象が生
じる。本発明者らはこのような釉の泡吹き現象を
解決するフリツトとして、 SiO2 55〜65重量% Al2O3 10〜18重量% CaO 18〜25重量% アルカリ金属の酸化物 0.5〜4重量% ZrO2 0〜10重量% B2O3 0〜2重量% MgO、BaO、SrO及びZnOの1種又は2種以上
合計で0〜10重量% を含むものを開発した。 また、上記フリツトを用いた釉薬として、合計
で100重量部の下記〜、即ち、 上記フリツト: 50〜80重量部 長石: 10〜25重量部 粘土: 0.5〜10重量部 ジルコン: 0〜20重量部 珪砂: 0〜10重量部 アルミナ: 0〜5重量部 酸化チタン: 0〜10重量部 炭酸バリウム: 0〜10重量部 酸化亜鉛: 0〜5重量部 と、この100重量部に対して0〜15重量部の顔料
を含むタイル用釉薬を開発した。 前記組成のフリツトにおいては、アルカリ金属
の酸化物及びB2O3成分が微量であり、軟化開始
点よりも高い温度に加熱しても粘性低下が緩慢で
あり、軟化開始温度よりも相当高温にならないと
素地表面を全面的に、所謂べたつと覆うようには
ならない。即ち、素地内部からガスが発生して
も、このガスはフリツト粒子の間を通り抜けて外
部に容易に抜け出すことができるようになり、泡
吹き現象が防止される。 ところで、従来の釉薬を用いて、一度焼きにて
厚く釉掛けを行なつた場合、釉薬に含まれる水分
が坏土成形体に少しでも過剰に吸収されると、該
坏土成形体が膨潤して変形してしまうことがあ
る。また、坏土成形体は吸水量も少ないので、多
量の泥漿釉を該成形体の上に掛けても流れ落ちて
しまい、釉固形分を必要な量だけ成形体表面上に
残留させることができない。この場合、釉薬の水
分を少なくすれば、厚く釉掛けしても坏土成形体
への吸収水量が少なくなり、成形体の膨潤はある
程度押えられ、また成形体表面上への釉固形分の
残留量も多くなるものの、従来の釉薬において水
分を少なくして高比重としたものは同時に粘性も
高くなり、均一厚に施釉することが著しく困難に
なつていた。 このような問題を解決するものとして、本発明
者らは、フリツトを含有する泥漿状のタイル用釉
薬であつて、比重が1.7〜2.0、25℃における粘度
が5〜100cp(センチ・ポアズ)のものを開発し
た。 このようなタイル用釉薬であれば、比重が1.7
〜2.0と比較的大きいため、厚く釉掛けを行なつ
た場合でも、坏土成形体への吸収水量が少なく、
従つて、坏土成形体が膨潤して変形することがな
く、また、成形体表面上への釉固形分の残留量も
多く、一度に多量の釉掛けをすることが可能であ
る。しかも、粘度が5〜100cpと比較的低粘性で
あるため、容易に均一厚に施釉することができ
る。 このような釉薬は、適当な組成のフリツト、そ
の他長石、粘土、ジルコン(珪酸ジルコニウム)
等の釉薬成分を水、アルコール、その他適宜の液
体に分散させて釉薬を調製する際に、適当な分散
剤を用いて比重、粘度を調整することにより、容
易に得ることができる。 [実施例] 以下、本発明を実施例及び比較例に基いてさら
に詳細に説明する。 なお、以下の実施例及び比較例において、タイ
ル用の坏土成形体としては次のものを用いた。即
ち、ろう石45重量部、粘土40重量部、石灰石10重
量部、シヤモツト5重量部をボールミルで粉砕、
混合し、水分を加え、350Kg/cm2で成形し、これ
を乾燥したものである。この成形体(素地)の大
きさは10cm×10cm×0.5cmである。 また、この成形体を焼成するには全長25mのロ
ーラーハースキルンを用い、走行速度1.0m/分、
焼成帯最高温度1190℃とした。 実施例1〜3、比較例1〜3 原料として長石、珪石、石灰石を採用し、これ
らを乾燥、粉砕、篩分けした後調合し、るつぼ中
で1300℃にて1時間溶融した後急冷し、粉砕して
フリツトとした。このフリツトの化学組成を第1
表に示す。
【表】
このフリツト70重量部に対し長石15重量部、粘
土2重量部、ジルコン13重量部を加え、ボールミ
ルにて混合した。これに水33重量部とカルボン酸
系分散剤0.2重量部を加え、さらにボールミル中
で混合し、泥漿釉とした。 この泥漿釉を、第1図に示す方法により、前記
成形体表面に乾燥後の厚さが0.6mm程度となるよ
うに塗布した。即ち、水噴霧ノズル10より第2
表に示す噴霧量及び圧力で、水を噴霧し、その
後、付着した水が成形体に完全には浸み込まない
うちに、幕掛け法により釉掛けした。なお、噴霧
水の霧の粒径は10μm程度とし、また水噴霧を行
なう際の成形体の温度は40℃となるようにした。 釉掛け後、成形体を乾燥、焼成し、釉面の平滑
度を表面粗さ計にて測定した。結果を第2表に示
す。 比較例 3 水噴霧を行なわなかつたこと以外は実施例1と
同様にして釉掛けを行ない、得られた釉面の平滑
度を測定した。 結果を第2表に示す。
土2重量部、ジルコン13重量部を加え、ボールミ
ルにて混合した。これに水33重量部とカルボン酸
系分散剤0.2重量部を加え、さらにボールミル中
で混合し、泥漿釉とした。 この泥漿釉を、第1図に示す方法により、前記
成形体表面に乾燥後の厚さが0.6mm程度となるよ
うに塗布した。即ち、水噴霧ノズル10より第2
表に示す噴霧量及び圧力で、水を噴霧し、その
後、付着した水が成形体に完全には浸み込まない
うちに、幕掛け法により釉掛けした。なお、噴霧
水の霧の粒径は10μm程度とし、また水噴霧を行
なう際の成形体の温度は40℃となるようにした。 釉掛け後、成形体を乾燥、焼成し、釉面の平滑
度を表面粗さ計にて測定した。結果を第2表に示
す。 比較例 3 水噴霧を行なわなかつたこと以外は実施例1と
同様にして釉掛けを行ない、得られた釉面の平滑
度を測定した。 結果を第2表に示す。
【表】
ル表面の最も高い凸部と最も低い凹部
との差)
第2表より、本発明の方法によれば、均一な厚
さに釉掛けすることができ、釉面の平滑度の高い
製品が得られることが認められる。 [発明の効果] 以上の実施例及び比較例からも明らかな通り、
本発明の方法によれば、均一厚さで、平滑度が高
く美麗な厚掛け釉薬層を有するタイルが一度焼き
にして製造される。従つて、本発明の方法を採用
することにより内装用タイルの製造コストが大幅
に低減される。
との差)
第2表より、本発明の方法によれば、均一な厚
さに釉掛けすることができ、釉面の平滑度の高い
製品が得られることが認められる。 [発明の効果] 以上の実施例及び比較例からも明らかな通り、
本発明の方法によれば、均一厚さで、平滑度が高
く美麗な厚掛け釉薬層を有するタイルが一度焼き
にして製造される。従つて、本発明の方法を採用
することにより内装用タイルの製造コストが大幅
に低減される。
第1図は本発明のタイルの釉掛け方法の一例を
説明する断面図、第2図は従来の幕掛け法を説明
する断面図である。 1……坏土成形体、2……コンベア、3……水
膜、4……釉層、10……水噴霧ノズル。
説明する断面図、第2図は従来の幕掛け法を説明
する断面図である。 1……坏土成形体、2……コンベア、3……水
膜、4……釉層、10……水噴霧ノズル。
Claims (1)
- 1 坏土をタイル形状に成形した後乾燥し、次い
で乾燥した該成形体の一方の表面に水を0.002〜
0.015g/cm2の割合で1Kg/cm2以上の高圧にて噴
霧させた後、泥漿釉を幕掛け法により釉掛けする
ことを特徴とするタイルの釉掛け方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63166494A JPH01133990A (ja) | 1987-08-10 | 1988-07-04 | タイルの釉掛け方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62-199511 | 1987-08-10 | ||
| JP19951187 | 1987-08-10 | ||
| JP63166494A JPH01133990A (ja) | 1987-08-10 | 1988-07-04 | タイルの釉掛け方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01133990A JPH01133990A (ja) | 1989-05-26 |
| JPH0556313B2 true JPH0556313B2 (ja) | 1993-08-19 |
Family
ID=16409034
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63166494A Granted JPH01133990A (ja) | 1987-08-10 | 1988-07-04 | タイルの釉掛け方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH01133990A (ja) |
-
1988
- 1988-07-04 JP JP63166494A patent/JPH01133990A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01133990A (ja) | 1989-05-26 |
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