JPH056513B2 - - Google Patents
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- JPH056513B2 JPH056513B2 JP60121940A JP12194085A JPH056513B2 JP H056513 B2 JPH056513 B2 JP H056513B2 JP 60121940 A JP60121940 A JP 60121940A JP 12194085 A JP12194085 A JP 12194085A JP H056513 B2 JPH056513 B2 JP H056513B2
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
産業上の利用分野
本発明は、ポリエチレン、ポリプロピレン等の
プラスチツク容器のヒートシール材として有用な
シーラントフイルム及び該シーラントフイルムを
使用する蓋材に関する。 従来技術及びその問題点 容器に対しヒートシールされた蓋は、密封性に
優れていることが絶対的な要件である。しかしな
がら、密封性を高めるべく、例えば蓋を容器に対
し完全に融着させる場合には、手で開封すること
が不可能となり、刃物等で封止部を切り裂いて開
封を行なうことが必要となる。 そこで、高度の密封性と易開封性とを兼ね備え
た接着材料(シーラント)が種々提案されてい
る。例えば、ポリエチレンとポリプロピレンとの
混合樹脂がその1例である。この混合樹脂シーラ
ントは、両樹脂の配合割合、製造条件等が最適で
ある場合には、ポリエチレン容器及びポリプロピ
レン容器に対する密封性も比較的良好で、封止部
の開封も容易であり、又密封状態でのレトルト殺
菌にも耐えるという特性を有してはいるものの、
一般にフイルム又はシートとしては伸びが低く且
つ引張強度が低い為、ピンホール等の欠陥を生じ
たり、非常に破断しやすく、裂けやすい欠点があ
る。従つて、シート若しくはフイルムとするに
は、両樹脂の特性(伸び、破断強度、メルトイン
デツクス、熱変形温度、軟化点等)に対応して両
者の選択を慎重に行なう且つ両者の配合割合を狭
い範囲に限定するとともに、製造条件を厳格にコ
ントロールする必要があるが、この様にしても、
上記の問題点が満足すべき程度にまで解決されて
いるとは到底言い難い。従つて、ポリエチレンと
ポリプロピレンとの配合割合及び厚さ等を調整す
ることにより所望のシール強度を有するシーラン
トフイルムを得ることは、実際上非常に困難なこ
とである。 問題点を解決するための手段 本発明者は、上記の如き現状に鑑みて種々研究
を重ねた結果、ポリエチレンとポリプロピレンと
の混合樹脂からなる特定厚さの接着剤層に、該層
を構成する混合樹脂とは異なる組成のポリエチレ
ンとポリプロピレンとの混合樹脂からなる特定厚
さの支持層を積層し、これをシーラントフイルム
とする場合には、従来技術の問題点が大巾に軽減
若しくは実質的に解消されることを見出した。 即ち、本発明は、下記の如きシーラントフイル
ム及び蓋材を提供するものである。 (i) (a)ポリプロピレン30〜80重量%とポリエチ
レン20〜70重量%との混合樹脂からなる接着
剤層及び(b)ポリプロピレン40〜95重量%とポ
リエチレン5〜60重量%との混合樹脂からな
る支持層(但しその混合樹脂組成は上記接着
剤層のそれとは異なるものとする)を備えた
積層体であつて、 (ii) 全体の厚さが20〜60μmで、 (iii) 接着剤層の厚さが全体の厚さの50〜90%で
ある ことを特徴とするポリプロピレン容器の蓋材用シ
ーラントフイルム。 (i) (a)ポリプロピレン30〜80重量%とポリエチ
レン20〜70重量%とからなる接着剤層、(b)ポ
リプロピレン40〜95重量%とポリエチレン5
〜60量%との混合樹脂からなる支持層(但し
その混合樹脂組成は上記接着剤層のそれとは
異なるものとする)及び(c)基材を備えた積層
体であつて、 (ii) 接着剤層と支持層との合計厚さが20〜60μ
mで、 (iii) 接着剤層の厚さが、接着剤層と支持層との
合計厚さの50〜90%である ことを特徴とするポリプロピレン容器の蓋材。 (i) ポリエチレン30〜80重量%とポリプロピレ
ン20〜70重量%との混合樹脂からなる接着剤
層及び(b)ポリエチレン40〜95重量%とポリプ
ロピレン5〜60重量%との混合樹脂からなる
支持層(但しその混合樹脂組成は上記接着剤
層のそれとは異なるものとする)を備えた積
層体であつて、 (ii) 全体の厚さが20〜60μmで、 (iii) 接着剤層の厚さが全体の厚さの50〜90%で
ある ことを特徴とするポリエチレン容器の蓋材用シ
ーラントフイルム。 (i) (a)ポリエチレン30〜80重量%とポリプロピ
レン20〜70重量%とからなる接着剤層、(b)ポ
リエチレン40〜95重量%とポリプロピレン5
〜60重量%との混合樹脂からなる支持層(但
しその混合樹脂組成は上記接着剤層のそれと
は異なるものとする)及び(c)基材を備えた積
層体であつて、 (ii) 接着剤層と支持層との合計厚さが20〜60μ
mで、 (iii) 接着剤層の厚さが、接着剤層と支持層との
合計厚さの50〜90%である ことを特徴とするポリエチレン容器の蓋材。 以下、図面に示す実施態様を参照しつつ、本発
明を更に詳細に説明する。 第1図は、ポリプロピレン容器の蓋材用シーラ
ントフイルムとして好適なフイルム1を示す。 フイルム1は、接着剤層2と支持層3とからな
る積層体であり、その厚さは20〜60μm程度であ
る。接着剤層2は、ポリプロピレン30〜80重量%
とポリエチレン20〜70重量%との混合樹脂からな
り、その厚さは、フイルム1全体の厚さの50〜90
%程度である。ポリプロピレンとしては、メルト
インデツクス1〜15程度のものが好ましく、ポリ
エチレンとしては、メルトインデツクス0.2〜20
程度の高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチ
レン、低密度ポリエチレン等が好ましい。ポリプ
ロピレンとポリエチレンとの混合割合は、接着す
べきポリプロピレンの性状、要求される接着強度
等により定められるが、ポリプロピレンの配合割
合が30重量%を下回る場合には、密封性が低下す
る傾向があり、一方80重量%を上回る場合には、
易開封性が損われる傾向がある。 接着剤層2の厚さが、フイルム1の厚さの50%
未満では、密封性が不十分となるとともに易開封
性が低下し、一方90%を上回る場合には、支持層
3が薄くなり過ぎて破断しやすく、フイルムに成
形し難くなる。 支持層3は、ポリプロピレン40〜95重量%とポ
リエチレン5〜60重量%との混合樹脂からなつて
いる。使用するポリプロピレンとポリエチレン
は、接着剤層2と同様なものであつて良い。但
し、上記支持層3を構成する混合樹脂の組成は、
前記接着剤層2を構成する混合樹脂の組成と異な
ることが重要である。両混合樹脂組成が同一の場
合は、接着剤層2のみの単層の場合と同じ構成と
なり、これは前記した従来のシーラントと同様の
欠点を有し、また密封性と開封容易性との両方を
満足するための製造条件が著しく限定される欠点
を回避することはできない。中のポリプロピレン
が40重量%未満であつて且つ接続剤層2の厚さが
フイルム1の50%未満の場合には、ヒートシール
時に接着剤層が押しのけられる為に、支持層とポ
リプロピレン容器とが直接接着され、強度が不十
分となる。又、支持層3中のポリプロピレンが40
重量%未満であつて、接着剤層2の厚さがフイル
ム1の50%以上の場合には、支持層と接着剤層と
の間の接着強度が弱いので、蓋材をポリプロピレ
ン容器から剥離する際に支持層3と接着剤層2の
間で剥離が生じて、容器の開口部全面に接着剤層
が残存するという不都合を生ずる(これは、二重
ブタと称される)。一方、支持層3中のポリプロ
ピレンが95重量%を上回り且つ接着剤層2の厚さ
がフイルム1の50%未満である場合には、ヒート
シールにより支持層とポリプロピレン容器とが融
着して、容器の開封が困難となる。又、支持層3
中のポリプロピレンが95重量%を上回り且つ接着
剤層2の厚さが50%以上の場合には、やはり上記
と同様に、“二重ブタ”が生じやすい。 尚、低温シール性及び接着剤層2と支持層3と
の界面における接着性を改善するために、両層中
のポリプロピレン及び/又はポリエチレンの50重
量%までを夫々ポリプロピレンの誘導体の少なく
とも1種及び/又はポリエチレンの誘導体の少な
くとも1種により代替させることが出来る。代替
量が50重量%を上回る場合には、密封容器の耐レ
トルト性等が低下するので好ましくない。従つ
て、本願特許請求の範囲において、ポリプロピレ
ン及びポリエチレンとは、その50重量%までを
夫々の誘導体により代替したものをも含む。この
様なポリプロピレン誘導体としては、カルボキシ
ル化ポリプロピレン、スチレングラフトポリプロ
ピレン等が例示される。又、ポリエチレン誘導体
としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体
(EVA)、部分けん化EVA、カルボキシル化
EVA、エチレン−エチルアクリレート共重合体、
エチレン−イソブチルアクリレート共重合体、エ
チレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタク
リル酸共重合体、エチレン−プロピレンゴム共重
合体、アイオノマー、カルボキシル化ポリエチレ
ン、スチレングラフトポリエチレン、スチレング
ラフトEVA等が例示される。 第1図に示すシーラントフイルムは、インフレ
ーシヨン方式(ダイ内積層方式)により、接着剤
層2を内側にし、支持層3を外側にして共押し出
しにより積層筒状体を得た後、これを偏平にし、
両側縁部を切断して、製造することが好ましい。
この方法によれば、積層筒状体の内部に温度及び
流量を調整した空気を導入することにより、接着
剤層2の急冷を防止し、もつて接着剤層の性能低
下等を防止することができる。またこの方法によ
れば、接着剤層の破断、開裂、膜切れ等が防止さ
れ、密封性に優れたシーラントフイルムが得られ
る。 第2図に示すポリプロピレン容器の蓋材4は、
接着剤膜5を介して基材6とシーラントフイルム
1を貼り合せた構造を有している。接着剤膜5
は、ポリウレタン系、ポリエチレン系等の接着剤
を3〜8μm程度塗布することにより形成するこ
とが好ましい。 基材6としては、ポリエステル、ポリアミド、
ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネー
ト等の合成樹脂からなるフイルム、セロフアン、
アルミニウム箔、紙等の単体及びこれ等の2種以
上からなる複合材が使用可能である。基材6の外
面又は内面には、印刷を施しておいても良い。 第3図は、ポリエチレン容器の蓋材用シーラン
トフイルムとして好適なフイルム11を示す。 フイルム11は、接着剤層12及び支持層13
の組成以外の点では、第1図に示すフイルム1と
異なるところはない。即ち、フイルム11におい
ては、接着剤層12は、ポリエチレン30〜80重量
%とポリプロピレン20〜70重量%との混合樹脂か
らなり、一方支持層13は、ポリエチレン40〜95
重量%とポリプロピレン5〜60重量%との混合樹
脂からなつている(但し、接着剤層12を構成す
る混合樹脂の組成と、支持層13を構成する混合
樹脂の組成とが同一である場合を除く)点におい
てのみ、フイルム1と異なつている。 第4図に示すポリエチレン容器の蓋材14は、
接着剤膜15を介して基材16とシーラントフイ
ルム11とを貼り合せたものである。接着剤及び
基材は、第3図の蓋材と同様である。 本発明の蓋材を使用して容器の密封を行なう場
合には、常法に従つて容器に所定の内容物を充填
した後、蓋材4又は14の接着剤層2又は12を
容器開口部の上端に接触させた状態で加熱加圧す
れば良い。 発明の効果 本発明によれば、以下の如き効果が奏される。 (イ) ポリプロピレン容器及びポリエチレン容器に
対して優れた密封性を発揮する蓋材が得られ
る。 (ロ) 得られる密封容器は、レトルト殺菌も可能で
ある。 (ハ) 支持層と接着剤層との接着性が高いので、安
定した接着強度が得られ、密封容器の開封時に
は、接着剤層の凝集破壊を生じて、開口上端面
が平滑で美しい。 実施例 以下に示す実施例により、本発明の特徴とする
ところを更に一層明らかにする。 実施例 1 接着剤層を構成する樹脂とし高密度ポリエチレ
ン60重量%及びポリプロピレン40重量%からなる
混合樹脂を使用するとともに、支持層を構成する
樹脂として第1表に示す配合の高密度ポリエチレ
ン(PE)とポリプロピレン(PP)との混合樹脂
を使用して、接着剤層を内側とし、支持層を外側
としてインフレーシヨン方式により共押し出しを
行なつてシーラントフイルを得た。接着剤層と支
持層の厚さを第1表に示す。 かくして得られたシーラントフイルムをウレタ
ン系接着剤を介して厚さ50μmのアルミニウム箔
に貼り合せて蓋材を得た後、水を充填したポリプ
ロピレン容器のヒートシール(200℃×1秒)に
使用した。 次いで、上記密封包装体から蓋材を剥離して、
開封性(強度及び開口部の外観)を評価した。結
果は、第1表に示す通りである。第1表には、支
持層としてポリエチレンのみ及びポリプロピレン
のみを使用した場合の結果をも併せて示す。 尚、上記密封包装体を120℃×30分間のレトル
ト殺菌に供した場合の結果も、上記の場合と変ら
なかつた。
プラスチツク容器のヒートシール材として有用な
シーラントフイルム及び該シーラントフイルムを
使用する蓋材に関する。 従来技術及びその問題点 容器に対しヒートシールされた蓋は、密封性に
優れていることが絶対的な要件である。しかしな
がら、密封性を高めるべく、例えば蓋を容器に対
し完全に融着させる場合には、手で開封すること
が不可能となり、刃物等で封止部を切り裂いて開
封を行なうことが必要となる。 そこで、高度の密封性と易開封性とを兼ね備え
た接着材料(シーラント)が種々提案されてい
る。例えば、ポリエチレンとポリプロピレンとの
混合樹脂がその1例である。この混合樹脂シーラ
ントは、両樹脂の配合割合、製造条件等が最適で
ある場合には、ポリエチレン容器及びポリプロピ
レン容器に対する密封性も比較的良好で、封止部
の開封も容易であり、又密封状態でのレトルト殺
菌にも耐えるという特性を有してはいるものの、
一般にフイルム又はシートとしては伸びが低く且
つ引張強度が低い為、ピンホール等の欠陥を生じ
たり、非常に破断しやすく、裂けやすい欠点があ
る。従つて、シート若しくはフイルムとするに
は、両樹脂の特性(伸び、破断強度、メルトイン
デツクス、熱変形温度、軟化点等)に対応して両
者の選択を慎重に行なう且つ両者の配合割合を狭
い範囲に限定するとともに、製造条件を厳格にコ
ントロールする必要があるが、この様にしても、
上記の問題点が満足すべき程度にまで解決されて
いるとは到底言い難い。従つて、ポリエチレンと
ポリプロピレンとの配合割合及び厚さ等を調整す
ることにより所望のシール強度を有するシーラン
トフイルムを得ることは、実際上非常に困難なこ
とである。 問題点を解決するための手段 本発明者は、上記の如き現状に鑑みて種々研究
を重ねた結果、ポリエチレンとポリプロピレンと
の混合樹脂からなる特定厚さの接着剤層に、該層
を構成する混合樹脂とは異なる組成のポリエチレ
ンとポリプロピレンとの混合樹脂からなる特定厚
さの支持層を積層し、これをシーラントフイルム
とする場合には、従来技術の問題点が大巾に軽減
若しくは実質的に解消されることを見出した。 即ち、本発明は、下記の如きシーラントフイル
ム及び蓋材を提供するものである。 (i) (a)ポリプロピレン30〜80重量%とポリエチ
レン20〜70重量%との混合樹脂からなる接着
剤層及び(b)ポリプロピレン40〜95重量%とポ
リエチレン5〜60重量%との混合樹脂からな
る支持層(但しその混合樹脂組成は上記接着
剤層のそれとは異なるものとする)を備えた
積層体であつて、 (ii) 全体の厚さが20〜60μmで、 (iii) 接着剤層の厚さが全体の厚さの50〜90%で
ある ことを特徴とするポリプロピレン容器の蓋材用シ
ーラントフイルム。 (i) (a)ポリプロピレン30〜80重量%とポリエチ
レン20〜70重量%とからなる接着剤層、(b)ポ
リプロピレン40〜95重量%とポリエチレン5
〜60量%との混合樹脂からなる支持層(但し
その混合樹脂組成は上記接着剤層のそれとは
異なるものとする)及び(c)基材を備えた積層
体であつて、 (ii) 接着剤層と支持層との合計厚さが20〜60μ
mで、 (iii) 接着剤層の厚さが、接着剤層と支持層との
合計厚さの50〜90%である ことを特徴とするポリプロピレン容器の蓋材。 (i) ポリエチレン30〜80重量%とポリプロピレ
ン20〜70重量%との混合樹脂からなる接着剤
層及び(b)ポリエチレン40〜95重量%とポリプ
ロピレン5〜60重量%との混合樹脂からなる
支持層(但しその混合樹脂組成は上記接着剤
層のそれとは異なるものとする)を備えた積
層体であつて、 (ii) 全体の厚さが20〜60μmで、 (iii) 接着剤層の厚さが全体の厚さの50〜90%で
ある ことを特徴とするポリエチレン容器の蓋材用シ
ーラントフイルム。 (i) (a)ポリエチレン30〜80重量%とポリプロピ
レン20〜70重量%とからなる接着剤層、(b)ポ
リエチレン40〜95重量%とポリプロピレン5
〜60重量%との混合樹脂からなる支持層(但
しその混合樹脂組成は上記接着剤層のそれと
は異なるものとする)及び(c)基材を備えた積
層体であつて、 (ii) 接着剤層と支持層との合計厚さが20〜60μ
mで、 (iii) 接着剤層の厚さが、接着剤層と支持層との
合計厚さの50〜90%である ことを特徴とするポリエチレン容器の蓋材。 以下、図面に示す実施態様を参照しつつ、本発
明を更に詳細に説明する。 第1図は、ポリプロピレン容器の蓋材用シーラ
ントフイルムとして好適なフイルム1を示す。 フイルム1は、接着剤層2と支持層3とからな
る積層体であり、その厚さは20〜60μm程度であ
る。接着剤層2は、ポリプロピレン30〜80重量%
とポリエチレン20〜70重量%との混合樹脂からな
り、その厚さは、フイルム1全体の厚さの50〜90
%程度である。ポリプロピレンとしては、メルト
インデツクス1〜15程度のものが好ましく、ポリ
エチレンとしては、メルトインデツクス0.2〜20
程度の高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチ
レン、低密度ポリエチレン等が好ましい。ポリプ
ロピレンとポリエチレンとの混合割合は、接着す
べきポリプロピレンの性状、要求される接着強度
等により定められるが、ポリプロピレンの配合割
合が30重量%を下回る場合には、密封性が低下す
る傾向があり、一方80重量%を上回る場合には、
易開封性が損われる傾向がある。 接着剤層2の厚さが、フイルム1の厚さの50%
未満では、密封性が不十分となるとともに易開封
性が低下し、一方90%を上回る場合には、支持層
3が薄くなり過ぎて破断しやすく、フイルムに成
形し難くなる。 支持層3は、ポリプロピレン40〜95重量%とポ
リエチレン5〜60重量%との混合樹脂からなつて
いる。使用するポリプロピレンとポリエチレン
は、接着剤層2と同様なものであつて良い。但
し、上記支持層3を構成する混合樹脂の組成は、
前記接着剤層2を構成する混合樹脂の組成と異な
ることが重要である。両混合樹脂組成が同一の場
合は、接着剤層2のみの単層の場合と同じ構成と
なり、これは前記した従来のシーラントと同様の
欠点を有し、また密封性と開封容易性との両方を
満足するための製造条件が著しく限定される欠点
を回避することはできない。中のポリプロピレン
が40重量%未満であつて且つ接続剤層2の厚さが
フイルム1の50%未満の場合には、ヒートシール
時に接着剤層が押しのけられる為に、支持層とポ
リプロピレン容器とが直接接着され、強度が不十
分となる。又、支持層3中のポリプロピレンが40
重量%未満であつて、接着剤層2の厚さがフイル
ム1の50%以上の場合には、支持層と接着剤層と
の間の接着強度が弱いので、蓋材をポリプロピレ
ン容器から剥離する際に支持層3と接着剤層2の
間で剥離が生じて、容器の開口部全面に接着剤層
が残存するという不都合を生ずる(これは、二重
ブタと称される)。一方、支持層3中のポリプロ
ピレンが95重量%を上回り且つ接着剤層2の厚さ
がフイルム1の50%未満である場合には、ヒート
シールにより支持層とポリプロピレン容器とが融
着して、容器の開封が困難となる。又、支持層3
中のポリプロピレンが95重量%を上回り且つ接着
剤層2の厚さが50%以上の場合には、やはり上記
と同様に、“二重ブタ”が生じやすい。 尚、低温シール性及び接着剤層2と支持層3と
の界面における接着性を改善するために、両層中
のポリプロピレン及び/又はポリエチレンの50重
量%までを夫々ポリプロピレンの誘導体の少なく
とも1種及び/又はポリエチレンの誘導体の少な
くとも1種により代替させることが出来る。代替
量が50重量%を上回る場合には、密封容器の耐レ
トルト性等が低下するので好ましくない。従つ
て、本願特許請求の範囲において、ポリプロピレ
ン及びポリエチレンとは、その50重量%までを
夫々の誘導体により代替したものをも含む。この
様なポリプロピレン誘導体としては、カルボキシ
ル化ポリプロピレン、スチレングラフトポリプロ
ピレン等が例示される。又、ポリエチレン誘導体
としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体
(EVA)、部分けん化EVA、カルボキシル化
EVA、エチレン−エチルアクリレート共重合体、
エチレン−イソブチルアクリレート共重合体、エ
チレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタク
リル酸共重合体、エチレン−プロピレンゴム共重
合体、アイオノマー、カルボキシル化ポリエチレ
ン、スチレングラフトポリエチレン、スチレング
ラフトEVA等が例示される。 第1図に示すシーラントフイルムは、インフレ
ーシヨン方式(ダイ内積層方式)により、接着剤
層2を内側にし、支持層3を外側にして共押し出
しにより積層筒状体を得た後、これを偏平にし、
両側縁部を切断して、製造することが好ましい。
この方法によれば、積層筒状体の内部に温度及び
流量を調整した空気を導入することにより、接着
剤層2の急冷を防止し、もつて接着剤層の性能低
下等を防止することができる。またこの方法によ
れば、接着剤層の破断、開裂、膜切れ等が防止さ
れ、密封性に優れたシーラントフイルムが得られ
る。 第2図に示すポリプロピレン容器の蓋材4は、
接着剤膜5を介して基材6とシーラントフイルム
1を貼り合せた構造を有している。接着剤膜5
は、ポリウレタン系、ポリエチレン系等の接着剤
を3〜8μm程度塗布することにより形成するこ
とが好ましい。 基材6としては、ポリエステル、ポリアミド、
ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネー
ト等の合成樹脂からなるフイルム、セロフアン、
アルミニウム箔、紙等の単体及びこれ等の2種以
上からなる複合材が使用可能である。基材6の外
面又は内面には、印刷を施しておいても良い。 第3図は、ポリエチレン容器の蓋材用シーラン
トフイルムとして好適なフイルム11を示す。 フイルム11は、接着剤層12及び支持層13
の組成以外の点では、第1図に示すフイルム1と
異なるところはない。即ち、フイルム11におい
ては、接着剤層12は、ポリエチレン30〜80重量
%とポリプロピレン20〜70重量%との混合樹脂か
らなり、一方支持層13は、ポリエチレン40〜95
重量%とポリプロピレン5〜60重量%との混合樹
脂からなつている(但し、接着剤層12を構成す
る混合樹脂の組成と、支持層13を構成する混合
樹脂の組成とが同一である場合を除く)点におい
てのみ、フイルム1と異なつている。 第4図に示すポリエチレン容器の蓋材14は、
接着剤膜15を介して基材16とシーラントフイ
ルム11とを貼り合せたものである。接着剤及び
基材は、第3図の蓋材と同様である。 本発明の蓋材を使用して容器の密封を行なう場
合には、常法に従つて容器に所定の内容物を充填
した後、蓋材4又は14の接着剤層2又は12を
容器開口部の上端に接触させた状態で加熱加圧す
れば良い。 発明の効果 本発明によれば、以下の如き効果が奏される。 (イ) ポリプロピレン容器及びポリエチレン容器に
対して優れた密封性を発揮する蓋材が得られ
る。 (ロ) 得られる密封容器は、レトルト殺菌も可能で
ある。 (ハ) 支持層と接着剤層との接着性が高いので、安
定した接着強度が得られ、密封容器の開封時に
は、接着剤層の凝集破壊を生じて、開口上端面
が平滑で美しい。 実施例 以下に示す実施例により、本発明の特徴とする
ところを更に一層明らかにする。 実施例 1 接着剤層を構成する樹脂とし高密度ポリエチレ
ン60重量%及びポリプロピレン40重量%からなる
混合樹脂を使用するとともに、支持層を構成する
樹脂として第1表に示す配合の高密度ポリエチレ
ン(PE)とポリプロピレン(PP)との混合樹脂
を使用して、接着剤層を内側とし、支持層を外側
としてインフレーシヨン方式により共押し出しを
行なつてシーラントフイルを得た。接着剤層と支
持層の厚さを第1表に示す。 かくして得られたシーラントフイルムをウレタ
ン系接着剤を介して厚さ50μmのアルミニウム箔
に貼り合せて蓋材を得た後、水を充填したポリプ
ロピレン容器のヒートシール(200℃×1秒)に
使用した。 次いで、上記密封包装体から蓋材を剥離して、
開封性(強度及び開口部の外観)を評価した。結
果は、第1表に示す通りである。第1表には、支
持層としてポリエチレンのみ及びポリプロピレン
のみを使用した場合の結果をも併せて示す。 尚、上記密封包装体を120℃×30分間のレトル
ト殺菌に供した場合の結果も、上記の場合と変ら
なかつた。
【表】
実施例 2
ポリプロピレン容器に代えてポリエチレン容器
を使用する以外は、実施例1と同様にして密封包
装体を作成し、蓋材の開封性を評価した。結果
は、第2表に示す通りである。
を使用する以外は、実施例1と同様にして密封包
装体を作成し、蓋材の開封性を評価した。結果
は、第2表に示す通りである。
第1図及び第3図は、本発明シーラントフイル
ムの実施態様を示す一部拡大断面図、第2図及び
第4図は、本発明蓋材の実施態様を示す一部拡大
断面図である。 1……シーラントフイルム、2……接着剤層、
3……支持層、4……蓋材、5……接着剤膜、6
……基材、11……シーラントフイルム、12…
…接着剤層、13……支持層、14……蓋材、1
5……接着剤膜、16……基材。
ムの実施態様を示す一部拡大断面図、第2図及び
第4図は、本発明蓋材の実施態様を示す一部拡大
断面図である。 1……シーラントフイルム、2……接着剤層、
3……支持層、4……蓋材、5……接着剤膜、6
……基材、11……シーラントフイルム、12…
…接着剤層、13……支持層、14……蓋材、1
5……接着剤膜、16……基材。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (i)(a)ポリプロピレン30〜80重量%とポリエチ
レン20〜70重量%との混合樹脂からなる接着剤
層及び(b)ポリプロピレン40〜95重量%とポリエ
チレン5〜60重量%との混合樹脂からなる支持
層(但しその混合樹脂組成は上記接着剤層のそ
れとは異なるものとする)を備えた積層体であ
つて、 (ii) 全体の厚さが20〜60μmで、 (iii) 接着剤層の厚さが全体の厚さの50〜90%であ
る。。 ことを特徴とするポリプロピレン容器の蓋材用シ
ーラントフイルム。 2 (i) (a)ポリプロピレン30〜80重量%とポリエ
チレン20〜70重量%とからなる接着剤層、(b)ポ
リプロピレン40〜95重量%とポリエチレン5〜
60重量%との混合樹脂からなる支持層(但しそ
の混合樹脂組成は上記接着剤層のそれとは異な
るものとする)及び(c)基材を備えた積層体であ
つて、 (ii) 接着剤層と支持層との合計厚さが20〜60μm
で、 (iii) 接着剤層の厚さが、接着剤層と支持層との合
計厚さの50〜90%である ことを特徴とするポリプロピレン容器の蓋材。 3 (i) ポリエチレン30〜80重量%とポリプロピ
レン20〜70重量%との混合樹脂からなる接着剤
層及び(b)ポリエチレン40〜95重量%とポリプロ
ピレン5〜60重量%との混合樹脂からなる支持
層(但しその混合樹脂組成は上記接着剤層のそ
れとは異なるものとする)を備えた積層体であ
つて、 (ii) 全体の厚さが20〜60μmで、 (iii) 接着剤層の厚さが全体の厚さの50〜90%であ
る ことを特徴とするポリエチレン容器の蓋材用シー
ラントフイルム。 4 (i) (a)ポリエチレン30〜80重量%とポリプロ
ピン20〜70重量%とからなる接着剤層、(b)ポリ
エチレン40〜95重量%とポリプロピレン5〜60
重量%との混合樹脂からなる支持層(但しその
混合樹脂組成は上記接着剤層のそれとは異なる
ものとする)及び(c)基材を備えた積層体であつ
て、 (ii) 接着剤層と支持層との合計厚さが20〜60μm
で、 (iii) 接着剤層の厚さが、接着剤層と支持層との合
計厚さの50〜90%である ことを特徴とするポリエチレン容器の蓋材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12194085A JPS61279552A (ja) | 1985-06-05 | 1985-06-05 | シ−ラントフイルム及び蓋材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12194085A JPS61279552A (ja) | 1985-06-05 | 1985-06-05 | シ−ラントフイルム及び蓋材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61279552A JPS61279552A (ja) | 1986-12-10 |
| JPH056513B2 true JPH056513B2 (ja) | 1993-01-26 |
Family
ID=14823692
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12194085A Granted JPS61279552A (ja) | 1985-06-05 | 1985-06-05 | シ−ラントフイルム及び蓋材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61279552A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7651779B2 (en) | 2003-01-31 | 2010-01-26 | Du Pont-Mitsui Polychemicals Co., Ltd. | Resin composition having easy-openable property |
Families Citing this family (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000272065A (ja) * | 1999-03-26 | 2000-10-03 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 複合多層シート |
| JP2000272064A (ja) * | 1999-03-26 | 2000-10-03 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 複合多層シート |
| JP4731699B2 (ja) * | 2001-02-16 | 2011-07-27 | 三井化学東セロ株式会社 | 熱融着フィルム及びそれからなる包装体 |
| JP2003095351A (ja) * | 2001-09-20 | 2003-04-03 | Dainippon Printing Co Ltd | 電子レンジ対応紙カップ |
| JP5377858B2 (ja) * | 2006-01-27 | 2013-12-25 | 出光ユニテック株式会社 | チャックテープ、チャックテープ付き包装袋およびチャックテープ付き包装袋の製造装置 |
| JP2009083163A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Dainippon Printing Co Ltd | 易開封性及び耐熱性を有する多層積層フィルム |
| JP2016068982A (ja) * | 2014-09-29 | 2016-05-09 | 凸版印刷株式会社 | 蓋材及び包装容器 |
| JP7073918B2 (ja) * | 2018-05-31 | 2022-05-24 | Mcppイノベーション合同会社 | 接着性樹脂組成物及び積層体 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5359596A (en) * | 1976-11-04 | 1978-05-29 | Toyo Aluminium Kk | Structure of heattsealed package |
| JPS5357247A (en) * | 1976-11-04 | 1978-05-24 | Toyo Alum Kk | Resin compositions and films or sheets obtained |
| JPS5833459A (ja) * | 1981-08-21 | 1983-02-26 | 大日本印刷株式会社 | 易開封性密封包装用積層材及びその製造方法 |
-
1985
- 1985-06-05 JP JP12194085A patent/JPS61279552A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7651779B2 (en) | 2003-01-31 | 2010-01-26 | Du Pont-Mitsui Polychemicals Co., Ltd. | Resin composition having easy-openable property |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61279552A (ja) | 1986-12-10 |
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