JPH0559671A - 導電性セルロース系繊維及びその製造方法 - Google Patents
導電性セルロース系繊維及びその製造方法Info
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- JPH0559671A JPH0559671A JP3237099A JP23709991A JPH0559671A JP H0559671 A JPH0559671 A JP H0559671A JP 3237099 A JP3237099 A JP 3237099A JP 23709991 A JP23709991 A JP 23709991A JP H0559671 A JPH0559671 A JP H0559671A
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- fiber
- cellulosic fiber
- monomer
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 酸化重合剤の存在下にピロール系モノマーと
接触させてピロール系モノマーを重合させて繊維とピロ
ール系重合体とを複合化することにより繊維に導電性を
付与することができるが、この方法はセルロース系繊維
に適用することが困難であった。かかる問題を解決し、
セルロース系繊維とピロール系重合体とを複合化せしめ
た導電性セルロース系繊維及びその製造方法を提供す
る。 【構成】 セルロース系繊維の水酸基を反応性染料又は
イソシアネートでマスクした後、酸化重合剤の存在下に
ピロール系モノマーと接触させ、ピロール系重合体が繊
維表面を被覆しているか、或いはピロール系重合体の一
部又は全部が繊維に含浸して複合化した導電性セルロー
ス系繊維を得る。
接触させてピロール系モノマーを重合させて繊維とピロ
ール系重合体とを複合化することにより繊維に導電性を
付与することができるが、この方法はセルロース系繊維
に適用することが困難であった。かかる問題を解決し、
セルロース系繊維とピロール系重合体とを複合化せしめ
た導電性セルロース系繊維及びその製造方法を提供す
る。 【構成】 セルロース系繊維の水酸基を反応性染料又は
イソシアネートでマスクした後、酸化重合剤の存在下に
ピロール系モノマーと接触させ、ピロール系重合体が繊
維表面を被覆しているか、或いはピロール系重合体の一
部又は全部が繊維に含浸して複合化した導電性セルロー
ス系繊維を得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は導電性セルロース系繊維
及びその製造方法に関する。
及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】IC製
造工場や引火性物質を取り扱う場所において、衣類に静
電気が帯電していると静電気の放電によってICを破損
したり、放電の火花が引火性物質に引火して爆発事故や
火災を起こす等の危険がある。このためIC製造工場や
引火性物質を取り扱う場所では、作業者は静電気が帯電
しないように導電性を付与した衣類を着用するのが普通
である。
造工場や引火性物質を取り扱う場所において、衣類に静
電気が帯電していると静電気の放電によってICを破損
したり、放電の火花が引火性物質に引火して爆発事故や
火災を起こす等の危険がある。このためIC製造工場や
引火性物質を取り扱う場所では、作業者は静電気が帯電
しないように導電性を付与した衣類を着用するのが普通
である。
【0003】従来衣服等の繊維製品に導電性を付与する
には、直径10〜15μm程度の極細のステンレス繊維
を折り込んだり、表面を硫化銅で被覆した15〜30μ
m程度のアクリル繊維を用いる等の方法が知られてい
る。しかしながら極細のステンレス繊維を折り込んだ繊
維製品は、非屈曲状態での耐久性に優れるものの製織が
煩雑であり、また耐屈曲性に劣る等の欠点があった。
には、直径10〜15μm程度の極細のステンレス繊維
を折り込んだり、表面を硫化銅で被覆した15〜30μ
m程度のアクリル繊維を用いる等の方法が知られてい
る。しかしながら極細のステンレス繊維を折り込んだ繊
維製品は、非屈曲状態での耐久性に優れるものの製織が
煩雑であり、また耐屈曲性に劣る等の欠点があった。
【0004】これらの問題を解決し得る方法として、ピ
ロール系化合物を重合して繊維と複合化せしめることに
より導電性を付与する方法が提案されている。この方法
では繊維を酸化重合剤の存在下にピロール系モノマーと
接触させてピロール系モノマーを重合せしめることによ
り、繊維表面をピロール系重合体が被覆するか或いはピ
ロール系重合体の一部又は全部が繊維に含浸して複合化
した導電性繊維を得ることができる。この方法は、ポリ
アミド系繊維やアクリル系繊維に適用して導電性に優れ
た繊維を得ることができる(例えば特願平2−4683
2号)。
ロール系化合物を重合して繊維と複合化せしめることに
より導電性を付与する方法が提案されている。この方法
では繊維を酸化重合剤の存在下にピロール系モノマーと
接触させてピロール系モノマーを重合せしめることによ
り、繊維表面をピロール系重合体が被覆するか或いはピ
ロール系重合体の一部又は全部が繊維に含浸して複合化
した導電性繊維を得ることができる。この方法は、ポリ
アミド系繊維やアクリル系繊維に適用して導電性に優れ
た繊維を得ることができる(例えば特願平2−4683
2号)。
【0005】しかしながら綿、レーヨン等のセルロース
系繊維を上記方法で処理した場合、ピロール系重合体の
生成によると思われる黒色の繊維が得られるにもかかわ
らず、得られた処理繊維の導電性は全く向上しないとい
う問題があった。本発明者は最初、上記問題の原因は、
セルロース系繊維の水酸基とピロール系重合体の重合触
媒である酸化重合剤とが反応してしまうためにピロール
系重合体が良好に重合しなくなることにあるのではない
かと考え、酸化重合剤を従来に比して多量に用いたり或
いは予め酸化重合剤で処理したセルロース系繊維を酸化
重合剤の存在下にピロール系モノマーと接触させる方法
を試みたが、これらの方法でもセルロース系繊維に良好
な導電性を付与することはできなかった。
系繊維を上記方法で処理した場合、ピロール系重合体の
生成によると思われる黒色の繊維が得られるにもかかわ
らず、得られた処理繊維の導電性は全く向上しないとい
う問題があった。本発明者は最初、上記問題の原因は、
セルロース系繊維の水酸基とピロール系重合体の重合触
媒である酸化重合剤とが反応してしまうためにピロール
系重合体が良好に重合しなくなることにあるのではない
かと考え、酸化重合剤を従来に比して多量に用いたり或
いは予め酸化重合剤で処理したセルロース系繊維を酸化
重合剤の存在下にピロール系モノマーと接触させる方法
を試みたが、これらの方法でもセルロース系繊維に良好
な導電性を付与することはできなかった。
【0006】本発明者は上記問題点について検討を加え
た結果、セルロース系繊維はセルロース分子中に含有さ
れる水酸基のために極めて親水性が強く、水酸基が水和
すると膨潤し易くなり、この結果ピロール系モノマーが
繊維内部にまで容易に拡散浸透してしまうため、少なく
とも繊維表面層の水酸基を疏水性にしてピロールモノマ
ーの繊維内部への拡散浸透を制御する方法が有効ではな
いかと考え、特定の化合物でセルロース系繊維を処理し
た後に酸化重合剤の存在下にピロール系モノマーと接触
させる方法が効果的であることを見出し本発明を完成す
るに至った。
た結果、セルロース系繊維はセルロース分子中に含有さ
れる水酸基のために極めて親水性が強く、水酸基が水和
すると膨潤し易くなり、この結果ピロール系モノマーが
繊維内部にまで容易に拡散浸透してしまうため、少なく
とも繊維表面層の水酸基を疏水性にしてピロールモノマ
ーの繊維内部への拡散浸透を制御する方法が有効ではな
いかと考え、特定の化合物でセルロース系繊維を処理し
た後に酸化重合剤の存在下にピロール系モノマーと接触
させる方法が効果的であることを見出し本発明を完成す
るに至った。
【0007】本発明は従来、ピロール系重合体との複合
化によって導電性を付与することが困難であったセルロ
ース系繊維とピロール重合体とを複合化せしめ、優れた
導電性を有する導電性セルロース系繊維及びその製造方
法を提供することを目的とする。
化によって導電性を付与することが困難であったセルロ
ース系繊維とピロール重合体とを複合化せしめ、優れた
導電性を有する導電性セルロース系繊維及びその製造方
法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の導電性セ
ルロース系繊維は、セルロース系繊維の水酸基に対する
反応性を有する反応性染料又はイソシアネートで処理さ
れたセルロース系繊維の繊維表面がピロール系重合体で
被覆されているか、或いはピロール系重合体の一部又は
全部が繊維に含浸されていることを特徴とする。また本
発明の導電性セルロース系繊維の製造方法は、セルロー
ス系繊維を反応性染料又はイソシアネートで処理した
後、該繊維をピロール系モノマーと接触させて酸化重合
剤の存在下にピロール系モノマーを重合させ、セルロー
ス系繊維とピロール系重合体とを複合化せしめて導電性
を付与することを特徴とする。本発明方法においてピロ
ール系モノマーを酸化重合剤及びドーパントの存在下に
重合せしめることが好ましい。
ルロース系繊維は、セルロース系繊維の水酸基に対する
反応性を有する反応性染料又はイソシアネートで処理さ
れたセルロース系繊維の繊維表面がピロール系重合体で
被覆されているか、或いはピロール系重合体の一部又は
全部が繊維に含浸されていることを特徴とする。また本
発明の導電性セルロース系繊維の製造方法は、セルロー
ス系繊維を反応性染料又はイソシアネートで処理した
後、該繊維をピロール系モノマーと接触させて酸化重合
剤の存在下にピロール系モノマーを重合させ、セルロー
ス系繊維とピロール系重合体とを複合化せしめて導電性
を付与することを特徴とする。本発明方法においてピロ
ール系モノマーを酸化重合剤及びドーパントの存在下に
重合せしめることが好ましい。
【0009】本発明においてセルロース系繊維として
は、綿、レーヨン、麻等が挙げられる。本発明において
セルロース系繊維はいかなる形態であっても良く、例え
ばステープルファイバー、マルチフィラメント、紡績
糸、織布、不織布、編布等、いずれの形態でも良い。上
記のうち不織布は、ニードルパンチング法、ステッチボ
ンド法、抄紙法のいずれの方法で得られたものでも良
い。
は、綿、レーヨン、麻等が挙げられる。本発明において
セルロース系繊維はいかなる形態であっても良く、例え
ばステープルファイバー、マルチフィラメント、紡績
糸、織布、不織布、編布等、いずれの形態でも良い。上
記のうち不織布は、ニードルパンチング法、ステッチボ
ンド法、抄紙法のいずれの方法で得られたものでも良
い。
【0010】上記反応性染料とは、染料の分子骨格に結
合した、 −Cl −SO2 CH2 CH2 OSO3 Na −SO2 NH・CH2 CH2 OSO3 Na −R1 N(R2 )・CH2 CH2 OSO3 Na (但し、R1 はアルキレン又はCn H2n、R2 はアルキ
ル又はCn H2n+1)等の基を有する染料であり、例えば
アミノアントラキノン型のヘキスト社製 Remazol(商品
名)やベンジジン型のチバガイギー社製Cibacron(商品
名)等が挙げられる。
合した、 −Cl −SO2 CH2 CH2 OSO3 Na −SO2 NH・CH2 CH2 OSO3 Na −R1 N(R2 )・CH2 CH2 OSO3 Na (但し、R1 はアルキレン又はCn H2n、R2 はアルキ
ル又はCn H2n+1)等の基を有する染料であり、例えば
アミノアントラキノン型のヘキスト社製 Remazol(商品
名)やベンジジン型のチバガイギー社製Cibacron(商品
名)等が挙げられる。
【0011】上記反応性染料によるセルロース系繊維の
処理は、硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウム等のアルカリ
の存在下30〜70℃で行われるが、後述するピロール
系モノマーの酸化重合が酸性下で有効に進行するため、
反応性染料による処理終了後、残存するアルカリを除去
することが重要である。残存するアルカリを除去するに
は、水洗した後、安息香酸、酢酸、パラトルエンスルホ
ン酸等の酸により洗浄することが好ましい。これら反応
性染料の使用量はセルロース系繊維に対し、1〜6%が
好ましい。
処理は、硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウム等のアルカリ
の存在下30〜70℃で行われるが、後述するピロール
系モノマーの酸化重合が酸性下で有効に進行するため、
反応性染料による処理終了後、残存するアルカリを除去
することが重要である。残存するアルカリを除去するに
は、水洗した後、安息香酸、酢酸、パラトルエンスルホ
ン酸等の酸により洗浄することが好ましい。これら反応
性染料の使用量はセルロース系繊維に対し、1〜6%が
好ましい。
【0012】本発明においてイソシアネートとしては、
モノイソシアネートが用いられ、例えばフェニルイソシ
アネート、ブチルイソシアネート等のモノイシアネート
や、トルエンジイソシアネート、4,4′−ジフェニル
メタンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート等のジイソシアネ
ートとモノアルコールとの等モル反応生成物であるモノ
イソシアネートを用いることができる。イソシアネート
はセルロース系繊維に対して0.5〜5%使用することが
好ましい。
モノイソシアネートが用いられ、例えばフェニルイソシ
アネート、ブチルイソシアネート等のモノイシアネート
や、トルエンジイソシアネート、4,4′−ジフェニル
メタンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート等のジイソシアネ
ートとモノアルコールとの等モル反応生成物であるモノ
イソシアネートを用いることができる。イソシアネート
はセルロース系繊維に対して0.5〜5%使用することが
好ましい。
【0013】上記の如く反応性染料又はイソシアネート
によって処理されたセルロース系繊維は、酸化重合剤の
存在下にピロール系モノマーと接触せしめて該モノマー
を重合させることにより、繊維とピロール系重合体とが
複合化した導電性セルロース系繊維が得られる。ピロー
ル系モノマーとしてはピロール、3−メチルピロール、
N−メチルピロール等が挙げられる。また酸化重合剤と
しては、過マンガン酸、過マンガン酸カリウム等の過マ
ンガン酸或いは過マンガン酸塩、三酸化クロム酸等のク
ロム酸類、硝酸銀等の硝酸塩類、塩素、臭素等のハロゲ
ン類、過酸化水素、過酸化ベンゾイル等の過酸化物、ペ
ルオクソ二硫酸等のペルオクソ酸(又はその塩)、次亜
塩素酸ナトリウム等の酸素酸(又はその塩)、塩化第二
鉄等の遷移金属塩化物、或いは硫酸第二鉄、、過硫酸カ
リウム、過硫酸アンモニウム、過塩素酸第二鉄等が挙げ
られる。
によって処理されたセルロース系繊維は、酸化重合剤の
存在下にピロール系モノマーと接触せしめて該モノマー
を重合させることにより、繊維とピロール系重合体とが
複合化した導電性セルロース系繊維が得られる。ピロー
ル系モノマーとしてはピロール、3−メチルピロール、
N−メチルピロール等が挙げられる。また酸化重合剤と
しては、過マンガン酸、過マンガン酸カリウム等の過マ
ンガン酸或いは過マンガン酸塩、三酸化クロム酸等のク
ロム酸類、硝酸銀等の硝酸塩類、塩素、臭素等のハロゲ
ン類、過酸化水素、過酸化ベンゾイル等の過酸化物、ペ
ルオクソ二硫酸等のペルオクソ酸(又はその塩)、次亜
塩素酸ナトリウム等の酸素酸(又はその塩)、塩化第二
鉄等の遷移金属塩化物、或いは硫酸第二鉄、、過硫酸カ
リウム、過硫酸アンモニウム、過塩素酸第二鉄等が挙げ
られる。
【0014】ピロール系モノマーを重合せしめるに際
し、導電性を更に向上せしめるためにドーパントを併用
することができる。ドーパントとしては五弗化リン等の
ルイス酸、塩化水素、硫酸等のプロトン酸、過塩素酸
銀、弗化ホウ素銀等の遷移金属化合物等が挙げられる。
更に前記酸化重合剤のうち、ハロゲン類、ペルオクソ酸
(塩)、遷移金属塩化物もドーパントとして機能するた
め、酸化重合剤としてこれらを用いた場合に、敢えて上
記ドーパントと併用する必要はないが、上記ドーパント
を併用すると更に導電性を向上することができる。
し、導電性を更に向上せしめるためにドーパントを併用
することができる。ドーパントとしては五弗化リン等の
ルイス酸、塩化水素、硫酸等のプロトン酸、過塩素酸
銀、弗化ホウ素銀等の遷移金属化合物等が挙げられる。
更に前記酸化重合剤のうち、ハロゲン類、ペルオクソ酸
(塩)、遷移金属塩化物もドーパントとして機能するた
め、酸化重合剤としてこれらを用いた場合に、敢えて上
記ドーパントと併用する必要はないが、上記ドーパント
を併用すると更に導電性を向上することができる。
【0015】セルロース系繊維をピロール系モノマーと
接触させて酸化重合剤の存在下にピロール系モノマーを
重合させる方法としては、ピロール系モノマーと酸化
重合剤及び必要によりドーパントを添加した溶液に、モ
ノマーが実質的に重合する以前に繊維を浸漬して処理す
る方法、酸化重合剤と必要によりドーパントを添加し
た溶液と、ピロール系モノマーを含有する溶液とに繊維
を順次浸漬して処理する方法、酸化重合剤と必要によ
りドーパントを添加した溶液に繊維を浸漬して処理した
後、この処理液中にピロール系モノマーを添加して処理
する方法等が挙げられる。
接触させて酸化重合剤の存在下にピロール系モノマーを
重合させる方法としては、ピロール系モノマーと酸化
重合剤及び必要によりドーパントを添加した溶液に、モ
ノマーが実質的に重合する以前に繊維を浸漬して処理す
る方法、酸化重合剤と必要によりドーパントを添加し
た溶液と、ピロール系モノマーを含有する溶液とに繊維
を順次浸漬して処理する方法、酸化重合剤と必要によ
りドーパントを添加した溶液に繊維を浸漬して処理した
後、この処理液中にピロール系モノマーを添加して処理
する方法等が挙げられる。
【0016】これら処理液において酸化重合剤の濃度
は、ピロール系モノマーの当量数の2倍以上が必要であ
り、ピロール系モノマーの濃度は付与する導電性の程度
にもよるが繊維当たり0.01〜5重量%程度が好まし
い。またドーパントを用いる場合、ドーパント濃度はピ
ロール系モノマーのモル数に対して1/2〜当量が好ま
しく、この程度の濃度となるように処理液を調整するこ
とが好ましい。上記方法の中でも、、の方法で、先
ず酸化重合剤を含む溶液に繊維を20〜60分浸漬処理
した後、ピロール系モノマーと接触させることが好まし
い。ピロール系モノマーと接触させる際の処理液の温度
は、優れた導電性を得るためには0〜40℃、特に0〜
5℃が好ましい。またピロール系モノマーを含む処理液
への浸漬時間はピロール系モノマーや酸化重合剤の濃
度、所望する導電性の程度、繊維の材質、形態等によっ
ても異なるが、通常1分〜3時間程度である。
は、ピロール系モノマーの当量数の2倍以上が必要であ
り、ピロール系モノマーの濃度は付与する導電性の程度
にもよるが繊維当たり0.01〜5重量%程度が好まし
い。またドーパントを用いる場合、ドーパント濃度はピ
ロール系モノマーのモル数に対して1/2〜当量が好ま
しく、この程度の濃度となるように処理液を調整するこ
とが好ましい。上記方法の中でも、、の方法で、先
ず酸化重合剤を含む溶液に繊維を20〜60分浸漬処理
した後、ピロール系モノマーと接触させることが好まし
い。ピロール系モノマーと接触させる際の処理液の温度
は、優れた導電性を得るためには0〜40℃、特に0〜
5℃が好ましい。またピロール系モノマーを含む処理液
への浸漬時間はピロール系モノマーや酸化重合剤の濃
度、所望する導電性の程度、繊維の材質、形態等によっ
ても異なるが、通常1分〜3時間程度である。
【0017】上記酸化重合剤、ピロール系モノマー、ド
ーパント等を含有する処理液における溶媒としては、通
常水が用いられるが、脂肪族アルコール類、脂肪族ケト
ン類、エーテル類、ハロゲン化炭化水素類、エステル
類、脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類等を用いるこ
ともできる。
ーパント等を含有する処理液における溶媒としては、通
常水が用いられるが、脂肪族アルコール類、脂肪族ケト
ン類、エーテル類、ハロゲン化炭化水素類、エステル
類、脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類等を用いるこ
ともできる。
【0018】以上のようにして得られる本発明の導電性
セルロース系繊維は、繊維の表面をピロール系重合体が
被覆しているか、或いはピロール系重合体の一部又は全
部が繊維内部に含浸された構成を有する。
セルロース系繊維は、繊維の表面をピロール系重合体が
被覆しているか、或いはピロール系重合体の一部又は全
部が繊維内部に含浸された構成を有する。
【0019】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明する。 実施例1 レーヨン糸(270D、18F×3)よりなるマルチフ
ィラメント撚糸1kgを反応性染料(Remazol Brilliant
Red:ヘキスト社製)を1.2重量%及び硫酸ナトリウム4
5g/リットル、炭酸ナトリウム20g/リットル含む
60〜70℃の染色液で、常法に従って染色処理した
後、水洗及び湯洗(ノニオン系界面活性剤使用)し、次
いでパラトルエンスルホン酸0.5g/リットル水溶液で
洗浄し、更に充分に水洗した。次いで、この撚糸をピロ
ールモノマー3重量%、塩化第二鉄18.1重量%(対繊
維重量比)を含む25℃の処理液中に4時間浸漬して処
理した。処理後の撚糸を使用した織物の表面抵抗値は1
5KΩであり、優れた導電性が付与されていた。尚、未
処理の同様のレーヨン糸を使用して同様に作成した織物
の表面抵抗値は20MΩ以上であった。
明する。 実施例1 レーヨン糸(270D、18F×3)よりなるマルチフ
ィラメント撚糸1kgを反応性染料(Remazol Brilliant
Red:ヘキスト社製)を1.2重量%及び硫酸ナトリウム4
5g/リットル、炭酸ナトリウム20g/リットル含む
60〜70℃の染色液で、常法に従って染色処理した
後、水洗及び湯洗(ノニオン系界面活性剤使用)し、次
いでパラトルエンスルホン酸0.5g/リットル水溶液で
洗浄し、更に充分に水洗した。次いで、この撚糸をピロ
ールモノマー3重量%、塩化第二鉄18.1重量%(対繊
維重量比)を含む25℃の処理液中に4時間浸漬して処
理した。処理後の撚糸を使用した織物の表面抵抗値は1
5KΩであり、優れた導電性が付与されていた。尚、未
処理の同様のレーヨン糸を使用して同様に作成した織物
の表面抵抗値は20MΩ以上であった。
【0020】比較例1 実施例1と同様のレーヨン糸よりなるマルチフィラメン
ト撚糸を反応性染料で染色しなかった他は、実施例1と
同様にして、ピロールモノマーと酸化第二鉄を含む同様
の処理液で処理した。処理後の繊維はピロール重合体の
色と同様の黒色を呈していたが、この繊維を用いて得た
織物の表面抵抗値は20MΩ以上であり、導電性は全く
付与されていなかった。
ト撚糸を反応性染料で染色しなかった他は、実施例1と
同様にして、ピロールモノマーと酸化第二鉄を含む同様
の処理液で処理した。処理後の繊維はピロール重合体の
色と同様の黒色を呈していたが、この繊維を用いて得た
織物の表面抵抗値は20MΩ以上であり、導電性は全く
付与されていなかった。
【0021】実施例2 実施例1と同様のレーヨン糸のマルチフィラメント撚糸
1kgを、100℃にて減圧下で充分乾燥し、ほぼ絶乾状
態とした後、1重量%のフェニルイソシアネートのトル
エン溶液(25℃)に8時間浸漬して処理し、次いで1
20℃で熱風乾燥した。この処理糸をピロールモノマー
3重量%、塩化第二鉄18.1重量%(対繊維重量比)を
含む25℃の処理液に4時間浸漬して処理した。処理後
の繊維を用いて得た織物の表面抵抗値は20KΩであ
り、優れた導電性が付与されていた。
1kgを、100℃にて減圧下で充分乾燥し、ほぼ絶乾状
態とした後、1重量%のフェニルイソシアネートのトル
エン溶液(25℃)に8時間浸漬して処理し、次いで1
20℃で熱風乾燥した。この処理糸をピロールモノマー
3重量%、塩化第二鉄18.1重量%(対繊維重量比)を
含む25℃の処理液に4時間浸漬して処理した。処理後
の繊維を用いて得た織物の表面抵抗値は20KΩであ
り、優れた導電性が付与されていた。
【0022】比較例2 レーヨン糸(450D、30F)1kgを過塩素酸第二鉄
150gを溶解した25℃の水溶液9リットルで予め6
0分間処理した後、充分に水洗した。この時点でのレー
ヨン糸は白色のまま外観の変化はなかった。次いでピロ
ールモノマー30gを水9リットルに溶解した水溶液中
に上記レーヨン糸を浸漬し、液温を20℃に保持しなが
ら過塩素酸第二鉄の15%水溶液1kgを1時間に亘って
徐々に滴下し、滴下終了後、更に2時間放置した。この
時点でレーヨン糸は完全に黒色となっていた。このレー
ヨン糸を水洗、乾燥した後に表面抵抗値を測定したとこ
ろ、20MΩ以上であり、良好な導電性は得られなかっ
た。
150gを溶解した25℃の水溶液9リットルで予め6
0分間処理した後、充分に水洗した。この時点でのレー
ヨン糸は白色のまま外観の変化はなかった。次いでピロ
ールモノマー30gを水9リットルに溶解した水溶液中
に上記レーヨン糸を浸漬し、液温を20℃に保持しなが
ら過塩素酸第二鉄の15%水溶液1kgを1時間に亘って
徐々に滴下し、滴下終了後、更に2時間放置した。この
時点でレーヨン糸は完全に黒色となっていた。このレー
ヨン糸を水洗、乾燥した後に表面抵抗値を測定したとこ
ろ、20MΩ以上であり、良好な導電性は得られなかっ
た。
【0023】
【発明の効果】本発明は、セルロース系繊維の水酸基に
対する反応性を有する反応性染料やイソシアネートで処
理したセルロース系繊維を、酸化重合剤の存在下にピロ
ール系モノマー接触させてピロール系モノマーを重合さ
せ、セルロース系繊維とピロール系重合体とを複合化せ
しめて導電性を付与する方法を採用したため、従来、酸
化重合剤の存在下にピロール系モノマーと繊維を接触さ
せる方法では導電性を付与することができなかったセル
ロース系繊維に確実かつ容易に導電性を付与することが
できる。本発明方法では、ピロール系モノマーを重合さ
せる際に、酸化重合剤とともにドーパントを存在させて
おくと更に効率良く導電性を付与することができ好まし
い。また本発明の導電性性セルロース系繊維は、ピロー
ル系重合体が繊維の表面を被覆しているか或いはピロー
ル系重合体の一部又は全部が繊維内に含浸されており、
高い導電性を示す等の優れた効果を有する。
対する反応性を有する反応性染料やイソシアネートで処
理したセルロース系繊維を、酸化重合剤の存在下にピロ
ール系モノマー接触させてピロール系モノマーを重合さ
せ、セルロース系繊維とピロール系重合体とを複合化せ
しめて導電性を付与する方法を採用したため、従来、酸
化重合剤の存在下にピロール系モノマーと繊維を接触さ
せる方法では導電性を付与することができなかったセル
ロース系繊維に確実かつ容易に導電性を付与することが
できる。本発明方法では、ピロール系モノマーを重合さ
せる際に、酸化重合剤とともにドーパントを存在させて
おくと更に効率良く導電性を付与することができ好まし
い。また本発明の導電性性セルロース系繊維は、ピロー
ル系重合体が繊維の表面を被覆しているか或いはピロー
ル系重合体の一部又は全部が繊維内に含浸されており、
高い導電性を示す等の優れた効果を有する。
Claims (3)
- 【請求項1】 セルロース系繊維の水酸基に対する反応
性を有する反応性染料又はイソシアネートで処理された
セルロース系繊維の繊維表面がピロール系重合体で被覆
されているか、或いはピロール系重合体の一部又は全部
が繊維に含浸されていることを特徴とする導電性セルロ
ース系繊維。 - 【請求項2】 セルロース系繊維を反応性染料又はイソ
シアネートで処理した後、該繊維をピロール系モノマー
と接触させて酸化重合剤の存在下にピロール系モノマー
を重合させ、セルロース系繊維とピロール系重合体とを
複合化せしめて導電性を付与することを特徴とする導電
性セルロース系繊維の製造方法。 - 【請求項3】 ピロール系モノマーを酸化重合剤及びド
ーパントの存在下に重合せしめることを特徴とする請求
項2記載の導電性セルロース系繊維の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3237099A JPH0559671A (ja) | 1991-08-23 | 1991-08-23 | 導電性セルロース系繊維及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3237099A JPH0559671A (ja) | 1991-08-23 | 1991-08-23 | 導電性セルロース系繊維及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0559671A true JPH0559671A (ja) | 1993-03-09 |
Family
ID=17010404
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3237099A Pending JPH0559671A (ja) | 1991-08-23 | 1991-08-23 | 導電性セルロース系繊維及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0559671A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0783015A1 (fr) * | 1996-01-08 | 1997-07-09 | Elf Atochem S.A. | Microfibrilles de cellulose conductrices et composites les incorporant |
| WO2005003446A1 (en) * | 2003-07-03 | 2005-01-13 | Commonwealth Scientific And Industrial Research Organisation | Electroconductive textiles |
| JP2006028673A (ja) * | 2004-07-15 | 2006-02-02 | Achilles Corp | 導電性セルロース系繊維材料の製造方法 |
-
1991
- 1991-08-23 JP JP3237099A patent/JPH0559671A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0783015A1 (fr) * | 1996-01-08 | 1997-07-09 | Elf Atochem S.A. | Microfibrilles de cellulose conductrices et composites les incorporant |
| FR2743371A1 (fr) * | 1996-01-08 | 1997-07-11 | Atochem Elf Sa | Microfibrilles de cellulose conductrices et composites les incorporant |
| WO2005003446A1 (en) * | 2003-07-03 | 2005-01-13 | Commonwealth Scientific And Industrial Research Organisation | Electroconductive textiles |
| CN100449056C (zh) * | 2003-07-03 | 2009-01-07 | 联邦科学及工业研究组织 | 导电纺织品 |
| JP2006028673A (ja) * | 2004-07-15 | 2006-02-02 | Achilles Corp | 導電性セルロース系繊維材料の製造方法 |
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