JPH056101U - 蒸気タービンのノズルダイアフラム - Google Patents

蒸気タービンのノズルダイアフラム

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JPH056101U
JPH056101U JP5083991U JP5083991U JPH056101U JP H056101 U JPH056101 U JP H056101U JP 5083991 U JP5083991 U JP 5083991U JP 5083991 U JP5083991 U JP 5083991U JP H056101 U JPH056101 U JP H056101U
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outer ring
mounting groove
ring portion
steam turbine
turbine
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智幸 波多野
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は、蒸気タービンの組付け時、かじりの
発生を抑えるとともに、蒸気タービンの急速な起動や負
荷変化時などにケーシングが不均等な膨脹および収縮を
起こして取付溝側面に歪みやねじれが発生しても、取付
溝側面の変形に対応してシール性能を確保することがで
きるようにしたものである。 【構成】タービンケーシング2内に穿設された取付溝2
aに挿入される外輪部22を備えた蒸気タービンのノズ
ルダイアフラム20において、前記取付溝2aと前記外
輪部22との間に空隙CL1,CL2 を溝幅方向に形成すると
ともに、前記取付溝2aの側方シール面27を気密にシ
ールする弾性変位可能なシール手段30,31,32を
前記外輪部22側に設けている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、蒸気タービンに用いられるノズルダイアフラムに係り、特に組み立 て時の組み付けが容易でシール性能を向上させることができるノズルダイアフラ ムの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、蒸気タービンはタービンケーシング内にロータが回転可能に軸支され 、ロータの一端は発電機に連結される。タービンケーシング内はタービン段落が 多段に構成され、各タービン段落にはタービンケーシング側にノズル(静翼)を 保持するノズルダイアフラムが、ロータ側に動翼がそれぞれ対をなして設けられ る。蒸気タービンはタービンケーシングおよびノズルダイアフラムにより構成さ れる静止部と、ロータおよび動翼により構成される回転部とからなる。蒸気ター ビンのタービン段落はノズルと、このノズルの下流側に位置する動翼とから構成 される。
【0003】 蒸気タービンは、ノズルと動翼とにより蒸気通路が形成され、蒸気入口から導 入される蒸気のエネルギをノズルを介して動翼に伝達し、ロータに回転エネルギ を発生させる。
【0004】 ノズルダイアフラムは、ノズルを保持する外輪部と内輪部とから構成される。 ノズルダイアフラムの外輪部はタービンケーシング内に周方向に形成された取付 溝内に嵌装される。一方、内輪部は、ロータの周方向に形成された突部間に配置 される。内輪部のロータに面した内周端側にはラビリンスパッキン等のシール部 材が設けられロータ側からの蒸気の漏洩を防止している。
【0005】 ところで、タービンケーシング側では、外輪部と取付溝とによりシール部が構 成される。シール部は、運転中に蒸気の入口側圧力と出口側圧力との差圧により 外輪部の下流側径方向側面が取付溝側に押圧され、取付溝の下流側径方向側面に 密着することにより、外輪部側から蒸気が漏洩するのを防止している。外輪部と 取付溝との接触面は、所定の面圧を確保するように接触面積が決定される。
【0006】 また、シール部から蒸気の漏洩を抑えるためには、外輪部と取付溝間のクリア ランスを極力小さく設定することが望ましく、そのため、クリアランスをほぼ零 に近づけて設定し、ノズルダイアフラムをタービンケーシングに組付けている。 以上のように従来の蒸気タービンでは、ノズルと動翼とで形成される蒸気通路 を除く他の部分から、蒸気が漏洩するのを防止してシール効果を高め、漏洩損失 が生じないよう構成されている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
最近の蒸気タービンプラントでは、起動特性が良好で、かつ急激な負荷変化に も追従できるタービン性能が要求され、このため厳しい条件下で使用される場合 が多い。
【0008】 また、蒸気タービンでは、特に、タービンケーシングは熱容量が大きいため、 急激な熱変化に対応してタービンケーシング全体が一様に膨脹・収縮せず、不均 等に膨脹および収縮を繰り返すことにより、歪みやねじれを生じることがある。 特に、蒸気条件(温度、圧力等)が厳しい初段側のタービン段落では、タービ ンケーシングに経年的にクリープ変形が生じる可能性があり、外輪部と取付溝と のクリアランスをほぼ零に近づけて、外輪部を取付溝に嵌装してシール部を構成 した場合、タービンケーシングの取付溝とノズルダイアフラムの外輪部との接触 面に隙間が生じ、この隙間から蒸気が漏洩し、シール効果が損なわれる可能性が ある。さらに、漏洩した蒸気により、接触面に浸食が生じて漏洩損失が増大し、 蒸気タービンの性能劣化を招く恐れがある。
【0009】 しかも、外輪部と取付溝とのクリアランスをほぼ零に近づけて設定した場合、 組立時に外輪部を取付溝に嵌装する際接触面にかじりが発生し、蒸気タービンの 信頼性を損なう恐れがある。 また、クリアランスを大きく設定した場合、蒸気の上下流間の差圧が小さいと 充分シール性能を発揮できないという問題がある。
【0010】 本考案は上述した事情を考慮してなされたもので、蒸気タービンの組付け時、 かじりの発生を抑えるとともに、蒸気タービンの急速な起動や負荷変化時などに タービンケーシングが不均等な膨脹および収縮を起こして取付溝側面に歪みやね じれが発生しても、取付溝側面の変形に対応してシール性能を確保することがで きる蒸気タービンのノズルダイアフラムを提供することを目的とする。。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る蒸気タービンのノズルダイアフラムは、上述した課題を解決する ために、タービンケーシング内に穿設された取付溝に挿入される外輪部を備えた 蒸気タービンのノズルダイアフラムにおいて、前記取付溝と前記外輪部との間に 空隙を溝幅方向に形成するとともに、前記取付溝の側方シール面を気密にシール する弾性変位可能なシール手段を前記外輪部側に設けたものである。
【0012】 本考案に係る蒸気タービンのノズルダイアフラムは、上述した課題を解決する ために、複流タービンのタービンケーシング初段に穿設された取付溝に挿入され る外輪部と、この外輪部とノズルを介して一体に設けられた内輪部とを備えた蒸 気タービンのノズルダイアフラムにおいて、前記取付溝と前記外輪部との間に空 隙を溝幅方向に形成するとともに、前記外輪部を溝幅方向に附勢させて前記取付 溝の側方シール面を気密にシールする弾性部材を前記内輪部に設けたものである 。
【0013】
【作用】
本考案に係る蒸気タービンのノズルダイアフラムは、取付溝と外輪部との間に 溝幅方向に空隙を形成するとともに、取付溝の側方シール面を気密にシールする 弾性変位可能なシール手段を外輪部側に設けたことにより、蒸気タービンの組付 け時外輪部が取付溝に円滑に挿入され、かじり付きが抑止される。そして、ター ビンケーシングの不均等な熱膨張や収縮により取付溝の側面が変形しても、その 変形に応じて外輪部側を取付溝に密着させることができるので、確実にシール機 能を果たす。
【0014】 また、本考案に係る蒸気タービンのノズルダイアフラムは、取付溝と外輪部と の間に空隙を溝幅方向に形成するとともに、外輪部を溝幅方向に附勢させて取付 溝の側方シール面を気密にシールする弾性部材を内輪部に設けたことにより、蒸 気タービンの組付け時外輪部が溝に円滑に挿入され、かじり付きが抑止される。
【0015】
【実施例】
以下、本考案に係る蒸気タービンのノズルダイアフラムについて添付図面を参 照して説明する。
【0016】 図1は本考案の第1の実施例に係る蒸気タービンのノズルダイアフラムが組み 込まれてた複流低圧タービンの全体を示す縦断面図、図2は図1の要部を拡大し て示す要部拡大縦断面図、図3は上記ノズルダイアフラムにシール手段としての 第1のキー部材が取り付けられた状態を示す一部破断斜視図である。
【0017】 蒸気タービンとしての複流低圧タービンは、図1に示すように、外部ケーシン グ1内に内部ケーシング2が内蔵される。内部ケーシング2内には、回転エネル ギを発生させるためのロータ3が回転可能に軸支され、ロータ3の一端は発電機 (図示せず)に連結される。
【0018】 外部ケーシング1および内部ケーシング2の中央部には、これらケーシング1 ,2を貫通して蒸気入口部4が形成され、蒸気入口部4から導入された蒸気は内 部ケーシング2内で分流される。内部ケーシング2の両端には、蒸気出口部5, 6が設けられ、蒸気出口部5,6から仕事を終えた蒸気が図示しない復水器に排 出される。
【0019】 内部ケーシング2内はタービン段落が多段に構成され、各タービン段落には内 部ケーシング2側にノズル(静翼)21,21B〜21N,21b〜21nを保 持するノズルダイアフラム20,20B〜20N,20b〜20nがそれぞれ設 けられる。また、各タービン段落のロータ3側には、動翼12A〜12N,12 a〜12nがノズル21,21B〜21N,21b〜21nとそれぞれ対をなし て設けられる。
【0020】 そして、ノズルダイアフラム20,20B〜20N,20b〜20nに形成さ れたノズル21,21B〜21N,21b〜21nとその下流側の動翼12A〜 12N,12a〜12nとがそれぞれ対をなして蒸気タービンの1段落を構成す る。すなわち、蒸気入口部4側の初段は、ダイアフラム20のノズル21と動翼 12A,12aとによりそれぞれ構成され、第N段は、ノズル20N,20nと 動翼12N,12nによりそれぞれ構成される。
【0021】 内部ケーシング2内には、複数の取付溝2A〜2N,2a〜2nが周方向に形 成され、各取付溝2A〜2N,2a〜2nには、ノズルダイアフラム20,20 B〜20N,20b〜20nがそれぞれ嵌装される。ロータ3には、複数の突部 11A〜11N,11a〜11nが周方向に設けられ、これら突部11A〜11 N,11a〜11nに動翼12A〜12N,12a〜12nがそれぞれ植設され る。
【0022】 ノズルダイアフラム20,20B〜20N,20b〜20nは、例えば初段を 構成するノズルダイアフラム20を例にとると、ノズル21を保持する外輪部2 2と内輪部23とから構成される。内輪部23は突部11A,11a間に形成さ れる凹部に配置され、内輪部23のロータ3に面した内側には例えばラビリンス パッキン等のシール部材(図示せず)が設けられロータ3側からの蒸気の漏洩を 防止している。
【0023】 ところで、外輪部22は、図2に示すように取付溝2aの軸方向長さより短く 設定され、取付溝2aに挿入されると所定の軸方向間隙CL1,CL2 を確保して、軸 方向に変位可能に取り付けられる。
【0024】 また、外輪部22の下流側側面22Aには、周方向に側溝30が形成され、こ の周側溝30内に弾性体としてのコイルばね31を介してリング状の第1のキー 部材32が装着される。シール手段は周側溝30、コイルばね31および第1の キー部材32により構成される。
【0025】 周側溝30の開口部には、突部30Cが周側溝30の内方に突出して形成され 、第1のキー部材32の軸方向変位を規制し抜け止めを防止する。第1のキー部 材32の下流側側面32aは、コイルばね31のばね附勢力により取付溝2aの 下流側側面27に圧接される。このため、第1のキー部材32が取付溝2aの下 流側側面27に密着すると、取付溝2aと外輪部22との間隙をシールするよう になっている。
【0026】 第1のキー部材32は、図3に示すように周方向に多数分割されたキー割り片 32A〜32Nから構成される。各キー割り片32A〜32Nは軸方向断面がT 字状に形成される。また、各キー割り片32A〜32Nは、軸方向各側面に突部 33とこの突部33に摺動自在に嵌合する摺動溝34がそれぞれ形成される。こ れら突部33と摺動溝34とがそれぞれ嵌合されて第1のキー部材32を構成す る。各キー割り片32A〜32Nは軸方向から力を受けるとそれぞれ独立して軸 方向に変位可能に摺動する。
【0027】 各キー割り片32A〜32Nの軸方向の変位量M1は、取付溝2aと外輪部2 2との間の軸方向間隙(CL1 +CL2 )より大きく設定されている(図2参照)。 そして、各キー割り片32A〜32Nは、所定の変位量M1分外方に変位すると 、各キー割り片32A〜32Nの径方向突出部35が周側溝30の突部30Cに 規制され、キー割り片32A〜32Nが周側溝30から脱落するのを防止するよ うになっている。 次に、上記第1の実施例に係る蒸気タービンのノズルダイアフラムの作用につ いて説明する。
【0028】 蒸気タービンの組付け時、ノズルダイアフラム20を取付溝2aに取り付ける 際、取付溝2aと外輪部22との間には所定の間隙(CL1 + CL2)が形成され、 第1のキー部材32が周側溝30の内方に弾性変位するため、外輪部22が取付 溝2aに円滑に挿入される。
【0029】 蒸気タービンの運転中、ノズルダイアフラム20前後の差圧(P1−P2)が小さ く、外輪部22の下流側側面22Aと取付溝2aの下流側側面27との間に間隙 CL2 がある場合、第1のキー部材32は、コイルばね31により取付溝2aの下 流側側面27にばね附勢されて密着する。このため、取付溝2aとノズルダイア フラム20の外輪部22との間隙CL2 がシールされ、内部ケーシング2側からの 蒸気の漏洩を防止する。
【0030】 また、蒸気タービンの運転中、ノズルダイアフラム20前後の差圧(P1−P2) が大きく、ノズルダイアフラム20が下流側に押圧され外輪部22の下流側側面 22Aと取付溝2aの下流側側面27とが密着すると、第1のキー部材32は周 側溝30内に収容され、取付溝2aとノズルダイアフラム20の外輪部22側が シールされる。
【0031】 さらに、内部ケーシング2の不均等な熱膨張や収縮により取付溝2aの下流側 側面27が変形しても、その変形に応じてキー割り片32A〜32Nがそれぞれ 独立して取付溝2aの下流側側面27にばね附勢される。このため、たとえ、取 付溝2aの下流側側面27が変形しても、その変形に応じてシールすることがで き、シール面の全周に亘り確実にシール機能を果たす。
【0032】 また、第1のキー部材32は、取付溝2aの下流側側面27に常時押圧されて 密着しているので、蒸気タービンが起動から停止に至る過渡的変化を含めて発生 する取付溝2aの下流側側面27の変化に対しても、その変化に追随し、良好な シール性能を発揮する。 図4は、上記第1の実施例の変形例を示すもので、図1ないし図3と同一部分 又は相当部分には同一符号を付してその説明は省略する。
【0033】 外輪部22の下流側側面22Aには、周方向に側溝40が形成され、この周側 溝40内に弾性体としてのコイルばね41を介してリング状の第2のキー部材4 2が装着される。シール手段は、環状溝40、コイルばね41および第2のキー 部材により構成される。
【0034】 第2のキー部材42の下流側端面42aは、コイルばね41のばね附勢力によ り取付溝2aの下流側側面27に圧接される。このため、第2のキー部材42が 取付溝2aの下流側側面27に密着すると、取付溝2aと外輪部22とをシール するようになっている。
【0035】 第2のキー部材42は、周方向に多数分割されたキー割り片42A〜42Nか ら構成される。各キー割り片42A〜42Nは、図4に示すように軸方向断面が D字状に形成される。また、各キー割り片42A〜42Nは、上記第1の実施例 と同様に、軸方向各側面に軸方向に摺動自在な係止部(図示せず)をそれぞれ備 えている。これら係止部がそれぞれ嵌合されて第2のキー部材42を構成する。 このため、各キー割り片42A〜42Nは軸方向から力を受けるとそれぞれ独立 して軸方向に変位可能に摺動する。
【0036】 各キー割り片42A〜42Nが軸方向に変位する変位量M2は、取付溝2aと 外輪部22との間の軸方向間隙(CL3 +CL4 )より大きく設定されている。そし て、各キー割り片42A〜42Nは、下流側端面42aが取付溝2aの下流側側 面27に当接して押圧され、外輪部22の軸方向変位に応じて外輪部22と相対 変位可能に周側溝40内を摺動するようになっている。 次に、上記変形例に係る蒸気タービンのノズルダイアフラムの作用について説 明する。
【0037】 蒸気タービンの組付け時、ノズルダイアフラム20を取付溝2aに取り付ける 際、取付溝2aと外輪部22との間には所定の間隙(CL3 + CL4)が形成され、 第2のキー部材42が周側溝40の内方に弾性変位するため、外輪部22が取付 溝2aに円滑に挿入され、かじり付きが抑止される。
【0038】 蒸気タービンの運転中、ノズルダイアフラム20前後の差圧(P1−P2)が小さ く、外輪部22の下流側側面22Aと取付溝2aの下流側側面27との間に間隙 CL4 がある場合、外輪部22側の第2のキー部材42は、コイルばね41により 取付溝2aの下流側側面27にばね附勢され密着する。このため、取付溝2aと ノズルダイアフラム20の外輪部22側がシールされる。
【0039】 また、蒸気タービンの運転中、ノズルダイアフラム20前後の差圧(P1−P2) が大きく、ノズルダイアフラム20が下流側に押圧され外輪部22の下流側側面 22Aと取付溝2aの下流側側面27とが密着すると、第2のキー部材42は周 側溝40内に収容され、取付溝2aとノズルダイアフラム20の外輪部22側が シールされる。
【0040】 さらに、内部ケーシング2の不均等な熱膨張や収縮により取付溝2aの下流側 径方向側面27が変形しても、その変形に応じてキー割り片42A〜42Nがそ れぞれ独立して取付溝2aの下流側側面27にばね附勢される。このため、たと え、取付溝2aの下流側側面27が変形しても、その変形に応じて確実にシール 性能を果たす。
【0041】 なお、上記実施例および変形例とも、蒸気タービンの初段に用いられるノズル ダイアフラムについて述べたが、これに限られるものではなく、他のタービン段 落にも適用可能なことはいうまでもない。
【0042】 次に、本考案の第2の実施例に係る蒸気タービンのダイアフラムについて図5 を参照して説明する。なお、図1ないし図4と同一部分又は相当部分には同一の 符号を付してその説明は省略する。
【0043】 この蒸気タービンは複流タービンであり、タービンケーシングは図示しない外 部ケーシング内に内部ケーシング2が収容され、この内部ケーシング2内にター ビン段落が収容される。このうち、初段のタービン段落を構成する静止部の内部 ケーシング2には周方向に取付溝2a,2bが形成され、この取付溝2a,2b には、ノズルダイアフラム50が挿入される。ノズルダイアフラム50は、ノズ ル51を保持する外輪部52,52と内輪部54とから構成される。
【0044】 内輪部54はロータ3の凹部に配置され、内輪部54のロータ3に面した内周 側にはシール部材(図示せず)が設けられロータ3側からの蒸気の漏洩を防止し ている。
【0045】 ところで、外輪部52,52は、それぞれ図5に示すように取付溝2a,2b の溝幅より短く設定される。このため、外輪部52,52が取付溝2a,2bに 挿入されて取り付けられると、上流側に所定の軸方向間隙CL5,CL6 を確保するよ うになっている。
【0046】 また、内輪部54の中央部には、高温用蛇腹で構成される弾性部材としての金 属ベロー55が二重筒構造に設けられる。外輪部52,52の下流側側面52a ,52bは、蒸気入口部4から内部ケーシング2内に高圧の蒸気が導入されると 、蒸気通路上下流間の差圧により、金属ベロー55が弾性的に伸長し、取付溝2 a,2bの下流側側面26,27にそれぞれ圧接される。このため、外輪部52 ,52が差圧により取付溝2a,2bの下流側側面26,27に密着すると、取 付溝2a,2bと外輪部52,52との間をシールするようになっている。 次に、上記第2の実施例に係る蒸気タービンのノズルダイアフラムの作用につ いて説明する。
【0047】 蒸気タービンの組付け時、ノズルダイアフラム50を取付溝2a,2bに取り 付ける際、取付溝2a,2bと外輪部52,52との間には所定の間隙CL5,CL6 が形成され、外輪部52,52が取付溝2a,2bに円滑に挿入され、かじり付 きが抑止される。
【0048】 蒸気タービンの運転中、ノズルダイアフラム50前後の差圧(P1−P2)の大小 に関係なく、外輪部52,52の下流側側面52a,52bと取付溝2a,2b の下流側側面26,27とがそれぞれ密着する。このため、内部ケーシング側か らの蒸気の漏洩を防止する。
【0049】 なお、上記各実施例および変形例とも、コイルばねのばね定数およびベローの 弾性定数はノズルダイアフラム前後の差圧(P1−P2)により決定され、蒸気ター ビンの定格運転時にも、充分な面圧を確保するようになっている。
【0050】 さらに、上記各実施例および変形例とも、外輪部側が取付溝内の下流側側面に 常時密着しているため、蒸気タービン内に導入される蒸気圧力の変動によりノズ ルダイアフラムが振動を起こしても、その振動を抑制することができる。
【0051】
【考案の効果】
以上に述べたように、本考案に係る蒸気タービンのノズルダイアフラムは、取 付溝と外輪部との間に空隙を溝幅方向に形成するとともに、取付溝の側方シール 面を気密にシールする弾性変位可能なシール手段を外輪部側に設けたことにより 、蒸気タービンの組付け時外輪部が溝に円滑に挿入されるので、かじり付きを抑 止することができ、蒸気タービン組み付け時の作業性を向上させることができる 。
【0052】 さらに、ケーシングの不均等な熱膨張や収縮により取付溝の側面が変形しても 、その変形に応じて外輪部側を取付溝に密着させることができるので、シール性 能を向上させることができ、蒸気タービンの漏洩損失を低減化し、蒸気タービン の性能を向上させることができる。
【0053】 また、本考案に係る蒸気タービンのノズルダイアフラムは、取付溝と外輪部と の間に空隙を溝幅方向に形成するとともに、外輪部を溝幅方向に附勢させて前記 取付溝の側方シール面を気密にシールする弾性部材を内輪部に設けたことにより 、複流低圧タービンの初段に用いられるノズルダイアフラムをケーシングに組み 付ける際、外輪部が溝に円滑に挿入されるので、かじり付きを抑止することがで き、蒸気タービン組み付け時の作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例に係る蒸気タービンのノ
ズルダイアフラムが組み込まれた蒸気タービンの全体を
示す縦断面図。
【図2】図1の要部を拡大して示す要部拡大縦断面図。
【図3】図2のノズルダイアフラムにシール手段として
の第1のキー部材が取り付けられた状態を示す一部破断
斜視図。
【図4】第1の実施例の変形例の要部を拡大して示す要
部拡大縦断面図。
【図5】本考案の第2の実施例に係る蒸気タービンのノ
ズルダイアフラムの要部を拡大して示す要部拡大縦断面
図。
【符号の説明】
1 外部ケーシング 2 内部ケーシング 2A〜2N,2a〜2n 取付溝 20,50 ノズルダイアフラム 22,52,52 外輪部 23,54 内輪部 CL1 〜CL6 間隙(空隙) 30,40 周側溝(シール手段) 31,41 コイルばね(シール手段) 32 第1のキー部材(シール手段) 42 第2のキー部材(シール手段) 55 金属ベロー(弾性部材)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タービンケーシング内に穿設された取付
    溝に挿入される外輪部を備えた蒸気タービンのノズルダ
    イアフラムにおいて、前記取付溝と前記外輪部との間に
    空隙を溝幅方向に形成するとともに、前記取付溝の側方
    シール面を気密にシールする弾性変位可能なシール手段
    を前記外輪部側に設けたことを特徴とする蒸気タービン
    のノズルダイアフラム。
  2. 【請求項2】 複流タービンのタービンケーシング初段
    に穿設された取付溝に挿入される外輪部と、この外輪部
    とノズルを介して一体に設けられた内輪部とを備えた蒸
    気タービンのノズルダイアフラムにおいて、前記取付溝
    と前記外輪部との間に空隙を溝幅方向に形成するととも
    に、前記外輪部を溝幅方向に附勢させて前記取付溝の側
    方シール面を気密にシールする弾性部材を前記内輪部に
    設けたことを特徴とする蒸気タービンのノズルダイアフ
    ラム。
JP5083991U 1991-07-02 1991-07-02 蒸気タービンのノズルダイアフラム Pending JPH056101U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0261632U (ja) * 1988-10-28 1990-05-08
JP2017172453A (ja) * 2016-03-23 2017-09-28 株式会社東芝 蒸気タービン
US11992388B2 (en) 2017-06-21 2024-05-28 Sdc U.S. Smilepay Spv Dental impression kit and methods therefor

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