JPH0561232U - 鋼製柱の柱脚構造 - Google Patents

鋼製柱の柱脚構造

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JPH0561232U
JPH0561232U JP6686592U JP6686592U JPH0561232U JP H0561232 U JPH0561232 U JP H0561232U JP 6686592 U JP6686592 U JP 6686592U JP 6686592 U JP6686592 U JP 6686592U JP H0561232 U JPH0561232 U JP H0561232U
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anchor bolt
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春三 菊川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アンカーボルトの寸法誤差を吸収し、柱脚金
物の曲げ耐力を向上させる。 【構成】 鋼製柱1の下端部に取り付けた柱脚金物2
を、アンカーボルト4によって基礎コンクリートに結合
してなる柱脚構造であって、アンカーボルト4はその全
長のうち上部の柱脚金物2のボルト孔21を貫通する部
分、すなわち上部アンカーボルト42と下部アンカーボル
ト41とを連結スリーブ43により結合してなり、上部アン
カーボルト42は高力ボルト、下部アンカーボルト41はね
じ鉄筋により構成される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、鋼構造もしくは鉄骨鉄筋コンクリート構造の建築物における鋼製柱 (その周囲にコンクリートその他の被覆をしたものや、合成構造のものも含む) の柱脚構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、鋼構造もしくは鉄骨鉄筋コンクリート構造の建築物における鋼製柱は、 その下端部に取り付けた柱脚金物と称する金物とアンカーボルトを介して地中梁 あるいは基礎コンクリートに固定される。図4は、特開平2-256741号公報におい て従来の技術として示されている典型的な柱脚構造の一例で、鋼製柱1の下端部 に柱脚金物2を溶接し、アンカーボルト4により基礎コンクリート3と緊結する もので、レベル調整モルタル5上に柱1を立設してアンカーボルト4を締付けた 後、柱脚金物2下部全面にわたり充填モルタル6が打設される。
【0003】 この構造においては、鋼製柱に作用する曲げモーメントは柱脚金物2の曲げ抵 抗を介してアンカーボルト4の引張力として伝達される。従って、柱脚部と基礎 コンクリートとを強固に固定するためにはアンカーボルト4に充分な太さが必要 である。このアンカーボルト4が挿入される柱脚金物2のボルト孔21は、ボルト 径に隙間分を加えた寸法が必要であるが、柱脚金物2のボルト孔21の孔明け位置 誤差、さらにアンカーボルト4の植え込み位置誤差等をアンカーボルト4とボル ト孔21の隙間で吸収しようとすると一層大きい寸法の孔とせねばならず、柱脚金 物2の曲げ耐力を低下させる結果となる。
【0004】 そこで、これらの寸法誤差をボルト孔21の寸法を大きくすることなく吸収する 工夫として、特公昭55-6131 号公報によれば、鋼製柱1のベースプレート22とア ンカーボルト4との中間に図5に示すような柱脚支持装置23を設けている。この 柱脚支持装置23の上板24には柱脚ベースプレート22との結合ボルト26の貫通する 長孔が、また下板25にはアンカーボルト4の貫通する長孔がそれぞれ直交する状 態で穿設されており、この直交する長孔によってあらゆる方向の寸法誤差を吸収 できるようになっている。また、特開昭63-83322号公報によれば、図6に示すよ うに、上面にルーズ孔を設けた接合金具27を用いて、この接合金具27下部のめね じ部をアンカーボルト4にねじ込み結合し、鋼製柱1下部のベースプレートと接 合金具27とを結合する結合ボルト26は接合金具上部のルーズ孔内で固定するよう にして寸法誤差を吸収している。
【0005】 これらの手段によれば、寸法誤差の問題は解決するけれども、使用する柱脚支 持装置23や接合金具27等の補助金物の剛性を高めることが重要であり、補助金物 と柱脚金物との接触面の平行度の精度を満たすことが現実にはきわめて困難であ るという問題点がある。 一方、特公平2-14496 号公報により、アンカーボルトに軸力を導入して柱脚部 に剛性を付与することが提案されている。図7に示すように、アンカーボルト4 は軸部4aと周囲のコンクリート3との付着をなくした不拘束部4bを設けた軸方向 不拘束状態で柱脚金物2を緊結し、柱脚に離間モーメントが存在するようにする ため、このアンカーボルト4に降伏応力度の0.15〜1.2 倍の応力度が発生するよ うに導入張力を付与して緊結している。つまり、アンカーボルト4と基礎コンク リート3との付着の縁を切ることにより、ボルト軸力低下に関する経年劣化の緩 和を図っている。7はアンカーフレームである。ただし、この公報には、いかに して上記の不拘束状態を実現するかの具体的な構成は開示されていない。
【0006】 この方法によると、アンカーボルトは強度的性能を十分に発揮し、柱脚に発生 する曲げモーメントに対しても良好な性能を確保でき、耐震製の低下を防止でき るけれども、さきの各例で見られたようなアンカーボルト4の寸法誤差の吸収に 関しては何ら解決がなされていない。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上記の諸問題を解消し、柱脚金物の曲げ耐力を低下させないでしか も寸法誤差を吸収できる鋼製柱の柱脚構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案の第1ないし第3の柱脚構造は、鋼製柱の下端部に取り付けた柱脚金物 を、アンカーボルトによって基礎コンクリートに結合してなる柱脚構造であって 、前記アンカーボルトの全長のうち少なくとも上部の柱脚金物のボルト孔を貫通 する部分が高力ボルトで構成されていることを特徴とする。
【0009】 また、本考案の第4ないし第5の柱脚構造は、鋼製柱の下端部に取り付けた柱 脚金物をアンカーボルトによって基礎コンクリートに結合してなる柱脚構造であ って、前記アンカーボルトが貫通する管状の支柱を相互に連結してなるアンカー フレームを前記基礎コンクリート内に埋設させて構成したことを特徴とする。
【0010】
【作 用】
本考案の第1ないし第3の柱脚構造によれば、アンカーボルトの全長のうち少 なくとも上部の柱脚金物のボルト孔を貫通する部分が高力ボルトで構成されてい ることにより、柱脚金物のボルト孔を従来よりも小径となるので、柱脚金物の曲 げ耐力を向上させることができる。また、柱脚金物の締付けに高力ボルトを使用 することにより、締付け力の管理が容易となり、柱脚の固定度の信頼性も向上す る。
【0011】 また、本考案の第4ないし第5の柱脚構造によれば、アンカーボルトが貫通す る管状の支柱を相互に連結してなるアンカーフレームを前記基礎コンクリート内 に埋設させ、この支柱内にアンカーボルトを貫通させ、支柱下部の支圧板と地上 の柱脚金物とでアンカーボルトを締付けるようにしたから、吸収できるアンカー ボルトの寸法誤差がきわめて大きくなり、柱脚の固定度の信頼製が向上するとと もに、施工能率が向上する。
【0012】
【実施例】 実施例1 図1に本考案の第1の実施例である柱脚構造を示す。さきの図4と共通する部 品については同じ符号を使用している。図4と異なるのはアンカーボルト4の関 係である。本実施例においては、基礎コンクリート3中に埋設された下部アンカ ーボルト41は、連結スリーブ43を介して上部アンカーボルト42と連結されている 。下部アンカーボルト41は、異形棒鋼の一種であるねじ鉄筋をそのままアンカー ボルトとして使用している。上部アンカーボルト42は引張強度80〜100kgf/mm2 程度の高力ボルトである。下部アンカーボルト41の径を50mm前後とすると、上部 アンカーボルトの径は24mm以下とすることが可能であり、さきに説明した寸法誤 差吸収に要する隙間を 6mmとしても、柱脚金物のボルト孔21は30mmあればよいこ とになり、従来のアンカーボルト径50mmに対するボルト孔56mmと比較してボルト 孔が大幅に小径化される。
【0013】 連結スリーブ43は、異形棒鋼の接続に使用するねじジョイントと類似のもので 、この実施例では下部アンカーボルト41がねじ鉄筋であるから、これに対応する めねじ部を有し、上部アンカーボルト42側にはこの高力ボルトに対応するめねじ 部を加工してある。上下アンカーボルト41、42と連結スリーブ43との締結を確実 にするため、連結スリーブ43の上下にはそれぞれ下部ロックナット44、上部ロッ クナット45を使用する。下部アンカーボルト41がねじ鉄筋以外の通常の異形棒鋼 である場合には、異形棒鋼の接続に一般的に使用される連結スリーブを下部アン カーボルト41に予め圧着により取り付けておけばよい。
【0014】 本実施例におけるアンカーボルトは、全長のうち少なくとも上部の柱脚金物の ボルト孔を貫通する部分が高力ボルトで構成されていることが必要であって、下 部については上記実施例のようにねじ鉄筋あるいは通常の異形棒鋼でよいが、全 長が高力ボルトであっても差し支えはない。この場合は前記実施例のような連結 スリーブが不要であるのは、いうまでもない。
【0015】 また、図1においては、柱脚金物2の底辺の厚みをほぼ均一としているけれど も、図2に示すように鋼製柱1との継手部へ向かって底辺の厚みを増してやると 、柱脚金物2の曲げ耐力がいっそう向上するので好ましい。このような場合は柱 脚金物を鋳造もしくは鍛造で製造する必要がある。 本実施例の柱脚構造による柱部分の架設は、以下の手順により行う。 1)下部アンカーボルト41をアンカーフレーム等により位置決めして、基礎コン クリート3を打設する。 2)レベル調整モルタル5を設置し、その上面高さを所定値に調整する。 3)下部アンカーボルト41の頂部に連結スリーブ43および上部アンカーボルト41 を接続し、締め付ける。 4)予め柱脚金物2を溶接により取り付けた鋼製柱1をレベル調整モルタル5上 に建て込む。 5)基礎コンクリート3と柱脚金物2との間に充填モルタル6を打設する。 6)上部アンカーナット46を締付ける。
【0016】 これにより、柱脚金物2と基礎コンクリート3とは完全に一体化され、鋼構造 建築における高力ボルト接合と同等の力学的挙動の発現が期待できる。すなわち 、柱脚金物2は高力ボルトを通して基礎コンクリート3と緊結されることにより 、このボルトが降伏して柱脚金物2と基礎コンクリート3とが離間しない限り、 柱脚部分の曲げ剛性は完全剛に近い状態が保持されるのである。
【0017】 実施例2 本考案の第2の実施例を図3により説明する。図3(a)はその柱脚部分の縦 断面図である。これまでの図と共通する部品については同じ符号を使用する。鋼 製柱1は柱脚金物2に溶接接合されている。柱脚金物2は、アンカーボルト4に より基礎コンクリート3と緊結されているが、図4と異なるところは、アンカー ボルト4が直接基礎コンクリート3内に埋設されているのではなく、アンカーフ レーム7を介して結合されている点であり、アンカーフレーム7は、管状材より なる支柱71、この上下に固定されている支圧板72、72' ならびに図示しないが各 アンカーボルト毎の支柱71を連結して一体化する梁状材より構成される。また、 支圧板72、72' と上下ナット42、44の中間には座金73、73' が挿入される。
【0018】 本実施例における施工手順はつぎのとおりである。 1)アンカーボルト4の予定位置にアンカーフレーム7を設置する。アンカーボ ルト4はアンカーフレーム7の支柱71内にセットしておく。 2)アンカーフレーム7の周囲に基礎コンクリート3を打設する。このとき、図 3に示すように、基礎コンクリート3の上面が上部支圧板72' よりも高くならな いことが必要である。 3)レベル調整ブロック5に柱脚金物2を載置して鋼製柱1を設置し、アンカー ボルト4の仮締めを行う。 4)レベル調整、センタリング調整等の建入れ直しを行う。このとき、各アンカ ーボルト4はアンカーフレーム7の上下支圧板72、72' の孔径とアンカーボルト 4の外径との隙間の範囲で水平方向に移動可能である。 5)レベル調整、センタリング調整等の建入れ直しを完了したら、基礎コンクリ ート3と柱脚金物2との間に無収縮の充填モルタル6を打設する。このとき、充 填モルタル6がアンカーフレーム7の支柱71内に流入しないようにしてモルタル 量を節約するためには、上部座金73' の孔径がアンカーボルト4の外径にほぼ等 しいことが望ましい。
【0019】 このように、本実施例においては、アンカーボルト4の寸法誤差はアンカーフ レーム7の上下支圧板72、72' の孔径とアンカーボルト4の外径との隙間の範囲 で水平方向に移動可能であり、上下支圧板72、72' の孔径は支柱71の内径を限度 に大きくすることができるが、脚部の耐力の面からは特に下部支圧板72の孔径は あまり大きくないほうが有利であり、アンカーボルト4の外径の2倍程度が一応 の限度と考えられる。この場合、アンカーボルト4の許容寸法誤差は片側でボル ト径の1/2であり、従来の柱脚金物のボルト孔による許容誤差等と比較すると きわめて大きい誤差を吸収できることがわかる。
【0020】 また、アンカーフレーム7の支柱71の外表面に突起を設けたり、高力ボルトの 摩擦継手に要求されているような粗面とすることにより、アンカーフレーム7と 基礎コンクリート3との付着効果を高めることができ、より強固な脚部構造が実 現する。 さらに、図3(b)に示したように、下部支圧板72の外表面ならびに下部座金 73の接触部を球面とすれば、アンカーボルト4に偏芯力が作用しないため、脚部 の力学的性状が安定するので好ましい。
【0021】
【考案の効果】
本考案の第1ないし第3の柱脚構造によれば、吸収する寸法誤差は同等として 、柱脚金物のボルト孔が従来よりも小径となるので、柱脚金物の曲げ耐力が向上 する。また、柱脚金物の締付けに高力ボルトを使用することにより、締付け力の 管理が容易となり、柱脚の固定度の信頼性も向上する。
【0022】 また、本考案の第4ないし第5の柱脚構造によれば、吸収する寸法誤差がきわ めて大きくなり、柱脚の固定度の信頼性が向上するとともに、施工能率が向上す るというすぐれた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の構成を示す断面図である。
【図2】本考案に用いられる柱脚金物の一実施例の断面
図である。
【図3】本考案の他の実施例の構成を示す断面図であ
る。
【図4】鋼製柱の柱脚構造の従来例を示す断面図であ
る。
【図5】鋼製柱の柱脚構造の他の従来例を示す断面図で
ある。
【図6】鋼製柱の柱脚構造のさらに他の従来例を示す断
面図である。
【図7】鋼製柱の柱脚構造のさらに他の従来例を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 鋼製柱 2 柱脚金物 21 ボルト孔 3 基礎コンクリート 4 アンカーボルト 41 下部アンカーボルト 42 上部アンカーボルト 43 連結スリーブ 5 レベル調整モルタル 6 充填モルタル 7 アンカーフレーム 71 支柱 72、72' 支圧板 73、73' 座金

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼製柱の下端部に取り付けた柱脚金物を
    アンカーボルトによって基礎コンクリートに結合してな
    る柱脚構造であって、前記アンカーボルトの全長のうち
    少なくとも上部の柱脚金物のボルト孔を貫通する部分が
    高力ボルトで構成されていることを特徴とする鋼製柱の
    柱脚構造。
  2. 【請求項2】 鋼製柱の下端部に取り付けた柱脚金物を
    アンカーボルトによって基礎コンクリートに結合してな
    る柱脚構造であって、前記アンカーボルトの全長のうち
    上部の柱脚金物のボルト孔を貫通する部分が高力ボルト
    よりなり、異形棒鋼よりなる下部アンカーボルトと連結
    スリーブにより結合して構成されていることを特徴とす
    る鋼製柱の柱脚構造。
  3. 【請求項3】 鋼製柱の下端部に取り付けた柱脚金物を
    アンカーボルトによって基礎コンクリートに結合してな
    る柱脚構造であって、前記アンカーボルトの全長のうち
    少なくとも上部の柱脚金物のボルト孔を貫通する部分が
    高力ボルトで構成されているとともに、前記柱脚金物の
    底辺の厚みを、ボルト孔の内側から柱との接続部へ向か
    ってほぼ一定の勾配により増大させたことを特徴とする
    鋼製柱の柱脚構造。
  4. 【請求項4】 鋼製柱の下端部に取り付けた柱脚金物を
    アンカーボルトによって基礎コンクリートに結合してな
    る柱脚構造であって、前記アンカーボルトが貫通する管
    状の支柱を相互に連結してなるアンカーフレームを前記
    基礎コンクリート内に埋設させて構成したことを特徴と
    する鋼製柱の柱脚構造。
  5. 【請求項5】 アンカーフレームの支柱の外表面に突起
    を設けるなどの付着効果を増大させる手段を施した請求
    項4記載の鋼製柱の柱脚構造。
JP6686592U 1991-11-22 1992-09-25 鋼製柱の柱脚構造 Pending JPH0561232U (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003049487A (ja) * 2001-08-06 2003-02-21 Sumitomo Constr Co Ltd 鋼部材とコンクリート部材との接合構造
JP2013044204A (ja) * 2011-08-25 2013-03-04 Asahi Kasei Construction Materials Co Ltd 立上がりブロックの施工方法
JP2013241729A (ja) * 2012-05-17 2013-12-05 Okabe Co Ltd コンクリートと鉄骨との接合構造
JP2018104945A (ja) * 2016-12-26 2018-07-05 センクシア株式会社 柱脚構造
JP2021123863A (ja) * 2020-01-31 2021-08-30 大和ハウス工業株式会社 アンカーボルト鉛直据付治具及びアンカーボルトの鉛直据付方法

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