JPH0570655A - ノルボルネン系重合体組成物およびその製造方法 - Google Patents

ノルボルネン系重合体組成物およびその製造方法

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JPH0570655A
JPH0570655A JP27355791A JP27355791A JPH0570655A JP H0570655 A JPH0570655 A JP H0570655A JP 27355791 A JP27355791 A JP 27355791A JP 27355791 A JP27355791 A JP 27355791A JP H0570655 A JPH0570655 A JP H0570655A
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norbornene
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repeating unit
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copolymer
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Hiroshi Maezawa
浩士 前澤
Junichi Matsumoto
淳一 松本
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 一般式〔I〕 〔R1 〜R12は水素原子,炭化水素基、ハロゲン原子,
酸素原子或いは窒素原子を含む置換基。nは0以上の整
数〕で表わされる繰り返し単位(I)を主として有する
重合体であって、重量平均分子量が104 以上であるノ
ルボルネン系重合体(A)、又は繰り返し単位(I)及
び一般式〔II〕 〔R13は水素原子、炭化水素基〕で表される繰り返し単
位(II)からなる共重合体であって、繰り返し単位(I
I)が、モル比で0.01〜0.40、〔η〕が0.0
1〜20dl/gのノルボルネン系共重合体(C)1〜
99重量%と、熱可塑性樹脂(B)とからなる組成物で
あって、このものは、(A)又は(C)と、(B)とを
有機溶媒に溶解した状態で混合後、溶媒を除去し、製造
する。 【効果】 力学的性質,耐熱性,透明性等に優れ、熱成
形性を有している。シートやフィルム、更には自動車部
品や電気機器の素材等に利用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、力学的性質,耐熱性,
透明性等に優れ、しかも熱成形性にも優れたノルボルネ
ン系重合体組成物と、このようなノルボルネン系重合体
組成物を効率よく製造する方法、並びに、上記組成物か
らなるシート又はフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ポリエ
チレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂は、
機械的性質,電気的性質等に優れており、様々な成型体
として広く利用されているが、エンジニアリングプラス
チック等と比較して、耐熱性が不充分であるという欠点
を有している。
【0003】一方、エンジニアリングプラスチックは、
一般に縮合型高分子で、優れた機械的性質,耐熱性を有
しているが、極性基を多く含むため、誘電率が高く、電
子材料として利用する場合には好ましくない。また、エ
ンジニアリングプラスチックは、吸水性があるため、成
型前に乾燥する必要があり、また成型後も吸湿による変
化を受けやすいという欠点を有している。
【0004】一方、本発明者らは先に、特定の遷移金属
化合物成分とアルミノキサン成分とからなる触媒を用い
て、ノルボルネン系誘導体を重合することにより、前記
一般式〔I〕で表わされる繰り返し単位を有する高分子
量のビニレン型重合体を高活性で得られることを見出
し、この知見に基づいて既に出願を行なった(特願平2
−325854号)。
【0005】しかしながら、この発明で得られたノルボ
ルネン系重合体は、力学的性質,耐熱性,透明性等の物
性には優れているものの、重合体の熱分解点以下の温度
では熱溶融しないため、溶融成形することが不可能であ
り、また、このため通常の溶融混練法により、均一な組
成物を製造することが極めて困難であるという欠点があ
った。
【0006】また、本発明者らは先に、特定の遷移金属
化合物成分と有機金属化合物とからなる触媒を用いて、
ノルボルネン系誘導体とα−オレフィンとを共重合する
ことにより、前記一般式〔I〕および〔II〕で表わされ
る繰り返し単位を有し、前記一般式〔I〕で表わされる
繰り返し単位の含量が高い共重合体が得られることを見
出し、この知見に基づいて既に出願を行なった(特願平
3−73606号)。しかしながら、この発明で得られ
たノルボルネン系共重合体は、力学的性質,耐熱性,透
明性などの物性に優れるものの、溶融温度が高く、熱劣
化を受けやすいという欠点があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、上
記従来の問題点を解決すべく鋭意研究を重ねた。その結
果、ノルボルネン系重合体或いはノルボルネン含量の高
いノルボルネン系共重合体に、熱可塑性樹脂を混合する
ことにより、特に有機溶媒中で混合することにより、力
学的性質,耐熱性,透明性等に優れ、しかも熱成形性,
均一混練性にも優れたノルボルネン系重合体組成物が得
られることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成
した。
【0008】すなわち本発明は、次の一般式〔I〕
【0009】
【化4】
【0010】〔式中、R1 〜R12は水素原子,炭素数1
〜20の炭化水素基、またはハロゲン原子,酸素原子あ
るいは窒素原子を含む置換基を示し、R5 とR7 が結合
し環を形成していてもよい。また、R1 〜R12は、それ
ぞれが互いに同一でも異なるものであってもよい。さら
にnは0以上の整数を示す。〕で表わされる繰り返し単
位(I)を主として有する重合体であって、かつ、ゲル
パーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により
測定した重量平均分子量が104 以上であるノルボルネ
ン系重合体(A)と、熱可塑性樹脂(B)とからなるノ
ルボルネン系重合体組成物を提供するものである。
【0011】また、本発明は、前記一般式〔I〕で表さ
れる繰り返し単位(I)及び一般式〔II〕
【0012】
【化5】
【0013】〔式中、R13は水素原子または炭素数1〜
20の炭化水素基を示す。〕で表わされる繰り返し単位
(II)からなる共重合体であって、前記繰り返し単位
(II)が、全体の0.01〜0.40(モル比)であ
り、かつ、135℃のデカリン中で測定した極限粘度
〔η〕が0.01〜20dl/gの範囲にあることを特
徴とするノルボルネン系共重合体(C)と、熱可塑性樹
脂(B)とからなるノルボルネン系共重合体組成物を提
供するものである。
【0014】本発明で用いる(A)成分は、一般式
〔I〕で表わされる繰り返し単位(I)を主として有す
るノルボルネン系重合体である。前記一般式〔I〕中に
おいて、R1 〜R12は前記した如く、水素原子,炭素数
1〜20の炭化水素基、またはハロゲン原子,酸素原子
あるいは窒素原子を含む置換基を示している。また、n
は0以上の整数、好ましくは0〜3を示しており、通常
は0もしくは1である。
【0015】ここで炭素数1〜20の炭化水素基として
具体的には、例えばメチル基,エチル基,n−プロピル
基,イソプロピル基,n−ブチル基,イソブチル基,t
−ブチル基,ヘキシル基などの炭素数1〜20のアルキ
ル基、フェニル基,トリル基,ベンジル基などの炭素数
6〜20のアリール基,アルキルアリール基もしくはア
リールアルキル基、メチリデン基,エチリデン基,プロ
ピリデン基などの炭素数1〜20のアルキリデン基、ビ
ニル基,アリル基などの炭素数2〜20のアルケニル基
等を挙げることができる。但し、R1,R2,R9,R10はア
ルキリデン基を除く。なお、R3 〜R8,R11〜R12のい
ずれかがアルキリデン基の場合、それが結合している炭
素原子は他の置換基を有さない。
【0016】また、ハロゲン原子を含む置換基として具
体的には、例えば、弗素,塩素,臭素,沃素などのハロ
ゲン基、クロロメチル基,ブロモメチル基,クロロエチ
ル基,トリフルオロメチル基などの炭素数1〜20のハ
ロゲン置換アルキル基等を挙げることができる。
【0017】次に、酸素原子を含む置換基として具体的
には、例えば、メトキシ基,エトキシ基,プロポキシ
基,フェノキシ基などの炭素数1〜20のアルコキシ
基、メトキシカルボニル基,エトキシカルボニル基など
の炭素数1〜20のアルコキシカルボニル基等を挙げる
ことができる。
【0018】さらに、窒素原子を含む置換基として具体
的には例えば、ジメチルアミノ基,ジエチルアミノ基な
どの炭素数1〜20のアルキルアミノ基もしくはシアノ
基などを挙げることができる。
【0019】前記一般式〔I〕で表わされる繰り返し単
位(I)を有するノルボルネン系重合体の具体例として
は、例えば、ポリノルボルネン,ポリ(5−メチルノル
ボルネン),ポリ(5−エチルノルボルネン),ポリ(5−
プロピルノルボルネン),ポリ(5, 6−ジメチルノルボ
ルネン),ポリ(1−メチルノルボルネン),ポリ(7−メ
チルノルボルネン),ポリ(5, 5, 6−トリメチルノル
ボルネン),ポリ(5−フェニルノルボルネン),ポリ(5
−ベンジルノルボルネン),ポリ(5−エチリデンノルボ
ルネン),ポリ(5−ビニルノルボルネン),ポリ(1,
4, 5, 8−ジメタノ−1, 2, 3, 4, 4a, 5,
8, 8a−オクタヒドロナフタレン),ポリ(2−メチル
−1, 4, 5, 8−ジメタノ−1, 2, 3, 4, 4a,
5, 8, 8a−オクタヒドロナフタレン),ポリ(2−エ
チル−1, 4, 5, 8−ジメタノ−1, 2, 3, 4, 4
a, 5, 8, 8a−オクタヒドロナフタレン),ポリ
(2, 3−ジメチル−1, 4, 5, 8−ジメタノ−1,
2, 3, 4, 4a, 5, 8, 8a−オクタヒドロナフタ
レン),ポリ(2−ヘキシル−1, 4, 5, 8−ジメタノ
−1, 2, 3, 4, 4a, 5, 8, 8a−オクタヒドロ
ナフタレン),ポリ(2−エチリデン−1, 4, 5, 8−
ジメタノ−1, 2, 3, 4, 4a, 5, 8, 8a−オク
タヒドロナフタレン),ポリ(2−フルオロ−1, 4,
5, 8−ジメタノ−1,2, 3, 4, 4a, 5, 8,8a
−オクタヒドロナフタレン),ポリ(1,5−ジメチル−
1, 4, 5, 8−ジメタノ−1, 2, 3, 4, 4a,
5, 8, 8a−オクタヒドロナフタレン),ポリ(2−シ
クロヘキシル−1, 4, 5, 8−ジメタノ−1, 2,
3, 4, 4a, 5, 8, 8a−オクタヒドロナフタレ
ン),ポリ(2,3−ジクロロ−1, 4, 5, 8−ジメタ
ノ−1, 2, 3, 4, 4a, 5, 8, 8a−オクタヒド
ロナフタレン),ポリ(2−イソブチル−1, 4, 5, 8
−ジメタノ−1, 2, 3, 4, 4a, 5, 8, 8a−オ
クタヒドロナフタレン),ポリ(1, 2−ジヒドロジシク
ロペンタジエン),ポリ(5−クロロノルボルネン),ポリ
(5, 5−ジクロロノルボルネン),ポリ(5−フルオロ
ノルボルネン),ポリ(5,5, 6−トリフルオロ−6−
トリフルオロメチルノルボルネン),ポリ(5−クロロメ
チルノルボルネン),ポリ(5−メトキシノルボルネン),
ポリ(5,6−ジカルボキシルノルボルネンアンハイド
レート),ポリ(5−ジメチルアミノノルボルネン),
ポリ(5−シアノノルボルネン)などを挙げることがで
きる。
【0020】ここで本発明で(A)成分として用いる前
記一般式〔I〕で表わされるノルボルネン系重合体は、
主としてビニレン型構造、即ちノルボルネン系モノマー
の二重結合を通して重合した構造を有するものであり、
その構造選択性は核磁気共鳴法で定量される。具体的に
は、1H-NMRによる開環重合型構造に含まれる−CH=CH−
単位の水素シグナルの全シグナルに対する割合で定量さ
れる。
【0021】なお、ビニレン型構造は、前記一般式
〔I〕で表わされる構造であり、また開環型構造は、次
の一般式〔III 〕
【0022】
【化6】
【0023】〔式〔III 〕中、R1 〜R12およびnは、
前記一般式〔I〕におけるR1 〜R12およびnと同じで
ある。〕で表わされる構造である。
【0024】本発明にいうノルボルネン系重合体は、ノ
ルボルネン系モノマーに由来する構造単位において、上
記の1H-NMR法により定量された開環型構造単位が50m
ol%以下、好ましくは20mol%以下であるものを
意味する。
【0025】本発明で(A)成分として用いる前記一般
式〔I〕で表わされるノルボルネン系重合体は、ゲルパ
ーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で求めた
重量平均分子量(Mw)が、104 以上、好ましくは2
×104 〜107 のものである。
【0026】なお、GPCによるMwの測定は、公知の
方法で行なえばよい。例えば以下の如くして行なう。 (1)分子量既知の標準ポリスチレン(東ソー社製)を
使用して、分子量とそのGPCカウントを測定し、分子
量と溶出量の較正曲線を作成する。 (2)試料を7mg/10mlになるように、1, 2,
4−トリクロロベンゼン溶媒に加える。 (3)この混合液を160℃に加温し、120分間攪拌
し、溶解する。 (4)GPC測定により前記(1)によりポリスチレン
換算の重量平均分子量を算出する。
【0027】ここでGPC測定条件は次の通りである。 (イ)装置:Waters 社製,ALC/GPC-150C (ロ)カラム: 東ソー社製 TSK HM +GMH6×2 (ハ)注入量 :400μl (ニ)温 度 :135℃ (ホ)流 速 :1.0ml/min
【0028】なお、本発明の実施例,比較例における重
合体の重量平均分子量(数平均分子量も)は、この方法
で測定した。以上の如きノルボルネン系重合体は、例え
ば特願平2−325854号に記載された方法により、
効率よく製造することができる。この方法の概略を述べ
ると、前記一般式〔I〕で表わされる繰り返し単位
(I)を有するノルボルネン系重合体に対応するノルボ
ルネン系モノマー(例えば、前記一般式〔I〕で表わさ
れる繰り返し単位(I)を有するノルボルネン系重合体
がポリノルボルネンであれば、ノルボルネンとなる)
を、周期律表第 IV B,VB,VIB,VII Bまたは VII
I 族に属する遷移金属を含む遷移金属化合物成分と、ア
ルミノキサン成分とを主成分とする触媒を用いて重合す
ればよい。
【0029】一方、本発明では(B)成分として、熱可
塑性樹脂を用いる。ここで熱可塑性樹脂としては、例え
ば、少なくとも一般式CH2 =CHR(式中、Rは、H
または炭素数1〜20のアルキル基である。)で表わさ
れるα−オレフィンを1成分とする重合体が挙げられ
る。α−オレフィン系重合体として具体的には例えば、
ポリエチレン(高密度ポリエチレン,低密度ポリエチレ
ン,直鎖状低密度ポリエチレンなど)、エチレン・1−
ブテン共重合体、エチレン・4−メチル−1−ペンテン
共重合体、エチレン・1−ヘキセン共重合体、エチレン
・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体
及びその金属塩、ポリプロピレン、プロピレン・エチレ
ン共重合体、プロピレン・1−ブテン共重合体、ポリ1
−ブテン、1−ブテン・エチレン共重合体、1−ブテン
・プロピレン共重合体、1−ブテン・4−メチル−1−
ペンテン共重合体、ポリ4−メチル−1−ペンテン、ポ
リ3−メチル−1−ブテン等が挙げられる。さらに、エ
チレン・ノルボルネン共重合体、エチレン・プロピレン
・ノルボルネン共重合体等を用いることもできる。以上
の如きノルボルネン系共重合体は、例えば特願平3−3
5050号に開示された方法によって製造することがで
きる。
【0030】これらα−オレフィン系重合体としては通
常、135℃デカリン中で測定した極限粘度〔η〕が
0.01〜20dl/g程度のものが用いられる。な
お、本発明の(B)成分としては、上記の如きα−オレ
フィン系重合体を2種類以上組み合わせて用いてもよ
い。
【0031】本発明の(B)成分としては、上記の如き
α−オレフィン系重合体の他に、ポリ塩化ビニル樹脂,
ポリスチレン,アクリロニトリル−ブタジエン−スチレ
ン樹脂(ABS樹脂),ポリメタクリル酸,ポリアクリ
ル酸エチル,ポリ塩化ビニリデン,ポリカーボネート,
ポリアミド,ポリアセタール,ポリフェニレンオキサン
ド,ポリブチレンテレフタレート,ポリエチレンテレフ
タレート,ポリフェニレンサルファイド,ポリスルホ
ン,ポリアリレート等を用いることができ、さらに、こ
れらを2種類以上組み合わせて用いてもよい。
【0032】本発明のノルボルネン系重合体組成物は、
前記(A)成分と、(B)成分とからなるものである。
本発明のノルボルネン系重合体組成物において前記
(A)成分は、組成物全体の1〜99重量%、好ましく
は10〜80重量%の範囲で含有されていることが必要
である。ここで前記(A)成分の含有割合が1重量%未
満であると、組成物の耐熱性が充分でなく、一方、99
重量%を超えると熱溶融しなくなり、溶融成形できなく
なるため、いずれも好ましくない。この組成比は、組成
物から得られる成形品の要求特性,用途等に応じて適宜
決定される。
【0033】次に、本発明は、前記一般式〔I〕で表さ
れる繰り返し単位(I)及び前記一般式〔II〕で表され
る繰り返し単位(II) からなる共重合体であって、前記
繰り返し単位(II)が、全体の0.01〜0.40(モ
ル比)であり、かつ、135℃のデカリン中で測定した
極限粘度〔η〕が0.01〜20dl/gの範囲にある
ことを特徴とするノルボルネン系共重合体(C)と、熱
可塑性樹脂(B)とからなるノルボルネン系共重合体組
成物を提供するものである。
【0034】本発明で用いる(C)成分は、上記のよう
に、前記一般式〔I〕で表される繰り返し単位(I)
と、前記一般式〔II〕で表される繰り返し単位(II) と
からなる共重合体である。
【0035】ここで一般式〔I〕で表される繰り返し単
位(I)は、前記(A)成分中で説明した通りである。
一方、前記一般式〔II〕で表される繰り返し単位(II)
について述べると、一般式〔II〕中のR13は前記のよう
に水素原子または炭素数1〜20の炭化水素基を示して
おり、炭化水素基として具体的には、前記〔I〕式中で
炭素数1〜20の炭化水素基として挙げられたものが挙
げられ、これと同一のものを用いてもよいし、或いは異
なったものを用いてもよい。
【0036】このような前記一般式〔II〕で表される繰
り返し単位(II) の具体例としては、例えばエチレン,
プロピレン,1−ブテン,1−ヘキセン等の繰り返し単
位を挙げることができる。
【0037】本発明において(C)成分として用いるノ
ルボルネン系共重合体は、前記繰り返し単位(II) が、
全体の0.01〜0.40(モル比)、好ましくは0.
05〜0.35(モル比)である必要がある。ここで前
記繰り返し単位(II) が、モル比で全体の0.40を超
えると、つまり前記一般式〔I〕で表される繰り返し単
位(I)、すなわちノルボルネン含量がモル比で全体の
0.60未満であると、耐熱性,強度,剛性などが低く
なってしまう。
【0038】また、このノルボルネン系共重合体は、各
構造単位がランダムに配列し、実質上線状の共重合体で
ある。なお、このノルボルネン系共重合体が実質上線状
であることは、この共重合体が135℃のデカリン中に
完全に溶解することによって確認される。本発明のノル
ボルネン系共重合体は、135℃のデカリン中で測定し
た極限粘度〔η〕が、0.01〜20dl/gの範囲、
好ましくは0.05〜10dl/gの範囲にあるもので
ある。さらに、本発明のノルボルネン系共重合体は、ガ
ラス転移温度が、通常170〜370℃のものである。
【0039】このようなノルボルネン系共重合体は、例
えば特願平3−35050号に開示された方法によって
効率よく製造することができる。その概略を述べると、
(X)周期律表の第IV族から選ばれる遷移金属(チタニ
ウム,ジルコニウム又はハフニウム)を含有する遷移金
属化合物と(Y)カチオンと複数の基が金属に結合した
アニオンとからなる配位錯化合物とを主成分とする触
媒、或いは前記(X)成分と(Y)成分と、さらに
(Z)成分としての有機アルミニウム化合物(例えば、
トリアルキルアルミニウム,ジアルキルアルミニウムハ
ライドなどや、アルミノキサンなど)とを主成分とする
触媒を用い、前記一般式〔I〕で表される繰り返し単位
(I)を構成するノルボルネン系モノマー(例えば、ノ
ルボルネンや5−メチルノルボルネンなど)と、前記一
般式〔II〕で表される繰り返し単位(II) を構成するモ
ノマー(例えば、エチレン,プロピレンなど)とを、共
重合することにより、目的とするノルボルネン系共重合
体を製造することができる。
【0040】また、熱可塑性樹脂(B)としては、前記
したものと同じものである。本発明のノルボルネン系共
重合体組成物は、上記の如きノルボルネン系共重合体
(C)と、熱可塑性樹脂(B)とからなるものであっ
て、前記(C)成分は、組成物全体の1〜99重量%、
好ましくは10〜80重量%の範囲で含有されているこ
とが必要である。ここで前記(C)成分の含有割合が1
重量%未満であると、組成物の耐熱性が充分でなく、一
方、99重量%を超えると成形性が低下するため、いず
れも好ましくない。この組成比は、組成物から得られる
成形品の要求特性,用途等に応じて適宜決定される。
【0041】本発明のノルボルネン系重合体組成物、或
いはノルボルネン系共重合体組成物は、前記(A)成分
或いは(C)成分と、(B)成分の他に、衝撃強度等を
向上させるために、ゴム成分を配合することもできる。
さらに本発明のノルボルネン系重合体組成物、或いはノ
ルボルネン系共重合体組成物においては、必要に応じ
て、成形性,安定性,機械的強度等の各種の物性向上の
ために、通常、樹脂組成物に配合される各種の添加剤を
適宜割合で配合することができる。このような添加剤と
して具体的には、例えば、熱安定剤,耐候安定剤等の安
定剤、帯電防止剤、スリップ剤、アンチブロッキング
剤、防曇剤、滑剤、顔料、天然油、合成油、ワックス等
を挙げることができ、さらに無機・有機充填剤の他、架
橋剤等を配合することもできる。
【0042】より具体的には、安定剤としては、例え
ば、ステアリン酸亜鉛,ステアリン酸カルシウム,ステ
アリン酸バリウム,12−ヒドロキシステアリン酸カル
シウム等の脂肪酸金属塩系安定剤をはじめ、グリセリン
モノステアレート、グリセリンジステアレート、グリセ
リンモノラウレート、ペンタエリスリトールモノステア
レート、ペンタエリスリトールジステアレート、ペンタ
エリスリトールトリステアレート等の多価アルコール脂
肪酸エステル系安定剤、テトラキス〔メチレン−3
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート〕メタン、β−(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸アルキルエ
ステル、2,2’−オキサミドビス〔エチル−3(3,
5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピ
オネート等のフェノール系安定剤などを挙げることがで
き、これらを単独で、或いは2種類以上を組み合わせて
用いることができる。
【0043】また、帯電防止剤としては、ノニオン系界
面活性剤をはじめ、アニオン系界面活性剤、カチオン系
界面活性剤、両性系界面活性剤などの界面活性剤を用い
ることができる。
【0044】次に、無機・有機充填剤としては、例え
ば、シリカ、マイカ、タルク、クレー、珪藻土、軽石
粉、軽石バルーン、ベントナイト、グラファイト、カー
ボンブラック、炭酸カルシウム、酸化チタン、アルミ
ナ、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、酸化マグネシ
ウム、水酸化マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム、
硫酸カルシウム、亜硫酸カルシウム、チタン酸カリウ
ム、アスベスト、ガラス繊維、ガラスフレーク、ガラス
ビーズ、珪酸カルシウム、モンモリロナイト、ボロン繊
維、ポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維、ポリアミ
ド等を挙げることができる。
【0045】さらに、架橋剤としては、各種過酸化物を
はじめ、ジビニルベンゼン、アクリル酸ビニル、トリア
リールイソシアネート等を用いることができる。
【0046】このような本発明のノルボルネン系重合体
組成物或いはノルボルネン系共重合体組成物は、前記
(A)成分或いは(C)成分と、(B)成分とが均一に
混合されていればよく、種々の方法により製造すること
ができる。例えば、前記(A)成分(ノルボルネン系重
合体)或いは(C)成分(ノルボルネン系共重合体)
は、熱溶融しなかったり、溶融温度が非常に高いため、
溶融成形や溶融混練は比較的困難であるが、有機溶媒に
対する溶解性に優れているため、前記(A)成分或いは
(C)成分と(B)成分とを、有機溶媒に溶解した状態
で混合した後、溶媒を除去することにより、熱成形可能
な本発明のノルボルネン系重合体組成物或いはノルボル
ネン系共重合体組成物を効率よく製造することができ
る。
【0047】ここで有機溶媒としては、前記(A)成分
或いは(C)成分と、(B)成分とが溶解する限り、特
に制限はないが、例えばベンゼン,トルエン,キシレ
ン,p−キシレン,テトラリン等の芳香族炭化水素、シ
クロヘキサン,デカリン等の脂肪族炭化水素、クロロホ
ルム,塩化メチレンのようなハロゲン化炭化水素などを
用いることが好ましい。これら有機溶媒としては、2種
以上の混合溶媒であってもよい。
【0048】この方法においては、前記(A)成分(ノ
ルボルネン系重合体)或いは(C)成分(ノルボルネン
系共重合体)〔以下、これらをノルボルネン系(共)重
合体と略記することがある。〕と、(B)成分(熱可塑
性樹脂)とを有機溶媒に溶解した状態で混合する。混合
する方法としては、(1)ノルボルネン系(共)重合体
と、熱可塑性樹脂とを、それぞれ予め有機溶媒に溶解し
てから混合する方法、(2)ノルボルネン系(共)重合
体と、熱可塑性樹脂とを同時に溶解する方法、(3)ノ
ルボルネン系(共)重合体をトルエン等の有機溶媒中で
重合し、得られた均一溶液に、熱可塑性樹脂の溶液を混
合する方法、(4)ノルボルネン系(共)重合体を重合
して得られた溶液中で熱可塑性樹脂を重合し、両者を混
合する方法、(5)ノルボルネン系(共)重合体を溶解
した溶液中で熱可塑性樹脂を重合し、両者を混合する方
法、(6)熱可塑性樹脂を重合して得られた溶液に、ノ
ルボルネン系(共)重合体を溶解した溶液を混合する方
法、(7)熱可塑性樹脂を重合して得られた溶液中でノ
ルボルネン系(共)重合体を重合し、両者を混合する方
法、(8)熱可塑性樹脂を溶解した溶液中でノルボルネ
ン系(共)重合体を重合し、両者を混合する方法等が挙
げられるが、特に前記(3)若しくは(7)の方法が製
造プロセスの簡略化の点より好ましい。
【0049】なお、ここでいう熱可塑性樹脂とは、特に
制限はなく、前記のポリオレフィン系樹脂や、その他の
樹脂を用いることができる。なかでも共重合体を含むポ
リオレフィン系樹脂が好ましい。
【0050】本発明の方法においては、上記の如く、前
記(A)成分或いは(C)成分と、(B)成分(熱可塑
性樹脂)とを有機溶媒に溶解した状態で混合した後、溶
媒を除去する。ここで溶媒を除去する方法としては、特
に制限はなく、例えばメタノール等の大量の貧溶媒中で
組成物を析出させた後、固体部分を分離乾燥する方法
や、薄膜乾燥機を用いて溶媒を除去する方法などが挙げ
られるが、その他、公知の方法を用いて行なってもよ
い。
【0051】このようにして、本発明のノルボルネン系
重合体組成物を製造することができる。叙上の如くして
得られた本発明のノルボルネン系重合体組成物は、熱可
塑性樹脂の配合により、熱成形性を賦与されており、射
出成形,押出成形,圧縮成形,真空成形等の熱成形手段
或いはキャスティングなどにより、シート,フィルム等
をはじめとする各種成形品とすることが可能である。
【0052】
【実施例】次に、本発明を実施例により詳しく説明す
る。
【0053】実施例1 (1)ノルボルネンの重合 窒素雰囲気下、内容積 500mlのガラス製反応器に、ト
ルエン 30mlと、メチルアルミノキサン(ベンゼンの
凝固点降下法により測定した重量平均分子量が840)
をアルミニウム原子で 3.0ミリモル加え、次いで、これ
にニッケルビスアセチルアセトナート 15 マイクロモル
を加えた。さらに、これに2−ノルボルネンを70重量%
含有するトルエン溶液77ml(2−ノルボルネン 0.5
0 モル)を加え、50℃で1時間重合を行なった。なお、
この重合体のGPCによって測定した重量平均分子量は
252万であり、分子量分布( 重量平均分子量/数平均分
子量)は2.33であった。
【0054】(2)組成物の製造 トルエン 100mlに、高密度ポリエチレン( 出光石油化
学株式会社製, 640 UF, 極限粘度〔η〕が3.13dl/g
) 8.0gを、攪拌しつつ 105℃で加熱溶解し、均一な溶
液を調製した。この溶液を上記(1)で調製したポリノ
ルボルネンの均一な溶液に加え、105℃で 10 分間攪拌
混合した後、塩酸酸性メタノール2リットルに投入し
た。析出物を洗浄,乾燥し、組成物 26.6 gを得た。組
成物中のポリノルボルネンの含量は 70 重量%であっ
た。この組成物を 300℃で圧縮成形し、厚さ 0.1mmの
プレスシートを得た。このシートより試験片を切出し、
機械的強度, 熱的性質及び光学的性質を測定した。ただ
し、軟化温度(TMA)はセイコー電子社製,TMA−
100を用いて、単位面積あたり3g/mm2 の荷重を
かけ、10℃/min.で昇温していき、シートが破断した
温度とした。また、全光線透過率およびヘイズは、スガ
試験機社製の直読コンピューターHGM−2DPにより
測定した。これらの結果を第1表に示す。
【0055】実施例2〜4 実施例1(2)において、高密度ポリエチレンの配合割
合を第1表に示す如く変更したこと以外は、実施例1
(2)と同様にして行なった。結果を第1表に示す。
【0056】実施例5 実施例1(2)において、高密度ポリエチレンの代わり
に、直鎖状低密度ポリエチレン(出光石油化学株式会社
製, 0168N , 極限粘度〔η〕 1.96 dl/g)を用いた
こと以外は、実施例1(2)と同様にして行なった。結
果を第1表に示す。
【0057】比較例1 実施例1(1)と同様にしてノルボルネンの重合を行な
い、得られた溶液を塩酸酸性メタノール1リットルに投
入した。析出物を洗浄,乾燥し、ポリノルボルネン 18.
6 gを得た。この重合体は 400℃まで加熱しても溶融せ
ず、プレスシートは作成できなかった。
【0058】参考例1 比較例1で得られたポリノルボルネンを、溶媒として
1,2,4−トリクロロベンゼンを用いてキャストフィルム
を作成した。結果を第1表に示す。
【0059】実施例6 300 mlのフラスコに、比較例1で得られたポリノルボ
ルネン 2.8gと、高密度ポリエチレン 1.2gを入れ、ト
ルエン 100mlを加え、105 ℃で攪拌し、加熱溶解した
後、メタノール1リットルに投入した。析出物を洗浄,
乾燥し、組成物4.0gを得た。組成物中のポリノルボル
ネンの含量は、70重量%であった。この組成物を 300
℃で圧縮成形し、厚さ 0.1mmのプレスシートを得た。
このシートより、試験片を切出し、機械的強度, 熱的性
質および光学的性質を測定した。これらの結果を第1表
に示す。
【0060】実施例7 実施例6において、トルエンの代わりに、キシレン 100
mlを用いたこと以外は、実施例6と同様にして行なっ
た。結果を第1表に示す。
【0061】実施例8 実施例6において、トルエンの代わりに、1,2,4-トリク
ロロベンゼンを用いたこと以外は、実施例6と同様にし
て行なった。結果を第1表に示す。
【0062】実施例9 実施例6において、トルエンの代わりに、デカリンを用
いたこと以外は、実施例6と同様にして行なった。結果
を第1表に示す。
【0063】実施例10 実施例6において、ポリノルボルネンと高密度ポリエチ
レンの溶解したトルエン溶液から、ロータリーエバポレ
ーターを用いてトルエンを溜去し、組成物を得た。以下
は実施例6と同様にしてプレスシートを作成し、物性を
測定した。結果を第1表に示す。
【0064】比較例2 高密度ポリエチレン( 出光石油化学株式会社製, 640 U
F, 極限粘度〔η〕3.13dl/g)のプレスシートを作
成し、物性を測定した。結果を第1表に示す。
【0065】実施例11 実施例6において、高密度ポリエチレンの代わりに、低
密度ポリエチレン(東ソー株式会社製, ペトロセン219
,極限粘度〔η〕1.13dl/g)を用いたこと以
外は、実施例6と同様にして行なった。結果を第1表に
示す。
【0066】実施例12 実施例6において、高密度ポリエチレンの代わりに、ア
イソタクチックポリプロピレン( 出光石油化学株式会社
製, F200ST,極限粘度〔η〕2.38dl/g)を用い
たこと以外は、実施例6と同様にして行なった。結果を
第1表に示す。
【0067】比較例3 低密度ポリエチレン(東ソー株式会社製, ペトロセン21
9 ,極限粘度〔η〕1.13dl/g)のプレスシート
を作成し、物性を測定した。結果を第1表に示す。
【0068】比較例4 アイソタクチックポリプロピレン( 出光石油化学株式会
社製, F200ST,極限粘度〔η〕2.38dl/g)のプ
レスシートを作成し、物性を測定した。結果を第1表に
示す。
【0069】実施例13 (1)エチレン−ノルボルネン共重合体の調製 窒素置換した 500ml容のガラス製オートクレーブに、
トルエン 200mlと、トリイソブチルアルミニウム 1.0
ミリモルを加え、次いで、これにジメチルシリレンビス
(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド1
0マイクロモル及びテトラ(ペンタフルオロフェニル)
硼酸トリエチルアンモニウム10マイクロモルを加え
た。続いて、これに2−ノルボルネンを70 重量%含有
するトルエン溶液 3.3ml(2−ノルボルネン 22 ミリ
モル) を加え、50℃に昇温した後、エチレンガスを40
リットル/時間(l/hr)で流通させ、常圧で1時間
重合を行なった。重合は、均一な溶液状態で進行した。
反応終了後、反応溶液を1リットルの塩酸酸性メタノー
ルに投入し、ポリマーを析出させ、次いで触媒成分を分
解除去し、洗浄乾燥することにより、共重合体 1.47 g
を得た。この共重合体の400メガヘルツ(MHz)13
C−NMRより測定したエチレン含量は32モル%(ノ
ルボルネン含量は68モル%)であり、135℃のデカ
リン中で測定した極限粘度〔η〕は0.30dl/gであっ
た。また、DSCにより測定したガラス転移温度(T
g)は211℃であった。
【0070】(2)組成物の製造 実施例6において、高密度ポリエチレンの代わりに、上
記(1)で得られたエチレン−ノルボルネン共重合体を
用いたこと以外は、実施例6と同様にして行なった。結
果を第1表に示す。
【0071】比較例5 実施例13(1)で得られたエチレン−ノルボルネン共
重合体のプレスシートを作成し、物性を測定した。結果
を第1表に示す。
【0072】実施例14 実施例13(1)と同様にしてエチレンとノルボルネン
の共重合を行ない、得られた均一溶液に、メチルアルミ
ノキサン(ベンゼンの凝固点降下法により測定した重量
平均分子量840)をアルミニウム原子で 5.0ミリモル
加え、次いで、これにニッケルビスアセチルアセトナー
ト 25 マイクロモルを加え、さらに2−ノルボルネン 2
0 ml( 132ミリモル)を追加し、50℃で30分間、第
2段目のホモ重合を行なった。得られた溶液を塩酸酸性
メタノール1リットルに投入した。析出物を洗浄乾燥
し、組成物 4.90 gを得た。共重合体の含量は30重量
%であった。この組成物のプレスシートを作成し、物性
を測定した。結果を第1表に示す。
【0073】実施例15 (1)ノルボルネンの重合 窒素雰囲気下、内容積 500mlのガラス製反応器に、ト
ルエン 200mlと、メチルアルミノキサン(ベンゼンの
凝固点降下法により測定した重量平均分子量が840)
をアルミニウム原子で 2.0ミリモル加え、次いで、これ
にニッケルビスアセチルアセトナート 10 マイクロモル
を加えた。さらに、これに2−ノルボルネンを70重量%
含有するトルエン溶液 30 ml(2−ノルボルネン 0.2
0 モル)を加え、50℃で4 時間重合を行なった。得られ
た溶液を、塩酸酸性メタノール1リットルに投入した。
析出物を洗浄, 乾燥し、ポリノルボルネン14.0gを得
た。なお、この重合体のGPCによって測定した重量平
均分子量は 37.3 万であり、分子量分布( 重量平均分子
量/数平均分子量)は 1.94 であった。
【0074】(2)組成物の製造 実施例6において、ポリノルボルネンとして、上記
(1)で得られた重合体を0.8g用い、かつ、高密度ポ
リエチレンの代わりにポリスチレン(出光石油化学株式
会社製,HF10,極限粘度〔η〕0.52dl/g) を3.
2g用いたこと以外は、実施例6と同様にして行なっ
た。結果を第1表に示す。
【0075】実施例16 実施例15の(2)において、ポリノルボルネンの使用
量を 1.2gとし、かつ、ポリスチレンの使用量を 2.8g
としたこと以外は、実施例15の(2)と同様にして行
なった。結果を第1表に示す。
【0076】比較例6 ポリスチレン(出光石油化学株式会社製,HF10,極
限粘度〔η〕0.52dl/g )のブレスシートを作成し、
物性を測定した。結果を第1表に示す。
【0077】実施例17 実施例6において、ポリノルボルネンの代わりに、実施
例13の(1)と同様にして得られたエチレン・ノルボ
ルネン共重合体 2.8gを用いたこと以外は、実施例6と
同様にして行った。結果を第1表に示す。
【0078】実施例18 実施例17において、高密度ポリエチレンの代わりに低
密度ポリエチレン(東ソー株式会社製, ペトロセン219
,極限粘度〔η〕1.13dl/g)を用いたこと以
外は、実施例17と同様にして行なった。結果を第1表
に示す。
【0079】
【表1】
【0080】
【表2】
【0081】*1:高密度ポリエチレン( 出光石油化学
株式会社製, 640 UF, 極限粘度〔η〕は 3.13 dl/
g) *2:直鎖状低密度ポリエチレン(出光石油化学株式会
社製, 0168N , 極限粘度〔η〕は 1.96 dl/g) *3:低密度ポリエチレン(東ソー株式会社製, ペトロ
セン219 ,極限粘度〔η〕は1.13dl/g) *4:アイソタクチックポリプロピレン( 出光石油化学
株式会社製, F200ST,極限粘度〔η〕は2.38dl/
g) *5:エチレン−ノルボルネン共重合体(極限粘度
〔η〕は 0.30 dl/g ) *6:ポリスチレン(出光石油化学株式会社製, HF10,
極限粘度〔η〕は 0.52dl/g )
【0082】
【発明の効果】本発明のノルボルネン系重合体組成物及
びノルボルネン系共重合体組成物は、力学的性質,耐熱
性,透明性等に優れるとともに、熱成形性を有してい
る。したがって、通常の成形機を用いて成形することが
できるため、シートやフィルム、さらには自動車部品や
電気機器の素材等をはじめとして、各種成形用素材とし
て広く利用することができる。また、本発明の方法によ
れば、上記の如き優れた性質を有するノルボルネン系重
合体組成物やノルボルネン系共重合体組成物を、効率よ
く製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C08L 23:02 45:00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式〔I〕 【化1】 〔式中、R1 〜R12は水素原子,炭素数1〜20の炭化
    水素基、またはハロゲン原子,酸素原子あるいは窒素原
    子を含む置換基を示し、R5 とR7 が結合し環を形成し
    ていてもよい。また、R1 〜R12は、それぞれが互いに
    同一でも異なるものであってもよい。さらにnは0以上
    の整数を示す。〕で表わされる繰り返し単位(I)を主
    として有する重合体であって、かつ、ゲルパーミエーシ
    ョンクロマトグラフィーにより測定した重量平均分子量
    が104 以上であるノルボルネン系重合体(A)及び熱
    可塑性樹脂(B)からなるノルボルネン系重合体組成
    物。
  2. 【請求項2】 ノルボルネン系重合体(A)を1〜99
    重量%の割合で含有する請求項1記載のノルボルネン系
    重合体組成物。
  3. 【請求項3】 一般式〔I〕 【化2】 〔式中、R1 〜R12は水素原子,炭素数1〜20の炭化
    水素基、またはハロゲン原子,酸素原子あるいは窒素原
    子を含む置換基を示し、R5 とR7 が結合し環を形成し
    ていてもよい。また、R1 〜R12は、それぞれが互いに
    同一でも異なるものであってもよい。さらにnは0以上
    の整数を示す。〕で表される繰り返し単位(I)及び一
    般式〔II〕 【化3】 〔式中、R13は水素原子または炭素数1〜20の炭化水
    素基を示す。〕で表される繰り返し単位(II) からなる
    共重合体であって、前記繰り返し単位(II)が、全体の
    0.01〜0.40(モル比)であり、かつ、135℃
    のデカリン中で測定した極限粘度〔η〕が0.01〜2
    0dl/gの範囲にあることを特徴とするノルボルネン
    系共重合体(C)及び熱可塑性樹脂(B)からなるノル
    ボルネン系共重合体組成物。
  4. 【請求項4】 ノルボルネン系共重合体(C)を1〜9
    9重量%の割合で含有する請求項3記載のノルボルネン
    系共重合体組成物。
  5. 【請求項5】 ノルボルネン系重合体(A)及び熱可塑
    性樹脂(B)を有機溶媒に溶解した状態で混合した後、
    溶媒を除去することを特徴とする請求項1記載のノルボ
    ルネン系重合体組成物の製造方法。
  6. 【請求項6】 ノルボルネン系共重合体(C)及び熱可
    塑性樹脂(B)を有機溶媒に溶解した状態で混合した
    後、溶媒を除去することを特徴とする請求項3記載のノ
    ルボルネン系共重合体組成物の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のノルボルネン系重合体組
    成物或いは請求項3記載のノルボルネン系共重合体組成
    物からなるシート又はフィルム。
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