JPH0573287U - 自動車用燃料噴射装置のための電動ポンプ - Google Patents
自動車用燃料噴射装置のための電動ポンプInfo
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- JPH0573287U JPH0573287U JP9723491U JP9723491U JPH0573287U JP H0573287 U JPH0573287 U JP H0573287U JP 9723491 U JP9723491 U JP 9723491U JP 9723491 U JP9723491 U JP 9723491U JP H0573287 U JPH0573287 U JP H0573287U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 燃料噴射装置用の燃料ポンプをカスケードポ
ンプ式で実現する。 【構成】 インペラ径Dを25〜55mm、フィンの溝a
を1.2〜2.5mm、フィンの厚さbを0.7mm以下
に、流路高さdを2.8〜4.5mmに、d/eを0.5
〜2とする。 【効果】 上記寸法設定のカスケードポンプによると、
高吐出圧、小流量状態におけるポンプ効率をそれほど低
下させない。
ンプ式で実現する。 【構成】 インペラ径Dを25〜55mm、フィンの溝a
を1.2〜2.5mm、フィンの厚さbを0.7mm以下
に、流路高さdを2.8〜4.5mmに、d/eを0.5
〜2とする。 【効果】 上記寸法設定のカスケードポンプによると、
高吐出圧、小流量状態におけるポンプ効率をそれほど低
下させない。
Description
【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】 この考案は、モータで駆動する電動ポンプに関し、さらに詳しくはカスケード ポンプ(ウェスコポンプともいう)からなるポンプ部を備えた液体搬送用の電動 ポンプに関する。 【従来の技術】 従来、カスケードボンプは高揚程少流量用の揚水ポンプとして知られており、 一般にはインペラ径が100mmで揚程が30〜50m、流量が100リットル/ min のものが用いられている。このようなカスケードポンプは自動車用の電動燃 料ポンプとして用いられる場合は小型となるため、その特性上専ら低圧用で小型 かつ安価な電動燃料ポンプとして使用されている。しかしながら、例えば燃料噴 射装置用の電動燃料ポンプでは高圧(締切圧4kg/cm2 以上)を必要とするため 、カスケードポンプは使用不可能とされ、容積型のポンプ(ベーンポンプ,ロー ラポンプ)のみが使用されているのが実情である。ところがこのような容積型の ポンプは高価かつ構造が複雑であるという欠点があり、このため安価で小型なカ スケードポンプを用いた高圧型の電動燃料ポンプの開発が要望されていた。この ための努力は従来続けられてはいたが有効な構成は見い出されず、その実現はほ とんど不可能とされていた。 以上に鑑み、本考案の目的は、カスケードポンプを高圧用のポンプとして使用 した安価かつ小型の電動ポンプの提供にある。 【実施例】 次に本考案を図示した実施例に基づいて説明する。 図1に示した電動ポンプにおいて、1は円筒状のケース、2はケース1の上端 にかしめつけられたカバーで、このカバー2は燃料吐出口3が設けられ、かつ内 面には樹脂製のプレート4が固定されている。5はケース1の下端部に設けられ たポンプ部で、カスケードポンプを構成しており、そのアウト側プレート6はケ ース1の下端にかしめつけられている。7はアーマチュアで、その軸7aの上端 部は、カバー2に軸受ホルダ8を介して支持された軸受9によって支承され、下 端部はアウト側プレート6に軸受ホルダ10を介して支持された軸受11によっ て支承されている。12は図示しない外部配線端子をナット13,13を介して 固定する端子棒で、カバー2とプレート4とを貫通して設けられ、プレート4に 係止されるカラー12aを備えており、上記ナット13,13により樹脂製の座 板14を介して固定される。ここで、端子棒12とカバー2との間には樹脂製の ブッシュ15とゴム製の密閉リング16とが装着されている。またプレート4に はコミュテータ17を介してアーマチュア7に通電するブラシ18が設けられて いる。 次にポンプ部5の構成をさらに詳しく説明する。 19は流入口20を備えたイン側プレートで、アウト側プレート6に対し複数 本のスクリュ21(図は1本のみを示す。)により、スペーサ22を介在させた 状態で固定されており、アウト側プレート6には流出口23が設けられている。 これらイン側プレート19とスペーサ22とアウト側プレート6とはポンプケー シングを構成して内部にポンプ室を形成し、イン側プレート19の上端面および アウト側プレート6の下端面はポンプ室の側壁Wa1,Wa2を各々なし、スペ ーサ22の内周面はポンプ室の周壁Wbをなしている。24はポンプ室内におい て、イン側プレート19に固定された軸25に軸受26を介して支持されたイン ペラで、その外周部に設けられたフィン27〜27の周囲には、イン側プレート 19とアウト側プレート6とを以下に述べる仕切部を除き、溝加工することによ って形成された流体通路28が配設されている。29はアーマチュア7の軸7a の下端に固設されたジョイントで、インペラ24に形成された溝24a,24a に嵌入するつめ部29a,29aを備えている。 次にポンプ室内の各部材の寸法構成を図3〜図5に従って説明する。 図3および図4において、インペラ24の外径Dは25mm以上55mm以下に設 定されており、各フィン27の溝27aの幅aは1.2mm以上2.5mm以下に、 そして各フィン27aの厚さbは0.7mm以下に設定されている。また、スペー サ22にはイン側プレート19の流入口20に対応するほぼ半円形の切欠溝22 aと、アウト側プレート6の流出口23に対応する同様な切欠溝22bが設けら れている。これらの切欠溝22aと切欠溝22bとの円周方向近い側の角度範囲 L1における液体通路28aでの周壁Wbとフィン27〜27の先端との間の隙 間cは0.1mm以下に設定されており、ポンプ室に関する入口部と出口部とを仕 切る仕切り部が形成されている。一方、円周方向遠い側の角度範囲L2における 流体通路28bの断面積Sは5mm2 以上15mm2 以下に設定されている。また図 2に示すように、この角度範囲L2における流体通路28bの断面に関する高さ dは2.8mm以上4.5mm以下に設定されており、この高さdに対する流体通路 28bの相対する通路側壁Wc1,Wc2とこれらの各々に対面するフィン27 の溝27aの底端27bとの間の間隔eの比、すなわちd/eは0.5以上2以 下に設定されている。さらにインペラ24とポンプ室の側壁Wa1,Wa2との 間の隙間f1,f2はその和すなわちf1+f2が、0.07mm以下となるよう に設定されている。 以上のような設定寸法をまとめれば次のようになる。 (1) D=25〜55mm,a=1.2〜2.5mm,bは0.7mm以下 (2) cは0.1mm以下 (3) S=5〜15mm2 (4) d=2.8〜4.5mm,d/e=0.5〜2 (5) f1+f2は0.07mm以下 このような設定寸法は、考案者による多大な実験結果として得られたものであ り、ポンプ部5を高圧(締切圧で4Kg/cm2 以上),少流量(2リットル/min 程度)かつ小型のカスケードポンプとして成立させるのに必要不可欠な設定寸法 であることが判明している。 【考案の効果】 以上のような電動ポンプにおいて、端子棒12を介してアーマチュア7に通電 すると、このアーマチュア7の回転はジョイント27を介してインペラ23に伝 達される。このインペラ23の回転により、燃料は流入口20を経てポンプケー シング内に汲み上げられ、流出口28を経てケース1内に流入した後、アーマチ ュア7の側部を通って燃料吐出口3から高圧,少流量で吐出され、さらに図示し ない機関へ搬送される。このような電動ポンプの締切圧P(Kg/cm2 )−吐出流 量Q(リットル/h)特性は、ポンプ部5においてD=35mm,a=1.7mm, b=0.3mm,c=0.05mm,S=8mm2 ,d=3.7mm,d/e=1.8, f1+f2=0.02mmとした場合、図6のごとくなり、最大締切圧として6Kg /cm2 が得られる。ただし、ここでアーマチュア7の回転数は4400rpmに 設定されている。 以上のようにこの考案は、インペラの外径Dを25mm以上55mm以下に、各フ ィン間の溝の幅aを1.2mm以上2.5mm以下に、各フィンの厚さbを0.7mm 以下に、仕切部における流体通路でのポンプ室周壁とフィンの先端との間の隙間 cを0.1mm以下に、仕切部以外の流体通路の断面積Sを5mm2 以上15mm2 以 下に、その断面高さdを2.8mm以上4.5mm以下に、この高さdに対する流体 通路の軸方向に相対する各通路側壁とそれに対面するフィンのの溝の底端との間 の間隔eの比、すなわちd/eを0.5以上2以下に、インペラとこのインペラ の軸方向両側に相対して位置する各側壁との間の隙間f1,f2の和すなわちf 1+f2を0.07mm以下に各々設定したことによって、ポンプ部を高圧かつ少 流量の液体の汲み上げを行ないうるカスケードポンプとすることができるので、 高価かつ構造が複雑な容積型のポンプを用いることなく、安価かつ小型の高圧用 電動ポンプを提供しうる利点を有する。 【提出日】平成3年10月30日 【手続補正1】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】全文 【補正方法】変更 【補正内容】 【考案の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】 この考案は、モータにより駆動される電動ポンプに関し、さらに詳しくはカス ケードポンプ(ウェスコポンプともいう)からなるポンプ部を備え、自動車用燃 料噴射装置に加圧された燃料を供給する 電動ポンプに関する。 【0002】 【従来の技術】 車両用の電動燃料ポンプとして、周縁に多数のフィンを形成したインペラを回 転させて昇圧するポンプ、すなわちカスケードポンプあるいはウェスコポンプと称されるポンプを利用する技術が知られており、実公昭52−55555号公報 や特公昭46−26443号公報等に紹介されている。 【0003】 【考案が解決しようとする課題】 ところが前記公報に記載されているカスケード式燃料ポンプはいずれも吐出圧 が低く、キャブレタに燃料を送るためには使用可能であっても、燃料噴射装置に 加圧された燃料を送り出すためには用いることができない。燃料噴射装置では少 なくとも2Kg/cm2以上に加圧された燃料が必要であるのに、前記公報のポ ンプ、例えば特公昭46−26443号公報に記載のポンプでは、締切圧ですら 0.525Kg/cm2としかならない。 【0004】 カスケード式ポンプにおいて、吐出圧を高めるためにはインペラの回転数を上 昇させればよい。しかしながらモータの特性上インペラ回転数をむやみに上昇さ せることはできず、常用されるモータを用いるかぎりインペラ回転数を上昇させ ることによって必要な圧力を確保することは実際上難しい。またインペラの径を 増大させることによっても吐出圧を上昇させることができる。しかしながら車両 用の部品である以上、ポンプ寸法にはおのずと制約があり、むやみにインペラ径 を大きくすることはできない。またインペラ径を大きくすると流量も増えてしま う。しかるに車両の燃料噴射装置の場合、必要な燃料は最大でも100〜300 リットル/hr程度であり、これ以上の流量が生じることは好ましくない。不必 要に燃料を送り出してもエンジンで消費されない分は再度燃料タンクに戻されて しまう。このためシステム全体の効率は低下し、また消費されない燃料が加熱さ れてベーパロックを生じさせ易くなってしまう。 【0005】 量を制限すると、必要な圧力を確保し、しかも不必要な流量を生じさせないで 済むことができる。しかしながら日本機械学会論文集「か流ポンプ特性の研究」 (下坂 実・山崎慎三著,第25巻第157号)に分析されているように、従来 の「か流ポンプ」ないしは「カスケードポンプ」でこの方式を採用すると、ポン プ効率が著しく低下することが知られている(例えば945頁第3図参照。このポンプで燃料噴射装置に適したものにするとポンプ効率が3%程度になってしま う)。 【0006】 このような事情により、本出願の時点において、燃料噴射装置のための燃料ポ ンプをカスケード式ポンプで実現する試みは成功していない。従来のカスケード 式電動燃料ポンプは吐出圧が低くてもよい用途、すなわちキャブレタに燃料を送 るために用いられているにすぎない。 【0007】現状において、燃料噴射装置のための燃料ポンプには容積型のポンプ(ベーンポ ンプやローラポンプ)が用いられている。ところがこのような容積型のポンプは 高価で構造が複雑であるという欠点がある。このため安価で小型なカスケードポ ンプを用いた高圧型の電動燃料ポンプの開発が要望されていた。このための努力 は従来から続けられてはいたが、前述した技術的諸問題が存在し、有効な解決策 が見出されず、その実現はほとんど不可能とされていた。 以上に鑑み、本考案の目的は、小型のカスケードポンプでありながら、自動車 用燃料噴射装置に求められる高い圧力にまで燃料を昇圧することのできる電動ポ ンプを提供しようとするものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】 上記目的のために、本考案では、モータにより駆動されるカスケードポンプを 構成するポンプ部を備え、自動車用燃料噴射装置に加圧された燃料を供給する電 動ポンプであって、前記ポンプ部のインペラの軸方向両端面である表裏それぞれ に、表側と裏側ならびに周方向に互いに離隔した複数のフィンを形成し、しかも 該インペラの外径Dを25mm以上55mm以下に、このインペラに設けられた 前記各フィン間の溝の幅aを1.2mm以上2.5mm以下に、前記各フィンの 厚さbを0.7mm以下に、前記フィンの周囲に形成された流体通路のうち、ポ ンプ室に関する入口部と出口部とを仕切る仕切部における流体通路でのポンプ室 周壁と前記フィンの先端との間の隙間cを0.1mm以下に、前記仕切部以外の 流体通路の断面積Sを5mm2以上15mm2以下に、この流体通路の断面に関する高さdを2.8mm以上4.5mm以下に、この高さdに対する該流体通路 の軸方向に相対する各通路側壁とそれに対面する前記フィン間の溝の底端との間 の間隔eの比d/eを0.5以上2以下に、前記インペラとこのインペラの軸方 向両側に相対して位置する各側壁との間の隙間f1,f2の和f1+f2を0. 07mm以下に各々設定することにより締切圧4Kg/cm2以上となることを 特徴とする自動車用燃料噴射装置のための電動ポンプを創出した。 【0009】 【作用】 インペラ径Dが25〜55mm(これは車両用の部品として許される範囲であ る)の場合、インペラの軸方向のクリアランス計(f1+f2)を0.07mm 以下、入口・出口間の仕切部における周壁とインペラ先端間のクリアランス(c )を0.1mm以下という厳密なクリアランス対策を施すことにより、流路断面 積を5〜15mm2というインペラ径に比して狭小なものとしてもポンプ効率が あまり低下せず、しかも充分な昇圧性能と過分な流量が抑制される(流路断面積 をインペラ径に比して狭小なものとすると、昇圧特性が改善され、過分な流量は 抑制されるものの、クリアランスから漏れる燃料によってポンプ効率は著しく低 下する。しかしこの考案では、クリアランスをそれぞれ0.07mmや0.1m mという微小ではあるが、なお生産管理不能ではない値にすることにより、効率 の極端な低下を防止し得ることに立脚しているのである。)。 【0010】 また流路断面積を5〜15mm2程度としても、その流路断面形状が所定範囲 のものでないと上述の作用が得られない。本考案では、流路断面の高さd(図4 参照)を2.8mm以上4.5mm以下にし、しかも高さdと、フィン間の溝と 流路側壁間の距離e(図4参照)の比d/eを0.5以上2以下としていること により、フィンの回転運動が良好に燃料の渦エネルギーに変換されるようにして いる。さらにフィン間の溝の幅を1.2〜2.5mmに、フィンの厚さを0.7 mm以下とすることで昇圧特性が一層改善される。 これらの要因によって、本考案に係わる寸法設定により、はじめて昇圧特性に 優れ、過分な流量を抑制でき、しかも実際的なポンプ効率を確保することのできる、すなわち自動車用燃料噴射装置に用いることのできるカスケード式電動燃料 ポンプが実現されたのである。 【0011】 【実施例】 次に本孝案を図示した実施例に基づいて説明する。 図1に示した電動ポンプにおいて、1は円筒状のケース、2はケース1の上端 にかしめつけられたカバーで、このカバー2には燃料吐出口3が設けられ、かつ 内面には樹脂製のプレート4が固定されている。5はケース1の下端部に設けら れたポンプ部で、カスケードポンプを構成しておりそのアウト側プレート6はケ ース1の下端にかしめつけられている。7はアーマチュアで、その軸7aの上端 部は、カバー2に軸受ホルダ8を介して支持された軸受9によって支承され、下 端部はアウト側プレート6に軸受ホルダ10を介して支持された軸受11によっ て支承されている。12は図示しない外部配線端子をナット13,13を介して 固定する端子棒で、カバー2とプレート4とを貫通して設けられ、プレート4に 係止されるカラー12aを備えており、上記ナット13,13により樹脂製の座 板14を介して固定される。ここで、端子棒12とカバー2との間には樹脂製の ブッシュ15とゴム製の密閉リング16とが装着されている。またプレート4に はコミュテータ17を介してアーマチュア7に通電するブラシ18が設けられて いる。 【0012】 次にポンプ部5の構成をさらに詳しく説明する。 19は流入口20を備えたイン側プレートで、アウト側プレート6に対し複数 本のスクリュ21(図は1本のみを示す。)により、スペーサ22を介在させた 状態で固定されており、アウト側プレート6には流出口23が設けられている。 これらイン側プレート19とスペーサ22とアウト側プレート6とはポンプケー シングを構成して内部にポンプ室を形成し、イン側プレート19の上端面および アウト側プレート6の下端面はポンプ室の側壁Wa1,Wa2を各々なし、スペ ーサ22の内周面はポンプ室の周壁Wbをなしている。24はポンプ室内におい て、イン側プレート19に固定された軸25に軸受26を介して支持されたイン ペラで、その外周部に設けられたフィン27〜27の周囲には、イン側プレート 19とアウト側プレート6とを以下に述べる仕切部を除き、溝加工することによ って形成された流体通路28が配設されている。29はアーマチュア7の軸7a の下端に固設されたジョイントで、インペラ24に形成された溝24a,24a に嵌入するつめ部29a,29aを備えている。 【0013】 次にポンプ室内の各部材の寸法構成を図2〜図4に従って説明する。 図2および図3において、インペラ24の外径Dは25mm以上55mm以下 に設定されており、各フィン27間の溝27aの幅aは1.2mm以上2.5m m以下に、そして各フィン27aの厚さbは0.7mm以下に設定されている。 また、スペーサ22にはイン側プレート19の流入口20に対応するほぼ半円形 の切欠溝22aと、アウト側プレート6の流入口23に対応する同様な切欠溝2 2bが設けられている。これらの切欠溝22aと切欠溝22bとの円周方向近い 側の角度範囲L1における液体通路28aでの周壁Wbとフィン27〜27の先 端との間の隙間cは0.1mm以下に設定されており、ポンプ室に関する入口部 と出口部とを仕切る仕切部が形成されている。一方、円周方向遠い側の角度範囲 L2における流体通路28bの断面積Sは5mm2以上15mm2以下に設定さ れている。また図4に示すように、この角度範囲L2における流体通路28bの 断面に関する高さdは2.8mm以上4.5mm以下に設定されており、この高 さdに対する流体通路28bの相対する通路側壁Wc1,Wc2とこれらの各々 に対面するフィン27間の溝27aの底端27bとの間の間隔eの比、すなわち d/eは0.5以上2以下に設定されている。なおインペラ24は図2と図4か ら明らかなように、軸方向両端面である表側と裏側ならびに周方向に互いに離隔 した複数のフィンが形成されている、いわゆる閉羽根のものが用いられている。 さらにインペラ24 とポンプ室の側壁Wa1,Wa2との間の隙間f1,f2は その和すなわちf1+f2が、0.07mm以下となるように設定されている。 【0014】 以上のような電動ポンプにおいて、端子棒12を介してアーマチュア7に通電 すると、このアーマチュア7の回転はジョイント27を介してインペラ24に伝達される。このインぺラ24の回転により、燃料は流入口20を経てポンプケー シング内に汲上げられ、流出口23を経てケース1内に流入した後、アーマチュ ア7の側部を通って燃料吐出口3から高圧、小流量で図示しない燃料噴射装置へ 吐出される。 【0015】 以上のような設定寸法をまとめれば次のようになる。 (1)D=25〜55mm,a=1.2〜2.5mm,bは0.7mm以下 (2)cは0.1mm以下 (3)S=5〜15mm2 (4)d=2.8〜4.5mm,d/e=0.5〜2 (5)f1+f2は0.07mm以下 このような設定寸法は、考案者による多大な実験結果として得られたものであ る。 【0016】 例えば図6は、インペラの直径Dを31.8mmに、仕切部以外の流路周壁と フィン先端間の半径方向の距離を0.7mmにし、吐出口3にプレッシャレギュ レータを取付けて吐出圧を2Kg/cm2に調整した状態でインペラを4400 rpmで回転させたときの流路断面積Sとポンプ効率の実測値を示している。こ こで丸印は流路の高さdが2.8mm以上で4.5mm以下の場合を示し、バツ 印は流路高さdが上記範囲外の場合を示している。実測値からも明らかなように 、流路面積を5〜15mm2の範囲とし、しかも流路高さdを2.8〜4.5m mとすると、経済的に許容され実用上使用可能となる11%以上のポンプ効率が 得られる。これに反しその一方の条件でも外れると、必要な効率がおおむね得ら れない。 【0017】 図7は前記条件中仕切部以外の流路周壁とフィン先端間の半径方向の距離を0 .4mmにした場合のものであり、この場合にも流路断面積Sを5〜15mm2 の範囲とし、しかも流路高さdを2.8〜4.5mmとしたときに良好なポンプ 効率が得られることが確認される。 【0018】 図8は流路高さdとポンプ効率の実測値を示すものであり、丸印は流路断面積 が5〜15mm2の範囲にあるもの、バツ印は流路断面積がそれ以外の場合を示 している。図8からも明らかに流路高さdが2.8〜4.5mmでしかも流路断 面積Sが5〜15mm2のときに、良好なポンプ効率が得られることを示してい る。 【0019】 このような流路断面積Sと流路高さdは無関係に選択できるものでなく、高さ dに対するフィン間の溝の底端と軸方向の側壁の距離eの比、すなわちd/eが 0.5〜2の範囲をとるときに安定して良好なポンプ特性が得られる。しかもこ のd/eの値とポンプ効率は相関性が高く、d/eがポンプ特性を定める良好な 指標であることが確認される。 【0020】 図5は、D=35mm,a=1.7mm,b=0.3mm,c=0.05mm ,S=8mm2,d=3.7mm,d/e=1.8,f1+f2=0.02mm とした場合の締切圧P(Kg/cm2)−吐出流量Q(リットル/h)特性を示 すものであり、最大締切圧として6Kg/cm2が得られる。ただし、ここでア ーマチュア7の回転数は4400rpmに設定されている。 【0021】 【考案の効果】 以上のようにこの考案は、インペラの外径Dを25mm以上55mm以下に、 各フィン間の溝の幅aを1.2mm以上2.5mm以下に、前記各フィンの厚さ bを0.7mm以下に、仕切部における流体通路でのポンプ室周壁とフィンの先 端との間の隙間cを0.1mm以下に、仕切部以外の流体通路の断面積Sを5m m2以上15mm2以下に、その断面高さdを2.8mm以上4.5mm以下に 、この高さdに対する流体通路の軸方向に相対する各通路側壁とそれに対向する フィン間の溝の底端との間の間隔eの比、すなわちd/eを0.5以上2以下に 、インペラとこのインペラの軸方向両側に相対して位置する各側壁との間の隙間 f1,f2の和すなわちf1+f2を0.07mm以下に各々設定したことによ って、ポンプ効率を極端に低下させることなく、高吐出圧・小流量状態で用いる ことのできる燃料ポンプを実現し、これによって自動車の燃料噴射装置用の燃料 ポンプをカスケードポンプ方式で実現可能としたのである。 【0022】 これにより燃料噴射装置用の燃料ポンプを安価で単純な構造のポンプとできる 。またカスケードポンプの特性として脈動の少い燃料圧を得ることができ、振動 、騒音等の問題を有利に解決することを可能とする。
【図1】電動ポンプの縦断面図
【図2】図1のII−II線に沿う断面図
【図3】図2のIII −III 線に沿う断面の部分図
【図4】図3のA部拡大図
【図5】本実施例の電動ポンプにおいて、ポンプ部の寸
法構成を選択的に定めた場合における締切圧P(Kg/cm
2 )−吐出流量Q(リットル/h)特性線図
法構成を選択的に定めた場合における締切圧P(Kg/cm
2 )−吐出流量Q(リットル/h)特性線図
5 ポンプ部 7 アーマチュア 19 イン側プレート 20 流入口 22 スペーサ 22a,22b 切欠溝 23 流出口 24 インペラ 27 フィン 27a 溝 27b 底端 28,28a,28b 流体通路 Wa1, Wa2 側壁 Wb 周壁 Wc1, Wc2 通路側壁
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【手続補正書】
【提出日】平成3年10月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 自動車用燃料噴射装置のため
の電動ポンプ
の電動ポンプ
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】電動ポンプの縦断面図
【図2】図1のII−II線に沿う断面図
【図3】図2のIII−III線に沿う断面の部分図
【図4】図3のA部拡大図
【図5】本実施例の電動ポンプにおいて、ポンプ部の寸
法構成を選択的に定めた場合における締切圧P(Kg/
cm2)−吐出流量Q(リットル/h)特性線図
法構成を選択的に定めた場合における締切圧P(Kg/
cm2)−吐出流量Q(リットル/h)特性線図
【図6】流路断面積とポンプ効率の実測値
【図7】流路断面積とポンプ効率の実測値
【図8】流路高さとポンプ効率の実測値
【符号の説明】 5 ポンプ部 7 アーマチュア 19 イン側プレート 20 流入口 22 スペーサ 22a,22b 切欠溝 23 流出口 24 インペラ 27 フィン 27a 溝 27b 底端 28,28a,28b 流体通路 Wa1,Wa2 側壁 Wb 周壁 Wc1,Wc2 通路側壁
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】追加
【補正内容】
【図6】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】追加
【補正内容】
【図7】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】追加
【補正内容】
【図8】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 今村 兼雄 愛知県大府市共和町一丁目1番地の1 愛 三工業株式会社内 (72)考案者 加藤 清 愛知県大府市共和町一丁目1番地の1 愛 三工業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 モータにより駆動されるカスケードポン
プを構成するポンプ部を備えた電動ポンプであって、前
記ポンプ部のインペラの外径Dを25mm以上55mm以下
に、このインペラに設けられた前記各フィン間の溝の幅
aを1.2mm以上2.5mm以下に、該各フィンの厚さb
を0.7mm以下に、前記フィンの周囲に形成された流体
通路のうち、ポンプ室に関する入口部と出口部とを仕切
る仕切部における流体通路でのポンプ室周壁と前記フィ
ンの先端との間の隙間cを0.1mm以下に、前記仕切部
以外の流体通路の断面積Sを5mm2 以上15mm2 以下
に、この流体通路の断面に関する高さdを2.8mm以上
4.5mm以下に、この高さdに対する該流体通路の軸方
向に相対する各通路側壁とそれに対面する前記フィンの
溝の底端との間の間隔eの比、すなわちd/eを0.5
以上2以下に、前記インペラとこのインペラの軸方向両
側に相対して位置する各側壁との間の隙間f1,f2の
和すなわちf1+f2を0.07mm以下に各々設定して
なるを特徴とする電動ポンプ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9723491U JPH0573287U (ja) | 1991-10-29 | 1991-10-29 | 自動車用燃料噴射装置のための電動ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9723491U JPH0573287U (ja) | 1991-10-29 | 1991-10-29 | 自動車用燃料噴射装置のための電動ポンプ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0573287U true JPH0573287U (ja) | 1993-10-08 |
Family
ID=14186934
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9723491U Pending JPH0573287U (ja) | 1991-10-29 | 1991-10-29 | 自動車用燃料噴射装置のための電動ポンプ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0573287U (ja) |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH032720U (ja) * | 1989-05-29 | 1991-01-11 |
-
1991
- 1991-10-29 JP JP9723491U patent/JPH0573287U/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH032720U (ja) * | 1989-05-29 | 1991-01-11 |
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