JPH0573396B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0573396B2 JPH0573396B2 JP60069769A JP6976985A JPH0573396B2 JP H0573396 B2 JPH0573396 B2 JP H0573396B2 JP 60069769 A JP60069769 A JP 60069769A JP 6976985 A JP6976985 A JP 6976985A JP H0573396 B2 JPH0573396 B2 JP H0573396B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carboxylic acid
- indoline
- optically active
- general formula
- group
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Indole Compounds (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本発明は、一般式〜
【化】
(式中、Rはヒドロキシル基とハロゲン原子で単
独或いは同時に置換されている炭素数1〜10個の
アルキル基又はアルケニル基、未置換又は置換脂
環式炭化水素基、未置換又は置換フエニル基又は
ベンジル基を表わす。)で示される(R,S)−イ
ンドリン−2−カルボン酸エステルを不斉的に
加水分解して、構造式(R)−〜
独或いは同時に置換されている炭素数1〜10個の
アルキル基又はアルケニル基、未置換又は置換脂
環式炭化水素基、未置換又は置換フエニル基又は
ベンジル基を表わす。)で示される(R,S)−イ
ンドリン−2−カルボン酸エステルを不斉的に
加水分解して、構造式(R)−〜
【化】
で表わされる光学活性(R)−インドリン−2−カル
ボン酸を生成させる立体選択的エステラーゼ活性
を有するバチルス(Bacillus)属、又はストレプ
トマイセス(Streptomyces)属に属する微生物、
或いはバチルス(Bacillus)属、アスペルギルス
(Aspergillus)属もしくはストレプトマイセス
(Streptomyces)属に属する微生物又は哺乳動物
臓器由来の酵素を作用させることにより、セラミ
体〜を光学活性なインドリン−2−カルボン酸(R)
−〜と、一般式(S)−〜
ボン酸を生成させる立体選択的エステラーゼ活性
を有するバチルス(Bacillus)属、又はストレプ
トマイセス(Streptomyces)属に属する微生物、
或いはバチルス(Bacillus)属、アスペルギルス
(Aspergillus)属もしくはストレプトマイセス
(Streptomyces)属に属する微生物又は哺乳動物
臓器由来の酵素を作用させることにより、セラミ
体〜を光学活性なインドリン−2−カルボン酸(R)
−〜と、一般式(S)−〜
【化】
(Rは前記と同じ)
で表わされる光学活性インドリン−2−カルボン
酸エステルとに光学分割し、夫々の光学活性体を
分離、採取すること、更に採取した(S)−〜を加水
分解して(R)−〜の対掌体である光学活性インドリ
ン−2−カルボン酸(S)−〜を生成させ、採取する
ことを特徴とする光学分割による光学活性インド
リン−2−カルボン酸の製造方法に関するもので
ある。 本発明は、使用する立体選択的エステラーゼを
選ぶことにより、(R)−インドリン−2−カルボン
酸と(S)−インドリン−2−カルボン酸エステルを
採取することができる。 これら光学活性インドリン−2−カルボン酸類
化合物は種々医薬品の原料となりうる。例えば、
(S)−インドリン−2−カルボン酸は、アンジオテ
ンシン変換酵素の阻害剤として有効な血圧降下
剤である(S)−1−〔(S)−メルカプト−2−オキソ
プロピル〕−インドリン−2−カルボン酸
酸エステルとに光学分割し、夫々の光学活性体を
分離、採取すること、更に採取した(S)−〜を加水
分解して(R)−〜の対掌体である光学活性インドリ
ン−2−カルボン酸(S)−〜を生成させ、採取する
ことを特徴とする光学分割による光学活性インド
リン−2−カルボン酸の製造方法に関するもので
ある。 本発明は、使用する立体選択的エステラーゼを
選ぶことにより、(R)−インドリン−2−カルボン
酸と(S)−インドリン−2−カルボン酸エステルを
採取することができる。 これら光学活性インドリン−2−カルボン酸類
化合物は種々医薬品の原料となりうる。例えば、
(S)−インドリン−2−カルボン酸は、アンジオテ
ンシン変換酵素の阻害剤として有効な血圧降下
剤である(S)−1−〔(S)−メルカプト−2−オキソ
プロピル〕−インドリン−2−カルボン酸
【化】
に利用できる〔文献:ジヤーナル・オブ・メデイ
シナル・ケミストリー(J.Med.Chem.)、26、394
(1983)〕。 (従来の技術) これら光学活性なインドリン−2−カルボン酸
類の製造については、下記に示すような光学分割
剤を用いる方法が知られている。
シナル・ケミストリー(J.Med.Chem.)、26、394
(1983)〕。 (従来の技術) これら光学活性なインドリン−2−カルボン酸
類の製造については、下記に示すような光学分割
剤を用いる方法が知られている。
【化】
(文献:特開昭57−81460号公報)
【化】
〔文献:テトラヘドロン・レターズ
(Tetrahedron Letters)、23、1677(1982)〕
(Tetrahedron Letters)、23、1677(1982)〕
【化】
(但し、母液側から(S)体を抽出)
〔文献:ジヤーナル・オブ・メデイシナル・ケ
ミストリー(J.Med.Chem.)、26、1267(1983)〕 (発明が解決しようとする問題点) これら分割剤を用いた光学分割法は操作が煩雑
であり、大量生産に適した簡便な方法により光学
活性インドリン−2−カルボン酸又は光学活性イ
ンドリン−2−カルボン酸エステルを得る方法の
開発が望まれていた。 (問題点を解決するための手段及び作用) 本発明者らは、インドリン−2−カルボン酸の
カルボン酸部位を種々アルコールを用いてエステ
ル化し、このエステル体に微生物菌体或いは酵素
を作用させて不斉加水分解を行えば光学活性体を
取得できると考え、検討を重ねてきた。その結
果、バチルス(Bacillus)属、アスペルギルス
(Aspergillus)属又はストレプトマイセス
(Streptomyces)属に属する微生物、或いは該微
生物から得られる酵素、又は哺乳動物臓器由来の
酢素を(R,S)−インドリン−2−カルボン酸
エステルに作用させ不斉的に加水分解し、(R)−イ
ンドリン−2−カルボン酸と(S)−インドリン−2
−カルボン酸エステルを生成させた後、有機溶媒
で分離、抽出することにより(R)−インドリン−2
−カルボン酸(R)−〜と(S)−インドリン−2−カル
ボン酸エステル(S)−〜を夫々採取することができ
ること、更に採取した(S)−〜をアルカリ加水分解
又は酵素分解を行つて(S)−〜を生成させ、採取す
ることができることを見い出し、本発明を完成し
た。以下に、本発明を更に詳細に説明する。 本発明の基質として用いられる、一般式
ミストリー(J.Med.Chem.)、26、1267(1983)〕 (発明が解決しようとする問題点) これら分割剤を用いた光学分割法は操作が煩雑
であり、大量生産に適した簡便な方法により光学
活性インドリン−2−カルボン酸又は光学活性イ
ンドリン−2−カルボン酸エステルを得る方法の
開発が望まれていた。 (問題点を解決するための手段及び作用) 本発明者らは、インドリン−2−カルボン酸の
カルボン酸部位を種々アルコールを用いてエステ
ル化し、このエステル体に微生物菌体或いは酵素
を作用させて不斉加水分解を行えば光学活性体を
取得できると考え、検討を重ねてきた。その結
果、バチルス(Bacillus)属、アスペルギルス
(Aspergillus)属又はストレプトマイセス
(Streptomyces)属に属する微生物、或いは該微
生物から得られる酵素、又は哺乳動物臓器由来の
酢素を(R,S)−インドリン−2−カルボン酸
エステルに作用させ不斉的に加水分解し、(R)−イ
ンドリン−2−カルボン酸と(S)−インドリン−2
−カルボン酸エステルを生成させた後、有機溶媒
で分離、抽出することにより(R)−インドリン−2
−カルボン酸(R)−〜と(S)−インドリン−2−カル
ボン酸エステル(S)−〜を夫々採取することができ
ること、更に採取した(S)−〜をアルカリ加水分解
又は酵素分解を行つて(S)−〜を生成させ、採取す
ることができることを見い出し、本発明を完成し
た。以下に、本発明を更に詳細に説明する。 本発明の基質として用いられる、一般式
【化】
で表わされるインドリン−2−カルボン酸エステ
ルは、Rがヒドロキシル基とハロゲン原子で単独
或いは同時に置換されている炭素数1〜10個のア
ルキル基又はアルケニル基、未置換又は置換脂環
式炭化水素基、未置換又は置換フエニル基又はベ
ンジル基である化合物であり、好ましくはエチレ
ングリコール、グリセロール、グリセロール−α
−モノクロルヒドリン、2,3,−ジクロル−1
−プロパノール、1,3,5−ペンタントリオー
ル、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール等
とインドリン−2−カルボン酸とのエステルであ
る。 インドリン−2−カルボン酸エステル〜は、次
のようにして得られる。即ち(R,S)−インド
リン−2−カルボン酸に溶媒と反応試剤とを兼ね
たアルコールを加え、インドリン−2−カルボン
酸の濃度5〜20%(w/v)の範囲で強酸性下、
50℃〜還流温度の範囲で1〜5時間縮合反応を行
う。この反応液に飽和重炭酸ソーダ水を加え、PH
7に調整後、酢酸エチル、クロロホルム、塩化メ
チレン、ヘキサン等のような疎水性有機溶媒を用
いて抽出し、更に濃縮すれば高純度の(R,S)
−インドリン−2−カルボン酸エステルが得ら
れる。 ラセミ体〜を不斉的に加水分解してR−〜を生
成させる立体選択的なエステラーゼを有する微生
物としては、例えばバチルス(Bacillus)属、ア
スペルギルス(Aspergillus)属又はストレプト
マイセス(Streptomyces)属に属する微生物が
あり、更に詳しくはバチルス・サブチリス
(Bacillus subtilis)IFO3013、アスペルギルス・
メレウス(Aspergillus melleus)IFO4420、ス
トレプトマイセス・グリセウス(Streptomyces
griseus)IFO3358がある。 これら微生物の培養は、微生物が生育できる栄
養培地であれば良く、例えばグルコース、ペプト
ン、酵母エキス、肉エキス等から成る栄養培地が
用いられる。栄養温度は10〜40℃、好ましくは25
〜35℃であり、PHは3〜8、好ましくは6〜7で
あり、好気的に培養し、通常24〜48時間行えば良
い。 インドリン−2−カルボン酸エステルの微生物
による不斉加水分解反応においては、培養の開始
と同時に培地に基質即ち該化合物〜を添加し、培
養と並行して加水分解を行う方法、培養により得
られた菌体含有培養液に化合物〜を添加する、あ
るいは培養後、遠心分離または濾過を行つて得た
菌体を緩衝液に懸濁させた菌体懸濁液中で、化合
物〜と接触させて加水分解を行う方法等がある
が、望ましくは、菌体を遠心分離あるいは濾過等
で濃縮後、高濃度菌体懸濁液とし、このものに化
合物〜を添加する方法が反応後の生産物回収の立
場から秀れている。 化合物〜の水に対する溶解度は一般に低いが、
撹拌すれば本反応にとつて支障とはならない。
又、例えばアセトン、メタノール等の有機溶媒や
界面活性剤等を反応に支障とならない程度加えて
も良い。 反応条件は温度10〜40℃、好ましくは25−35℃
の範囲であり、PHは5〜8、好ましくは6.5〜7.5
の範囲で行い、反応時間は基質及び菌体量の比に
より変化するが、未反応のエステルと生成物のカ
ルボン酸がモル比50%に達したところで止めれば
良い。但し、菌体の反応活性の観点から通常24〜
72時間で50%に達するように基質の添加量を決め
るのが望ましい。 酵素を用いる方法としては、該微生物菌体を破
砕後、硫安分画やアセトン処理して得られる粗酵
素、或いは更にカラムクロマトグラフイー操作を
行い、得られる精製酵素が使用できる。市販され
ている酵素としては、(R)−〜を生成させる場合、
ビオプラーゼAL−15(起源;バチルス・サブチリ
ス、長瀬産業(株)製)、プロテアーゼ「アマノ」P
(起源;アスペルギルス・メレウス、天野製薬(株)
製)、アクチナーゼE(起源;ストレプトマイセ
ス・グリセウス、科研製薬(株)製)、ステアプシン
(豚膵臓、和光純薬(株)製)、リパーゼL3126(豚膵
臓、シグマ社製)、膵臓性消化酵素TA(天野製薬
(株)製)などが使用できる。 不斉加水分解反応は、基質のセラミ体〜を濃度
2〜30%(w/v)の範囲で反応液に懸濁し、酵
素を適量、例えば酵素と基質の重量比として1:
5ないし1:1000の割合で加え、温度10〜40℃、
好ましくは25〜35℃の範囲で 応を行い、高速液
体クロマトグラフイーによつてカルボン酸の生成
量及びカルボン酸エステルの減少量を測定し、反
応液中の(S)−〜と(R)−〜のモル比50%になつた時
点で反応を止めれば良い。また加水分解を行う際
のPH範囲は4〜8.5であれば良いが、加水分解反
応が進むに従い、反応液中のPHが酸性側に傾くの
で、中和剤例えばNaOH溶液等でPHを6〜7に
保持するのが望ましい。更に、上記の不斉加水分
解反応を、例えば微生物菌体或いは酵素を固定化
させることにより繰り返し行うこともできる。 微生物或いは酵素を用いて不斉加水分解した
後、反応液中の(R)−〜と(S)−〜を分離する方法と
しては、反応液のPHを7に調整した後、酢酸エチ
ル、クロロホルム、塩化メチレン、ヘキサン等の
疎水性有機溶媒で光学活性インドリン−2−カル
ボン酸エステル(S)−〜のみを抽出することによつ
て、親水性の光学活性インドリン−2−カルボン
酸(R)−〜と容易に分離することができる。 分離して得られた光学活性インドリン−2−カ
ルボン酸エステルは、そのまま濃縮すれば高光学
純度のエステル体で得られるが、更に次のように
して光学活性インドリン−2−カルボン酸とする
ことができる。即ち、光学活性インドリン−2−
カルボン酸エステル(S)−〜を室温下、PH9〜11の
範囲で10分〜2時間アルカリ加水分解を行えば、
(S)−〜が生成する。 また、(S)−〜を加水分解する能力を有する酵
素、例えば、リポプロテイン リパーゼ アマノ
3を作用させて前記酵素による加水分解条件下に
加水分解を行えば(S)−〜を得ることができる。 このようにして得られた加水分解液はPHを4〜
6、好ましくは5.0付近に調整後、塩化メチレン、
酢酸エチル等の有機溶媒で抽出し、濃縮後、アセ
トン等の有機溶媒中で晶析することにより高光学
純度の(S)−〜が得られる。 一方、抽出分離の際、水層側に残つている光学
活性インドリン−2−カルボン酸も上記した如
く、PH4〜6、好ましくは5.0付近に調整後、同
様の抽出精製操作を行うことにより高光学純度の
(R)−〜を容易に得ることができる。 なお微生物菌体を用いる不斉加水分解反応で
は、有機溶媒で抽出分離した後、水層側に菌体が
残るが、引き続きPHを下げて有機溶媒抽出操作を
行えば、目的物光学活性インドリン−2−カルボ
ン酸を採取するのに支障とはならない。また微生
物菌体を遠心もしくは濾過等によつて除去した
後、前記の方法に基づいて、インドリン−2−カ
ルボン酸とインドリン−2−カルボン酸エステル
とを分離、抽出することができる。 (実施例) 以下、実施例により本発明を具体的に説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。 実施例 1 (R,S)−インドリン−2−カルボン酸グリ
セロールエステルa〜の製造 (R,S)−インドリン−2−カルボン酸〜50
gとグリセロール250gを混合し、濃硫酸20mlを
加えて95〜100℃の範囲で3時間、縮合反応を行
つた。反応後、一旦冷却してから重炭酸ソーダ及
び飽和重炭酸ソーダ水を加えPHを7.0に調整した。
次に酢酸エチル500mlで3回(計1.5)抽出操作
を行い、酢酸エチル層を水100mlで洗浄後、無水
硫酸ソーダで脱水処理し、更に減圧濃縮したとこ
ろ(R,S)−a〜が57.7g、79%の収率で得られ
た。 同様の方法で(R,S)−インドリン−2−カ
ルボン酸50gに対し、5倍量のアルコールを添加
することにより、以下の基質 (R,S)−インドリン−2−カルボン酸エチ
レングリコールエステル(b〜)50.2g収率79.0
% (R,S)−インドリン−2−カルボン酸グリ
セロールα−モノクロルヒドリンエステル(c〜)
45.4g 収率58.0% (R,S)−インドリン−2−カルボン酸2,
3−ジクロルプロパノールエステル(d〜)28.1
g 収率33.4% (R,S)−インドリン−2−カルボン酸1,
3,5−ペンタントリオールエステル(e〜)
59.5g 収率73.3% (R,S)−インドリン−2−カルボン酸1,
4−シクロヘキサンジオールエステル(f〜)
56.4g 収率70.3% (R,S)−インドリン−2−カルボン酸ベン
ジルアルコールエステル(g〜)49.7g 収率
64.0% を調製した。なお、b〜、c〜、d〜、f〜、g
〜の
精製に際し、抽出溶剤として酢酸エチルの代わり
に塩化メチレンを用いた。 実施例 2 0.1Mリン酸緩衝液(PH7.0、100ml)に基質
(R,S)−インドリン−2−カルボン酸グリセロ
ールa〜
ルは、Rがヒドロキシル基とハロゲン原子で単独
或いは同時に置換されている炭素数1〜10個のア
ルキル基又はアルケニル基、未置換又は置換脂環
式炭化水素基、未置換又は置換フエニル基又はベ
ンジル基である化合物であり、好ましくはエチレ
ングリコール、グリセロール、グリセロール−α
−モノクロルヒドリン、2,3,−ジクロル−1
−プロパノール、1,3,5−ペンタントリオー
ル、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール等
とインドリン−2−カルボン酸とのエステルであ
る。 インドリン−2−カルボン酸エステル〜は、次
のようにして得られる。即ち(R,S)−インド
リン−2−カルボン酸に溶媒と反応試剤とを兼ね
たアルコールを加え、インドリン−2−カルボン
酸の濃度5〜20%(w/v)の範囲で強酸性下、
50℃〜還流温度の範囲で1〜5時間縮合反応を行
う。この反応液に飽和重炭酸ソーダ水を加え、PH
7に調整後、酢酸エチル、クロロホルム、塩化メ
チレン、ヘキサン等のような疎水性有機溶媒を用
いて抽出し、更に濃縮すれば高純度の(R,S)
−インドリン−2−カルボン酸エステルが得ら
れる。 ラセミ体〜を不斉的に加水分解してR−〜を生
成させる立体選択的なエステラーゼを有する微生
物としては、例えばバチルス(Bacillus)属、ア
スペルギルス(Aspergillus)属又はストレプト
マイセス(Streptomyces)属に属する微生物が
あり、更に詳しくはバチルス・サブチリス
(Bacillus subtilis)IFO3013、アスペルギルス・
メレウス(Aspergillus melleus)IFO4420、ス
トレプトマイセス・グリセウス(Streptomyces
griseus)IFO3358がある。 これら微生物の培養は、微生物が生育できる栄
養培地であれば良く、例えばグルコース、ペプト
ン、酵母エキス、肉エキス等から成る栄養培地が
用いられる。栄養温度は10〜40℃、好ましくは25
〜35℃であり、PHは3〜8、好ましくは6〜7で
あり、好気的に培養し、通常24〜48時間行えば良
い。 インドリン−2−カルボン酸エステルの微生物
による不斉加水分解反応においては、培養の開始
と同時に培地に基質即ち該化合物〜を添加し、培
養と並行して加水分解を行う方法、培養により得
られた菌体含有培養液に化合物〜を添加する、あ
るいは培養後、遠心分離または濾過を行つて得た
菌体を緩衝液に懸濁させた菌体懸濁液中で、化合
物〜と接触させて加水分解を行う方法等がある
が、望ましくは、菌体を遠心分離あるいは濾過等
で濃縮後、高濃度菌体懸濁液とし、このものに化
合物〜を添加する方法が反応後の生産物回収の立
場から秀れている。 化合物〜の水に対する溶解度は一般に低いが、
撹拌すれば本反応にとつて支障とはならない。
又、例えばアセトン、メタノール等の有機溶媒や
界面活性剤等を反応に支障とならない程度加えて
も良い。 反応条件は温度10〜40℃、好ましくは25−35℃
の範囲であり、PHは5〜8、好ましくは6.5〜7.5
の範囲で行い、反応時間は基質及び菌体量の比に
より変化するが、未反応のエステルと生成物のカ
ルボン酸がモル比50%に達したところで止めれば
良い。但し、菌体の反応活性の観点から通常24〜
72時間で50%に達するように基質の添加量を決め
るのが望ましい。 酵素を用いる方法としては、該微生物菌体を破
砕後、硫安分画やアセトン処理して得られる粗酵
素、或いは更にカラムクロマトグラフイー操作を
行い、得られる精製酵素が使用できる。市販され
ている酵素としては、(R)−〜を生成させる場合、
ビオプラーゼAL−15(起源;バチルス・サブチリ
ス、長瀬産業(株)製)、プロテアーゼ「アマノ」P
(起源;アスペルギルス・メレウス、天野製薬(株)
製)、アクチナーゼE(起源;ストレプトマイセ
ス・グリセウス、科研製薬(株)製)、ステアプシン
(豚膵臓、和光純薬(株)製)、リパーゼL3126(豚膵
臓、シグマ社製)、膵臓性消化酵素TA(天野製薬
(株)製)などが使用できる。 不斉加水分解反応は、基質のセラミ体〜を濃度
2〜30%(w/v)の範囲で反応液に懸濁し、酵
素を適量、例えば酵素と基質の重量比として1:
5ないし1:1000の割合で加え、温度10〜40℃、
好ましくは25〜35℃の範囲で 応を行い、高速液
体クロマトグラフイーによつてカルボン酸の生成
量及びカルボン酸エステルの減少量を測定し、反
応液中の(S)−〜と(R)−〜のモル比50%になつた時
点で反応を止めれば良い。また加水分解を行う際
のPH範囲は4〜8.5であれば良いが、加水分解反
応が進むに従い、反応液中のPHが酸性側に傾くの
で、中和剤例えばNaOH溶液等でPHを6〜7に
保持するのが望ましい。更に、上記の不斉加水分
解反応を、例えば微生物菌体或いは酵素を固定化
させることにより繰り返し行うこともできる。 微生物或いは酵素を用いて不斉加水分解した
後、反応液中の(R)−〜と(S)−〜を分離する方法と
しては、反応液のPHを7に調整した後、酢酸エチ
ル、クロロホルム、塩化メチレン、ヘキサン等の
疎水性有機溶媒で光学活性インドリン−2−カル
ボン酸エステル(S)−〜のみを抽出することによつ
て、親水性の光学活性インドリン−2−カルボン
酸(R)−〜と容易に分離することができる。 分離して得られた光学活性インドリン−2−カ
ルボン酸エステルは、そのまま濃縮すれば高光学
純度のエステル体で得られるが、更に次のように
して光学活性インドリン−2−カルボン酸とする
ことができる。即ち、光学活性インドリン−2−
カルボン酸エステル(S)−〜を室温下、PH9〜11の
範囲で10分〜2時間アルカリ加水分解を行えば、
(S)−〜が生成する。 また、(S)−〜を加水分解する能力を有する酵
素、例えば、リポプロテイン リパーゼ アマノ
3を作用させて前記酵素による加水分解条件下に
加水分解を行えば(S)−〜を得ることができる。 このようにして得られた加水分解液はPHを4〜
6、好ましくは5.0付近に調整後、塩化メチレン、
酢酸エチル等の有機溶媒で抽出し、濃縮後、アセ
トン等の有機溶媒中で晶析することにより高光学
純度の(S)−〜が得られる。 一方、抽出分離の際、水層側に残つている光学
活性インドリン−2−カルボン酸も上記した如
く、PH4〜6、好ましくは5.0付近に調整後、同
様の抽出精製操作を行うことにより高光学純度の
(R)−〜を容易に得ることができる。 なお微生物菌体を用いる不斉加水分解反応で
は、有機溶媒で抽出分離した後、水層側に菌体が
残るが、引き続きPHを下げて有機溶媒抽出操作を
行えば、目的物光学活性インドリン−2−カルボ
ン酸を採取するのに支障とはならない。また微生
物菌体を遠心もしくは濾過等によつて除去した
後、前記の方法に基づいて、インドリン−2−カ
ルボン酸とインドリン−2−カルボン酸エステル
とを分離、抽出することができる。 (実施例) 以下、実施例により本発明を具体的に説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。 実施例 1 (R,S)−インドリン−2−カルボン酸グリ
セロールエステルa〜の製造 (R,S)−インドリン−2−カルボン酸〜50
gとグリセロール250gを混合し、濃硫酸20mlを
加えて95〜100℃の範囲で3時間、縮合反応を行
つた。反応後、一旦冷却してから重炭酸ソーダ及
び飽和重炭酸ソーダ水を加えPHを7.0に調整した。
次に酢酸エチル500mlで3回(計1.5)抽出操作
を行い、酢酸エチル層を水100mlで洗浄後、無水
硫酸ソーダで脱水処理し、更に減圧濃縮したとこ
ろ(R,S)−a〜が57.7g、79%の収率で得られ
た。 同様の方法で(R,S)−インドリン−2−カ
ルボン酸50gに対し、5倍量のアルコールを添加
することにより、以下の基質 (R,S)−インドリン−2−カルボン酸エチ
レングリコールエステル(b〜)50.2g収率79.0
% (R,S)−インドリン−2−カルボン酸グリ
セロールα−モノクロルヒドリンエステル(c〜)
45.4g 収率58.0% (R,S)−インドリン−2−カルボン酸2,
3−ジクロルプロパノールエステル(d〜)28.1
g 収率33.4% (R,S)−インドリン−2−カルボン酸1,
3,5−ペンタントリオールエステル(e〜)
59.5g 収率73.3% (R,S)−インドリン−2−カルボン酸1,
4−シクロヘキサンジオールエステル(f〜)
56.4g 収率70.3% (R,S)−インドリン−2−カルボン酸ベン
ジルアルコールエステル(g〜)49.7g 収率
64.0% を調製した。なお、b〜、c〜、d〜、f〜、g
〜の
精製に際し、抽出溶剤として酢酸エチルの代わり
に塩化メチレンを用いた。 実施例 2 0.1Mリン酸緩衝液(PH7.0、100ml)に基質
(R,S)−インドリン−2−カルボン酸グリセロ
ールa〜
【化】
とステアプシン0.2gを添加し、2NのNaOH溶液
でPHを7.0に調整しながら、撹拌下33℃で6時間
不斉加水分解反応を行つた。この反応液を酢酸エ
チル200mlで3回(計600ml)抽出操作を行い、酢
酸エチル層を無水硫酸ソーダで脱水後、減圧濃縮
したところ比旋光度〔α〕25 D+15.2°(c=1.0、エ
タノール)を有する粘稠なシロツプ(S)−a〜が4.6
g((R,S)−a〜からの収率92%)得られた。 1H NMR(90MHz)測定値は次の通りであつ
た。 1H NMR(MeOH d4)δppm:3.2〜3.45(2H)、
3.5〜4.7(9H)、6.5〜7.1(4H、m、Ar−) 得られた(S)−a〜4.6gに0.1Mリン酸水素二カ
リウム溶液30mlを加え、33℃で2NのNaOHを滴
下することによつてPHを10に保ち、1時間加水分
解を行つた。その後、反応液を1N塩酸でPH5.0に
調整し、酢酸エチル100mlで3回(計300ml)抽出
操作を行つた。更に無水硫酸ソーダで脱水処理
後、減圧濃縮し、乾固物をアセトン−ヘキサン
(5ml−1ml)で再結すると比旋光度〔α〕25 D+
32.5°(c=1.0、ジメチルホルムアミド)(文献値、
J.Med、Chem.、26、394(1983)、〔α〕25 D+34.5°
(c=1.0、ジメチルホルムアミド))を有する白
色の粉末(S)−インドリン−2−カルボン酸(S)−〜
が2.61g((R,S)−a〜よりの収率76%)得ら
れた。 1H NMR(90MHz)測定値は次の通りであつ
た。 1H NMR(DMSO−d6)δppm:2.85〜3.45
(2H)、4.10〜4.35(1H)、6.40〜7.05(4H、m、
Ary1)。 一方、最初の酢酸エチル抽出後の水層を1N塩
酸でPH5.0に調整し、酢酸エチルを200mlずつ用い
て3回(計600ml)抽出を繰り返し、以下(S)−〜
の場合と同様の操作を行い、(R)−〜が3.02g
((R,S)−a〜からの収率88%)得られた。比
旋光度の値は〔α〕25 D−29.2°(c=1.0、ジメチル
ホルムアミド)であつた。 実施例 3〜7 酵素をかえて、実施例2と同様の操作を行い、
表1の結果を得た。 酵素反応条件:基質(R,S)−a〜10g、酵
素各0.5g、0.1Mリン酸緩衝液、PH7.0各100ml。
33℃、スターラー撹拌、6時間反応、PH7.0にコ
ントロール。
でPHを7.0に調整しながら、撹拌下33℃で6時間
不斉加水分解反応を行つた。この反応液を酢酸エ
チル200mlで3回(計600ml)抽出操作を行い、酢
酸エチル層を無水硫酸ソーダで脱水後、減圧濃縮
したところ比旋光度〔α〕25 D+15.2°(c=1.0、エ
タノール)を有する粘稠なシロツプ(S)−a〜が4.6
g((R,S)−a〜からの収率92%)得られた。 1H NMR(90MHz)測定値は次の通りであつ
た。 1H NMR(MeOH d4)δppm:3.2〜3.45(2H)、
3.5〜4.7(9H)、6.5〜7.1(4H、m、Ar−) 得られた(S)−a〜4.6gに0.1Mリン酸水素二カ
リウム溶液30mlを加え、33℃で2NのNaOHを滴
下することによつてPHを10に保ち、1時間加水分
解を行つた。その後、反応液を1N塩酸でPH5.0に
調整し、酢酸エチル100mlで3回(計300ml)抽出
操作を行つた。更に無水硫酸ソーダで脱水処理
後、減圧濃縮し、乾固物をアセトン−ヘキサン
(5ml−1ml)で再結すると比旋光度〔α〕25 D+
32.5°(c=1.0、ジメチルホルムアミド)(文献値、
J.Med、Chem.、26、394(1983)、〔α〕25 D+34.5°
(c=1.0、ジメチルホルムアミド))を有する白
色の粉末(S)−インドリン−2−カルボン酸(S)−〜
が2.61g((R,S)−a〜よりの収率76%)得ら
れた。 1H NMR(90MHz)測定値は次の通りであつ
た。 1H NMR(DMSO−d6)δppm:2.85〜3.45
(2H)、4.10〜4.35(1H)、6.40〜7.05(4H、m、
Ary1)。 一方、最初の酢酸エチル抽出後の水層を1N塩
酸でPH5.0に調整し、酢酸エチルを200mlずつ用い
て3回(計600ml)抽出を繰り返し、以下(S)−〜
の場合と同様の操作を行い、(R)−〜が3.02g
((R,S)−a〜からの収率88%)得られた。比
旋光度の値は〔α〕25 D−29.2°(c=1.0、ジメチル
ホルムアミド)であつた。 実施例 3〜7 酵素をかえて、実施例2と同様の操作を行い、
表1の結果を得た。 酵素反応条件:基質(R,S)−a〜10g、酵
素各0.5g、0.1Mリン酸緩衝液、PH7.0各100ml。
33℃、スターラー撹拌、6時間反応、PH7.0にコ
ントロール。
【表】
実施例 8〜13
酵素はステアプシンを用い、基質を(R,S)
−インドリン−2−カルボン酸のエチレングリコ
ールエステルb〜、グリセロールα−モノクロル
ヒドリンエステルc〜、2,3−ジクロル−1−
プロパノールエステルd〜、1,3,5−ペンタ
ントリオールエステルe〜、1,4−シクロヘキ
サンジオールエステルf〜、ベンジルアルコール
エステルg〜に変えて、実施例2と同様の操作を
行い、表2の結果を得た。 酵素反応条件:基質各10g、ステアプシン0.5
g、0.1Mリン酸緩衝液、PH7.0各100ml。33℃、
スターラー撹拌、6時間反応、PH7.0にコントロ
ール。
−インドリン−2−カルボン酸のエチレングリコ
ールエステルb〜、グリセロールα−モノクロル
ヒドリンエステルc〜、2,3−ジクロル−1−
プロパノールエステルd〜、1,3,5−ペンタ
ントリオールエステルe〜、1,4−シクロヘキ
サンジオールエステルf〜、ベンジルアルコール
エステルg〜に変えて、実施例2と同様の操作を
行い、表2の結果を得た。 酵素反応条件:基質各10g、ステアプシン0.5
g、0.1Mリン酸緩衝液、PH7.0各100ml。33℃、
スターラー撹拌、6時間反応、PH7.0にコントロ
ール。
グルコース4%、イーストエキス0.3%、肉エ
キス0.3%、ペプトン0.3%、リン酸二アンモニウ
ム0.2%、リン酸一カリウム0.1%(PH6.8) これとは別に同じ組成の培地にて前培養をした
シユードモナス・アエルギノサ IFO 3080の種
菌液10mlを前記培養培地に接種し、30℃、24時間
振とうを行つた。合計5本培養し、培養液計2
を得た。この培養液を遠心分離し、菌体を集め
た。この菌体を0.1Mリン酸緩衝液(PH7.0)200
mlに懸濁し、基質(R,S)−インドリン−2−
カルボン酸グリセロールaを2.0gを添加した。
これを500ml容器内で撹拌下、1N NaOH溶液で
PHを7.0に調整しながら、30℃、12時間反応させ
た。反応後、遠心分離して得た上清を各200mlの
酢酸エチルで4回(計800ml)抽出分離を行い、
次いで実施例2に準じて同様の操作を行い、表3
に示す結果を得た。 実施例 14〜16 実施例14のバチルス・サブチリスは、比較例1
と同様に培養し、実施例15のアスペルギルス属の
微生物の培養はグルコース3.0%、ポリペプトン
1.0%、イーストエキス0.5%、リン酸二アンモニ
ウム0.2%、リン酸一カリウム0.1%(PH6.5)の培
地を用い、温度を28℃とした他は比較例1と同様
に行つた。 各菌株は、培養後、バチルス・サブチリスは遠
心分離にて、アスペルギルス属の微生物は濾過
で、それぞれ菌体を集め、0.1Mリン酸緩衝液PH
7.0、200mlに懸濁し、以下比較例1に準じて微生
物による不斉加水分解反応及び抽出、精製を行
い、表3に示す結果を得た。
キス0.3%、ペプトン0.3%、リン酸二アンモニウ
ム0.2%、リン酸一カリウム0.1%(PH6.8) これとは別に同じ組成の培地にて前培養をした
シユードモナス・アエルギノサ IFO 3080の種
菌液10mlを前記培養培地に接種し、30℃、24時間
振とうを行つた。合計5本培養し、培養液計2
を得た。この培養液を遠心分離し、菌体を集め
た。この菌体を0.1Mリン酸緩衝液(PH7.0)200
mlに懸濁し、基質(R,S)−インドリン−2−
カルボン酸グリセロールaを2.0gを添加した。
これを500ml容器内で撹拌下、1N NaOH溶液で
PHを7.0に調整しながら、30℃、12時間反応させ
た。反応後、遠心分離して得た上清を各200mlの
酢酸エチルで4回(計800ml)抽出分離を行い、
次いで実施例2に準じて同様の操作を行い、表3
に示す結果を得た。 実施例 14〜16 実施例14のバチルス・サブチリスは、比較例1
と同様に培養し、実施例15のアスペルギルス属の
微生物の培養はグルコース3.0%、ポリペプトン
1.0%、イーストエキス0.5%、リン酸二アンモニ
ウム0.2%、リン酸一カリウム0.1%(PH6.5)の培
地を用い、温度を28℃とした他は比較例1と同様
に行つた。 各菌株は、培養後、バチルス・サブチリスは遠
心分離にて、アスペルギルス属の微生物は濾過
で、それぞれ菌体を集め、0.1Mリン酸緩衝液PH
7.0、200mlに懸濁し、以下比較例1に準じて微生
物による不斉加水分解反応及び抽出、精製を行
い、表3に示す結果を得た。
【表】
(発明の効果)
本発明によれば、立体選択性をもち加水分解酵
素エステラーゼ又は、同加水分解能を有する微生
物を適宜選んで使用することにより、(R,S)−
インドリン−2−カルボン酸エステルから該エス
テルの光学活性体(S)体を、あるいは光学活性なイ
ンドリン−2−カルボン酸(R)体もしくは(S)体を、
得ることが出来る。
素エステラーゼ又は、同加水分解能を有する微生
物を適宜選んで使用することにより、(R,S)−
インドリン−2−カルボン酸エステルから該エス
テルの光学活性体(S)体を、あるいは光学活性なイ
ンドリン−2−カルボン酸(R)体もしくは(S)体を、
得ることが出来る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式〜 【化】 (式中、Rはヒドロキシル基とハロゲン原子で単
独或いは同時に置換されている炭素数1〜10個の
アルキル基又はアルケニル基、未置換又は置換脂
環式炭化水素基、未置換又は置換フエニル基又は
ベンジル基を表わす。)で示される(R,S)−イ
ンドリン−2−カルボン酸エステル〜を不斉的に
加水分解して、構造式(R)−〜 【化】 で表わされる光学活性(R)−インドリン−2−カル
ボン酸を生成させる立体選択的エステラーゼ活性
を有するバチルス(Bacillus)属、又はストレプ
トマイセス(Streptomyces)属に属する微生物
或いはバチルス(Bacillus)属、アスペルギルス
(Aspergillus)属もしくはストレプトマイセス
(Streptomyces)属に属する微生物又は哺乳動物
臓器由来の酵素を作用させることにより、ラセミ
体〜を光学活性な化合物インドリン−2−カルボ
ン酸(R)−〜と、一般式(S)−〜 【化】 (Rは前記と同じ) で表わされる光学活性インドリン−2−カルボン
酸エステルとに光学分割し、夫々の光学活性体を
分離、採取することを特徴とする光学分割による
光学活性インドリン−2−カルボン酸の製造方
法。 2 一般式のRが−CH2−H C (OH)CH2OH
である特許請求の範囲第1項記載の製造方法。 3 一般式〜のRが−CH2CH2OHである特許請
求の範囲第1項記載の製造方法。 4 一般式〜 【化】 (式中、Rはヒドロキシル基とハロゲン原子で単
独或いは同時に置換されている炭素数1〜10個の
アルキル基又はアルケニル基、未置換又は置換脂
環式炭化水素基、未置換又は置換フエニル基又は
ベンジル基を表わす。)で示される(R,S)−イ
ンドリン−2−カルボン酸エステル〜を不斉的に
加水分解して、構造式(R)−〜 【化】 で表わされる光学活性(R)−インドリン−2−カル
ボン酸を生成させる立体選択的エステラーゼ活性
を有するバチルス(Bacillus)属、又はストレプ
トマイセス(Streptomyces)属に属する微生物、
或いはバチルス(Bacillus)属、アスペルギルス
(Aspergillus)属もしくはストレプトマイセス
(Streptomyces)属に属する微生物又は哺乳動物
臓器由来の酵素を作用させることにより、ラセミ
体を光学活性な化合物インドリン−2−カルボ
ン酸(R)−〜と、一般式(S)−〜 【化】 (Rは前記と同じ) で表わされる光学活性インドリン−2−カルボン
酸エステルとに光学分割し、夫々の光学活性体を
分離、採取し、さらに(S)−〜を加水分解して化合
物(R)−〜の対掌体である光学活性インドリン−2
−カルボン酸(S)−〜を生成させ、採取することを
特徴とする光学分割による光学活性インドリン−
2−カルボン酸の製造方法。 5 一般式〜のRが −CH2−H C (OH)CH2OH である特許請求の範囲第4項記載の製造方法。 6 一般式〜のRが−CH2CH2OHである特許請
求の範囲第4項記載の製造方法。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6976985A JPS61227796A (ja) | 1985-04-01 | 1985-04-01 | 光学活性インドリン−2−カルボン酸の製造方法 |
| EP86104352A EP0197474B1 (en) | 1985-04-01 | 1986-03-29 | Process for preparing optically active indoline-2-carboxylic acid |
| DE8686104352T DE3680132D1 (de) | 1985-04-01 | 1986-03-29 | Verfahren zur herstellung von optisch aktiver indolin-2-carbonsaeure. |
| US06/846,436 US4898822A (en) | 1985-04-01 | 1986-03-31 | Process for preparing optically active indoline-2-carboxylic acid |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6976985A JPS61227796A (ja) | 1985-04-01 | 1985-04-01 | 光学活性インドリン−2−カルボン酸の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61227796A JPS61227796A (ja) | 1986-10-09 |
| JPH0573396B2 true JPH0573396B2 (ja) | 1993-10-14 |
Family
ID=13412332
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6976985A Granted JPS61227796A (ja) | 1985-04-01 | 1985-04-01 | 光学活性インドリン−2−カルボン酸の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61227796A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0648995B2 (ja) * | 1985-06-08 | 1994-06-29 | 鐘淵化学工業株式会社 | 固定化酵素もしくは固定化微生物による光学活性インドリン−2−カルボン酸の製造方法 |
| KR100377289B1 (ko) * | 1995-09-06 | 2003-08-09 | 씨제이 주식회사 | 신규피리돈카르복실산유도체의중간체합성에관한새로운광학분할방법 |
| JP4720132B2 (ja) * | 2003-10-30 | 2011-07-13 | 住友化学株式会社 | 光学活性なn−保護−オクタヒドロ−1h−インドール−2−カルボン酸の製造方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5781460A (en) * | 1980-11-10 | 1982-05-21 | Mochida Pharmaceut Co Ltd | Novel indolinecarboxylic acid derivative |
-
1985
- 1985-04-01 JP JP6976985A patent/JPS61227796A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61227796A (ja) | 1986-10-09 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP0197474B1 (en) | Process for preparing optically active indoline-2-carboxylic acid | |
| JPH0436195A (ja) | 光学活性α―ヒドロキシエステル類の製造方法 | |
| JPS63284184A (ja) | 光学活性化合物およびその製造方法 | |
| JP2000515371A (ja) | N―アシルアゼチジン―2―カルボン酸の生物学的分割 | |
| JPH0573396B2 (ja) | ||
| EP0101076B1 (en) | Process for production of optically active oxazolidinone derivative | |
| EP0765857A1 (en) | Optically active alpha-substituted carboxylic acid derivative and process for producing the same | |
| JPH0578310B2 (ja) | ||
| JP2703768B2 (ja) | 光学活性3−ヒドロキシピロリジン誘導体の製造法 | |
| JP3732535B2 (ja) | 光学活性α−メチルアルカンジカルボン酸−ω−モノエステル及びその対掌体ジエステルを製造する方法 | |
| JPH06256278A (ja) | 光学活性α−カルバモイルアルカン酸誘導体およびその製法 | |
| JPH0779711B2 (ja) | 光学分割によるインドリン−2−カルボン酸の製造方法 | |
| JP2639651B2 (ja) | 光学活性カルボン酸及びその対掌体エステルの製造法 | |
| JP3010382B2 (ja) | (r)−2−プロポキシベンゼン誘導体の製造法 | |
| JP3217301B2 (ja) | 光学活性グリシド酸エステル及び光学活性グリセリン酸エステルの製造方法 | |
| JPH0533995B2 (ja) | ||
| JP3970898B2 (ja) | 光学活性α−メチルアルカンジカルボン酸−ω−モノエステル及びその対掌体ジエステルを製造する方法 | |
| JP3893721B2 (ja) | 光学活性化合物の製造方法 | |
| JPS6363396A (ja) | d−2−(6−メトキシ−2−ナフチル)プロピオン酸の製造方法 | |
| JPH01225499A (ja) | 光学活性2−ヒドロキシ−4−フェニル酪酸エステルの製造法 | |
| JP3007461B2 (ja) | 光学活性2−シクロヘキセニル酢酸及びそのエステルの製造方法 | |
| JP3545442B2 (ja) | 光学活性4−(2−ハロ−1−ヒドロキシエチル)−2−トリフルオロメチルチアゾールの製造方法 | |
| JPH0353918B2 (ja) | ||
| JPH10287620A (ja) | 光学活性メチルコハク酸エステル及びその製造方法 | |
| JPH01247100A (ja) | 光学活性カルボン酸誘導体の製造方法 |