JPH0563196A - 薄膜半導体装置及びその製造方法並び液晶表示装置 - Google Patents

薄膜半導体装置及びその製造方法並び液晶表示装置

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JPH0563196A
JPH0563196A JP22395391A JP22395391A JPH0563196A JP H0563196 A JPH0563196 A JP H0563196A JP 22395391 A JP22395391 A JP 22395391A JP 22395391 A JP22395391 A JP 22395391A JP H0563196 A JPH0563196 A JP H0563196A
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JP
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film
liquid crystal
thin film
region
semiconductor device
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JP22395391A
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Kazuhiro Ogawa
和宏 小川
Kikuo Ono
記久雄 小野
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高移動度かつ低オフ電流の逆スタガ構造TFT
を形成し、最終的には液晶表示装置において、駆動用周
辺回路を表示部と同一基板上に内蔵することが可能なT
FTを形成することを目的とする。 【構成】絶縁性基板上にゲート電極を形成した後、プラ
ズマCVD法でSiN膜を堆積する。次に、プラズマC
VD法でa−Si:H膜を10〜40nmの膜厚で堆積
した後、エキシマレーザを130〜200mJ/cm2
エネルギーで照射し、前記a−Si:H膜をpoly−Si
膜に変換する。次に、前記poly−Si膜の上部にプラズ
マCVD法でa−Si:H膜を堆積した後、ソース・ド
レイン領域を形成し、最後にパッシベーション膜を形成
する。この様にして形成したTFTはエキシマレーザの
照射時にSiN膜の膜質を損なうことなく、高移動度か
つ低オフ電流の特性となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薄膜半導体装置に係り、
特に液晶表示装置に用いる逆スタガ構造の薄膜トランジ
スタ並びにその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、逆スタガ構造の薄膜トランジ
スタ(以下TFTと略記)はゲート絶縁膜,半導体薄
膜,高濃度不純物層をプラズマCVD法により順次連続
形成できるため製造工程が容易であり、遮光膜が不要で
あるという利点などから液晶ディスプレイ用アクティブ
マトリクス基板に広く用いられている。図2は逆スタガ
構造a−Si TFTのプロセスフロー及び構造断面図
を示す。このように、プラズマCVD膜(ゲート絶縁
膜,半導体薄膜,高濃度不純物層)を3層連続に形成で
きるため特性のばらつきは小さい。しかし、水素化非晶
質シリコン膜(以下a−Si:H膜と略記)をチャネル
層に使用した場合、電界効果移動度が0.5cm2/V・s
程度と小さいため、液晶表示装置の画素部に用いるには
十分であるが、画素部と同一基板上に前記a−Si T
FTで駆動用周辺回路を構成することは非常に困難であ
る。
【0003】そこで、上記問題点を克服するためa−S
i:H膜にレーザビームを照射し、電界効果移動度を向
上させる方法が考えられている。特に発振波長が紫外光
領域であるエキシマレーザはa−Si:H膜に対して吸
収係数が大きく、ガラス基板への熱的影響が小さい。そ
のため、安価な低融点ガラスを使用することができると
ともに、レーザを用いることで局所的な結晶化も可能で
ある。
【0004】上記プロセスを利用した従来の多結晶シリ
コン薄膜トランジスタ(以下poly−Si TFTと略
記)の製造方法の一例を以下に示す。
【0005】ガラス基板上にスパッタ法により形成した
クロム(Cr)やアルミニウム(Al)等でゲート電極
を形成した後、ゲート絶縁膜,a−Si:H膜を順次プ
ラズマCVD法で堆積する。その後、XeClエキシマ
レーザを照射し、前記a−Si:H膜をpoly−Si膜に
変換する。この時の構造断面図を図3に示す。次に、オ
ーミックコンタクト層としてn型シリコン膜をプラズマ
CVD法で堆積し、TFTを形成する部分のSi膜をホ
ト・エッチング工程により島状加工する。その後、スパ
ッタ法により形成したCrやAl等でソース電極,ドレ
イン電極を形成し、両電極をマスクにチャネル部に対応
する部分上のn型シリコン膜をドライエッチング法等で
選択除去する。最後に、全面にパッシペーション膜を被
着形成し、目的のpoly−Si TFTを製造している
(特開平2−130913号公報記載)。
【0006】上記従来例と異なるものとして、図4に示
すように全面にパッシベーション膜を被着形成した後に
XeClエキシマレーザを照射する方法が考えられてい
る。この方法によれば、従来のa−Si TFTの製造
プロセス完了後にレーザを照射するため、プロセス変更
が最も少ない(特開昭60−245124号公報記載)。
【0007】又、a−Si:H膜にレーザビームを照射
して逆スタガ構造TFTを高移動度化する方法及び構造
として以下のものも考えられる。一般にa−SiTFT
の場合、n型シリコン膜とa−Si:H膜のエッチング
は選択性が小さいため、チャネル層となるa−Si:H
膜をある程度厚くしておく必要がある。しかし、a−S
i:H膜を厚くした場合、エキシマレーザを高エネルギ
ーで照射しても膜全体を結晶化することが困難であり、
実際オン電流が流れるゲート絶縁膜との界面付近の結晶
性向上が不十分となる。そのため、TFTの電界効果移
動度の向上も小さい。そこで、まずa−Si:H膜を薄
く堆積した後、レーザビームを照射して前記a−Si:
H膜をpoly−Si膜に改質し、次に前記poly−Si膜の
上部にa−Si:H膜を堆積する。この様に、チャネル
層をpoly−Siとa−Si:Hの二層構造とすることで
電界効果移動度を向上させ、なおかつn型シリコン膜の
エッチングに裕度を持たせることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、結
晶化するSi膜の膜厚、レーザビームを照射する際のエ
ネルギー、さらにはレーザビームを照射した際のゲート
絶縁膜への加熱の影響等に関して配慮がなされていな
い。
【0009】TFTが逆スタガ構造であるため、結晶化
するa−Si:H膜が厚い場合には、高エネルギーのレ
ーザビームを照射しても実際にオン電流が流れるゲート
絶縁膜との界面付近の結晶性を向上させるのが困難であ
る。そのため、電界効果移動度を向上させることも困難
となる。しかし、a−Si:H膜の膜厚を100nm以
下にすることで、前記a−Si:H膜全体を結晶化する
ことができる。そのため、SiO2 膜によりゲート絶縁
膜を構成した場合には、上記のように膜厚を制限するこ
とにより電界効果移動度を向上できる。
【0010】しかし、SiN膜でゲート絶縁膜を構成し
た場合には、上記SiO2 膜の場合とは得られるTFT
の特性が異なる。レーザビームをa−Si:H膜に照射
した場合、Si膜は潜熱をもち、この潜熱はa−Si:
H膜の膜厚が厚いほど大きい。従って、a−Si:H膜
の膜厚が厚いほどゲート絶縁膜への加熱の影響は大きく
なる。さらには照射するレーザが高エネルギーであるほ
ど前記影響は大きい。SiO2 膜のように膜中に水素が
含有されていない場合には、上記のような加熱の影響に
よる膜質の劣化は起こらない。しかし、SiN膜のよう
に膜中に多量の水素を含んでいる場合には、この加熱の
影響により前記含有水素が離脱し、膜質が著しく劣化す
る。そのため、TFTを形成した際の電気特性も低下す
る。
【0011】又、上記従来技術では、オフ電流(以下I
OFF と略記)や逆方向リーク電流(以下IREV と略記)
について十分に配慮されておらず、最終的に液晶ディス
プレイ用アクティブマトリクス基板に駆動用周辺回路を
内蔵できない問題があった。
【0012】本発明は、ゲート絶縁膜の膜質を劣化させ
ることなく、電界効果移動度が大きくかつオフ電流が低
いTFTを形成し、最終的には駆動用周辺回路を表示部
と同一基板上に内蔵することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では逆スタガ構造TFTを以下の構成とし
た。絶縁性基板上にゲート電極、SiN膜を形成した
後、チャネル層を前記SiN膜と接する側からpoly−S
i,a−Si:Hの二層構造とし、なおかつpoly−Si
の膜厚を10nm以上40nm以下とする逆スタガ構造
TFTである。
【0014】上記目的を達成するために、本発明は逆ス
タガ構造TFTの製造方法を以下のようにした。まず絶
縁性基板上にゲート電極,SiN膜を形成した後、a−
Si:H膜を10nm以上40nm以下の膜厚で堆積す
る。その後、エキシマレーザを130mJ/cm2 以上2
00mJ/cm2 のエネルギーで照射し、前記a−Si:
H膜をpoly−Si膜に変換する。その際の照射雰囲気
は、HeやArなどの不活性ガス中或いは真空中が望ま
しい。前記poly−Si膜形成後、その上部にa−Si:
H膜を堆積し、TFTを形成する部分のSi膜を島状加
工する。次に、ソース・ドレイン電極を形成し、両電極
をマスクにチャネル部に対応する部分上のn型シリコン
膜をドライエッチング法等で選択除去する。最後に、全
面にパッシベーション膜を形成して、目的の高移動度の
TFTを形成する。
【0015】
【作用】上記のようにして製造した本発明の逆スタガ構
造TFTは、レーザを照射する際のa−Si:H膜の膜
厚が40nm以下であるためSi膜の潜熱が小さく、そ
のためSiN膜への加熱の影響も小さい。一方、a−S
i:H膜の膜厚が40nmを超えると潜熱が大きくな
り、SiN膜が加熱される。そのため、SiN膜中のS
i−H結合が切断され、含有水素が離脱して膜質が著し
く劣化する。この様な状態で形成した場合、電界効果移
動度が小さく、しきい電圧が大きく、オフ電流が高いT
FTとなる。しかし、本発明の手段によりTFTを形成
することで、ゲート絶縁膜の膜厚を劣化させることはな
い。又、結晶化したSi膜の上部にa−Si:H膜を堆
積するためチャネル層を厚くすることができ、n型シリ
コン膜をドライエッチング法等で選択除去する際のプロ
セスの裕度を増すことができる。この様にして形成した
TFTは、ゲート電極に順方向電圧を印加してトランジ
スタをオン状態にした場合、反転層はキャリア移動度の
大きいpoly−Si膜中に形成され、かつスタガ構造であ
るため反転層とソース・ドレインの重なりが大きく、po
ly−Si膜とa−Si:H膜の二層構造でもオン電流が
大きくとれる。なお、poly−Si膜の膜厚は反転層の厚
さよりも厚くする必要があり、さらには成膜の安定性な
どを考慮すると、poly−Si膜の膜厚は10nm以上で
あることが望ましい。
【0016】又、電界が集中するソース・ドレイン領域
との接合部にa−Si:H膜が存在するため電界が緩和
され、オフ電流や逆方向リーク電流を抑えることができ
る。又、ゲート絶縁膜に接する側のSi層の膜厚を40
nm以下としても、200mJ/cm2 を超えるエネルギ
ーのエキシマレーザを照射した場合には、SiN膜が加
熱され、膜中の含有水素が離脱して膜質が劣化する現象
が起こる。しかし、エキシマレーザの照射エネルギーを
200mJ/cm2 以下とすることで、SiN膜の膜厚を
劣化させることなく、Si膜を結晶化することができ
る。又、130mJ/cm2 以下の照射エネルギーではa
−Si:H膜の結晶化が安定して起こらないため、照射
エネルギーの下限は130mJ/cm2 である。
【0017】上記TFT構造及び製造方法により、目的
とする駆動用回路内蔵液晶表示装置が実現できる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
【0019】実施例1 図1は、本発明の構成を示す薄膜トランジスタの構造断
面図である。ガラス基板1上にまずCrによりゲート電
極2を形成した後、ゲート絶縁膜3を堆積する。その
後、a−Si:H膜を10〜80nmの膜厚で各々堆積
し、He雰囲気中でXeClエキシマレーザを200m
J/cm2 のエネルギーで照射した。この時、a−Si:
H膜中の含有水素量が多い場合には、エキシマレーザを
照射するとSi膜が剥離するため、レーザアニールの前
処理として400℃以上で熱処理したり、或いはArレ
ーザ等のエネルギービームを照射してa−Si:H膜中
の含有水素量を制御する必要がある。以上のようにして
エキシマレーザを照射することで、前記a−Si:H膜
はpoly−Si膜4に改質される。次に、Si膜のトータ
ル膜厚が220nmになるように前記poly−Si膜4の
上部にa−Si:H膜5を堆積し、その後n型シリコン
層6を35nm堆積する。次に、TFTを形成する部分
のSi膜をホト・エッチング工程により島状加工した
後、Al等でソース・ドレイン電極7を形成する。両電
極をマスクにチャネル部に対応する部分上のn型シリコ
ン膜をドライエッチング法で除去した後、最後に全面に
パッシベーション膜を被着形成して、目的のTFTが完
成する。図5は、ゲート絶縁膜をSiN膜或いはSiO
2 膜により構成した場合のpoly−Si膜の膜厚と電界効
果移動度との関係を示す。SiO2 膜によりゲート絶縁
膜を構成した場合、poly−Si膜が10〜80nmの範
囲で電界効果移動度20cm2/V・s 程度のTFTが得
られる。しかし、SiN膜によりゲート絶縁膜を構成し
た場合、poly−Si膜の膜厚が40nmを超えると、電
界効果移動度が著しく低下する。この様にSiN膜をゲ
ート絶縁膜に使用した場合には、poly−Si膜の膜厚を
40nm以下にする必要があるが、前記のように膜厚を
制限することによりSiO2 膜をゲート絶縁膜に用いた
場合と同様に電界効果移動度20cm2/V・s のTF
Tを形成することができる。
【0020】実施例2 次に、a−Si:H膜に照射するエキシマレーザのエネ
ルギーを変えた場合について以下に示す。ガラス基板上
にスパッタ法によりCrを120nm堆積し、ホト・エ
ッチング工程によりゲート電極を形成する。次に、プラ
ズマCVD法によりSiN膜、a−Si:H膜を各々3
50nm,30nm堆積する。その後、エキシマレーザ
を照射する前処理として400℃15分間窒素雰囲気中
で熱処理を行い、a−Si:H膜中の含有水素量を減少
させる。この前処理は、Arレーザ等のエネルギービー
ムを照射しても良い。次に、エキシマレーザを100〜
250mJ/cm2 のエネルギーで照射し、前記a−S
i:H膜をpoly−Si膜4に改質する。その後、プラズ
マCVD法によりa−Si:H膜5、n型シリコン膜6
を各々190nm,35nm堆積し、TFTを形成する
部分のSi膜をホト・エッチング工程により島状加工す
る。次に、スパッタ法により形成したAlでソース・ド
レイン電極と形成した後、両電極をマスクにチャネル部
に対応する部分上のn型シリコン膜をドライエッチング
法等で選択除去する。最後に、全面にパッシベーション
膜を形成してTFTが完成する。この様にして形成した
TFTの電界効果移動度とエキシマレーザの照射エネル
ギーとの関係を図6に示す。エキシマレーザの照射エネ
ルギーが130mJ/cm2以下ではa−Si:H膜が結
晶化せず、電界効果移動度の向上は見られない。又、エ
キシマレーザの照射エネルギーが200mJ/cm2 を超
えるとSiN膜中の水素が昇温により離脱するため、電
界効果移動度が著しく低下する。又、オフ電流も電界効
果移動度の低下と共に増加している。しかし、エキシマ
レーザの照射エネルギーを130〜200mJ/cm2
することで電界効果移動度20cm2/V・s 、オフ電流
2pAのTFTをばらつきなく製造することができた。
【0021】実施例3 次に、ゲート絶縁膜を陽極酸化膜とSiN膜の二層構造
にした場合の実施例を図7を用いて説明する。
【0022】ガラス基板1上にAl膜10をスパッタ法
により圧力54μPa、パワー2.1kW、基板温度10
0℃の条件で250nm堆積する。ホト・エッチング工
程によりゲート電極パターンを形成した後、Alの表面
を陽極化成する。この時形成するAl23膜11の膜厚
は200nmとする。その後、プラズマCVD法により
SiN膜3を圧力0.6Torr、パワー60W、基板温度
350℃、ガス流量SiH48sccm NH348sccmN2
160sccmの条件で200nm、a−Si:H膜を圧力
0.6Torr、パワー40W、基板温度300℃、ガス流
量SiH414sccm H240sccmの条件で30nm連続
形成した後、Arレーザを出力6.0W、ビーム径2.0
mmφ、走査速度3.0mm/sの条件で、TFTを形成す
る部分上のa−Si:H膜に照射する。これにより、a
−Si:H膜中の水素量を減少させ、マキシマレーザを
照射した時の膜剥がれを防止する。Arレーザを照射し
た後、XeClエキシマレーザを170mJ/cm2 のエ
ネルギーで照射して前記a−Si:H膜をpoly−Si膜
4に改質する。次に、プラズマCVD法でa−Si:H
膜5を前記a−Si:H膜と同条件で190nm、n型
シリコン膜6を圧力0.6Torr、パワー40W、基板温
度250℃、ガス流量SiH420sccm PH320sccm
2 50sccmの条件で35nm連続形成する。その
後、Si膜をホト・エッチング工程により島状加工した
後、Cr膜12,Al膜10をスパッタ法によりゲート
Al膜と同条件で各々60nm,400nm形成し、ソ
ース・ドレイン電極にパターニングする。両電極をマス
クにチャネル部に対応する部分上のn型シリコン膜をド
ライエッチング法で選択除去した後、全面にパッシベー
ション膜8を1μm形成して目的のTFTが完成する。
これにより、電界効果移動度20cm2/Vs、しきい電
圧2V、オフ電流2pA(W/L=10)のTFTが形
成できた。又、陽極化成後にエキシマレーザ等のエネル
ギービームを照射することでSiN膜との密着性が向上
し、TFT特性のばらつきが一層小さくなる。
【0023】実施例4 図8は本発明の一実施例を示すものであり、駆動用周辺
回路内蔵型アクティブマトリクス基板の概略図である。
本実施例は、表示部100が対角10インチで表示部を
駆動するための周辺回路101を内蔵したビデオディス
プレイターミナル(以下、VDTと略記)を実現する場
合のものである。この場合は、表示部100の画素数は
480×640×(3)であり、表示部100に用いる
TFTは通常の逆スタガ構造a−Si TFTで、周辺
回路部に用いるTFTはチャネル領域がpoly−Si膜と
a−Si:H膜の二層構造である。
【0024】まず、対角12インチのガラス基板上にス
パッタ法によりゲート電極としてCr膜を120nm堆
積する。Cr膜をホト・エッチング工程によりパターニ
ングした後、プラズマCVD法によりSiN膜3を35
0nm、a−Si:H膜を30nm順次連続形成する。
ここで、基板上の駆動用周辺回路を形成する部分にHe
雰囲気中でXeClエキシマレーザを170mJ/cm2
のエネルギーで照射して、a−Si:H膜をpoly−Si
膜4に変換する。続いて、プラズマCVD法によりa−
Si:H膜5を190nm堆積する。これにより、周辺
回路部はa−Si:H(190nm)/poly−Si(3
0nm)の二層構造で、画素部100はa−Si:H
(220nm)の単層構造が得られる。各々の断面構造
図を図9に示す。次に、プラズマCVD法によりn型シ
リコン層を35nm堆積し、ホト・エッチング工程によ
りSi膜を島状加工した後、透明電極であるITOをス
パッタ法で堆積し、ホト・エッチング工程によりパター
ニングする。その後、スパッタ法でCr膜,Al膜を各
々60nm,400nm堆積し、ホト・エッチング工程
によりソース・ドレイン電極を形成する。両電極をマス
クにしてチャネル部に対応する部分上のn型シリコン膜
をドライエッチング法で選択除去した後、全面にパッシ
ベーション膜を形成すると目的の液晶ディスプレイ用ア
クティブマトリクス基板が完成する。前記アクティブマ
トリクス基板に備えられたTFTの特性は、周辺回路部
において電界効果移動度:20cm2/Vs ,しきい値電
圧:2V,オフ電流:2pA,逆方向リーク電流:3p
A(W/L=10)、画素部においては電界効果移動
度:0.4cm2/Vs ,しきい値電圧:1.5V,オフ電
流:1pA(W/L=10)が得られる。一方、他の1
2インチのガラス基板上に偏光板,カラーフィルタ,透
明電極を形成し、前記アクティブマトリクス基板との間
に液晶を封入すると、10インチサイズのVDT用液晶
表示装置が完成する。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、ゲート絶縁膜の膜質を
劣化させることなく、前記ゲート絶縁膜の上部に形成し
たa−Si:H膜にレーザビームを照射してpoly−Si
膜に変換することができる効果があり、高移動度かつ低
オフ電流のTFTを形成することができる。又、最終的
には駆動用周辺回路を液晶表示基板や画像処理基板に内
蔵できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】二層構造TFTの断面図である。
【図2】a−Si TFTのプロセスフロー図である。
【図3】従来技術のレーザアニール時の断面構造図であ
る。
【図4】従来技術のレーザアニール時の断面構造図であ
る。
【図5】ゲート絶縁膜とTFT特性の関係図である。
【図6】レーザ照射エネルギーと電界効果移動度の関係
図である。
【図7】二層構造TFTの断面構造である。
【図8】駆動用周辺回路内蔵型アクティブマトリクス基
板を示す図である。
【図9】画素部及び回路部のTFT構造図である。
【符号の説明】
1…ガラス基板、2…ゲート電極、3…ゲート絶縁膜、
4…多結晶シリコン膜、5…水素化非晶質シリコン膜、
6…n型シリコン膜、7…ソース・ドレイン電極、8…
パッシベーション膜、10…アルミニウム膜、11…ア
ルミナ膜、12…クロム膜、100…液晶表示装置画素
部、101…液晶表示装置駆動用周辺回路部。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁性基板上にゲート電極,ゲート絶縁
    膜,チャンネル領域,ソース領域,ドレイン領域を備え
    た逆スタガ構造の薄膜半導体装置において、前記チャネ
    ル領域をゲート絶縁膜と接する側から多結晶シリコン,
    非晶質シリコンの順で二層構造とし、かつ前記多結晶シ
    リコンの膜厚が10nm以上40nm以下であることを
    特徴とする薄膜半導体装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、ゲート絶縁膜の少なく
    ともチャネル領域に接する側が窒化シリコンで構成され
    ていることを特徴とする薄膜半導体装置。
  3. 【請求項3】絶縁性基板上にゲート電極,ゲート絶縁
    膜,チャネル領域,ソース領域,ドレイン領域を備えた
    逆スタガ構造の薄膜半導体装置の製造方法において、ゲ
    ート電極及びゲート絶縁膜を形成した後、膜厚が10n
    m以上40nm以下の多結晶シリコン層を堆積し、次
    に、非晶質シリコン層を堆積し、ソース領域,ドレイン
    領域を形成することを特徴とする薄膜半導体装置の製造
    方法。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記ゲート絶縁膜を形
    成した後、非晶質シリコン層を堆積し、レーザなどのエ
    ネルギービームにより前記非晶質シリコン層を多結晶シ
    リコン層に変換することを特徴とする薄膜半導体装置の
    製造方法。
  5. 【請求項5】請求項4において、ゲート絶縁膜の少なく
    ともチャネル領域に接する側を窒化シリコンで構成する
    ことを特徴とする薄膜半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】透明絶縁性基板間に液晶を封入し、前記透
    明絶縁性基板の一方に薄膜トランジスタをスイッチング
    素子として備えた液晶表示装置において、表示部となる
    画素領域と画素を駆動する周辺回路領域との少なくとも
    一方に、絶縁性基板上にゲート電極,ゲート絶縁膜,チ
    ャネル領域,ソース領域,ドレイン領域を備えた逆スタ
    ガ構造であり、前記ゲート絶縁膜の少なくともチャネル
    領域に接する側を窒化シリコンにより構成し、かつ前記
    チャネル領域がゲート絶縁膜と接する側から多結晶シリ
    コン,非晶質シリコンの順で二層構造を成し、かつ前記
    多結晶シリコンの膜厚が10nm以上40nm以下であ
    る薄膜トランジスタを用いたことを特徴とする液晶表示
    装置。
  7. 【請求項7】透明絶縁性基板間に液晶を封入し、前記透
    明絶縁性基板の一方に薄膜トランジスタをスイッチング
    素子として備えた液晶表示装置において、絶縁性基板上
    にゲート電極,窒化シリコン膜を堆積した後、膜厚が1
    0nm以上40nm以下の非晶質シリコン層を堆積し、
    表示部となる画素領域と画素を駆動する周辺回路領域と
    の少なくとも一方に、レーザなどのエネルギービームを
    照射して前記非晶質シリコン層を多結晶シリコン層に変
    換した後、非晶質シリコン層を形成し、次に、ソース領
    域,ドレイン領域を形成することを特徴とする液晶表示
    装置の製造方法。
  8. 【請求項8】透明絶縁性基板間に液晶を封入し、前記透
    明絶縁性基板の一方に薄膜トランジスタをスイッチング
    素子として備えた液晶表示装置において、絶縁性基板上
    にゲート電極を形成し、前記ゲート電極の一部を陽極化
    成した後、窒化シリコン膜を堆積し、次に膜厚が10n
    m以上40nm以下の非晶質シリコン層を堆積し、表示
    部となる画素領域と画素を駆動する周辺回路領域との少
    なくとも一方に、レーザなどのエネルギービームを照射
    して前記非晶質シリコン層を多結晶シリコン層に変換し
    た後、非晶質シリコン層を形成し、次に、ソース領域,
    ドレイン領域を形成することを特徴とする液晶表示装置
    の製造方法。
  9. 【請求項9】請求項5または7において、前記エネルギ
    ービームがエキシマレーザであることを特徴とする薄膜
    半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】請求項9において、前記エキシマレーザ
    の照射エネルギーが130mJ/cm以上200m
    J/cm以下であることを特徴とする薄膜半導体装
    置の製造方法。
  11. 【請求項11】請求項4において、ゲート絶縁膜がゲー
    ト電極の一部を陽極化成した膜と窒化シリコン膜の二層
    構造であり、かつ前記陽極化成膜形成後にレーザビーム
    を照射することを特徴とする薄膜半導体装置の製造方
    法。
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