JPH0569426U - 支柱装置 - Google Patents

支柱装置

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JPH0569426U
JPH0569426U JP1802392U JP1802392U JPH0569426U JP H0569426 U JPH0569426 U JP H0569426U JP 1802392 U JP1802392 U JP 1802392U JP 1802392 U JP1802392 U JP 1802392U JP H0569426 U JPH0569426 U JP H0569426U
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piston
cylinder
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガス圧を高くしたり、シリンダ外径を大きく
しなくても高い保持力が要求されるものにも利用するこ
と。 【構成】 シリンダ3内にピストン5を介してピストン
ロッド1,2が移動自在に挿入され、ピストンはシリン
ダ内に上下二つの油室A,Bを区画し、下部油室の下方
にはガイド30で区画されたガス室が設けられ、ガイド
を貫通するピストンロッドはガス圧で伸び方向に常時附
勢され、上下二つの油室はピストンロッドに設けた通路
19a,19b,19cとこの通路内に設けた開閉弁1
0で開閉される支柱装置において、下部油室側に対向す
る小さい受圧面とガス室側に対向する大きい受圧面を備
えたフリーピストン37,37aを前記ガイドに摺動自
在に嵌合させたこととする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、車両用、列車用、航空機用又は家庭用リクライニングシートの背も たれシート部の角度を任意に調整したり、椅子の座席の高さを任意に調整するシ ートロック機構の使用に適する伸縮自在で任意の位置にロックできる支柱装置に 関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の支柱装置としては、例えば、図6に示すものが開発されている(実願 平3−110561号)。
【0003】 この支柱装置はシリンダ3内にピストン5を介してピストンの両側の第1のピ ストンロッド1と第2のピストンロッド2とが移動自在に挿入され、ピストン5 はシリンダ3内に第1、第2の二つの油室A,Bを区画し、二つの油室A,Bは 第1、第2のピストンロッド1,2に形成した通路as,当該通路a内に閉じ方 向に附勢され且つ開閉自在に設けた開閉弁10を介して連通し、第1のピストン ロッド1内には開閉弁10を開閉操作する操作ロッド4が設けられ、更にシリン ダ3の一側には上下稼動可能の隔壁部材20を介してガス室Cが区画され、前記 第2のピストンロッド2の下端は前記隔壁部材20を摺動自在に貫通して下部ガ ス室Cに臨んでいるものである。
【0004】 ガイドたる隔壁部材20はシリンダ3に対してかしめ部bでかしめられている が、隔壁部材20の外周の溝は若干巾が広く、かしめ部bでシリンダ3をかしめ た時隙間Lが形成されるようになっている。
【0005】 この為、高温時に油温が上昇し、その内部の油が膨張した時ガス室Cのガス圧 に抗して隔壁部材20が隙間L分下方に移動できるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記の支柱装置ではロック時においては、リクライニング側から押圧されても 通常は圧縮しない。
【0007】 しかしながら、急激なショックがあって下部油室Bの内圧がガス室Cのガス圧 以上に上昇するとかしめ部bの保持力とフリクションがあってもこれらの保持力 は小さく隔壁部材20が下降し、ピストンロッド2とピストン5が圧縮方向に移 動する危険がある。
【0008】 即ち、バス等の車両、列車等のリクライニングシート用支柱装置として利用さ れている時は例えば200kgf 程度の押圧力が作用しても圧縮しないように 設定されているが、同じ構造のものをそのまま航空機用リクライニングシート用 に利用した場合にはショックによる押圧力が大きく急激なショックに発生すると 支柱装置が圧縮してしまうおそれがある。
【0009】 シリンダ3の外径寸法を大きくし、封入ガス圧を大きくすれば、保持力が高く なり、航空機用リクライニングシートの支柱装置に対応できるが、上記のように 車両用に利用する支柱装置ではシリンダの外径と封入ガス圧は設置スペース等の 関係がら制限があり、航空機用にそのまま利用できない。
【0010】 そこで、本発明の目的はガス圧を高くしたり、シリンダ外径を大きくしなくて も航空機用リクライニングシートのように高い保持力が要求されるものにも利用 できる支柱装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の構成はシリンダ内にピストンを介してピ ストンロッドが移動自在に挿入され、ピストンはシリンダ内に上下二つの油室を 区画し、下部油室の下方にはガイドで区画されたガス室が設けられ、ガイドを貫 通するピストンロッドはガス圧で伸び方向に常時附勢され、上下二つの油室はピ ストンロッドに設けた通路とこの通路内に設けた開閉弁で開閉される支柱装置に おいて、下部油室側に対向する小さい受圧面とガス室側に対向する大きい受圧面 を備えたフリーピストンを前記ガイドに摺動自在に嵌合させたことを特徴とする ものである。
【0012】
【作用】
下部油室の油温が上昇して油が膨張したり、急激なショックがあって下部油室 の内圧が上昇すると、ガス圧に抗してフリーピストンが下降する。
【0013】 しかし、フリーピストンの受圧面は下部油室側が小さく、ガス室側が大きい為 、下部油室側の内圧がガス室のガス圧よりかなり大きくならないとフリーピスト ンは下降せず、保持力を大きく設定できる。
【0014】
【実施例】
以下、本発明の一つの実施例を図1にもとづいて説明する。
【0015】 シリンダ3にピストン5を介してピストン5両側の第1ピストンロッド1と第 2ピストンロッド2とが移動自在に挿入され、ピストン5はシリンダ3内に上部 第1の油室Aと下部第2の油室Bとが区画し、シール13とバックアップ12と でシールしている。
【0016】 シリンダ3の一側、即ち、第2のピストンロッド2側にガイドたる隔壁部材3 0がかしめにより固定され、この隔壁部材30によってシリンダ3内にガスを封 入したガス室Cが区画され、ガス室Cは第2の油室Bと遮断され、ガス圧は第2 の油室Bには作用しない。
【0017】 第2のピストンロッド2の先端は隔壁部材30を摺動自在に貫通してガス室C に臨んでいる。
【0018】 ガイドたる隔壁部材30の外周にはシールたるOリング31とバックアップ3 2が設けられ、内周にはシール33が設けられている。
【0019】 隔壁部材30の下方にはフリーピストン37が上下移動自在に配設され、フリ ーピストン37の上部スリーブ41は隔壁部材30の内周に上下移動自在に嵌合 している。
【0020】 この為、ピストンロッド1,2を押し上げる反発力は、 反発力=第2のピストンロッド断面積×封入ガス圧 の式で表わされる。
【0021】 第1、第2のピストンロッド1,2はピストン5と一体の継手40で一体に結 合されているが、に結合されているが、第1、第2のピストンロッド1,2は一 体に成形してもよい。
【0022】 第1、第2のピストンロッド1,2には第1、第2の油室A,Bを連通する通 路19a,19b,19cが形成され、通路19c内には開閉自在なボール状の 開閉弁10とスプリング11が内蔵され、開閉弁10はスプリング11で閉じ方 向に附勢されている。
【0023】 第1のピストンロッド1内には外部から開閉弁10を開閉する操作ロッド4が 上下移動自在に挿入され、この操作ロッド4の内端はプッシュロッドチップ6を 介して開閉弁10に対向している。
【0024】 プッシュロッドチップ6はシール8とバックアップ7とガイド9とでシールさ れながら上下方向に移動する。
【0025】 操作ロッド4は一体で直接開閉弁10に対向していてもよい。
【0026】 シリンダ3の上部にはガイド15とパッキン16とストッパ17とカラー18 とストップラバー14とが設けられている。
【0027】 第1のピストンロッド1の外部にはリクライニングシートの背もたれシート部 や椅子の座席等が結合され、ピストンロッドの伸縮により、これらのシート部の 角度や座席の高さを調整するようになっている。
【0028】 フリーピストン37はシール36とバックアップ35からなるシールを介して ピストン部がガス室C内においてシリンダ3に摺動自在に嵌合し、スリーブ41 は隔壁部材30内に内周シール33を介して上下移動自在に嵌合している。
【0029】 第2のピストンロッド2はフリーピストン37の内周をOリング38とバック アップ39とからなるシールを介して上下移動自在に貫通している。
【0030】 フリーピストン37はピストン部の下面たる受圧面が大きく、スリーブ41の 上面たる受圧面は小さく、両者の受圧面の大きさに差をもたせている。
【0031】 フリーピストン37はガス室Cのガス圧で常時上方に附勢され、ガス圧でロッ クされている。従ってガス圧とピストン部断面積の積より大きい押圧力がスリー ブ41の受圧面に作用するとフリーピストンは下降する。
【0032】 シリンダ3の上部には半径方向に向けて空気抜き孔3Aが形成されている。
【0033】 操作ロッド4を押し込むと、スプリング11に抗して開閉弁10が開かれ、こ の時第1、第2の油室A,Bが連通する。
【0034】 この状態では、シート部側から第1のピストンロッド1に外力を加えなければ 、第2のピストンロッド2の先端に作用するガス圧で全体のピストンロッドとピ ストン5が図1において上方に移動し、第1の油室Aの油が通路19a,19b ,19cと開閉弁10より第2の油室Bに流出し、ピストンロッドの移動に応じ てリクライニングシートのシート部の角度が手前側に変化し、又は椅子の高さが 上方に変化する。
【0035】 逆に上記の状態で第1のピストンロッド1に外力を作用して押し込むとガス圧 に抗して圧縮し、圧縮した分シート部の角度が後側に変化し、又は椅子の高さが 低くなる。
【0036】 ピストンロッドが伸縮してシート部等が所望の任意の角度又は高さになった時 操作ロッド4の押圧力を停止すると開閉弁10はスペリング11のばね力で閉じ 方向に自動復帰し、通路19a,19b,19cを閉じるため、ロックされ、シ ート部の角度や座席の高さが所定の位置に設定され且つ維持される。
【0037】 この場合のロック力は第1、第2の油室A,Bの油の逃げ場がなく、且つ第2 の油室Bは固定の隔壁部材30でガス室Cと隔壁されているためにガス圧とは関 係なく発生し、シールからの漏れがない限り、その大きさは無限大となる。
【0038】 更にガス圧は開閉弁10には作用せず、操作ロッド4の開き操作力はスプリン グ23のばね力に抗するのみで小さくてすむ。
【0039】 カラー18には外周にストップ溝18Aが形成されると共に上下に環状シール 19,19が嵌合し、このシール19,19が空気抜き孔3Aを上部第1の油室 Aと連通するのを遮断している。
【0040】 上記支柱装置に作動油とガスを封入するには次のようにして行なう。
【0041】 シリンダ3に隔壁部材30とフリーピストン37とをアッセンブリー化して定 着させ、対でガス封入用プラグ42の打ち込み用孔42Aをテープ等で仮封止し 、この状態でシリンダ3A内に空気抜き孔3Aまで作動油を充填する。
【0042】 次にピストン5とピストンロッドアッセンブリーをシリンダ3内に挿入する。
【0043】 ピストン5がシリンダ3に挿入されるとシリンダ3の上部の第2のピストンロ ッド2体積分に相当する作動油の一部は空気抜き孔3Aから押し出され、シリン ダ3の下部の油はテープ等の仮封止を押し開いて孔42Aから押し出される。
【0044】 ピストン5が空気抜き孔3Aを通過し、且つ第2のピストンロッド2が隔壁部 材30に嵌合し、シール21,22が効き始めると、ピストン5と隔壁部材30 との間の下部第2の油室Bに密封された作動油は行き場を失いロックされる。
【0045】 これ以後は操作ロッド4をプッシュして開閉弁10を押し開き、二つの油室A ,B間の通路を確保し、ピストンロッドアッセンブリーをストロークエンドまで 押し下げる。
【0046】 この状態で下部第2の油室の充填は保証される。
【0047】 次にストップラバー14とカラー18をシリンダ3内に装着し、カラー18の 上端を空気抜き孔3Aより下方に位置させておく。
【0048】 更にストッパ17を装着し、空気抜き孔3Aを上向きにすると共にテープ等で 仮封止し、シリンダ3の上部に更に作動油を充填する。
【0049】 更にパッキン16を嵌合させると共にガイド15を押し込んで仮止めすると、 これらの部材の侵入体積分の油は上部第2の油室A内にわずかに残っていた空気 と一緒になって仮封止されている空気抜き孔3Aのテープ等を押し開いて外部に 押し出され、所定の作動油が充満される。
【0050】 この後、空気抜き孔3Aを押えておき、開閉弁10を開きながらピストン5を 引き上げると、このピストン5がストップラバー14とカラー18をストッパ1 7に当るまで押し上げる。
【0051】 この時空気抜き孔3Aは上下のシール19,19の間に位置して第1の油室A と連通が遮断される。
【0052】 更に空気抜き孔3A内に外方からストップボール26を打ち込み、カラー18 のストップ溝18Aとの間に嵌合させることにより密封とカラー18の上下動を 阻止を達成する。
【0053】 尚、ピストンロッドアッセンブリー、特に第2のピストンロッド2を上下に数 回フルストロークさせ、ガス室Cに残った作動油を水鉄砲の要領で押し出した後 に孔42Aよりガスを封入し、封止栓42を打ち込んでガス封止させ、次いでブ ラケット25を溶接で結合させる。
【0054】 フリーピストン37は上端面の一部は隔壁部材30で下部油室Bと遮断されて いるから、下部油室Bの圧力P1がフリーピストン37に作用する受圧面積はス リーブ41の断面積から第2のピストン2の断面積を差し引いた面積Aとなり、 フリーピストン37が下部油室Bより受ける力F1は、 F1=A1×P1 となる。
【0055】 更にフリーピストン37にガス室Cのガス圧P2が作用する受圧面積はシリン ダ3の内径から第2のピストンロッド2の断面積を差し引いた面積A2となり、 フリーピストン37がガス室Cから受ける力F2は、 F2=A2×P2 となる。
【0056】 油温の上昇で油が膨張し、下部油室Bの圧力P1が上昇し、上記下部油室Bか ら受ける力F1がF2より大きくなるとフリーピストン37は下降する。
【0057】 同様に急激なショック等で例えばリクライニングシートから押圧力が発生して ピストン5に下方に向けた力が作用し、F1がF2より大きくなるとフリーピス トン37は下降する。
【0058】 フリーピストン37が図1においてわずかに下方に移動した状態では、 F1=F2 を満足する位置でバランスする。
【0059】 上式から、 A1×P1=A2×P2 となり、 P1=(A2÷A1)×P2 となり、下部油室Bの圧力P1はフリーピストンの上下受圧面積A1,A2の比 分大きくならない限りフリーピストン37は下方に移動しないことになり、航空 機用リクライニングシートのような大きな押圧力を受ける支柱装置にもシリンダ 3の耐圧限界以下であればガス圧やシリンダ径を変えなくても使用できることに なる。
【0060】 隔壁部材30の下面とフリーピストン37のピストン部上面との間には空間E を設けていてもよく、この場合フリーピストン37の下降時には負圧となるが独 立した空間であるためシートロック機能には影響を与えない。
【0061】 この空間Eに対応する位置にシリンダ3に小孔3Bを設ければ、隔壁部材30 をシリンダ3にかしめてからフリーピストン37のみをシリンダ3の下方から独 立して挿入することも出来る。
【0062】 即ち、図3に示す他の実施例のように、シリンダ3にロアキャップを溶接する 前に下方からフリーピストン37を挿入し、治具Jで押し上げながら位置決めと 装着が可能となる。
【0063】 フリーピストン37を隔壁部材30とアッセンブリー化して装着する場合にも 治具Jでフリーピストン37を抑えることも可能である。
【0064】 図4は本発明の他の実施例を示す。
【0065】 これは隔壁部材30の下部にスカート30aを垂設し、このスカート30a内 にフリーピストン37のピストン部を上下摺動自在に挿入し、フリーピストン3 7と隔壁部材30の同芯度を向上させたものである。
【0066】 他の構造、作用、効果は図1の実施例と同じである。
【0067】 図5は本発明の他の実施例を示す。
【0068】 これは隔壁部材30の下部スカート30a内にゴム等の弾性部材30bを介し てフリーピストン37aを上下移動自在に嵌合したものである。
【0069】 フリーピストン37aは弾性部材30bを介して隔壁部材30のスカート30 aに結合してもよく、移動自在に嵌合させるのみであってもよい。
【0070】 この一体結合の場合には治具Jは不要となり、作動油量が少なく、膨張、収縮 量が小さい支柱装置には十分に使用できる。
【0071】
【発明の効果】
本発明によれば、ガイドに小さい上側受圧面とこれより大きい下側受圧面を備 えたフリーピストンを嵌合させたから、下部油室の圧力がフリーピストンの各受 圧面の比に相当する分までガス室のガス圧より大きくならなければフリーピスト ンは下降しない。この為、ガス圧を大きくしたり、シリンダ径を大きくすること なくロック力を大きくでき、航空機用リクライニングシートのような急激で大き な押圧力を受けるものにも使用できる。
【提出日】平成4年11月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両用、列車用、航空機用又は家庭用リクライニングシートの背も たれシート部の角度を任意に調整したり、椅子の座席の高さを任意に調整するシ ートロック機構の使用に適する伸縮自在で任意の位置にロックできる支柱装置に 関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の支柱装置としては、例えば、図6に示すものが開発されている(実願 平3−110561号)。
【0003】 この支柱装置はシリンダ3内にピストン5を介してピストンの両側の第1のピ ストンロッド1と第2のピストンロッド2とが移動自在に挿入され、ピストン5 はシリンダ3内に第1、第2の二つの油室A,Bを区画し、二つの油室A,Bは 第1、第2のピストンロッド1,2に形成した通路as,当該通路a内に閉じ方 向に附勢され且つ開閉自在に設けた開閉弁10を介して連通し、第1のピストン ロッド1内には開閉弁10を開閉操作する操作ロッド4が設けられ、更にシリン ダ3の一側には上下稼動可能の隔壁部材20を介してガス室Cが区画され、前記 第2のピストンロッド2の下端は前記隔壁部材20を摺動自在に貫通して下部ガ ス室Cに臨んでいるものである。
【0004】 ガイドたる隔壁部材20はシリンダ3に対してかしめ部bでかしめられている が、隔壁部材20の外周の溝は若干巾が広く、かしめ部bでシリンダ3をかしめ た時隙間Lが形成されるようになっている。
【0005】 この為、高温時に油温が上昇し、その内部の油が膨張した時ガス室Cのガス圧 に抗して隔壁部材20が隙間L分下方に移動できるようになっている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
上記の支柱装置ではロック時においては、リクライニング側から押圧されても 通常は圧縮しない。
【0007】 しかしながら、急激なショックがあって下部油室Bの内圧がガス室Cのガス圧 以上に上昇するとかしめ部bの保持力とフリクションがあってもこれらの保持力 は小さく隔壁部材20が下降し、ピストンロッド2とピストン5が圧縮方向に移 動する危険がある。
【0008】 即ち、バス等の車両、列車等のリクライニングシート用支柱装置として利用さ れている時は例えば200kgf 程度の押圧力が作用しても圧縮しないように 設定されているが、同じ構造のものをそのまま航空機用リクライニングシート用 に利用した場合にはショックによる押圧力が大きく急激なショックに発生すると 支柱装置が圧縮してしまうおそれがある。
【0009】 シリンダ3の外径寸法を大きくし、封入ガス圧を大きくすれば、保持力が高く なり、航空機用リクライニングシートの支柱装置に対応できるが、上記のように 車両用に利用する支柱装置ではシリンダの外径と封入ガス圧は設置スペース等の 関係がら制限があり、航空機用にそのまま利用できない。
【0010】 そこで、本考案の目的はガス圧を高くしたり、シリンダ外径を大きくしなくて も航空機用リクライニングシートのように高い保持力が要求されるものにも利用 できる支柱装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本考案の構成はシリンダ内にピストンを介してピ ストンロッドが移動自在に挿入され、ピストンはシリンダ内に上下二つの油室を 区画し、下部油室の下方にはガイドで区画されたガス室が設けられ、ガイドを貫 通するピストンロッドはガス圧で伸び方向に常時附勢され、上下二つの油室はピ ストンロッドに設けた通路とこの通路内に設けた開閉弁で開閉される支柱装置に おいて、下部油室側に対向する小さい受圧面とガス室側に対向する大きい受圧面 を備えたフリーピストンを前記ガイドに摺動自在に嵌合させたことを特徴とする ものである。
【0012】
【作用】
下部油室の油温が上昇して油が膨張したり、急激なショックがあって下部油室 の内圧が上昇すると、ガス圧に抗してフリーピストンが下降する。
【0013】 しかし、フリーピストンの受圧面は下部油室側が小さく、ガス室側が大きい為 、下部油室側の内圧がガス室のガス圧よりかなり大きくならないとフリーピスト ンは下降せず、保持力を大きく設定できる。
【0014】
【実施例】
以下、本考案の一つの実施例を図1にもとづいて説明する。
【0015】 シリンダ3にピストン5を介してピストン5両側の第1ピストンロッド1と第 2ピストンロッド2とが移動自在に挿入され、ピストン5はシリンダ3内に上部 第1の油室Aと下部第2の油室Bとが区画し、シール13とバックアップ12と でシールしている。
【0016】 シリンダ3の一側、即ち、第2のピストンロッド2側にガイドたる隔壁部材3 0がかしめにより固定され、この隔壁部材30によってシリンダ3内にガスを封 入したガス室Cが区画され、ガス室Cは第2の油室Bと遮断され、ガス圧は第2 の油室Bには作用しない。
【0017】 第2のピストンロッド2の先端は隔壁部材30を摺動自在に貫通してガス室C に臨んでいる。
【0018】 ガイドたる隔壁部材30の外周にはシールたるOリング31とバックアップ3 2が設けられ、内周にはシール33が設けられている。
【0019】 隔壁部材30の下方にはフリーピストン37が上下移動自在に配設され、フリ ーピストン37の上部スリーブ41は隔壁部材30の内周に上下移動自在に嵌合 している。
【0020】 この為、ピストンロッド1,2を押し上げる反発力は、 反発力=第2のピストンロッド断面積×封入ガス圧 の式で表わされる。
【0021】 第1、第2のピストンロッド1,2はピストン5と一体の継手40で一体に結 合されているが、に結合されているが、第1、第2のピストンロッド1,2は一 体に成形してもよい。
【0022】 第1、第2のピストンロッド1,2には第1、第2の油室A,Bを連通する通 路19a,19b,19cが形成され、通路19c内には開閉自在なボール状の 開閉弁10とスプリング11が内蔵され、開閉弁10はスプリング11で閉じ方 向に附勢されている。
【0023】 第1のピストンロッド1内には外部から開閉弁10を開閉する操作ロッド4が 上下移動自在に挿入され、この操作ロッド4の内端はプッシュロッドチップ6を 介して開閉弁10に対向している。
【0024】 プッシュロッドチップ6はシール8とバックアップ7とガイド9とでシールさ れながら上下方向に移動する。
【0025】 操作ロッド4は一体で直接開閉弁10に対向していてもよい。
【0026】 シリンダ3の上部にはガイド15とパッキン16とストッパ17とカラー18 とストップラバー14とが設けられている。
【0027】 第1のピストンロッド1の外部にはリクライニングシートの背もたれシート部 や椅子の座席等が結合され、ピストンロッドの伸縮により、これらのシート部の 角度や座席の高さを調整するようになっている。
【0028】 フリーピストン37はシール36とバックアップ35からなるシールを介して ピストン部がガス室C内においてシリンダ3に摺動自在に嵌合し、スリーブ41 は隔壁部材30内に内周シール33を介して上下移動自在に嵌合している。
【0029】 第2のピストンロッド2はフリーピストン37の内周をOリング38とバック アップ39とからなるシールを介して上下移動自在に貫通している。
【0030】 フリーピストン37はピストン部の下面たる受圧面が大きく、スリーブ41の 上面たる受圧面は小さく、両者の受圧面の大きさに差をもたせている。
【0031】 フリーピストン37はガス室Cのガス圧で常時上方に附勢され、ガス圧でロッ クされている。従ってガス圧とピストン部断面積の積より大きい押圧力がスリー ブ41の受圧面に作用するとフリーピストンは下降する。
【0032】 シリンダ3の上部には半径方向に向けて空気抜き孔3Aが形成されている。
【0033】 操作ロッド4を押し込むと、スプリング11に抗して開閉弁10が開かれ、こ の時第1、第2の油室A,Bが連通する。
【0034】 この状態では、シート部側から第1のピストンロッド1に外力を加えなければ 、第2のピストンロッド2の先端に作用するガス圧で全体のピストンロッドとピ ストン5が図1において上方に移動し、第1の油室Aの油が通路19a,19b ,19cと開閉弁10より第2の油室Bに流出し、ピストンロッドの移動に応じ てリクライニングシートのシート部の角度が手前側に変化し、又は椅子の高さが 上方に変化する。
【0035】 逆に上記の状態で第1のピストンロッド1に外力を作用して押し込むとガス圧 に抗して圧縮し、圧縮した分シート部の角度が後側に変化し、又は椅子の高さが 低くなる。
【0036】 ピストンロッドが伸縮してシート部等が所望の任意の角度又は高さになった時 操作ロッド4の押圧力を停止すると開閉弁10はスペリング11のばね力で閉じ 方向に自動復帰し、通路19a,19b,19cを閉じるため、ロックされ、シ ート部の角度や座席の高さが所定の位置に設定され且つ維持される。
【0037】 この場合のロック力は第1、第2の油室A,Bの油の逃げ場がなく、且つ第2 の油室Bは固定の隔壁部材30でガス室Cと隔壁されているためにガス圧とは関 係なく発生し、シールからの漏れがない限り、その大きさは無限大となる。
【0038】 更にガス圧は開閉弁10には作用せず、操作ロッド4の開き操作力はスプリン グ23のばね力に抗するのみで小さくてすむ。
【0039】 カラー18には外周にストップ溝18Aが形成されると共に上下に環状シール 19,19が嵌合し、このシール19,19が空気抜き孔3Aを上部第1の油室 Aと連通するのを遮断している。
【0040】 上記支柱装置に作動油とガスを封入するには次のようにして行なう。
【0041】 シリンダ3に隔壁部材30とフリーピストン37とをアッセンブリー化して定 着させ、対でガス封入用プラグ42の打ち込み用孔42Aをテープ等で仮封止し 、この状態でシリンダ3A内に空気抜き孔3Aまで作動油を充填する。
【0042】 次にピストン5とピストンロッドアッセンブリーをシリンダ3内に挿入する。
【0043】 ピストン5がシリンダ3に挿入されるとシリンダ3の上部の第2のピストンロ ッド2体積分に相当する作動油の一部は空気抜き孔3Aから押し出され、シリン ダ3の下部の油はテープ等の仮封止を押し開いて孔42Aから押し出される。
【0044】 ピストン5が空気抜き孔3Aを通過し、且つ第2のピストンロッド2が隔壁部 材30に嵌合し、シール21,22が効き始めると、ピストン5と隔壁部材30 との間の下部第2の油室Bに密封された作動油は行き場を失いロックされる。
【0045】 これ以後は操作ロッド4をプッシュして開閉弁10を押し開き、二つの油室A ,B間の通路を確保し、ピストンロッドアッセンブリーをストロークエンドまで 押し下げる。
【0046】 この状態で下部第2の油室の充填は保証される。
【0047】 次にストップラバー14とカラー18をシリンダ3内に装着し、カラー18の 上端を空気抜き孔3Aより下方に位置させておく。
【0048】 更にストッパ17を装着し、空気抜き孔3Aを上向きにすると共にテープ等で 仮封止し、シリンダ3の上部に更に作動油を充填する。
【0049】 更にパッキン16を嵌合させると共にガイド15を押し込んで仮止めすると、 これらの部材の侵入体積分の油は上部第2の油室A内にわずかに残っていた空気 と一緒になって仮封止されている空気抜き孔3Aのテープ等を押し開いて外部に 押し出され、所定の作動油が充満される。
【0050】 この後、空気抜き孔3Aを押えておき、開閉弁10を開きながらピストン5を 引き上げると、このピストン5がストップラバー14とカラー18をストッパ1 7に当るまで押し上げる。
【0051】 この時空気抜き孔3Aは上下のシール19,19の間に位置して第1の油室A と連通が遮断される。
【0052】 更に空気抜き孔3A内に外方からストップボール26を打ち込み、カラー18 のストップ溝18Aとの間に嵌合させることにより密封とカラー18の上下動を 阻止を達成する。
【0053】 尚、ピストンロッドアッセンブリー、特に第2のピストンロッド2を上下に数 回フルストロークさせ、ガス室Cに残った作動油を水鉄砲の要領で押し出した後 に孔42Aよりガスを封入し、封止栓42を打ち込んでガス封止させ、次いでブ ラケット25を溶接で結合させる。
【0054】 フリーピストン37は上端面の一部は隔壁部材30で下部油室Bと遮断されて いるから、下部油室Bの圧力P1がフリーピストン37に作用する受圧面積はス リーブ41の断面積から第2のピストン2の断面積を差し引いた面積Aとなり、 フリーピストン37が下部油室Bより受ける力F1は、 F1=A1×P1 となる。
【0055】 更にフリーピストン37にガス室Cのガス圧P2が作用する受圧面積はシリン ダ3の内径から第2のピストンロッド2の断面積を差し引いた面積A2となり、 フリーピストン37がガス室Cから受ける力F2は、 F2=A2×P2 となる。
【0056】 油温の上昇で油が膨張し、下部油室Bの圧力P1が上昇し、上記下部油室Bか ら受ける力F1がF2より大きくなるとフリーピストン37は下降する。
【0057】 同様に急激なショック等で例えばリクライニングシートから押圧力が発生して ピストン5に下方に向けた力が作用し、F1がF2より大きくなるとフリーピス トン37は下降する。
【0058】 フリーピストン37が図1においてわずかに下方に移動した状態では、 F1=F2 を満足する位置でバランスする。
【0059】 上式から、 A1×P1=A2×P2 となり、 P1=(A2÷A1)×P2 となり、下部油室Bの圧力P1はフリーピストンの上下受圧面積A1,A2の比 分大きくならない限りフリーピストン37は下方に移動しないことになり、航空 機用リクライニングシートのような大きな押圧力を受ける支柱装置にもシリンダ 3の耐圧限界以下であればガス圧やシリンダ径を変えなくても使用できることに なる。
【0060】 隔壁部材30の下面とフリーピストン37のピストン部上面との間には空間E を設けていてもよく、この場合フリーピストン37の下降時には負圧となるが独 立した空間であるためシートロック機能には影響を与えない。
【0061】 この空間Eに対応する位置にシリンダ3に小孔3Bを設ければ、隔壁部材30 をシリンダ3にかしめてからフリーピストン37のみをシリンダ3の下方から独 立して挿入することも出来る。
【0062】 即ち、図3に示す他の実施例のように、シリンダ3にロアキャップを溶接する 前に下方からフリーピストン37を挿入し、治具Jで押し上げながら位置決めと 装着が可能となる。
【0063】 フリーピストン37を隔壁部材30とアッセンブリー化して装着する場合にも 治具Jでフリーピストン37を抑えることも可能である。
【0064】 図4は本考案の他の実施例を示す。
【0065】 これは隔壁部材30の下部にスカート30aを垂設し、このスカート30a内 にフリーピストン37のピストン部を上下摺動自在に挿入し、フリーピストン3 7と隔壁部材30の同芯度を向上させたものである。
【0066】 他の構造、作用、効果は図1の実施例と同じである。
【0067】 図5は本考案の他の実施例を示す。
【0068】 これは隔壁部材30の下部スカート30a内にゴム等の弾性部材30bを介し てフリーピストン37aを上下移動自在に嵌合したものである。
【0069】 フリーピストン37aは弾性部材30bを介して隔壁部材30のスカート30 aに結合してもよく、移動自在に嵌合させるのみであってもよい。
【0070】 この一体結合の場合には治具Jは不要となり、作動油量が少なく、膨張、収縮 量が小さい支柱装置には十分に使用できる。
【0071】
【考案の効果】
本考案によれば、ガイドに小さい上側受圧面とこれより大きい下側受圧面を備 えたフリーピストンを嵌合させたから、下部油室の圧力がフリーピストンの各受 圧面の比に相当する分までガス室のガス圧より大きくならなければフリーピスト ンは下降しない。この為、ガス圧を大きくしたり、シリンダ径を大きくすること なくロック力を大きくでき、航空機用リクライニングシートのような急激で大き な押圧力を受けるものにも使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る支柱装置の縦断正面図
である。
【図2】図1の一部拡大断面図である。
【図3】他の実施例に係る支柱装置のフリーピストン装
着時の一部縦断正面図である。
【図4】他の実施例に係る支柱装置の縦断正面図であ
る。
【図5】他の実施例に係る支柱装置の一部縦断正面図で
ある。
【図6】従来の支柱装置の縦断正面図である。
【符号の説明】
1,2 ピストンロッド 3 シリンダ 5 ピストン 10 開閉弁 19b,19b,19c 通路 30 ガイドたる隔壁部材 37,37a フリーピストン A.B 油室
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 支柱装置
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る支柱装置の縦断正面図
である。
【図2】図1の一部拡大断面図である。
【図3】他の実施例に係る支柱装置のフリーピストン装
着時の一部縦断正面図である。
【図4】他の実施例に係る支柱装置の縦断正面図であ
る。
【図5】他の実施例に係る支柱装置の一部縦断正面図で
ある。
【図6】従来の支柱装置の縦断正面図である。
【符号の説明】 1,2 ピストンロッド 3 シリンダ 5 ピストン 10 開閉弁 19b,19b,19c 通路 30 ガイドたる隔壁部材 37,37a フリーピストン A.B 油室

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ内にピストンを介してピストン
    ロッドが移動自在に挿入され、ピストンはシリンダ内に
    上下二つの油室を区画し、下部油室の下方にはガイドで
    区画されたガス室が設けられ、ガイドを貫通するピスト
    ンロッドはガス圧で伸び方向に常時附勢され、上下二つ
    の油室はピストンロッドに設けた通路とこの通路内に設
    けた開閉弁で開閉される支柱装置において、下部油室側
    に対向する小さい受圧面とガス室側に対向する大きい受
    圧面を備えたフリーピストンを前記ガイドに摺動自在に
    嵌合させたことを特徴とする支柱装置。
JP1802392U 1992-02-26 1992-02-26 支柱装置 Pending JPH0569426U (ja)

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