JPH0568492B2 - - Google Patents
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- JPH0568492B2 JPH0568492B2 JP60080271A JP8027185A JPH0568492B2 JP H0568492 B2 JPH0568492 B2 JP H0568492B2 JP 60080271 A JP60080271 A JP 60080271A JP 8027185 A JP8027185 A JP 8027185A JP H0568492 B2 JPH0568492 B2 JP H0568492B2
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- Japan
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Description
(a) 産業上の利用分野
本発明は新規な芳香族ポリエステル及びその製
造法に関するものである。 更に詳しくは、ナフタレン骨格及びエーテル結
合を含有する新規な芳香族ポリエステル及びその
製造法に関するものである。 (b) 従来技術 従来、ナフタレン骨格及び/又はエーテル結合
を含有する芳香族ポリエステルとしては、例えば
ジフエノキシエタンジカルボン酸あるいは2,6
−ナフタレンジカルボン酸を主たるジカルボン酸
成分とする芳香族ポリエステル、あるいは6−
(β−ヒドロキシエトキシ)−2−ナフトエ酸を主
たるオキシカルボン酸成分とする芳香族ポリエス
テルが知られている。しかし、これらの芳香族ポ
リエステルは強度、ヤング率の如き機械的性質、
高温下における寸法安定性、温度及び/又は温度
変化に対する寸法変化などが充分とはいえない。 (c) 発明の目的 そこで、本発明者らは、更に工業的に有利な芳
香族ポリエステルについて研究を進めたところ、
驚くべきことに強度、ヤング率の如き機械的性
質、耐加水分解性の如き化学的性質、高温下にお
ける寸法安定性に優れ、温度及び/又は湿度変化
に対する寸法変化が極めて小さく、溶融状態にお
いて光学的に等方性を示し、溶融成形することの
できる新規な芳香族ポリエステルを見出し、本発
明に到達した。 (d) 発明の構成及び結果 すなわち、本発明は、下記式(I)
造法に関するものである。 更に詳しくは、ナフタレン骨格及びエーテル結
合を含有する新規な芳香族ポリエステル及びその
製造法に関するものである。 (b) 従来技術 従来、ナフタレン骨格及び/又はエーテル結合
を含有する芳香族ポリエステルとしては、例えば
ジフエノキシエタンジカルボン酸あるいは2,6
−ナフタレンジカルボン酸を主たるジカルボン酸
成分とする芳香族ポリエステル、あるいは6−
(β−ヒドロキシエトキシ)−2−ナフトエ酸を主
たるオキシカルボン酸成分とする芳香族ポリエス
テルが知られている。しかし、これらの芳香族ポ
リエステルは強度、ヤング率の如き機械的性質、
高温下における寸法安定性、温度及び/又は温度
変化に対する寸法変化などが充分とはいえない。 (c) 発明の目的 そこで、本発明者らは、更に工業的に有利な芳
香族ポリエステルについて研究を進めたところ、
驚くべきことに強度、ヤング率の如き機械的性
質、耐加水分解性の如き化学的性質、高温下にお
ける寸法安定性に優れ、温度及び/又は湿度変化
に対する寸法変化が極めて小さく、溶融状態にお
いて光学的に等方性を示し、溶融成形することの
できる新規な芳香族ポリエステルを見出し、本発
明に到達した。 (d) 発明の構成及び結果 すなわち、本発明は、下記式(I)
【化】
[式(I)において、nは2〜10の整数であ
る。]で表わされる繰り返し単位を少なくとも50
モル%有し、残りの繰り返し単位が実質的に下記
式(I−a) −[OC−Ar−COO(CH2)nO−] …(I−a) [式(I−a)において、Arは2価の芳香族
基、mは2〜10の整数である。] で表わされ、かつ、P−クロロフエノール/テト
ラクロルエタン(40/60重量比)の混合溶媒を用
い35℃で測定して求めた固有粘度が0.4以上であ
る芳香族ポリエステル及びその製造法である。 以下、本発明について更に詳しく説明する。 本発明によれば、上記芳香族ポリエステルは、
6,6′−(エチレンジオキシ)ジ−2−ナフトエ
酸又はそのエステル形成性誘導体を少なくとも50
モル%有し、残りの成分が下記式() HOOC−Ar−COOH …() [式()において、Arは2価の芳香族基を
表わす。] で表わされるジカルボン酸又はそのエステル形成
性誘導体からなるジカルボン酸成分と、実質的に
下記式() HO−(CH2−)oOH …() [式()において、nは2〜10の整数であ
る。] で表わされる脂肪族グリコールからなるグリコー
ル成分とを、高められた温度の下で縮合反応せし
めることによつて製造することができる。 6,6′−(エチレンジオキシ)ジ−2−ナフト
エ酸は下記式()
る。]で表わされる繰り返し単位を少なくとも50
モル%有し、残りの繰り返し単位が実質的に下記
式(I−a) −[OC−Ar−COO(CH2)nO−] …(I−a) [式(I−a)において、Arは2価の芳香族
基、mは2〜10の整数である。] で表わされ、かつ、P−クロロフエノール/テト
ラクロルエタン(40/60重量比)の混合溶媒を用
い35℃で測定して求めた固有粘度が0.4以上であ
る芳香族ポリエステル及びその製造法である。 以下、本発明について更に詳しく説明する。 本発明によれば、上記芳香族ポリエステルは、
6,6′−(エチレンジオキシ)ジ−2−ナフトエ
酸又はそのエステル形成性誘導体を少なくとも50
モル%有し、残りの成分が下記式() HOOC−Ar−COOH …() [式()において、Arは2価の芳香族基を
表わす。] で表わされるジカルボン酸又はそのエステル形成
性誘導体からなるジカルボン酸成分と、実質的に
下記式() HO−(CH2−)oOH …() [式()において、nは2〜10の整数であ
る。] で表わされる脂肪族グリコールからなるグリコー
ル成分とを、高められた温度の下で縮合反応せし
めることによつて製造することができる。 6,6′−(エチレンジオキシ)ジ−2−ナフト
エ酸は下記式()
【化】
で表わされる新規化合物である。6,6′−(エチ
レンジオキシ)ジ−2−ナフトエ酸は、例えば6
−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸を水酸化カリウム
のようなアルカリ性化合物の存在下、ジクロロエ
タン、ジブロモエタンのようなハロエタンと反応
させ、次いで硫酸の如き、強酸で遊離酸に変換す
ることにより、容易に製造することができる。 本発明において、ジカルボン酸成分としては、
6,6′−(エチレンジオキシ)ジ−2−ナフトエ
酸又はそのエステル形成性誘導体が用いられる
が、これらと共に他のジカルボン酸又はそのエス
テル形成性誘導体を併用してもよい。 他のジカルボン酸としては、例えば下記式
() HOOC−Ar−COOH …() [式()において、Arは2価の芳香族基を
表わす。] で表わされるものが用いられる。例えば、テレフ
タル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカ
ルボン酸、4,4′−ジフエニルジカルボン酸等が
あげられる。 本発明において、カルボン酸成分について用い
られるエステル形成性誘導体とは、脂肪族グリコ
ールと反応することができ、そして反応の結果エ
ステルを生成する化合物、例えば炭素数1〜6の
低級アルキルエステル又はフエニルエステルのよ
うなエステル、酸クロライド等のような酸ハライ
ドをいう。 ジカルボン酸成分として、6,6′−(エチレン
ジオキシ)ジ−2−ナフトエ酸又はそのエステル
形成性誘導体と他のジカルボン酸あるいはそれら
のエステル形成性誘導体を併用する場合には、他
のジカルボン酸等は、好ましくは、全酸成分の50
モル%より少なく、より好ましくは全酸成分の30
モル%より少なく、就中全酸成分の20モル%より
少なく用いられる。 本発明方法において、グリコール成分として
は、グリコール主鎖の炭素数が2〜10の脂肪族グ
リコールが用いられるが、これらを2種以上併用
してもよいし、これらと共に他のジオールをグリ
コール成分として併用してもよい。 グリコール主鎖とは、グリコールの2個の水酸
基間を結ぶ最短鎖部分をいう。 上記脂肪族グリコールは例えば下記式() HO−(CH2−)oOH …() [ここでnは2〜10の整数である。] で表わされる。 上記脂肪族グリコールとしては、例えばエチレ
ングリコール、1,2−プロピレングリコール、
トリメチレングリコール、テトラメチレングリコ
ール、ヘキサメチレングリコール、オクタメチレ
グリコール、デカメチレングリコール等をあげる
ことができる。 他のグリコール成分として用いられる他のジオ
ールとしては、例えば下記式(V) HO−R5−OH …(V) [ここで、R5は芳香族基である。] で表わされるものが好ましく用いられる。これら
は例えばハイドロキノン、レゾルシノール、2,
6−ジヒドロキシ−ナフタレン、4,4′−ジヒド
ロキシジフエニル、2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフエニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシフ
エニル)スルホン、1,1−ビス(4−ヒドロキ
シフエニル)シクロヘキサン、ビス(4−ヒドロ
キシフエニル)エチル等である。 かかるその他のグリコール成分としてのジオー
ルを併用する場合には、かかる他のジオールは好
ましくは全グリコール成分の50モル%より少な
く、より好ましくは全グリコール成分の30モル%
より少なく、就中全グリコール成分の20モル%よ
り少なく用いられる。 上記本発明方法によれば、6,6′−(エチレン
ジオキシ)ジ−2−ナフトエ酸又はそのエステル
形成性誘導体から主としてなる上記の如きジカル
ボン酸成分と、上記の如き脂肪族グリコールから
主としてなる上記の如きグリコール成分とを、高
められた温度で縮合反応せしめることによつて、
本発明の新規な芳香族ポリエステルを製造するこ
とができる。 縮合反応は通常グリコール成分を酸成分に対し
1.1〜3モル倍使用して、触媒の存在下に実施さ
れる。 触媒としては例えばナトリウム、カリウム、リ
チウム、カルシウム、マグネシウム、バリウム、
錫、ストロンチウム、亜鉛、鉄、アルミニウム、
コバルト、鉛、ニツケル、チタニウム、マンガ
ン、アンチモン等の担体、酸化物、水素化物、水
酸化物、ハロゲン化物、無機及び有機酸塩類、錯
塩、複塩、アルコラート、フエノラート等をあげ
ることができ、これらは二種以上併用してもよ
い。特にアンチモン化合物、ゲルマニウム化合
物、チタニウム化合物等が縮合触媒として好まし
く用いられる。かかる触媒は酸成分に対し0.005
〜0.5モル%程度が好ましく用いられる。好まし
い縮合温度は得られるポリマーの融点と350℃と
の間の温度より好ましくは融点+5℃の温度と
330℃との間の温度である。 上記縮合反応を実施する際に、得られる芳香族
ポリエステルが実質的に線状である範囲内で、例
えば安息香酸、ベンゾイル安息香酸等のエステル
形成性官能基を1個有する化合物;グリセリン、
ペンタエリスリトール、トリメリツト酸、ピロメ
リツト酸等のエステル形成性官能基を3個以上有
する化合物;あるいはこれらのエステル形成性誘
導体を共存せしめて共重合せしめることができ
る。エステル形成性官能基を3個以上有する化合
物は、例えば全酸成分に対し、0.2モル%以下で
用いることができる。 本発明の芳香族ポリエステルは別法として、
6,6′−(エチレンジオキシ)ジ−2−ナフトエ
酸のエチレングリコールジエステルすなわち、ビ
ス(β−ヒドロキシエチル)6,6′−(エチレン
ジオキシ)ジ−2−ナフトエートを高められた温
度の下で縮合反応せしめるか、又は該エチレング
リコールジエステルと下記式() HOOC−Ar−COOH …() [式()において、Arは2価の芳香族基を
表わす。] で表わされるジカルボン酸又はそのエステル形成
性誘導体とからなり、そして該エチレングリコー
ルジエステルを少なくとも50モル%含有する混合
物を高められた温度の下で縮合反応せしめること
によつて製造することができる。式()中の
Arの具体例は前述のとおりである。 ビス(β−ヒドロキシエチル)6,6′−(エチ
レンジオキシ)ジ−2−ナフトエートは例えば6
−オキシ−2−ナフトエ酸のエチレングリコール
エステルを、エチレングリコール溶媒中でアルカ
リ金属アルコラート、炭酸カリウムのようなアル
カリ性化合物の存在下、ジハロエタンと反応させ
ることによつて製造される。 ビス(β−ヒドロキシエチル)6,6−(エチ
レンジオキシ)ジ−2−ナフトエート単独の縮合
は、エチレングリコールを生成しつつ進行し、本
発明の芳香族ホモポリエステルを与える。このナ
フトエートとジカルボン酸(6,6′−(エチレン
ジオキシ)ジ−2−ナフトエ酸を除く)、ジオー
ル(エチレングリコールを除く)もしくはこれら
のエステル形成性誘導体との混合物の縮合は、本
発明の芳香族コポリエステルを与える。 この混合物において、上記ナフトエートは主成
分すなわち、ジカルボン酸、ジオール又はこれら
のエステル形成性誘導体との合計量を基準として
少なくとも50モル%、より好ましくは少なくとも
70モル%、就中少なくとも80モル%を占める。も
ちろん、例えばこのナフトエートと6,6′−(エ
チレンジオキシ)ジ−2−ナフトエ酸又はそのエ
ステル形成性誘導体との混合物は縮合により本発
明の芳香族ホモポリエステルを与える。 上記別法で使用される縮合触媒、縮合温度等あ
るいはジカルボン酸、ジオール、これらのエステ
ル形成性誘導体等は先に記載した方法におけると
同様のものが使用される。 さらに、本発明によれば、上記の如き本発明の
溶融重合法と組合せて固相重合を採用することも
できる。固相重合は特に高重合度、例えば少なく
とも0.6の固有粘度の芳香族ポリエステルの製造
を所望する際に有利に採用され、溶融重合法によ
つて得た比較的低重合度のポリマーを粉粒化し、
減圧下及び/又は不活性ガス気流下でポリマーの
融点より低い温度に加熱して実施される。 かくして、本発明によれば、6,6′−(エチレ
ンジオキシ)ジ−2−ナフトエ酸を主たる酸成分
とし、グリコール主鎖の炭素数が2〜10の脂肪族
グリコールを主たるグリコール成分としてなる実
質的に線状の本発明の芳香族ポリエステルが提供
される。 本発明の芳香族ポリエステルは、下記式(I)
レンジオキシ)ジ−2−ナフトエ酸は、例えば6
−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸を水酸化カリウム
のようなアルカリ性化合物の存在下、ジクロロエ
タン、ジブロモエタンのようなハロエタンと反応
させ、次いで硫酸の如き、強酸で遊離酸に変換す
ることにより、容易に製造することができる。 本発明において、ジカルボン酸成分としては、
6,6′−(エチレンジオキシ)ジ−2−ナフトエ
酸又はそのエステル形成性誘導体が用いられる
が、これらと共に他のジカルボン酸又はそのエス
テル形成性誘導体を併用してもよい。 他のジカルボン酸としては、例えば下記式
() HOOC−Ar−COOH …() [式()において、Arは2価の芳香族基を
表わす。] で表わされるものが用いられる。例えば、テレフ
タル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカ
ルボン酸、4,4′−ジフエニルジカルボン酸等が
あげられる。 本発明において、カルボン酸成分について用い
られるエステル形成性誘導体とは、脂肪族グリコ
ールと反応することができ、そして反応の結果エ
ステルを生成する化合物、例えば炭素数1〜6の
低級アルキルエステル又はフエニルエステルのよ
うなエステル、酸クロライド等のような酸ハライ
ドをいう。 ジカルボン酸成分として、6,6′−(エチレン
ジオキシ)ジ−2−ナフトエ酸又はそのエステル
形成性誘導体と他のジカルボン酸あるいはそれら
のエステル形成性誘導体を併用する場合には、他
のジカルボン酸等は、好ましくは、全酸成分の50
モル%より少なく、より好ましくは全酸成分の30
モル%より少なく、就中全酸成分の20モル%より
少なく用いられる。 本発明方法において、グリコール成分として
は、グリコール主鎖の炭素数が2〜10の脂肪族グ
リコールが用いられるが、これらを2種以上併用
してもよいし、これらと共に他のジオールをグリ
コール成分として併用してもよい。 グリコール主鎖とは、グリコールの2個の水酸
基間を結ぶ最短鎖部分をいう。 上記脂肪族グリコールは例えば下記式() HO−(CH2−)oOH …() [ここでnは2〜10の整数である。] で表わされる。 上記脂肪族グリコールとしては、例えばエチレ
ングリコール、1,2−プロピレングリコール、
トリメチレングリコール、テトラメチレングリコ
ール、ヘキサメチレングリコール、オクタメチレ
グリコール、デカメチレングリコール等をあげる
ことができる。 他のグリコール成分として用いられる他のジオ
ールとしては、例えば下記式(V) HO−R5−OH …(V) [ここで、R5は芳香族基である。] で表わされるものが好ましく用いられる。これら
は例えばハイドロキノン、レゾルシノール、2,
6−ジヒドロキシ−ナフタレン、4,4′−ジヒド
ロキシジフエニル、2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフエニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシフ
エニル)スルホン、1,1−ビス(4−ヒドロキ
シフエニル)シクロヘキサン、ビス(4−ヒドロ
キシフエニル)エチル等である。 かかるその他のグリコール成分としてのジオー
ルを併用する場合には、かかる他のジオールは好
ましくは全グリコール成分の50モル%より少な
く、より好ましくは全グリコール成分の30モル%
より少なく、就中全グリコール成分の20モル%よ
り少なく用いられる。 上記本発明方法によれば、6,6′−(エチレン
ジオキシ)ジ−2−ナフトエ酸又はそのエステル
形成性誘導体から主としてなる上記の如きジカル
ボン酸成分と、上記の如き脂肪族グリコールから
主としてなる上記の如きグリコール成分とを、高
められた温度で縮合反応せしめることによつて、
本発明の新規な芳香族ポリエステルを製造するこ
とができる。 縮合反応は通常グリコール成分を酸成分に対し
1.1〜3モル倍使用して、触媒の存在下に実施さ
れる。 触媒としては例えばナトリウム、カリウム、リ
チウム、カルシウム、マグネシウム、バリウム、
錫、ストロンチウム、亜鉛、鉄、アルミニウム、
コバルト、鉛、ニツケル、チタニウム、マンガ
ン、アンチモン等の担体、酸化物、水素化物、水
酸化物、ハロゲン化物、無機及び有機酸塩類、錯
塩、複塩、アルコラート、フエノラート等をあげ
ることができ、これらは二種以上併用してもよ
い。特にアンチモン化合物、ゲルマニウム化合
物、チタニウム化合物等が縮合触媒として好まし
く用いられる。かかる触媒は酸成分に対し0.005
〜0.5モル%程度が好ましく用いられる。好まし
い縮合温度は得られるポリマーの融点と350℃と
の間の温度より好ましくは融点+5℃の温度と
330℃との間の温度である。 上記縮合反応を実施する際に、得られる芳香族
ポリエステルが実質的に線状である範囲内で、例
えば安息香酸、ベンゾイル安息香酸等のエステル
形成性官能基を1個有する化合物;グリセリン、
ペンタエリスリトール、トリメリツト酸、ピロメ
リツト酸等のエステル形成性官能基を3個以上有
する化合物;あるいはこれらのエステル形成性誘
導体を共存せしめて共重合せしめることができ
る。エステル形成性官能基を3個以上有する化合
物は、例えば全酸成分に対し、0.2モル%以下で
用いることができる。 本発明の芳香族ポリエステルは別法として、
6,6′−(エチレンジオキシ)ジ−2−ナフトエ
酸のエチレングリコールジエステルすなわち、ビ
ス(β−ヒドロキシエチル)6,6′−(エチレン
ジオキシ)ジ−2−ナフトエートを高められた温
度の下で縮合反応せしめるか、又は該エチレング
リコールジエステルと下記式() HOOC−Ar−COOH …() [式()において、Arは2価の芳香族基を
表わす。] で表わされるジカルボン酸又はそのエステル形成
性誘導体とからなり、そして該エチレングリコー
ルジエステルを少なくとも50モル%含有する混合
物を高められた温度の下で縮合反応せしめること
によつて製造することができる。式()中の
Arの具体例は前述のとおりである。 ビス(β−ヒドロキシエチル)6,6′−(エチ
レンジオキシ)ジ−2−ナフトエートは例えば6
−オキシ−2−ナフトエ酸のエチレングリコール
エステルを、エチレングリコール溶媒中でアルカ
リ金属アルコラート、炭酸カリウムのようなアル
カリ性化合物の存在下、ジハロエタンと反応させ
ることによつて製造される。 ビス(β−ヒドロキシエチル)6,6−(エチ
レンジオキシ)ジ−2−ナフトエート単独の縮合
は、エチレングリコールを生成しつつ進行し、本
発明の芳香族ホモポリエステルを与える。このナ
フトエートとジカルボン酸(6,6′−(エチレン
ジオキシ)ジ−2−ナフトエ酸を除く)、ジオー
ル(エチレングリコールを除く)もしくはこれら
のエステル形成性誘導体との混合物の縮合は、本
発明の芳香族コポリエステルを与える。 この混合物において、上記ナフトエートは主成
分すなわち、ジカルボン酸、ジオール又はこれら
のエステル形成性誘導体との合計量を基準として
少なくとも50モル%、より好ましくは少なくとも
70モル%、就中少なくとも80モル%を占める。も
ちろん、例えばこのナフトエートと6,6′−(エ
チレンジオキシ)ジ−2−ナフトエ酸又はそのエ
ステル形成性誘導体との混合物は縮合により本発
明の芳香族ホモポリエステルを与える。 上記別法で使用される縮合触媒、縮合温度等あ
るいはジカルボン酸、ジオール、これらのエステ
ル形成性誘導体等は先に記載した方法におけると
同様のものが使用される。 さらに、本発明によれば、上記の如き本発明の
溶融重合法と組合せて固相重合を採用することも
できる。固相重合は特に高重合度、例えば少なく
とも0.6の固有粘度の芳香族ポリエステルの製造
を所望する際に有利に採用され、溶融重合法によ
つて得た比較的低重合度のポリマーを粉粒化し、
減圧下及び/又は不活性ガス気流下でポリマーの
融点より低い温度に加熱して実施される。 かくして、本発明によれば、6,6′−(エチレ
ンジオキシ)ジ−2−ナフトエ酸を主たる酸成分
とし、グリコール主鎖の炭素数が2〜10の脂肪族
グリコールを主たるグリコール成分としてなる実
質的に線状の本発明の芳香族ポリエステルが提供
される。 本発明の芳香族ポリエステルは、下記式(I)
【化】
[ここで、nは2〜10の整数である。]
で表わされる繰り返し単位から主としてなるホモ
ポリエステル又はコポリエステルである。 本発明の芳香族ポリエステルは高融点である
が、溶融成形ができ、溶融状態において光学的に
等方性であり、特に脂肪族グリコールとして2個
の水酸基間を結ぶ最短鎖部分が互いに結合した偶
数個の炭素原子によつて構成されているグリコー
ル、例えばエチレングリコール、1,2−プロピ
レングリコール、テトラメチレングリコール、ヘ
キサメチレングリコール、オクタメチレングリコ
ール、デカメチレングリコールを用いて得られた
芳香族ポリエステルは、成形品としたとき、高い
ヤング率を与え、そして優れた寸法安定性等を持
ち、種々の産業分野に使用し得る優れた性能を備
えている。固有粘度が0.4以上の本発明の芳香族
ポリエステルは、特に種々の産業分野への素材と
して優れている。 例えばポリエチレン6,6′−(エチレンジオキ
シ)ジ−2−ナフタレートは294℃の結晶融点を
示す。この融点はポリエチレン2,6−ナフタレ
ートの融点267℃に比し約30℃高い、これらのポ
リマーの融点の関係は、ポリエチレン2,6−ナ
フタレートの2,6−ナフタレン基をP−フエニ
レン基に置き換えたポリマーに相当するポリエチ
レン4,4′−(エチレンジオキシ)ジベンゾエー
ト(融点234℃)とポリエチレンテレフタレート
(融点255℃)の融点の関係とは全く逆の傾向を示
している。これはナフタレン環の特異性によるも
のと思われる。 本発明の芳香族ポリエステルは、押出成形、射
出成形、圧縮成形、ブロー成形等の通常の溶融成
形に供することができ、それによつて繊維、フイ
ルム、容器、ホース等のような三次元成形品に加
工することができる。 例えば、本発明の芳香族ポリエステルから繊維
は下記の如く製造される: 芳香族ポリエステルを乾燥し、ポリマー結晶融
点(Tm:℃)より高く、しかし350℃よりも低
い温度、好ましくは330℃よりも低い温度、更に
好ましくは320℃よりも低い温度で溶融し、紡糸
ノズルから押出すことによつて例えば直径3mm以
下の未延伸繊維状物に成形する。次いで該未延伸
繊維状物を延伸し、熱処理する。延伸は、ポリエ
ステルのガラス転移点をTg(℃)とした場合、
(Tg−10)℃〜(Tg+30)℃の範囲の温度の先
ず実施するのが好ましく(一段延伸)、更に一段
延伸温度〜(Tm−10)℃の範囲の温度で延伸乃
至熱処理するのが好ましい。延伸倍率は全体とし
て通常3〜10倍程度である。 同様に、本発明の芳香族ポリエステルからフイ
ルムは下記の如くして製造される:芳香族ポリエ
ステルを乾燥し、ポリマー融点(Tm)よりも高
く、しかし350℃よりも低い温度、より好ましく
は330℃よりも低い温度で溶融して、フイルム成
形用ダイから押出し、続いてポリマーガラス転移
温度(Tg)よりも低い温度に保つた回転ドラム
上に接触させて急冷させる。このようにして得ら
れた未延伸状態のフイルムはそのままでも耐熱
性、耐加水分解性等において優れた性質を有する
が、更に性能を向上させる目的で前記未延伸フイ
ルムを一軸方向又は二軸方向に延伸することもで
きる。延伸は(Tg−10)℃〜(Tg+50)℃の範
囲の温度で、面積倍率にして2倍以上、更には5
倍以上、特に8倍以上になるように行うことが好
ましい。延伸方法は、二軸延伸の場合には逐次で
も同時でもよい。延伸したフイルムは延伸温度〜
(Tm−10)℃の温度で延伸乃至熱処理すること
が好ましい。 本発明者の研究によれば、本発明の芳香族ポリ
エステルは、酸素あるいは空気のような分子状酸
素の存在する雰囲気の中で高められた温度で処理
されると、分子鎖間に架橋が生じ、より優れた機
械的性質、耐熱性、耐薬品性あるいは寸法安定性
を有する成形品を与えることが明らかとされた。
このような架橋処理は、好適には下記式、 lot≧16.9×103×1/T1+273.2−27.5 及び200℃≦T1<Tm [ここでTmはポリマーの結晶融点(℃)であ
り、T1は処理温度(℃)であり、tは処理時間
(分)である。] を同時に満足する処理温度(T1)と処理時間
(t)で実施される。より好ましくは、下記式が
同時に満足する条件下で行われる。 lot≧16.9×103×1/T1+273.2−26.8 及び200℃≦T1<Tm また、特に好ましくは、下記式が同時に満足す
る条件下で行われる。 lot≧16.9×103×1/T1+273.2−26.5 及び230℃≦T1<Tm 上記の如き条件下で架橋処理された成形品は、
少なくともその一部を320℃に数秒間加熱して溶
融し、次いでドライアイス/メタノール中で急冷
したものが150℃に加熱されたP−クロロフエノ
ール/テトラクロロエタン(混合重量比:40/
60)の混合溶媒中に完全に溶解せず、一部未溶解
部分を残存するように架橋されている。また、架
橋された成形品は、400℃以下の温度では溶融し
ない。 同様に本発明者の研究によれば、本発明の芳香
族ポリエステルは、上記の如き架橋付処理を実施
せずに特定の温度条件下で段階的に又は連続的に
短時間熱処理されることによつても耐熱性や寸法
安定性を向上されることが明らかにされた。前記
架橋処理は重合体鎖間の架橋によつて成形品の物
性を向上せしめたのに対し、この熱処理では成形
品のポリマーの融点が漸次ポリマーの最終的な結
晶融点の温度に近づいていくことにより成形品の
物性が向上するものと信じられる。 かかる熱処理は好適には、下記式 Ts≦T2<TmR [ここでTs(℃)及びTmR(℃)は温度T2(℃)
で熱処理すべき成形品を空気中230℃で50時間架
橋処理し、この処理品について示差熱分析計
(DSC)で測定した融点ピークについてのそれぞ
れ立上り温度及びピーク温度を意味する。] を満足する温度T2(℃)で実施される。温度T2
(℃)での熱処理は、定長下、緊張下、制限収縮
下のいずれの条件で行つてもよく、この処理雰囲
気は例えば空気、窒素、アルゴンの如き気体ある
いはシリコンオイルの如き液体であることができ
る。処理時間は、例えば0.1秒〜60分間とするこ
とができる。通常1秒〜45分間、より厳密には5
秒〜30分間である。 例えば芳香族ポリエステルが6,6′−(エチレ
ンジオキシ)ジ−2−ナフトエ酸を酸成分とし、
エチレングリコールをグリコール成分とするホモ
ポリマーであり、このホモポリエステルを上記の
如きフイルム化し、二軸延伸して得られたフイル
ムの場合、このフイルムのTsは、250℃であり、
TmRは265℃である。それ故、このフイルムの場
合、熱処理は250≦T2<265の範囲のT2(℃)で実
施すべきである。このフイルムを260℃で5分間
熱処理した。この熱処理フイルムの一部を空気中
320℃で60時間上記と同様に架橋処理してDSCで
Ts及びTmRを求めた。Tsは263℃に上昇し、
TmRは283℃に上昇していた。それ故、このフイ
ルムを再度熱処理する場合には、その熱処理は
263≦T2<283の範囲のT2(℃)で実施すべきであ
る。上記の如く、段階的にあるいはこれとは異な
り連続的に、上記範囲を満足する温度T2(℃)で
本発明の芳香族ポリエステルの成形品を熱処理す
ることによつて最終的な結晶融点(例えば上記ホ
モポリマーの場合294℃)まで成形品のポリマー
融点を短時間でかつ工程上の問題なく上昇せしめ
ることができる。 なお、本発明の芳香族ポリエステルには、必要
に応じ適宜他種熱可塑性ポリマー、紫外線吸収剤
等の安定剤、酸化防止剤、可塑剤、滑剤、難燃
剤、離型性、顔料、核剤、充填剤あるいはガラス
繊維、炭素繊維、アスベスト等の如き強化材など
を必要により配合することができる。 以下実施例をあげて本発明を説明する。 なお、固有粘度はP−クロロフエノール/テト
ラクロルエタン(40/60重量比)の混合溶媒を用
い35℃で測定して求めた。ここでテトラクロルエ
タンは1,1,2,2−テトラクロルエタンのこ
とである。また、ガラス転移点(Ts)、融点
(Ts,TmR,Tm)はDSCにより昇温速度20℃/
分で測定した。また例中の「部」は「重量部」を
意味する。 実施例 1 精留塔付き反応器にジエチル6,6′−(エチレ
ンジオキシ)ジ−2−ナフトエート(融点193℃)
458部、エチレングリコール130部及びチタニウム
テトラブトキシド0.1部を仕込み、200〜260℃に
加熱して反応により生ずるエタノールを系外に留
去せしめた。ほぼ理論量のエタノールが留出して
から反応物を撹拌機、窒素ガス導入口及び留出口
を備えた反応器に移し、290℃で窒素ガス気流中
常圧で30分反応させ、次いで反応温度を310℃に
昇温し、かつ系内を徐々に減圧として15分後に絶
対圧約0.2mmHgとし、更に10分間反応せしめた。
得られたポリマーは溶融下で透明であるが、急冷
しても結晶化し、固有粘度は0.63、ガラス転移点
は129℃、融点は294℃であつた。 図1には上記ポリマーの赤外線吸収スペクトル
図(KBr法)を示した。 なお、上記ジエチル6,6′−(エチレンジオキ
シ)ジ−2−ナフトエートは次のようにして製造
した。エチル6−ヒドロキシ−2−ナフトエート
216部、ナトリウム23部、ジブロムエタン94部及
びエタノール2000部を撹拌機及び還流冷却器を備
えた反応器に仕込み、エタノールの還流下10時間
反応させた。反応物を冷却後過し、ジオキサン
により再結晶せしめ融点194℃の白色結晶97部を
得た。このものの元素分析結晶は下記の通りであ
つた。 理論値 測定値 炭素 73.35% 73.5% 水素 5.72% 5.6% 実施例 2 精留塔付き反応器にジエチル6,6′−(エチレ
ンジオキシ)ジ−2−ナフトエート458部、テト
ラメチレングリコール225部及びチタニウムテト
ラブトキシド0.1部を仕込み、200〜240℃に加熱
して反応により生ずるエタノールを系外に留去せ
しめた。約80部の留出部が得られたところで反応
物を撹拌機、窒素ガス導入口及び留出口を備えた
反応器に移し、270℃で窒素ガス気流中常圧で30
分、次いで系内を徐々に減圧とし、15分後に絶対
圧約0.2mmHgとし、更に15分間反応せしめた。得
られたポリマーは固有粘度は0.76、ガラス転移点
は95℃、融点は262℃であつた。 図2には上記ポリマーの赤外線吸収スペクトル
図(KBr法)を示した。 実施例 3 実施例1で得たポリマーを粉砕、乾燥後320℃
で溶融し、直径0.5mm、長さ5mmの口金より押出
し、ドラフト約10で巻きとつた。次いで該未延伸
糸を140℃の熱板上で5.0倍延伸し、更に190℃の
熱板で1.3倍に延伸した。得られた繊維は17deの
太さを持ち、強度7.6g/de、伸度8%、ヤング率
3410Kg/mm2であつた。 実施例 4 本実施例はジメチルイソフタレートとの共重合
体を製造する例である。 精留塔付き反応器にジエチル6,6′−(エチレ
ンジオキシ)ジ−2−ナフトエート41.2部、ジメ
チルイソフタレート1.9部、エチレングリコール
13部、酢酸カルシウム0.02部及び三酸化アンチモ
ン0.01部を仕込み、180〜260℃に加熱し、反応に
よつて生ずるエタノール、メタノールを系外に留
去せしめた。ほぼ理論量が留出してから反応物を
撹拌機、窒素ガス導入口及び留出口を備えた反応
器に移し、290℃で窒素ガス気流中常圧で30分反
応させ、次いで反応温度を310℃に昇温し、かつ
系内を徐々に減圧として15分後に絶対圧約0.2mm
Hgとし、更に50分間反応せしめた。得られたポ
リマーは固有粘度0.65で結晶性であり、ガラス転
移点は124℃、融点は282℃であつた。 実施例 5 実施例4で得られたポリマーを用いる以外は実
施例3と同様にして溶融紡糸し、得られた未延伸
糸を130℃の熱板上で6.0倍、更に180℃の熱板上
で1.1倍に延伸した。得られた繊維は16deの太さ
をもち、強度7.9g/de、伸度8%、ヤング率3170
Kg/mm2であつた。 実施例 6〜9 実施例1で得られたポリマを粉砕、乾燥したの
ち320℃で溶融し、リツプ間隔0.5mmのTダイより
押出し、約80℃に保持した回転ドラム上に密着さ
せ、急冷して未延伸フイルムを得た。この未延伸
フイルムは乳白半透明であり、第1表に実施例6
として示す物性を有していた。 次いで、この未延伸フイルムを140℃で一軸延
伸し、更に一軸延伸方向と直角方向に150℃で第
1表に示す倍率で延伸し、二軸延伸フイルムを得
た。この延伸フイルムの物性を第1表に示す。
ポリエステル又はコポリエステルである。 本発明の芳香族ポリエステルは高融点である
が、溶融成形ができ、溶融状態において光学的に
等方性であり、特に脂肪族グリコールとして2個
の水酸基間を結ぶ最短鎖部分が互いに結合した偶
数個の炭素原子によつて構成されているグリコー
ル、例えばエチレングリコール、1,2−プロピ
レングリコール、テトラメチレングリコール、ヘ
キサメチレングリコール、オクタメチレングリコ
ール、デカメチレングリコールを用いて得られた
芳香族ポリエステルは、成形品としたとき、高い
ヤング率を与え、そして優れた寸法安定性等を持
ち、種々の産業分野に使用し得る優れた性能を備
えている。固有粘度が0.4以上の本発明の芳香族
ポリエステルは、特に種々の産業分野への素材と
して優れている。 例えばポリエチレン6,6′−(エチレンジオキ
シ)ジ−2−ナフタレートは294℃の結晶融点を
示す。この融点はポリエチレン2,6−ナフタレ
ートの融点267℃に比し約30℃高い、これらのポ
リマーの融点の関係は、ポリエチレン2,6−ナ
フタレートの2,6−ナフタレン基をP−フエニ
レン基に置き換えたポリマーに相当するポリエチ
レン4,4′−(エチレンジオキシ)ジベンゾエー
ト(融点234℃)とポリエチレンテレフタレート
(融点255℃)の融点の関係とは全く逆の傾向を示
している。これはナフタレン環の特異性によるも
のと思われる。 本発明の芳香族ポリエステルは、押出成形、射
出成形、圧縮成形、ブロー成形等の通常の溶融成
形に供することができ、それによつて繊維、フイ
ルム、容器、ホース等のような三次元成形品に加
工することができる。 例えば、本発明の芳香族ポリエステルから繊維
は下記の如く製造される: 芳香族ポリエステルを乾燥し、ポリマー結晶融
点(Tm:℃)より高く、しかし350℃よりも低
い温度、好ましくは330℃よりも低い温度、更に
好ましくは320℃よりも低い温度で溶融し、紡糸
ノズルから押出すことによつて例えば直径3mm以
下の未延伸繊維状物に成形する。次いで該未延伸
繊維状物を延伸し、熱処理する。延伸は、ポリエ
ステルのガラス転移点をTg(℃)とした場合、
(Tg−10)℃〜(Tg+30)℃の範囲の温度の先
ず実施するのが好ましく(一段延伸)、更に一段
延伸温度〜(Tm−10)℃の範囲の温度で延伸乃
至熱処理するのが好ましい。延伸倍率は全体とし
て通常3〜10倍程度である。 同様に、本発明の芳香族ポリエステルからフイ
ルムは下記の如くして製造される:芳香族ポリエ
ステルを乾燥し、ポリマー融点(Tm)よりも高
く、しかし350℃よりも低い温度、より好ましく
は330℃よりも低い温度で溶融して、フイルム成
形用ダイから押出し、続いてポリマーガラス転移
温度(Tg)よりも低い温度に保つた回転ドラム
上に接触させて急冷させる。このようにして得ら
れた未延伸状態のフイルムはそのままでも耐熱
性、耐加水分解性等において優れた性質を有する
が、更に性能を向上させる目的で前記未延伸フイ
ルムを一軸方向又は二軸方向に延伸することもで
きる。延伸は(Tg−10)℃〜(Tg+50)℃の範
囲の温度で、面積倍率にして2倍以上、更には5
倍以上、特に8倍以上になるように行うことが好
ましい。延伸方法は、二軸延伸の場合には逐次で
も同時でもよい。延伸したフイルムは延伸温度〜
(Tm−10)℃の温度で延伸乃至熱処理すること
が好ましい。 本発明者の研究によれば、本発明の芳香族ポリ
エステルは、酸素あるいは空気のような分子状酸
素の存在する雰囲気の中で高められた温度で処理
されると、分子鎖間に架橋が生じ、より優れた機
械的性質、耐熱性、耐薬品性あるいは寸法安定性
を有する成形品を与えることが明らかとされた。
このような架橋処理は、好適には下記式、 lot≧16.9×103×1/T1+273.2−27.5 及び200℃≦T1<Tm [ここでTmはポリマーの結晶融点(℃)であ
り、T1は処理温度(℃)であり、tは処理時間
(分)である。] を同時に満足する処理温度(T1)と処理時間
(t)で実施される。より好ましくは、下記式が
同時に満足する条件下で行われる。 lot≧16.9×103×1/T1+273.2−26.8 及び200℃≦T1<Tm また、特に好ましくは、下記式が同時に満足す
る条件下で行われる。 lot≧16.9×103×1/T1+273.2−26.5 及び230℃≦T1<Tm 上記の如き条件下で架橋処理された成形品は、
少なくともその一部を320℃に数秒間加熱して溶
融し、次いでドライアイス/メタノール中で急冷
したものが150℃に加熱されたP−クロロフエノ
ール/テトラクロロエタン(混合重量比:40/
60)の混合溶媒中に完全に溶解せず、一部未溶解
部分を残存するように架橋されている。また、架
橋された成形品は、400℃以下の温度では溶融し
ない。 同様に本発明者の研究によれば、本発明の芳香
族ポリエステルは、上記の如き架橋付処理を実施
せずに特定の温度条件下で段階的に又は連続的に
短時間熱処理されることによつても耐熱性や寸法
安定性を向上されることが明らかにされた。前記
架橋処理は重合体鎖間の架橋によつて成形品の物
性を向上せしめたのに対し、この熱処理では成形
品のポリマーの融点が漸次ポリマーの最終的な結
晶融点の温度に近づいていくことにより成形品の
物性が向上するものと信じられる。 かかる熱処理は好適には、下記式 Ts≦T2<TmR [ここでTs(℃)及びTmR(℃)は温度T2(℃)
で熱処理すべき成形品を空気中230℃で50時間架
橋処理し、この処理品について示差熱分析計
(DSC)で測定した融点ピークについてのそれぞ
れ立上り温度及びピーク温度を意味する。] を満足する温度T2(℃)で実施される。温度T2
(℃)での熱処理は、定長下、緊張下、制限収縮
下のいずれの条件で行つてもよく、この処理雰囲
気は例えば空気、窒素、アルゴンの如き気体ある
いはシリコンオイルの如き液体であることができ
る。処理時間は、例えば0.1秒〜60分間とするこ
とができる。通常1秒〜45分間、より厳密には5
秒〜30分間である。 例えば芳香族ポリエステルが6,6′−(エチレ
ンジオキシ)ジ−2−ナフトエ酸を酸成分とし、
エチレングリコールをグリコール成分とするホモ
ポリマーであり、このホモポリエステルを上記の
如きフイルム化し、二軸延伸して得られたフイル
ムの場合、このフイルムのTsは、250℃であり、
TmRは265℃である。それ故、このフイルムの場
合、熱処理は250≦T2<265の範囲のT2(℃)で実
施すべきである。このフイルムを260℃で5分間
熱処理した。この熱処理フイルムの一部を空気中
320℃で60時間上記と同様に架橋処理してDSCで
Ts及びTmRを求めた。Tsは263℃に上昇し、
TmRは283℃に上昇していた。それ故、このフイ
ルムを再度熱処理する場合には、その熱処理は
263≦T2<283の範囲のT2(℃)で実施すべきであ
る。上記の如く、段階的にあるいはこれとは異な
り連続的に、上記範囲を満足する温度T2(℃)で
本発明の芳香族ポリエステルの成形品を熱処理す
ることによつて最終的な結晶融点(例えば上記ホ
モポリマーの場合294℃)まで成形品のポリマー
融点を短時間でかつ工程上の問題なく上昇せしめ
ることができる。 なお、本発明の芳香族ポリエステルには、必要
に応じ適宜他種熱可塑性ポリマー、紫外線吸収剤
等の安定剤、酸化防止剤、可塑剤、滑剤、難燃
剤、離型性、顔料、核剤、充填剤あるいはガラス
繊維、炭素繊維、アスベスト等の如き強化材など
を必要により配合することができる。 以下実施例をあげて本発明を説明する。 なお、固有粘度はP−クロロフエノール/テト
ラクロルエタン(40/60重量比)の混合溶媒を用
い35℃で測定して求めた。ここでテトラクロルエ
タンは1,1,2,2−テトラクロルエタンのこ
とである。また、ガラス転移点(Ts)、融点
(Ts,TmR,Tm)はDSCにより昇温速度20℃/
分で測定した。また例中の「部」は「重量部」を
意味する。 実施例 1 精留塔付き反応器にジエチル6,6′−(エチレ
ンジオキシ)ジ−2−ナフトエート(融点193℃)
458部、エチレングリコール130部及びチタニウム
テトラブトキシド0.1部を仕込み、200〜260℃に
加熱して反応により生ずるエタノールを系外に留
去せしめた。ほぼ理論量のエタノールが留出して
から反応物を撹拌機、窒素ガス導入口及び留出口
を備えた反応器に移し、290℃で窒素ガス気流中
常圧で30分反応させ、次いで反応温度を310℃に
昇温し、かつ系内を徐々に減圧として15分後に絶
対圧約0.2mmHgとし、更に10分間反応せしめた。
得られたポリマーは溶融下で透明であるが、急冷
しても結晶化し、固有粘度は0.63、ガラス転移点
は129℃、融点は294℃であつた。 図1には上記ポリマーの赤外線吸収スペクトル
図(KBr法)を示した。 なお、上記ジエチル6,6′−(エチレンジオキ
シ)ジ−2−ナフトエートは次のようにして製造
した。エチル6−ヒドロキシ−2−ナフトエート
216部、ナトリウム23部、ジブロムエタン94部及
びエタノール2000部を撹拌機及び還流冷却器を備
えた反応器に仕込み、エタノールの還流下10時間
反応させた。反応物を冷却後過し、ジオキサン
により再結晶せしめ融点194℃の白色結晶97部を
得た。このものの元素分析結晶は下記の通りであ
つた。 理論値 測定値 炭素 73.35% 73.5% 水素 5.72% 5.6% 実施例 2 精留塔付き反応器にジエチル6,6′−(エチレ
ンジオキシ)ジ−2−ナフトエート458部、テト
ラメチレングリコール225部及びチタニウムテト
ラブトキシド0.1部を仕込み、200〜240℃に加熱
して反応により生ずるエタノールを系外に留去せ
しめた。約80部の留出部が得られたところで反応
物を撹拌機、窒素ガス導入口及び留出口を備えた
反応器に移し、270℃で窒素ガス気流中常圧で30
分、次いで系内を徐々に減圧とし、15分後に絶対
圧約0.2mmHgとし、更に15分間反応せしめた。得
られたポリマーは固有粘度は0.76、ガラス転移点
は95℃、融点は262℃であつた。 図2には上記ポリマーの赤外線吸収スペクトル
図(KBr法)を示した。 実施例 3 実施例1で得たポリマーを粉砕、乾燥後320℃
で溶融し、直径0.5mm、長さ5mmの口金より押出
し、ドラフト約10で巻きとつた。次いで該未延伸
糸を140℃の熱板上で5.0倍延伸し、更に190℃の
熱板で1.3倍に延伸した。得られた繊維は17deの
太さを持ち、強度7.6g/de、伸度8%、ヤング率
3410Kg/mm2であつた。 実施例 4 本実施例はジメチルイソフタレートとの共重合
体を製造する例である。 精留塔付き反応器にジエチル6,6′−(エチレ
ンジオキシ)ジ−2−ナフトエート41.2部、ジメ
チルイソフタレート1.9部、エチレングリコール
13部、酢酸カルシウム0.02部及び三酸化アンチモ
ン0.01部を仕込み、180〜260℃に加熱し、反応に
よつて生ずるエタノール、メタノールを系外に留
去せしめた。ほぼ理論量が留出してから反応物を
撹拌機、窒素ガス導入口及び留出口を備えた反応
器に移し、290℃で窒素ガス気流中常圧で30分反
応させ、次いで反応温度を310℃に昇温し、かつ
系内を徐々に減圧として15分後に絶対圧約0.2mm
Hgとし、更に50分間反応せしめた。得られたポ
リマーは固有粘度0.65で結晶性であり、ガラス転
移点は124℃、融点は282℃であつた。 実施例 5 実施例4で得られたポリマーを用いる以外は実
施例3と同様にして溶融紡糸し、得られた未延伸
糸を130℃の熱板上で6.0倍、更に180℃の熱板上
で1.1倍に延伸した。得られた繊維は16deの太さ
をもち、強度7.9g/de、伸度8%、ヤング率3170
Kg/mm2であつた。 実施例 6〜9 実施例1で得られたポリマを粉砕、乾燥したの
ち320℃で溶融し、リツプ間隔0.5mmのTダイより
押出し、約80℃に保持した回転ドラム上に密着さ
せ、急冷して未延伸フイルムを得た。この未延伸
フイルムは乳白半透明であり、第1表に実施例6
として示す物性を有していた。 次いで、この未延伸フイルムを140℃で一軸延
伸し、更に一軸延伸方向と直角方向に150℃で第
1表に示す倍率で延伸し、二軸延伸フイルムを得
た。この延伸フイルムの物性を第1表に示す。
【表】
* 製膜方向の物性
実施例10及び比較例1 実施例6で得たフイルム1gを80℃に加熱した
20%苛性ソダ水溶液中に10時間浸漬した。この間
該フイルムは全く分解せず重量減少はなかつた。 一方、比較のため、ポリエチレンテレフタレー
トの未延伸フイルムを上記と同じように処理した
ところ、該未延伸フイルムは表面より徐々に分解
し、10時間後には重量保持率が39%(重量減少61
%)となつた。 これらから、本発明のポリエステルは優れた耐
加水分解性を有していることがわかる。 実施例 11 実施例9で得た延伸フイルムを260℃で空気雰
囲気中で3分間、更に280℃空気雰囲気中に3分
間定長下熱処理した。得られた熱処理フイルムの
二軸目延伸方向の物性は次の通りであつた。 強度 30.7Kg/mm2 ヤング率 1370Kg/mm2 伸度 5% また、この熱処理フイルムを第2表に示す温度
のシリコンオイル中にフリー状態で30秒間浸漬し
た。このときのフイルム収縮率を第2表に示す。
実施例10及び比較例1 実施例6で得たフイルム1gを80℃に加熱した
20%苛性ソダ水溶液中に10時間浸漬した。この間
該フイルムは全く分解せず重量減少はなかつた。 一方、比較のため、ポリエチレンテレフタレー
トの未延伸フイルムを上記と同じように処理した
ところ、該未延伸フイルムは表面より徐々に分解
し、10時間後には重量保持率が39%(重量減少61
%)となつた。 これらから、本発明のポリエステルは優れた耐
加水分解性を有していることがわかる。 実施例 11 実施例9で得た延伸フイルムを260℃で空気雰
囲気中で3分間、更に280℃空気雰囲気中に3分
間定長下熱処理した。得られた熱処理フイルムの
二軸目延伸方向の物性は次の通りであつた。 強度 30.7Kg/mm2 ヤング率 1370Kg/mm2 伸度 5% また、この熱処理フイルムを第2表に示す温度
のシリコンオイル中にフリー状態で30秒間浸漬し
た。このときのフイルム収縮率を第2表に示す。
【表】
実施例 12
実施例6で得られた未延伸フイルムを150℃で
縦、横両方向に各3.5倍に同時に延伸した。 次いでこの二軸延伸フイルムを定長下230℃の
空気中で50時間処理(以下架橋処理)したとこ
ろ、P−クロロフエノール/テトラクロルエタン
(40/60重量比)混合溶媒に不溶であり、また400
℃に加熱した鉄板上に5分放置しても溶融せず架
橋していた。この架橋フイルムのDSCを測定し
たところTsは250℃、TmRは265℃であつた。 上記未架橋の二軸延伸フイルムを定長下、空気
中上記TsとTmRとの間の温度260℃で5分間熱
処理した。得られたフイルムを上記と同じ条件下
で架橋処理したところTsは263℃,TmRは283℃
であつた。空気中、260℃、5分間の上記熱処理
により融点が上昇したことがわかる。 実施例 13 実施例12で得られた二軸延伸熱処理フイルム
(Ts:263℃,TmR:283℃)を更に275℃で5分
間、定長下空気中で熱処理した。得られたフイル
ムを実施例16におけると同じ条件下で架橋処理し
たところ、Tsは280℃,TmRは290℃であり、融
点は、更に上昇していることがわかつた。 実施例 14 実施例12の熱処理前の二軸延伸フイルムを定長
下、空気中で250℃から5℃/分の昇温速度で280
℃まで昇温し、更に同温度で5分間熱処理した。
得られたフイルムはTs280℃,TmR291℃であつ
た。 実施例 15 実施例12の未延伸フイルムをTD方向に130℃
で2.5倍、次いでMD方向に160℃で5倍延伸し
て、二軸延伸フイルムを得た。これを実施例12と
同じ条件下で架橋処理後DSCの測定を行つた。
Tsは253℃,TmRは267℃であつた。上記二軸延
伸フイルムを空気中定長下255℃で1分間、次い
で265℃で1分間、更に275℃で5分間段階的に昇
温して熱処理した。得られたフイルムについての
Tsは280℃,TmRは292℃であつた。 実施例 16 実施例15の二軸延伸フイルム(熱処理前)を
255℃のシリコンオイル中に浸漬し、定長下で5
秒間熱処理した。得られたフイルムを実施例12と
同じ条件で架橋処理後DSCの測定を行つた。Ts
は263℃,TmRは283℃であつた。このフイルム
を更に275℃のシリコンオイル中に浸漬し、定長
下で30秒間熱処理したところ、Tsは280℃,
TmRは290℃に上昇していた。 実施例 17〜19 実施例6で得た未延伸フイルムを、分子状酸素
を含むN2雰囲気中、220℃,240℃及び260℃の
夫々の温度でそれぞれ44時間、12時間及び4時間
熱処理した。これらの3種のフイルムはいずれも
茶色に着色しており、しかも、いずれも400℃に
加熱した鉄板上に5分放置しても溶融しなかつ
た。これらのフイルムを320℃で5秒加熱後ドラ
イアイス−メタノール中で急冷したものを150℃
に加熱したP−クロロフエノール/テトラクロル
エタン(40/60重量比)の混合溶媒中に30分放置
した。いずれのフイルムも不溶部80wt%以上を
与え架橋していた。 実施例 20〜22 実施例17で得た架橋していない未延伸フイルム
を150℃で縦横方向に3.0×3.0倍に同時に延伸し
た。得られた二軸延伸フイルムを空気雰囲気中
220℃,240℃及び260℃でそれぞれ45時間、12時
間及び4時間定長下熱処理した。得られたフイル
ムはいずれも茶色がかつた色を示し、また400℃
に加熱した鉄板上に5分放置しても溶融しなかつ
た。これらのフイルムを320℃で5秒加熱後ドラ
イアイス−メタノール中で急冷したものを、150
℃に加熱したP−クロロフエノール/テトラクロ
ルエタン(40/60重量比)の混合溶媒中に30分放
置した。いずれのフイルムも不溶部80wt%以上
を与え架橋していた。 実施例 23 実施例1で得たポリマーを粉砕、乾燥したのち
320℃にて溶融し、リツプ間隔0.5mmのTダイより
押出し、約80℃に保持した回転ドラム上に密着さ
せ、急冷して未延伸フイルムを得た。 次いで、この未延伸フイルムを140℃で縦方向
に3.4倍、横方向に3.7倍延伸し、続いて260℃で
30秒間熱処理して、厚さ65μmの二軸延伸フイル
ムを得た。得られた二軸延伸フイルムは下記特性
を有していた。 なお、上記温度膨張率及び湿度膨張率は次の方
法で求めた。 (1) 温度膨張率 温度膨張は熱機械分析機TM−3000(真空理工
(株)社製)によつて測定した。あらかじめ70℃で30
分間熱処理し、しかる後冷却した長さ15mm、幅5
mmのフイルムサンプルを分析した。これらフイル
ムサンプルを表面に沿つてそれぞれ15°角度で離
し、3.75Kgの加重をした。相対湿度0%一定時に
おける温度10℃と40℃それぞれの温度膨張を測定
し、その最大値と最小値から算出された。 (2) 湿度膨張率 (1)と同じ分析機を用いた。あらかじめ温度40
℃、相対湿度90%で処理した長さ15mm、幅5mmの
フイルムを用い、それぞれ表面に沿つて15°の角
度で離して3.75Kgの加重をした。温度20℃の一定
時における湿度30%と70%湿度膨張を測定し、そ
の最大値と最小値から算出された。 面内方向での最大温度膨張率 19×10-6/℃ 温度膨張率の最大値と最小値の差
2.5×10-6/℃ 面内方向での最大湿度膨張率 6.0×10-6/%RH 湿度膨張率の最大値と最小値の差
1.5×10-6/%RH この二軸支延伸フイルムに下記組成の磁性塗料
液を5μmの厚さに塗布し、次いでカレンダーロー
ル処理し、外径20cmで内径3.8cmに切り抜いた。
得られた磁気記録フレキシブルデイスクは温度、
湿度変化によるドラツキング・ミスが少なかつ
た。 磁性塗料液 γ−Fe2O3 200部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂(UCC製
VAGH) 30部 ポリウレタン(日本ポリウエタン工業製PP−
88) 20部 イソシアネート化合物(日本ポリウレタン工業
製コロネートHL) 40部 カーボン(平均サイズ0.5μφ) 20部 ジメチルシロキサン 2部 トルエン 70部 メチルエチルケトン 70部 シクロヘキサノン 70部 上記塗料を充分に混合攪拌して塗布処理に供し
た。 実施例 24 精留塔付き反応器にジエチル6,6′−(エチレ
ンジオキシ)ジ−2−ナフトエート458部、トリ
メチレングリコール165部及びチタニウムテトラ
ブトキシド0.1部を仕込み、200〜260℃に加熱し
て反応により生ずるエタノールを系外に留去せし
めた。ほぼ理論量のエタノールが留出した後、反
応物を攪拌機、窒素ガス導入口及び留出口を備え
た反応器に移し、290℃で窒素ガス気流中常圧で
15分反応させ、次いで系内を徐々に減圧として、
15分後に絶対圧約0.3mmHgとし、更に45分間反応
させた。得られたポリマーは固有粘度0.59、ガラ
ス転移点は103℃、融点は242℃であつた。 実施例 25 ジ−β−ヒドロキシエチル6,6′−(エチレン
ジオキシ)−ジ−2−ナフトエート(融点239℃)
490部及び酸化アンチモン0.15部を攪拌機、窒素
ガス導入口及び留出口を備えた反応器に仕込み、
290℃で窒素ガス気流中常圧で30分反応させ、次
いで反応器を310℃に昇温し、かつ系内を徐々に
減圧として15分後に絶対圧約0.2mmHgとし、更に
10分間反応させた。得られたポリマーは固有粘度
0.87でガラス転移点129℃、融点296℃であつた。 実施例 26 精留塔付き反応器にジメチル6,6′−(エチレ
ンジオキシ)ジ−2−ナフトエート458部、エチ
レングリコール130部4,4′−ビスヒドロキシジ
フエニルスルホン25部、酢酸カルシウム0.1部及
び酸化アンチモン0.15部を仕込み、200〜260℃に
加熱して反応により生ずるメタノールを系外に留
去せしめた。ほぼ理論量のメタノールが留出して
から反応物を攪拌機、窒素ガス導入口及び留出口
を備えた反応器に移し、更にトリメチルホスフエ
ート0.1部を加え、290℃で窒素ガス気流中常圧で
30分反応させ、次いで反応温度を310℃昇温し、
かつ系内を徐々に減圧として15分後に絶対圧約
0.2mmHgとし、更に40分間反応せしめた。得られ
たポリマーは溶融下で透明であり、固有粘度は
0.61、ガラス転移点は132℃、融点は280℃であつ
た。 実施例 27,28 本実施例はビス(β−ヒドロキシエチル)テレ
フタレートとの共重合体を製造し、これをフイル
ムとする例である。 攪拌機、窒素ガス導入口及び留出口を備えた反
応器にビス(β−ヒドロキシエチル)6,6−
(エチレンジオキシ)ジ−2−ナフトエート及び
ビス(β−ヒドロキシエチル)テレフタレートを
表に示した量、及び酸化アンチモン0.01部、リン
酸トリフエニル0.005部を仕込み、290℃で窒素ガ
ス気流中20分反応させ、次いで反応系内を徐々に
減圧とし15分後に絶対圧約0.5mmHgとして更に60
分反応させた。得られたポリマーの固有粘度、融
点を示した。次に該ポリマーの固有粘度、融点を
示した。次に該ポリマーを乾燥後290℃で溶融し、
リツプ間隔0.5mmのTダイより押出し約50℃に保
持した回転ドラム上に密着させ、急冷して未延伸
フイルムを得た。次いで該フイルムを110℃熱風
中で縦、横両方向に同時各4倍ずつ二軸延伸し
た。得られたフイルムの強度、伸度、ヤング率を
第3表に示した。
縦、横両方向に各3.5倍に同時に延伸した。 次いでこの二軸延伸フイルムを定長下230℃の
空気中で50時間処理(以下架橋処理)したとこ
ろ、P−クロロフエノール/テトラクロルエタン
(40/60重量比)混合溶媒に不溶であり、また400
℃に加熱した鉄板上に5分放置しても溶融せず架
橋していた。この架橋フイルムのDSCを測定し
たところTsは250℃、TmRは265℃であつた。 上記未架橋の二軸延伸フイルムを定長下、空気
中上記TsとTmRとの間の温度260℃で5分間熱
処理した。得られたフイルムを上記と同じ条件下
で架橋処理したところTsは263℃,TmRは283℃
であつた。空気中、260℃、5分間の上記熱処理
により融点が上昇したことがわかる。 実施例 13 実施例12で得られた二軸延伸熱処理フイルム
(Ts:263℃,TmR:283℃)を更に275℃で5分
間、定長下空気中で熱処理した。得られたフイル
ムを実施例16におけると同じ条件下で架橋処理し
たところ、Tsは280℃,TmRは290℃であり、融
点は、更に上昇していることがわかつた。 実施例 14 実施例12の熱処理前の二軸延伸フイルムを定長
下、空気中で250℃から5℃/分の昇温速度で280
℃まで昇温し、更に同温度で5分間熱処理した。
得られたフイルムはTs280℃,TmR291℃であつ
た。 実施例 15 実施例12の未延伸フイルムをTD方向に130℃
で2.5倍、次いでMD方向に160℃で5倍延伸し
て、二軸延伸フイルムを得た。これを実施例12と
同じ条件下で架橋処理後DSCの測定を行つた。
Tsは253℃,TmRは267℃であつた。上記二軸延
伸フイルムを空気中定長下255℃で1分間、次い
で265℃で1分間、更に275℃で5分間段階的に昇
温して熱処理した。得られたフイルムについての
Tsは280℃,TmRは292℃であつた。 実施例 16 実施例15の二軸延伸フイルム(熱処理前)を
255℃のシリコンオイル中に浸漬し、定長下で5
秒間熱処理した。得られたフイルムを実施例12と
同じ条件で架橋処理後DSCの測定を行つた。Ts
は263℃,TmRは283℃であつた。このフイルム
を更に275℃のシリコンオイル中に浸漬し、定長
下で30秒間熱処理したところ、Tsは280℃,
TmRは290℃に上昇していた。 実施例 17〜19 実施例6で得た未延伸フイルムを、分子状酸素
を含むN2雰囲気中、220℃,240℃及び260℃の
夫々の温度でそれぞれ44時間、12時間及び4時間
熱処理した。これらの3種のフイルムはいずれも
茶色に着色しており、しかも、いずれも400℃に
加熱した鉄板上に5分放置しても溶融しなかつ
た。これらのフイルムを320℃で5秒加熱後ドラ
イアイス−メタノール中で急冷したものを150℃
に加熱したP−クロロフエノール/テトラクロル
エタン(40/60重量比)の混合溶媒中に30分放置
した。いずれのフイルムも不溶部80wt%以上を
与え架橋していた。 実施例 20〜22 実施例17で得た架橋していない未延伸フイルム
を150℃で縦横方向に3.0×3.0倍に同時に延伸し
た。得られた二軸延伸フイルムを空気雰囲気中
220℃,240℃及び260℃でそれぞれ45時間、12時
間及び4時間定長下熱処理した。得られたフイル
ムはいずれも茶色がかつた色を示し、また400℃
に加熱した鉄板上に5分放置しても溶融しなかつ
た。これらのフイルムを320℃で5秒加熱後ドラ
イアイス−メタノール中で急冷したものを、150
℃に加熱したP−クロロフエノール/テトラクロ
ルエタン(40/60重量比)の混合溶媒中に30分放
置した。いずれのフイルムも不溶部80wt%以上
を与え架橋していた。 実施例 23 実施例1で得たポリマーを粉砕、乾燥したのち
320℃にて溶融し、リツプ間隔0.5mmのTダイより
押出し、約80℃に保持した回転ドラム上に密着さ
せ、急冷して未延伸フイルムを得た。 次いで、この未延伸フイルムを140℃で縦方向
に3.4倍、横方向に3.7倍延伸し、続いて260℃で
30秒間熱処理して、厚さ65μmの二軸延伸フイル
ムを得た。得られた二軸延伸フイルムは下記特性
を有していた。 なお、上記温度膨張率及び湿度膨張率は次の方
法で求めた。 (1) 温度膨張率 温度膨張は熱機械分析機TM−3000(真空理工
(株)社製)によつて測定した。あらかじめ70℃で30
分間熱処理し、しかる後冷却した長さ15mm、幅5
mmのフイルムサンプルを分析した。これらフイル
ムサンプルを表面に沿つてそれぞれ15°角度で離
し、3.75Kgの加重をした。相対湿度0%一定時に
おける温度10℃と40℃それぞれの温度膨張を測定
し、その最大値と最小値から算出された。 (2) 湿度膨張率 (1)と同じ分析機を用いた。あらかじめ温度40
℃、相対湿度90%で処理した長さ15mm、幅5mmの
フイルムを用い、それぞれ表面に沿つて15°の角
度で離して3.75Kgの加重をした。温度20℃の一定
時における湿度30%と70%湿度膨張を測定し、そ
の最大値と最小値から算出された。 面内方向での最大温度膨張率 19×10-6/℃ 温度膨張率の最大値と最小値の差
2.5×10-6/℃ 面内方向での最大湿度膨張率 6.0×10-6/%RH 湿度膨張率の最大値と最小値の差
1.5×10-6/%RH この二軸支延伸フイルムに下記組成の磁性塗料
液を5μmの厚さに塗布し、次いでカレンダーロー
ル処理し、外径20cmで内径3.8cmに切り抜いた。
得られた磁気記録フレキシブルデイスクは温度、
湿度変化によるドラツキング・ミスが少なかつ
た。 磁性塗料液 γ−Fe2O3 200部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂(UCC製
VAGH) 30部 ポリウレタン(日本ポリウエタン工業製PP−
88) 20部 イソシアネート化合物(日本ポリウレタン工業
製コロネートHL) 40部 カーボン(平均サイズ0.5μφ) 20部 ジメチルシロキサン 2部 トルエン 70部 メチルエチルケトン 70部 シクロヘキサノン 70部 上記塗料を充分に混合攪拌して塗布処理に供し
た。 実施例 24 精留塔付き反応器にジエチル6,6′−(エチレ
ンジオキシ)ジ−2−ナフトエート458部、トリ
メチレングリコール165部及びチタニウムテトラ
ブトキシド0.1部を仕込み、200〜260℃に加熱し
て反応により生ずるエタノールを系外に留去せし
めた。ほぼ理論量のエタノールが留出した後、反
応物を攪拌機、窒素ガス導入口及び留出口を備え
た反応器に移し、290℃で窒素ガス気流中常圧で
15分反応させ、次いで系内を徐々に減圧として、
15分後に絶対圧約0.3mmHgとし、更に45分間反応
させた。得られたポリマーは固有粘度0.59、ガラ
ス転移点は103℃、融点は242℃であつた。 実施例 25 ジ−β−ヒドロキシエチル6,6′−(エチレン
ジオキシ)−ジ−2−ナフトエート(融点239℃)
490部及び酸化アンチモン0.15部を攪拌機、窒素
ガス導入口及び留出口を備えた反応器に仕込み、
290℃で窒素ガス気流中常圧で30分反応させ、次
いで反応器を310℃に昇温し、かつ系内を徐々に
減圧として15分後に絶対圧約0.2mmHgとし、更に
10分間反応させた。得られたポリマーは固有粘度
0.87でガラス転移点129℃、融点296℃であつた。 実施例 26 精留塔付き反応器にジメチル6,6′−(エチレ
ンジオキシ)ジ−2−ナフトエート458部、エチ
レングリコール130部4,4′−ビスヒドロキシジ
フエニルスルホン25部、酢酸カルシウム0.1部及
び酸化アンチモン0.15部を仕込み、200〜260℃に
加熱して反応により生ずるメタノールを系外に留
去せしめた。ほぼ理論量のメタノールが留出して
から反応物を攪拌機、窒素ガス導入口及び留出口
を備えた反応器に移し、更にトリメチルホスフエ
ート0.1部を加え、290℃で窒素ガス気流中常圧で
30分反応させ、次いで反応温度を310℃昇温し、
かつ系内を徐々に減圧として15分後に絶対圧約
0.2mmHgとし、更に40分間反応せしめた。得られ
たポリマーは溶融下で透明であり、固有粘度は
0.61、ガラス転移点は132℃、融点は280℃であつ
た。 実施例 27,28 本実施例はビス(β−ヒドロキシエチル)テレ
フタレートとの共重合体を製造し、これをフイル
ムとする例である。 攪拌機、窒素ガス導入口及び留出口を備えた反
応器にビス(β−ヒドロキシエチル)6,6−
(エチレンジオキシ)ジ−2−ナフトエート及び
ビス(β−ヒドロキシエチル)テレフタレートを
表に示した量、及び酸化アンチモン0.01部、リン
酸トリフエニル0.005部を仕込み、290℃で窒素ガ
ス気流中20分反応させ、次いで反応系内を徐々に
減圧とし15分後に絶対圧約0.5mmHgとして更に60
分反応させた。得られたポリマーの固有粘度、融
点を示した。次に該ポリマーの固有粘度、融点を
示した。次に該ポリマーを乾燥後290℃で溶融し、
リツプ間隔0.5mmのTダイより押出し約50℃に保
持した回転ドラム上に密着させ、急冷して未延伸
フイルムを得た。次いで該フイルムを110℃熱風
中で縦、横両方向に同時各4倍ずつ二軸延伸し
た。得られたフイルムの強度、伸度、ヤング率を
第3表に示した。
【表】
実施例 29
本実施例はジメチル2,6−ナフタレンジカル
ボキシレートナフトエートとの共重合体を製造
し、これを繊維とする例である。 精留塔付き反応器にジエチル6,6′−(エチレ
ンジオキシ)ジ−2−ナフトエート45.8部、ジメ
チル2,6−ナフタレンジカルボキシレート24.4
部、エチレングリコール27.3部、酢酸亜鉛二水和
物0.02部を仕込み、180〜260℃に加熱し、反応に
よつて生ずるエタノール、メタノールを系外に留
去せしめた。ほぼ理論量のメタノールが留出して
から、亜リン酸0.01部、三酸化アンチモン0.02部
を加え、反応物を攪拌機、窒素ガス導入口及び留
出口を備えた反応器に移し、290℃で窒素ガス気
流中常圧で30分反応させ、次いで反応温度を300
℃昇温し、かつ系内を徐々に減圧として20分後に
絶対圧約0.3mmHgとし、更に40分間反応せしめ
た。得られたポリマーは固有粘度は0.62で結晶性
でありガラス転移点93℃融点は249℃であつた。 このポリマーを実施例3と同様にして紡糸し、
得られた未延伸糸を120℃で4.8倍延伸した後125
℃で1.05倍延伸した。得られた繊維は4deの太さ
をもち、強度4.5g/d、伸度5%、ヤング率2680
Kg/mm2であつた。
ボキシレートナフトエートとの共重合体を製造
し、これを繊維とする例である。 精留塔付き反応器にジエチル6,6′−(エチレ
ンジオキシ)ジ−2−ナフトエート45.8部、ジメ
チル2,6−ナフタレンジカルボキシレート24.4
部、エチレングリコール27.3部、酢酸亜鉛二水和
物0.02部を仕込み、180〜260℃に加熱し、反応に
よつて生ずるエタノール、メタノールを系外に留
去せしめた。ほぼ理論量のメタノールが留出して
から、亜リン酸0.01部、三酸化アンチモン0.02部
を加え、反応物を攪拌機、窒素ガス導入口及び留
出口を備えた反応器に移し、290℃で窒素ガス気
流中常圧で30分反応させ、次いで反応温度を300
℃昇温し、かつ系内を徐々に減圧として20分後に
絶対圧約0.3mmHgとし、更に40分間反応せしめ
た。得られたポリマーは固有粘度は0.62で結晶性
でありガラス転移点93℃融点は249℃であつた。 このポリマーを実施例3と同様にして紡糸し、
得られた未延伸糸を120℃で4.8倍延伸した後125
℃で1.05倍延伸した。得られた繊維は4deの太さ
をもち、強度4.5g/d、伸度5%、ヤング率2680
Kg/mm2であつた。
図1は、実施例1で得られたポリマーの赤外線
吸収スペクトル図(KBr法)を示すものであり、
図2は、実施例2で得られたポリマーの赤外線吸
収スペクトル図(KBr法)を示すものである。
吸収スペクトル図(KBr法)を示すものであり、
図2は、実施例2で得られたポリマーの赤外線吸
収スペクトル図(KBr法)を示すものである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 下記式(I) 【化】 [式(I)において、nは2〜10の整数であ
る。]で表わされる繰り返し単位を少なくとも50
モル%有し、残りの繰り返し単位が実質的に下記
式(I−a) −[OC−Ar−COO(CH2)nO−] …(I−a) [式(I−a)において、Arは2価の芳香族
基、mは2〜10の整数である。] で表わされ、かつ、P−クロロフエノール/テト
ラクロルエタン(40/60重量比)の混合溶媒を用
い35℃で測定して求めた固有粘度が0.4以上であ
る芳香族ポリエステル。 2 6,6′−(エチレンジオキシ)ジ−2−ナフ
トエ酸又はそのエステル形成性誘導体を少なくと
も50モル%有し、残りの成分が下記式() HOOC−Ar−COOH …() [式()において、Arは2価の芳香族基を
表わす。] で表わされるジカルボン酸またはそのエステル形
成性誘導体からなるジカルボン酸成分と、実質的
に下記式() HO−(CH2−)oOH …() [式()において、nは2〜10の整数であ
る。] で表わされる脂肪族グリコールからなるグリコー
ル成分とを、高められた温度の下で縮合反応せし
めることを特徴とする実質的に線状の芳香族ポリ
エステルの製造法。 3 6,6′−(エチレンジオキシ)ジ−2−ナフ
トエ酸のエチレングリコールジエステル[ビス
(β−ヒドロキシエチル)6,6′−(エチレンジオ
キシ)ジ−2−ナフトエート]を高められた温度
の下で縮合反応せしめるか、又は該エチレングリ
コールジエステルと下記式() HOOC−Ar−COOH …() [式()において、Arは2価の芳香族基を
表わす。] で表わされるジカルボン酸又はそのエステル形成
性誘導体とからなり、そして該エチレングリコー
ルジエステルを少なくとも50モル%含有する混合
物を高められた温度の下で縮合反応せしめること
を特徴とする実質的に線状の芳香族ポリエステル
の製造法。 4 上記エステル形成性誘導体が低級アルキルエ
ステルである特許請求の範囲第2項記載の製造
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8027185A JPS61238824A (ja) | 1985-04-17 | 1985-04-17 | 芳香族ポリエステル及びその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8027185A JPS61238824A (ja) | 1985-04-17 | 1985-04-17 | 芳香族ポリエステル及びその製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61238824A JPS61238824A (ja) | 1986-10-24 |
| JPH0568492B2 true JPH0568492B2 (ja) | 1993-09-29 |
Family
ID=13713624
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8027185A Granted JPS61238824A (ja) | 1985-04-17 | 1985-04-17 | 芳香族ポリエステル及びその製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61238824A (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1985
- 1985-04-17 JP JP8027185A patent/JPS61238824A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61238824A (ja) | 1986-10-24 |
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