JPH0563U - 活け甲殻類の包装容器 - Google Patents

活け甲殻類の包装容器

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JPH0563U
JPH0563U JP5348991U JP5348991U JPH0563U JP H0563 U JPH0563 U JP H0563U JP 5348991 U JP5348991 U JP 5348991U JP 5348991 U JP5348991 U JP 5348991U JP H0563 U JPH0563 U JP H0563U
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ダンボール箱1内に、複数の海老4…の少な
くとも上面と下面とを覆う吸水シート5が設けられてい
る。 【効果】 死亡した海老4の体液が吸水シートにて吸収
されるので、この体液により他の生きている海老4が弱
るといった事態を防止でき、かつ衛生的である。また、
海老4のえらに異物が入り込んで海老を傷つけ、かつ弱
らせるといった事態が生じ難い。また、海老4の収容お
よび取り出し作業と入数の確認とが容易である。また、
ダンボール箱1を小型化でき、入数当たりの包装容器の
重量が軽量になり、輸送コストを低減できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、活け海老類および活け蟹類等の活け甲殻類の包装容器であって、主 として活け甲殻類を遠隔地へ輸送する際の包装に使用される活け甲殻類の包装容 器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
海老類や蟹類等の甲殻類は各種料理に使用され、最近では、国内産だけでは需 要に応じきれないことから、外国から冷凍製品や活け製品として輸入されている 。このうち活け製品は、冷凍製品に比べて甲殻類特有の呈味性が高いため、冷凍 製品よりも嗜好度合いが高い反面、輸送が困難という問題を抱えている。
【0003】 上記の活け製品、即ち活け甲殻類は、主に遠距離を輸送される場合、活け甲殻 類の高い生存率を確保し、新鮮さを保持するための包装容器により包装される。
【0004】 この種の包装容器としては、例えば、実開昭63−88997号公報に開示さ れている包装容器がある。この包装容器は、容器本体内に、例えばおが屑からな る粒状緩衝材が充填され、この粒状緩衝材間に甲殻類が収容されるようになって いる。このような構造では、上記の粒状緩衝材により、甲殻類の乾燥が防止され 、また、甲殻類に対する温度調節が行われるようになっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の構造では、死亡した甲殻類から流れ出た体液が、粒状緩 衝材の隙間を介して、他の生きている甲殻類の体液に付着し易く、これによって 生きている甲殻類を弱らせることになる。また、おが屑等からなる粒状緩衝材が 、甲殻類としての例えば海老のえらに入り込み、海老を傷つけ、かつ弱らせる虞 がある。また、粒状緩衝材がおが屑からなる場合には、おが屑から出る木特有の 臭いが甲殻類に移って、食味を減ずることにもなる。また、甲殻類の収容および 取り出しは、容器本体内の粒状緩衝材内に甲殻類を配置する作業、および粒状緩 衝材内から甲殻類を取り出す作業となり、さらに、取り出した甲殻類には、粒状 緩衝材が付着しているので、洗浄が必要となる。従って、甲殻類の収容および取 り出しにおける作業性が悪い。また、甲殻類の入数確認を行い難い。また、粒状 緩衝材内に甲殻類を収容するものであるため、容器本体の大型化とこれに伴う重 量増を招来し、輸送コストが高くなるという問題点を有している。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案の活け甲殻類の包装容器は、上記の課題を解決するために、容 器本体内における甲殻類収容部に複数の甲殻類が並設される活け甲殻類の包装容 器において、以下の手段を講じている。
【0007】 即ち、上記の甲殻類収容部には、甲殻類の少なくとも上面と下面とを覆う吸水 シートが設けられている。
【0008】 請求項2の考案の活け甲殻類の包装容器は、上記の課題を解決するために、請 求項1に記載の活け甲殻類の包装容器において、以下の手段を講じている。
【0009】 即ち、上記の吸水シートは、吸水機能を備えた吸水材と、この吸水材を覆う不 織布とからなっている。
【0010】 請求項3の考案の活け甲殻類の包装容器は、上記の課題を解決するために、容 器本体内における甲殻類収容部に複数の甲殻類が並設される活け甲殻類の包装容 器において、以下の手段を講じている。
【0011】 即ち、上記の甲殻類収容部には、甲殻類の少なくとも上面と下面とを覆う吸水 シートが設けられ、容器本体内には、甲殻類の温度上昇を抑制する蓄冷材が甲殻 類と近接して設けられ、蓄冷材と甲殻類との間には断熱材が設けられていること を特徴とする活け甲殻類の包装容器。
【0012】
【作用】
請求項1の構成によれば、甲殻類収容部には、甲殻類の少なくとも上面と下面 とを覆う吸水シートが設けられているので、死亡した甲殻類から流れ出た体液は 吸水シートに吸収される。従って、死亡した甲殻類の体液が、他の生きている甲 殻類に付着し難くなる。これにより、死亡した甲殻類の体液にて他の生きている 甲殻類が弱るといった事態を防止でき、かつ衛生面でも良好となる。また、おが 屑を使用していないので、おが屑が発する木特有の臭いが甲殻類に移り、食味を 減ずることも防止できる。また、例えば海老のえらに異物が入り込んで海老を傷 つけ、かつ弱らせるといった事態も防止できる。また、甲殻類の収容および取り 出し作業は、上側の吸水シートを甲殻類の上から除去して、吸水シート上に甲殻 類を並べる作業、および吸水シート上から甲殻類を取り出す作業となり、かつ甲 殻類への異物の付着もないので、特に洗浄を必要とせず、作業性が良好である。
【0013】 また、甲殻類の入数の確認も簡単である。また、吸水シートによって甲殻類を覆 うものであるから、甲殻類を狭い間隔で並べて収容することが可能となる。従っ て、容器本体を小型化でき、入数当たりの重量を軽量化でき、輸送コストの低減 が可能となる。
【0014】 請求項2の構成によれば、吸水シートが、吸水機能を備えた吸水材と、この吸 水材を覆う不織布とからなるので、吸水シートの不織布間に配されている甲殻類 、例えば海老は、足が不織布に絡まって固定され、その運動が抑制される。従っ て、請求項1の構成による作用に加えて、甲殻類の体力消耗が抑制され、甲殻類 の死亡率が低減する。
【0015】 請求項3の構成によれば、請求項1の構成による作用に加えて、蓄冷材により 、輸送途中において外気温の影響を抑え、甲殻類を長時間に渡ってほぼ均一の温 度に保持することができる。また、断熱材により、蓄冷材が局部的に作用するの を防止することができる。これにより、甲殻類の死亡率をさらに低減することが できる。
【0016】
【実施例】
本考案の一実施例を図1ないし図7に基づいて以下に説明する。
【0017】 本実施例の活け甲殻類の包装容器は、図1に示すように、容器本体である段ボ ール箱1を有している。この段ボール箱1の底壁と天壁との合わせ部は、粘着テ ープ2・2によって貼着されている。段ボール箱1の底壁上には、外気温による 段ボール箱1内の温度上昇を抑制する発泡ポリスチレン板3が配されている。こ の発泡ポリスチレン板3の上には、甲殻類としての複数の海老4…が配される帯 状の吸水シート5と、断熱材としてのシート状のポリエチレン発泡体6と、蓄冷 材7とを包み込んでいる紙シート8が配されている。尚、上記の発泡ポリスチレ ン板3は、これに限定されることなく、断熱機能を有する合成樹脂発泡体であれ ばよい。
【0018】 紙シート8は、図2に示すように、重ね合わされた複数の紙12…が不織布1 3によって覆われた構成となっている。このような構成により、紙シート8は、 外気温による海老4…の温度上昇を抑制する断熱機能と、外部から海老4…に加 わる衝撃に対する緩衝機能と、吸水シート5に配された海老4…、ポリエチレン 発泡体6および蓄冷材7の固定機能とを有するものとなっている。尚、この紙シ ート8に代えて、同様の機能を備えた発泡ポリウレタンシートを使用してもよい 。
【0019】 吸水シート5は、図3に示すように、対向配置された紙14・14の間に、吸 水材としての粒状をなす多数の高吸水性高分子材料15…が充填され、これら紙 14・14および高吸水性高分子材料15…が、通水性を有する不織布16によ って覆われた構成となっている。このような構成により、吸水シート5は、吸水 機能、海老4…の乾燥を防止する調湿機能、および後述するような海老4…の固 定機能を備えている。また、吸水シート5は、予め水分を吸収させていないもの となっている。
【0020】 上記の吸水シート5における、紙14・14および高吸水性高分子材料15… の被覆材としては、海老4…の固定機能を考慮しなければ、不織布16以外に、 ある程度の通水性を有する材料を使用することができる。例えば、無サイズ紙、 親水性化したポリエチレンあるいはポリプロピレン等の通水性多孔シート、セロ ファン、ビニロンフィルム、またはこれらの紙や不織布等との貼合体、サイズ紙 や不織布にビスコースによってセルロース膜を形成させたものやセルロース膜に 微細な孔を形成したもの、熱可塑性フィルムであってフィルム製造時に微細連通 孔を有するように発泡加工されたもの、無機物または高融点の核発生剤を添加し 、延伸加工して微細連通孔を形成したもの、ポリエチレンやポリプロピレンとパ ルプとの混抄紙等を使用することができる。
【0021】 また、高吸水性高分子材料15としては、アクリル酸塩のグラフト重合体、カ ルボキシメチルセルロース架橋体、ポリビニルアルコールアクリル酸塩共重合体 、ポリアクリルニトリル加水分解物、架橋ポリアクリル酸塩重合体、変性ポリビ ニルアルコール等の高吸水性を有する樹脂等を使用することができる。
【0022】 上記の吸水シート5は、図1に示すように、一端部が段ボール箱1の一側面に 沿うようにして紙シート8上に配され、この吸水シート5上には、1段目の海老 4が互いに接触しないように所定間隔をおいて並べられている。吸水シート5の 他端部がわは、段ボール箱1の他側面がわで1段目の海老4…上に折り返され、 1段目の海老4…上に配されている。この折り返された吸水シート5上には、2 段目の海老4が、1段目と同様の状態で配されている。さらに、吸水シート5の 他端部がわは、段ボール箱1の一側面がわで2段目の海老4…上に折り返され、 2段目の海老4…上に配されている。従って、1段目の海老4…と2段目の海老 4…との上面と下面とが吸水シート5によって覆われている。
【0023】 ポリエチレン発泡体6は、2段目、即ち最上段の海老4…の上に配された吸水 シート5の上に配され、蓄冷材7による海老4…の過冷却を防止している。
【0024】 蓄冷材7は、外気温による段ボール箱1内の温度上昇、即ち海老4…の体温の 上昇を防止するものであり、ポリエチレン発泡体6の上に配されている。この蓄 冷材7は、例えば氷であってもよいが、外気温が高温となる場合には、段ボール 箱1内の水分が増大するという欠点がある。そこで、ポリアクリル酸に金属塩を 加えて得た含水ゲル、ポリアクリル酸に少なくとも2個のエポキシ基を有する化 合物を加えて得た含水ゲル、ポリビニルアルコールの水溶液にホウ砂またはホウ 酸を加えてゲル化した含水ゲル等をプラスチックの袋に充填した蓄冷材を使用す ることが好ましい。この蓄冷材の具体例としては、例えば、株式会社白元製の商 品名「アイスノン」、エスレン化工株式会社製の商品名「アクアU」、あるいは 旭電化株式会社製の商品名「エバクール」等がある。
【0025】 蓄冷材7上の紙シート8と段ボール箱1の天壁との間には、発泡ポリスチレン 板3と同様の目的で発泡ポリスチレン板9が配されている。
【0026】 上記の構成において、本包装容器により海老4を包装する際には、先ず、底壁 の合わせ面を粘着テープ2により貼着し、天壁を開放した状態の段ボール箱1の 底壁上に、発泡ポリスチレン板3を配し、その上に、紙シート8を配する。
【0027】 次に紙シート8の上に、一端部が段ボール箱1の一側面に沿うようにして吸水 シート5を配し、この吸水シート5上に、複数の海老4…を、隣同士接触しない ように所定間隔をおいて並べる。その後、吸水シート5の他端部がわを、1段目 の海老4…上に折り返し、この折り返した吸水シート5上に、同様にして、2段 目の海老4…を並べる。その後、吸水シート5の他端部がわを2段目の海老4… 上に折り返して、2段目の海老4…に配する。尚、海老4…を並べる段数は限定 するものではなく、海老4…の入数等に応じて設定すればよい。
【0028】 上記のようにして、海老4…および吸水シート5を配することにより、海老4 …の下面と上面とが吸水シート5によって覆われる。従って、死亡した海老4か ら体液が流れ出た場合であっても、その体液は吸水シート5内に浸透し、高吸水 性高分子材料15…によって吸収される。これにより、その体液が他の海老4に 付着し難くなり、その体液によって生きている海老4が弱るといった事態が防止 される。また、衛生面においても、良好な状態となる。また、吸水シート5間の 海老4…は、足が吸水シート5の不織布16に絡むので、固定された状態となる 。従って、海老4…は、運動が抑制され、体力の消耗が抑制される。また、海老 4…は、吸水シート5間に配されているので、即ち、海老4…の固定に、おが屑 等の粒状物を使用していないので、海老4…のえらに粒状物が入り込んで海老4 を傷つけ、かつ弱らせるといった事態も防止できる。また、段ボール箱1内に海 老4…を収容する作業、および段ボール箱1から海老4を取り出す作業は、上述 のように、吸水シート5上に海老4…を並べ、吸水シート5を折り返す作業、あ るいは海老4…上から吸水シート5を除去し、海老4…を取り出す作業等の簡単 な作業となる。また、上記のように、おが屑等の粒状物を使用していないので、 この粒状物を除去するための洗浄も不要である。また、海老4…の入数の確認も 簡単である。また、海老4…を比較的狭い間隔で並べて収容することが可能とな るので、段ボール箱1は小型のものでよく、海老4の入数当たりの包装容器の重 量が軽量になる。
【0029】 次に、2段目の海老4…の上の吸水シート5上に、ポリエチレン発泡体6を配 し、このポリエチレン発泡体6の上に蓄冷材7を配する。この蓄冷材7によって 段ボール箱1内の温度上昇が抑制され、海老4…の体温上昇による運動量の増大 、即ち体力の低下が抑制される。また、ポリエチレン発泡体6によって、特に2 段目の海老4…の過冷却が防止される。
【0030】 次に、海老4…が配されている吸水シート5と、ポリエチレン発泡体6と、蓄 冷材7とを包み込むようにして、蓄冷材7上に紙シート8を配し、この紙シート 8の上に発泡ポリスチレン板9を配する。
【0031】 その後、段ボール箱1の天壁を閉じ、その合わせ面に粘着テープ2を貼着して 海老4…の包装を終了する。
【0032】 尚、本実施例の包装容器においては、容器本体を段ボール箱1によって構成し ているが、容器本体は、例えば、図4ないし図6に示すように、合成樹脂発泡体 10と段ボール紙11との積層体からなる構成、あるいは図7に示すように、合 成樹脂発泡体10からなる構成であってもよい。尚、図4ないし図6に示す合成 樹脂発泡体10の一方面、および図7に示す合成樹脂発泡体10の両面には、印 刷性を考慮して包装用紙17が貼着されている。そして、容器本体を上記のよう な構成とすれば、段ボール箱1の底壁上および天壁下に配されている、段ボール 箱1内の昇温防止用の発泡ポリスチレン板3・9を省略することができる。
【0033】 次に、本実施例の包装容器と、従来の、段ボール箱内におが屑を充填した包装 容器との輸送時における容器内の温度変化についての比較試験を行った結果につ いて示す。
【0034】 試験の条件は下記の通りである。
【0035】 活け甲殻類 :車海老 輸送ルート :久米島(沖縄)の養殖場→那覇(沖縄)→大阪→奈良中央卸 売市場(詳細は図9参照) 試験用包装容器:段ボール箱+吸水シート+蓄冷材(150g) 比較用包装容器:段ボール箱+おが屑(−20℃で凍結したもの) 試験実施日 :平成3年4月10日および11日 上記の試験用包装容器は、本実施例の包装容器である。但し、吸水シート5と 蓄冷材7とによる効果を明確にするため、図1に示す段ボール箱1内の包装資材 は上記のもの以外を排除し、車海老は、同図のようにして吸水シート5に配した 。比較用包装容器は、ダンボール箱内に−20℃で凍結しているおが屑を充填し たものであり、このおが屑内に車海老を収容した。また、車海老の温度測定にお いては、図8に示すように、センサ19により車海老18の腸内温度を検出し、 これをマイクロメモリーコーダー(安立計器製)により記録した。
【0036】 上記の試験の結果は、図9に示すようになった。同図のグラフから明らかなよ うに、比較用包装容器においては、車海老18の温度変化が大きくなっているの に対し、試験用包装容器においては、その温度変化が小さくなっている。従って 、本実施例の包装容器においては、おが屑を充填した包装容器と比較して、外気 温の影響を受け難く、活け甲殻類を一定の温度で輸送し得ることが分かった。こ れにより、活け甲殻類の死亡率の低下を図ることができる。
【0037】 上記のように、試験用包装容器が車海老18の温度を均一に保持し得るのは、 以下の理由による。即ち、包装容器の輸送初期の段階においては、蓄冷材7によ って車海老18の温度上昇が抑制される。また、このとき、吸水シート5は、車 海老18の体液をさほど吸収しておらず、断熱材として機能し、車海老18の過 冷却が防止される。その後、蓄冷材7の機能が低下したときには、車海老18の 温度の低い体液を吸収している吸水シート5によって、車海老18の温度上昇が 抑制される。また、輸送途中の冷蔵庫等における冷却作用により、蓄冷材7およ び吸水シート5が冷却されて、車海老18の温度上昇が抑制されると共に、吸水 シート5によって車海老18の過冷却が防止される。以上のような作用によって 、車海老18の温度がほぼ一定に保持される。
【0038】 尚、上記の比較試験の実施時期である4月は、外気温と車海老18との温度差 が比較的小さい時期であり、この温度差が大きくなる夏季においては、試験用包 装容器の場合、例えば蓄冷材7の量を調節することによって車海老18の温度上 昇を抑制することができるので、本試験用包装容器と比較用包装容器とでは、車 海老18の温度均一化機能において、さらに大きな差が生じることになる。
【0039】 本考案の他の実施例を図10および図11に基づいて、以下に説明する。尚、 説明の便宜上、前記の実施例の図面に示した部材と同一の機能を有する部材には 、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0040】 本実施例の包装容器は、図10に示すように、図1に示した複数の海老4…を 収容する吸水シート5の上に、ダンボール紙からなる断熱材としてのダンボール 板22が配され、このダンボール板22の上に蓄冷材7が配され、これら積み重 ねられた吸水シート5、ダンボール板22および蓄冷材7が、可撓性を有する発 泡ポリエチレンシート21によって覆われた状態で段ボール箱1内に収容された ものとなっている。
【0041】 上記のダンボール板22は、蓄冷材7の真下に位置する海老4…の過冷却を防 止する断熱機能を有している。また、ダンボール板22は、同図に示すように、 底面の投影面積が海老4…の配設面積よりも小さい蓄冷材7の荷重を全体の海老 4…に分散させて吸水シート5における海老4…の固定機能が確保されるように 、適当な剛性を有するものとなっている。このような機能を得るために、ダンボ ール板22は、例えば5〜10mm程度の厚みのものが使用されている。尚、蓄 冷材7と吸水シート5との間に配される部材としては、ダンボール板22が低コ ストであるものの、適当な断熱機能と剛性とを有するものであればよく、ダンボ ール板22に代えて、例えば、発泡樹脂板を使用することができる。一方、蓄冷 材7の底面の投影面積が海老4…の配設面積を含むものであれば、蓄冷材7と吸 水シート5との間の部材には、特に剛性が要求されず、例えば、発泡ポリエチレ ンシート等の断熱性および可撓性を有する発泡樹脂シートであってもよい。また 、上記の各部材を選択する場合には、蓄冷材7の量も考慮される。即ち、気温が 高い夏季には、多量の蓄冷材7が使用されるので、海老4…が過冷却される虞が ある。この場合には、高い断熱機能を得るため、比較的厚い発泡樹脂板が使用さ れる。また、気温が低い冬季には、蓄冷材7は少量ですむので、発泡樹脂板より も断熱機能が低く低コストのダンボール板22を使用することができる。
【0042】 発泡ポリエチレンシート21は、緩衝機能および断熱機能を有し、かつ可撓性 を有するものとなっている。尚、この発泡ポリエチレンシート21に代えて、同 様の機能を有するその他の発泡樹脂シートを使用することもできる。
【0043】 本実施例の包装容器では、図1に示した断熱用の発泡ポリスチレン板3・9と 、断熱用および緩衝用の紙シート8に代えて、断熱用および緩衝用の発泡ポリエ チレンシート21を備えたものとなっている。これにより、包装資材の点数が減 少し、コストダウンと包装作業の簡素化を図ることができる。
【0044】 また、本包装容器により、海老4を包装する場合には、図11に示すように、 段ボール箱1内に先ず発泡ポリエチレンシート21を配し、その上に、前述のよ うにして海老4…を吸水シート5で被覆して配し、吸水シート5の上に、ダンボ ール板22と蓄冷材7とを順次配する。その後、発泡ポリエチレンシート21を 蓄冷材7上に折り込み、段ボール箱1の蓋をする。
【0045】 ここで、蓄冷材7が上下方向に嵩張る形状となっている場合、図1に示した包 装容器では、硬質で変形し難い発泡ポリスチレン板9を使用しているので、段ボ ール箱1の蓋が上方に盛り上がるといった事態を生じ易い。これに対し、本実施 例の包装容器では、上記の発泡ポリスチレン板9に代わるものとして、発泡ポリ スチレン板9よりも軟質で柔軟性のある発泡ポリエチレンシート21を使用して いるので、この発泡ポリエチレンシート21によって蓄冷材7の嵩張り分をある 程度吸収することができる。従って、段ボール箱1の蓋が上方に盛り上がる事態 を抑制することができる。
【0046】 本考案のさらに他の実施例を図12および図13に基づいて、以下に説明する 。尚、説明の便宜上、前記の実施例の図面に示した部材と同一の機能を有する部 材には、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0047】 本実施例の包装容器は、図12に示すように、段ボール箱1の内部に、複数の 海老4…が配される帯状の吸水シート31と、ダンボール板22と、蓄冷材7と が配されたものとなっている。
【0048】 吸水シート31は、図13に示すように、複数枚の紙14…が積層されて形成 された二つの紙層32・32が対向配置され、これら紙層32・32の間に、多 数の高吸水性高分子材料15…が充填され、紙層32・32および高吸水性高分 子材料15…が、通水性を有する不織布16によって覆われた構成となっている 。このような構成により、吸水シート31は、吸水機能、海老4…の乾燥を防止 する調湿機能、海老4…の固定機能、断熱機能、および外部から海老4…に加わ る衝撃に対する緩衝機能を備えている。この吸水シート31は、前記の吸水シー ト5と同様、予め水分を吸収させていないものとなっている。
【0049】 上記の吸水シート31は、図12に示すように、図1に示した吸水シート5と 同様にして、海老4…を収容するようになっている。ダンボール板22は、最上 段、即ち下から2段目の海老4…上の吸水シート31の上に配され、このダンボ ール板22の上に蓄冷材7が配されている。そして、上記の吸水シート31の上 側の端部は、蓄冷材7の上側に折り返され、蓄冷材7と段ボール箱1の天壁との 間に配されている。
【0050】 上記のダンボール板22は、図10に示した包装容器において説明したように 、蓄冷材7の形状および量等に応じて、発泡樹脂板、発泡樹脂シート等に変更す ることができる。
【0051】 本実施例の包装容器では、図1に示した発泡ポリスチレン板3・9と、紙シー ト8と、吸水シート5とに代えて、吸水シート31を備えたものとなっている。
【0052】 即ち、吸水シート31によって、発泡ポリスチレン板3・9の断熱機能、紙シー ト8の緩衝機能、および吸水シート5の吸水機能と海老4の固定機能とを得るよ うになっている。従って、包装資材の点数が減少し、コストダウンと包装作業の 簡素化を図ることができる。
【0053】
【考案の効果】
請求項1の考案の活け甲殻類の包装容器は、以上のように、容器本体内の甲殻 類収容部には、甲殻類の少なくとも上面と下面とを覆う吸水シートが設けられて いる構成である。
【0054】 これにより、死亡した甲殻類の体液を吸水シートにて吸収することができ、こ の体液により他の生きている甲殻類が弱るといった事態を防止できると共に、衛 生的である。また、おが屑を使用していないので、おが屑の有する木特有の臭い が甲殻類に移り、食味を減ずるといったことも防止できる。また、例えば海老の えらに異物が入り込んで海老を傷つけ、かつ弱らせるといった事態を防止できる 。また、甲殻類の収容および取り出し作業における作業性が良好であり、甲殻類 の入数の確認も簡単に行うことができる。また、容器本体を小型化でき、入数当 たりの包装容器の重量を軽量化でき、これに伴う輸送コストの低減を図ることが できる等の効果を奏する。
【0055】 請求項2の考案の活け甲殻類の包装容器は、以上のように、請求項1に記載の 活け甲殻類の包装容器において、吸水シートが、吸水機能を備えた吸水材と、こ の吸水材を覆う不織布とからなる構成である。
【0056】 これにより、請求項1の考案の活け甲殻類の包装容器の効果に加えて、甲殻類 を固定することができ、甲殻類の体力消耗を抑制して、その死亡率を低減するこ とができるという効果を奏する。
【0057】 請求項3の考案の活け甲殻類の包装容器は、以上のように、容器本体内の甲殻 類収容部には、甲殻類の少なくとも上面と下面とを覆う吸水シートが設けられ、 容器本体内には、甲殻類の温度上昇を抑制する蓄冷材が甲殻類と近接して設けら れ、蓄冷材と甲殻類との間には断熱材が設けられている構成である。
【0058】 これにより、請求項1の考案の効果に加えて、蓄冷材により、外気温の影響を 抑え、輸送途中において、甲殻類を長時間に渡ってほぼ均一の温度に保持し、断 熱材により、蓄冷材が局部的に作用するのを防止することができる。これにより 、甲殻類の死亡率をさらに低減することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す活け甲殻類の包装容器
の縦断面図である。
【図2】図1に示した紙シートを拡大して示す要部の縦
断面図である。
【図3】図1に示した吸水シートを拡大して示す要部の
縦断面図である。
【図4】図1に示した段ボール箱に代わる他の容器本体
の構成を示す要部の断面図である。
【図5】図1に示した段ボール箱に代わるさらに他の容
器本体の構成を示す要部の断面図である。
【図6】図1に示した段ボール箱に代わるさらに他の容
器本体の構成を示す要部の断面図である。
【図7】図1に示した段ボール箱に代わるさらに他の容
器本体の構成を示す要部の断面図である。
【図8】本実施例の包装容器と従来のおが屑を使用した
包装容器との比較試験に使用する車海老にセンサを配し
た状態を示す斜視図である。
【図9】本実施例の包装容器と従来のおが屑を使用した
包装容器との比較試験の結果を示すものであって、容器
周囲の雰囲気温度および上記の両包装容器内の車海老の
体温と、包装容器の輸送経路と、時刻との関係を示すグ
ラフである。
【図10】本考案の他の実施例を示す活け甲殻類の包装
容器の縦断面図である。
【図11】図10に示した包装容器による海老の包装方
法を示す縦断面図である。
【図12】本考案のさらに他の実施例を示す活け甲殻類
の包装容器の縦断面図である。
【図13】図12に示した吸水シートを拡大して示す要
部の縦断面図である。
【符号の説明】
1 段ボール箱 3 発泡ポリスチレン板 4 海老(甲殻類) 5 吸水シート 6 ポリエチレン発泡体(断熱材) 7 蓄冷材 8 紙シート 9 発泡ポリスチレン板 13 不織布 15 高吸水性高分子材料(吸水材) 21 発泡ポリエチレンシート 22 ダンボール板(断熱材) 31 吸水シート

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器本体内における甲殻類収容部に複数の
    甲殻類が並設される活け甲殻類の包装容器において、上
    記の甲殻類収容部には、甲殻類の少なくとも上面と下面
    とを覆う吸水シートが設けられていることを特徴とする
    活け甲殻類の包装容器。
  2. 【請求項2】上記の吸水シートは、吸水機能を備えた吸
    水材と、この吸水材を覆う不織布とからなることを特徴
    とする請求項1に記載の活け甲殻類の包装容器。
  3. 【請求項3】容器本体内における甲殻類収容部に複数の
    甲殻類が並設される活け甲殻類の包装容器において、上
    記の甲殻類収容部には、甲殻類の少なくとも上面と下面
    とを覆う吸水シートが設けられ、容器本体内には、甲殻
    類の温度上昇を抑制する蓄冷材が甲殻類と近接して設け
    られ、蓄冷材と甲殻類との間には断熱材が設けられてい
    ることを特徴とする活け甲殻類の包装容器。
JP1991053489U 1991-04-10 1991-07-10 活け甲殻類の包装容器 Expired - Lifetime JPH0711580Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61170329A (ja) * 1985-01-21 1986-08-01 岩谷産業株式会社 活魚貝類の輸送方法

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JPS61170329A (ja) * 1985-01-21 1986-08-01 岩谷産業株式会社 活魚貝類の輸送方法

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