JPH0565505A - 焼結含油軸受の製造方法 - Google Patents
焼結含油軸受の製造方法Info
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- JPH0565505A JPH0565505A JP22989791A JP22989791A JPH0565505A JP H0565505 A JPH0565505 A JP H0565505A JP 22989791 A JP22989791 A JP 22989791A JP 22989791 A JP22989791 A JP 22989791A JP H0565505 A JPH0565505 A JP H0565505A
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Landscapes
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
- Powder Metallurgy (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】この発明は、軸受の組付けを考慮した軸の回転
抵抗の少ない焼結含油軸受を得ることを目的とするもの
である。 【構成】この発明は、焼結軸受素材1”のサイジング工
程で一方端面側の内径2を段差を有する小径部2−aと
して一方の軸受部21を形成すると共に、内径2の大径
部2−bの表面気孔量も所望する状態に整えておいた
後、他方端面側を軸受を保持する部材に組立圧入して他
方の軸受部22を形成するように構成する。
抵抗の少ない焼結含油軸受を得ることを目的とするもの
である。 【構成】この発明は、焼結軸受素材1”のサイジング工
程で一方端面側の内径2を段差を有する小径部2−aと
して一方の軸受部21を形成すると共に、内径2の大径
部2−bの表面気孔量も所望する状態に整えておいた
後、他方端面側を軸受を保持する部材に組立圧入して他
方の軸受部22を形成するように構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、軸受内径が軸受の両
端部で小さくまた中央部で大きい焼結含油軸受の製造方
法に関する。
端部で小さくまた中央部で大きい焼結含油軸受の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】テープレコーダーのキャプスタンとかコ
アレスモーター等のように、回転軸の一端部を軸支する
ような場合、軸受筒の長さは軸の振れを防ぐためある程
度長くする必要がある。
アレスモーター等のように、回転軸の一端部を軸支する
ような場合、軸受筒の長さは軸の振れを防ぐためある程
度長くする必要がある。
【0003】しかし、軸受筒の長さを増すにつれてその
内径面を一様な精度で仕上げることが困難になり、しか
も軸受面積に比例して摩擦抵抗も増加するので、従来は
2個の軸受として分割しそれぞれを軸受ハウジングの両
端部に圧入したものが用いられていた。
内径面を一様な精度で仕上げることが困難になり、しか
も軸受面積に比例して摩擦抵抗も増加するので、従来は
2個の軸受として分割しそれぞれを軸受ハウジングの両
端部に圧入したものが用いられていた。
【0004】この場合、ハウジングは別体として製作す
るためコストが割高であり、取り付け寸法精度にバラツ
キを生じ易いため、より細心の品質管理を必要としてい
る。その改良例として、ハウジングと2個の軸受部を一
体にした焼結軸受が、例えば特開昭57−110823
号公報あるいは特開昭58−94628号公報などによ
り提案されている。
るためコストが割高であり、取り付け寸法精度にバラツ
キを生じ易いため、より細心の品質管理を必要としてい
る。その改良例として、ハウジングと2個の軸受部を一
体にした焼結軸受が、例えば特開昭57−110823
号公報あるいは特開昭58−94628号公報などによ
り提案されている。
【0005】すなわち、その製造方法は円筒状の焼結軸
受素材の外周面にリング状の溝を形成しておき、その素
材をサイジング金型中で圧縮してリング状の溝部に対応
する軸受内径を拡張させることにより、ハウジングの両
端に軸受部を形成するものである。
受素材の外周面にリング状の溝を形成しておき、その素
材をサイジング金型中で圧縮してリング状の溝部に対応
する軸受内径を拡張させることにより、ハウジングの両
端に軸受部を形成するものである。
【0006】しかし、このような製造方法では、円筒状
の焼結軸受素材の外周面に予めリング状の溝を加工する
のでコストが割高となる。
の焼結軸受素材の外周面に予めリング状の溝を加工する
のでコストが割高となる。
【0007】また、上記したようにリング状の溝を形成
せず、例えば特公昭60−54525号公報のように、
サイジング金型を段差形状の型孔を持つ上下に分割され
たダイを用い、軸受内径にサイジングコアを貫通して円
筒状の焼結軸受素材を軸方向に圧縮することにより、軸
受外径中央部を膨出させ、それに伴う塑性流動により内
径中央部を拡張させ両端部に軸受部を形成する方法も提
案されている。
せず、例えば特公昭60−54525号公報のように、
サイジング金型を段差形状の型孔を持つ上下に分割され
たダイを用い、軸受内径にサイジングコアを貫通して円
筒状の焼結軸受素材を軸方向に圧縮することにより、軸
受外径中央部を膨出させ、それに伴う塑性流動により内
径中央部を拡張させ両端部に軸受部を形成する方法も提
案されている。
【0008】さらに、特開平1−242821号公報の
ように、フランジ付きの軸受素材の内径をフランジ側で
小径にまたその反対側は仕上がり寸法に近い大径に設定
しておき、サイジング金型は上記したと同様な原理で軸
受素材の中央部が膨出できるようにダイの内孔に大径な
部分を備えたものを用い、軸受素材を軸方向に圧縮する
最中にその内径はフランジ側ではサイジングコアで拡張
させ、他端側では外径方向からの絞り込みによりサイジ
ングコアまで縮小させるとともに、中間部はサイジング
コアよりも拡張させる方法なども提案されている。
ように、フランジ付きの軸受素材の内径をフランジ側で
小径にまたその反対側は仕上がり寸法に近い大径に設定
しておき、サイジング金型は上記したと同様な原理で軸
受素材の中央部が膨出できるようにダイの内孔に大径な
部分を備えたものを用い、軸受素材を軸方向に圧縮する
最中にその内径はフランジ側ではサイジングコアで拡張
させ、他端側では外径方向からの絞り込みによりサイジ
ングコアまで縮小させるとともに、中間部はサイジング
コアよりも拡張させる方法なども提案されている。
【0009】これらの方法は、金型を製作しておけば通
常のサイジングと同様に量産性良く製造できる利点があ
る。
常のサイジングと同様に量産性良く製造できる利点があ
る。
【0010】また、このような軸受はテープレコーダー
等の装置への組み付けは、そのハウジング,シャーシ,
受け板等に圧入されるが、軸受とこれらの保持部材との
結合強度と軸受内径寸法の変化量の両方を満足するよう
に、綿密に組み付け条件を管理して圧入される。
等の装置への組み付けは、そのハウジング,シャーシ,
受け板等に圧入されるが、軸受とこれらの保持部材との
結合強度と軸受内径寸法の変化量の両方を満足するよう
に、綿密に組み付け条件を管理して圧入される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の方法で作製され両端部に軸受部を備えた軸受は、中央
部を塑性変形させて膨出させるという製造方法によるた
め、両端軸受部の長さを短くかつバラツキ無く製作する
ことが困難であり、またサイジングのときに両端軸受部
の内径表面の気孔量を所望するまで減少させることが困
難なため、軸の回転抵抗が比較的高くなり、バラツキも
大きいという欠点が挙げられる。
の方法で作製され両端部に軸受部を備えた軸受は、中央
部を塑性変形させて膨出させるという製造方法によるた
め、両端軸受部の長さを短くかつバラツキ無く製作する
ことが困難であり、またサイジングのときに両端軸受部
の内径表面の気孔量を所望するまで減少させることが困
難なため、軸の回転抵抗が比較的高くなり、バラツキも
大きいという欠点が挙げられる。
【0012】この発明は、上記のような問題点を解決す
るために、軸受の組付けを考慮した軸の回転抵抗の少な
い焼結含油軸受を得ることを目的とするものである。
るために、軸受の組付けを考慮した軸の回転抵抗の少な
い焼結含油軸受を得ることを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記のよう
な目的を達成するために、軸受を保持する部材に固定さ
れた軸受の内径が、軸受の両端部で小さくまた中央部で
大きい形状をした焼結含油軸受を製造する方法におい
て、一方端面側の内径が小さく残部の内径が大きいサイ
ジングされた焼結軸受素材を準備し、その後に焼結軸受
素材の内径が大きい他方端面側の軸受外径部を、軸受を
保持する部材の孔に圧入してその内径を縮小することを
特徴としている。
な目的を達成するために、軸受を保持する部材に固定さ
れた軸受の内径が、軸受の両端部で小さくまた中央部で
大きい形状をした焼結含油軸受を製造する方法におい
て、一方端面側の内径が小さく残部の内径が大きいサイ
ジングされた焼結軸受素材を準備し、その後に焼結軸受
素材の内径が大きい他方端面側の軸受外径部を、軸受を
保持する部材の孔に圧入してその内径を縮小することを
特徴としている。
【0014】この場合、サイジングされた焼結軸受素材
の外径寸法は、内径が大きい端面側寄りを大径とし残部
を小径にすることができる。これらにおいて、サイジン
グされた焼結軸受素材の内径の大径部分と小径部分との
直径差が5〜30μmであることが最適であり、また焼
結軸受素材の内径に軸受内径寸法を規制するマンドレル
を挿入した状態で軸受保持部材の孔に圧入したのち、マ
ンドレルを抜き取る手段を付加することができる。
の外径寸法は、内径が大きい端面側寄りを大径とし残部
を小径にすることができる。これらにおいて、サイジン
グされた焼結軸受素材の内径の大径部分と小径部分との
直径差が5〜30μmであることが最適であり、また焼
結軸受素材の内径に軸受内径寸法を規制するマンドレル
を挿入した状態で軸受保持部材の孔に圧入したのち、マ
ンドレルを抜き取る手段を付加することができる。
【0015】焼結体は、内孔が単純な筒状または一方端
面側の内径が小さく残部の内径が大きい2段筒状のもの
が用いられ、サイジングして一方端面側の内径が小さく
残部の内径が大きい2段筒状に仕上げられる。この場
合、内径表面の気孔量は軸と摺動する最中に油が滲み出
る機能を失わない程度まで減少させることが好ましい。
このことは軸の回転抵抗を低くしその変動を小さくする
結果、軸受性能を向上させることとなる。
面側の内径が小さく残部の内径が大きい2段筒状のもの
が用いられ、サイジングして一方端面側の内径が小さく
残部の内径が大きい2段筒状に仕上げられる。この場
合、内径表面の気孔量は軸と摺動する最中に油が滲み出
る機能を失わない程度まで減少させることが好ましい。
このことは軸の回転抵抗を低くしその変動を小さくする
結果、軸受性能を向上させることとなる。
【0016】また、内径の大径部分または小径部分の方
向を検知し易いように、どちらかの端面または外径に形
状識別手段を設けることが望ましい。
向を検知し易いように、どちらかの端面または外径に形
状識別手段を設けることが望ましい。
【0017】サイジングされた焼結軸受素材は、シャー
シ等の軸受保持板に設けた孔に内径が大きい端面側寄り
部分を圧入するが、この圧入により保持板に軸受が固定
されると共に、内径が縮小した他方の軸受部を形成す
る。
シ等の軸受保持板に設けた孔に内径が大きい端面側寄り
部分を圧入するが、この圧入により保持板に軸受が固定
されると共に、内径が縮小した他方の軸受部を形成す
る。
【0018】内径が縮小してできた軸受部の寸法は、保
持板および軸受の材質に応じて締め代(軸寸法−軸孔寸
法)を管理することにより決定できるが、締め代のバラ
ツキが避けられない場合は保持板を鋼材のように剛性が
ある材料とし、締め代および内径縮小量を大きく設定し
ておきマンドレルを挿入して寸法規制すればよい。
持板および軸受の材質に応じて締め代(軸寸法−軸孔寸
法)を管理することにより決定できるが、締め代のバラ
ツキが避けられない場合は保持板を鋼材のように剛性が
ある材料とし、締め代および内径縮小量を大きく設定し
ておきマンドレルを挿入して寸法規制すればよい。
【0019】保持板が厚い場合は、保持板の厚み全部を
圧入孔とせずに必要部分以外は嵌合孔とするか、あるい
はサイジングされた焼結軸受素材の外径寸法を内径が大
きい端面側寄りが大径で残部を小径にするこにより、外
径寸法が大きい部分を圧入して内径を縮小させ、外径寸
法が小さい部分は無関係にすることができる。
圧入孔とせずに必要部分以外は嵌合孔とするか、あるい
はサイジングされた焼結軸受素材の外径寸法を内径が大
きい端面側寄りが大径で残部を小径にするこにより、外
径寸法が大きい部分を圧入して内径を縮小させ、外径寸
法が小さい部分は無関係にすることができる。
【0020】締め代と内径縮小量との関係は、保持板の
剛性が大きい場合は締め代の約50%程度内径が縮小
し、保持板がプラスチックのように柔らかく剛性が小さ
い場合は約20〜40%程度縮小する。
剛性が大きい場合は締め代の約50%程度内径が縮小
し、保持板がプラスチックのように柔らかく剛性が小さ
い場合は約20〜40%程度縮小する。
【0021】内径の大径部分と小径部分との直径差は5
〜30μmがよく、10μm程度が最適である。シャー
シ等へ内径の大径部分側の焼結軸受素材を圧入したとき
に直径差が5μmより少ない場合は、締め代を少なくし
なければならないため保持板との接合力が不十分にな
る。
〜30μmがよく、10μm程度が最適である。シャー
シ等へ内径の大径部分側の焼結軸受素材を圧入したとき
に直径差が5μmより少ない場合は、締め代を少なくし
なければならないため保持板との接合力が不十分にな
る。
【0022】一方、30μmより大きいと保持板がプラ
スチックのような場合、圧入により軸受内径仕上がり寸
法まで縮小できないことがあり、内径縮小量が多くなる
だけ寸法精度が悪くなり軸の回転抵抗が増加することに
なる。
スチックのような場合、圧入により軸受内径仕上がり寸
法まで縮小できないことがあり、内径縮小量が多くなる
だけ寸法精度が悪くなり軸の回転抵抗が増加することに
なる。
【0023】また、焼結軸受素材の内孔が単純な筒状の
ものを用いる場合は、サイジングにより形成される軸受
部と残りの内径が大きい部分のサイジング量が大きく異
なることになり、軸受内径表面の気孔量に差を生じてし
まう。
ものを用いる場合は、サイジングにより形成される軸受
部と残りの内径が大きい部分のサイジング量が大きく異
なることになり、軸受内径表面の気孔量に差を生じてし
まう。
【0024】なお、軸受への含油はサイジング前または
後に行い、必要に応じて圧入後に補給すればよい。
後に行い、必要に応じて圧入後に補給すればよい。
【0025】
【作用】この発明によれば、軸受を保持する部材に固定
される軸受の内径が、軸受の両端部が小さくまた中央部
で大きい形状をした焼結軸受含油を製造するに際し、従
来のように塑性変形により軸受の中間部を膨出させる方
法を採用せず、軸受部の一方はサイジング工程で形成す
るとともに、他方は軸受を保持する部材への組立圧入に
より形成し、かつ軸受内径表面の気孔量はサイジング工
程で形成する。
される軸受の内径が、軸受の両端部が小さくまた中央部
で大きい形状をした焼結軸受含油を製造するに際し、従
来のように塑性変形により軸受の中間部を膨出させる方
法を採用せず、軸受部の一方はサイジング工程で形成す
るとともに、他方は軸受を保持する部材への組立圧入に
より形成し、かつ軸受内径表面の気孔量はサイジング工
程で形成する。
【0026】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づき詳細
に説明する。
に説明する。
【0027】図1はこの発明の製造方法に係る軸受の形
状を工程別に表した断面模式図であり、図(a)は焼結
体、図(b)は焼結体のサイジングによる焼結軸受素
材、図(c)は焼結軸受素材をシャーシーのような保持
部材に圧入した状態、を示している。
状を工程別に表した断面模式図であり、図(a)は焼結
体、図(b)は焼結体のサイジングによる焼結軸受素
材、図(c)は焼結軸受素材をシャーシーのような保持
部材に圧入した状態、を示している。
【0028】軸受1を成形する焼結体1’は有効多孔率
が20〜25%程度で円筒状をしている。これをサイジ
ングして内径2の一方端面側が小径部2−aの軸受部2
と大径部2−bからなるように形成し、外径および長さ
寸法を整えると共に、上記内径2のサイジング面全体の
表面気孔量を調整する。
が20〜25%程度で円筒状をしている。これをサイジ
ングして内径2の一方端面側が小径部2−aの軸受部2
と大径部2−bからなるように形成し、外径および長さ
寸法を整えると共に、上記内径2のサイジング面全体の
表面気孔量を調整する。
【0029】表面気孔量は主にサイジングの変形量によ
り決定される。また、端面などに識別マーク9を設ける
と軸受1の方向が判別し易くなり便利である。
り決定される。また、端面などに識別マーク9を設ける
と軸受1の方向が判別し易くなり便利である。
【0030】次に、雌孔(図示略)を持つ保持部材4に
焼結軸受素材1”の内径2が大径部2−bとされる他方
端面側の外径を圧入する。これにより保持部材4に軸受
1が固定されると共に、軸受1の圧入部近傍の内径が縮
小され軸受部22が形成される。
焼結軸受素材1”の内径2が大径部2−bとされる他方
端面側の外径を圧入する。これにより保持部材4に軸受
1が固定されると共に、軸受1の圧入部近傍の内径が縮
小され軸受部22が形成される。
【0031】圧入により形成される軸受部22の寸法
は、軸受1の材質,軸受1の圧入部肉厚,焼結軸受素材
1”の大径部2−bの寸法,保持部材4の剛性,締め代
等と関係があり、それぞれ条件にしたがって管理され
る。
は、軸受1の材質,軸受1の圧入部肉厚,焼結軸受素材
1”の大径部2−bの寸法,保持部材4の剛性,締め代
等と関係があり、それぞれ条件にしたがって管理され
る。
【0032】図2は他の実施例を示すものである。
【0033】上記実施例と異なる点は、軸受1の内径お
よび外径に段差を設け外径大径部3を設けたことであ
る。
よび外径に段差を設け外径大径部3を設けたことであ
る。
【0034】内径2の段差は、軸受部21と内径2の大
径部2−bのサイジング変形量が等しくなるように決定
されており、サイジング変形量を大きくする必要がある
場合に内径2の各部の表面気孔量を均一にすることがで
きる利点がある。
径部2−bのサイジング変形量が等しくなるように決定
されており、サイジング変形量を大きくする必要がある
場合に内径2の各部の表面気孔量を均一にすることがで
きる利点がある。
【0035】焼結体1’の外径大部3’は結果的には図
(c)のように圧入されて外形大径部3となり、他の外
径部分は保持部材4の内径寸法より小さいので、保持部
材4の突出部4bとの間に隙間7を形成することとな
る。これにより、軸受部21に影響しない利点を有する
とともに、マーク9等を付けなくても軸受1の方向識別
ができる利点がある。
(c)のように圧入されて外形大径部3となり、他の外
径部分は保持部材4の内径寸法より小さいので、保持部
材4の突出部4bとの間に隙間7を形成することとな
る。これにより、軸受部21に影響しない利点を有する
とともに、マーク9等を付けなくても軸受1の方向識別
ができる利点がある。
【0036】なお、外径大部3の長さは図2に示すもの
よりも長くし、軸受1の長さの約半分程度とすることが
できる。外径大部3の長さを長くすると、圧入面積が増
すだけ軸受1をしっかりと固定できる。またこの場合、
保持部材4の圧入による変形は保持部材4の板部4aよ
りも突出部4bが大きいため、内径縮小は板部4a近傍
で大きく突出部4bで少なくなる。
よりも長くし、軸受1の長さの約半分程度とすることが
できる。外径大部3の長さを長くすると、圧入面積が増
すだけ軸受1をしっかりと固定できる。またこの場合、
保持部材4の圧入による変形は保持部材4の板部4aよ
りも突出部4bが大きいため、内径縮小は板部4a近傍
で大きく突出部4bで少なくなる。
【0037】図3は、図1で説明した実施例において圧
入時に焼結軸受素材1”の内径にマンドレル5を挿入す
る例である。
入時に焼結軸受素材1”の内径にマンドレル5を挿入す
る例である。
【0038】圧入装置のテーブル6上に保持部材4が置
かれ、図(a)のように軸受1となる焼結軸受素材1”
の内径2にマンドレル5を挿入した状態でセットし、そ
の後に図(b)のように加圧手段8により焼結軸受素材
1”の他方端面側を保持部材4の雌孔に圧入する。
かれ、図(a)のように軸受1となる焼結軸受素材1”
の内径2にマンドレル5を挿入した状態でセットし、そ
の後に図(b)のように加圧手段8により焼結軸受素材
1”の他方端面側を保持部材4の雌孔に圧入する。
【0039】この際、圧入部の内径2は縮小し、マンド
レル5を握り持つことにより軸受部21の寸法が決定さ
れ、次いでマンドレル5は抜き取られる。この方法は圧
入量を大きく設定するときに有用である。
レル5を握り持つことにより軸受部21の寸法が決定さ
れ、次いでマンドレル5は抜き取られる。この方法は圧
入量を大きく設定するときに有用である。
【0040】また、図3のようにマンドレル5を軸受部
21まで挿入せずに、圧入部だけに挿入しておいてもよ
い。
21まで挿入せずに、圧入部だけに挿入しておいてもよ
い。
【0041】次に、各種軸受をヘッドホンステレオのキ
ャプスタン軸受として製作して装着し、キャプスタンを
回転させるモーターの消費電流値を測定比較した。
ャプスタン軸受として製作して装着し、キャプスタンを
回転させるモーターの消費電流値を測定比較した。
【0042】軸受1は密度が6.7g/cm3 ,有効多
孔率20%,組成が10%錫の青銅焼結合金で、軸受試
料に含浸された潤滑油は粘度50cst(40℃)の合
成油である。シャーシは樹脂製でありまた、回転軸はス
テンレス銅(SUS420J2材)を用いた。
孔率20%,組成が10%錫の青銅焼結合金で、軸受試
料に含浸された潤滑油は粘度50cst(40℃)の合
成油である。シャーシは樹脂製でありまた、回転軸はス
テンレス銅(SUS420J2材)を用いた。
【0043】この発明に基づく試料としては、焼結体
1’の寸法が外径4mm、長さ9mm,内径が2mmで
サイジングおよび圧入は図1に示す手順で製作され、サ
イジングによる焼結軸受素材1”の内径2の大径部2−
bと内径2が大径部2−aである軸受部21の直径寸法
差が6μm(試料1)、30μm(試料2)、40μm
(試料3)のものを試験試料とした。
1’の寸法が外径4mm、長さ9mm,内径が2mmで
サイジングおよび圧入は図1に示す手順で製作され、サ
イジングによる焼結軸受素材1”の内径2の大径部2−
bと内径2が大径部2−aである軸受部21の直径寸法
差が6μm(試料1)、30μm(試料2)、40μm
(試料3)のものを試験試料とした。
【0044】また、従来の製造方法による比較試料とし
て3種類を準備した。
て3種類を準備した。
【0045】すなわち、通常のサイジングにより軸受を
単純な円筒とし、シャーシに固定する部分を持つ黄銅製
のハウジングに圧入した試料(試料4)、特公昭60−
54525号公報の記載の方法により軸受外径中央部を
膨出させて内径中央部を拡張した試料(試料5)、およ
び軸受長さが2.5mmの円筒状軸受をシャーシに固定
する部分を持つ黄銅製ハウジングの両端部に圧入した試
料(試料6)である。
単純な円筒とし、シャーシに固定する部分を持つ黄銅製
のハウジングに圧入した試料(試料4)、特公昭60−
54525号公報の記載の方法により軸受外径中央部を
膨出させて内径中央部を拡張した試料(試料5)、およ
び軸受長さが2.5mmの円筒状軸受をシャーシに固定
する部分を持つ黄銅製ハウジングの両端部に圧入した試
料(試料6)である。
【0046】
【表1】
【0047】表1に示す測定結果のように、この発明に
基づく試料1,2は従来の軸受2個をハウジングに圧入
した試料6と同等な電流値を示している。
基づく試料1,2は従来の軸受2個をハウジングに圧入
した試料6と同等な電流値を示している。
【0048】段差を40μmとしたものは、圧入による
内径縮小量が不十分で圧入側の内径寸法が大きくなって
いるため、回転軸の倒れが大きくなり高い電流値を示し
ている。
内径縮小量が不十分で圧入側の内径寸法が大きくなって
いるため、回転軸の倒れが大きくなり高い電流値を示し
ている。
【0049】内径円筒形状の従来法による試料4は摺動
面積が大きいだけ電流値も高い。
面積が大きいだけ電流値も高い。
【0050】また、特公昭60−54525号公報の方
法で作られた試料5は両端部の軸受面気孔量が多く、摺
動特性が悪いことを示している。
法で作られた試料5は両端部の軸受面気孔量が多く、摺
動特性が悪いことを示している。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係る焼
結含油軸受の製造方法は、焼結軸受素材のサイジング工
程で一方端面側の内径を段差を有する小径部として一方
の軸受部を形成すると共に、内径の大径部の表面気孔量
も所望する状態に整えておいた後、他方端面側を軸受を
保持する部材に組立圧入して他方の軸受部として形成す
るものであり、その軸受摺動特性は良好であると共に単
一焼結部材で製作することができ、製造工程も簡単であ
るから安価に製作することができる。
結含油軸受の製造方法は、焼結軸受素材のサイジング工
程で一方端面側の内径を段差を有する小径部として一方
の軸受部を形成すると共に、内径の大径部の表面気孔量
も所望する状態に整えておいた後、他方端面側を軸受を
保持する部材に組立圧入して他方の軸受部として形成す
るものであり、その軸受摺動特性は良好であると共に単
一焼結部材で製作することができ、製造工程も簡単であ
るから安価に製作することができる。
【0052】したがって、この軸受の用途として好適な
音響機器に用いれば、消費電流が少なく、回転数変動の
少ないという品質を提供することができる。
音響機器に用いれば、消費電流が少なく、回転数変動の
少ないという品質を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の製造方法に係る軸受の形状を工程別
に表した断面模式図。
に表した断面模式図。
【図2】この発明の製造方法に係る軸受の他の形状の場
合を工程別に表した断面模式図。
合を工程別に表した断面模式図。
【図3】この発明の製造方法に係る圧入時にマンドレル
を用いる例を説明する断面模式図。
を用いる例を説明する断面模式図。
1 軸受 2 内径 21,22 軸受部 2−a 内径小径部 2−b 内径大径部 3 外径大部 4 保持部材 5 マンドレル
Claims (4)
- 【請求項1】 軸受を保持する部材に固定される軸受の
内径が、軸受の両端部で小さくまた中央部で大きい形状
をした焼結含油軸受を製造する方法において、 一方端面側の内径が小さく残部の内径が大きいサイジン
グされた焼結軸受素材を準備し、その後に焼結軸受素材
の内径が大きい他方端面側の軸受外径部を、軸受を保持
する部材の孔に圧入してその内径を縮小することを特徴
とする焼結含油軸受の製造方法。 - 【請求項2】 サイジングされた焼結軸受素材は、一方
端面側の内径が小さく残部の内径が大きいと共に、その
外径寸法は上記した内径が大きい他方端面側が大径でか
つ残部が小径であることを特徴とする請求項1記載の焼
結含油軸受の製造方法。 - 【請求項3】 サイジングされた焼結軸受素材の内径の
大径部分と小径部分との直径差が5〜30μmであるこ
とを特徴とする請求項1または2記載の焼結含油軸受の
製造方法。 - 【請求項4】 焼結軸受素材の内径に軸受内径寸法を規
制するマンドレルを挿入し、軸受を保持する部材の孔に
焼結軸受素材の内径が大きい他方端面側の軸受外径部を
圧入したのち、上記マンドレルを抜き取ることを特徴と
する請求項1,2または3記載の焼結含油軸受の製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22989791A JPH0565505A (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | 焼結含油軸受の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22989791A JPH0565505A (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | 焼結含油軸受の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0565505A true JPH0565505A (ja) | 1993-03-19 |
Family
ID=16899442
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22989791A Withdrawn JPH0565505A (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | 焼結含油軸受の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0565505A (ja) |
-
1991
- 1991-09-10 JP JP22989791A patent/JPH0565505A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19981203 |