JPH0565581A - 高疲労強度TiAl系金属間化合物 - Google Patents
高疲労強度TiAl系金属間化合物Info
- Publication number
- JPH0565581A JPH0565581A JP25726091A JP25726091A JPH0565581A JP H0565581 A JPH0565581 A JP H0565581A JP 25726091 A JP25726091 A JP 25726091A JP 25726091 A JP25726091 A JP 25726091A JP H0565581 A JPH0565581 A JP H0565581A
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- Japan
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- intermetallic compound
- equiaxed
- surface layer
- tial
- fatigue strength
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 優れた疲労強度を有するTiAl系金属間化
合物を提供する。 【構成】 表面層1を、平均粒径50μm未満の等軸晶
より構成する。この場合、等軸晶はγ等軸晶およびα2
等軸晶よりなる。このように構成すると、表面層1の結
晶構造が微細であり、且つ等軸晶が等方性をもつことか
ら表面層1に破壊起点が生じにくくなって、TiAl系
金属間化合物の疲労強度が向上する。
合物を提供する。 【構成】 表面層1を、平均粒径50μm未満の等軸晶
より構成する。この場合、等軸晶はγ等軸晶およびα2
等軸晶よりなる。このように構成すると、表面層1の結
晶構造が微細であり、且つ等軸晶が等方性をもつことか
ら表面層1に破壊起点が生じにくくなって、TiAl系
金属間化合物の疲労強度が向上する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高疲労強度TiAl系金
属間化合物に関する。
属間化合物に関する。
【0002】この種TiAl系金属間化合物は、軽量
で、且つ優れた耐熱性を有するためエンジン部品等の構
造材料として着目されている。
で、且つ優れた耐熱性を有するためエンジン部品等の構
造材料として着目されている。
【0003】
【従来の技術】従来、前記TiAl系金属間化合物を製
造するための簡便な方法として、鋳造法が採用されてい
る。鋳造法により得られたTiAl系金属間化合物の表
面層は、粗大な柱状晶より構成され、また金属組織的に
はα2 相(Ti3 Al相)とγ相(TiAl相)とを交
互に積層した層状組織を呈する。
造するための簡便な方法として、鋳造法が採用されてい
る。鋳造法により得られたTiAl系金属間化合物の表
面層は、粗大な柱状晶より構成され、また金属組織的に
はα2 相(Ti3 Al相)とγ相(TiAl相)とを交
互に積層した層状組織を呈する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】TiAl系金属間化合
物の疲労強度を向上させるためには、表面層に破壊起点
が存在しないようにすることが必要であるが、従来のT
iAl系金属間化合物は、その表面層の結晶構造が粗大
であると共に層状組織が異方性をもつことに起因して、
表面層に破壊起点が生じ易く、その結果、疲労強度が低
い、という問題がある。
物の疲労強度を向上させるためには、表面層に破壊起点
が存在しないようにすることが必要であるが、従来のT
iAl系金属間化合物は、その表面層の結晶構造が粗大
であると共に層状組織が異方性をもつことに起因して、
表面層に破壊起点が生じ易く、その結果、疲労強度が低
い、という問題がある。
【0005】本発明は前記に鑑み、表面層の結晶構造を
微細化し、また表面層に等方性をもたせることによって
疲労強度を向上させた前記TiAl系金属間化合物を提
供することを目的とする。
微細化し、また表面層に等方性をもたせることによって
疲労強度を向上させた前記TiAl系金属間化合物を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る高疲労強度
TiAl系金属間化合物は、その表面層が平均粒径50
μm未満の等軸晶より構成され、その等軸晶はγ等軸晶
およびα2 等軸晶よりなることを特徴とする。
TiAl系金属間化合物は、その表面層が平均粒径50
μm未満の等軸晶より構成され、その等軸晶はγ等軸晶
およびα2 等軸晶よりなることを特徴とする。
【0007】
【実施例】図1は、鋳造後のTiAl系金属間化合物I
mの金属組織を模型的に示したもので、表面層1を含め
てその全体が、α2 相(Ti3 Al相)p1とγ相(T
iAl相)p2とを交互に積層した層状組織Lを有す
る。また表面層1は粗大な柱状晶より構成されている。
このようなTiAl系金属間化合物は、40原子%≦A
l≦52原子%および残部Tiといった組成を有する。
mの金属組織を模型的に示したもので、表面層1を含め
てその全体が、α2 相(Ti3 Al相)p1とγ相(T
iAl相)p2とを交互に積層した層状組織Lを有す
る。また表面層1は粗大な柱状晶より構成されている。
このようなTiAl系金属間化合物は、40原子%≦A
l≦52原子%および残部Tiといった組成を有する。
【0008】図2は、改善処理後の本発明TiAl系金
属間化合物Imの金属組織を模型的に示したもので、表
面層1は平均粒径50μm未満の等軸晶より構成され、
その等軸晶はγ等軸晶とα2 等軸晶とよりなる。表面層
1の内側には微細なγ等軸晶よりなる第1中間層2
1 が、また第1中間層21 の内側にはその第1中間層2
1 のγ等軸晶よりも平均粒径の大きなγ等軸晶よりなる
第2中間層22 がそれぞれ存在する。主体部3は層状組
織Lのままに保たれている。
属間化合物Imの金属組織を模型的に示したもので、表
面層1は平均粒径50μm未満の等軸晶より構成され、
その等軸晶はγ等軸晶とα2 等軸晶とよりなる。表面層
1の内側には微細なγ等軸晶よりなる第1中間層2
1 が、また第1中間層21 の内側にはその第1中間層2
1 のγ等軸晶よりも平均粒径の大きなγ等軸晶よりなる
第2中間層22 がそれぞれ存在する。主体部3は層状組
織Lのままに保たれている。
【0009】前記のように表面層1を粒径50μm未満
の等軸晶より構成すると、その結晶構造が微細であり、
且つ等軸晶が等方性をもつことから表面層1に破壊起点
が生じにくくなり、これによりTiAl系金属間化合物
の疲労強度を向上させることができる。
の等軸晶より構成すると、その結晶構造が微細であり、
且つ等軸晶が等方性をもつことから表面層1に破壊起点
が生じにくくなり、これによりTiAl系金属間化合物
の疲労強度を向上させることができる。
【0010】表面層1において、α2 等軸晶の存在量は
TiAl系金属間化合物の疲労強度に影響を与える。こ
の点を考慮して、α2 等軸晶の体積分率Vfは、2%≦
Vf≦20%に設定される。α2 等軸晶の体積分率Vf
がVf<2%またはVf>20%になると、TiAl系
金属間化合物の疲労強度が低下する。
TiAl系金属間化合物の疲労強度に影響を与える。こ
の点を考慮して、α2 等軸晶の体積分率Vfは、2%≦
Vf≦20%に設定される。α2 等軸晶の体積分率Vf
がVf<2%またはVf>20%になると、TiAl系
金属間化合物の疲労強度が低下する。
【0011】次に、具体例について説明する。 (a) 純度99.5%のTi(スポンジチタン)と、
純度99.99%のAl(アルミニウムショット)とを
Al含有量が48原子%となるように秤量して素材を得
た。次いで素材を非消耗アーク溶解炉を用いて、Ar雰
囲気下で溶解することによりインゴット(従来材に対応
するTiAl系金属間化合物)を得た。
純度99.99%のAl(アルミニウムショット)とを
Al含有量が48原子%となるように秤量して素材を得
た。次いで素材を非消耗アーク溶解炉を用いて、Ar雰
囲気下で溶解することによりインゴット(従来材に対応
するTiAl系金属間化合物)を得た。
【0012】溶解工程では、TiAl系金属間化合物の
均一性を向上させるため、先ず、1回目の溶解(表側か
らの溶解)を行った後インゴットを裏返して2回目の溶
解(裏側からの溶解)を行い、この表側からの溶解およ
び裏側からの溶解を1サイクルとして2サイクル繰返し
た。
均一性を向上させるため、先ず、1回目の溶解(表側か
らの溶解)を行った後インゴットを裏返して2回目の溶
解(裏側からの溶解)を行い、この表側からの溶解およ
び裏側からの溶解を1サイクルとして2サイクル繰返し
た。
【0013】図3は、インゴットの金属組織を示す顕微
鏡写真(200倍)であり、全体が層状組織であること
が判る。 (b) インゴットに機械的加工を施して回転曲げ疲労
試験用試験片を製作した。 (c) 試験片の表面を、グラファイト(ビーム吸光
剤)を用いて炭酸ガスレーザビームにより加熱し、その
際、表面温度を測定してその表面温度がα2 単相形成温
度に達したとき炭酸ガスレーザビームの照射を停止し、
試験片を自己冷却により急冷した。これにより、表面層
がα2 単相組織である試験片が得られた。 (d) 試験片に、1000℃、3時間の真空熱処理を
施して表面層に変態を生じさせ、γ等軸晶とα2 等軸晶
とよりなる表面層を備えた本発明TiAl系金属間化合
物を得た。
鏡写真(200倍)であり、全体が層状組織であること
が判る。 (b) インゴットに機械的加工を施して回転曲げ疲労
試験用試験片を製作した。 (c) 試験片の表面を、グラファイト(ビーム吸光
剤)を用いて炭酸ガスレーザビームにより加熱し、その
際、表面温度を測定してその表面温度がα2 単相形成温
度に達したとき炭酸ガスレーザビームの照射を停止し、
試験片を自己冷却により急冷した。これにより、表面層
がα2 単相組織である試験片が得られた。 (d) 試験片に、1000℃、3時間の真空熱処理を
施して表面層に変態を生じさせ、γ等軸晶とα2 等軸晶
とよりなる表面層を備えた本発明TiAl系金属間化合
物を得た。
【0014】図4は、本発明TiAl系金属間化合物の
金属組織を示す顕微鏡写真(200倍)である。表面層
1は、平均粒径5〜10μmの微細なγ等軸晶およびα
2 等軸晶より構成され、そのα2 等軸晶の体積分率Vf
は15%であった。第1中間層21 は平均粒径10〜5
0μmの微細なγ等軸晶より構成されており、また第2
中間層22 は平均粒径50〜200μmのγ等軸晶より
構成されていた。
金属組織を示す顕微鏡写真(200倍)である。表面層
1は、平均粒径5〜10μmの微細なγ等軸晶およびα
2 等軸晶より構成され、そのα2 等軸晶の体積分率Vf
は15%であった。第1中間層21 は平均粒径10〜5
0μmの微細なγ等軸晶より構成されており、また第2
中間層22 は平均粒径50〜200μmのγ等軸晶より
構成されていた。
【0015】次に、本発明TiAl系金属間化合物であ
る試験片および前記インゴットである比較例TiAl系
金属間化合物より製作された試験片について常温回転曲
げ疲労試験を行った。
る試験片および前記インゴットである比較例TiAl系
金属間化合物より製作された試験片について常温回転曲
げ疲労試験を行った。
【0016】図5は、本発明および比較例の疲労強度を
比較したもので、破壊までのサイクル数と応力との関係
を示す。図中、線w1 が本発明に、また線w2 が比較例
にそれぞれ該当する。
比較したもので、破壊までのサイクル数と応力との関係
を示す。図中、線w1 が本発明に、また線w2 が比較例
にそれぞれ該当する。
【0017】図5から明らかなように、本発明は比較例
に比べて優れた疲労強度を有する。これは表面層の金属
組織の相違に起因する。
に比べて優れた疲労強度を有する。これは表面層の金属
組織の相違に起因する。
【0018】図6は、Al含有量と疲労限度応力との関
係を示す。図中、線x1 は、表面層を構成するγ等軸晶
およびα2 等軸晶の平均粒径が10μmであり、またα
2 等軸晶の体積分率Vfが15%の場合に該当する。線
x2 は表面層を構成するγ等軸晶およびα2 等軸晶の平
均粒径が50μmであり、またα2 等軸晶の体積分率V
fが20%の場合に該当する。線x3 は比較例である。
係を示す。図中、線x1 は、表面層を構成するγ等軸晶
およびα2 等軸晶の平均粒径が10μmであり、またα
2 等軸晶の体積分率Vfが15%の場合に該当する。線
x2 は表面層を構成するγ等軸晶およびα2 等軸晶の平
均粒径が50μmであり、またα2 等軸晶の体積分率V
fが20%の場合に該当する。線x3 は比較例である。
【0019】図6、線x1 から明らかなように、Al含
有量を40原子%≦Al≦52原子%に設定し、また前
記平均粒径を50μm未満に設定することによって、T
iAl系金属間化合物の疲労強度を向上させることがで
きる。
有量を40原子%≦Al≦52原子%に設定し、また前
記平均粒径を50μm未満に設定することによって、T
iAl系金属間化合物の疲労強度を向上させることがで
きる。
【0020】図7は、表面層におけるα2 等軸晶の体積
分率Vfと疲労限度応力との関係を示す。図中、線y1
は表面層を構成するγ等軸晶およびα2 等軸晶の平均粒
径が10μmの場合に、線y2 は表面層を構成するγ等
軸晶およびα2 等軸晶の平均粒径が50μmの場合にそ
れぞれ該当する。両者において、Al含有量は48原子
%である。
分率Vfと疲労限度応力との関係を示す。図中、線y1
は表面層を構成するγ等軸晶およびα2 等軸晶の平均粒
径が10μmの場合に、線y2 は表面層を構成するγ等
軸晶およびα2 等軸晶の平均粒径が50μmの場合にそ
れぞれ該当する。両者において、Al含有量は48原子
%である。
【0021】図7、線y1 から明らかなように、前記平
均粒径を50μm未満に設定し、またα2 等軸晶の体積
分率Vfを2%≦Vf≦20%に設定することによっ
て、TiAl系金属間化合物の疲労強度を向上させるこ
とができる。
均粒径を50μm未満に設定し、またα2 等軸晶の体積
分率Vfを2%≦Vf≦20%に設定することによっ
て、TiAl系金属間化合物の疲労強度を向上させるこ
とができる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、表面層を、前記のよう
に微細な等軸晶より構成することによって、優れた疲労
強度を有するTiAl系金属間化合物を提供することが
できる。
に微細な等軸晶より構成することによって、優れた疲労
強度を有するTiAl系金属間化合物を提供することが
できる。
【図1】鋳造後の比較例TiAl系金属間化合物の金属
組織を示す概略図である。
組織を示す概略図である。
【図2】改善処理後の本発明TiAl系金属間化合物の
金属組織を示す概略図である。
金属組織を示す概略図である。
【図3】比較例TiAl系金属間化合物の金属組織を示
す顕微鏡写真である。
す顕微鏡写真である。
【図4】本発明TiAl系金属間化合物の金属組織を示
す顕微鏡写真である。
す顕微鏡写真である。
【図5】破壊までのサイクル数と応力との関係を示すグ
ラフである。
ラフである。
【図6】Al含有量と疲労限度応力との関係を示すグラ
フである。
フである。
【図7】表面層におけるα2 等軸晶の体積分率と疲労限
度応力との関係を示すグラフである。
度応力との関係を示すグラフである。
1 表面層 Im TiAl系金属間化合物
Claims (2)
- 【請求項1】 表面層を平均粒径50μm未満の等軸晶
より構成し、その等軸晶はγ等軸晶およびα2 等軸晶よ
りなることを特徴とする高疲労強度TiAl系金属間化
合物。 - 【請求項2】 前記α2 等軸晶の体積分率Vfを2%≦
Vf≦20%に設定した、請求項1記載の高疲労強度T
iAl系金属間化合物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25726091A JPH0565581A (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | 高疲労強度TiAl系金属間化合物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25726091A JPH0565581A (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | 高疲労強度TiAl系金属間化合物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0565581A true JPH0565581A (ja) | 1993-03-19 |
Family
ID=17303917
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25726091A Pending JPH0565581A (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | 高疲労強度TiAl系金属間化合物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0565581A (ja) |
-
1991
- 1991-09-10 JP JP25726091A patent/JPH0565581A/ja active Pending
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