JPH0573395B2 - - Google Patents
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- JPH0573395B2 JPH0573395B2 JP59255917A JP25591784A JPH0573395B2 JP H0573395 B2 JPH0573395 B2 JP H0573395B2 JP 59255917 A JP59255917 A JP 59255917A JP 25591784 A JP25591784 A JP 25591784A JP H0573395 B2 JPH0573395 B2 JP H0573395B2
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- hydroxyphenoxy
- propionic acid
- propionate
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- optically active
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- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は、酵素を利用する光学活性2−(4−
ヒドロキシフエノキシ)プロピオン酸の製造法に
関する。 2−(4−ヒドロキシフエノキシ)プロピオン
酸のアルキルエステル化により得られる2−(4
−ヒドロキシフエノキシ)プロピオン酸アルキル
は、特開昭56−16475号公報(または英国特許公
開公報GB2042539B)、特開昭54−22371号公報、
特開昭53−40767号公報等に開示されている優れ
た除草剤の中間体として有用な化合物である。 さらに重要なことは、2−(4−ヒドロキシフ
エノキシ)プロピオン酸アルキルを中間体とする
これらの除草剤はその構造中に不斉炭素原子を有
するので2種類の光学活性体が存在することであ
り、その1種の(+)体が強力な除草活性を有す
ることが知られている(例えば、特開昭56−
55372号公報参照)。従つて、強力な除草活性を有
する光学活性体のみを使用して除草剤とすれば必
要とする投与薬量がラセミ体のほぼ半量となり、
環境保護、省資源のみならず除草剤製造、除草剤
散布のコストが低減できる等有意義である。 〔従来の技術〕 光学活性2−(4−ヒドロキシフエノキシ)プ
ロピオン酸製造の従来技術としては、特開昭59−
95237号公報に記載の方法(以下、従来法Aとい
う)、すなわち、光学活性2−ハロプロピオン酸
とハイドロキノンとを水性アルカリ性溶液中で縮
合させる方法がある。また、光学活性2−(4−
ヒドロキシフエノキシ)プロピオン酸のエステル
類を製造する従来技術としては、西独特許公開公
報G.O.DE3150233に記載の方法(以下、従来法B
という)、すなわち、光学活性2−ハロプロピオ
ン酸エステルとハイドロキノンとをDMSO溶媒、
水酸化カルシウム共存下に縮合させる方法があ
る。 〔発明が解決しようとする問題点〕 従来法Aに関する上記特許には、光学活性な2
−(4−ヒドロキシフエノキシ)プロピオン酸の
製造法および物性の具体的記述がほとんどないた
め、結果については不明である。 従来法Bでは、例えば、光学活性な2−クロル
プロピオン酸n−ブチルのような高価な光学活性
資材を使用するにもかかわらず、反応中におこる
部分的なラセミ化を回避することが困難なので光
学純度の高い2−(4−ヒドロキシフエノキシ)
プロピオン酸アルキルエステルを得ることができ
ない(G.O.DE3150233の実施例3には光学活性2
−(4−ヒドロキシフエノキシ)プロピオン酸n
−ブチルの製造例があり、〔α〕25 D+11.8°という旋
光度の記載があるが、本発明者が製造した光学活
性2−(4−ヒドロキシフエノキシ)プロピオン
酸−ブチルの値、〔α〕25 D+57.6°(neat)と比較し
て、明らかにラセミ化をおこしていることがわか
る。 さらに、従来法A、Bに共通する問題点とし
て、ハイドロキノンの2個の水酸基が両方ともに
アルキル化された化合物が多量副生するために収
率が低くなり、高価な光学活性資材を必要以上に
使用しなければならない問題点がある。 つまり、これらの問題を解決しないと工業的製
造方法として利用できない。 〔問題点を解決するための手段および発明の態
様〕 本発明者は光学活性2−(4−ヒロドキシフエ
ノキシ)プロピオン酸の工業的製造方法を鋭意研
究した結果、光学純度の高い2−(4−ヒドロキ
シフエノキシ)プロピオン酸を特殊な装置を用い
ることなく簡単に得る方法を確立した。 すなわち、ラセミ体の2−(4−ヒドロキシフ
エノキシ)プロピオン酸低級アルキルを、容易に
入手可能な市販の酵素類存在下、不斉水解させる
ことにより(+)−2−(4−ヒドロキシフエノキ
シ)プロピオン酸を製造する方法である。 酵素としては、哺乳類または鳥類の臓器由来の
酵素、微生物由来の酵素のいずれでも高い立体選
択性を有する。立体選択性および加水分解速度と
もに優れた酵素としては、パンクレアチン(ブタ
膵臓由来)およびカンジダ属に属する微生物由来
のリパーゼの2種を挙げることができ、いずれの
場合も(+)−2−(4−ヒドロキシフエノキシ)
プロピオン酸低級アルキルが(−)−2−(4−ヒ
ドロキシフエノキシ)プロピオン酸低級アルキル
よりも加水分解を受けやすい。従つて、反応生成
物としては(+)−2−(4−ヒドロキシフエノキ
シ)プロピオン酸および(−)−2−(4−ヒドロ
キシフエノキシ)プロピオン酸低級アルキルが得
られる。当然のことながら、加水分解率が小さい
ほどより光学純度の高い(+)−2−(4−ヒドロ
キシフエノキシ)プロピオン酸が得られ、反対に
加水分解率が大きいほどより光学純度の高い
(−)−2−(4−ヒドロキシフエノキシ)プロピ
オン酸低級アルキルが得られるので、目的にあわ
せて使いわければよい。 一方の生成物である(+)−2−(4−ヒドロキ
シフエノキシ)プロピオン酸は光学純度が80%e.
e.以上であれば再結晶を行うのみで光学純度を向
上させることが可能であり(実施例16参照)、さ
らにラセミ化を伴わずに種々のアルキルエステル
に変換することができるので、明細書第3頁第4
行〜第6行の文献に記載の除草剤の光学活性体に
導くことができる(参考例1〜3参照)。 また、他方の(−)−2−(4−ヒドロキシフエ
ノキシ)プロピオン酸低級アルキルは光学純度を
損なうことなく容易に加水分解して(−)−2−
(4−ヒドロキシフエノキシ)プロピオン酸とな
るほか、無水条件下、金属アルコキシドのような
塩基で処理することによつて容易にセラミ化する
ので出発原料の(+)−2−(4−ヒドロキシフエ
ノキシ)プロピオン酸低級アルキルに戻して再利
用することも可能である。 本発明の全体のフローを以下に示す。 (+)−2−(4−ヒドロキシフエノキシ)プロピ
オン酸の取得とその利用法
ヒドロキシフエノキシ)プロピオン酸の製造法に
関する。 2−(4−ヒドロキシフエノキシ)プロピオン
酸のアルキルエステル化により得られる2−(4
−ヒドロキシフエノキシ)プロピオン酸アルキル
は、特開昭56−16475号公報(または英国特許公
開公報GB2042539B)、特開昭54−22371号公報、
特開昭53−40767号公報等に開示されている優れ
た除草剤の中間体として有用な化合物である。 さらに重要なことは、2−(4−ヒドロキシフ
エノキシ)プロピオン酸アルキルを中間体とする
これらの除草剤はその構造中に不斉炭素原子を有
するので2種類の光学活性体が存在することであ
り、その1種の(+)体が強力な除草活性を有す
ることが知られている(例えば、特開昭56−
55372号公報参照)。従つて、強力な除草活性を有
する光学活性体のみを使用して除草剤とすれば必
要とする投与薬量がラセミ体のほぼ半量となり、
環境保護、省資源のみならず除草剤製造、除草剤
散布のコストが低減できる等有意義である。 〔従来の技術〕 光学活性2−(4−ヒドロキシフエノキシ)プ
ロピオン酸製造の従来技術としては、特開昭59−
95237号公報に記載の方法(以下、従来法Aとい
う)、すなわち、光学活性2−ハロプロピオン酸
とハイドロキノンとを水性アルカリ性溶液中で縮
合させる方法がある。また、光学活性2−(4−
ヒドロキシフエノキシ)プロピオン酸のエステル
類を製造する従来技術としては、西独特許公開公
報G.O.DE3150233に記載の方法(以下、従来法B
という)、すなわち、光学活性2−ハロプロピオ
ン酸エステルとハイドロキノンとをDMSO溶媒、
水酸化カルシウム共存下に縮合させる方法があ
る。 〔発明が解決しようとする問題点〕 従来法Aに関する上記特許には、光学活性な2
−(4−ヒドロキシフエノキシ)プロピオン酸の
製造法および物性の具体的記述がほとんどないた
め、結果については不明である。 従来法Bでは、例えば、光学活性な2−クロル
プロピオン酸n−ブチルのような高価な光学活性
資材を使用するにもかかわらず、反応中におこる
部分的なラセミ化を回避することが困難なので光
学純度の高い2−(4−ヒドロキシフエノキシ)
プロピオン酸アルキルエステルを得ることができ
ない(G.O.DE3150233の実施例3には光学活性2
−(4−ヒドロキシフエノキシ)プロピオン酸n
−ブチルの製造例があり、〔α〕25 D+11.8°という旋
光度の記載があるが、本発明者が製造した光学活
性2−(4−ヒドロキシフエノキシ)プロピオン
酸−ブチルの値、〔α〕25 D+57.6°(neat)と比較し
て、明らかにラセミ化をおこしていることがわか
る。 さらに、従来法A、Bに共通する問題点とし
て、ハイドロキノンの2個の水酸基が両方ともに
アルキル化された化合物が多量副生するために収
率が低くなり、高価な光学活性資材を必要以上に
使用しなければならない問題点がある。 つまり、これらの問題を解決しないと工業的製
造方法として利用できない。 〔問題点を解決するための手段および発明の態
様〕 本発明者は光学活性2−(4−ヒロドキシフエ
ノキシ)プロピオン酸の工業的製造方法を鋭意研
究した結果、光学純度の高い2−(4−ヒドロキ
シフエノキシ)プロピオン酸を特殊な装置を用い
ることなく簡単に得る方法を確立した。 すなわち、ラセミ体の2−(4−ヒドロキシフ
エノキシ)プロピオン酸低級アルキルを、容易に
入手可能な市販の酵素類存在下、不斉水解させる
ことにより(+)−2−(4−ヒドロキシフエノキ
シ)プロピオン酸を製造する方法である。 酵素としては、哺乳類または鳥類の臓器由来の
酵素、微生物由来の酵素のいずれでも高い立体選
択性を有する。立体選択性および加水分解速度と
もに優れた酵素としては、パンクレアチン(ブタ
膵臓由来)およびカンジダ属に属する微生物由来
のリパーゼの2種を挙げることができ、いずれの
場合も(+)−2−(4−ヒドロキシフエノキシ)
プロピオン酸低級アルキルが(−)−2−(4−ヒ
ドロキシフエノキシ)プロピオン酸低級アルキル
よりも加水分解を受けやすい。従つて、反応生成
物としては(+)−2−(4−ヒドロキシフエノキ
シ)プロピオン酸および(−)−2−(4−ヒドロ
キシフエノキシ)プロピオン酸低級アルキルが得
られる。当然のことながら、加水分解率が小さい
ほどより光学純度の高い(+)−2−(4−ヒドロ
キシフエノキシ)プロピオン酸が得られ、反対に
加水分解率が大きいほどより光学純度の高い
(−)−2−(4−ヒドロキシフエノキシ)プロピ
オン酸低級アルキルが得られるので、目的にあわ
せて使いわければよい。 一方の生成物である(+)−2−(4−ヒドロキ
シフエノキシ)プロピオン酸は光学純度が80%e.
e.以上であれば再結晶を行うのみで光学純度を向
上させることが可能であり(実施例16参照)、さ
らにラセミ化を伴わずに種々のアルキルエステル
に変換することができるので、明細書第3頁第4
行〜第6行の文献に記載の除草剤の光学活性体に
導くことができる(参考例1〜3参照)。 また、他方の(−)−2−(4−ヒドロキシフエ
ノキシ)プロピオン酸低級アルキルは光学純度を
損なうことなく容易に加水分解して(−)−2−
(4−ヒドロキシフエノキシ)プロピオン酸とな
るほか、無水条件下、金属アルコキシドのような
塩基で処理することによつて容易にセラミ化する
ので出発原料の(+)−2−(4−ヒドロキシフエ
ノキシ)プロピオン酸低級アルキルに戻して再利
用することも可能である。 本発明の全体のフローを以下に示す。 (+)−2−(4−ヒドロキシフエノキシ)プロピ
オン酸の取得とその利用法
本発明の光学分割により光学活性な2−(4−
ヒドロキシフエノキシ)プロピオン酸あるいはそ
の低級アルキルエステルを、高い選択率で光学純
度よくかつ安価に製造することが可能になつた。
この光学活性な(+)−2−(4−ヒドロキシフエ
ノキシ)プロピオン酸のアルキルエステルを使用
することにより、優れた除草剤の有効成分である
2−(4−ヘテロアリールオキシフエノキシ)プ
ロピオン酸アルキルの光学活性な(+)体をラセ
ミ化反応なしに取得することが可能になつた。 〔実施例および参考例〕 以下、実施例および参考例を挙げて本発明をさ
らに詳しく説明するが、本発明はこれらによつて
限定されるものではない。 なお、以下の実施例および参考例において、2
−(4−ヒドロキシフエノキシ)プロピオン酸の
分析はジアゾメタンによりメチル化したあと行つ
た。また光学純度の測定は光学活性カラムを用い
た高速液体クロマトグラフイーにより、以下の条
件で行つた。分析条件 カラム:ダイセルCHIRALCEL OB 溶離液:ヘキサン/イソブロパノール(3/1) 流量:1.0ml/min 検出法:UV280nm 実施例 1 ラセミ体の2−(4−ヒドロキシフエノキシ)
プロピオン酸メチル1.48gをPH7.0の0.2Mリン酸
ナトリウム緩衝液30mlに懸濁し、リパーゼMY
(名糖産業商標)50mgを加えて18〜20℃で5時間
撹拌した(加水分解率22%)。得られた反応混合
物に酢酸エチル30mlを加え振とう後、セライトを
用いて濾過、分液した。水層には再度、酢酸エチ
ル30mlを加えて同じ操作を繰り返した。酢酸エチ
ル層を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥、濾
過、溶媒留去をおこなつて(−)−2−(4−ヒド
ロキシフエノキシ)プロピオン酸メチル1.18gを
得た。 収率80%、光学純度23%e.e. 抽出後の水層には35%塩酸1.25gを加えて酸性
とし、酢酸エチル30mlで2回抽出した。酢酸エチ
ル層を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥、濾
過、溶媒留去することによつて(+)−2−(4−
ヒドロキシフエノキシ)プロピオン酸0.29gを得
た。収率21%光学純度87%e.e. 実施例 2 ラセミ体の2−(4−ヒドロキシフエノキシ)
プロピオン酸エチル3.17gをPH7.0の0.2Mリン酸
ナトリウム緩衝液60mlに懸濁し、パンクレアチン
300mgを加えて35〜40℃で24時間撹拌した。以下
実施例1と同様の後処理によつて(+)−2−(4
−ヒドロキシフエノキシ)プロピオン酸1.05g
(収率38%、光学純度86%e.e.)および(−)−2
−(4−ヒドロキシフエノキシ)プロピオン酸エ
チル1.87g(収率59%、光学純度62%e.e.)を得
た。 実施例 3〜9 酵素の種類が光学分割効率に与える影響を検討
するため、由来の異なる種々の酵素を用いて下記
の条件で反応を行つた。結果を実施例2も含めて
表1に示す。 反応条件 基質:セラミ体2−(4−ヒドロキシフエノキシ)
プロピオン酸エチル1.58g 緩衝液:PH7.0の0.2Mリン酸ナトリウム30ml 酵素:肝臓アセトンパウダー(豚、牛、鶏) リパーゼMY(カンジダ シリンドラセア由来、
名糖産業商標)、リパーゼAP−6(アスペルギ
ルス ニガー由来、天野製薬商標)、リパーゼ
「アマノ」M10(ムコル属由来、天野薬製商標)、
リパーゼ「サイケン」(リゾプス ジヤポニク
ス由来、大阪細菌研修所商標) 酵素量:50mg 反応温度:18〜20℃
ヒドロキシフエノキシ)プロピオン酸あるいはそ
の低級アルキルエステルを、高い選択率で光学純
度よくかつ安価に製造することが可能になつた。
この光学活性な(+)−2−(4−ヒドロキシフエ
ノキシ)プロピオン酸のアルキルエステルを使用
することにより、優れた除草剤の有効成分である
2−(4−ヘテロアリールオキシフエノキシ)プ
ロピオン酸アルキルの光学活性な(+)体をラセ
ミ化反応なしに取得することが可能になつた。 〔実施例および参考例〕 以下、実施例および参考例を挙げて本発明をさ
らに詳しく説明するが、本発明はこれらによつて
限定されるものではない。 なお、以下の実施例および参考例において、2
−(4−ヒドロキシフエノキシ)プロピオン酸の
分析はジアゾメタンによりメチル化したあと行つ
た。また光学純度の測定は光学活性カラムを用い
た高速液体クロマトグラフイーにより、以下の条
件で行つた。分析条件 カラム:ダイセルCHIRALCEL OB 溶離液:ヘキサン/イソブロパノール(3/1) 流量:1.0ml/min 検出法:UV280nm 実施例 1 ラセミ体の2−(4−ヒドロキシフエノキシ)
プロピオン酸メチル1.48gをPH7.0の0.2Mリン酸
ナトリウム緩衝液30mlに懸濁し、リパーゼMY
(名糖産業商標)50mgを加えて18〜20℃で5時間
撹拌した(加水分解率22%)。得られた反応混合
物に酢酸エチル30mlを加え振とう後、セライトを
用いて濾過、分液した。水層には再度、酢酸エチ
ル30mlを加えて同じ操作を繰り返した。酢酸エチ
ル層を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥、濾
過、溶媒留去をおこなつて(−)−2−(4−ヒド
ロキシフエノキシ)プロピオン酸メチル1.18gを
得た。 収率80%、光学純度23%e.e. 抽出後の水層には35%塩酸1.25gを加えて酸性
とし、酢酸エチル30mlで2回抽出した。酢酸エチ
ル層を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥、濾
過、溶媒留去することによつて(+)−2−(4−
ヒドロキシフエノキシ)プロピオン酸0.29gを得
た。収率21%光学純度87%e.e. 実施例 2 ラセミ体の2−(4−ヒドロキシフエノキシ)
プロピオン酸エチル3.17gをPH7.0の0.2Mリン酸
ナトリウム緩衝液60mlに懸濁し、パンクレアチン
300mgを加えて35〜40℃で24時間撹拌した。以下
実施例1と同様の後処理によつて(+)−2−(4
−ヒドロキシフエノキシ)プロピオン酸1.05g
(収率38%、光学純度86%e.e.)および(−)−2
−(4−ヒドロキシフエノキシ)プロピオン酸エ
チル1.87g(収率59%、光学純度62%e.e.)を得
た。 実施例 3〜9 酵素の種類が光学分割効率に与える影響を検討
するため、由来の異なる種々の酵素を用いて下記
の条件で反応を行つた。結果を実施例2も含めて
表1に示す。 反応条件 基質:セラミ体2−(4−ヒドロキシフエノキシ)
プロピオン酸エチル1.58g 緩衝液:PH7.0の0.2Mリン酸ナトリウム30ml 酵素:肝臓アセトンパウダー(豚、牛、鶏) リパーゼMY(カンジダ シリンドラセア由来、
名糖産業商標)、リパーゼAP−6(アスペルギ
ルス ニガー由来、天野製薬商標)、リパーゼ
「アマノ」M10(ムコル属由来、天野薬製商標)、
リパーゼ「サイケン」(リゾプス ジヤポニク
ス由来、大阪細菌研修所商標) 酵素量:50mg 反応温度:18〜20℃
【表】
条件で行つた。
実施例 10〜15 2−(4−ヒドロキシフエノキシ)プロピオン
酸低級アルキルのアルコール部分が光学分割効率
に与える影響を検討するため、パンクレアチン及
びカンジダ属に属する微生物由来のリパーゼを用
い下記の条件で反応を行つた。結果を実施例1、
2も含めて表2および3に示す。 反応条件 基質:2−(4−ヒドロキシフエノキシ)プロピ
オン酸のメチル、エチル、n−プロピル、n−
ブチルのエステルをそれぞれ7.5mmol 緩衝液:PH7.0の0.2Mリン酸ナトリウム30ml 酵素:リパーゼMY(名糖産業商標)50mgまたは
パンクレアチン150mg 反応条件:リパーゼMY……18〜20℃、5時間 パンクレアチン……35〜40℃、24時間
実施例 10〜15 2−(4−ヒドロキシフエノキシ)プロピオン
酸低級アルキルのアルコール部分が光学分割効率
に与える影響を検討するため、パンクレアチン及
びカンジダ属に属する微生物由来のリパーゼを用
い下記の条件で反応を行つた。結果を実施例1、
2も含めて表2および3に示す。 反応条件 基質:2−(4−ヒドロキシフエノキシ)プロピ
オン酸のメチル、エチル、n−プロピル、n−
ブチルのエステルをそれぞれ7.5mmol 緩衝液:PH7.0の0.2Mリン酸ナトリウム30ml 酵素:リパーゼMY(名糖産業商標)50mgまたは
パンクレアチン150mg 反応条件:リパーゼMY……18〜20℃、5時間 パンクレアチン……35〜40℃、24時間
【表】
【表】
実施例 16
再結晶による光学活性2−(4−ヒドロキシフ
エノキシ)プロピオン酸の光学純度の向上を検討
した結果、光学純度が80%e.e.以上であれば精製
が容易に行えることがわかつた。結果を表4に示
す。 再結晶条件 光学純度60%、70%、80%、90%の(+)−2
−(4−ヒドロキシフエノキシ)プロピオン酸2.0
gを水16.0gより再結晶(晶析:20℃、17時間)
した。
エノキシ)プロピオン酸の光学純度の向上を検討
した結果、光学純度が80%e.e.以上であれば精製
が容易に行えることがわかつた。結果を表4に示
す。 再結晶条件 光学純度60%、70%、80%、90%の(+)−2
−(4−ヒドロキシフエノキシ)プロピオン酸2.0
gを水16.0gより再結晶(晶析:20℃、17時間)
した。
【表】
参考例 1
(+)−2−(4−ヒドロキシフエノキシ)プロ
ピオン酸{〔α〕25 D+60.5°(c=1.01、アセトン)
、
光学純度100%e.e.}18.2gをエタノール13.8gと
ベンゼン41.4gの混合液に加え、さらに97%硫酸
0.91gを添加した。その混合物を共沸脱水しなが
ら3時間還流させた後、常圧で溶媒留去した。得
られた淡黄色油状の残渣にベンゼン70mlおよび水
50mlを加えて抽出した。ベンゼン層を3%の炭酸
水素ナトリウム水溶液50.0g、ついで水50mlで洗
浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濾過、溶媒留
去して淡黄色油状残渣21.4gを得た。これを減圧
蒸溜(沸点135〜140℃/1mlHg)によつて精製
して無色油状の(+)−2−(4−ヒドロキシフエ
ノキシ)プロピオン酸エチル20.2gを得た。収率
96%。〔α〕25 D+45.7℃(c=1.14、クロロホル
ム)。シフト試薬を用いたNMR分析による光学
純度は100%e.e.であつた。(シフト試薬としては
Eu(hfc)3を、溶媒としては四塩化炭素−重ベン
ゼン(4:1)を使用した。エチル基のCH3及び
CH2のシグナルの強度比によつて光学純度を決定
した。シフト試薬はサンプル8.2mgに対して7.7mg
を使用した。) 参考例 2 (−)−2−(4−ヒドロキシフエノキシ)プロ
ピオン酸{〔α〕25 D+60.5°(C=1.01、アセトン)
、
光学純度100%e.e.}18.2gとラセミ体2−(4−
ヒドロキシフエノキシ)プロピオン酸5.46gを混
合し、n−ブタノール5.93g、ベンゼン16.6gお
よび95%硫酸0.36gを添加した。その混合物を共
沸脱水しながら4時間撹拌、還流させた後、常圧
で溶媒留去した。得られた油状の残渣にベンゼン
30mlおよび水20mlを加えて抽出した。ベンゼン層
を3%の炭酸水素ナトリウム水溶液20mlついで水
30mlで洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。
一夜放置後、濾過、溶媒留去して(−)−2−(4
−ヒドロキシフエノキシ)プロピオン酸n−ブチ
ルを黄色油状物として9.61g得た。旋光度は、
〔α〕22 D−14.4℃(neat)であり、原料の光学純度
が25%e.e.であつたことから、光学純度100%e.e.
の(−)−2−(4−ヒドロキシフエノキシ)プロ
ピオン酸n−ブチルの旋光度は、〔α〕22 D−57.6℃
(neat)と換算できる。 参考例 3 2,6−ジクロロキノキザリン3.98g、(+)−
2−(4−ヒドロキシフエノキシ)プロピオン酸
エチル{〔α〕25 D+45.7°(c=1.14、クロロホル
ム)、光学純度100%e.e.}4.33g、炭酸カリウム
2.76gアセトニトリル19.9gを混合した。それを
撹拌しながら6時間還流させたのち減圧下に溶媒
留去した。残渣にトルエン100mlおよび水50mlを
加えて抽出した。トルエン層をとり、水50mlで2
回洗浄後溶媒留去して淡黄色油状物(放置すると
固化した。)7.55gを得た。これをエタノール
11.9gより再結晶して(+)−2−〔4−(6−ク
ロル−2−キノキザリルオキシ)フエノキシ〕プ
ロピオン酸エチル6.45gを無色結晶として得た。
収率87%。シフト試薬を用いたNMR分析による
光学純度は100%e.e.であつた。(シフト試薬とし
てはEu(hfc)3を、溶媒としては四塩化炭素−重
ベンゼン(4:1)を使用した。エチル基のCH3
及びCH2のシグナルの強度比によつて光学純度を
決定した。シフト試薬はサンプル8.2mgに対して
10.0mgを使用すると、(+)体のほうがより低磁
場側にシフトした。)
ピオン酸{〔α〕25 D+60.5°(c=1.01、アセトン)
、
光学純度100%e.e.}18.2gをエタノール13.8gと
ベンゼン41.4gの混合液に加え、さらに97%硫酸
0.91gを添加した。その混合物を共沸脱水しなが
ら3時間還流させた後、常圧で溶媒留去した。得
られた淡黄色油状の残渣にベンゼン70mlおよび水
50mlを加えて抽出した。ベンゼン層を3%の炭酸
水素ナトリウム水溶液50.0g、ついで水50mlで洗
浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濾過、溶媒留
去して淡黄色油状残渣21.4gを得た。これを減圧
蒸溜(沸点135〜140℃/1mlHg)によつて精製
して無色油状の(+)−2−(4−ヒドロキシフエ
ノキシ)プロピオン酸エチル20.2gを得た。収率
96%。〔α〕25 D+45.7℃(c=1.14、クロロホル
ム)。シフト試薬を用いたNMR分析による光学
純度は100%e.e.であつた。(シフト試薬としては
Eu(hfc)3を、溶媒としては四塩化炭素−重ベン
ゼン(4:1)を使用した。エチル基のCH3及び
CH2のシグナルの強度比によつて光学純度を決定
した。シフト試薬はサンプル8.2mgに対して7.7mg
を使用した。) 参考例 2 (−)−2−(4−ヒドロキシフエノキシ)プロ
ピオン酸{〔α〕25 D+60.5°(C=1.01、アセトン)
、
光学純度100%e.e.}18.2gとラセミ体2−(4−
ヒドロキシフエノキシ)プロピオン酸5.46gを混
合し、n−ブタノール5.93g、ベンゼン16.6gお
よび95%硫酸0.36gを添加した。その混合物を共
沸脱水しながら4時間撹拌、還流させた後、常圧
で溶媒留去した。得られた油状の残渣にベンゼン
30mlおよび水20mlを加えて抽出した。ベンゼン層
を3%の炭酸水素ナトリウム水溶液20mlついで水
30mlで洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。
一夜放置後、濾過、溶媒留去して(−)−2−(4
−ヒドロキシフエノキシ)プロピオン酸n−ブチ
ルを黄色油状物として9.61g得た。旋光度は、
〔α〕22 D−14.4℃(neat)であり、原料の光学純度
が25%e.e.であつたことから、光学純度100%e.e.
の(−)−2−(4−ヒドロキシフエノキシ)プロ
ピオン酸n−ブチルの旋光度は、〔α〕22 D−57.6℃
(neat)と換算できる。 参考例 3 2,6−ジクロロキノキザリン3.98g、(+)−
2−(4−ヒドロキシフエノキシ)プロピオン酸
エチル{〔α〕25 D+45.7°(c=1.14、クロロホル
ム)、光学純度100%e.e.}4.33g、炭酸カリウム
2.76gアセトニトリル19.9gを混合した。それを
撹拌しながら6時間還流させたのち減圧下に溶媒
留去した。残渣にトルエン100mlおよび水50mlを
加えて抽出した。トルエン層をとり、水50mlで2
回洗浄後溶媒留去して淡黄色油状物(放置すると
固化した。)7.55gを得た。これをエタノール
11.9gより再結晶して(+)−2−〔4−(6−ク
ロル−2−キノキザリルオキシ)フエノキシ〕プ
ロピオン酸エチル6.45gを無色結晶として得た。
収率87%。シフト試薬を用いたNMR分析による
光学純度は100%e.e.であつた。(シフト試薬とし
てはEu(hfc)3を、溶媒としては四塩化炭素−重
ベンゼン(4:1)を使用した。エチル基のCH3
及びCH2のシグナルの強度比によつて光学純度を
決定した。シフト試薬はサンプル8.2mgに対して
10.0mgを使用すると、(+)体のほうがより低磁
場側にシフトした。)
Claims (1)
- 1 (±)−2−(4−ヒドロキシフエノキシ)プ
ロピオン酸低級アルキルを、パンクレアチン(ブ
タ膵臓由来)及び/又はカンジダ属に属する微生
物由来のリパーゼの存在下不斉水解させ、光学純
度80%e.e.以上の(+)−2−(4−ヒドロキシフ
エノキシ)プロピオン酸を得るか、又は(−)−
2−(4−ヒドロキシフエノキシ)プロピオン酸
低級アルキルを得た後、必要に応じて加水分解し
て(−)−2−(4−ヒドロキシフエノキシ)プロ
ピオン酸を得ることを特徴とする2−(4−ヒド
ロキシフエノキシ)プロピオン酸の光学分割法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25591784A JPS61135600A (ja) | 1984-12-04 | 1984-12-04 | 酵素による2―(4―ヒドロキシフェノキシ)プロピオン酸低級アルキルの光学分割法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25591784A JPS61135600A (ja) | 1984-12-04 | 1984-12-04 | 酵素による2―(4―ヒドロキシフェノキシ)プロピオン酸低級アルキルの光学分割法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61135600A JPS61135600A (ja) | 1986-06-23 |
| JPH0573395B2 true JPH0573395B2 (ja) | 1993-10-14 |
Family
ID=17285357
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25591784A Granted JPS61135600A (ja) | 1984-12-04 | 1984-12-04 | 酵素による2―(4―ヒドロキシフェノキシ)プロピオン酸低級アルキルの光学分割法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61135600A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100868619B1 (ko) | 2001-03-07 | 2008-11-13 | 다이이찌 세이야꾸 가부시기가이샤 | 광학활성인 프로폭시아닐린 유도체의 제조방법 |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE2640730C2 (de) * | 1976-09-10 | 1983-08-25 | Hoechst Ag, 6230 Frankfurt | Benzoxazolyloxy- und Benzothiazolyloxy-phenoxy-Verbindungen und diese enthaltende herbizide Mittel |
| TR19824A (tr) * | 1977-07-21 | 1980-01-24 | Ishihara Sangyo Kaisha | Trilorometilpiridoksifenoksipropionik as tuerevleri ve bunlari ihtiva eden herbisidler |
| JPS5616475A (en) * | 1979-07-19 | 1981-02-17 | Nissan Chem Ind Ltd | Quinoxaline derivative and herbicide containing the same as effective component |
| JPS5655372A (en) * | 1979-10-11 | 1981-05-15 | Nissan Chem Ind Ltd | D-(alpha-phenoxy)-propionic acid derivative and herbicide |
-
1984
- 1984-12-04 JP JP25591784A patent/JPS61135600A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61135600A (ja) | 1986-06-23 |
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