JPH0564208B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0564208B2 JPH0564208B2 JP61042704A JP4270486A JPH0564208B2 JP H0564208 B2 JPH0564208 B2 JP H0564208B2 JP 61042704 A JP61042704 A JP 61042704A JP 4270486 A JP4270486 A JP 4270486A JP H0564208 B2 JPH0564208 B2 JP H0564208B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gear
- shot
- fillet
- shot peening
- hypoid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Gears, Cams (AREA)
- Solid-Phase Diffusion Into Metallic Material Surfaces (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本発明は、自動車のトランスミツシヨン等の駆
動伝達系に用いられる歯車の製造方法に関する。 (従来の技術) 従来、自動車用のハイポイドギヤのように高い
強度が要求される歯車は、浸炭焼入または浸炭浸
窒焼入後にシヨツトピーニングを行なう等の表面
強化を行なうことにより製造されている。これら
のシヨツトピーニングにおいて、シヨツト粒は、
粒径が0.5〜0.6mmのスチールシヨツトであり、硬
度はシヨツト粒の寿命及び管理上の問題から、
HRC40〜50(平均Hv450)と低いものであつた。
また、アークハイトは0.15〜0.35mm、高くても
0.40mm、カバレージは90〜100%であり、投射時
間は約15〜20秒、長くとも1分であつた。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、このように製造された歯車であ
つても、高出力化されたエンジン(ターボ、ツイ
ンターボ、スーパーチヤージ装着、4バルブ等)
のハイポイドギアの場合には、負荷応力が大きく
なるため、強度、特に歯元部の曲げ疲労強度が不
充分なことがあつた。この対策としては、例えば
設計諸元を変更したり、材質や熱処理条件を変更
する等の手段が試みられていたが、安定性、信頼
性、その他の面から見て、曲げ疲労強度を向上す
るための決定的な解決には至らず、このため、同
一車種であつても高出力のエンジンを搭載するも
のは、これにマツチした部品設計を行つたり、新
たに1ランク上のデイフアレンシヤル組立体を新
設する等の面倒な手続きが必要であつた。本発明
は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、
設計諸元や材質あるいは熱処理条件を変更するこ
となく疲労強度の向上を達成し、もつて使用範囲
の可及的拡大を図ることができる歯車の製造方法
を提供することを目的とする。 (問題点を解決するための手段) このため、本発明の高強度歯車の製造方法は、
荒歯切工程後の仕上歯切工程において、歯元部が
フイレツトR1mm以上の滑らかな曲面を有するよ
うに形成し、これに浸炭焼入または浸炭浸窒焼入
による表面硬化処理を行つた後、シヨツト粒硬度
がHv550〜750、アークハイトが0.5〜0.8mm、カバ
レージ300%以上の条件でシヨツトピーニングを
行なうことを特徴とする。 歯元部のフイレツトRは仕上歯切工程で1mm以
上になるように加工されるが、これによりフイレ
ツトRが1mm以上にならなかつた場合、及び歯元
に段差が生じた場合は、歯元フイレツト部のみを
創成する歯切方法により修正加工を行なう、仕上
歯切工程後のフイレツト部の形状確認は、目視や
歯形プロフイル測定器にて行なう。Rを1mm以上
とするのは、1mm未満ではシヨツト粒が歯底に投
射され難く、応力集中部である歯底へのシヨツト
粒の投射密度が高くならないためである。 シヨツトピーニングは、インペラーあるいは空
気流ノズルタイプのものを用い、シヨツト粒硬度
がHv550〜750、好ましくはHv600〜750、シヨツ
ト粒径が0.6〜0.8mmの砥粒(主にスチール)を3
〜7分間投射して行なう。シヨツト粒硬度を
Hv550〜750とするのは、Hv550未満では高い圧
縮残留応力ピーク値が得られず、またHv750を越
えるとシヨツト粒の靭性が低下するため、シヨツ
ト粒の割れや摩耗が著しく、安定したシヨツト効
果が期待できないためである。シヨツトピーニン
グのアークハイトは、第5図のグラフに示すよう
にシヨツト粒硬度及び投射時間により定まり、上
記の条件によるシヨツトピーニングのアークハイ
トは0.50〜0.80mmである。なお、同グラフに示す
ように、従来用いていたシヨツト粒硬度Hv450の
シヨツト粒の場合、アークハイトは最大でも0.4
mm程度しか達成できなかつた。また、本発明によ
るシヨツトピーニングのカバレージは300%以上
である。 シヨツトピーニングは表面の凹凸をなくすとと
もに表面異常層に強烈な塑性流動層を形成し、圧
縮残留応力を付加することを目的としてなされる
が、シヨツトピーニングによりならされる凹凸は
せいぜい20〜30μmであり、50μmを越える段差を
ならすのは難しい。従つて滑らかなフイレツトR
を得るためには、仕上加工の際に、また場合によ
つては修正加工により予じめ50μm以上の段差を
除去しておく必要がある。 (作用) 本発明の高強度歯車の製造方法は、浸炭または
浸炭浸窒焼入の前に、歯元部をフイレツトRが1
mmとなり、段差のない滑らかな状態となるように
仕上げ加工し、その後シヨツト粒硬度がHv550〜
750、アークハイトが0.5〜0.8mm、カバレージ300
%以上の条件でシヨツトピーニングを行うことか
らなるため、歯元部及び場合によつては歯面の表
面異常層6に、第7図ないし第10図の金属組織
写真に示すように、従来方法により製造された歯
車には見られないような強烈な塑性流動層7が形
成された歯車が得られ、その結果として曲げ疲労
強度の高い歯車を得ることができる。 (実施例) 以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明
する。 実施例 1: JIS SCM420 H肌焼鋼を用いて第2図に示し
たハイポイドギヤ(ドライブピニオン1及びリン
グギヤ2)を製造し、荒歯切後、歯元部に1mmの
フイレツトRが形成されるように仕上歯切を行な
う。この仕上歯切工程において歯元部の加工面に
段差が生じたり、フイレツトRが1mm以上になら
ない場合は、歯元部のみを創成するように修正加
工を行なう。次に、このギヤに930〜950℃×200
〜300分の条件で浸炭焼入処理を行い、140〜160
℃×60〜120分の焼戻処理を行つた。これに、シ
ヨツト粒硬度がHv600、アークハイトが0.50〜
0.60mm、カバレージが300%以上となる条件でシ
ヨツトピーニングを行なう。得られたギヤの歯元
部のフイレツトは第3図の曲線Bで示される形状
であつた。 実施例 2〜4: シヨツトピーニングをそれぞれ下記の表に示す
条件で行なうこと以外は実施例1に示した方法に
よりハイポイドギヤを製造した。得られたギヤの
歯元部のフイレツトは第3図の曲線Bで示される
形状であつた。
動伝達系に用いられる歯車の製造方法に関する。 (従来の技術) 従来、自動車用のハイポイドギヤのように高い
強度が要求される歯車は、浸炭焼入または浸炭浸
窒焼入後にシヨツトピーニングを行なう等の表面
強化を行なうことにより製造されている。これら
のシヨツトピーニングにおいて、シヨツト粒は、
粒径が0.5〜0.6mmのスチールシヨツトであり、硬
度はシヨツト粒の寿命及び管理上の問題から、
HRC40〜50(平均Hv450)と低いものであつた。
また、アークハイトは0.15〜0.35mm、高くても
0.40mm、カバレージは90〜100%であり、投射時
間は約15〜20秒、長くとも1分であつた。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、このように製造された歯車であ
つても、高出力化されたエンジン(ターボ、ツイ
ンターボ、スーパーチヤージ装着、4バルブ等)
のハイポイドギアの場合には、負荷応力が大きく
なるため、強度、特に歯元部の曲げ疲労強度が不
充分なことがあつた。この対策としては、例えば
設計諸元を変更したり、材質や熱処理条件を変更
する等の手段が試みられていたが、安定性、信頼
性、その他の面から見て、曲げ疲労強度を向上す
るための決定的な解決には至らず、このため、同
一車種であつても高出力のエンジンを搭載するも
のは、これにマツチした部品設計を行つたり、新
たに1ランク上のデイフアレンシヤル組立体を新
設する等の面倒な手続きが必要であつた。本発明
は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、
設計諸元や材質あるいは熱処理条件を変更するこ
となく疲労強度の向上を達成し、もつて使用範囲
の可及的拡大を図ることができる歯車の製造方法
を提供することを目的とする。 (問題点を解決するための手段) このため、本発明の高強度歯車の製造方法は、
荒歯切工程後の仕上歯切工程において、歯元部が
フイレツトR1mm以上の滑らかな曲面を有するよ
うに形成し、これに浸炭焼入または浸炭浸窒焼入
による表面硬化処理を行つた後、シヨツト粒硬度
がHv550〜750、アークハイトが0.5〜0.8mm、カバ
レージ300%以上の条件でシヨツトピーニングを
行なうことを特徴とする。 歯元部のフイレツトRは仕上歯切工程で1mm以
上になるように加工されるが、これによりフイレ
ツトRが1mm以上にならなかつた場合、及び歯元
に段差が生じた場合は、歯元フイレツト部のみを
創成する歯切方法により修正加工を行なう、仕上
歯切工程後のフイレツト部の形状確認は、目視や
歯形プロフイル測定器にて行なう。Rを1mm以上
とするのは、1mm未満ではシヨツト粒が歯底に投
射され難く、応力集中部である歯底へのシヨツト
粒の投射密度が高くならないためである。 シヨツトピーニングは、インペラーあるいは空
気流ノズルタイプのものを用い、シヨツト粒硬度
がHv550〜750、好ましくはHv600〜750、シヨツ
ト粒径が0.6〜0.8mmの砥粒(主にスチール)を3
〜7分間投射して行なう。シヨツト粒硬度を
Hv550〜750とするのは、Hv550未満では高い圧
縮残留応力ピーク値が得られず、またHv750を越
えるとシヨツト粒の靭性が低下するため、シヨツ
ト粒の割れや摩耗が著しく、安定したシヨツト効
果が期待できないためである。シヨツトピーニン
グのアークハイトは、第5図のグラフに示すよう
にシヨツト粒硬度及び投射時間により定まり、上
記の条件によるシヨツトピーニングのアークハイ
トは0.50〜0.80mmである。なお、同グラフに示す
ように、従来用いていたシヨツト粒硬度Hv450の
シヨツト粒の場合、アークハイトは最大でも0.4
mm程度しか達成できなかつた。また、本発明によ
るシヨツトピーニングのカバレージは300%以上
である。 シヨツトピーニングは表面の凹凸をなくすとと
もに表面異常層に強烈な塑性流動層を形成し、圧
縮残留応力を付加することを目的としてなされる
が、シヨツトピーニングによりならされる凹凸は
せいぜい20〜30μmであり、50μmを越える段差を
ならすのは難しい。従つて滑らかなフイレツトR
を得るためには、仕上加工の際に、また場合によ
つては修正加工により予じめ50μm以上の段差を
除去しておく必要がある。 (作用) 本発明の高強度歯車の製造方法は、浸炭または
浸炭浸窒焼入の前に、歯元部をフイレツトRが1
mmとなり、段差のない滑らかな状態となるように
仕上げ加工し、その後シヨツト粒硬度がHv550〜
750、アークハイトが0.5〜0.8mm、カバレージ300
%以上の条件でシヨツトピーニングを行うことか
らなるため、歯元部及び場合によつては歯面の表
面異常層6に、第7図ないし第10図の金属組織
写真に示すように、従来方法により製造された歯
車には見られないような強烈な塑性流動層7が形
成された歯車が得られ、その結果として曲げ疲労
強度の高い歯車を得ることができる。 (実施例) 以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明
する。 実施例 1: JIS SCM420 H肌焼鋼を用いて第2図に示し
たハイポイドギヤ(ドライブピニオン1及びリン
グギヤ2)を製造し、荒歯切後、歯元部に1mmの
フイレツトRが形成されるように仕上歯切を行な
う。この仕上歯切工程において歯元部の加工面に
段差が生じたり、フイレツトRが1mm以上になら
ない場合は、歯元部のみを創成するように修正加
工を行なう。次に、このギヤに930〜950℃×200
〜300分の条件で浸炭焼入処理を行い、140〜160
℃×60〜120分の焼戻処理を行つた。これに、シ
ヨツト粒硬度がHv600、アークハイトが0.50〜
0.60mm、カバレージが300%以上となる条件でシ
ヨツトピーニングを行なう。得られたギヤの歯元
部のフイレツトは第3図の曲線Bで示される形状
であつた。 実施例 2〜4: シヨツトピーニングをそれぞれ下記の表に示す
条件で行なうこと以外は実施例1に示した方法に
よりハイポイドギヤを製造した。得られたギヤの
歯元部のフイレツトは第3図の曲線Bで示される
形状であつた。
【表】
比較例 1:
JIS SCM420 H肌焼鋼を用いて、実施例1と
同様の方法により成形、荒歯切を行い、フイレツ
トRが1mmの段差のない歯元部が形成されるよう
に仕上歯切を行つた後、シヨツトピーニング処理
は行わずにハイポイドギヤを製造した。得られた
ギヤの歯元部のフイレツト形状は第3図の曲線A
で示される形状であつた。 比較例 2: JIS SCM420 H肌焼鋼を用いて成形し、荒歯
切を行い、従来の仕上げ歯切を行い、実施例1と
同じ条件下で浸炭焼入を行い、ハイポイドギヤを
製造した。得られたギヤの歯元部のフイレツトは
第3図の曲線CまたはDで示される形状であつ
た。 比較例 3: JIS SCM420 H肌焼鋼を用いて、実施例1と
同様の方法により成形、荒歯切を行い、フイレツ
トRが1mmの段差のない歯元部が形成されるよう
に仕上歯切を行つた後、浸炭焼入を行なつた。こ
のギヤに、シヨツト粒硬度がHv450、アークハイ
トが0.30〜0.40mm及びカバレージが300%の条件
でシヨツトピーニングを行なう。得られたギヤの
歯元部のフイレツトは第3図の曲線Aで示される
形状であつた。 試験例: 上記の実施例及び比較例で製造したハイポイド
ギヤについて台上シユミレーシヨン試験を行な
い、曲げ疲労強度及び圧縮残留応力を測定した。
結果をそれぞれ第1図及び第4図に示す。 上記の試験において比較例1はフイレツト部の
修正加工は行つたがシヨツトピーニングは行わな
かつた例、比較例2はフイレツト部の修正加工も
シヨツトピーニングも行わなかつた例、比較例3
はフイレツト部の修正加工を行ない、従来例のシ
ヨツトピーニングを行つた例である。第1図のグ
ラフより明らかなように、シヨツトピーニングを
行わなかつた比較例1のハイポイドギヤは曲げ疲
労強度が著しく低く、これに対して実施例1〜4
の本発明のハイポイドギヤは高サイクル側で20〜
55%、低サイクル側で10〜40%高い曲げ疲労強度
を有する。また、修正加工もシヨツトピーニング
も行わなかつた比較例2のハイポイドギヤの曲げ
疲労強度は比較例1のものよりもさらに約10%低
い。さらに、従来行われている条件でシヨツトピ
ーニングを行つた比較例3のハイポイドギヤの曲
げ疲労強度は、高サイクル側では本発明のものに
近いが、低サイクル側では不充分である。また、
第4図のグラフに示すように、シヨツト粒の硬度
が増すほど深さ方向の圧縮残留応力分布が改善さ
れ、本発明によるハイポイドギヤのピーク値は−
100Kgf/mm2以上となる。さらに、歯当たり面及
び歯元フイレツト部の表面の顕微鏡組織写真によ
ると、実施例1ないし4のハイポイドギヤの表面
異常層には20〜30μmに及ぶ強烈な塑性流動層
(メタルフロ−)が発生しているが、比較例にお
いては、比較例3のハイポイドギヤに数μmの塑
性流動層の発生が認められているだけである。 (発明の効果) 本発明による歯車の製造方法は、歯元部のフイ
レツトRを1mm以上とし、段差のない滑らかな状
態としたのちに浸炭焼入を行い、さらにシヨツト
粒硬度がHv550〜750、アークハイトが0.5〜0.8
mm、カバレージ300%以上の条件でシヨツトピー
ニングを施すことよりなるため、曲げ疲労強度に
優れた歯車を得ることができる。このため、高出
力エンジン搭載の自動車のハイポイドギヤのよう
な厳しい条件下で使用され、負荷応力の高い歯車
でも、本発明により製造すれば、部品材質、熱処
理方法の変更あるいは組付構造の設計変更を行な
うことなく、疲労強度を向上することができるた
め、製造技術及びコストの点で極めて有利であ
る。また、従来試みられていた歯車を大きくする
ことによる高強度化のように車体重量の増加とい
う問題を生じることもなく、燃費の向上を図るこ
ともできる。
同様の方法により成形、荒歯切を行い、フイレツ
トRが1mmの段差のない歯元部が形成されるよう
に仕上歯切を行つた後、シヨツトピーニング処理
は行わずにハイポイドギヤを製造した。得られた
ギヤの歯元部のフイレツト形状は第3図の曲線A
で示される形状であつた。 比較例 2: JIS SCM420 H肌焼鋼を用いて成形し、荒歯
切を行い、従来の仕上げ歯切を行い、実施例1と
同じ条件下で浸炭焼入を行い、ハイポイドギヤを
製造した。得られたギヤの歯元部のフイレツトは
第3図の曲線CまたはDで示される形状であつ
た。 比較例 3: JIS SCM420 H肌焼鋼を用いて、実施例1と
同様の方法により成形、荒歯切を行い、フイレツ
トRが1mmの段差のない歯元部が形成されるよう
に仕上歯切を行つた後、浸炭焼入を行なつた。こ
のギヤに、シヨツト粒硬度がHv450、アークハイ
トが0.30〜0.40mm及びカバレージが300%の条件
でシヨツトピーニングを行なう。得られたギヤの
歯元部のフイレツトは第3図の曲線Aで示される
形状であつた。 試験例: 上記の実施例及び比較例で製造したハイポイド
ギヤについて台上シユミレーシヨン試験を行な
い、曲げ疲労強度及び圧縮残留応力を測定した。
結果をそれぞれ第1図及び第4図に示す。 上記の試験において比較例1はフイレツト部の
修正加工は行つたがシヨツトピーニングは行わな
かつた例、比較例2はフイレツト部の修正加工も
シヨツトピーニングも行わなかつた例、比較例3
はフイレツト部の修正加工を行ない、従来例のシ
ヨツトピーニングを行つた例である。第1図のグ
ラフより明らかなように、シヨツトピーニングを
行わなかつた比較例1のハイポイドギヤは曲げ疲
労強度が著しく低く、これに対して実施例1〜4
の本発明のハイポイドギヤは高サイクル側で20〜
55%、低サイクル側で10〜40%高い曲げ疲労強度
を有する。また、修正加工もシヨツトピーニング
も行わなかつた比較例2のハイポイドギヤの曲げ
疲労強度は比較例1のものよりもさらに約10%低
い。さらに、従来行われている条件でシヨツトピ
ーニングを行つた比較例3のハイポイドギヤの曲
げ疲労強度は、高サイクル側では本発明のものに
近いが、低サイクル側では不充分である。また、
第4図のグラフに示すように、シヨツト粒の硬度
が増すほど深さ方向の圧縮残留応力分布が改善さ
れ、本発明によるハイポイドギヤのピーク値は−
100Kgf/mm2以上となる。さらに、歯当たり面及
び歯元フイレツト部の表面の顕微鏡組織写真によ
ると、実施例1ないし4のハイポイドギヤの表面
異常層には20〜30μmに及ぶ強烈な塑性流動層
(メタルフロ−)が発生しているが、比較例にお
いては、比較例3のハイポイドギヤに数μmの塑
性流動層の発生が認められているだけである。 (発明の効果) 本発明による歯車の製造方法は、歯元部のフイ
レツトRを1mm以上とし、段差のない滑らかな状
態としたのちに浸炭焼入を行い、さらにシヨツト
粒硬度がHv550〜750、アークハイトが0.5〜0.8
mm、カバレージ300%以上の条件でシヨツトピー
ニングを施すことよりなるため、曲げ疲労強度に
優れた歯車を得ることができる。このため、高出
力エンジン搭載の自動車のハイポイドギヤのよう
な厳しい条件下で使用され、負荷応力の高い歯車
でも、本発明により製造すれば、部品材質、熱処
理方法の変更あるいは組付構造の設計変更を行な
うことなく、疲労強度を向上することができるた
め、製造技術及びコストの点で極めて有利であ
る。また、従来試みられていた歯車を大きくする
ことによる高強度化のように車体重量の増加とい
う問題を生じることもなく、燃費の向上を図るこ
ともできる。
第1図は本発明の製造方法により得たハイポイ
ドギヤの曲げ疲労試験の結果を比較例と対比して
示すS−N線図、第2図はハイポイドギヤの外観
を模式的に示す斜視図、第3図は本発明の実施例
及び比較例により得られるハイポイドギヤの歯元
フイレツト部の形状を示す図、第4図は本発明の
実施例及び比較例により得られるハイポイドギヤ
の歯元フイレツト部近傍における圧縮残留応力分
布特性を示す図、第5図はアルメンストリツプゲ
ージによるシヨツトピーニング投射時間とアーク
ハイトの関係を示すグラフ、第6図は本発明の方
法により製造されたハイポイドギヤの一部3を示
す断面図、第7図は第6図のハイポイドギヤの歯
当たり面の一部4の金属組織を示す顕微鏡写真、
第8図は第6図の歯当たり面の一部4のオーステ
ナイト結晶の構造を示す顕微鏡写真、第9図は第
6図のハイポイドギヤの歯元フイレツト部の一部
5の金属組織を示す顕微鏡写真、第10図は第6
図の歯元フイレツト部の一部5のオーステナイト
結晶の構造を示す顕微鏡写真である。 図中、1……ドライブピニオン、2……リング
ギヤ、7……塑性流動層。
ドギヤの曲げ疲労試験の結果を比較例と対比して
示すS−N線図、第2図はハイポイドギヤの外観
を模式的に示す斜視図、第3図は本発明の実施例
及び比較例により得られるハイポイドギヤの歯元
フイレツト部の形状を示す図、第4図は本発明の
実施例及び比較例により得られるハイポイドギヤ
の歯元フイレツト部近傍における圧縮残留応力分
布特性を示す図、第5図はアルメンストリツプゲ
ージによるシヨツトピーニング投射時間とアーク
ハイトの関係を示すグラフ、第6図は本発明の方
法により製造されたハイポイドギヤの一部3を示
す断面図、第7図は第6図のハイポイドギヤの歯
当たり面の一部4の金属組織を示す顕微鏡写真、
第8図は第6図の歯当たり面の一部4のオーステ
ナイト結晶の構造を示す顕微鏡写真、第9図は第
6図のハイポイドギヤの歯元フイレツト部の一部
5の金属組織を示す顕微鏡写真、第10図は第6
図の歯元フイレツト部の一部5のオーステナイト
結晶の構造を示す顕微鏡写真である。 図中、1……ドライブピニオン、2……リング
ギヤ、7……塑性流動層。
Claims (1)
- 1 荒歯切工程後の仕上歯切工程において、歯元
部がフイレツトR1mm以上の滑らかな曲面を有す
るように形成し、これに浸炭焼入または浸炭浸窒
焼入による表面硬化処理を行つた後、シヨツト粒
硬度がHv550〜750、アークハイトが0.5〜0.8mm、
カバレージ300%以上の条件でシヨツトピーニン
グを行なうことを特徴とする高強度歯車の製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4270486A JPS62200071A (ja) | 1986-02-27 | 1986-02-27 | 高強度歯車の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4270486A JPS62200071A (ja) | 1986-02-27 | 1986-02-27 | 高強度歯車の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62200071A JPS62200071A (ja) | 1987-09-03 |
| JPH0564208B2 true JPH0564208B2 (ja) | 1993-09-14 |
Family
ID=12643449
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4270486A Granted JPS62200071A (ja) | 1986-02-27 | 1986-02-27 | 高強度歯車の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS62200071A (ja) |
Families Citing this family (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2726670B2 (ja) * | 1988-01-14 | 1998-03-11 | 日本発条株式会社 | 金属ベローズおよびこのベローズの耐久性を高める方法 |
| JP2528519B2 (ja) * | 1989-07-27 | 1996-08-28 | 日産自動車株式会社 | 歯車の加工方法 |
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Also Published As
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