JPH0570420B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0570420B2 JPH0570420B2 JP5936786A JP5936786A JPH0570420B2 JP H0570420 B2 JPH0570420 B2 JP H0570420B2 JP 5936786 A JP5936786 A JP 5936786A JP 5936786 A JP5936786 A JP 5936786A JP H0570420 B2 JPH0570420 B2 JP H0570420B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- preservative
- polyallylamine
- ethanol
- foods
- vapor generator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
- Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
- Paper (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は、食品、農産物、水産物、畜産物、毛
皮、天然繊維、紙及びこれらの加工品を微生物及
び昆虫の害及び酸素の存在下で発生する悪影響か
ら保護するための新規な保存剤に関するものであ
る。 〔従来の技術及びその問題点〕 従来、食品等を微生物或いは昆虫等の害から保
護するために、食品等に直接混合し、或いは含浸
させるいわゆる防黴剤、防虫剤或いは防腐剤が
種々知られているが、何れも多かれ少なかれ毒性
を有する化学物質であつて、経口的に或いは吸入
により人体内に投与された場合には健康上有害で
あつた。 これを回避するものとして、鉄粉に食塩などの
酸化促進剤を配合してなる脱酸素剤が非混合型保
存剤として広く用いられている。しかしながら、
脱酸素剤を用いる場合、生菓子、毛皮等柔軟性を
必要とするものは硬化して風味、風合を損い、ま
た、わかめ等の海藻類では褐変して商品価値を失
つてしまうという欠点があつた。 この点を改良するものとして、エタノール蒸気
発生体を使用する方法が提案され(特許第
1046326号)、前述の脱酸素剤と同様に非混合性の
保存剤として普及を見ており、脱酸素剤における
柔軟性喪失の欠点は改善されたが、食品等のう
ち、水分活性が非常に高いものにはエタノール蒸
気発生体を多量に用いなければならない欠点があ
つた。 このような両欠点を改善するために脱酸素剤と
エタノール蒸気発生体の双方を利用する試みもな
されたが、エタノール蒸気が脱酸素反応系内(脱
酸素剤中)に入ると酸化されてアセトアルデヒド
を生成し、その特有の悪臭と毒性とにより実用化
するに至らなかつた(昭和58年度技術開発研究補
助事業成果普及講習会テキスト−20(昭和59年
10月)栃木県食品工業指導所)。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明は、エタノール蒸気発生体と脱酸素剤を
併用した場合の上記問題点を解決するものであ
る。 〔発明の構成〕 本発明は、エタノール蒸気発生体と、金属粉末
及び該金属粉末の酸化促進剤よりなる脱酸素剤
と、ポリアリルアミンとを必須の成分とする食品
等の保存剤であつて、本発明者等はエタノール蒸
気発生体と脱酸素剤を併用した場合に発生するア
セトアルデヒドによる有害な作用を克服せんとし
て種々研究した結果、ポリアリルアミンを共存さ
せることによつてその目的を達成することが出来
ることを見出だし本発明を完成するに至つた。 以下、本発明を詳しく説明する。 エタノール蒸気発生体 本発明で用いるエタノール発生体は、紙、綿、
布、或いは発泡体にエタノールを含浸せしめたも
の、シリカ、アルミナ、活性炭、ケイソウ土、ベ
ントナイト、クレー、タルク、ゼオライト、α−
殿粉、デキストリン或いはセルロース粉末等の多
孔質粉粒体にエタノールを吸着或いは吸収させた
もの、或いはマイクロカプセル化したもの(特開
昭60−99337号公報)、或いは、ケイソ、チタニウ
ム、スズの如き金属原子に結合したエトキシル基
を有する化合物の如く、空気中の水分又は食品等
から蒸散する水分との化学反応によつてエタノー
ルを生成放出する化合物(特開昭59−16811号公
報)のうちから任意に選択して使用することがで
きる。 工業的には前記粉粒体に吸着或いは吸収させた
もの、或いはこれら粉粒体によりマイクロカプセ
ル化したものが大量生産するのに好都合であり、
また粉粒体の単位重量当りのエタノールの保持量
も大であり、且つ、粉粒体1g当り2〜3c.c.のエ
タノールを吸着せしめた場合でも保持体はサラサ
ラした状態を保持しうるので、袋詰め等の作業性
がよく好ましい。 エタノールとしては60%以上の濃度のものを使
用するのが好ましい。 脱酸素剤 脱酸素剤としては金属粉に、その酸化促進剤を
加えたものが用いられる。金属粉としては、周期
率表の第4周期の第2属〜第6属及び第8属の金
属粉末を用いうるが、酸素との反応速度、酸化促
進剤の量を調節することによる反応速度の制御の
し易さ並びに経済的理由から鉄粉が最も好まし
い。 金属粉に混合する酸化促進剤としては、金属の
塩類の殆んど全てのものを有効に使用できるが、
入手の容易さの理由からアルカリ金属又はアルカ
リ土類金属のハロゲン化物が最も好ましい。 金属粉が、雰囲気中の酸素と反応するために
は、酸化促進剤に加えて水分の存在が重要な因子
の一つであり、絶対無水の状態では反応しない。
しかしながら、脱酸素剤の使用雰囲気中に水分
(湿分)があれば十分に反応は進行するので、脱
酸素剤中にことさら水を加える必要はない。しか
し、油脂類のように自ら水分を持たないが、空気
中で酸化により変質し易いものに本発明を適用す
る場合や、特に速やかに脱酸素を促進する必要が
あるときは、脱酸素剤に水分を含ませるか、或い
は、脱酸素剤以外のエタノール蒸気発生体或いは
ポリアリルアミンに水分を含ませておくか、或い
は、紙、綿、布、発泡体、或いはシリカ、アルミ
ナ、活性炭、ケイソー土、ベントナイト、クレ
ー、タルク、ゼオライト等の吸着体に水を吸着さ
せたものを脱酸素剤中に添加することにより、そ
の目的を容易に達成することが出来る。 ポリアリルアミン 本発明で用いるポリアリルアミンは分子量2000
以上のものが好ましく、或いは水、アルコール等
に溶解したものを他の吸着体等に噴霧するなどし
て吸着せしめたものを用いてもよい。 ポリアリルアミン溶液を、シリカ、アルミナ、
或いは活性炭、ゼオライト、ケイソウ土、パルプ
粉末、紙、布などに吸着せした後150℃以下(真
空乾燥する場合は180℃以下)好ましくは60〜130
℃で乾燥脱臭せしめたものをそのまゝで、或いは
乾燥脱臭後水、アルコール等で抽出した後溶媒を
除去乾燥せしめたものを使用するのが好ましい。
ポリアリルアミンは、また、架橋してアニオン交
換樹脂としたものも好適に利用しうる。 本発明で用いるエタノール蒸気発生体、脱酸素
剤及びポリアリルアミンは夫々別個にガス透過性
の容器、例えば紙袋、或いは有孔ポリエチレン等
をラミネートした紙製の袋に充填封入したものを
食品等の保存容器、或いは保存袋中に食品等と共
に封入して用いるとよい。 また、エタノール蒸気発生体、脱酸素剤及びポ
リアリルアミンは、何れかの二種を組みあわせて
上記ガス透過性の容器に封入してもよく、また三
者を同じガス透過性の容器中に封入して用いても
よい。 脱酸素剤を食品等の容器、特に袋中に入れて使
用する場合、水素が発生し、脱酸素剤を封入した
袋が水素圧により脹らむと共に、該袋から漏れた
水素により食品等を封入した袋も脹らむことがあ
るが、脱酸素剤中にポリアリルアミンを一緒に混
合する場合水素の生成を防止できると共に、エタ
ノール蒸気が金属粉末に接触して生成するアルデ
ヒドを直ちにポリアリルアミンが固定するので、
少くともポリアリルアミンは脱酸素剤中に添加し
ておくのが好ましい。 エタノール蒸気発生体、脱酸素剤及びポリアリ
ルアミンを一緒に配合し、ガス透過性の袋に封入
して食品保存剤として使用する場合には、使用す
る保存剤の量にもよるが、通常エタノール又は化
学反応により発生するエタノールの量は、少なく
とも食品保存剤組成物中2重量%(以下同じ)含
まれていなければ、微生物や昆虫の活動を抑制す
る効果、あるいは毛皮等の柔軟性を保持する効果
が乏しくなる。金属粉は保存剤組成物中少なくと
も1%ないと脱酸素性能が十分でなく、微生物や
昆虫の活動を抑える作用が十分でない。酸化促進
剤は、金属粉に対し0.1%以上添加混合しないと
酸化促進効果に乏しく実用的ではない。ポリアリ
ルアミンは微量でも極めて有効であり、金属粉に
対し0.5%以上用うれば十分である。 なお、エタノール蒸気発生体、脱酸素剤及びポ
リアリルアミンを別個に或いは何れかの2種を組
み合わせて使用する場合にも上記の割合で使用す
ればよい。 以下実施例により発明をさらに詳しく説明す
る。 ポリアリルアミン担持体の調製 ポリアリルアミン塩酸塩水溶液(PAA−HCl
−10L、濃度50%日東紡積製)1.0重量部に対し、
1%NaOH水溶液22重量部を加え撹拌し、遊離
のポリアリルアミン水溶液としたものを粉末状二
酸化ケイ素(フロイント産業製 アドソリダー
101)5.0重量部に加えながら撹拌し、105℃で5
時間通風乾燥し、粉末状遊離ポリアリルアミン担
持体としこれをP−1とする。同様にして遊離の
ポリアリルアミンを粉末状活性炭(武田薬品工業
製)、粉末状ゼオライト(水島化学製)に担持せ
しめた担持体をP−2,P−3とする。得られた
ポリアリルアミン担持体P−1,P−2,P−3
を以下の実施例において使用した。 実施例 1 エタノール1.8重量部を多孔質粉末状二酸化ケ
イ素(フロイント産業製 アドソリダー101)1.0
重量部に徐々に加えながら撹拌し均一に担持せし
め、粉末状エタノール担持体とし、これをエタノ
ール蒸気発生体とした。このエタノール蒸気発生
体と、ポリアリルアミン担持体P−1,P−2,
P−3を用い、これらと鉄粉及び食塩を表−1に
示した組成で均一に混合した。この混合粉末を、
レーヨン和紙に有孔ポリエチレンをラミネートし
たもので作成した小袋内に入れヒートシールし、
市販の切り餅4枚(180g)と共に容積を1.2に
したポリ塩化ビニリデンでコートしたナイロン/
ポリエチレン積層フイルムで作つた袋に入れ密閉
した。これらを25℃で保存し、袋内のアセトアル
デヒドの濃度を経時的に測定し、かつ嗅覚による
官能試験を行つた。これらの結果を表−1に示し
た。比較例として前記混合粉末からポリアリルア
ミン担持体を除いた混合物を用い同様な試験を行
いその結果も表−1に併記した。
皮、天然繊維、紙及びこれらの加工品を微生物及
び昆虫の害及び酸素の存在下で発生する悪影響か
ら保護するための新規な保存剤に関するものであ
る。 〔従来の技術及びその問題点〕 従来、食品等を微生物或いは昆虫等の害から保
護するために、食品等に直接混合し、或いは含浸
させるいわゆる防黴剤、防虫剤或いは防腐剤が
種々知られているが、何れも多かれ少なかれ毒性
を有する化学物質であつて、経口的に或いは吸入
により人体内に投与された場合には健康上有害で
あつた。 これを回避するものとして、鉄粉に食塩などの
酸化促進剤を配合してなる脱酸素剤が非混合型保
存剤として広く用いられている。しかしながら、
脱酸素剤を用いる場合、生菓子、毛皮等柔軟性を
必要とするものは硬化して風味、風合を損い、ま
た、わかめ等の海藻類では褐変して商品価値を失
つてしまうという欠点があつた。 この点を改良するものとして、エタノール蒸気
発生体を使用する方法が提案され(特許第
1046326号)、前述の脱酸素剤と同様に非混合性の
保存剤として普及を見ており、脱酸素剤における
柔軟性喪失の欠点は改善されたが、食品等のう
ち、水分活性が非常に高いものにはエタノール蒸
気発生体を多量に用いなければならない欠点があ
つた。 このような両欠点を改善するために脱酸素剤と
エタノール蒸気発生体の双方を利用する試みもな
されたが、エタノール蒸気が脱酸素反応系内(脱
酸素剤中)に入ると酸化されてアセトアルデヒド
を生成し、その特有の悪臭と毒性とにより実用化
するに至らなかつた(昭和58年度技術開発研究補
助事業成果普及講習会テキスト−20(昭和59年
10月)栃木県食品工業指導所)。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明は、エタノール蒸気発生体と脱酸素剤を
併用した場合の上記問題点を解決するものであ
る。 〔発明の構成〕 本発明は、エタノール蒸気発生体と、金属粉末
及び該金属粉末の酸化促進剤よりなる脱酸素剤
と、ポリアリルアミンとを必須の成分とする食品
等の保存剤であつて、本発明者等はエタノール蒸
気発生体と脱酸素剤を併用した場合に発生するア
セトアルデヒドによる有害な作用を克服せんとし
て種々研究した結果、ポリアリルアミンを共存さ
せることによつてその目的を達成することが出来
ることを見出だし本発明を完成するに至つた。 以下、本発明を詳しく説明する。 エタノール蒸気発生体 本発明で用いるエタノール発生体は、紙、綿、
布、或いは発泡体にエタノールを含浸せしめたも
の、シリカ、アルミナ、活性炭、ケイソウ土、ベ
ントナイト、クレー、タルク、ゼオライト、α−
殿粉、デキストリン或いはセルロース粉末等の多
孔質粉粒体にエタノールを吸着或いは吸収させた
もの、或いはマイクロカプセル化したもの(特開
昭60−99337号公報)、或いは、ケイソ、チタニウ
ム、スズの如き金属原子に結合したエトキシル基
を有する化合物の如く、空気中の水分又は食品等
から蒸散する水分との化学反応によつてエタノー
ルを生成放出する化合物(特開昭59−16811号公
報)のうちから任意に選択して使用することがで
きる。 工業的には前記粉粒体に吸着或いは吸収させた
もの、或いはこれら粉粒体によりマイクロカプセ
ル化したものが大量生産するのに好都合であり、
また粉粒体の単位重量当りのエタノールの保持量
も大であり、且つ、粉粒体1g当り2〜3c.c.のエ
タノールを吸着せしめた場合でも保持体はサラサ
ラした状態を保持しうるので、袋詰め等の作業性
がよく好ましい。 エタノールとしては60%以上の濃度のものを使
用するのが好ましい。 脱酸素剤 脱酸素剤としては金属粉に、その酸化促進剤を
加えたものが用いられる。金属粉としては、周期
率表の第4周期の第2属〜第6属及び第8属の金
属粉末を用いうるが、酸素との反応速度、酸化促
進剤の量を調節することによる反応速度の制御の
し易さ並びに経済的理由から鉄粉が最も好まし
い。 金属粉に混合する酸化促進剤としては、金属の
塩類の殆んど全てのものを有効に使用できるが、
入手の容易さの理由からアルカリ金属又はアルカ
リ土類金属のハロゲン化物が最も好ましい。 金属粉が、雰囲気中の酸素と反応するために
は、酸化促進剤に加えて水分の存在が重要な因子
の一つであり、絶対無水の状態では反応しない。
しかしながら、脱酸素剤の使用雰囲気中に水分
(湿分)があれば十分に反応は進行するので、脱
酸素剤中にことさら水を加える必要はない。しか
し、油脂類のように自ら水分を持たないが、空気
中で酸化により変質し易いものに本発明を適用す
る場合や、特に速やかに脱酸素を促進する必要が
あるときは、脱酸素剤に水分を含ませるか、或い
は、脱酸素剤以外のエタノール蒸気発生体或いは
ポリアリルアミンに水分を含ませておくか、或い
は、紙、綿、布、発泡体、或いはシリカ、アルミ
ナ、活性炭、ケイソー土、ベントナイト、クレ
ー、タルク、ゼオライト等の吸着体に水を吸着さ
せたものを脱酸素剤中に添加することにより、そ
の目的を容易に達成することが出来る。 ポリアリルアミン 本発明で用いるポリアリルアミンは分子量2000
以上のものが好ましく、或いは水、アルコール等
に溶解したものを他の吸着体等に噴霧するなどし
て吸着せしめたものを用いてもよい。 ポリアリルアミン溶液を、シリカ、アルミナ、
或いは活性炭、ゼオライト、ケイソウ土、パルプ
粉末、紙、布などに吸着せした後150℃以下(真
空乾燥する場合は180℃以下)好ましくは60〜130
℃で乾燥脱臭せしめたものをそのまゝで、或いは
乾燥脱臭後水、アルコール等で抽出した後溶媒を
除去乾燥せしめたものを使用するのが好ましい。
ポリアリルアミンは、また、架橋してアニオン交
換樹脂としたものも好適に利用しうる。 本発明で用いるエタノール蒸気発生体、脱酸素
剤及びポリアリルアミンは夫々別個にガス透過性
の容器、例えば紙袋、或いは有孔ポリエチレン等
をラミネートした紙製の袋に充填封入したものを
食品等の保存容器、或いは保存袋中に食品等と共
に封入して用いるとよい。 また、エタノール蒸気発生体、脱酸素剤及びポ
リアリルアミンは、何れかの二種を組みあわせて
上記ガス透過性の容器に封入してもよく、また三
者を同じガス透過性の容器中に封入して用いても
よい。 脱酸素剤を食品等の容器、特に袋中に入れて使
用する場合、水素が発生し、脱酸素剤を封入した
袋が水素圧により脹らむと共に、該袋から漏れた
水素により食品等を封入した袋も脹らむことがあ
るが、脱酸素剤中にポリアリルアミンを一緒に混
合する場合水素の生成を防止できると共に、エタ
ノール蒸気が金属粉末に接触して生成するアルデ
ヒドを直ちにポリアリルアミンが固定するので、
少くともポリアリルアミンは脱酸素剤中に添加し
ておくのが好ましい。 エタノール蒸気発生体、脱酸素剤及びポリアリ
ルアミンを一緒に配合し、ガス透過性の袋に封入
して食品保存剤として使用する場合には、使用す
る保存剤の量にもよるが、通常エタノール又は化
学反応により発生するエタノールの量は、少なく
とも食品保存剤組成物中2重量%(以下同じ)含
まれていなければ、微生物や昆虫の活動を抑制す
る効果、あるいは毛皮等の柔軟性を保持する効果
が乏しくなる。金属粉は保存剤組成物中少なくと
も1%ないと脱酸素性能が十分でなく、微生物や
昆虫の活動を抑える作用が十分でない。酸化促進
剤は、金属粉に対し0.1%以上添加混合しないと
酸化促進効果に乏しく実用的ではない。ポリアリ
ルアミンは微量でも極めて有効であり、金属粉に
対し0.5%以上用うれば十分である。 なお、エタノール蒸気発生体、脱酸素剤及びポ
リアリルアミンを別個に或いは何れかの2種を組
み合わせて使用する場合にも上記の割合で使用す
ればよい。 以下実施例により発明をさらに詳しく説明す
る。 ポリアリルアミン担持体の調製 ポリアリルアミン塩酸塩水溶液(PAA−HCl
−10L、濃度50%日東紡積製)1.0重量部に対し、
1%NaOH水溶液22重量部を加え撹拌し、遊離
のポリアリルアミン水溶液としたものを粉末状二
酸化ケイ素(フロイント産業製 アドソリダー
101)5.0重量部に加えながら撹拌し、105℃で5
時間通風乾燥し、粉末状遊離ポリアリルアミン担
持体としこれをP−1とする。同様にして遊離の
ポリアリルアミンを粉末状活性炭(武田薬品工業
製)、粉末状ゼオライト(水島化学製)に担持せ
しめた担持体をP−2,P−3とする。得られた
ポリアリルアミン担持体P−1,P−2,P−3
を以下の実施例において使用した。 実施例 1 エタノール1.8重量部を多孔質粉末状二酸化ケ
イ素(フロイント産業製 アドソリダー101)1.0
重量部に徐々に加えながら撹拌し均一に担持せし
め、粉末状エタノール担持体とし、これをエタノ
ール蒸気発生体とした。このエタノール蒸気発生
体と、ポリアリルアミン担持体P−1,P−2,
P−3を用い、これらと鉄粉及び食塩を表−1に
示した組成で均一に混合した。この混合粉末を、
レーヨン和紙に有孔ポリエチレンをラミネートし
たもので作成した小袋内に入れヒートシールし、
市販の切り餅4枚(180g)と共に容積を1.2に
したポリ塩化ビニリデンでコートしたナイロン/
ポリエチレン積層フイルムで作つた袋に入れ密閉
した。これらを25℃で保存し、袋内のアセトアル
デヒドの濃度を経時的に測定し、かつ嗅覚による
官能試験を行つた。これらの結果を表−1に示し
た。比較例として前記混合粉末からポリアリルア
ミン担持体を除いた混合物を用い同様な試験を行
いその結果も表−1に併記した。
【表】
実施例 2
実施例−1に示したエタノール蒸気発生体、P
−1、鉄粉および食塩を表−2に示した組成で均
一に混合し、この混合粉末をレーヨン和紙に有孔
ポリエチレンをラミネートしたもので作製した小
袋内に入れヒートシールし、水分活性の高い食品
であるカマボコ(水分活性値0.97)60gと共に容
積を0.8にしたポリ塩化ビニリデンでコートし
たナイロン/ポリエチレンの積層フイルムで作つ
た袋内に入れ密閉した。これらを25℃下で保存
し、カビの発生状態、腐敗の進行(ネトの発生)
状態及び臭臭いに関する試験を行つた。 また、比較例として、保存剤を用いないもの、
保存剤としてエタノール蒸気発生体のみを用いた
もの、エタノール蒸気発生体に鉄粉と食塩を混合
したもの、及び鉄粉と食塩を混合したものを用い
て同様な実験を行い、その結果を表−2に示す。
−1、鉄粉および食塩を表−2に示した組成で均
一に混合し、この混合粉末をレーヨン和紙に有孔
ポリエチレンをラミネートしたもので作製した小
袋内に入れヒートシールし、水分活性の高い食品
であるカマボコ(水分活性値0.97)60gと共に容
積を0.8にしたポリ塩化ビニリデンでコートし
たナイロン/ポリエチレンの積層フイルムで作つ
た袋内に入れ密閉した。これらを25℃下で保存
し、カビの発生状態、腐敗の進行(ネトの発生)
状態及び臭臭いに関する試験を行つた。 また、比較例として、保存剤を用いないもの、
保存剤としてエタノール蒸気発生体のみを用いた
もの、エタノール蒸気発生体に鉄粉と食塩を混合
したもの、及び鉄粉と食塩を混合したものを用い
て同様な実験を行い、その結果を表−2に示す。
【表】
実施例 3
エタノール蒸気発生体として、脱脂綿にエタノ
ールを浸ませたもの、鉄粉と各種の塩化物を均一
に混合した粉末、およびP−1,P−2をそれぞ
れ別々にレーヨン和紙に有孔ポリエチレンをラミ
ネートしたもので作製した小袋内に入れヒートシ
ールし、水分活性の高い食品であるカステラ600
g(水分活性値0.89)と共に、容積を1.0にし
たポリ塩化ビニリデンでコートしたナイロンとポ
リエチレンの積層フイルムで作つた袋内に共存さ
せ密閉した。これらを25℃下で保存し、カビの発
生及び腐敗状態及び匂いに関する試験を行つた。 また比較例として、保存剤を用いないもの、保
存剤としてエタノール蒸気発生体のみを用いたも
の、エタノール蒸気発生体に鉄粉と各種の塩化物
を併用したもの及び、鉄粉と塩化物を混合したも
のを用いて同様な実験を行い、その結果を表3に
示す。
ールを浸ませたもの、鉄粉と各種の塩化物を均一
に混合した粉末、およびP−1,P−2をそれぞ
れ別々にレーヨン和紙に有孔ポリエチレンをラミ
ネートしたもので作製した小袋内に入れヒートシ
ールし、水分活性の高い食品であるカステラ600
g(水分活性値0.89)と共に、容積を1.0にし
たポリ塩化ビニリデンでコートしたナイロンとポ
リエチレンの積層フイルムで作つた袋内に共存さ
せ密閉した。これらを25℃下で保存し、カビの発
生及び腐敗状態及び匂いに関する試験を行つた。 また比較例として、保存剤を用いないもの、保
存剤としてエタノール蒸気発生体のみを用いたも
の、エタノール蒸気発生体に鉄粉と各種の塩化物
を併用したもの及び、鉄粉と塩化物を混合したも
のを用いて同様な実験を行い、その結果を表3に
示す。
【表】
【表】
実施例 4
エタノール蒸気発生体として多孔質珪酸アルミ
ニウム20重量部にエタノール1.0重量部を徐々に
加えて担持せしめたものを用い、これと、鉄粉と
各種の塩化物およびポリアリルアミン担持体を表
−4に示した処方で均一に混合した粉末を別々に
レーヨン和紙に有孔ポリエチレンをラミネートし
たもので作製した小袋内に入れヒートシールし
た。これらを水分活性の高い食品であるレアチー
ズケーキ(水分活性値0.94)200gと共に容積を
0.9にしたポリ塩化ビニリデンでコートしたナ
イロン/ポリエチレンの積層フイルムで作つた袋
内に共存させ密閉した。これらを25℃下で保存
し、カビの発生状態及び腐敗状態及び悪臭の有無
に関する試験を行つた。 また比較例として、保存剤を用いないもの、保
存剤としてエタノール蒸気発生体のみを用いたも
の、エタノール蒸気発生体と鉄粉と塩化物の混合
物の併用、及び鉄粉と塩化物を混合したものを用
いて同様な実験を行い、その結果を表4に示す。
ニウム20重量部にエタノール1.0重量部を徐々に
加えて担持せしめたものを用い、これと、鉄粉と
各種の塩化物およびポリアリルアミン担持体を表
−4に示した処方で均一に混合した粉末を別々に
レーヨン和紙に有孔ポリエチレンをラミネートし
たもので作製した小袋内に入れヒートシールし
た。これらを水分活性の高い食品であるレアチー
ズケーキ(水分活性値0.94)200gと共に容積を
0.9にしたポリ塩化ビニリデンでコートしたナ
イロン/ポリエチレンの積層フイルムで作つた袋
内に共存させ密閉した。これらを25℃下で保存
し、カビの発生状態及び腐敗状態及び悪臭の有無
に関する試験を行つた。 また比較例として、保存剤を用いないもの、保
存剤としてエタノール蒸気発生体のみを用いたも
の、エタノール蒸気発生体と鉄粉と塩化物の混合
物の併用、及び鉄粉と塩化物を混合したものを用
いて同様な実験を行い、その結果を表4に示す。
【表】
実施例 5
脱脂綿にエタノールを含浸せしめたものに、鉄
粉と各種塩化物を均一に混合した粉末及びP−
1,P−2を各々別々にレーヨン和紙に有孔ポリ
エチレンをラミネートしたフイルムで作製した小
袋に入れてヒートシールし、皮製の手袋及びウー
ルのネクタイと共に、容積1.0のポリ塩化ビニ
リデンコートしたナイロン/ポリエチレンの積層
フイルムで作つた袋内に共存させ密閉した。これ
らを4月から11月の室温下で保存し、カビの発生
状態及び匂い等に関する試験を行つた。 また、比較例として、何も添付しないもの(コ
ントロール)についても、同様な実験を行い、そ
の結果を表−5に示す。
粉と各種塩化物を均一に混合した粉末及びP−
1,P−2を各々別々にレーヨン和紙に有孔ポリ
エチレンをラミネートしたフイルムで作製した小
袋に入れてヒートシールし、皮製の手袋及びウー
ルのネクタイと共に、容積1.0のポリ塩化ビニ
リデンコートしたナイロン/ポリエチレンの積層
フイルムで作つた袋内に共存させ密閉した。これ
らを4月から11月の室温下で保存し、カビの発生
状態及び匂い等に関する試験を行つた。 また、比較例として、何も添付しないもの(コ
ントロール)についても、同様な実験を行い、そ
の結果を表−5に示す。
【表】
なお、鉄粉と塩化物の混合物のみを用いた場合
には、約3ケ月の後皮製品の光沢が失なわれた。 前記実施例においては、本発明の保存剤を食品
及び皮革並びにウールの保存剤として用いた場合
を示したが、本発明の保存剤は、実施例で示した
もの以外の他の食品、農産物、水産物、畜産物、
毛皮、天然繊維、紙及びこれらの加工品を、保護
するために用いうるものである。
には、約3ケ月の後皮製品の光沢が失なわれた。 前記実施例においては、本発明の保存剤を食品
及び皮革並びにウールの保存剤として用いた場合
を示したが、本発明の保存剤は、実施例で示した
もの以外の他の食品、農産物、水産物、畜産物、
毛皮、天然繊維、紙及びこれらの加工品を、保護
するために用いうるものである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 エタノールの蒸気発生体と、金属粉末及び該
金属粉末の酸化促進剤とよりなる脱酸素剤と、ポ
リアリルアミンとを必須の成分とする食品等の保
存剤。 2 エタノール蒸気の発生体がエタノールを粉粒
状吸着体に吸着させたものである特許請求の範囲
第1項記載の食品等の保存剤。 3 金属粉が鉄粉であり、酸化促進剤がアルカリ
金属又はアルカリ土類金属のハロゲン化物である
特許請求の範囲第1項又は第2項記載の食品等の
保存剤。 4 ポリアリルアミンが、その溶液を多孔質吸着
体に吸着担持せしめた後これを加熱乾燥して脱臭
したものである特許請求の範囲第1項、第2項又
は第3項記載の食品等の保存剤。 5 保存剤を通気性を有する容器内に充填してな
る特許請求の範囲第1項ないし第4項の何れか1
つに記載の食品等の保存剤。 6 脱酸素剤中に、水分を吸着せしめた吸着体を
添加配合してなる特許請求の範囲第1項ないし第
5項の何れか1つに記載の食品等の保存剤。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5936786A JPS62220178A (ja) | 1986-03-19 | 1986-03-19 | 食品等の保存剤 |
| US06/945,364 US4820442A (en) | 1985-12-26 | 1986-12-22 | Preservative composition |
| DE8686117959T DE3675752D1 (de) | 1985-12-26 | 1986-12-23 | Konservierungsmittelzusammensetzung. |
| EP86117959A EP0229380B1 (en) | 1985-12-26 | 1986-12-23 | Preservative composition |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5936786A JPS62220178A (ja) | 1986-03-19 | 1986-03-19 | 食品等の保存剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62220178A JPS62220178A (ja) | 1987-09-28 |
| JPH0570420B2 true JPH0570420B2 (ja) | 1993-10-05 |
Family
ID=13111225
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5936786A Granted JPS62220178A (ja) | 1985-12-26 | 1986-03-19 | 食品等の保存剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS62220178A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2800178B2 (ja) * | 1988-01-29 | 1998-09-21 | 日東紡績株式会社 | 食品保存用組成物 |
| JP2013172683A (ja) * | 2012-02-27 | 2013-09-05 | Freund Corp | 食品品質保持剤 |
| JP6088940B2 (ja) * | 2013-08-26 | 2017-03-01 | フロイント産業株式会社 | アルコール含有食品用脱酸素剤 |
-
1986
- 1986-03-19 JP JP5936786A patent/JPS62220178A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62220178A (ja) | 1987-09-28 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4820442A (en) | Preservative composition | |
| KR0130460B1 (ko) | 산소 흡수제 및 그의 제조방법 | |
| JP3252866B2 (ja) | 酸素吸収剤 | |
| JPS6141544B2 (ja) | ||
| JPH0570420B2 (ja) | ||
| JP4131030B2 (ja) | 脱酸素剤組成物、脱酸素剤包装体および物品の保存方法 | |
| JPH0115271B2 (ja) | ||
| JP2923978B2 (ja) | 脱酸素剤 | |
| JPS6041986B2 (ja) | 酸素吸収剤 | |
| JP3134291B2 (ja) | 酸素吸収用組成物 | |
| JPH09117270A (ja) | 鮮度保持剤 | |
| JPH04244229A (ja) | 酸素吸収剤 | |
| JP2800178B2 (ja) | 食品保存用組成物 | |
| JPH11207177A (ja) | 脱酸素剤 | |
| JPS6353963B2 (ja) | ||
| JPH0356711B2 (ja) | ||
| JP2923977B2 (ja) | 脱酸素剤 | |
| JP2668888B2 (ja) | 酸素吸収剤 | |
| JPH0616841B2 (ja) | 脱酸素剤 | |
| JPH08140643A (ja) | 食品保存剤および食品の保存方法 | |
| JP2923976B2 (ja) | 脱酸素剤 | |
| JPS63112970A (ja) | 食品保存剤 | |
| JPS58209934A (ja) | 食品の鮮度を保持する包装方法および包装材料 | |
| CN118844494A (zh) | Co2响应型二氧化氯缓释凝胶及其制备方法与应用 | |
| JPH0687969B2 (ja) | 脱酸素剤組成物 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |