JPH0559084A - メチルエステル化ポリエン系抗生物質の精製法 - Google Patents

メチルエステル化ポリエン系抗生物質の精製法

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JPH0559084A
JPH0559084A JP21685191A JP21685191A JPH0559084A JP H0559084 A JPH0559084 A JP H0559084A JP 21685191 A JP21685191 A JP 21685191A JP 21685191 A JP21685191 A JP 21685191A JP H0559084 A JPH0559084 A JP H0559084A
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polyene
methyl
acid
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aqueous solution
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JP21685191A
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Koichi Ishii
康一 石井
Reiko Sugimoto
玲子 杉本
Shigemasa Miyashiro
重誠 宮代
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Ajinomoto Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【構成】ポリエン系抗生物質のメチルエステル化反応液
またはメチルエステル化ポリエンの粗沈澱物中に存在す
るメチルエステル化ポリエン系抗生物質を酸アミド、そ
の誘導体、尿素または尿素誘導体と酸とを使用して水性
溶液化する。その水溶液から不溶物を除くことにより、
未反応のポリエン系抗生物質等を除くことができる。得
られた水性溶液を塩基でpH12以上のアルカリ性にするこ
とにより、メチルエステル化ポリエン系抗生物質を沈澱
させて分離することにより、さらに精製することができ
る。 【効果】大量の有機溶剤を使うことなく、メチルエステ
ル化ポリエン系抗生物質を分離精製することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メチルエステル化ポリ
エン系抗生物質の精製法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】メチルエステル化ポリエン系抗生物質
は、通常のポリエン系抗生物質より水に溶解し易いが、
通常の水溶性物質に比較すると水に難溶なため、結局多
量の有機溶媒を用いて溶液にしていた。具体的には、メ
チルエステル化ポリエン系抗生物質をそのエステル化反
応液から分離取得する際には、まず、反応液に直接水を
添加して生成した沈澱を回収していた。ついで、有機溶
媒を添加してそこに存在する固体のメチルエステル化ポ
リエン系抗生物質を溶解した後、向流分配法、逆相クロ
マトグラフィーなど(J. Antibiot., 33,591(1980))で
精製していた。このため、メタノール、エタノール、プ
ロパノール、ブタノールなどの大量の有機溶剤を使用す
る必要があった(特開昭61−189224号公報、米国特許第
3,773,925号公報。)そのほか、ドデシル硫酸ナトリウ
ムなどの界面活性剤を用いて可溶化する方法も知られて
いる(特開昭51−51587号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】メチルエステル化ポリ
エン系抗生物質をその反応液から分離取得する場合、上
記のように大量の有機溶剤を使用しており、工業的にこ
れを行う場合、火災、爆発などの危険があった。また、
メチルエステル化ポリエン系抗生物質とエステル化の原
料とした未反応ポリエン系抗生物質を分画分離する方法
も煩雑であった。
【0004】一方、ドデシル硫酸ナトリウムなどの界面
活性剤を使用する場合、ポリエン系抗生物質と界面活性
剤とを分離することが非常に困難で効率的、安全、簡単
なメチルエステル化抗生物質の分離取得法の開発が望ま
れている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記問題点を
解決すべく鋭意研究した結果、メチルエステル化ポリエ
ン系抗生物質が酸アミド、酸アミド誘導体、尿素または
尿素誘導体と酸とを併用することにより水に可溶化され
うることを発見し、この発見に基づき本発明を完成し
た。
【0006】即ち、本発明はポリエン系抗生物質のメチ
ルエステル化反応液またはこれからメチルエステル化ポ
リエン系抗生物質を分離取得する中間工程産物に、酸ア
ミド、その誘導体、尿素またはその誘導体の少なくとも
1種と酸を加えてメチルエテル化ポリエン系抗生物質の
水性溶液を得、該水性溶液から不溶物を分離することを
特徴とするメチルエステル化ポリエン系抗生物質の精製
法に関するものである。
【0007】ポリエン系抗生物質としては、例えばオー
レオファシン(Aureofuscin)、レクチバレンドマイシン
(Rectivarendomycin)、オーレノマイシン(Aurenomyci
n)B、オーレニン(Aurenin)、リモシジン(Rimocidi
n)、ヒリピン(Filipin)、アウロシジン(Ewrocidin)
A&B、ガンニバマイシン(Gannibamycin)、ミコチシン
(Mycoticin)A&B、ラパマイシン(Rapamycin)、ロフ
ラマイコシン(Roflamycocin)、デルモスタチン(Derumos
tatin)、ナイスタチン(Nystatin)、アンホテリシン(Amp
hotericin)B、パートリシン(Partricin)A&B、リエ
ノマイシン(Lienomycin)、キャンジシジン(Candicidin)
など(S. Omura, "Macrolide Antibiotics",Academic P
ress(1984))やV−28−3B(特開昭61−189224号公
報)などを挙げることができる。そして、これらの抗生
物質がそれぞれの抗生物質の生産菌を栄養培地に培養す
るいわゆる発酵法によって製造されること及びジアゾメ
タンと反応するとメチルエステル化され、メチルエステ
ル化ポリエン抗生物質が得られることは当業者に周知で
ある。メチルエステル化ポリエン系抗生物質を製造する
場合には、通常は培養液からポリエン系抗生物質を分離
し、精製品あるいは粗製品を原料としてメチルエステル
化を行なっている。メチルエステル化反応液からメチル
エステル化ポリエン系抗生物質を分離取得する中間工程
産物は液体であると固体であるとを問わない。固体の例
としては、ポリエン系抗生物質をジアゾメタン反応して
得たエステル化反応液を減圧濃縮または水添加によって
得られる粗沈澱物が挙げられる。
【0008】酸アミドとしてはホルムアミド、アセトア
ミド、ニコチン酸アミドなどを挙げることができ、酸ア
ミド誘導体としては1-メチルニコチン酸アミド、N-メチ
ルニコチン酸アミドなどを挙げることができる。酸アミ
ド及びその誘導体は多数知られており、そのうちから本
発明の方法に有利に使用できるものを単位重量当たりの
ポリエン系抗生物質の溶解量、入手の難易およびその価
格などの見地から容易に選択することができる。
【0009】尿素及びその誘導体としては、尿素、チオ
尿素などを挙げることができる。本発明の方法に有利に
使用できる尿素及びその誘導体は、上記と同様の見地か
ら容易に選択することができる。
【0010】酸としてはグルタミン酸、アスパラギン酸
などのアミノ酸、塩酸、硫酸などの無機酸、蟻酸、酢
酸、クエン酸などの有機酸をいずれも使用することがで
きる。これらは、その水溶液の形態で使用するとよい。
【0011】メチルエステル化ポリエン系抗生物質の水
性溶液化は、メチルエステル化ポリエン系抗生物質を溶
解するに足る量の酸アミド、その誘導体、尿素またはそ
の誘導体の少なくとも1種と酸を単に添加混合するだけ
でよい。適当な添加量は添加後の濃度で表して、通常、
例えば尿素およびニコチン酸アミドの場合は1%(本明
細書において、%はすべて重量%を意味する。)以上、好
ましくは尿素では3〜60%程度、ニコチン酸アミドでは
1〜20%程度である。酸の適当な添加量はグルタミン
酸、アスパラギン酸、酢酸、クエン酸などの場合は1〜
10%であり、塩酸、硫酸などの場合は0.01N以上、好ま
しくは0.01〜0.5Nである。
【0012】本発明方法の実施においては、火災、爆発
などの危険性のない量のメタノール、エタノールなど水
可溶性でかつポリエン系抗生物質を溶解しうる有機溶媒
を併用することもできる。有機溶媒の添加量としては、
有機溶媒添加後の濃度で表して60%以下が適当である。
有機溶媒を使用することにより酸アミド系および/また
は尿素系物質と酸とよりなる本発明の溶解剤の使用量を
節減することができる。なおこの場合、メチルエステル
化ポリエン系抗生物質を溶解した溶媒は、酸アミド系お
よび/または尿素系物質と酸系物質の水溶液由来の水分
と有機溶媒の混合溶媒である。
【0013】本発明の方法におけるメチルエステル化ポ
リエン系抗生物質の溶液化は、前記のような水単独溶媒
の態様と水と有機溶媒との混合溶媒の態様とがあるの
で、両態様を総称するものとして水性溶液化なる表現を
用いる。
【0014】上記の溶液化を行なった後は遠心分離、濾
過などの手段により未反応ポリエン系抗生物質その他の
不溶物を除去する。このようにして、純度の向上したメ
チルエステル化ポリエン系抗生物質の水溶液が得られ
る。
【0015】上記のようにして得られた純度の向上した
メチルエステル化ポリエン系抗生物質の水性溶液から、
例えば減圧下に濃縮乾固してメチルエステル化ポリエン
系抗生物質を回収することができるが、単にこの溶液の
pHをアルカリ性にしてメチルエステル化ポリエン系抗生
物質を沈澱せしめ、ついでこの沈澱を分離することによ
っても極めて容易に回収することができる。
【0016】pHをアルカリ性にするには、メチルエステ
ル化ポリエン系抗生物質の水性溶液に水酸化ナトリウ
ム、水酸化アンモニウムなどの塩基を加えることによっ
て行うことができる。塩基の添加量は、溶液中に存在す
る酸の量で決まる。通常、pHが12以上になる様に加える
のが好ましい。pHをアルカリ性にすることでメチルエス
テル化ポリエン系抗生物質の沈澱が生成される。これを
濾過や遠心分離で回収し、乾燥すれば目的のメチルエス
テル化ポリエン系抗生物質が得られる。
【0017】必要に応じて、通常の分離精製方法により
更に精製することができ、例えば「カプセル・パックO
DSカラム」(資生堂社製)や「LRP−1」(ワット
マン社製)等のC−18逆相クロマトグラフィー用担体な
どを用いる逆相カラムクロマトグラフィー、ゲル濾過
法、イオン交換クロマトグラフィー、加水沈澱法、アル
カリ沈澱法などの組合せで高純度に精製されたメチルエ
ステル化抗生物質が製造できる。
【0018】
【作用】メチルエステル化ポリエン系抗生物質の反応液
には、メチルエステル化ポリエン系抗生物質と原料とし
て用いたポリエン系抗生物質が溶解状態で存在してい
る。このような状態のメチルエステル化ポリエン系抗生
物質を分離取得するために、減圧濃縮後水を使用する従
来法では、メチルエステル化ポリエン系抗生物質とエス
テル化されなかった未反応のポリエン系抗生物質が共存
状態で沈澱してくるので、これを分画してメチルエステ
ル化ポリエン系抗生物質の純度を上げるためにクロマト
グラフィーなどの操作を大量の有機溶媒を使用して行わ
なければならい。
【0019】本発明の方法では、例えばポリエン系抗生
物質のエステル化反応液に、本発明の溶解剤を加えてメ
チルエステル化ポリエン系抗生物質を溶液状態のままに
維持し、未反応のポリエン系抗生物質を沈澱せしめる。
この場合、溶媒として少なくとも水を溶媒として使用し
なければならない。メチルエステル化ポリエン系抗生物
質を含む反応液を溶解剤で処理した後、未反応のポリエ
ン系抗生物質およびその他の不溶物を固液分離で除去し
て純度の向上したメチルエステル化ポリエン系抗生物質
の水性溶液が得られる。
【0020】
【実施例】
実施例1 表1に示す組成の培地1klを加熱殺菌して発酵槽に入
れ、これにパートリシンB生産菌ストレプトミセス・ア
レネ(Streptomyces arenae) FERM BP-1537(FERMP-809
9)を接種して28℃で3日間培養した。
【0021】
【表1】
【0022】培養後、遠心分離にて菌糸を集め、これに
100lのメタノールを加えた。酢酸でpHを6.0に調節し、
室温で24時間放置した。次いで濾過し、得られた濾液10
0lを40℃で減圧下10lまで濃縮した。遠心分離して沈澱
物を集め、凍結乾燥して200gの粗パートリシンB(純度
65%)を得た。
【0023】粗パートリシンB 100gを逆相高速液体ク
ロマトグラフィー(カプセル・パックODSカラム、資
生堂社製)により精製し、80gの精製パートリシンB
(純度98%)乾燥物を得た。精製パートリシンBの理化
学的性質を調べたところ、分子量1112(FABMSにより測定
した)、薄層クロマトグラフィー(ワットマン社製品 P
LKC18F TLCプレート、展開溶剤;100%アセトニトリル5
0mM酢酸アンモニウム水溶液(pH9.0)=45:55)に於け
るRf値0.34、逆相クロマトグラフィー〔カラム:山村化
学研究所(株)製 YMC AM-312 φ4.5×150mm、溶剤:100
%アセトリトリル−50mM酢酸アンモニウム水溶液(pH5.
5)=4.5:5.5、流速:1ml/min〕に於ける保持時間5.1
0分、紫外線吸収(UV)スペクトル(メタノール中で
測定し、図1に破線で示した)及び赤外線吸収(IR)
スペクトルが、パートリシンB(J. Antibiotics;35,
997(1982))と良く一致し、上述の薄層クロマトグラムと
逆相クロマトグラムでそれぞれ単一のスポット、単一の
ピークを与えた。
【0024】上記方法で調製した精製パートリシンBを
3g/lの濃度になるように30%尿素水溶液に溶解した。こ
の溶液5.5lをガラス製反応槽に入れ、回転数500rpmで攪
拌しながら暗室で高圧水銀ランプ(主波長約365nm、430
nm、400W、アリオン社製)を用いて3時間光照射し、1
6.5gのV−28−3B(特開昭61−189224号公報)を得
た。照射液を減圧下600mlまで濃縮し、生じた沈澱を遠
心分離により集めた。
【0025】該沈澱を水150mlで2回洗い、少量のテト
ラヒドロフラン溶液に溶解した。これをLRP−1逆相
カラムに吸着させ、100%アセトニトリル:50mM酢酸ア
ンモニウム水溶液(pH9.0)−4.5:5.5の混液で溶出し
た。360nmの吸光度測定によりV−28−3Bの溶出画分
を回収し、減圧下濃縮し冷蔵庫に一晩放置した。翌日析
出したV−28−3Bの黄色結晶を遠心分離で集め乾燥し
た結果、11.5gのV−28−3B精製物が得られた。
【0026】かくして得られたV−28−3B(10g)を
2000mlのメチルアルコールに懸濁後、ジアゾメタンのテ
トラヒドロフラン溶液を氷冷下懸濁液に滴下し、反応液
を得た。
【0027】反応により生成したV−28−3Bメチルエ
ステルは、例えば反応液より減圧下濃縮した残渣より一
般に抗生物質の単離に用いられる手段によって分離、精
製することができる。
【0028】かくして得られたV−28−3Bメチルエス
テルは、担体としてノババックC18(ウォーターズ
社)、移動相として65%アセトニトリルを含む10mM酢酸
アンモニウム緩衝液(pH8.5)、検出器としてUV(405nm
および254nm)検出器を用いた高速液体クロマトグラフィ
(以下HPLCと略す、流速1.0ml/分)において7.5分に単
一ピークを与え、表2に示した理化学的性質を示す。
【0029】
【表2】
【0030】更に、このようにして得られたV−28−3
Bメチルエステルを含む反応液5lに尿素を30%に成る
ように加え、ついで6N塩酸水溶液を0.02Nになるよう
に加えた。30分室温にて攪拌後、固液分離して不溶物を
含まないV−28−3Bメチルエステルの水溶液とした。
【0031】この水溶液に6N水酸化ナトリウムを0.01
Nになるように加え、5℃で4時間放置してV−28−3
Bメチルエステルを沈澱させ、遠心分離で沈澱物を回収
した。該沈澱に水1lを加え洗浄後、メタノール5l、
ついで水1lで再度洗浄した後凍結乾燥した。その結
果、5gのV−28−3Bメチルエステルが得られた。得
られたV−28−3Bメチルエステルの理化学的性質は表
2に示した結果とよく一致した。本実施例で得られたV
−28−3Bメチルエステルは強い抗菌活性を示し、カン
ヂダ・アルビカンスATCC 10231に対する最小生育阻止濃
度は0.39μg/mlであった。
【0032】実施例2 実施例1と同様な方法で得たV−28−3Bメチルエステ
ルを含む反応液5lに10%になるようにニコチン酸アミ
ドを加え、ついで0.01Nになるよう6N塩酸を加え、実
施例1と同じ操作で5gのV−28−3Bメチルエステル
を得た。得られたV−28−3Bメチルエステルの理化学
的性質は表2に示した結果とよく一致し、抗真菌活性は
実施例1に示した結果と同様であった。
【0033】実施例3 実施例1と同様な方法で得たV−28−3Bメチルエステ
ルを含む反応液に1%になるようにニコチン酸アミド
と、0.01Nになるように濃塩酸を加えた。更に、50%メ
タノール水溶液となるようメタノールを加え、実施例1
と同じ操作で5gのV−28−3Bメチルエステルを得
た。得られたV−28−3Bメチルエステルの理化学的性
質、抗真菌活性は実施例1に示した結果と一致した。
【0034】実施例4 実施例1と同様な方法で得たV−28−3Bメチルエステ
ルを含む反応液に3%になるように尿素と0.03Nになる
ように水酸化アンモニウムを加え、50%エタノール水溶
液となるようにエタノールを加え、実施例1と同じ操作
で5gのV−28−3Bメチルエステルを得た。得られた
V−28−3Bメチルエステルは、実施例1と同様な理化
学的性質と抗真菌活性を示した。
【0035】実施例5 実施例1と同様な方法で得たV−28−3Bメチルエステ
ルを含む反応液に表3に示した各種溶媒を添加、溶解
し、実施例1と同じ操作でV−28−3Bメチルエステル
を単離、洗浄、凍結乾燥した結果、表3で示した量のV
−28−3Bメチルエステルが取得された。
【0036】
【表3】
【0037】因みに、(11)〜(17)が本発明に係わるもの
である。
【0038】実施例6 実施例1と同様な方法で得たV−28−3Bメチルエステ
ルを含む反応液に、1%となるようニコチン酸アミドと
0.02Nになるよう濃塩酸を加え、50%のプロパノール水
溶液になるようプロパノールを加えて、実施例1と同じ
操作で5gのV−28−3Bメチルエステルを得た。得ら
れたV−28−3Bメチルエステルは、実施例1と同様な
理化学的性質と抗真菌活性を示した。
【0039】実施例7 実施例1のメチルエステル化と同様な方法で得られたア
ンホテリシンBメチルエステルを含む反応液に30%にな
るよう尿素水溶液を加え、ついで6N塩酸水溶液を0.00
1Nになるように加えた。30分室温にて攪拌後、不溶物
を含まないアンホテリシンBメチルエステルの溶液とし
た。これを0.01Nになるように6N水酸化ナトリウムを
加えてアンホテリシンBメチルエステルを沈澱させ、遠
心分離で沈澱物を回収した。該沈澱に水1lを加え洗浄
後、メタノール5l、ついで水1lで再度洗浄した後凍
結乾燥した。その結果5gのアンホテリシンBメチルエ
ステルが得られた。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、メチルエステル化ポリ
エン系抗生物質を大量の有機溶剤を使用することなく、
しかも簡単にかつ効率的にその水性溶液から分離精製で
きる。これにより、工業的スケールでメチルエステル化
ポリエン系抗生物質の生産が安全に行なうことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】パートリシンBメチルエステルのUVスペクト
ル図である。
【図2】パートリシンBメチルエステルの1H−NMR
スペクトル図である。
【図3】パートリシンBメチルエステルの13C−NMR
スペクトル図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエン系抗生物質のメチルエステル化
    反応液またはこれからメチルエステル化ポリエン系抗生
    物質を分離取得する中間工程産物に、酸アミド、その誘
    導体、尿素またはその誘導体の少なくとも1種と酸を加
    えてメチルエテル化ポリエン系抗生物質の水性溶液を
    得、該水性溶液から不溶物を分離することを特徴とする
    メチルエステル化ポリエン系抗生物質の精製法。
  2. 【請求項2】 請求項1の方法で不溶物を分離したメチ
    ルエステル化ポリエン系抗生物質を含む水性溶液に塩基
    を加えてpH12以上とし、生成したメチルエステル化ポリ
    エン系抗生物質の沈澱を分離することを特徴とするメチ
    ルエステル化ポリエン系抗生物質の精製法。
JP21685191A 1991-08-28 1991-08-28 メチルエステル化ポリエン系抗生物質の精製法 Pending JPH0559084A (ja)

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Cited By (3)

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