JPH0566630U - カメラ本体 - Google Patents

カメラ本体

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JPH0566630U
JPH0566630U JP1317692U JP1317692U JPH0566630U JP H0566630 U JPH0566630 U JP H0566630U JP 1317692 U JP1317692 U JP 1317692U JP 1317692 U JP1317692 U JP 1317692U JP H0566630 U JPH0566630 U JP H0566630U
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spool chamber
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純一 篠原
好美 大野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 デッドスペースになるカメラ本体のスプール
室内の余剰空間部を有効活用してコンパクト化と構成部
材及び工数の減少を図る。 【構成】 カメラ本体1のうち、少なくともスプール室
の内部空間を、フィルム巻き上げスプールのスプール軸
方向に移動する射出成形金型で成形する。このようにし
て、スプール室4の内部空間の円筒状内周面とフィルム
給送面6との間で挟まれる部分に第一の余剰壁部分を形
成し、またスプール室4の円筒状内周面と側面壁部2c
と背面壁部4dとの間で囲まれる部分に第二の余剰壁部
分を形成する。そしてこれら第一および第二の余剰壁部
分の一方または両方にフィルム給送検出装置またはデー
タ写し込み装置の少なくとも一部を設置する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ロールフィルムを使用するカメラの本体(以下、「カメラ本体」と いう)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の一般的なカメラ本体51は、例えば図10〜図12に示すように、カメ ラの一方の側面に近い部位に設けられ且つパトローネ71を着脱可能に収容する パトローネ室53、カメラの他方の側面に近い部位に設けられ且つフィルム巻き 上げスプール(以下、単に「スプール」という)72が配設されるスプール室5 4、パトローネ室53とスプール室54との間に設けられたフィルム露光枠55 および、このフィルム露光枠55のカメラ背面側であってパトローネ室53から スプール室54に至る間に設けられたフィルム給送面56を備えるような構造に 構成されている。
【0003】 そして、このような構造のカメラ本体51は、次のような移動方向(以下、「 抜き方向」という)を有する成形金型を利用した射出成形法で製造されるのが普 通である。
【0004】 この場合、成形に際しては、予め、成形時の位置からカメラ前面の方向に抜く ような構造の前方成形金型A′と成形時の位置からカメラ背面の方向に抜くよう な構造の後方成形金型B′とを用意し、カメラ本体51の前面壁部52a、一方 の側面壁部52b、他方の側面壁部52c、上面壁部52d、下面壁部52eな どの外面壁部52a〜52eを成形する場合には、前方成形金型A′により成形 するように、また、パトローネ室53、スプール室54、フィルム露光枠55、 フィルム給送面56等のカメラ本体51の内面に形成される内部空間部53〜5 6およびカメラ本体51の背端面57を成形する場合には、後方成形金型B′に より成形するようにしている。
【0005】 一方、従来のカメラ本体51では、パトローネ71を保持するための機構ない し構造(図示せず)を設ける必要性から、パトローネ室53の下面壁部にパトロ ーネ室下面開口部58が設けられ、また、図12に示すように、スプール72を 回転駆動するためのスプール駆動手段(スプールギア等)73やこのスプール駆 動手段73を保持する駆動手段基板74を取り付ける必要性から、スプール室5 4の下面壁部にスプール室下面開口部59が設けられている。
【0006】 さらに、スプール72を回転駆動可能に保持するためのスプール受け部材75 を取り付ける必要性から、スプール室54の上面壁部にスプール室上面開口部6 0が設けられるが、これの成形の場合には、前方成形金型A′の抜き方向に対し て上方へ直交する抜き方向を有する上方成形金型D′を用いて成形するようにし ている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような成形金型A′〜D′を利用した射出成形法で製造さ れるカメラ本体51では、スプール室54を成形する後方成形金型B′の抜き方 向がカメラ背面側に設定される関係で、スプール室54のカメラ背面側の開口部 54aの幅がスプール室54の最大空間幅と同じか或いはそれ以上の幅となり、 そのため、図11に示すように、スプール室54のカメラ背面側開口部54aの うち、フィルム露光枠55に近い部分と他方の側面壁部52cに近い部分とにそ れぞれ略三角形状の余剰空間部61および62が出来ることになる。
【0008】 これらの余剰空間部61、62は、カメラを構成する上で有効に利用すること が極めて困難であるため、この余剰空間部61、62が所謂デッドスペースとな り、カメラのコンパクト化を追求しようとする際の大きな障害となる。
【0009】 一方、後方成形金型B′の抜き方向がカメラ背面側に設定されることは、カメ ラ本体51の成形後の工程で、スプール受け部材75をスプール室上面開口部6 0を利用してスプール室54に取り付けなければならないことになり、さらに、 フィルム巻き上げスプール72を電動モータで駆動する形式のカメラの場合には 、このスプール受け部材75の取り付け工程とは別に、スプール駆動手段73、 駆動手段基板74などのスプール室54への取り付け工程をスプール室下面開口 部59およびスプール室上面開口部60を利用して実施しなければならないこと を意味する。
【0010】 そのため、このような構造に成形することは、カメラの構成部材の数がそれだ け増加することになると共にその取り付けのための作業が必要になって、カメラ のコンパクト化を妨げ且つコストの増大をも招く結果となる。
【0011】 本考案は、このような事情に鑑みてなされたもので、従来の射出成形法におけ る成形金型の抜き方向に改善を加えて前述した2つの問題点を解消し得る構造を 有するカメラ本体を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記目的を達成するために、カメラの一方の側面に近い部位に設け られ且つパトローネを着脱可能に収容するパトローネ室、カメラの他方の側面に 近い部位に設けられ且つ手動または電動モータで駆動されるフィルム巻き上げス プールが配設されるスプール室、前記パトローネ室と前記スプール室との間に設 けられたフィルム露光枠およびこのフィルム露光枠のカメラ背面側であって前記 パトローネ室と前記スプール室との間に設けられたフィルム給送面を有するカメ ラ本体において、 少なくとも前記フィルム露光枠および前記パトローネ室を、カメラ前面側の方 向に移動する第一の射出成形金型とカメラ背面側の方向に移動する第二の射出成 形金型とによって成形される構造に構成し、 少なくとも前記スプール室の内部空間を、前記フィルム巻き上げスプールのス プール軸方向に移動する第三の射出成形金型で成形される構造に構成し、 さらに、前記フィルム巻き上げスプールまたは前記電動モータを保持するため のスプール保持部またはモータ保持部を、前記第三の射出成形金型が移動する方 向とは逆の方向に面する前記スプール室の内部空間の内部端面に、前記スプール 室の内部空間の成形と同時成形される構造に構成したことを特徴としたものであ る。
【0013】 さらに本考案は、上記の目的を達成するために、カメラの一方の側面に近い部 位に設けられ且つパトローネを着脱可能に収容するパトローネ室、カメラの他方 の側面に近い部位に設けられ且つフィルム巻き上げスプールが配設されるスプー ル室、前記パトローネ室と前記スプール室との間に設けられたフィルム露光枠お よびこのフィルム露光枠のカメラ背面側であって前記パトローネ室と前記スプー ル室との間に設けられたフィルム給送面を有するカメラ本体において、 少なくとも前記カメラ本体のフィルム露光枠および前記パトローネ室を、カメ ラ前面側の方向に移動する第一の射出成形金型とカメラ背面側の方向に移動する 第二の射出成形金型とによって成形される構造に構成し、 少なくとも前記カメラ本体のスプール室の内部空間を、カメラ背面側の部分に フィルム先端装填のための背面開口部を有するほぼ円筒状の空間として形成する と共に、前記スプール室の内部空間、並びに、前記スプール室の内部空間の円筒 状内周面と前記フィルム給送面との間で挟まれる部分に形成される第一の余剰壁 部分または前記スプール室の内部空間の円筒状内周面と前記カメラの他方の側面 と前記カメラ本体に形成されたスプール室背面壁部との間で囲まれる部分に形成 されるほぼ三角形状の第二の余剰壁部分の少なくとも一方を、前記フィルム巻き 上げスプールのスプール軸方向に移動する第三の射出成形金型によって成形され る構造に構成し、 少なくとも前記第一の余剰壁部分または前記両方の余剰壁部分に、フィルム給 送に関する信号を取り出すための給送信号取り出し手段、またはフィルムに所要 のデータを写し込むデータ写し込み手段の一部若しくは全部を設け得る給送信号 取り出し手段設置部またはデータ写し込み手段設置部を形成するように構成した ことを特徴としたものである。
【0014】
【作用】
上記のように構成されたカメラ本体は、フィルム露光枠および前記パトローネ 室については、従来の場合と同様に、カメラ前面側の方向に移動する第一の射出 成形金型とカメラ背面側の方向に移動する第二の射出成形金型とによって成形す るようにするが、少なくともスプール室の内部空間を、フィルム巻き上げスプー ルのスプール軸方向に移動する第三の射出成形金型で成形するようにする。
【0015】 この場合、請求項1および2記載のカメラ本体の場合は、スプールを保持する ためのスプール保持部または電動モータを保持するためのモータ保持部を、第三 の射出成形金型を用いて、第三の射出成形金型が移動する方向とは逆の方向に面 するスプール室の内部空間の内部端面に、スプール室の内部空間と一体成形する ようにする。
【0016】 また、請求項3ないし5に記載のカメラ本体の場合は、第三の射出成形金型を 用いて、スプール室の内部空間をカメラ背面側の部分にフィルム先端装填のため の背面開口部を有するようなほぼ円筒状の空間として形成すると共に、スプール 室の内部空間の円筒状内周面とフィルム給送面との間で挟まれる部分または/お よびスプール室の内部空間の円筒状内周面とカメラの他方の側面とカメラ本体に 形成されたスプール室背面壁部と間で囲まれる部分に、必要に応じて第一の余剰 壁部分または/および第二の余剰壁部分を成形する。
【0017】 そして、この第一の余剰壁部分または/および第二の余剰壁部分に、フィルム 給送に関する信号を取り出すための給送信号取り出し手段またはデータ写し込み 手段を設け得る各設置部を形成する。
【0018】
【実施例】
以下、図示実施例に基づいて本考案に係るカメラとそのカメラ本体の構成およ びその製造法について、詳細に説明する。
【0019】 図1は、本考案に係るカメラ本体の構成とその製造に際して用いられる射出成 形法における成形金型の抜き方向を説明するための斜視図、図2は、図1に示す カメラ本体水平方向断面における断面図、図3は、図1に示すカメラ本体におけ るスプール室をそのスプール軸面で破断したときの縦断面図である。
【0020】 なお、これらの図は、それぞれ前述の図10〜図12に示す従来のカメラおよ びカメラ本体51に対応して描かれており、また、本考案に直接関係のない部分 、例えば遮光用のラビリンス構造などの記載を省略している。
【0021】 図1〜図3において、1は、本考案の一実施例に係るカメラ本体で、図示のよ うな形状をした前面壁部2a、一方の側面壁部2b、他方の側面壁部2c、上面 壁部2dおよび下面壁部2eなどから成る外面壁部2a〜2eと背端面2fとを 備えている。
【0022】 そして、この外面壁部2a〜2eを射出成形法で成形する場合には、従来のカ メラ本体51と同様に、成形時の位置からカメラ前面の方向に抜くような構造の 前方成形金型A(従来の前方成形金型A′と同じ)を用いて成形するように構成 されている。
【0023】 また、カメラ本体1の背端面2fを成形する場合には、成形時の位置からカメ ラ背面の方向に抜くような構造の後方成形金型B(従来の後方成形金型B′と同 じ)を用いて成形するように構成されている。
【0024】 3は、カメラの一方の側面壁部2bに近い部位に設けられ且つパトローネ71 (図2)を着脱可能に収容するパトローネ室で、前述した従来のカメラ本体51 と同様に、カメラ背面側にパトローネ71を挿脱するためのパトローネ挿脱開口 部3aを有し、さらに、パトローネ室3の下面壁部にパトローネ室下面開口部3 bを有する構造のものとして構成されている。
【0025】 この場合、パトローネ挿脱開口部3aは、パトローネ室3の最大空間幅と同じ か或いはそれ以上の幅を持つ開口部として成形され、また、パトローネ室下面開 口部3bは、従来のカメラ本体51と同様に、パトローネ71を保持するための 機構ないし構造を設けるのに必要な大きさないし形状に成形されることになる。
【0026】 そして、このパトローネ室3を射出成形法で成形する場合、パトローネ室3の 内部空間およびパトローネ挿脱開口部3aについては、後方成形金型Bを用いて カメラ本体1の背端面2f、フィルム露光枠5およびフィルム給送面6などと共 に成形するように構成されている。
【0027】 4はカメラの他方の側面壁部2cに近い部位に設けられ且つスプール72が配 設されるスプール室で、前述した従来のカメラ本体51とは異なる構造を有する ように構成されている。
【0028】 すなわち、このスプール室4は、スプール72のスプール軸を中心とする、ほ ぼ円形横断面の内部空間(円柱状)を有するスプール室として構成され、室内の 、例えば上方に位置する内部端面にはスプール72を保持するための図3の示す ような段付円板状のスプール保持部4aが設けられている。
【0029】 また、このスプール保持部4aの反対側に位置する室内の下方には、少なくと もスプール室4の内部空間の横断面と同じ形状がそれ以上の大きさの相似形状を 持つスプール室下面開口部4bが形成されるように構成されている。
【0030】 さらに、スプール室4の背面側におけるフィルム露光枠5に近い部分には、フ ィルム給送面6に連続した状態でスプール室4の一部を覆う第一の余剰壁部分4 cが設けられ、また、スプール室4の背面側における他方の側面壁部2cに近い 部分には、この側面壁部2cに連続した状態でスプール室4の一部を覆うスプー ル室背面壁部4dが設けられるように構成されている。
【0031】 すなわち、スプール室4の背面側に、スプール室4の内部空間の幅よりも狭い 幅のカメラ背面側開口部4eが形成されるように構成されている。
【0032】 そして、このスプール室4を射出成形法で成形する場合、スプール室4の内部 空間、スプール保持部4aおよびスプール室下面開口部4bについては、前方成 形金型Aの抜き方向に対して下方へ直交する抜き方向を有する下方成形金型Cを 用いて成形するように構成されている。
【0033】 また、第一の余剰壁部分4c、スプール室背面壁部4dおよびカメラ背面側開 口部4eについては、後方成形金型Bを用いて成形するように構成されている。
【0034】 なお、スプール室下面開口部4bには、従来のカメラと同様に、スプール72 を回転駆動するためのスプール駆動手段(スプールギア、電動モータ等)11を 保持する駆動手段基板12が取り付けられることになる。
【0035】 5はパトローネ室3とスプール室4との間に設けられたフィルム露光枠で、そ の背面側には、パトローネ室3からスプール室4に至る間にフィルム給送面6が 形成されている。
【0036】 なお、このフィルム給送面6には、フィルム巻き上げ時にフィルム80を正確 に移動させるためのフィルムレールおよびフィルムガイド等が形成されている。
【0037】 そして、このフィルム露光枠5およびフィルム給送面6は、前述したカメラ本 体1の背端面2f、パトローネ室3の内部空間、パトローネ挿脱開口部3a、ス プール室4の第一の余剰壁部分4c、スプール室背面壁部4dおよびカメラ背面 側開口部4eなどと同時に後方成形金型Bにより成形されるように構成されてい る。すなわち、図示実施例では、カメラ本体1のカメラ背面側に設けられる部位 、開口および構造は、全て後方成形金型Bにより成形されることになる。
【0038】 なお、スプール72を電動モータ(図示せず)で駆動する形式のカメラの場合 には、スプール保持部4aに代えてその位置に電動モータを保持するためのモー タ保持部4a′を内部空間と一体的に成形するように構成することも出来る。
【0039】 また、図示実施例では、スプール保持部4aまたはモータ保持部4a′を、ス プール室4の上方に位置する内部端面に形成し、スプール室4の下方に開口部4 bを形成するようにしているが、この位置関係を逆に設定するようにすることも 可能である。
【0040】 この場合には、前方成形金型Aの抜き方向に対して上方へ直交する抜き方向を 有する特別の上方成形金型(図示せず)を用意して、この上方成形金型を利用し て成形することになる。
【0041】 また、このカメラ本体1には、それ自体公知の構成から成る裏蓋13(図4、 図7〜図9を参照)が適宜の公知手段により組み合せられるように構成されてい る。
【0042】 さて、このように構成されたカメラ本体1では、従来の射出成形法では、デッ ドスペースになるスプール室4内の余剰空間部61、62を、以下に述べるよう な有効部分として活用することが出来るという大きな効果を生じさせることがで きるようになる。
【0043】 図4に示すのは、フィルム露光枠5の近くに位置する第一の余剰壁部分4cに 、フィルム給送に関する信号を取り出すための給送信号取り出し手段を設けるた めの給送信号取り出し手段設置部を形成した場合の活用例である。
【0044】 この活用例では、給送信号取り出し手段は、例えば、発光部および受光部を備 え且つスプール室4の第一の余剰壁部分4cに位置するフィルム給送面6におい て、フィルム80に面して設けられたフォトリフレクタ21と、フォトリフレク タ21の発光部から発光された光を受光部に向って反射させ得るようにフォトリ フレクタ21に対峙する裏蓋13の内面側に設けられた反射ミラー22と、フィ ルム給送面6と裏蓋13との間に介在設置され且つ一部分に光線透過部14aを 有する圧板14と、図示なき光電信号処理制御回路手段とから構成されることに なる。
【0045】 そして、フィルム80の移動時には、フォトリフレクタ21の発光部からの発 光光をフィルム80のパーフォレーションおよび圧板14の光線透過部14aを 介してミラー22に到達させる。
【0046】 そして、さらに、ミラー22で反射された光を再びパーフォレーションおよび 圧板14を介してフォトリフレクタ21の受光部で受光させたときの光電信号を 利用して、フィルム80が適正に移動されていること或いは一駒の移動量を検出 するようになし、また、フォトリフレクタ21の発光部からの発光光がフィルム 80で遮断されたときの光電信号を利用してフィルム80の在否を検出するよう にしている。
【0047】 図5および図6に示すのは、フィルム露光枠5の近くに位置する第一の余剰壁 部分4cに、データ写し込み手段を設けた場合の活用例である。
【0048】 この場合、図5の活用例では、データ写し込み手段は、フィルム露光枠5に近 いスプール室4の周壁部に設けられたデータ写し込み用LED23と、スプール 室4の第一の余剰壁部分4cに位置するフィルム給送面6の近傍のフィルム80 に面して設けられたデータ写し込み用レンズ24と、データ写し込み用LED2 3からの発光光をデータ写し込み用レンズ24に導くためにスプール室4の第一 の余剰壁部分4cに設けられた光路形成用ミラー25と、図示なきデータ写し込 み制御回路手段とから構成されることになる。
【0049】 また、図6の活用例では、データ写し込み手段は、スプール室4の第一の余剰 壁部分4cに位置するフィルム給送面6おいてフィルム80に面して設けられた データ写し込み用LED23′と 図示なきデータ写し込み制御回路手段とから構成されることになる。
【0050】 そして、これらのデータ写し込み手段では、いずれもデータ写し込み制御回路 手段からの制御に基づいてデータ写し込み用LED23および23′から発光さ れた所定の発光データをフィルム80の表面に写し込むようにしている。
【0051】 ところで、図7〜図9に示すのは、本考案のさらに他の活用例である。 この活用例に用いるカメラ本体1′は、前述した第一の余剰壁部分4cの外に、 前述のスプール室背面壁部4dが形成されている位置(他方の側面壁部2cに近 い位置)に、前述した下方成形金型Cを用いて略三角形状の第二の余剰壁部分4 gをも成形するように構成されている。
【0052】 すなわち、この他の実施例のカメラ本体1′では、スプール室4の背面側に2 つの余剰壁部分4cおよび4gが成形されることになる。
【0053】 さて、図7は、フィルム給送に関する信号を取り出すための給送信号取り出し 手段を設けるための給送信号取り出し手段設置部を、第一の余剰壁部分4cと第 二の余剰壁部分4gとに分けて形成した場合の活用例である。
【0054】 この活用例では、給送信号取り出し手段は、例えば、第二の余剰壁部分4gに 設けられたフィルム検出用発光部26と、第一の余剰壁部分4cに設けられた、 例えばフォトインタラプタから成るフィルム検出用受光部27と、フィルム検出 用発光部26からの発光光を圧板14の光線透過部14aおよびフイルム80の パーフォレーションを経てフィルム検出用受光部27に導くために裏蓋13の内 面側に設けられた光路形成用ミラー28と、図示なき光電信号処理制御回路手段 とから構成されることになる。
【0055】 また、図8は、データ写し込み手段設置部を第二の余剰壁部分4gにも形成す る場合の活用例である。
【0056】 この活用例では、データ写し込み手段は、例えば、第二の余剰壁部分4gに設 けられたデータ写し込み用LED29と、データ写し込み用LED29からの発 光データをフィルム80の裏面に結像させるために、圧板14の光線透過部14 aに面した裏蓋13の内面側に設けられたデータ投射レンズ30と、データ写し 込み用LED29からのデータ光をデータ投射レンズ30に導くために裏蓋13 の内面側に設けられた光路形成用ミラー31と、図示なきデータ写し込み制御回 路手段とから構成されることになる。
【0057】 さらに、図9は、裏蓋13を開閉するための裏蓋開閉手段またはカメラ裏蓋を ロックするための裏蓋ロック手段を設置するための裏蓋ロック手段設置部を、第 二の余剰壁部分4gに形成する場合の活用例である。
【0058】 この活用例では、例えば裏蓋ロック手段は、裏蓋13に形成された突起爪13 aを係脱可能に係止するために第二の余剰壁部分4gに設けられ且つマニュアル 操作でスプール軸に沿って上下方向に摺動操作される裏蓋係止部材32から構成 されることになる。
【0059】 なお、図8および図9の活用例では、必ずしも第一の余剰壁部分4cを成形す る必要はないが、それぞれに異なる機能を備えた種々のカメラを製造する場合な どには、各カメラに共通に使用し得るように、両方の余剰壁部分4cおよび4g を備えたカメラ本体1を利用するようにするのが好ましい。
【0060】 以上、複数の実施例について説明したが、本考案は、これに限定されるもので はなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々に変形実施することが可能である。
【0061】 例えば、フィルム自動装填式のカメラでは、第一および第二の余剰壁部分4c 、4gが成形される部分にオートローディングのための案内ローラなどが設けら れるので、この形式のカメラに用いるカメラ本体の場合には、第一の余剰壁部分 4cまたは第二のの余剰壁部分4gまたは両方の余剰壁部分4c、4gの実際の 形状および大きさは、図示の場合よりも変形したものになり、また、小さいもの となるが、この場合にも本考案の要旨に含まれるものとなる。
【0062】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案では、従来の射出成形法ではデッドスペースになる スプール室内の余剰空間部を有効部分として活用することが出来るという前述し た効果の外に、従来は別体の機械加工部材として構成されるスプール保持部やモ ータ保持部をカメラ本体の一部として一体成形で構成することが出来るため、カ メラの構成部材の数を少なくすることが出来るようになり、また、従来必要であ った機械加工部材のカメラ本体への取り付け工数もその分だけ減少させることが 出来、さらに、カメラの高さを機械加工部材がなくなった分だけ低くすることが 出来るという極めて実用的な種々の効果を生じさせることが出来るカメラ本体を 提供することができる。
【0063】 しかも、スプール室の内部空間、スプール保持部やモータ保持部、開口部(図 示例では、スプール室下面開口部4b)を成形する成形金型(図示例では、下方 成形金型C)の抜く方向とは反対の方向に位置する内部端面または内部空間の内 周面に、従来の射出成形法では望むべくもなかった複雑な構造を一体成形し得る カメラ本体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るカメラ本体の構成とその製造に際
して用いられる射出成形法における成形金型の抜き方向
を説明するための斜視図である。
【図2】図1のカメラ本体の水平方向断面を示す断面図
である。
【図3】図1に示すカメラ本体におけるスプール室をそ
のスプール軸面で破断したときの縦断面図である。
【図4】図1に示すカメラ本体に係る本考案の第一の活
用例を説明するための部分的な平面断面図である。
【図5】図1に示すカメラ本体に係る本考案の第二の活
用例を説明するための部分的な平面断面図である。
【図6】図1に示すカメラ本体に係る本考案の第三の活
用例を説明するための部分的な平面断面図である。
【図7】図1に示すカメラ本体に係る本考案の第四の活
用例を説明するための部分的な平面断面図である。
【図8】図1に示すカメラ本体に係る本考案の第五の活
用例を説明するための部分的な平面断面図である。
【図9】図1に示すカメラ本体に係る本考案の第六の活
用例を説明するための部分的な平面断面図である。
【図10】従来のカメラ本体の構造とその製造に際して
用いられる射出成形法における成形金型の抜き方向を説
明するための斜視図である。
【図11】図10のカメラ本体の水平方向断面を示す断
面図である。
【図12】図10に示すカメラ本体におけるスプール室
をそのスプール軸面で断面したときの縦断面図である。
【符号の説明】
1 カメラ本体 2a〜2f 外面壁部 2a 前面壁部 2b 一方の側面壁部 2c 他方の側面壁部 2d 上面壁部 2e 下面壁部 2f 背端面 3 パトローネ室 3a パトローネ挿脱開口部 3b パトローネ室下面開口部 4 スプール室 4a スプール保持部 4a′ モータ保持部 4b スプール室下面開口部 4c 第一の余剰壁部分 4d スプール室背面壁部 4e カメラ背面側開口部 4g 第二の余剰壁部分 5 フィルム露光枠 6 フィルム給送面 11 スプール駆動手段 12 駆動手段基板 13 裏蓋 14 圧板 14a 光線透過部 13〜22 給送信号取り出し手段 21 フォトリフレクタ 22 反射ミラー 23〜25,23′ データ写し込み手段 23,23,、29 データ写し込み用LED 24 データ写し込み用レンズ 25,28,31 光路形成用ミラー 26 フィルム検出用発光部 27 フィルム検出用受光部 30 データ投射レンズ 32 裏蓋係止部材 A 前方成形金型 B 後方成形金型 C 下方成形金型 61,62 余剰空間部 71 パトローネ 72 スプール

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラの一方の側面に近い部位に設けら
    れ且つパトローネを着脱可能に収容するパトローネ室、
    カメラの他方の側面に近い部位に設けられ且つフィルム
    巻き上げスプールが配設されるスプール室、前記パトロ
    ーネ室と前記スプール室との間に設けられたフィルム露
    光枠およびこのフィルム露光枠のカメラ背面側であって
    前記パトローネ室と前記スプール室との間に設けられた
    フィルム給送面を有するカメラ本体において、 少なくとも前記フィルム露光枠および前記パトローネ室
    を、カメラ前面側の方向に移動する第一の射出成形金型
    とカメラ背面側の方向に移動する第二の射出成形金型と
    によって成形される構造に構成し、 少なくとも前記スプール室の内部空間を、前記フィルム
    巻き上げスプールのスプール軸方向に移動する第三の射
    出成形金型で成形される構造に構成し、 さらに、前記フィルム巻き上げスプールを保持するため
    のスプール保持部を、前記第三の射出成形金型が移動す
    る方向とは逆の方向に面する前記スプール室の内部空間
    の内部端面に、前記スプール室の内部空間の成形と同時
    成形される構造に構成したことを特徴とするカメラ本
    体。
  2. 【請求項2】 カメラの一方の側面に近い部位に設けら
    れ且つパトローネを着脱可能に収容するパトローネ室、
    カメラの他方の側面に近い部位に設けられ且つ電動モー
    タで駆動されるフィルム巻き上げスプールが配設される
    スプール室、前記パトローネ室と前記スプール室との間
    に設けられたフィルム露光枠およびこのフィルム露光枠
    のカメラ背面側であって前記パトローネ室と前記スプー
    ル室との間に設けられたフィルム給送面を有するカメラ
    本体において、 少なくとも前記フィルム露光枠および前記パトローネ室
    を、カメラ前面側の方向に移動する第一の射出成形金型
    とカメラ背面側の方向に移動する第二の射出成形金型と
    によって成形される構造に構成し、 少なくとも前記スプール室の内部空間を、前記フィルム
    巻き上げスプールのスプール軸方向に移動する第三の射
    出成形金型で成形される構造に構成し、 さらに、前記電動モータを保持するためのモータ保持部
    を、前記第三の射出成形金型が移動する方向とは逆の方
    向に面する前記スプール室の内部空間の内部端面に、前
    記スプール室の内部空間の成形と同時成形される構造に
    構成したことを特徴とするカメラ本体。
  3. 【請求項3】 カメラの一方の側面に近い部位に設けら
    れ且つパトローネを着脱可能に収容するパトローネ室、
    カメラの他方の側面に近い部位に設けられ且つフィルム
    巻き上げスプールが配設されるスプール室、前記パトロ
    ーネ室と前記スプール室との間に設けられたフィルム露
    光枠およびこのフィルム露光枠のカメラ背面側であって
    前記パトローネ室と前記スプール室との間に設けられた
    フィルム給送面を有するカメラ本体において、 少なくとも前記カメラ本体のフィルム露光枠および前記
    パトローネ室を、カメラ前面側の方向に移動する第一の
    射出成形金型とカメラ背面側の方向に移動する第二の射
    出成形金型とによって成形される構造に構成し、 少なくとも前記カメラ本体のスプール室の内部空間を、
    カメラ背面側の部分にフィルム先端装填のための背面開
    口部を有するほぼ円筒状の空間として形成すると共に、
    前記スプール室の内部空間、並びに、前記スプール室の
    内部空間の円筒状内周面と前記フィルム給送面との間で
    挟まれる部分に形成される第一の余剰壁部分または前記
    スプール室の内部空間の円筒状内周面と前記カメラの他
    方の側面と前記カメラ本体に形成されたスプール室背面
    壁部との間で囲まれる部分に形成されるほぼ三角形状の
    第二の余剰壁部分の少なくとも一方を、前記フィルム巻
    き上げスプールのスプール軸方向に移動する第三の射出
    成形金型によって成形される構造に構成し、 少なくとも前記第一の余剰壁部分または前記両方の余剰
    壁部分に、フィルム給送に関する信号を取り出すための
    給送信号取り出し手段の一部若しくは全部を設け得る給
    送信号取り出し手段設置部を形成するように構成したこ
    とを特徴とするカメラ本体。
  4. 【請求項4】 カメラの一方の側面に近い部位に設けら
    れ且つパトローネを着脱可能に収容するパトローネ室、
    カメラの他方の側面に近い部位に設けられ且つフィルム
    巻き上げスプールが配設されるスプール室、前記パトロ
    ーネ室と前記スプール室との間に設けられたフィルム露
    光枠およびこのフィルム露光枠のカメラ背面側であって
    前記パトローネ室と前記スプール室との間に設けられた
    フィルム給送面を有するカメラ本体において、 少なくとも前記カメラ本体の前記フィルム露光枠および
    前記パトローネ室を、カメラ前面側の方向に移動する第
    一の射出成形金型とカメラ背面側の方向に移動する第二
    の射出成形金型とによって成形される構造に構成し、 少なくとも前記カメラ本体の前記スプール室の内部空間
    を、カメラ背面側の部分にフィルム先端装填のための背
    面開口部を有するほぼ円筒状の空間として形成すると共
    に、前記スプール室の内部空間、並びに、前記スプール
    室の内部空間の円筒状内周面と前記フィルム給送面との
    間で挟まれる部分に形成される第一の余剰壁部分または
    前記スプール室の内部空間の円筒状内周面と前記カメラ
    の他方の側面と前記カメラ本体に形成されたスプール室
    背面壁部との間で囲まれる部分に形成されるほぼ三角形
    状の第二の余剰壁部分の少なくとも一方を、前記フィル
    ム巻き上げスプールのスプール軸方向に移動する第三の
    射出成形金型によって成形される構造に構成し、 少なくとも前記第二の余剰壁部分または前記両方の余剰
    壁部分に、フィルムに所要のデータを写し込むデータ写
    し込み手段の一部若しくは全部を設け得るデータ写し込
    み手段設置部を形成するように構成したことを特徴とす
    るカメラ本体。
  5. 【請求項5】 カメラの一方の側面に近い部位に設けら
    れ且つパトローネを着脱可能に収容するパトローネ室、
    カメラの他方の側面に近い部位に設けられ且つフィルム
    巻き上げスプールが配設されるスプール室、前記パトロ
    ーネ室と前記スプール室との間に設けられたフィルム露
    光枠およびこのフィルム露光枠のカメラ背面側であって
    前記パトローネ室と前記スプール室との間に設けられた
    フィルム給送面を有するカメラ本体において、 少なくとも前記カメラ本体の前記フィルム露光枠および
    前記パトローネ室を、カメラ前面側の方向に移動する第
    一の射出成形金型とカメラ背面側の方向に移動する第二
    の射出成形金型とによって成形される構造に構成し、 少なくとも前記カメラ本体の前記スプール室の内部空間
    を、カメラ背面側の部分にフィルム先端装填のための背
    面開口部を有するほぼ円筒状の空間として形成すると共
    に、前記スプール室の内部空間並びに前記スプール室の
    内部空間の円筒状内周面と前記カメラ本体の他方の側面
    と前記カメラ本体に形成されたスプール室背面壁部との
    間で囲まれる部分に形成されるほぼ三角形状の第二の余
    剰壁部分を、前記フィルム巻き上げスプールのスプール
    軸方向に移動する第三の射出成形金型によって成形され
    る構造に構成し、 さらに、前記第二の余剰壁部分にカメラ裏蓋を開閉する
    ための裏蓋開閉手段またはカメラ裏蓋をロックするため
    の裏蓋ロック手段を設け得る裏蓋ロック手段設置部を形
    成するように構成したことを特徴とするカメラ本体。
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