JPH0561487A - 能動型騒音制御装置 - Google Patents
能動型騒音制御装置Info
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- JPH0561487A JPH0561487A JP3220663A JP22066391A JPH0561487A JP H0561487 A JPH0561487 A JP H0561487A JP 3220663 A JP3220663 A JP 3220663A JP 22066391 A JP22066391 A JP 22066391A JP H0561487 A JPH0561487 A JP H0561487A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】乗員が少ない場合に、乗員の存在する位置での
消音効果を向上させて快適な音響空間を形成する。 【構成】車両1の車室2の座席8FL〜8RRに着座セ
ンサ9FL〜9RRを配置すると共に、各座席8FL〜
8RRに対向させて残留騒音検出手段としてのマイクロ
フォン6FL〜6RRを配置し、さらに車室2内に制御
音源としてのラウドスピーカ5a,5bを配置する。そ
して、コントローラ15で、着座センサ9FL〜9RR
の着座検出信号SFL〜SRRがオフ状態即ち着座していな
い座席に対応するマイクロフォン6FL〜6RRの残留
騒音検出信号e1 〜e4 の評価関数Jに対する重み係数
a〜dを小さくして、着座している座席に対する消音効
果をを車室全体に対して消音効果を発揮する場合より大
きくして、快適な個別音響空間を形成する。
消音効果を向上させて快適な音響空間を形成する。 【構成】車両1の車室2の座席8FL〜8RRに着座セ
ンサ9FL〜9RRを配置すると共に、各座席8FL〜
8RRに対向させて残留騒音検出手段としてのマイクロ
フォン6FL〜6RRを配置し、さらに車室2内に制御
音源としてのラウドスピーカ5a,5bを配置する。そ
して、コントローラ15で、着座センサ9FL〜9RR
の着座検出信号SFL〜SRRがオフ状態即ち着座していな
い座席に対応するマイクロフォン6FL〜6RRの残留
騒音検出信号e1 〜e4 の評価関数Jに対する重み係数
a〜dを小さくして、着座している座席に対する消音効
果をを車室全体に対して消音効果を発揮する場合より大
きくして、快適な個別音響空間を形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、騒音源からの騒音が伝
達される所定空間に、制御音源からの制御音を発生させ
て、両者を干渉させることにより騒音エネルギーを減衰
させる能動型騒音制御装置に関する。
達される所定空間に、制御音源からの制御音を発生させ
て、両者を干渉させることにより騒音エネルギーを減衰
させる能動型騒音制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の能動型騒音制御装置としては、例
えば特表平1−501344号公報及び英国公開特許公
報2149614号記載の装置が知られている。これら
の装置は、航空機の客室やこれに類する閉空間に適用さ
れるもので、閉空間内に配設された複数のラウドスピー
カ(制御音源)及びマイクロフォン(残留騒音検出手
段)と、閉空間の外部に位置するエンジン等の単一の騒
音源の周波数を検出する周波数検出手段と、前記複数の
マイクロフォンからの検出信号,及び前記周波数検出手
段からの検出信号に基づき前記複数のラウドスピーカの
駆動を制御する信号出力器とを備えた構造であって、例
えば複数のマイクロフォンの検出信号(音圧)の二乗和
を評価関数として、この評価関数を最小にするように適
応制御を行っている。これによって、ラウドスピーカか
ら放射される制御音と、騒音源から伝達した騒音とが干
渉して騒音エネルギが減衰し、もって閉空間内の音圧レ
ベルを最小にするようにしている。
えば特表平1−501344号公報及び英国公開特許公
報2149614号記載の装置が知られている。これら
の装置は、航空機の客室やこれに類する閉空間に適用さ
れるもので、閉空間内に配設された複数のラウドスピー
カ(制御音源)及びマイクロフォン(残留騒音検出手
段)と、閉空間の外部に位置するエンジン等の単一の騒
音源の周波数を検出する周波数検出手段と、前記複数の
マイクロフォンからの検出信号,及び前記周波数検出手
段からの検出信号に基づき前記複数のラウドスピーカの
駆動を制御する信号出力器とを備えた構造であって、例
えば複数のマイクロフォンの検出信号(音圧)の二乗和
を評価関数として、この評価関数を最小にするように適
応制御を行っている。これによって、ラウドスピーカか
ら放射される制御音と、騒音源から伝達した騒音とが干
渉して騒音エネルギが減衰し、もって閉空間内の音圧レ
ベルを最小にするようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の能動型振動制御装置にあっては、1つの閉空間内に
複数の制御音源(ラウドスピーカ)及び複数のマイクロ
フォンを配置し、これらを1つの制御装置で制御するよ
うにして、閉空間全体としての騒音の低減を図るように
しているが、個々の乗車空間毎の騒音減衰制御ではな
く、閉空間の全体の騒音レベルを低下させるため、個々
の乗車空間での騒音の低減に一定の限度があり、乗員の
好みに応じた音圧レベルまで騒音を低下させることがで
きないという未解決の課題がある。
来の能動型振動制御装置にあっては、1つの閉空間内に
複数の制御音源(ラウドスピーカ)及び複数のマイクロ
フォンを配置し、これらを1つの制御装置で制御するよ
うにして、閉空間全体としての騒音の低減を図るように
しているが、個々の乗車空間毎の騒音減衰制御ではな
く、閉空間の全体の騒音レベルを低下させるため、個々
の乗車空間での騒音の低減に一定の限度があり、乗員の
好みに応じた音圧レベルまで騒音を低下させることがで
きないという未解決の課題がある。
【0004】本発明は、上記従来例の未解決の課題に着
目してなされたものであり、乗員が不在の領域での消音
効果を小さくすることにより、乗員が存在する領域に騒
音減衰効果を集中させることにより、より快適を音響空
間を形成することができる能動型騒音制御装置を提供す
ることを目的としている。
目してなされたものであり、乗員が不在の領域での消音
効果を小さくすることにより、乗員が存在する領域に騒
音減衰効果を集中させることにより、より快適を音響空
間を形成することができる能動型騒音制御装置を提供す
ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る能動型騒音制御装置は、図1に示す
ように、所定空間内で騒音源から伝達される騒音に対し
て干渉する制御音を発生する制御音源と、前記所定空間
内の残留騒音を検出する複数の残留騒音検出手段と、前
記騒音源の騒音発生状態を検出する騒音発生状態検出手
段と、該騒音発生状態検出手段及び残留騒音検出手段の
検出値に基づいて評価関数としての残留騒音検出手段の
検出値の自乗和を最小とするように前記制御音源を駆動
する駆動信号を出力する制御手段とを備えた能動型騒音
制御装置において、乗員の乗車状態を検出する乗車検出
手段と、該乗車検出手段で乗員の不在を検出したときに
当該検出点近傍の残留騒音検出手段の検出値の評価関数
に与える重みを小さく変更する評価関数重み変更手段と
を備えたことを特徴としている。
に、請求項1に係る能動型騒音制御装置は、図1に示す
ように、所定空間内で騒音源から伝達される騒音に対し
て干渉する制御音を発生する制御音源と、前記所定空間
内の残留騒音を検出する複数の残留騒音検出手段と、前
記騒音源の騒音発生状態を検出する騒音発生状態検出手
段と、該騒音発生状態検出手段及び残留騒音検出手段の
検出値に基づいて評価関数としての残留騒音検出手段の
検出値の自乗和を最小とするように前記制御音源を駆動
する駆動信号を出力する制御手段とを備えた能動型騒音
制御装置において、乗員の乗車状態を検出する乗車検出
手段と、該乗車検出手段で乗員の不在を検出したときに
当該検出点近傍の残留騒音検出手段の検出値の評価関数
に与える重みを小さく変更する評価関数重み変更手段と
を備えたことを特徴としている。
【0006】また、請求項2に係る能動型騒音制御装置
は、前記評価関数重み変更手段が、重みの変更を車両の
走行開始時にのみ行うように構成したことを特徴として
いる。さらに、請求項3に係る能動型騒音制御装置は、
図2に示すように、所定空間内で騒音源から伝達される
騒音に対して干渉する制御音を発生する制御音源と、前
記所定空間内における座席の上下の残留騒音を個別に検
出する複数の残留騒音検出手段と、前記騒音源の騒音発
生状態を検出する騒音発生状態検出手段と、該騒音発生
状態検出手段及び残留騒音検出手段の検出値に基づいて
評価関数としての残留騒音検出手段の検出値の自乗和を
最小とするように前記制御音源を駆動する駆動信号を出
力する制御手段とを備えた能動型騒音制御装置におい
て、座席の傾動状態を検出する傾動状態検出手段と、前
記傾動状態検出手段の検出値に応じて上下の残留騒音検
出手段の検出値の評価関数に与える重みを変更する評価
関数重み変更手段とを備えたことを特徴としている。
は、前記評価関数重み変更手段が、重みの変更を車両の
走行開始時にのみ行うように構成したことを特徴として
いる。さらに、請求項3に係る能動型騒音制御装置は、
図2に示すように、所定空間内で騒音源から伝達される
騒音に対して干渉する制御音を発生する制御音源と、前
記所定空間内における座席の上下の残留騒音を個別に検
出する複数の残留騒音検出手段と、前記騒音源の騒音発
生状態を検出する騒音発生状態検出手段と、該騒音発生
状態検出手段及び残留騒音検出手段の検出値に基づいて
評価関数としての残留騒音検出手段の検出値の自乗和を
最小とするように前記制御音源を駆動する駆動信号を出
力する制御手段とを備えた能動型騒音制御装置におい
て、座席の傾動状態を検出する傾動状態検出手段と、前
記傾動状態検出手段の検出値に応じて上下の残留騒音検
出手段の検出値の評価関数に与える重みを変更する評価
関数重み変更手段とを備えたことを特徴としている。
【0007】さらにまた、請求項4に係る能動型騒音制
御装置は、図3に示すように、所定空間内で騒音源から
伝達される騒音に対して干渉する制御音を発生する制御
音源と、前記所定空間内における残留騒音を検出する複
数の残留騒音検出手段と、前記騒音源の騒音発生状態を
検出する騒音発生状態検出手段と、該騒音発生状態検出
手段及び残留騒音検出手段の検出値に基づいて評価関数
としての残留騒音検出手段の検出値の自乗和を最小とす
るように前記制御音源を駆動する駆動信号を出力する制
御手段とを備えた能動型騒音制御装置において、座席の
水平回転位置を検出する回転位置検出手段と、前記回転
位置検出手段の検出値に応じて前後の残留騒音検出手段
の検出値の評価関数に与える重みを変更する評価関数重
み変更手段とを備えたことを特徴としている。
御装置は、図3に示すように、所定空間内で騒音源から
伝達される騒音に対して干渉する制御音を発生する制御
音源と、前記所定空間内における残留騒音を検出する複
数の残留騒音検出手段と、前記騒音源の騒音発生状態を
検出する騒音発生状態検出手段と、該騒音発生状態検出
手段及び残留騒音検出手段の検出値に基づいて評価関数
としての残留騒音検出手段の検出値の自乗和を最小とす
るように前記制御音源を駆動する駆動信号を出力する制
御手段とを備えた能動型騒音制御装置において、座席の
水平回転位置を検出する回転位置検出手段と、前記回転
位置検出手段の検出値に応じて前後の残留騒音検出手段
の検出値の評価関数に与える重みを変更する評価関数重
み変更手段とを備えたことを特徴としている。
【0008】
【作用】請求項1に係る能動型騒音制御装置において
は、乗員の着座位置等の乗車状態を乗車検出手段で検出
し、評価関数重み変更手段で乗員が不在である検出点近
傍の残留騒音検出手段の検出値の評価関数に与える重み
を小さく変更することにより、乗員が不在である検出点
近傍の騒音減衰効果を小さくし、乗員が存在する位置で
の騒音減衰効果を大きくして快適な音響空間を形成す
る。
は、乗員の着座位置等の乗車状態を乗車検出手段で検出
し、評価関数重み変更手段で乗員が不在である検出点近
傍の残留騒音検出手段の検出値の評価関数に与える重み
を小さく変更することにより、乗員が不在である検出点
近傍の騒音減衰効果を小さくし、乗員が存在する位置で
の騒音減衰効果を大きくして快適な音響空間を形成す
る。
【0009】また、請求項2に係る能動型騒音制御装置
においては、評価関数重み変更手段での重み変更を車両
の走行開始時にのみ行うことにより、車両の停車中及び
走行中の評価関数の変動による異状音の発生を防止す
る。さらに、請求項3に係る能動型騒音制御装置におい
ては、座席の傾動を傾動検出手段で検出して、着座者の
頭部位置を推定し、この推定結果に基づいて上下に配設
された残留騒音検出手段の評価関数に与える重みを変更
することにより、乗員の頭部位置で適確な騒音減衰効果
を発揮させる。
においては、評価関数重み変更手段での重み変更を車両
の走行開始時にのみ行うことにより、車両の停車中及び
走行中の評価関数の変動による異状音の発生を防止す
る。さらに、請求項3に係る能動型騒音制御装置におい
ては、座席の傾動を傾動検出手段で検出して、着座者の
頭部位置を推定し、この推定結果に基づいて上下に配設
された残留騒音検出手段の評価関数に与える重みを変更
することにより、乗員の頭部位置で適確な騒音減衰効果
を発揮させる。
【0010】さらにまた、請求項4に係る能動型騒音制
御装置においては、ボックスカーのように、座席が水平
回転可能な場合に、その座席の回転位置を回転位置検出
手段で検出することにより、着座者の頭部位置を推定
し、この推定結果に基づいて前後に配設された残留騒音
検出手段の評価関数に与える重みを変更することによ
り、乗員の頭部位置で適確な騒音減衰効果を発揮させ
る。
御装置においては、ボックスカーのように、座席が水平
回転可能な場合に、その座席の回転位置を回転位置検出
手段で検出することにより、着座者の頭部位置を推定
し、この推定結果に基づいて前後に配設された残留騒音
検出手段の評価関数に与える重みを変更することによ
り、乗員の頭部位置で適確な騒音減衰効果を発揮させ
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図4は、本発明を4気筒エンジンを搭載した車両
に適用した場合の一実施例を示す概略構成図である。図
4において、1は車体であって、その車室2の前方に騒
音源としての4気筒エンジン3が配置されている。車室
2内には、例えば前左側座席8FL及び前右側座席8F
Rの下側のフロアパネル上に夫々オーディオ信号を出力
する制御音源を兼ねるラウドスピーカ5a及び5bがそ
の振動膜を上方に向けて配設され、さらに天井の各座席
8FL〜8RRのシートバックSBに対応する位置に夫
々残留騒音検出手段としてのマイクロフォン6FL〜6
RRが配設されている。
する。図4は、本発明を4気筒エンジンを搭載した車両
に適用した場合の一実施例を示す概略構成図である。図
4において、1は車体であって、その車室2の前方に騒
音源としての4気筒エンジン3が配置されている。車室
2内には、例えば前左側座席8FL及び前右側座席8F
Rの下側のフロアパネル上に夫々オーディオ信号を出力
する制御音源を兼ねるラウドスピーカ5a及び5bがそ
の振動膜を上方に向けて配設され、さらに天井の各座席
8FL〜8RRのシートバックSBに対応する位置に夫
々残留騒音検出手段としてのマイクロフォン6FL〜6
RRが配設されている。
【0012】また、エンジン3には、騒音発生状態検出
手段としてのクランク角センサ7が取付けられ、このク
ランク角センサ7から例えばクランク軸が180度回転
する毎に1サイクルの正弦波状信号でなる基準信号とし
てのクランク角検出信号Xが出力される。さらに、各座
席8FL〜8RRのシートクッションSCには、乗員の
着座を検出する例えば感圧素子で構成される乗車検出手
段としての着座センサ9FL〜9RRが埋設され、これ
ら着座センサ9FL〜9RRから乗員の着座時に例えば
オン状態、非着座時にオフ状態となる着座検出信号SFL
〜SRRが出力される。
手段としてのクランク角センサ7が取付けられ、このク
ランク角センサ7から例えばクランク軸が180度回転
する毎に1サイクルの正弦波状信号でなる基準信号とし
てのクランク角検出信号Xが出力される。さらに、各座
席8FL〜8RRのシートクッションSCには、乗員の
着座を検出する例えば感圧素子で構成される乗車検出手
段としての着座センサ9FL〜9RRが埋設され、これ
ら着座センサ9FL〜9RRから乗員の着座時に例えば
オン状態、非着座時にオフ状態となる着座検出信号SFL
〜SRRが出力される。
【0013】そして、マイクロフォン6FL〜6RRか
ら出力される残留騒音検出信号e1 〜e4 がコントロー
ラ15に入力されると共に、クランク角センサ7のクラ
ンク角検出信号X及び着座センサ9FL〜9RRの着座
検出信号SFL〜SRRもコントローラ15に入力される。
コントローラ15は、図5に示すように、クランク角検
出信号XをA/D変換して出力するA/D変換回路21
と、マイクロフォン6FL〜6RRの残留騒音検出信号
e1 〜e4 を増幅する増幅器22FL〜22RRと、こ
れら増幅器22FL〜22RRの増幅出力をA/D変換
して出力するA/D変換回路23FL〜23RRと、各
A/D変換回路21,23FL〜23RRの変換出力及
び各着座センサ9FL〜9RRの着座検出信号SFL〜S
RRが入力されるマイクロコンピュータ26と、このマイ
クロコンピュータ26から出力されるラウドスピーカ5
a,5bの駆動信号y1,y2 をD/A変換して出力する
D/A変換回路27a,27bと、これらD/A変換回
路27a,27bから出力されるアナログ信号を増幅し
てラウドスピーカ5a,5bに供給する増幅器29a,
29bとを備えている。
ら出力される残留騒音検出信号e1 〜e4 がコントロー
ラ15に入力されると共に、クランク角センサ7のクラ
ンク角検出信号X及び着座センサ9FL〜9RRの着座
検出信号SFL〜SRRもコントローラ15に入力される。
コントローラ15は、図5に示すように、クランク角検
出信号XをA/D変換して出力するA/D変換回路21
と、マイクロフォン6FL〜6RRの残留騒音検出信号
e1 〜e4 を増幅する増幅器22FL〜22RRと、こ
れら増幅器22FL〜22RRの増幅出力をA/D変換
して出力するA/D変換回路23FL〜23RRと、各
A/D変換回路21,23FL〜23RRの変換出力及
び各着座センサ9FL〜9RRの着座検出信号SFL〜S
RRが入力されるマイクロコンピュータ26と、このマイ
クロコンピュータ26から出力されるラウドスピーカ5
a,5bの駆動信号y1,y2 をD/A変換して出力する
D/A変換回路27a,27bと、これらD/A変換回
路27a,27bから出力されるアナログ信号を増幅し
てラウドスピーカ5a,5bに供給する増幅器29a,
29bとを備えている。
【0014】マイクロコンピュータ26は、常時、順次
更新されるフィルタ係数Wmiに基づいて基準信号として
のクランク角検出信号Xのたたみ込み演算を行ってラウ
ドスピーカ5a,5bに対する駆動信号y1,y2 を算出
する適応ディジタルフィルタ処理と、クランク角検出信
号Xに基づきマイクロフォン及びスピーカ間の空間伝達
関数の組合せ数に応じて、モデル化したモデル空間伝達
関数に対応するフィルタ係数でフィルタ処理された基準
信号rkm(後述する(6) 式参照)を生成するディジタル
フィルタ処理と、このフィルタ処理された基準信号rkm
と残留騒音検出信号e1 〜e4 とに基づき適応ディジタ
ルフィルタ処理におけるフィルタ係数W miをLMS(Lea
st MeanSquare) アルゴリズムを用いて更新するフィル
タ係数更新処理とを実行すると共に、着座センサ9FL
〜9RRの着座検出信号SFL〜SRRに基づいてフィルタ
係数を更新する場合の評価関数Jの重み係数を変更し
て、乗員が存在する位置の騒音減衰効果が他の領域に比
較して大きくなるように制御する。
更新されるフィルタ係数Wmiに基づいて基準信号として
のクランク角検出信号Xのたたみ込み演算を行ってラウ
ドスピーカ5a,5bに対する駆動信号y1,y2 を算出
する適応ディジタルフィルタ処理と、クランク角検出信
号Xに基づきマイクロフォン及びスピーカ間の空間伝達
関数の組合せ数に応じて、モデル化したモデル空間伝達
関数に対応するフィルタ係数でフィルタ処理された基準
信号rkm(後述する(6) 式参照)を生成するディジタル
フィルタ処理と、このフィルタ処理された基準信号rkm
と残留騒音検出信号e1 〜e4 とに基づき適応ディジタ
ルフィルタ処理におけるフィルタ係数W miをLMS(Lea
st MeanSquare) アルゴリズムを用いて更新するフィル
タ係数更新処理とを実行すると共に、着座センサ9FL
〜9RRの着座検出信号SFL〜SRRに基づいてフィルタ
係数を更新する場合の評価関数Jの重み係数を変更し
て、乗員が存在する位置の騒音減衰効果が他の領域に比
較して大きくなるように制御する。
【0015】ここで、マイクロコンピュータ26の制御
原理を一般式を用いて説明する。今、第k番目のマイク
ロフォン6FL〜6RRが検出した残留騒音検出信号を
ek (n) 、ラウドスピーカ5a及び5bからの制御音
(二次音)が無いときの第k番目のマイクロフォン6F
L〜6RRが検出した残留騒音検出信号をept(n) 、第
m番目のラウドスピーカ5a及び5bと第k番目のマイ
クロフォン6FL〜6RRとの間の伝達関数HkmをFI
R(有限インパルス応答)関数で表したときの第j番目
(j=0,1,2,──Ic - 1 )の項に対応するフィ
ルタ係数をCkmj′、クランク角検出信号をX(n) 、こ
のクランク角検出信号X(n) を入力しm番目のラウドス
ピーカ5a及び5bを駆動する適応ディジタルフィルタ
の第i番目(i=0,1,2,─IF -1)の係数をWmi
とすると、下記(1) 式が成立する。
原理を一般式を用いて説明する。今、第k番目のマイク
ロフォン6FL〜6RRが検出した残留騒音検出信号を
ek (n) 、ラウドスピーカ5a及び5bからの制御音
(二次音)が無いときの第k番目のマイクロフォン6F
L〜6RRが検出した残留騒音検出信号をept(n) 、第
m番目のラウドスピーカ5a及び5bと第k番目のマイ
クロフォン6FL〜6RRとの間の伝達関数HkmをFI
R(有限インパルス応答)関数で表したときの第j番目
(j=0,1,2,──Ic - 1 )の項に対応するフィ
ルタ係数をCkmj′、クランク角検出信号をX(n) 、こ
のクランク角検出信号X(n) を入力しm番目のラウドス
ピーカ5a及び5bを駆動する適応ディジタルフィルタ
の第i番目(i=0,1,2,─IF -1)の係数をWmi
とすると、下記(1) 式が成立する。
【0016】 ここで、(n)が付く項は、いずれもサンプリング時刻
nのサンプル値であり、また、Kはマイクロフォン6F
L〜6RRの数(本実施例では4個)、Mはラウドスピ
ーカ5a及び5bの数(本実施例では2個)、IC はF
IRディジタルフィルタで表現されたフィルタ係数
Ckm′のタップ数(フィルタ次数)、IF は適応ディジ
タルフィルタで表現されたフィルタ係数Wmiのタップ数
(フィルタ次数)である。
nのサンプル値であり、また、Kはマイクロフォン6F
L〜6RRの数(本実施例では4個)、Mはラウドスピ
ーカ5a及び5bの数(本実施例では2個)、IC はF
IRディジタルフィルタで表現されたフィルタ係数
Ckm′のタップ数(フィルタ次数)、IF は適応ディジ
タルフィルタで表現されたフィルタ係数Wmiのタップ数
(フィルタ次数)である。
【0017】上記(1) 式中の右辺の「{ΣWmi・X(n-j
-i) }」(=ym )の項は、クランク角検出信号Xを適
応ディジタルフィルタ処理したときの出力を表し、「Σ
Ckm j ・{ΣWmi・X(n-j-i) }」の項は第m番目のス
ピーカ5a及び5bに入力された信号エネルギがこれら
スピーカ5a及び5bから音響エネルギとして出力さ
れ、車室内の空間伝達関数Ckmを経て第k番目のマイク
ロフォン6FL〜6RRに到達したときの信号を表し、
さらに「ΣΣCkmj ・{ΣWmi・X(n-j-i) }」の右辺
第2項全体は、第k番目のマイクロフォン6FL〜6R
Rへの到達信号を全スピーカについて足し合わせている
から、第k番目のマイクロフォン6FL〜6RRに到達
する二次音の総和を表す。
-i) }」(=ym )の項は、クランク角検出信号Xを適
応ディジタルフィルタ処理したときの出力を表し、「Σ
Ckm j ・{ΣWmi・X(n-j-i) }」の項は第m番目のス
ピーカ5a及び5bに入力された信号エネルギがこれら
スピーカ5a及び5bから音響エネルギとして出力さ
れ、車室内の空間伝達関数Ckmを経て第k番目のマイク
ロフォン6FL〜6RRに到達したときの信号を表し、
さらに「ΣΣCkmj ・{ΣWmi・X(n-j-i) }」の右辺
第2項全体は、第k番目のマイクロフォン6FL〜6R
Rへの到達信号を全スピーカについて足し合わせている
から、第k番目のマイクロフォン6FL〜6RRに到達
する二次音の総和を表す。
【0018】次いで、評価関数Jを下記(2) 式のように
置く。 そして、本実施例では、LMSアルゴリズムを採用し、
評価関数Jを最小とするフィルタ係数Wmiを求め、適応
ディジタルフィルタ処理の各フィルタ係数Wmiを更新す
る。最急降下法であるLMSアルゴリズムは、適応ディ
ジタルフィルタ処理のフィルタ係数としてn番目の値W
mi(n) を用い、平均自乗誤差の勾配∂J/∂Wmiを算出
し、これをα倍して(n+1)番目の値Wmi(n+1)を求
め、評価関数Jの値を小さくするように演算を実行す
る。
置く。 そして、本実施例では、LMSアルゴリズムを採用し、
評価関数Jを最小とするフィルタ係数Wmiを求め、適応
ディジタルフィルタ処理の各フィルタ係数Wmiを更新す
る。最急降下法であるLMSアルゴリズムは、適応ディ
ジタルフィルタ処理のフィルタ係数としてn番目の値W
mi(n) を用い、平均自乗誤差の勾配∂J/∂Wmiを算出
し、これをα倍して(n+1)番目の値Wmi(n+1)を求
め、評価関数Jの値を小さくするように演算を実行す
る。
【0019】この勾配∂J/∂Wmiの計算式は、(2) 式
より、 そして、前記 (1)式より、 となるので、 ここで、(4) 式の右辺を、 とおくと、フィルタ係数に対する評価関数の勾配∂J/
∂Wmiは、 で表すことができる。
より、 そして、前記 (1)式より、 となるので、 ここで、(4) 式の右辺を、 とおくと、フィルタ係数に対する評価関数の勾配∂J/
∂Wmiは、 で表すことができる。
【0020】したがって、フィルタ係数の更新式は、重
み係数γk も含めた形で下記(8) 式で与えられる。 ここで、αは収束係数であり、適応ディジタルフィルタ
処理が最適に収束する速度や、その際の安定性に関与す
る。
み係数γk も含めた形で下記(8) 式で与えられる。 ここで、αは収束係数であり、適応ディジタルフィルタ
処理が最適に収束する速度や、その際の安定性に関与す
る。
【0021】このように、適応ディジタルフィルタ処理
におけるフィルタ係数Wmi(n+1) を、マイクロフォン6
FL〜6RRから出力される残留騒音検出信号e1(n)〜
e4(n)とクランク角センサ7からのクランク角検出信号
X(n) とに基づいてLMSアルゴリズムに従って順次更
新することにより、入力される残留騒音検出信号e1(n)
〜e4(n)を最小とする駆動信号y1 (n) 及びy2 (n) が
形成され、これらがラウドスピーカ5a及び5bに供給
されて、これらから出力される制御音によって車室2内
の騒音が相殺される。
におけるフィルタ係数Wmi(n+1) を、マイクロフォン6
FL〜6RRから出力される残留騒音検出信号e1(n)〜
e4(n)とクランク角センサ7からのクランク角検出信号
X(n) とに基づいてLMSアルゴリズムに従って順次更
新することにより、入力される残留騒音検出信号e1(n)
〜e4(n)を最小とする駆動信号y1 (n) 及びy2 (n) が
形成され、これらがラウドスピーカ5a及び5bに供給
されて、これらから出力される制御音によって車室2内
の騒音が相殺される。
【0022】次に、上記実施例の動作をマイクロコンピ
ュータ26の処理手順を示す図6のフローチャートを伴
って説明する。なお、全体のシステムはキースイッチが
オン状態となったときに、電源が投入され、マイクロコ
ンピュータ26で図6に示すタイマ割込処理を所定時間
(例えば1msec)毎に実行する。先ず、ステップS1で
着座センサ9FL〜9RRの着座検出信号SFL〜SRRを
読込み、次いでステップS2に移行して、着座検出信号
SFLがオン状態であるか否かを判定し、これがオン状態
であるときにはステップS3に移行して後述する評価関
数の重み係数aを“1”にセットしてからステップS5
に移行し、オフ状態であるときにはステップS4に移行
して重み係数aを“0”にセットしてからステップS5
に移行する。
ュータ26の処理手順を示す図6のフローチャートを伴
って説明する。なお、全体のシステムはキースイッチが
オン状態となったときに、電源が投入され、マイクロコ
ンピュータ26で図6に示すタイマ割込処理を所定時間
(例えば1msec)毎に実行する。先ず、ステップS1で
着座センサ9FL〜9RRの着座検出信号SFL〜SRRを
読込み、次いでステップS2に移行して、着座検出信号
SFLがオン状態であるか否かを判定し、これがオン状態
であるときにはステップS3に移行して後述する評価関
数の重み係数aを“1”にセットしてからステップS5
に移行し、オフ状態であるときにはステップS4に移行
して重み係数aを“0”にセットしてからステップS5
に移行する。
【0023】ステップS5では、着座検出信号SFRがオ
ン状態であるか否かを判定し、これがオン状態であると
きにはステップS6に移行して後述する評価関数の重み
係数bを“1”にセットしてからステップS8に移行
し、オフ状態であるときにはステップS7に移行して重
み係数bを“0”にセットしてからステップS8に移行
する。
ン状態であるか否かを判定し、これがオン状態であると
きにはステップS6に移行して後述する評価関数の重み
係数bを“1”にセットしてからステップS8に移行
し、オフ状態であるときにはステップS7に移行して重
み係数bを“0”にセットしてからステップS8に移行
する。
【0024】ステップS8では、着座検出信号SRLがオ
ン状態であるか否かを判定し、これがオン状態であると
きにはステップS9に移行して後述する評価関数の重み
係数cを“1”にセットしてからステップS11に移行
し、オフ状態であるときにはステップS10に移行して
重み係数cを“0”にセットしてからステップS11に
移行する。
ン状態であるか否かを判定し、これがオン状態であると
きにはステップS9に移行して後述する評価関数の重み
係数cを“1”にセットしてからステップS11に移行
し、オフ状態であるときにはステップS10に移行して
重み係数cを“0”にセットしてからステップS11に
移行する。
【0025】ステップS11では、着座検出信号SRRが
オン状態であるか否かを判定し、これがオン状態である
ときにはステップS12に移行して後述する評価関数の
重み係数cを“1”にセットしてからステップS14に
移行し、オフ状態であるときにはステップS13に移行
して重み係数dを“0”にセットしてからステップS1
4に移行する。
オン状態であるか否かを判定し、これがオン状態である
ときにはステップS12に移行して後述する評価関数の
重み係数cを“1”にセットしてからステップS14に
移行し、オフ状態であるときにはステップS13に移行
して重み係数dを“0”にセットしてからステップS1
4に移行する。
【0026】ステップS14では、残留騒音検出信号e
1 〜e4及び基準信号X(n) を読込み、次いでステップ
S15に移行して下記(9) 式の演算を行って評価関数J
を算出する。 J=ae1(n)2 +be2(n)2 +ce3(n)2 +de4(n)2 …………(9) ここで、a〜dは前述したように“1”又は“0”に設
定される重み係数である。
1 〜e4及び基準信号X(n) を読込み、次いでステップ
S15に移行して下記(9) 式の演算を行って評価関数J
を算出する。 J=ae1(n)2 +be2(n)2 +ce3(n)2 +de4(n)2 …………(9) ここで、a〜dは前述したように“1”又は“0”に設
定される重み係数である。
【0027】次いで、ステップS16に移行して、前記
(6) 式に対応するディジタルフィルタ処理を行ってフィ
ルタ処理された基準信号rkmを算出し、次いでステップ
S17に移行して算出されたフィルタ処理された基準信
号rkmと残留騒音検出信号e 1 〜e3 とに基づいて前記
(8) 式に従ったフィルタ係数更新処理を行ってフィルタ
係数Wmi(n+1) を算出し、次いでステップS18に移行
して(7) 式の演算を行って評価関数Jのフィルタ係数W
に対する勾配∂J/∂Wが予め設定した閾値ΔJ以下と
なったか否かを判定し、∂J/∂W>ΔJであるときに
は評価関数Jが最小となる目標フィルタ係数Wopt に達
していないものと判断して前記ステップS14に戻り、
∂J/∂W≦ΔJであるときには、評価関数Jが最小と
なる目標フィルタ係数Wopt に十分近づいたものと判断
してステップS19に移行する。
(6) 式に対応するディジタルフィルタ処理を行ってフィ
ルタ処理された基準信号rkmを算出し、次いでステップ
S17に移行して算出されたフィルタ処理された基準信
号rkmと残留騒音検出信号e 1 〜e3 とに基づいて前記
(8) 式に従ったフィルタ係数更新処理を行ってフィルタ
係数Wmi(n+1) を算出し、次いでステップS18に移行
して(7) 式の演算を行って評価関数Jのフィルタ係数W
に対する勾配∂J/∂Wが予め設定した閾値ΔJ以下と
なったか否かを判定し、∂J/∂W>ΔJであるときに
は評価関数Jが最小となる目標フィルタ係数Wopt に達
していないものと判断して前記ステップS14に戻り、
∂J/∂W≦ΔJであるときには、評価関数Jが最小と
なる目標フィルタ係数Wopt に十分近づいたものと判断
してステップS19に移行する。
【0028】このステップS19では、ステップS18
で算出されたフィルタ係数Wmi(n+1) をもとに適応ディ
ジタルフィルタ処理を実行してラウドスピーカ5a,5
bに対する駆動信号y1,y2 を算出し、次いでステップ
S20に移行して算出した駆動信号y1,y2 をD/A変
換回路27a,27bに出力してからタイマ割込処理を
終了して所定のメインプログラムに復帰する。
で算出されたフィルタ係数Wmi(n+1) をもとに適応ディ
ジタルフィルタ処理を実行してラウドスピーカ5a,5
bに対する駆動信号y1,y2 を算出し、次いでステップ
S20に移行して算出した駆動信号y1,y2 をD/A変
換回路27a,27bに出力してからタイマ割込処理を
終了して所定のメインプログラムに復帰する。
【0029】ここで、図6のステップS1〜S13の処
理が評価関数重み変更手段に対応し、ステップS14〜
ステップS20の処理が制御手段に対応している。した
がって、今、キースイッチがオン状態であってエンジン
3がアイドリング状態で停車しているものとすると、エ
ンジン3の回転数Nに応じた騒音が車室2内に伝達され
る。このとき、車両の乗員が4人で、各座席8FL〜8
RRに着座しており、各着座センサ9FL〜9RRの着
座検出信号SFL〜SRRの全てがオン状態であるものとす
ると、図6の処理が実行されたときに、ステップS1〜
S13の処理で各重み係数a〜dが夫々“1”にセット
される。
理が評価関数重み変更手段に対応し、ステップS14〜
ステップS20の処理が制御手段に対応している。した
がって、今、キースイッチがオン状態であってエンジン
3がアイドリング状態で停車しているものとすると、エ
ンジン3の回転数Nに応じた騒音が車室2内に伝達され
る。このとき、車両の乗員が4人で、各座席8FL〜8
RRに着座しており、各着座センサ9FL〜9RRの着
座検出信号SFL〜SRRの全てがオン状態であるものとす
ると、図6の処理が実行されたときに、ステップS1〜
S13の処理で各重み係数a〜dが夫々“1”にセット
される。
【0030】このため、ステップS15で前記(9)式
に従って算出される評価関数Jは、各座席8FL〜8R
Rに対応するマイクロフォン6FL〜6RRの残留騒音
検出信号e1 〜e4 の自乗和として算出されると共に、
これら残留騒音検出信号e1 〜e4 に基づいてLMSア
ルゴリズムに従って適応デジタルフィルタ処理における
フィルタ係数を順次更新して、各残留騒音検出信号e1
〜e4 が略同一評価ウエイトとなる評価関数Jが最小と
なるようにラウドスピーカ5a,5bに対する駆動信号
y1,y2 が算出され、これがD/A変換回路27a,2
7bを介してラウドスピーカ5a,5bに供給される。
このため、ラウドスピーカ5a,5bから駆動信号y1,
y2 に応じた制御音が発せられ、これが騒音と干渉する
ことにより、マイクロフォン6FL〜6RRの残留騒音
検出信号e1 〜e4 が最小となるように即ち全ての座席
8FL〜8RR位置で騒音減衰効果が発揮される。
に従って算出される評価関数Jは、各座席8FL〜8R
Rに対応するマイクロフォン6FL〜6RRの残留騒音
検出信号e1 〜e4 の自乗和として算出されると共に、
これら残留騒音検出信号e1 〜e4 に基づいてLMSア
ルゴリズムに従って適応デジタルフィルタ処理における
フィルタ係数を順次更新して、各残留騒音検出信号e1
〜e4 が略同一評価ウエイトとなる評価関数Jが最小と
なるようにラウドスピーカ5a,5bに対する駆動信号
y1,y2 が算出され、これがD/A変換回路27a,2
7bを介してラウドスピーカ5a,5bに供給される。
このため、ラウドスピーカ5a,5bから駆動信号y1,
y2 に応じた制御音が発せられ、これが騒音と干渉する
ことにより、マイクロフォン6FL〜6RRの残留騒音
検出信号e1 〜e4 が最小となるように即ち全ての座席
8FL〜8RR位置で騒音減衰効果が発揮される。
【0031】ところが、乗員が運転席8FRにのみ着座
している場合には、運転席8FRにおける着座センサ9
FRの着座検出信号SFRのみがオン状態となり、他の座
席8FL,8RL,8RRにおける着座センサ9FL,
9RL,9RRの着座検出信号SFL, SRL, SRRはオフ
状態を維持している。このため、図6の処理が実行され
たときに、ステップS2からステップS4に移行して重
み係数aを“0”にセットし、次いでステップS5から
ステップS6に移行して重み係数bを“1”にセット
し、残りの重み係数c,dについては“0”にセットさ
れることになり、ステップS15で(9) 式に基づいて算
出される評価関数Jは運転席8FRの上方に対向するマ
イクロフォン6FRの残留騒音検出信号e2(n)のみに設
定される。
している場合には、運転席8FRにおける着座センサ9
FRの着座検出信号SFRのみがオン状態となり、他の座
席8FL,8RL,8RRにおける着座センサ9FL,
9RL,9RRの着座検出信号SFL, SRL, SRRはオフ
状態を維持している。このため、図6の処理が実行され
たときに、ステップS2からステップS4に移行して重
み係数aを“0”にセットし、次いでステップS5から
ステップS6に移行して重み係数bを“1”にセット
し、残りの重み係数c,dについては“0”にセットさ
れることになり、ステップS15で(9) 式に基づいて算
出される評価関数Jは運転席8FRの上方に対向するマ
イクロフォン6FRの残留騒音検出信号e2(n)のみに設
定される。
【0032】したがって、運転席8FR以外の座席8F
L,8RL,8RRでの騒音が大きくなってこれらに対
応するマイクロフォン6FL,6RL,6RRの残留騒
音検出信号e1,e3,e4 が大きい値となったとしても、
これらが評価関数Jに影響を及ぼすことはない。このた
め、運転席8FR以外の座席8FL,8RL,8RR位
置は騒音抑制制御対象から外れて、運転席8FRのみに
集中して消音エネルギを使用することが可能となり、運
転席8FRでの騒音減衰効果をより大きくして快適な音
響空間を形成することができる。
L,8RL,8RRでの騒音が大きくなってこれらに対
応するマイクロフォン6FL,6RL,6RRの残留騒
音検出信号e1,e3,e4 が大きい値となったとしても、
これらが評価関数Jに影響を及ぼすことはない。このた
め、運転席8FR以外の座席8FL,8RL,8RR位
置は騒音抑制制御対象から外れて、運転席8FRのみに
集中して消音エネルギを使用することが可能となり、運
転席8FRでの騒音減衰効果をより大きくして快適な音
響空間を形成することができる。
【0033】同様に、運転席8FR及び助手席8FLに
乗員が着座している場合には、これらに対応するマイク
ロフォン6FR及び6FLの残留騒音検出信号e1 及び
e2 の自乗和によって評価関数Jを設定することによ
り、前部席8FL,8FRに対して優先的に大きな騒音
減衰効果を発揮し、残りの後部席8RL,8RRに対し
ては騒音減衰効果を小さくする。
乗員が着座している場合には、これらに対応するマイク
ロフォン6FR及び6FLの残留騒音検出信号e1 及び
e2 の自乗和によって評価関数Jを設定することによ
り、前部席8FL,8FRに対して優先的に大きな騒音
減衰効果を発揮し、残りの後部席8RL,8RRに対し
ては騒音減衰効果を小さくする。
【0034】なお、上記第1実施例においては、乗員検
出手段として着座センサ9FL〜9RRを適用した場合
について説明したが、これに限定されるものではなく、
赤外線センサ等の乗員検出手段を適用することもでき、
その他マイクロフォンに近いドアが開放されているとき
に、その近傍の乗員が不在であると判断するようにして
もよい。
出手段として着座センサ9FL〜9RRを適用した場合
について説明したが、これに限定されるものではなく、
赤外線センサ等の乗員検出手段を適用することもでき、
その他マイクロフォンに近いドアが開放されているとき
に、その近傍の乗員が不在であると判断するようにして
もよい。
【0035】次に、この発明の第2実施例を図7につい
て説明する。この第2実施例は、上記第1実施例におけ
る重み係数a〜dの変更を車両が走行開始時のみに限定
したものである。すなわち、図7に示すように、図6に
おけるステップS1の前に車両が停車状態から走行開始
したか否かを判定するステップS0が追加され、このス
テップS0で車両が停車中又は車両が走行中であるとき
には、直接前記ステップS14に移行し、車両が停車状
態から走行開始した走行開始時であるときにのみ前記ス
テップS1に移行するようにしたことを除いては、第1
実施例における図6と同様の処理を実行する。なお、所
定のメインプログラムにおける実行開始時の初期化によ
って重み係数a〜dが例えば全て“1”に設定される。
て説明する。この第2実施例は、上記第1実施例におけ
る重み係数a〜dの変更を車両が走行開始時のみに限定
したものである。すなわち、図7に示すように、図6に
おけるステップS1の前に車両が停車状態から走行開始
したか否かを判定するステップS0が追加され、このス
テップS0で車両が停車中又は車両が走行中であるとき
には、直接前記ステップS14に移行し、車両が停車状
態から走行開始した走行開始時であるときにのみ前記ス
テップS1に移行するようにしたことを除いては、第1
実施例における図6と同様の処理を実行する。なお、所
定のメインプログラムにおける実行開始時の初期化によ
って重み係数a〜dが例えば全て“1”に設定される。
【0036】この第2実施例によると、車両が停車状態
でキースイッチをオン状態としたときに、所定のメイン
プログラムによって重み係数a〜dが全て“1”に初期
設定され、この停車状態を継続しているときには、ステ
ップS0からステップS14に移行するので、全てのマ
イクロフォン6FL〜6RRの残留騒音検出信号e1 〜
e4 の自乗和を評価関数Jとして騒音抑制制御を行い、
車両が停車状態から走行を開始した時に、ステップS0
からステップS1に移行することにより、乗員の着座位
置に応じた効果的な騒音抑制効果を発揮することができ
る。
でキースイッチをオン状態としたときに、所定のメイン
プログラムによって重み係数a〜dが全て“1”に初期
設定され、この停車状態を継続しているときには、ステ
ップS0からステップS14に移行するので、全てのマ
イクロフォン6FL〜6RRの残留騒音検出信号e1 〜
e4 の自乗和を評価関数Jとして騒音抑制制御を行い、
車両が停車状態から走行を開始した時に、ステップS0
からステップS1に移行することにより、乗員の着座位
置に応じた効果的な騒音抑制効果を発揮することができ
る。
【0037】このため、車両が停車中であるときには、
乗員の乗降によって着座者に変動が予想され、この変動
によって着座センサ9FL〜9RRの着座検出信号SFL
〜S RRが変動するので、評価関数Jも変動して異状音の
発生要因となり騒音抑制効果を有効に発揮し得ない場合
が生じることがあるが、停車中に重み係数a〜dの変更
を禁止することにより、評価関数Jの変動を防止してよ
り正確な騒音抑制制御を行うことができる。同様に、車
両が走行中であるときにも重み係数a〜dの変更が禁止
されるので、乗員の着座状態から腰を浮かした場合のよ
うに、着座センサ9FL〜9RRの着座検出信号SFL〜
SRRが一時的に変更された場合にも評価関数Jの変動を
防止して良好な音響空間を維持することができる。
乗員の乗降によって着座者に変動が予想され、この変動
によって着座センサ9FL〜9RRの着座検出信号SFL
〜S RRが変動するので、評価関数Jも変動して異状音の
発生要因となり騒音抑制効果を有効に発揮し得ない場合
が生じることがあるが、停車中に重み係数a〜dの変更
を禁止することにより、評価関数Jの変動を防止してよ
り正確な騒音抑制制御を行うことができる。同様に、車
両が走行中であるときにも重み係数a〜dの変更が禁止
されるので、乗員の着座状態から腰を浮かした場合のよ
うに、着座センサ9FL〜9RRの着座検出信号SFL〜
SRRが一時的に変更された場合にも評価関数Jの変動を
防止して良好な音響空間を維持することができる。
【0038】次に、本発明の第3実施例を図8〜図10
について説明する。この第3実施例は、車両のリクライ
ニングシートの傾動角を変更した場合の乗員の頭部移動
に応じて騒音減衰対象空間を追従させるようにしたもの
である。すなわち、図8に示すように、車両のリクライ
ニングシート31F及び31RのシートクッションSC
及びシートバックSB間に設けたリクライニング機構3
2にシートバックSBの傾動角θを検出する傾動角セン
サ33F,33Rを設けると共に、シートバックSBの
後方側に夫々上下一対のマイクロフォン34FU,34F
L 及び34RU,34RL を配設し、各傾動角センサ33
F,33Rの傾動角検出値θF,θR がコントローラ15
に入力されている。
について説明する。この第3実施例は、車両のリクライ
ニングシートの傾動角を変更した場合の乗員の頭部移動
に応じて騒音減衰対象空間を追従させるようにしたもの
である。すなわち、図8に示すように、車両のリクライ
ニングシート31F及び31RのシートクッションSC
及びシートバックSB間に設けたリクライニング機構3
2にシートバックSBの傾動角θを検出する傾動角セン
サ33F,33Rを設けると共に、シートバックSBの
後方側に夫々上下一対のマイクロフォン34FU,34F
L 及び34RU,34RL を配設し、各傾動角センサ33
F,33Rの傾動角検出値θF,θR がコントローラ15
に入力されている。
【0039】そして、コントローラ15で、図9に示す
騒音抑制処理が実行される。すなわち、ステップS21
で傾動角センサ33F,33Rの傾動角検出値θF,θR
を読込み、次いでステップS22に移行して、傾動角検
出値θF,θR をもとに予め設定された傾動角検出値θF,
θR とマイクロフォン34FU,34RUの残留騒音検出
値e1U及びe2Uに対する重み係数aU,bU の関係を表し
た図10に示すマップを参照して重み係数aU,bU を算
出し、次いでステップS23に移行して、算出した重み
係数aU,bU から下記(10)式及び(11)式に従ってマイク
ロフォン34FL,34RL の残留騒音検出値e1L,e2L
に対する重み係数aL,bL を算出する。
騒音抑制処理が実行される。すなわち、ステップS21
で傾動角センサ33F,33Rの傾動角検出値θF,θR
を読込み、次いでステップS22に移行して、傾動角検
出値θF,θR をもとに予め設定された傾動角検出値θF,
θR とマイクロフォン34FU,34RUの残留騒音検出
値e1U及びe2Uに対する重み係数aU,bU の関係を表し
た図10に示すマップを参照して重み係数aU,bU を算
出し、次いでステップS23に移行して、算出した重み
係数aU,bU から下記(10)式及び(11)式に従ってマイク
ロフォン34FL,34RL の残留騒音検出値e1L,e2L
に対する重み係数aL,bL を算出する。
【0040】 aL =1−au …………(10) bL =1−bU …………(11) 次いで、ステップS24に移行して、図6のステップS
14と同様に各マイクロフォン34FU,34FL 及び3
4RU,34RL の残留騒音検出値e1U, e1L, e2U, e
2Lとクランク角センサ7のクランク角検出値Xとを読込
み、次いでステップS25に移行して、算出した重み係
数aU,aL,bU,bL に基づいて下記(12)式に従って評価
関数Jを算出する。
14と同様に各マイクロフォン34FU,34FL 及び3
4RU,34RL の残留騒音検出値e1U, e1L, e2U, e
2Lとクランク角センサ7のクランク角検出値Xとを読込
み、次いでステップS25に移行して、算出した重み係
数aU,aL,bU,bL に基づいて下記(12)式に従って評価
関数Jを算出する。
【0041】 J=aU e1U 2 +aL e1L 2 +bU e1U 2 +bL e1L 2 …………(12) その後、図6のステップS16〜S20と同様の処理を
ステップS26〜S30で行う。この第3実施例による
と、例えばリクライニング機構32でシートバックSB
が垂直状態に近い状態となる傾動角θ0 では、図10に
示すように、上側マイクロフォン34FU,34RU に対
応する重み係数aU,bU が“1”に設定され、逆に下側
マイクロフォン34FL,34RL に対応する重み係数a
L,bL が“0”に設定されるので、ステップS25で算
出される評価関数Jはe1U 2 +e1U 2 となり、着座者の
頭部に最も近いマイクロフォン34FU,34RU の残留
騒音検出信号e1U及びe2Uのみが制御対象となることか
ら乗員の頭部が存在するシートバックSBの上方位置が
騒音減衰対象空間に設定される。
ステップS26〜S30で行う。この第3実施例による
と、例えばリクライニング機構32でシートバックSB
が垂直状態に近い状態となる傾動角θ0 では、図10に
示すように、上側マイクロフォン34FU,34RU に対
応する重み係数aU,bU が“1”に設定され、逆に下側
マイクロフォン34FL,34RL に対応する重み係数a
L,bL が“0”に設定されるので、ステップS25で算
出される評価関数Jはe1U 2 +e1U 2 となり、着座者の
頭部に最も近いマイクロフォン34FU,34RU の残留
騒音検出信号e1U及びe2Uのみが制御対象となることか
ら乗員の頭部が存在するシートバックSBの上方位置が
騒音減衰対象空間に設定される。
【0042】この状態からリクライニング機構32を動
作させてシートバックSBを時計方向に傾動させると、
これに応じて上側のマイクロフォン34FU,34RU の
残留騒音検出信号e1U, e2Uに対する重み係数aU,bU
が徐々に小さくなり、逆に下側のマイクロフォン34F
L,34RL の残留騒音検出信号e1L, e2Lに対する重み
係数aL,bL が徐々に大きくなることにより、シートバ
ックSBの傾動による乗員頭部の移動に追従して騒音減
衰対象空間が徐々に下方に移動し、良好な音響空間を維
持することができる。
作させてシートバックSBを時計方向に傾動させると、
これに応じて上側のマイクロフォン34FU,34RU の
残留騒音検出信号e1U, e2Uに対する重み係数aU,bU
が徐々に小さくなり、逆に下側のマイクロフォン34F
L,34RL の残留騒音検出信号e1L, e2Lに対する重み
係数aL,bL が徐々に大きくなることにより、シートバ
ックSBの傾動による乗員頭部の移動に追従して騒音減
衰対象空間が徐々に下方に移動し、良好な音響空間を維
持することができる。
【0043】次に、本発明の第4実施例を図11及び図
12について説明する。この第4実施例は、ボックスカ
ー等のように座席が水平面内で回転可能となっている場
合に、座席の回転に伴う着座者の頭部位置の移動に追従
して騒音減衰空間を移動させるようにしたものである。
すなわち、図11に示すように、車両1に搭載された3
列の座席41F,41M,41Rのうち中間部の座席4
1Mのみが水平面内で回転可能に構成されていると共
に、その回転角δを検出する回転角センサ42を設け、
前後の固定座席41F,41Rについてはそのシートバ
ックSBに上方から対向する天井位置にマイクロフォン
43F,43Rが設けられ、中間部の座席41Mについ
てはシートバックSBが前後方向線上で180度の対向
回転位置に夫々あるときに、そのシートバックSBの上
方に対向する天井位置にマイクロフォン43MF,43M
R を配設し、回転角センサ42の回転角検出値δ及びマ
イクロフォン43F,43M F,43MR,43Rの残留騒
音検出値e1,e2F, e2R及びe3 がコントローラ15に
入力される。
12について説明する。この第4実施例は、ボックスカ
ー等のように座席が水平面内で回転可能となっている場
合に、座席の回転に伴う着座者の頭部位置の移動に追従
して騒音減衰空間を移動させるようにしたものである。
すなわち、図11に示すように、車両1に搭載された3
列の座席41F,41M,41Rのうち中間部の座席4
1Mのみが水平面内で回転可能に構成されていると共
に、その回転角δを検出する回転角センサ42を設け、
前後の固定座席41F,41Rについてはそのシートバ
ックSBに上方から対向する天井位置にマイクロフォン
43F,43Rが設けられ、中間部の座席41Mについ
てはシートバックSBが前後方向線上で180度の対向
回転位置に夫々あるときに、そのシートバックSBの上
方に対向する天井位置にマイクロフォン43MF,43M
R を配設し、回転角センサ42の回転角検出値δ及びマ
イクロフォン43F,43M F,43MR,43Rの残留騒
音検出値e1,e2F, e2R及びe3 がコントローラ15に
入力される。
【0044】そして、コントローラ15で、図12に示
す騒音抑制制御処理が実行される。この騒音抑制制御処
理は、図11の騒音抑制制御処理において、ステップS
21の処理が回転角センサ42の回転角検出値δを読込
むステップS32に変更され、ステップS22が回転角
検出値δをもとに予め設定された回転角δとマイクロフ
ォン43MF の残留騒音検出値e2Fに対する重み係数b
F との関係を設定した図13に示すマップを参照して重
み係数bF を設定するステップS32に、ステップS2
3が、設定した重み係数bF から重み係数bR (=1−
bF )を算出するステップS33に、ステップS25の
処理が下記(13)式の演算を行って評価関数Jを算出する
ステップS35に変更されていることを除いては図11
と同様の処理を行う。
す騒音抑制制御処理が実行される。この騒音抑制制御処
理は、図11の騒音抑制制御処理において、ステップS
21の処理が回転角センサ42の回転角検出値δを読込
むステップS32に変更され、ステップS22が回転角
検出値δをもとに予め設定された回転角δとマイクロフ
ォン43MF の残留騒音検出値e2Fに対する重み係数b
F との関係を設定した図13に示すマップを参照して重
み係数bF を設定するステップS32に、ステップS2
3が、設定した重み係数bF から重み係数bR (=1−
bF )を算出するステップS33に、ステップS25の
処理が下記(13)式の演算を行って評価関数Jを算出する
ステップS35に変更されていることを除いては図11
と同様の処理を行う。
【0045】 J=e1 2+bF e2F 2 +bR e2R 2 +e3 2 …………(13) この第4実施例によれば、中間部の座席41Mがシート
バックSBを後ろ側とした前向き着座状態にあるときに
は、回転角センサ42の回転角検出値δが0度となり、
このため、ステップS32で算出される後方側のマイク
ロフォン43MR の残留騒音検出信号e2Rに対する重み
係数bR が“1”となり、逆に前方側のマイクロフォン
43MF の残留騒音検出信号e2Fに対する重み係数bF
が“0”となるので、評価関数Jはe1 2+e2R 2 +e3 2
となって、中間部の座席41Mについては後方側のマイ
クロフォン43MR のみが評価関数Jに対して影響を及
ぼすことになり、座席41Mに対してはマイクロフォン
43MR 位置が騒音減衰対象空間となって、座席41M
の着座者の頭部に対応した騒音減衰対象空間を形成する
ことができる。
バックSBを後ろ側とした前向き着座状態にあるときに
は、回転角センサ42の回転角検出値δが0度となり、
このため、ステップS32で算出される後方側のマイク
ロフォン43MR の残留騒音検出信号e2Rに対する重み
係数bR が“1”となり、逆に前方側のマイクロフォン
43MF の残留騒音検出信号e2Fに対する重み係数bF
が“0”となるので、評価関数Jはe1 2+e2R 2 +e3 2
となって、中間部の座席41Mについては後方側のマイ
クロフォン43MR のみが評価関数Jに対して影響を及
ぼすことになり、座席41Mに対してはマイクロフォン
43MR 位置が騒音減衰対象空間となって、座席41M
の着座者の頭部に対応した騒音減衰対象空間を形成する
ことができる。
【0046】この状態から座席41Mを徐々に時計方向
又は反時計方向に180度まで回転させると、その回転
角δの増加に応じて重み係数bR が減少し、重み係数b
F が増加するので、座席41Mの回転による乗員頭部の
移動に追従して騒音減衰対象空間が徐々に前方に移動
し、良好な音響空間を維持することができる。なお、上
記各実施例においては、キースイッチをオン状態とする
ことにより、騒音抑制制御処理が実行される場合につい
て説明したが、これに限定されるものではなく、エンジ
ン回転数が所定回転数以下の時、着座者がいない時即ち
着座センサ9FL〜9RRの着座検出信号SFL〜SRRが
全てオフ状態である時、ドアが開放されている時には騒
音抑制制御処理を停止させるようにしてもよく、このよ
うな乗員不在状態では、車室フロアパネル等の清掃を行
うときのように乗員の耳位置が正規の騒音減衰対象空間
とは異なる位置となることが予想されるため、乗員に不
快感を与えることを防止することができる。
又は反時計方向に180度まで回転させると、その回転
角δの増加に応じて重み係数bR が減少し、重み係数b
F が増加するので、座席41Mの回転による乗員頭部の
移動に追従して騒音減衰対象空間が徐々に前方に移動
し、良好な音響空間を維持することができる。なお、上
記各実施例においては、キースイッチをオン状態とする
ことにより、騒音抑制制御処理が実行される場合につい
て説明したが、これに限定されるものではなく、エンジ
ン回転数が所定回転数以下の時、着座者がいない時即ち
着座センサ9FL〜9RRの着座検出信号SFL〜SRRが
全てオフ状態である時、ドアが開放されている時には騒
音抑制制御処理を停止させるようにしてもよく、このよ
うな乗員不在状態では、車室フロアパネル等の清掃を行
うときのように乗員の耳位置が正規の騒音減衰対象空間
とは異なる位置となることが予想されるため、乗員に不
快感を与えることを防止することができる。
【0047】また、上記各実施例では、制御音源として
ラウドスピーカを適用した場合について説明したが、こ
れに限定されるものではなく、振動子を適用することも
でき、また残留騒音を検出するマイクロフォンに代えて
加速度振動センサを適用することもできる。さらにま
た、ラウドスピーカ及びマイクロフォンの設置数は上記
各実施例に限定されるものではなく、2以上の任意数と
することができる。
ラウドスピーカを適用した場合について説明したが、こ
れに限定されるものではなく、振動子を適用することも
でき、また残留騒音を検出するマイクロフォンに代えて
加速度振動センサを適用することもできる。さらにま
た、ラウドスピーカ及びマイクロフォンの設置数は上記
各実施例に限定されるものではなく、2以上の任意数と
することができる。
【0048】なおさらに、上記各実施例ではエンジン騒
音を抑制する場合について説明したが、これに限定され
るものではなく、車輪に路面からの振動入力を検出して
ロードノイズを抑制したり、窓ガラスの振動を検出して
風切り音を抑制したりすることができ、これらの複合音
を抑制することもできる。また、上記各実施例では、マ
イクロコンピュータ26で、適応ディジタルフィルタ処
理、ラウドスピーカ及びマイクロフォン間の空間伝達関
数に応じたフィルタ係数のディジタルフィルタ処理を行
う場合について説明したが、これらに代えて独立した適
応ディジタルフィルタ及びディジタルフィルタを適用す
ることもでき、さらに適応フィルタのフィルタ係数はL
MSアルゴリズム以外の他のアルゴリズムを適用して更
新するようにしてもよい。
音を抑制する場合について説明したが、これに限定され
るものではなく、車輪に路面からの振動入力を検出して
ロードノイズを抑制したり、窓ガラスの振動を検出して
風切り音を抑制したりすることができ、これらの複合音
を抑制することもできる。また、上記各実施例では、マ
イクロコンピュータ26で、適応ディジタルフィルタ処
理、ラウドスピーカ及びマイクロフォン間の空間伝達関
数に応じたフィルタ係数のディジタルフィルタ処理を行
う場合について説明したが、これらに代えて独立した適
応ディジタルフィルタ及びディジタルフィルタを適用す
ることもでき、さらに適応フィルタのフィルタ係数はL
MSアルゴリズム以外の他のアルゴリズムを適用して更
新するようにしてもよい。
【0049】さらに、上記各実施例では本発明を車両に
適用した場合について説明したが、これに限定されるも
のではなく、航空機等の室内の騒音を含む振動を減衰さ
せる場合にも適用できる。
適用した場合について説明したが、これに限定されるも
のではなく、航空機等の室内の騒音を含む振動を減衰さ
せる場合にも適用できる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る能
動型騒音制御装置によれば、乗員検出手段で、乗員の存
在を検出し、評価関数重み変更手段で乗員の不在位置に
対応する残留騒音検出信号の評価関数に対する重みを他
の位置に比較して小さく変更するようにしたので、乗員
が少ない場合に、所定空間の全体に対して騒音減衰効果
を発揮する場合に比較して、乗員の存在する位置に騒音
減衰エネルギを集中して騒音減衰効果をより高くするこ
とができ、快適な音響空間を形成することができる効果
が得られる。
動型騒音制御装置によれば、乗員検出手段で、乗員の存
在を検出し、評価関数重み変更手段で乗員の不在位置に
対応する残留騒音検出信号の評価関数に対する重みを他
の位置に比較して小さく変更するようにしたので、乗員
が少ない場合に、所定空間の全体に対して騒音減衰効果
を発揮する場合に比較して、乗員の存在する位置に騒音
減衰エネルギを集中して騒音減衰効果をより高くするこ
とができ、快適な音響空間を形成することができる効果
が得られる。
【0051】また、請求項2に係る能動型騒音制御装置
によれば、評価関数重み変更手段による重みの変更を車
両の走行開始時のみに限定するようにしたので、車両の
停車状態或いは走行状態で乗員の移動による評価関数の
変動を防止して良好な騒音抑制効果を発揮することがで
きる効果が得られる。さらに、請求項3に係る能動型騒
音制御装置によれば、座席が傾動可能に構成されている
場合に、その傾動状態に応じて上下一対に配設された残
留騒音検出手段の残留騒音検出信号の評価関数に与える
重みを変更するようにしたので、シートバックの傾動に
よる乗員の頭部の上下方向の移動に追従して騒音減衰対
象空間を移動させることができ、快適な音響空間を形成
することができる効果が得られる。
によれば、評価関数重み変更手段による重みの変更を車
両の走行開始時のみに限定するようにしたので、車両の
停車状態或いは走行状態で乗員の移動による評価関数の
変動を防止して良好な騒音抑制効果を発揮することがで
きる効果が得られる。さらに、請求項3に係る能動型騒
音制御装置によれば、座席が傾動可能に構成されている
場合に、その傾動状態に応じて上下一対に配設された残
留騒音検出手段の残留騒音検出信号の評価関数に与える
重みを変更するようにしたので、シートバックの傾動に
よる乗員の頭部の上下方向の移動に追従して騒音減衰対
象空間を移動させることができ、快適な音響空間を形成
することができる効果が得られる。
【0052】さらにまた、請求項4に係る能動型騒音制
御装置によれば、座席が水平面内で回転可能に構成され
ている場合に、その回転位置に応じて前後に配設された
残留騒音検出手段の残留騒音検出信号の評価関数に与え
る重みを変更するようにしたので、座席の回転による乗
員の頭部の前後方向の移動に追従して騒音減衰対象空間
を移動させることができ、快適な音響空間を形成するこ
とができる効果が得られる。
御装置によれば、座席が水平面内で回転可能に構成され
ている場合に、その回転位置に応じて前後に配設された
残留騒音検出手段の残留騒音検出信号の評価関数に与え
る重みを変更するようにしたので、座席の回転による乗
員の頭部の前後方向の移動に追従して騒音減衰対象空間
を移動させることができ、快適な音響空間を形成するこ
とができる効果が得られる。
【図1】本発明の請求項1に対応する基本構成図であ
る。
る。
【図2】本発明の請求項3に対応する基本構成図であ
る。
る。
【図3】本発明の請求項4に対応する基本構成図であ
る。
る。
【図4】本発明の第1実施例の概略構成図である。
【図5】コントローラの一例を示すブロック図である。
【図6】マイクロコンピュータの処理手順の一例を示す
フローチャートである。
フローチャートである。
【図7】本発明の第2実施例におけるマイクロコンピュ
ータの処理手順の一例を示すフローチャートである。
ータの処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第3実施例の概略構成図である。
【図9】第3実施例におけるマイクロコンピュータの処
理手順の一例を示すフローチャートである。
理手順の一例を示すフローチャートである。
【図10】第3実施例における傾動角検出値θと重み係
数aU,bU との関係を表すマップを示す説明図である。
数aU,bU との関係を表すマップを示す説明図である。
【図11】第4実施例の概略構成図である。
【図12】第4実施例におけるマイクロコンピュータの
処理手順の一例を示すフローチャートである。
処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図13】第4実施例における回転角検出値δと重み係
数bF との関係を表すマップを示す説明図である。
数bF との関係を表すマップを示す説明図である。
2 車室 3 エンジン 5a,5b ラウドスピーカ 6FL〜6FR マイクロフォン 7 クランク角センサ 8FL〜8RR 座席 9FL〜9RR 着座センサ 15 コントローラ 26 マイクロコンピュータ 31F,31R 座席 32 リクライニング機構 33F,33R 傾動センサ 34FU,34FL,34RU,34RL マイクロフォン 41F,41M,41R 座席 42 回転角センサ 43F,43MF,43MR,43R マイクロフォン
Claims (4)
- 【請求項1】 所定空間内で騒音源から伝達される騒音
に対して干渉する制御音を発生する制御音源と、前記所
定空間内の残留騒音を検出する複数の残留騒音検出手段
と、前記騒音源の騒音発生状態を検出する騒音発生状態
検出手段と、該騒音発生状態検出手段及び残留騒音検出
手段の検出値に基づいて評価関数としての残留騒音検出
手段の検出値の自乗和を最小とするように前記制御音源
を駆動する駆動信号を出力する制御手段とを備えた能動
型騒音制御装置において、乗員の乗車状態を検出する乗
車検出手段と、該乗車検出手段で乗員の不在を検出した
ときに当該検出点近傍の残留騒音検出手段の検出値の評
価関数に与える重みを小さく変更する評価関数重み変更
手段とを備えたことを特徴とする能動型騒音制御装置。 - 【請求項2】 前記評価関数重み変更手段は、重みの変
更を車両の走行開始時にのみ行うように構成されている
請求項1記載の能動型騒音制御装置。 - 【請求項3】 所定空間内で騒音源から伝達される騒音
に対して干渉する制御音を発生する制御音源と、前記所
定空間内における座席の上下の残留騒音を個別に検出す
る複数の残留騒音検出手段と、前記騒音源の騒音発生状
態を検出する騒音発生状態検出手段と、該騒音発生状態
検出手段及び残留騒音検出手段の検出値に基づいて評価
関数としての残留騒音検出手段の検出値の自乗和を最小
とするように前記制御音源を駆動する駆動信号を出力す
る制御手段とを備えた能動型騒音制御装置において、座
席の傾動状態を検出する傾動状態検出手段と、前記傾動
状態検出手段の検出値に応じて上下の残留騒音検出手段
の検出値の評価関数に与える重みを変更する評価関数重
み変更手段とを備えたことを特徴とする能動型騒音制御
装置。 - 【請求項4】 所定空間内で騒音源から伝達される騒音
に対して干渉する制御音を発生する制御音源と、前記所
定空間内における残留騒音を検出する複数の残留騒音検
出手段と、前記騒音源の騒音発生状態を検出する騒音発
生状態検出手段と、該騒音発生状態検出手段及び残留騒
音検出手段の検出値に基づいて評価関数としての残留騒
音検出手段の検出値の自乗和を最小とするように前記制
御音源を駆動する駆動信号を出力する制御手段とを備え
た能動型騒音制御装置において、座席の水平回転位置を
検出する回転位置検出手段と、前記回転位置検出手段の
検出値に応じて前後の残留騒音検出手段の検出値の評価
関数に与える重みを変更する評価関数重み変更手段とを
備えたことを特徴とする能動型騒音制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3220663A JP2789876B2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 能動型騒音制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3220663A JP2789876B2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 能動型騒音制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0561487A true JPH0561487A (ja) | 1993-03-12 |
| JP2789876B2 JP2789876B2 (ja) | 1998-08-27 |
Family
ID=16754505
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3220663A Expired - Lifetime JP2789876B2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 能動型騒音制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2789876B2 (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007296887A (ja) * | 2006-04-27 | 2007-11-15 | Nissan Motor Co Ltd | 騒音低減装置及び方法 |
| JP2007296886A (ja) * | 2006-04-27 | 2007-11-15 | Nissan Motor Co Ltd | 騒音低減装置及び方法 |
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| US9541310B2 (en) | 2012-04-19 | 2017-01-10 | Mitsubishi Electric Corporation | Sealed compressor and vapor compression refrigeration cycle apparatus including the sealed compressor |
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| JPWO2022163201A1 (ja) * | 2021-01-29 | 2022-08-04 | ||
| US11408426B2 (en) | 2019-02-12 | 2022-08-09 | Lg Electronics Inc. | Compressor |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0511775A (ja) * | 1991-07-05 | 1993-01-22 | Alpine Electron Inc | 騒音キヤンセル方式 |
| JPH0546183A (ja) * | 1991-08-12 | 1993-02-26 | Fujitsu Ten Ltd | 騒音制御装置 |
-
1991
- 1991-08-30 JP JP3220663A patent/JP2789876B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| WO2022163201A1 (ja) * | 2021-01-29 | 2022-08-04 | パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカ | 座席状態検知装置、プログラム、及び座席状態検知方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2789876B2 (ja) | 1998-08-27 |
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