JPH0565492B2 - - Google Patents

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JPH0565492B2
JPH0565492B2 JP1336408A JP33640889A JPH0565492B2 JP H0565492 B2 JPH0565492 B2 JP H0565492B2 JP 1336408 A JP1336408 A JP 1336408A JP 33640889 A JP33640889 A JP 33640889A JP H0565492 B2 JPH0565492 B2 JP H0565492B2
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JP
Japan
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psoriasis
tnf
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pharmaceutical composition
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Josefu Kuriibun Patoritsuku
Kazuyoshi Hori
Hiroshi Ishimaru
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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    • A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
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    • A61K38/16—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • A61K38/17—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • A61K38/19—Cytokines; Lymphokines; Interferons
    • A61K38/191—Tumor necrosis factors [TNF], e.g. lymphotoxin [LT], i.e. TNF-beta
    • A—HUMAN NECESSITIES
    • A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P17/00—Drugs for dermatological disorders
    • A—HUMAN NECESSITIES
    • A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00—Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00

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Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は、乾癬の治療に用いる医薬組成物に関
する。更に詳しくは、ヒトの乾癬を治療するため
に有効成分として腫瘍壊死因子すなわち「TNF」
を含有する医薬組成物に関するものである。 従来の技術 乾癬は、白色鱗屑で被覆された限局性の紅斑
と、しばしば種々の程度の不快感を伴うというこ
とによつて特徴づけられる特有の臨床症状のため
古くから知られてきた慢性皮膚疾患である。本疾
患が、伝染性ではないことは明らかにされている
が、本疾患の原因と機序はまだ十分に解明されて
いない〔クルーガー、ジー.ジー.(Kruger,G.
G.)「乾癬:その病因学と発病学の最近の概念」
(“Psoriasis:CurrentConcepts of its Etiology
and Pathogenesis”)、ザ イヤー ブツク オ
ブ ダーマトロジー(The Year Book of
Dermatology)(1981年)、ドブソン、アール.
エル.(Dobson,R.L.)及びシアーズ、ビー・エ
ツチ.(Thiers,B.H.)編集〕。乾癬は、独特の
皮膚病変及び発疹を形成するため、その被害者に
社会生活を送々る上で心理的障害を与える。西欧
諸国では、総人口の約2%が乾癬に羅患してい
る。 乾癬は多因子性遺伝疾患いわれ、遺伝的素因を
背景に、それが感染、薬物、食物、風土、ストレ
スなどの種々の他の因子の作用に刺激され発症す
ると考えられている。これらの因子のあるもの、
あるいは全てがその遺伝的素因の引き金となり得
る。乾癬が、組織適合性抗原(HLA)遺伝子の
多様性に基づいて多形現象を示すHLAと密接に
関連していることが知られているので、乾癬が遺
伝性疾患であることは明らかである。 乾癬病変の発生とその寛解は、しばしば交互に
数年間にわたり経験される。乾癬には2つの特徴
的症状がある。すなわち、他の表在性皮膚疾患と
共通する炎症反応、及び表皮の異常増殖候向であ
る。多くの研究者たちは、この炎症反応の機序を
免疫学的側面から、そして表皮の異常増殖傾向の
機序を細胞生理学的側面から解明しようと努めて
きたが、その機序はいまだ十分に解明されていな
い〔ビユートナー、イー・エツチ(Beutner,E.
H.)、「乾癬における自己免疫」(“Autoimmunity
in Psoriasis”)、シーアールシー プレス(CRC
Press)、ボーカ ラートン(Boca Raton)、
1982年〕。 乾癬は、皮膚の炎症性角化を伴う疾患のうち典
型的な疾患であり、乾癬に罹患する患者の数は増
加しつつある。乾癬に対して種々の分類がなされ
てきたが、一般には、尋常性乾癬、膿疱性乾癬、
関節炎性乾癬、滴状乾癬などに分類される。これ
らの病型のうち尋常性乾癬が主要なタイプで、本
疾患の全例の80%から90%を占める。乾癬に罹患
すると、明確な境界をもつた紅斑あるいは紅色丘
疹が外部からの起炎性刺激を受けやすい体の部
分、例えば、頭部、肘、膝、臀部などの部分や、
細菌やかびが繁殖しやすい有毛部分などに生ず
る。 乾癬に関して、その病変部位における形態学的
変化の特徴に関する一般的な研究やその病変部位
における生化学的、免疫学的変化の特徴に関する
ごく最近の研究を含めてさまざまな研究がなされ
てきたが、それにもかかわらず、乾癬の根本的原
因や乾癬病変の発生機序は、いまだ解明されてい
ない。乾癬の全てのタイプにおいて、様々の症状
や現象が観察されている。たとえば、代謝亢進に
よる細胞の過度の入れ代りによる表皮細胞の肥厚
や角化異常、表皮乳頭層における炎症反応の著し
い亢進、真皮における血管拡張と静脈蛇行および
表皮細胞層への多核白血球の遊走と浸潤が観察さ
れる。 医師たちによつて従来用いられてきた代表的な
乾癬治療法は表皮細胞の機能亢進性増殖を制御す
ること、炎症反応を抑制すること、免疫調節を促
進すること、および細菌やかびによる感染を防ぐ
ことである。たとえば、以下の治療方法が従来用
いられてきた。 (1) 副腎皮質ホルモンの外用及び内用 副腎皮質ホルモンのようなステロイドの外用あ
るいは局所的使用は、乾癬の症状を軽減する即時
効果、特に発疹を軽減する効果を有するが、この
治療のためには長期間にわたる副腎皮質ホルモン
の投与が必要であり、長期投与はタキフイラキシ
ー現象(Tachyphylaxis)、即ち慣れの現象を引
き起こす。そのため、望ましい治療効果を得るた
めには用量の増加、あるいはより強い薬物の使用
が必要となる。時折、副腎皮質ホルモンによつて
治療した部位に新しい病変の発生を観察すること
がある。副腎皮質ホルモンを、コーテイング剤、
軟膏、塗布剤の形態で皮膚に投与する場合、副腎
皮質ホルモンの作用は、病変部位だけではなく周
囲の正常な皮膚にも及び、その正常部位において
真皮の萎縮と蒼白化、あるいはステロイド座瘡が
引き起こされる。 さらに、副腎皮質ホルモンの副作用を避けるた
め、このホルモンの投与を中止とすると、反跳現
象として皮膚炎がしばしば生じるため病変は拡大
し悪化する傾向にある。このような反跳現象とし
て生ずる皮膚炎は、特に、内服薬の投与を中止し
た場合に起こりやすい。従つて、病変が皮膚の比
較的広い部位にみられる場合、この方法だけで完
全に治癒することはできず、他の治療法との併用
が必要である。 (2) 光化学療法 この方法は、ソラレン(psoralen)を外用剤あ
るいは内服薬の形態で投与し、次いで長波長の紫
外線を患部に照射することからなる。しかし、こ
の方法で治療できないタイプの乾癬もある。さら
に日光療法と同様にこの療法を長期間行なうと、
皮膚に老化に似た現象が起こるだけでなく、特徴
的な色素斑の形成も起こりやすい。 (3) 光療法(UV照射) 日光療法の場合と同様に、紫外線照射を長期間
実施すると、皮膚の老化促進が引き起こされるだ
けでなく、発癌の誘発も起こり得る。 (4) コールタールの外用療法 コールタールは表皮細胞の成長を抑制するの
で、病変が短期間に消失し、比較的長い寛解期間
が達成される。しかし、時として、刺激性皮膚炎
や毛〓炎(タール座瘡)が引きおこされることが
ある。 (5) メトトレキセート(methotrexate)の投与 メトトレキセートは、葉酸に対する拮抗物質
で、細胞の成長を抑制する作用がある。メトトレ
キセートの使用は、膿疱性乾癬の治療に効果があ
るが、長期間投与すると、肝機能障害や骨髄抑制
などの副作用を起こす。 (6) レチノイド(retinoid)の投与 レチノイドは免疫調節作用を有すると考えられ
ている。すなわち、レチノイドは表皮細胞の異常
角化と白血球遊走の機能亢進を抑制する。エトレ
チネート(etretinate)のようなレチノイドの内
服投与は膿疱性乾癬と乾癬性紅皮症の治療に特に
効果的である。しかしながら、しばしば皮膚や可
視粘膜の厚さが薄くなるという副作用があり、ま
た、血清リポタンパク濃度の異常がしばしば観察
される。さらに、レチノイドには催奇形性作用が
あり、体内に蓄積しやすく、又、長期間体内に残
留する傾向にある。そのため、妊娠可能な女性に
レチノイドを使用することは避けるべきである。
従つて、通常、レチノイドは、妊娠可能な年齢を
過ぎた女性患者、あるいは難治性乾癬に罹患して
いる患者のみを対象にして用いられる。 上記のように、副腎皮質ホルモンは、ある程度
乾癬症状を軽減する即時効果を示すが、タキフイ
ラキシー現象を起こしやすいためこのホルモンを
連続投与することが困難であり、さらに好ましく
ないことに用量を増加しなければならなくなる。
このような場合、休薬するためあるいは副作用を
避けるためこのホルモンの投与を中止すると、し
ばしば反跳現象として皮膚炎がおこり症状がさら
に悪化する。従つて、副腎皮質ホルモン単独で効
果的に乾癬を治療することは難しい。光化学療法
や、コールタール、アンスラリン(anthralin)、
レチノイドなどの表皮細胞増殖抑制剤を使用する
療法を副腎皮質ホルモンと併用すると、ある程度
の治療効果は達成できるかもしれないが、乾癬を
完全に治癒することはできない。〔レニーク、エ
ツチ.エツチ.,ジエーアール(Roenigk,H.
H.,Jr.)及びマインバツハ、エツチ.アイ.
(Mainnbach,H.I.)、「ソライアシス
(Psoriasis)」マーセルデツカー社(Marcel
Dekker Inc.)、ニユーヨーク、1985年〕。 発明が解決しようとする課題 従つて、本発明の目的は、乾癬治療に有効な新
規医薬組成物を提供することにある。 本発明の別の目的は、現在知られている組成物
のもつ欠点が実質上ない乾癬治療に有効な医薬組
成物を提供することにある。 課題を解決するための手段 本発明の上記の目的は、本発明者らの発見し
た、公知の治療薬や治療方法に不可避的に伴う上
記の欠点を有しない新しいタイプの医薬組成物及
びその医薬組成物を乾癬の治療に用いる方法によ
つて達成される。その発見とは詳しくは、腫瘍壊
死因子、すなわちTNFを、公知の如何なる治療
薬や治療方法でも治癒できなかつた乾癬患者に投
与すると、症状が全身から消失するということで
ある。 本発明によれば、乾癬治療に有効な量のTNF
と少なくとも一種の医薬投与可能な担体、希釈剤
あるいは賦形剤を含有する乾癬治療用の新規医薬
組成物が提供される。ヒト乾癬患者の治療に用い
られる本発明の医薬組成物においては、腫瘍壊死
因子は、ヒト由来の細胞から、あるいは組換え
DNA技術によつて製造されるものであることが
好ましい。このような組成物には、例えば、静脈
内注射用、筋肉内注射用、皮下注射用、皮内注射
用、経口投与用、直腸内投与用、外部施用用、局
所施用用、点眼用などに適合する投与形態を与え
ることができる。さらに、本発明の医薬組成物は
ポリペプチド組成物に適合する投与形態を与える
ことができる。 腫瘍壊死因子、すなわちTNFは、生存能力の
あるマイクロバクテリウム ボーブアイス
(Microbacterium bovice)のバチルスカルメ
ツトーグエリン(Bacillus Calmette−Guerin)
株(BCG)を前投与後、細菌のエンドトキシン
を静脈内投与したマウスの血清中から初めて発見
された〔プロシーデイングス・オブ・ナシヨナ
ル・アカデミー・オブ・サイエンス・ユ・エス・
エー(Proc.Nat.Acad.Sci.U.S.A.)72巻第9号、
3666−70頁(1975年)〕。TNFを含有するマウス
血清は、in vitro試験で多数のマウス及びヒト
形質転換細胞系に対して細胞傷害活性作用あるい
は静細胞活性を示すが、これらの作用は正常細胞
に対しては非常に弱い。TNFを含有するマウス
血清は、マウスに移植可能な腫瘍の壊死を生じせ
しめる。TNFはラツト、カサギ及びモルモツト
の血清中にも産生する。さらに、TNFは哺乳類
由来の単核食細胞、繊維芽細胞、B細胞などによ
つてもある条件下において産生され得るものであ
る。これに関しては、ロイド ジエイ.オールド
(Lloyd J.Old)によつてサイエンテイフイツク
アメリカン(Scientific American)258巻第5
号59−75頁(1988年5月)の総説に引用された文
献中に多くの報告がある。本発明においては、哺
乳類由来の血清あるいは哺乳類由来の細胞から得
られる上記TNFを活性成分として用いることが
できる。本発明の好ましい態様においては、免疫
適合性等の点からして、少なくともヒトTNFを
含有する医薬組成物を用いることが好ましい。 前記ヒトTNFは、組換えDNA技術によつて製
造することができるが、ヒト由来の細胞を培養す
ることによつても製造することができる。 組換えDNA技術によりヒトTNFを製造するに
ついては、たとえば、シライ テイー.(Shirai
T.)ら、ネーチヤー(Nature)、313巻803−806
頁(1985年)や特開昭60−252496号(欧州特許出
願公開第0 158 286号に対応)に記載されてい
る方法を採用できる。これらの文献に記載された
方法によれば、例えば、大腸菌の培養によつて均
質なヒトTNFを効率的に得ることができる。 例えば、次のようにして前記ヒトTNFを製造
することができる。すなわち、50μg/mlのアン
ピシリンを含有するルリア培地(Luria broth)
中で培養した大腸菌K12(D1212)/pHNtac4の
菌体を遠心分離によつて集め、10回マントン−ゴ
ーリンプレス(Manton−Gaulin press)〔ゴー
リン社(Gaulin CO.)製、米国〕を通し濾過す
る。上清として得られる細胞溶菌液は、タンパク
質1mg当り32000単位の比活性を持つ。この細胞
溶菌液を20mMトリス−塩酸緩衝液(PH8.0)で
平衡化したDEAEセフアデツクスCL−6Bカラム
(フアルマシア社製、スウエーデン)にかけ、
100mM塩化ナトリウムを含む20mMトリス−塩
酸緩衝液を用いてPH8.0で溶離する。L−細胞傷
害活性を持つ画分をプールし、さらに限界分子量
の6000のポリスルホンフオローフアイバー
(polysulfone hollow fiber)旭化成株式会社製)
を用いて濃縮した。この濃縮液を60℃で30分間静
かに攪拌しながら加熱し、0.2μm膜(フローラボ
ラトリー社製、米国)を用いて濾過した。このサ
ンプルを150mM塩化ナトリウムを含む20mMト
リス−塩酸緩衝液(PH8.0)で平衡化した別の
DEAE−セフアロースGL−6Bカラム(2.6×11
cm)にかけ、活性物質を150mM塩化ナトリウム
を含む20mMトリス−塩酸緩衝液(PH8.0)で溶
離し、活性画分をプールする。この活性画分を
150mM塩化ナトリウミムを含む5mMリン酸ナト
リウム(PH7.4)中でセフアクリルS−200カラム
(フアルマシア社製、スウエーデン)にかける。
活性画分は分子量45000の画分に相当し、TNF活
性の回収率は41%である。 このようにして得られたヒトTNFはタンパク
質1mg当り約1.4×106単位の比活性を有し、
BALB/cマウスの腹腔内に移植したメスA肉
腫の出血性壊死を誘発する。このTNAはまだ完
全には精製されていない。従つて、必要に応じて
より高純度のヒトTNFを得るために上記の技術
を単独で、あるいは組合せてさらに精製すること
ができる。なお、ヒトTNF活性は、L−M細胞
〔アメリカン タイプ カルチヤーコレクシヨン、
シーシーエル1.2(American Type Culture
Collection,CCL1.2)〕を用いたウイリアムソン
等(Williamson etal.)の方法の変法によるマウ
スL−細胞に対する殺細胞活性によつて知ること
ができる〔モス ビー.(Moss B.)、プロシーデ
イングス・オブ・ナシヨナル・アカデミー・オ
ブ・サイエンス.ユー.エス.エー(Proc.Nat.
Acad.Sci.U.S.A.)80巻5397−5401頁(1983年)〕。
生存細胞数はラフ(Ruff)とギフオード
(Gifford)の光度測定法によつて測定する〔ジヤ
ーナル オブ イムノロジー(J.Immun.)125巻
1671−1677頁、1980年〕。 前記ヒトTNFは、上述した方法以外に、ダイ
アン ペニカ(Diane Pennica)らがネーチヤー
(Nature)、312巻、20−27頁(1984年12月)に記
載した方法や、欧州特許出願公開第168214号及び
第155549号などに記載されている他の公知の方法
によつても製造することができる。 ヒトTNFを構成するアミノ酸の数は、TNFを
得るためめに用いる製造方法によつて異なる。た
とえば、特開昭60−252496号に記載されている組
換えDNA技術によつて製造させるヒトTNFは
155個のアミノ酸から成る。一方、上記のペニカ
(Pennica)等の方法によつて製造されるヒト
TNFは157個のアミノ酸から成り、上記の155個
のアミノ酸と、そのN末端に結合した2個のアミ
ノ酸からなる配列を有する。 組換えDNA技術によつて製造されるTNFは、
上記のアミノ酸配列のN末端にメチオニン残基が
結合しているポリペプチドと、上記のアミノ酸配
列のN末端にヒトTNFのジグナルペプチドの一
部分あるいは全部が結合している中間体も包含す
る。自然の変異、あるいは人為的変異によつて、
そのポリペプチドの活性に有意な変化を生じるこ
となくポリペプチドをコードするDNAの構造の
一部を変えることは可能である。 本発明で用いることのできるヒトTNFは、上
記のアミノ酸配列を有するポリペプチドの相同変
異体(homologous variant)に相当する構造を
有するポリペプチドを包含する。相同変異体の例
として、米国特許第4677063号と第4677064号に記
載されているペプチドが挙げられ、この開示内容
は、参照によつて本明細書に記載する。これらす
べての生理活性ペプチドも、以下「ヒトTNF」
と称する。 天然のヒトTNFは、生化学的修飾あるいは化
学的修飾を受け易く、また、2量体や3量体のよ
うな会合体の形になり易い。しかしながら、これ
らのTNFポリペプチドもまた、本発明の医薬組
成物の活性成分として使用できる。 本発明の医薬組成物は、基本的には上述した腫
瘍壊死活性を有するTNFを有効成分とするもの
であるが、他の腫瘍壊死活性を有する物質、例え
ばリンホトキシンを組成物中に含有せしめてもよ
い。 本発明の医薬組成物は、例えば、静脈内注射、
筋肉内注射、皮下注射、皮内注射、経口投与、直
腸内投与、外用、あるいは点眼用等に適した種々
の製剤の形態に調製することができる。本製剤は
ポリペプチド組成物の投与に適合する形態に調製
するのが有用である。 本発明の医薬組成物を調製するに際し、本発明
の医薬組成物に種々の添加物、例えば、少なくと
も1種の担体、希釈剤、賦形剤、流動剤、結合
剤、安定化剤、増粘剤、PH調整剤等を適宜加える
ことができる。 好適な担体、希釈剤及び賦形剤としては、ジヤ
ガイモ澱粉、トウモロコシ澱粉、デキストリン、
小麦澱粉、ヒドロキシプロピル澱粉等の澱粉類、
乳糖、ブドウ糖、シヨ糖、マントール、ソルビト
ール等の糖類やメチルセルロース、カルボキシル
メチルセルロースおよびヒドロキシプロピルセル
ロース等のセルロース類や塩化ナトリウム、ホウ
酸、硫酸カルシウム、リン酸カルシウム、沈降炭
酸カルシウム等の無機物が挙げられる。 好適な流動化剤としては、酸化マグネシウム、
合成ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸、アルミン
酸マグネシウム、含水ケイ酸、無水ケイ酸、タル
ク、ステアリン酸マグネシウム、カオリン等が挙
げられる。 好適な結合剤としては、ポリエチレングリコー
ル、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコー
ル、アラビアゴム、トラガント、アルギン酸ナト
リウム、ゼラチン、グルテン等が挙げられる。 好適な安定化剤としては、アルブミン、プロタ
ミン、ゼラチン、グルブリンなどのタンパク質や
アミノ酸及びその塩類などが挙げられる。 好適な増粘剤としては、シヨ糖、グリセリン、
メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース
等が挙げられる。 好適なPH調整剤としては、塩酸、水酸化ナトリ
ウム、リン酸塩、クエン酸塩、炭酸塩等が挙げら
れる。 本発明の医薬組成物が錠剤の形態の場合は、上
記の安定剤に加え、乳糖やラクトース等の担体を
添加することができる。 本発明の医薬組成物は塗布剤、軟膏、クリー
ム、あるいは局所投与に適した他の製剤形態、例
えばエアロゾル、湿布剤ハツプ剤などのいずれの
形態に調製して用いて皮膚への有効成分の浸透を
促進することができる。このような場合、界面活
性剤、粘着剤、油性基剤等を添加することができ
る。 好適な界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナト
リウム、トウイーン(Tween)系界面活性剤
(ポリオキシエチレングリコールソルビタンアル
キルエステル類)、スパン(Span)系界面活性剤
(アシルソルビタン)等が挙げられる。 好適な粘着剤として、天然ゴム、ブチルゴム、
ポリイソブチレン、ポリアルキルアクリレート、
ポリテルペン樹脂等が挙げられる。 好適な油性基剤としては、高級脂肪族アルコー
ル、高級脂肪酸エステル、ロウ、トリグリセライ
ド、モノグリセライド、流動パラフイン、アイソ
パー(コパラフイネート)、ワセリン石油ゼリー、
(ペトロラタム)、シリコン油や、ラノリン、改良
植物油、ヒマシ油のような天然油等が挙げられ
る。 本発明の医薬組成物は、成人に対するTNFの
一日投与量として、一般に約50から100000000単
位の用量で、好ましくは、局所投与の場合には、
約50から500000単位の用量で、静脈内投与や筋肉
内投与のような一般的な投与の場合、約1000から
10000000単位の用量で、そして経口投与の場合に
は、約10000から100000000単位の用量で乾癬患者
に投与することができる。一日の投与量は、患者
の症状に応じて増減できる。 上記において用いた「1単位(U)」は1ml当
り1×105個のL−M細胞〔アメリカン タイプ
カルチヤー コレクシヨン シーシーエル1.2
(American Type Culture Collection CCL1.2)〕
の50%を殺すTNFの量を意味する。この量は次
のようにして測定できる。すなわち、培養容器と
して、96穴の組織培養用マイクロプレート(フロ
ーラボラトリー社製、米国)を用い、L−M細胞
を1v/v%のウシ胎児血清を含むイーグル
(Eagle)のミニマム・エツセンシヤル
(minimum essential)培地中で培養する〔この
培地組成は、例えば、「組織培養」中井準之助他
編集、朝倉書店、日本、1967年に記載されてい
る〕。順次培地で希釈した試料(0.1ml)とL−M
細胞の培養懸濁液(0.1m、1×105個/ml)をプ
レートの各穴の中で混合し、そのプレートを5%
二酸化炭素を含有する空気中で、37℃で48時間培
養する。培養終了後、グルタルアルデヒド20μ
を加え細胞を固定する。固定後、プレートを蒸留
水で洗浄、乾燥して、0.05%メチレンブルー
(0.1ml)を加え、生き残つた細胞を染色する。プ
レートを蒸留水で十分に洗浄し余分なメチレンブ
ルーを除去して乾燥する。塩酸(0.36N)を各穴
に加え染色した細胞からメチレンブルーを抽出
し、各穴の665nmにおける吸光度をフロー・ラボ
ラトリー社製(米国)のタイターテツク・マルチ
スキヤン(Titertek Multiskan)で測定する。
この吸光度は生き残つた細胞の数に比例する。1
ml当り1×105個のL−M細胞の50%を殺すこと
ができる本発明の生理活性ポリペプチドの上記の
量は、希釈率と吸光度をグラフにプロツトするこ
とによつて求めることができる。 本発明の医薬組成物によ乾癬患者の治療に必要
な用量は、患者の年齢や症状によつて異なる。上
記のように、本発明の医薬組成物は、通常、数日
から数週間にわたり、1日50から108単位の用量
で投与することができる。この一日投与量は、一
度に、あるいは数回に分けて患者に投与すること
ができる。本発明の医薬組成物は、連日、あるい
は、間隔を置いて投与することができる。代表的
な投与方法の例を次に示す。 (a) 1週間から4週間の連日投与、 (b) 6日間毎日投与した後、7日間から数週間の
休薬をはさむ間歇的投与、 (c) 1週間に1回投与、 (d) 5日間毎日投与した後、1ケ月の休薬期間を
はさむ間歇的投与。 (発明の効果) 本発明の医薬組成物は乾癬の治療に極めて有効
である。即ち、長い間乾癬を煩つてきた患者や、
他の方法による治療の後、一層増悪して再発した
症例にさえも本医薬組成物を適応すれば極めて有
効に治療をする事ができる。 次に実施例によりこの発明を更に具体的に説明
する。 (実施例) 参考例 1 155個のアミノ酸から成るヒトTNFは、特開昭
60−252496号に記載の方法に従つて組換DNA技
術によつて製造する。この特許出願公開公報の開
示内容は、参照によつて本明細書に記載する。 このようにして得られたヒトTNFのヒト腫瘍
細胞系に対する細胞傷害活性は、次のようにして
評価することができる。 すなわち、1000個の細胞を、各穴に0.2mlの異
なる濃度のヒトTNF(1×104から6×10-4単
位/ml)を含む96穴マイクロプレート上で培養す
る。5日乃至7日培養した後、TNFを含まない
穴で増殖した対照細胞は集密状態になる。次に、
生き残つた細胞の数をメチレンブルーの取込みに
よつて測定する。 結果を第1表に示す。26細胞系統のヒト腫瘍細
胞のうち、4系統(15.3%)は過敏感受性であり
(+++:IC50≦1.0単位/ml)、6系統(23.1%)
は高感受性であり(++:IC50≦10000単位/
ml)、9株(34%)は感受性があり(+:抑制率
≧20%)、7株(20.9%)は非感受性である
(−:抑制率<20%)。このように、ヒト腫瘍細胞
系統の73%が、ヒトTNFに対して感受性のある
ことが示される。一方、正常二倍体細胞に対する
細胞傷害活性は観察されず、また、成長刺激作用
が数系統の正常細胞で観察される。
【表】 参考例 2 参考例−1に使用したものと同様にして製造さ
れたヒトTNFのマウス(BALB/C,5週齢)
及びラツト(SD,5週齢)への静脈内投与及び
腹腔内投与による急性毒性試験の結果を第2表に
示す。
【表】 実施例 1 乳酸脱水素酵素ウイルス(LDV)に感染した
マウスから得られた血清(旭化成工業株式会社の
医薬研究室に保存)を10倍に希釈して、7匹の
BALB/cnu/nuマウスの背中にそれぞれ0.05ml
ずつ接種する。この7匹の接種マウスのうち、5
匹のマウスが病理学的変化、すなわち瘤を呈し
た。この病理学的変化を有するこれらのマウスを
乾癬モデルとして使用することとした。 上記希釈血清の接種後10日目、各マウスの瘤状
の病変部の大きさは、直径で約3mm〜10mmにな
る。上記の参考実施例で得られた1000から3000単
位の用量のヒトTNFをこのマウスに静脈内投与
し、投与後5日目にマウスの病変部位を肉眼で観
察する。結果を第2表に示す。
【表】
【表】 第3表の結果は、乾癬モデルに対するTNFの
効果を示していると考えられる。 実施例 2 ヒトTNFを上記参考例に従つて組換えDNA技
術により製造する。得られる組換えヒトTNFを
用いて、下記の組成を持つ注射用凍結乾燥製剤を
調製する。 組成 ヒトTNF 5×105単位 D−マンニトール 30 mg 正常血清アルブミン(ヒト) 10 mg 塩化ナトリウム 2.0 mg リン酸二水素ナトリウム・二水和物 3.9 mg (水酸化ナトリウムでPH8.0に調整) 実施例 3 実施例2で調製される凍結乾燥製剤を2mlの生
理食塩水に溶解し、さらに生理食塩水で希釈し、
最終容量を100mlとする。 この希釈液を、70才の女性患者に患者の体表面
積1m2当り4.5×105単位の投与量で1時間かけて
静脈内に持続投与する。この投与方法でTNFを
5日間連日投与する。 この患者は25年間乾癬に苦しみ、種々の市販薬
(OTC薬)を用いてきたが、全く効果がなかつ
た。その後、このようなOTC薬の使用を2年間
中止した。しかし、上記のヒトTNFによる治療
完了の3週間後に、すべての症状が消失した。同
患者は、完全に治癒したと考えられる。 実施例 4 尋常性乾癬患者4名、膿疱性乾癬患者1名に実
施例2で調製される薬剤を投与して、乾癬に対す
る効果を調べる。 (1) 投与量と投与スケジユール 実施例2で調製される凍結乾燥製剤の規定量を
100mlの生理食塩水に溶かし1日1回、1時間を
かけて静脈内に持続投与する。連続5日の投与を
1クールとし、各クールの間に2〜3週間の休薬
期間をおく、初回クールの投与量は5万単位/
m2/日〜20万単位/m2/日とし、その後は患者の
状態、臨床検査値などを考慮して主治医の判断に
より適宜増減し、10〜50万単位/m2/日を投与す
る。治療中は乾癬治療のための他の処置は行わな
い。 (2) 効果判定の方法 有効性の評価は各クールの投与前及び治療終了
の2週間後に皮疹の紅斑状態、肥厚状態、鱗屑状
態について評価を行う。3クール終了後各皮疹症
状について治療の前後の推移を総合して全般改善
度を 1.著効、2.改善、3.やゝ改善、4.不変、5.悪化の5
段階に評価する。 (3) 結果
【表】
【表】 症例1は19年間メトトレキセート経口剤を服用
し、一時的に改善を認めた時期もあつたが再発
し、入院時には、顔を含む全身に乾癬病変が拡が
つていた。 症例2と3は強力なコルチコステロイド塗布剤
の使用にも改善が認められず、顔を含む全身に乾
癬病変が拡がつた症例である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 乾癬治療に有効な量の腫瘍壊死因子と、少な
    くとも一種の医薬投与可能な担体、希釈剤あるい
    は賦形剤を含有する乾癬治療用医薬組成物。
JP1336408A 1988-12-27 1989-12-27 乾癬治療用医薬組成物 Granted JPH02209812A (ja)

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EP0377823B1 (en) 1994-07-13
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