JPH0560654U - 鋳造用給湯スリーブ - Google Patents

鋳造用給湯スリーブ

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JPH0560654U
JPH0560654U JP20492U JP20492U JPH0560654U JP H0560654 U JPH0560654 U JP H0560654U JP 20492 U JP20492 U JP 20492U JP 20492 U JP20492 U JP 20492U JP H0560654 U JPH0560654 U JP H0560654U
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民郎 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小スペースで高温雰囲気下であつても、流路
孔の周壁を加熱するヒータを設けることができて、湯づ
まりすることなくスリーブの流路孔の内径を小さくで
き、離型後の押湯切断作業の工数を低減できて、生産効
率を向上させることができる鋳造用給湯スリーブを提供
すること。 【構成】 金型内へ溶湯を導く流路孔30aを有するス
リーブ本体30と、本体30の加熱用ヒータ31と、か
らなる。ヒータ31は、本体30外周に巻かれる発熱部
32と、発熱部32から鋳造装置外へ延びる非発熱部3
3と、からなる。発熱部32は、外表面側の耐熱層32
aと、電気絶縁材料を充填されて耐熱層32a内に螺旋
状に配置される抵抗発熱線と、からなる。非発熱部33
は、外表面側の、発熱部の耐熱層32aと連続する耐熱
層33aと、電気絶縁材料を充填されて耐熱層33a内
に配置され、抵抗発熱線の端部に接続される導線と、か
らなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、吸引鋳造や低圧鋳造等の差圧鋳造装置において、アルミニウムや アルミニウム合金等の溶湯を金型内へ導く部位に配置される鋳造用給湯スリーブ に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】
従来、鋳造用給湯スリーブ(以下、単にスリーブという)は、通常、熱間ダイ ス鋼を使用し、溶湯を金型内へ導くための流路孔を内部に備える筒状に形成され ており、その役割は、溶湯を導く堰として、また、溶湯充填完了後は、押湯とし て利用していた。
【0003】 差圧鋳造においては、差圧を利用して、保持炉内の溶湯をストークとスリーブ とを経て金型内へ充填し、充填完了後も、製品品質の向上を目的として、押湯効 果を期待し、製品の凝固が完了するまでスリーブとストークとの内部に溶湯を保 持し、その後、製品を離型していた。
【0004】 しかし、従来のスリーブでは、押湯時の金型の冷却によつて、スリーブも冷却 されているため、スリーブ内に保持されている溶湯の凝固も早まり、押湯の役割 を十分に得ることができず、不良品を発生させる場合があつた。
【0005】 この対策として、スリーブ内に保持されている溶湯の凝固を遅延させるため、 スリーブ内の流路孔を大径として対処することができるが、このように、スリー ブの流路孔を大きくすると、離型させた後の製品に、スリーブの流路孔内で凝固 した押湯が残り、その押湯が流路孔の大径化に伴なつて大きくなり、離型後の後 加工を手間取らせるとともに、材料の歩留りを低下させてしまう。
【0006】 また、スリーブの流路孔を大きくして押湯効果を得ようとすると、スリーブ温 度がバラツク中での最低の条件下でも効果が得られるように、大きな流路孔が必 要となり、その流路孔内の平均的な溶湯凝固時間が長くなり、鋳造サイクルも長 くなつて、生産性を低下させることになつてしまう。
【0007】 上記課題を解決するため、スリーブにヒータを設けて温度調節し、流路孔を大 きくせずに押湯効果を有効に生かすことが考えられる。
【0008】 しかし、スリーブが配置される部位は、周囲に金型の冷却水の配管が配置され る等のスペースの制約を受けるため、所定の温度に加熱するのに適当な、高出力 のヒータがないのが実情である。
【0009】 また、ヒータによるスリーブの加熱は、流路孔の周壁だけを加熱し、他の冷却 水の配管等を加熱しないようにする必要がある。そのため、スリーブにだけヒー タの発熱部を配置させ、その発熱部に発熱しないリード線を結線する必要が生ず る。
【0010】 しかし、スリーブの周囲の鋳造装置の温度は、アルミニウム合金の鋳造の場合 、700〜800℃となり、その発熱部へ接続するリード線自体や、発熱部とリ ード線とを接続するターミナルが、熱によつて破損してしまう。
【0011】 この考案は、上述の課題を解決するものであり、小スペースで高温雰囲気下で あつても、流路孔の周壁を加熱するヒータを設けることができて、湯づまりする ことなくスリーブの流路孔の内径を小さくでき、離型後の押湯切断作業の工数を 低減できて、生産効率を向上させることができるスリーブを提供することを目的 とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この考案に係るスリーブは、金型内へ溶湯を導く流路孔を有するスリーブ本体 と、該スリーブ本体を加熱するヒータと、から構成され、 該ヒータが、前記スリーブ本体の外周に巻かれる発熱部と、該発熱部から鋳造 装置外へ延びる非発熱部と、から構成され、 前記発熱部が、外表面に配置される耐熱性を有した耐熱層と、電気絶縁材料を 充填されて前記耐熱層内に螺旋状に配置される抵抗発熱線と、から構成され、 前記非発熱部が、外表面に配置されて、前記発熱部の耐熱層を連続して延設さ せた耐熱層と、電気絶縁材料を充填されて前記耐熱層内に配置され、前記抵抗発 熱線の端部に接続される導線と、から構成されることを特徴とする。
【0013】
【考案の作用・効果】
この考案に係るスリーブでは、スリーブ本体の外周に巻かれるヒータの発熱部 が、耐熱層内で抵抗発熱線を螺旋状に配置させているため、小スペースで高出力 を確保できる。
【0014】 また、ヒータの非発熱部が、外表面に発熱部の耐熱層を連続させて配置させる とともに、その内部に、電気絶縁材料を充填させて、発熱部における抵抗発熱線 の端部に接続される導線を配置させている構成である。そのため、導線や、導線 と抵抗発熱線との接続部位が、気密性を有して連続する状態の耐熱層内に、電気 絶縁材料を充填させて配置されることとなつて、耐熱性を有することとなり、雰 囲気温度が700〜800℃となるアルミニウム合金用の鋳造装置にヒータの非 発熱部を破損すること無く配置可能となる。
【0015】 そして、スリーブ本体の外周にヒータを設けることができて、ヒータによつて スリーブ本体を温度調節できるため、湯づまりを生じさせることなく、スリーブ 本体の流路孔を小さくすることができて、離型させた後の製品に、流路孔内で凝 固した押湯が残つても、その押湯が流路孔の小径化に伴つて小さくなり、離型後 の後加工を容易にさせるとともに、材料の歩留りを向上させることができる。
【0016】 また、スリーブ本体の流路孔を小さくすることができるため、その流路孔内で 溶湯が凝固するまでの時間を短くすることができ、鋳造サイクルを短時間にする ことができて、生産効率を向上させることができる。
【0017】 したがつて、この考案に係るスリーブは、小スペースで高温雰囲気下であつて も、流路孔の周壁を加熱するヒータを設けることができて、湯づまりすることな くスリーブの流路孔の内径を小さくでき、離型後の押湯切断作業の工数を低減で きて、生産効率を向上させることができる。
【0018】
【実施例】
以下、この考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
【0019】 実施例のスリーブ3が配設される鋳造装置Mは、図4に示すように、アルミニ ウム合金製の自動車のエンジン部品を鋳造品(製品)Wとして鋳造するものであ り、保持炉1内に溶融したアルミニウム合金の溶湯Aが貯溜されている。
【0020】 この鋳造装置Mは、吸気口7を利用して金型4内の圧力を保持炉1内に比べて 低くし、保持炉1内の溶湯Aを、ストーク2とスリーブ3とを経て金型4内へ流 入させ、金型4のキヤビテイ4a内の溶湯Aが凝固するまで、ストーク2とスリ ーブ3との内部に溶湯Aを保持した後、鋳造品Wを離型させ、順次、つぎの鋳造 を行なうものである。なお、5は、金型4内に設けられる冷却水路、6は、冷却 水路5に冷却水を供給するための配管である。
【0021】 そして、スリーブ3は、図1・2に示すように、内部に溶湯Aを流す流路孔3 0aを備えたスリーブ本体30と、スリーブ本体30を加熱するヒータ31と、 ヒータ31の発熱部32を覆うカバー36と、から構成されている。
【0022】 スリーブ本体30は、熱間ダイス鋼、アルミナや窒化ケイ素等のセラミツク、 あるいは、金属とセラミツクとを所定の比率で混合・焼結したサーメツト、等か ら形成され、上下部の外周にフランジ部30b・30cを備えている。
【0023】 ヒータ31は、スリーブ本体30のフランジ部30b・30c間の外周に巻か れる発熱部32と、発熱部32の両端から鋳造装置M外へ延びる2本の非発熱部 33と、から構成されている。
【0024】 発熱部32は、図3に示すように、外表面に配置されて耐熱性を有する耐熱層 32aと、電気絶縁材料32bを充填されて耐熱層32a内に螺旋状に配置され る抵抗発熱線32cと、から構成されている。
【0025】 実施例の場合、耐熱層32aはステンレス管であり、電気絶縁材料32bはM gOであり、抵抗発熱線32cは、Ni−Cr系合金であつて、直線に延ばせば 軸方向距離の約4倍となるの長さを螺旋状に形成されて構成されている。そして 、発熱部32の外径を3.2mmとしている。
【0026】 非発熱部33は、図3に示すように、外表面に配置されて、発熱部32の耐熱 層32aを連続して延設させた耐熱層33aと、電気絶縁材料33bを充填され て耐熱層33a内に配置され、抵抗発熱線32cの端部に接続される導線33c と、から構成されている。
【0027】 電気絶縁材料33bは、耐熱層33aが耐熱層32aと同一材であるのと同様 に、発熱部32の絶縁材料32bと同様に、MgOから構成され、実施例の場合 、導線33cは、Ni線としている。そして、導線33cは、その発熱部32側 の端部の外周に抵抗発熱線32cを巻いて、抵抗発熱線32cと結線されている 。また、非発熱部33の外径は、発熱部32と同様に、3.2mmとしている。
【0028】 発熱部32と非発熱部33との形成は、連続した耐熱層32a・33a内に絶 縁材料32b・33bを充填させるとともに抵抗発熱線32cと導線33cとを 結線して配置させ、当初、大径のものから、順次絞つて、空隙を無くしつつ小径 にして形成する。
【0029】 なお、それぞれの非発熱部33の発熱部32から遠ざかる端部には、ターミナ ル34を介して、電源に接続される通常のリード線35が結線されている。
【0030】 カバー36は、スリーブ本体30のフランジ部30b・30c間に巻かれたヒ ータ31の発熱部32を保護するために覆うもので、2枚の鋼等の金属板から構 成され、ボルト37とナツト38とを利用して、発熱部32を覆うように一体化 される。
【0031】 なお、カバー36で発熱部32を覆う際には、発熱部32の温度調整を行なう ために、別途、熱電対等の温度センサが発熱部32の周囲に配置されることとな る。
【0032】 このように構成されたスリーブ3では、スリーブ本体30の外周に巻かれるヒ ータ31の発熱部32が、耐熱層32a内で抵抗発熱線32cを螺旋状に配置さ せているため、小スペースで高出力を確保できる。そのため、周囲に配管6が複 雑に配置されている鋳造装置Mに、容易にスリーブ3を配置させることができる 。なお、実施例の場合、発熱部32の外径を3.2mmとしており、曲げ係数がケ ーブルの半径の3倍を限界としても、直径6mm程度の円弧を描くように、発熱部 32を曲げることができ、スリーブ本体30の外形を小さくしても、容易に追従 させて発熱部32を巻くことができる。
【0033】 また、ヒータ31の非発熱部33が、外表面に発熱部32の耐熱層32aを連 続させて配置させるとともに、その内部に、絶縁材料33bを充填させて、発熱 部32における抵抗発熱線32cの端部に接続される導線33cを配置させてい る構成である。そのため、導線33cや、導線33cと抵抗発熱線32cとの接 続部位が、気密性を有して連続する状態の耐熱層32a・33a内に、絶縁材料 32b・33bを充填させて配置されることなつて、耐熱性を有することとなり 、雰囲気温度が700〜800℃となるアルミニウム合金用の鋳造装置Mにヒー タ31の非発熱部32を破損すること無く配置可能となる。
【0034】 そして、スリーブ本体30の外周にヒータ31の発熱部32を設けることがで きるため、発熱部32のスリーブ本体30の加熱によつて、湯づまりを生じさせ ることなく、スリーブ本体30の流路孔30aを小さくすることができる。その ため、離型させた後の鋳造品Wに、流路孔30a内で凝固した溶湯Aの押湯が残 つても、その押湯が流路孔30aの小径化に伴つて小さくなり、離型後の後加工 を容易にさせるとともに、材料の歩留りを向上させることができる。
【0035】 また、スリーブ本体30の流路孔30aを小さくすることができるため、その 流路孔30a内で溶湯Aが凝固するまでの時間を短くすることができ、鋳造サイ クルを短時間にすることができて、生産効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示すスリーブの一部破断
正面図である。
【図2】同実施例のスリーブの側面図である。
【図3】同実施例に使用するヒータの部分断面図であ
る。
【図4】同実施例を装着した鋳造装置Mの断面図であ
る。
【符号の説明】
3…(給湯)スリーブ、 4…金型、 30…スリーブ本体、 30a…流路孔、 31…ヒータ、 32…発熱部、 32a…耐熱層、 32b…電気絶縁材料、 32c…抵抗発熱線、 33…非発熱部、 33a…耐熱層、 33b…電気絶縁材料、 33c…導線、 M…鋳造装置、 A…溶湯。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 斉竹 美秀 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)考案者 山本 英司 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)考案者 佐藤 理通 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)考案者 安田 辻彦 愛知県名古屋市緑区高根台107 (72)考案者 阪納 章祥 愛知県名古屋市港区当知三丁目3801 (72)考案者 伊藤 民郎 愛知県岩倉市下本町下寺廻117番地 (72)考案者 伊藤 博規 愛知県名古屋市中川区富田町大字千音寺字 仏供田3040番地

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型内へ溶湯を導く流路孔を有するスリ
    ーブ本体と、該スリーブ本体を加熱するヒータと、から
    構成され、 該ヒータが、前記スリーブ本体の外周に巻かれる発熱部
    と、該発熱部から鋳造装置外へ延びる非発熱部と、から
    構成され、 前記発熱部が、外表面に配置される耐熱性を有した耐熱
    層と、電気絶縁材料を充填されて前記耐熱層内に螺旋状
    に配置される抵抗発熱線と、から構成され、 前記非発熱部が、外表面に配置されて、前記発熱部の耐
    熱層を連続して延設させた耐熱層と、電気絶縁材料を充
    填されて前記耐熱層内に配置され、前記抵抗発熱線の端
    部に接続される導線と、から構成される鋳造用給湯スリ
    ーブ。
JP1992000204U 1992-01-08 1992-01-08 鋳造用給湯スリーブ Expired - Lifetime JP2581262Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011016163A (ja) * 2009-07-10 2011-01-27 Sukegawa Electric Co Ltd 鋳造装置
JP2011016139A (ja) * 2009-07-08 2011-01-27 Sukegawa Electric Co Ltd 鋳造装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS606739A (ja) * 1983-06-27 1985-01-14 C I Kasei Co Ltd 農業用被覆材

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