JPH0562825U - 風防付き天びん - Google Patents

風防付き天びん

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JPH0562825U
JPH0562825U JP313592U JP313592U JPH0562825U JP H0562825 U JPH0562825 U JP H0562825U JP 313592 U JP313592 U JP 313592U JP 313592 U JP313592 U JP 313592U JP H0562825 U JPH0562825 U JP H0562825U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 風防扉の開閉に際して発生するダストが被計
量物にふりかかることなく、特にクリーンルーム内での
使用に適し、しかも設置面積の小さい風防付き天びんを
提供する。 【構成】 ひょう量皿を内部に収容し、かつ、被計量物
出し入れ用開口部を持つ風防の、当該開口部を開閉する
扉を、ひょう量皿の配設高さよりも低い位置でのみ支持
部材で支持して上下にスライドするようにし、この開閉
動作中に扉が支持部材に対して接触する領域の全てが、
その開閉動作のいずれの状態においてもひょう量皿の配
設高さに達しないように構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本考案は、例えばクリーンルーム内等において使用 するのに適した風防付き天びんに関する。
【0002】
【従来の技術】 高精度の天びんにおいては、一般に、風がひょう量皿に作 用することにより生じるひょう量値の変動を防止するため、ひょう量皿を囲う風 防を設けることが行われる。特に、クリーンルームでは、室の上方から下方へと 向かう空気流、いわゆるダウンフローが流されており、風防が無い場合には計量 表示値が変動してある程度以上の精密な天びんは使用することができない。
【0003】 従来の風防は、一般に、ひょう量皿の周囲に設けた側壁および天井とによりひ ょう量室を形成し、その側壁の一部に扉を設けた構成を採っている。そして、こ の扉は、板状体の上辺および下辺部分においてひょう量室の構成部材に移動自在 にガイドされるようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】 以上のような従来のひょう量室では、扉 を開閉する際にそのガイド部における擦れによって僅かではあるがダストが発生 し、このダストが被計量物にふりかかることになり、特にクリーンルーム内での 処理を必要とするような物品を、そのクリーンルーム内で計量する場合等に供す るには不適当である。
【0005】 そこで、クリーンルーム内で、天びん全体または天びんを載せている台ないし は装置の全体を大きなカバー等で覆うことが考えられるが、クリーンルーム内で は、通常、前記したようにダウンフローの気流が流されており、天びんを含む装 置等の全体をカバー等で覆うと、ここで発生したダストをこのカバー内に滞留さ せることになって好ましくない。
【0006】 本考案はこのような点に鑑みてなされたもので、風防扉の開閉に際して発生す るダストが被計量物にふりかかることなく、特にクリーンルーム内での使用に適 し、しかも、コンパクトで設置面積の小さい風防付き天びんの提供を目的として いる。
【0007】
【課題を解決するための手段】 上記の目的を達成するため、本考案の風防 付き天びんは、ひょう量皿をその内部に収容し、かつ、被計量物出し入れ用の開 口部を有する風防の、その開口部を開閉する扉が、ひょう量皿の配設高さよりも 低い位置でのみ支持部材で支持された状態で上下方向にスライドして開口部を開 閉するとともに、この開閉動作中に当該扉が支持部材に対して接触する領域の全 てが、その開閉動作のいずれの状態においてもひょう量皿の配設高さに達しない ように構成されていることによって特徴付けられる。
【0008】
【作用】 扉の支持部材による支持位置、つまり扉と支持部材との接触位置 がひょう量皿の配設高さよりも低い位置にあること、および、開閉動作中で扉が 支持部材に接触する領域の全てが、全開閉動作中にひょう量皿の配設高さに達し ないことで、扉の開閉に際して支持部材との接触によりダストが発生しても、そ のダストがひょう量皿上の被計量物にふりかかることがなく、かつ、この扉は上 下方向にスライドして風防開口部を開閉するから、扉の移動に基づく設置スペー スの増大がなく、所期の目的を達成できる。
【0009】
【実施例】 図1は本考案実施例の中央縦断面右側面図で、(A)は扉8を 閉じた状態、(B)は扉8を開いた状態を示している。また、図2は図1(A) のA−A断面で示す正面図である。また、図3は図2のB−B断面図である。
【0010】 ベース板1の上面にスペーサ2を介して例えば電磁力平衡式等の荷重検出ユニ ット3が固着されており、この荷重検出ユニット3の上方には皿受け軸4aを介 してひょう量皿4が配置されている。なお、この例はウエハ等の板状の被計量物 を測定するための天びんであり、ひょう量皿4はこのような板状物を汚染させず に安定して載置するために、上方に4つの突起を持つ構造のものが採用されてい る。
【0011】 ベース板1の上面には、荷重検出ユニット3およびひょう量皿4の四方および 上方を覆うような風防5が固着されている。そして、この風防5内には、ひょう 量皿4の底面と荷重検出ユニット3の上面との間を仕切り、かつ、皿受け軸4a を貫通させる孔6aを有するひょう量室床材6が固着されており、このひょう量 室床板6と風防5の天井との間の空間がひょう量室Rを形成している。ひょう量 室床材6の前端縁には、下方に向かって略90°に屈曲する折り返し部6bが形 成されている。
【0012】 風防5の前側の側壁には、被計量物を出し入れするための開口部7が形成され ている。この開口部7の上縁は、風防5の前側側壁と天井との交差部にまでは至 っておらず、その上方部分には天井から下方に伸びる所定長さの折り返し部5a が形成されている。そしてこの開口部7は、以下に示すような機構により上下方 向にスライドする扉8によって開閉される。
【0013】 すなわち、扉8には上下方向に伸びるラック9が固着されているとともに、ベ ース板1にはこのラック9を含めた扉8を貫通させるための切り欠き1aが形成 されている。また、このベース板1の下面には、扉8の表裏両面に沿う上下方向 の溝10aが形成された一対の支持部材10と、扉8に固着されたラック9と噛 み合うピニオン11が配設されており、ピニオン11をモータ12によって回転 させることにより、その回転の向きに応じて、扉8はラック9を介して支持部材 10の溝10aに沿って上方または下方に変位するように構成されている。ここ で、ピニオン11とラック9との噛み合い位置は、支持部材10の上縁の位置よ りも低い位置である。
【0014】 以上のような本考案実施例は、例えばウエハのハンドリング装置およびその駆 動制御部(いずれも図示せず)等とともに、ウエハ質量の自動測定装置等として 実用化されるもので、ベース板1がこのような自動測定装置の構造部材Sの上に 固着された状態で使用され、扉8の下方部分には空間が形成されるようになって いる。
【0015】 以上の本考案実施例の構成において、扉8の上縁部のスライド上限位置をA、 同じく上縁部のスライド下限位置をひょう量室床材6の上面よりも低い位置Bと し、支持部材10の上縁の高さをCとするとともに、AとBとのなす距離、つま り扉8のストロークをL1 としたとき、B〜C間の距離L2 は、L1 <L2 とな っている。これにより、扉8の全開閉動作において扉8が支持部材10と接触す る領域の最上部が、扉8が上限位置に達した時点でもBの高さをに達することが なく、従って、扉8は常にひょう量皿4よりも低い位置においてのみ他部材に当 接して上下方向にスライドするばかりでなく、全開閉動作中のいずれの状態にお いても、他部材と接触した部分がひょう量皿4の配設高さに達することがない。 その結果、クリーンルーム内のダウンフロー環境化において、扉8のスライド時 に支持部材10との接触により発生して飛散したダストは、風防5内のひょう量 室床材6よりも上方の空間、つまりひょう量室R内に侵入することがないととも に、支持部材10との接触によって発生したダストの付着により汚染される可能 性のある扉8の領域がひょう量室床材6よりも上方に移動しないことから、ここ に付着したダストが扉8を介して間接的にひょう量室R内に侵入することもなく 、ひょう量室Rは常に清浄な環境に保たれる。
【0016】 また、図1(A)に示すように扉8が上限位置に位置している状態、つまり扉 8を閉じている状態では、その上縁部と開口部7の上縁部との間に、風防折り返 し部5aと扉8とが距離tにわたって重複するようになっており、この重複部の 存在により、本考案実施例をダウンフローの環境下においても、扉8を閉じたと きにひょう量室R内にダウンフローが侵入して質量測定精度に影響を及ぼすこと がない。
【0017】 なお、図2に示したBの位置、すなわち扉8が下限位置にある状態における扉 8の上縁部の位置は、図1(B)に例示するようなB1 ,B2 ,またはB3 、あ るいはその近傍のいずれでもよい。ここで、B1 はひょう量室床材6の表面高さ で、この高さをBの上限高さとし、B3 はひょう量室床材6の折り返し部6bの 下縁高さで、この高さをBの下限高さとして、その間の例えば開口部7の最下面 高さB2 あるいはその近傍等に設定することができる。
【0018】 また、以上の実施例では、ピニオン11を駆動するためのモータ12をベース 板1よりも下方に配置しているが、これにより、風防5内のひょう量室Rよりも 下方部分にもモータ12からのダストが侵入せずに好都合となる。ただし、本考 案はモータ12等をベース板1とひょう量室床材6との間に配置することを妨げ ない。すなわち、上記した実施例のようにウエハ質量自動測定装置等に組み込ん で使用する場合には、モータ12等をベース板1よりも下方に配置しても問題は ないが、例えば本考案による天びんを単独で使用する場合に、モータ12等がベ ース板1の下方にあるが故に設置が困難であれば、これをベース板1の上に配置 してもよい。なお、本考案に係る天びんを単独で使用し、しかもモータ12等を ベース板1の下方に配置する場合には、例えば図4に示すように設置用の脚部4 0を必要な長さにすることで対処可能である。
【0019】 更に、上記した実施例では扉8を支持部材10に形成した溝10aに沿って摺 動させるようにしたが、この支持部材としてスライドベアリング等の他のガイド 機構を用い得ることは勿論である。
【0020】 また、扉8の上下方向の駆動機構としては、上記した実施例のようなラック・ ピニオン機構のほか、エアシリンダ、油圧シリンダ、リニアモータ等の公知の駆 動機構を採用し得ることは言うまでもない。
【0021】 更に、荷重検出ユニット3としては電磁力平衡式のほか、ロードセル等の他の 方式のものを使用することができるとともに、この荷重検出ユニット3とベース 板1との間に介在させるスペーサ2を、制振性のあるゴム等で作成すると、モー タ12等の駆動時の振動が荷重検出ユニット3に伝わりにくくなり、より好まし い。
【0022】 なお更に、ひょう量室Rの容積は、できるだけ小さい方が、内部で気流が生じ にくいため好ましい。そこで、ひょう量室床材6の左右両縁部および後縁部を立 ち上がらせて、これらにより風防5内で更にひょう量皿4を囲むひょう量室を形 成してもよい。図5はその具体的構成例で、風防5を取り除いた状態で示す要部 斜視図である。この例において、ひょう量室床材6の左右および後部縁部から立 ち上がらせてひょう量皿4を三方で囲む壁6c,6dおよび6eを形成するとと もに、左右の壁6cおよび6dに室外側へ略90°で屈曲する折り返し部6fお よび6gを形成している。そして、この折り返し部6fおよび6gは、扉8と所 定の僅かな隙間を介して重なるようになっている。
【0023】 この図5の構造によれば、ひょう量室Rを小さくすることによる当該室内での 気流の発生を抑制する効果のほかに、扉8を閉じた状態において、扉8と折り返 し部6f,6gとの重なり部分の存在により、および前記した折り返し部6bの 存在をも併せて、扉8とひょう量室R構成部材との隙間からひょう量室R内への 風の回り込みを少なくできるという効果を奏することができる。なお、ひょう量 室Rをあまり小さくすると、試料の帯電によるクーロン力のため、試料とひょう 量室Rの壁や床とが近づき過ぎてあまり好ましくなく、従ってひょう量室Rの容 積はこの点をも含めて最適な容積とすべきである。
【0024】
【考案の効果】 以上説明したように、本考案によれば、風防の開口部に設 けられる扉を上下方向にスライドして当該開口部を開閉するように構成するとと もに、この扉を、ひょう量皿よりも下方においてのみ支持部材で支持した状態で スライドさせ、かつ、この開閉動作中に扉が支持部材に対して接触する領域の全 てが、その開閉動作のいずれの状態においてもひょう量皿の配設高さに達しない ように構成しているので、扉のスライド時に支持部材との接触により発生する可 能性のあるダストは、直接飛散してひょう量皿を含むひょう量室内に侵入しない ばかりでなく、このダストが扉に付着して間接的にひょう量室内に侵入すること もなく、ひょう量室内は常に清浄な状態に保たれることになり、被計量物にダス トがふりかかることなく高クリーン度を維持することのできる風防付き天びんが 得られる。しかも、扉は上下方向にスライドするから、水平方向にスライドする 場合に比して設置に必要な面積が少なくてすむ。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案実施例の中央縦断面右側面図で、
(A)は扉8を閉じた状態、(B)同じく扉8を開いた
状態で示す図
【図2】 図1(A)のA−A断面で示す正面図
【図3】 図2のB−B断面図
【図4】 本考案の他の実施例の中央縦断面右側面図
【図5】 本考案の更に他の実施例の風防を取り除いた
状態で示す要部斜視図
【符号の説明】
1・・・・ベース板 2・・・・スペーサ 3・・・・荷重検出ユニット 4・・・・ひょう量皿 4a・・・・皿受け軸 5・・・・風防 5a・・・・折り返し部 6・・・・ひょう量室床材 6a・・・・孔 6b・・・・折り返し部 7・・・・開口部 8・・・・扉 9・・・・ラック 10・・・・支持部材 10a・・・・溝 11・・・・ピニオン 12・・・・モータ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被計量物を載置するためのひょう量皿
    が、被計量物出し入れ用の開口部を有する風防内に収容
    されているとともに、この開口部には開閉自在の扉が設
    けられてなる天びんにおいて、上記扉は、上記ひょう量
    皿の配設高さよりも低い位置でのみ支持部材で支持され
    た状態で上下方向にスライドして上記開口部を開閉する
    とともに、この開閉動作中に当該扉が上記支持部材に対
    して接触する領域の全てが、上記開閉動作のいずれの状
    態においても上記ひょう量皿の配設高さに達しないよう
    に構成されていることを特徴とする風防付き天びん。
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