JPH0573400B2 - - Google Patents
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- JPH0573400B2 JPH0573400B2 JP59154750A JP15475084A JPH0573400B2 JP H0573400 B2 JPH0573400 B2 JP H0573400B2 JP 59154750 A JP59154750 A JP 59154750A JP 15475084 A JP15475084 A JP 15475084A JP H0573400 B2 JPH0573400 B2 JP H0573400B2
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- phosphotransacetylase
- che
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Description
本発明は、コリンエステラーゼ(以下ChEと略
す)定量用試薬に関するものである。 現在臨床検査室などで用いられているChEの定
量方法には、 (1) アセチルコリンを基質として、PH変化を測定
する方法。 (2) 基質にチオコリンエステルを用い、遊離する
SH基を測定する方法。 (3) ベンゾイルコリンなどを基質とし、遊離する
コリンをコリンオキシダーゼを用い、H2O2と
して測定する方法。 などがある。これらのうち、(1)の方法が古くから
検査室に取り入れられている標準的な方法である
が、至適PHを維持できないとか、PH変化が必ずし
も指示薬の変色程度と平行しないことなどのため
に精度が悪く、(2)、(3)の方法にとつてかわられつ
つあるのが現状である。しかし、(2)では共存SH
化合物による誤差、(3)ではH2O2定量にまつわる
諸問題や発色系のフエノールによる妨害などの問
題があり、現在のところいずれも満足できるまで
には至つていない。 このような観点から、特開昭58−155099号公報
には、アセチルコリン、酢酸キナーゼ、アデノシ
ン三リン酸を含有するChE定量用試薬が提案され
ている。この試薬は精度が優れ、血中成分の影響
を受けないなど試薬としての高い性能を有してい
る。 しかしながら、ChE活性値が高い検体(血清)
を用い、これを生理的食塩水などで順次希釈して
作成する希釈系列のChE活性値を測定し、得られ
たChE活性値と血清の希釈率との相関を調べると
いわゆる血清希釈テストにおいて、ChE活性値が
約4000U/L付近から以上の領域で相関からはず
れる現象が認められ、この場合、検体を希釈して
再度測定しなければならない。また、この試薬
は、30℃における正常値範囲の上限が約3000U/
Lであるが、一般的に測定範囲の上限として正常
値上限の2倍程度が望ましいとされていることか
ら、約6000U/Lまでの測定範囲が強く要望され
ているのである。 本発明者らは、このような実状に鑑み、さらに
鋭意研究を重ねた結果、ChEの活性測定中に消費
されることなく蓄積されるアセチルリン酸が悪影
響を及ぼしていることを見出し、このアセチルリ
ン酸を消去するために、ホスホトランスアセチラ
ーゼとコエンザイム−Aを含有せしめると、試薬
の測定範囲の上限が飛躍的に上昇するという事実
を見出し、本発明に到達したのである。 すなわち、本発明は、基質としてのアセチルコ
リンと、コリンエステラーゼの作用で生成する酢
酸をアデノシン二リン酸とアセチルリン酸に変換
するためのアデノシン三リン酸及び酢酸キナーゼ
と、変換したアデノシン二リン酸を還元型ニコチ
ンアミド−アデニン・ジヌクレオチドの吸収の減
少に導くためのピルビン酸キナーゼ及び乳酸脱水
素酵素と、変換したアセチルリン酸を消去するた
めのホスホトランスアセチラーゼ及びコエンザイ
ム−Aとからなることを特徴とするChE定量用試
薬である。 本発明の試薬について説明すると、基質として
アセチルコリンを使用し、生体資料中のChEを作
用させると、基質は、酢酸とコリンとに分解す
る。ここに、酢酸キナーゼを作用させると、アデ
ノシン三リン酸(以下ATPという。)を補基質と
して酢酸はアセチルリン酸に変化する。この反応
式を下記に示す。 アセチルコリン+H2OChE ―――→ 酢酸+コリン …… 酢酸+ATP酢酸キナーゼ ――――――――→ アセチルリン酸+アデノシン二リン酸 …… 次いで、ここで生成したアセチルリン酸又はア
デノシン二リン酸(以下ADPという。)を定量す
ればChEの定量は完了するのである。 反応式で生成するアセチルリン酸を定量する
場合には、コエンザイム−Aとホスホトランスア
セチラーゼを作用させると、アセチルコエンザイ
ム−Aに変換し、その生成量を紫外部(233nm)
の吸光度として測定するか、あるいは生成するリ
ン酸を通常の方法で定量することで可能となる。
その反応を下記に示す。 アセチルリン酸+コエンザイム−Aホスホトランスアセ
チラーゼ ――――――――――――――――→ アセチルコエンザイム−A+リン酸 …… 上記反応式による測定は、紫外部領域では不
安定な波長(233nm)で測定しなければならな
い、あるいは、リン酸を定量する方法は血清中に
存在するリン酸の影響を受けるなどの欠点があ
り、一般的ではない。 一方、反応式により生成したADPは、以下
の反応式に従つて、ピルビン酸キナーゼと乳酸脱
水素酵素との共役酵素系により測定することがで
きる。この場合の反応式を下記に示す。 ADP+ホスホエノールピルビン酸ピルビン酸キナー
ゼ ―――――――――――――→ ATP+ピルビン酸 …… ピルビン酸+NADH乳酸脱水素酵素 ――――――――――→ 乳酸+NAD+ …… (但し、NADHは還元型β−ニコチンアミド−
アデニン・ジヌクレオド、NAD+は、酸化型β−
ニコチンアミド−アデニン・ジヌクレオドを表
す。) 上記反応式、で示された方法は、血清中共
存物質による影響を受けにくい紫外部吸収
(340nm)減少法であるため、コリンエステラー
ゼ測定法として望ましく、本測定原理に基づくコ
リンエステラーゼ定量用試薬は、極めて容易に高
精度の定量を行うことができる。また、ピルビン
酸キナーゼの作用により、生成ADPをATPに再
生することができるので、酢酸キナーゼの酢酸に
対する作用が増強され、極めて高感度の測定が可
能となるものである。 さらに本発明において、反応式により生成し
たアセチルリン酸を消去するために、この反応系
に反応式に示したホスホトランスアセチラーゼ
とコエンザイム−Aを共存させるものである。こ
の反応で生成するアセチルコエンザイム−Aは、
紫外部領域に吸収をもつが、その吸収極大は
233nmであり、NADHによる340nmにおける紫
外部吸収の減少を測定する本測定系に何ら悪影響
を及ぼさない。また、生成するリン酸も本測定系
に何ら悪影響を及ぼさない。これにより、酢酸キ
ナーゼ、ピルビン酸キナーゼ及び乳酸脱水素酵素
の共役酵素系を用いるコリンエステラーゼ定量用
試薬の性能を大幅に向上させることが可能とな
る。 本発明でいうホスホトランスアセチラーゼと
は、常用名であり、正式にはアセチルコエンザイ
ム−A;オルソホスフエイトトランスフエラーゼ
(EC2.3.1.8)である。 本発明を実施するためのホスホトランスアセチ
ラーゼとしては、微生物由来の各種のものを使用
することができるが、安定性が良好であるバチル
ス・ステアロサーモフイルス、ストレプトマイセ
ス・サーモアセチクム、アクロモバクタ−V−2
などのような好熱菌の産生する耐熱性のホスホト
ランスアセチラーゼを使用するのが有利である。
特にこれらの中では、精製の容易さ、比活性の高
さなどから、バチルス・ステアロサーモフイルス
からのものが最も好ましい。 本発明の試薬は、例えば特開昭58−155099号公
報に記載の試薬にホスホトランスアセチラーゼと
コエンザイム−Aとを含有せしめるが、その使用
量としては、例えばホスホトランスアセチラーゼ
は1〜100U/mlであればよく、5〜50U/mlが
好ましい。また、コエンザイム−Aは0.005〜1
mAであればよく、0.01〜0.5mMが好ましい。
その他の試薬の使用量としては、アセチルコリン
20〜200mM、酢酸キナーゼ5〜100U/ml、
ATP1.5〜15mM、ピルビン酸キナーゼ3〜
50U/ml、乳酸脱水素酵素1〜20U/ml、ホスホ
エノールピルビン酸0.1〜2mM、NADH0.1〜1
mM程度が適当である。 本発明の反応温度としては、通常の臨床化学検
査などに用いる温度が好適であり、例えば30℃の
温度で好都合に使用することができる。 また、本発明を実施するにあたつて、上記の試
薬構成成分すべてを一つの試薬としても、支障な
く使用することができるが、試薬構成成分を安定
させるため、酢酸キナーゼ、ピルビン酸キナー
ゼ、乳酸脱水素酵素、ホスホトランスアセチラー
ゼ、ATP、ホスホエノールピルビン酸、
NADH、マグネシウム塩を含有する第一試薬と、
アセチルコリン、コエンザイム−Aを含有する第
二試薬とから構成して使用することが望ましい。
そのときに、それぞれのPHは、第一試薬において
は、NADHに由来する340nmにおける吸光度の
安定性のためにPH8.0〜10.0、第二試薬において
はアセチルコリン、コエンザイム−Aの安定性の
ためにPH3.5〜5.5であることが望ましい。 さらには、所定の比率で第一、第二試薬を混合
した時にChEの至適PHであるPH7.0〜8.0になるよ
う第一、第二試薬の緩衝剤濃度を設定することが
望ましい。 本発明に使用する緩衝剤として、第一試薬にお
いては、例えばトリス(ヒドロキシメチル)アミ
ノメタン−HCl、bリス(ヒドロキシメチル)ア
ミノメタン−マレイン酸、N−2−ヒドロキシエ
チルピペラジン−N′−エタンスルホン酸−
NaOH、グリシン−KOH、トリエタノールアミ
ン塩酸−NaOHなば通常の使用範囲がPH8.0〜
10.0のものであればよい。 また、第二試薬に使用する緩衝剤としては、例
えば、フタル酸水素カリウム−HCl、クエン酸−
クエン酸ナトリウム、マレイン酸−NaOH、グ
リシン−HCl,3,3′−ジメチルグルタル酸−
NaOH、乳酸−乳酸ナトリウムなど通常の使用
範囲がPH3.5〜5.5のものであればよい。 次に本発明を実施例により具体的に説明する。 実施例 1 表1に示す第一試薬及び第二試薬からなるChE
定量用試薬を調製し、ChE活性値が6500U/Lの
標準血清を原液とした血清希釈テスト(標準血清
を生理食塩水で希釈し、2/10ずつ濃度の異なる血
清をサンプルとして調製した)を行つた。試薬
は、第一試薬2.4mlと第二試薬0.6mlを混合して、
最終反応PHが7.5となるように緩衝剤濃度を設定
した。 ChEの測定は、第一試薬2.4mlに対し、各希釈
倍率の標準血清サンプル0.02mlを加え、37℃で5
分間保温後、第二試薬0.6mlを加え、ChEの反応
を開始し、3分間にわたつてNADHの340nmに
おける吸収減少を追跡した。ChEの活性は、1分
間当たりの340nmにおける吸収減少速度を求め、
通常の計算方法からChE活性を算出した。 その結果を第1図に示すように6500U/Lまで
ChE活性測定値とサンプルの希釈系列の間にきれ
いな直線関係が得られた。このことは、本発明に
よる試薬の測定範囲が6500U/Lまであることを
示している。
す)定量用試薬に関するものである。 現在臨床検査室などで用いられているChEの定
量方法には、 (1) アセチルコリンを基質として、PH変化を測定
する方法。 (2) 基質にチオコリンエステルを用い、遊離する
SH基を測定する方法。 (3) ベンゾイルコリンなどを基質とし、遊離する
コリンをコリンオキシダーゼを用い、H2O2と
して測定する方法。 などがある。これらのうち、(1)の方法が古くから
検査室に取り入れられている標準的な方法である
が、至適PHを維持できないとか、PH変化が必ずし
も指示薬の変色程度と平行しないことなどのため
に精度が悪く、(2)、(3)の方法にとつてかわられつ
つあるのが現状である。しかし、(2)では共存SH
化合物による誤差、(3)ではH2O2定量にまつわる
諸問題や発色系のフエノールによる妨害などの問
題があり、現在のところいずれも満足できるまで
には至つていない。 このような観点から、特開昭58−155099号公報
には、アセチルコリン、酢酸キナーゼ、アデノシ
ン三リン酸を含有するChE定量用試薬が提案され
ている。この試薬は精度が優れ、血中成分の影響
を受けないなど試薬としての高い性能を有してい
る。 しかしながら、ChE活性値が高い検体(血清)
を用い、これを生理的食塩水などで順次希釈して
作成する希釈系列のChE活性値を測定し、得られ
たChE活性値と血清の希釈率との相関を調べると
いわゆる血清希釈テストにおいて、ChE活性値が
約4000U/L付近から以上の領域で相関からはず
れる現象が認められ、この場合、検体を希釈して
再度測定しなければならない。また、この試薬
は、30℃における正常値範囲の上限が約3000U/
Lであるが、一般的に測定範囲の上限として正常
値上限の2倍程度が望ましいとされていることか
ら、約6000U/Lまでの測定範囲が強く要望され
ているのである。 本発明者らは、このような実状に鑑み、さらに
鋭意研究を重ねた結果、ChEの活性測定中に消費
されることなく蓄積されるアセチルリン酸が悪影
響を及ぼしていることを見出し、このアセチルリ
ン酸を消去するために、ホスホトランスアセチラ
ーゼとコエンザイム−Aを含有せしめると、試薬
の測定範囲の上限が飛躍的に上昇するという事実
を見出し、本発明に到達したのである。 すなわち、本発明は、基質としてのアセチルコ
リンと、コリンエステラーゼの作用で生成する酢
酸をアデノシン二リン酸とアセチルリン酸に変換
するためのアデノシン三リン酸及び酢酸キナーゼ
と、変換したアデノシン二リン酸を還元型ニコチ
ンアミド−アデニン・ジヌクレオチドの吸収の減
少に導くためのピルビン酸キナーゼ及び乳酸脱水
素酵素と、変換したアセチルリン酸を消去するた
めのホスホトランスアセチラーゼ及びコエンザイ
ム−Aとからなることを特徴とするChE定量用試
薬である。 本発明の試薬について説明すると、基質として
アセチルコリンを使用し、生体資料中のChEを作
用させると、基質は、酢酸とコリンとに分解す
る。ここに、酢酸キナーゼを作用させると、アデ
ノシン三リン酸(以下ATPという。)を補基質と
して酢酸はアセチルリン酸に変化する。この反応
式を下記に示す。 アセチルコリン+H2OChE ―――→ 酢酸+コリン …… 酢酸+ATP酢酸キナーゼ ――――――――→ アセチルリン酸+アデノシン二リン酸 …… 次いで、ここで生成したアセチルリン酸又はア
デノシン二リン酸(以下ADPという。)を定量す
ればChEの定量は完了するのである。 反応式で生成するアセチルリン酸を定量する
場合には、コエンザイム−Aとホスホトランスア
セチラーゼを作用させると、アセチルコエンザイ
ム−Aに変換し、その生成量を紫外部(233nm)
の吸光度として測定するか、あるいは生成するリ
ン酸を通常の方法で定量することで可能となる。
その反応を下記に示す。 アセチルリン酸+コエンザイム−Aホスホトランスアセ
チラーゼ ――――――――――――――――→ アセチルコエンザイム−A+リン酸 …… 上記反応式による測定は、紫外部領域では不
安定な波長(233nm)で測定しなければならな
い、あるいは、リン酸を定量する方法は血清中に
存在するリン酸の影響を受けるなどの欠点があ
り、一般的ではない。 一方、反応式により生成したADPは、以下
の反応式に従つて、ピルビン酸キナーゼと乳酸脱
水素酵素との共役酵素系により測定することがで
きる。この場合の反応式を下記に示す。 ADP+ホスホエノールピルビン酸ピルビン酸キナー
ゼ ―――――――――――――→ ATP+ピルビン酸 …… ピルビン酸+NADH乳酸脱水素酵素 ――――――――――→ 乳酸+NAD+ …… (但し、NADHは還元型β−ニコチンアミド−
アデニン・ジヌクレオド、NAD+は、酸化型β−
ニコチンアミド−アデニン・ジヌクレオドを表
す。) 上記反応式、で示された方法は、血清中共
存物質による影響を受けにくい紫外部吸収
(340nm)減少法であるため、コリンエステラー
ゼ測定法として望ましく、本測定原理に基づくコ
リンエステラーゼ定量用試薬は、極めて容易に高
精度の定量を行うことができる。また、ピルビン
酸キナーゼの作用により、生成ADPをATPに再
生することができるので、酢酸キナーゼの酢酸に
対する作用が増強され、極めて高感度の測定が可
能となるものである。 さらに本発明において、反応式により生成し
たアセチルリン酸を消去するために、この反応系
に反応式に示したホスホトランスアセチラーゼ
とコエンザイム−Aを共存させるものである。こ
の反応で生成するアセチルコエンザイム−Aは、
紫外部領域に吸収をもつが、その吸収極大は
233nmであり、NADHによる340nmにおける紫
外部吸収の減少を測定する本測定系に何ら悪影響
を及ぼさない。また、生成するリン酸も本測定系
に何ら悪影響を及ぼさない。これにより、酢酸キ
ナーゼ、ピルビン酸キナーゼ及び乳酸脱水素酵素
の共役酵素系を用いるコリンエステラーゼ定量用
試薬の性能を大幅に向上させることが可能とな
る。 本発明でいうホスホトランスアセチラーゼと
は、常用名であり、正式にはアセチルコエンザイ
ム−A;オルソホスフエイトトランスフエラーゼ
(EC2.3.1.8)である。 本発明を実施するためのホスホトランスアセチ
ラーゼとしては、微生物由来の各種のものを使用
することができるが、安定性が良好であるバチル
ス・ステアロサーモフイルス、ストレプトマイセ
ス・サーモアセチクム、アクロモバクタ−V−2
などのような好熱菌の産生する耐熱性のホスホト
ランスアセチラーゼを使用するのが有利である。
特にこれらの中では、精製の容易さ、比活性の高
さなどから、バチルス・ステアロサーモフイルス
からのものが最も好ましい。 本発明の試薬は、例えば特開昭58−155099号公
報に記載の試薬にホスホトランスアセチラーゼと
コエンザイム−Aとを含有せしめるが、その使用
量としては、例えばホスホトランスアセチラーゼ
は1〜100U/mlであればよく、5〜50U/mlが
好ましい。また、コエンザイム−Aは0.005〜1
mAであればよく、0.01〜0.5mMが好ましい。
その他の試薬の使用量としては、アセチルコリン
20〜200mM、酢酸キナーゼ5〜100U/ml、
ATP1.5〜15mM、ピルビン酸キナーゼ3〜
50U/ml、乳酸脱水素酵素1〜20U/ml、ホスホ
エノールピルビン酸0.1〜2mM、NADH0.1〜1
mM程度が適当である。 本発明の反応温度としては、通常の臨床化学検
査などに用いる温度が好適であり、例えば30℃の
温度で好都合に使用することができる。 また、本発明を実施するにあたつて、上記の試
薬構成成分すべてを一つの試薬としても、支障な
く使用することができるが、試薬構成成分を安定
させるため、酢酸キナーゼ、ピルビン酸キナー
ゼ、乳酸脱水素酵素、ホスホトランスアセチラー
ゼ、ATP、ホスホエノールピルビン酸、
NADH、マグネシウム塩を含有する第一試薬と、
アセチルコリン、コエンザイム−Aを含有する第
二試薬とから構成して使用することが望ましい。
そのときに、それぞれのPHは、第一試薬において
は、NADHに由来する340nmにおける吸光度の
安定性のためにPH8.0〜10.0、第二試薬において
はアセチルコリン、コエンザイム−Aの安定性の
ためにPH3.5〜5.5であることが望ましい。 さらには、所定の比率で第一、第二試薬を混合
した時にChEの至適PHであるPH7.0〜8.0になるよ
う第一、第二試薬の緩衝剤濃度を設定することが
望ましい。 本発明に使用する緩衝剤として、第一試薬にお
いては、例えばトリス(ヒドロキシメチル)アミ
ノメタン−HCl、bリス(ヒドロキシメチル)ア
ミノメタン−マレイン酸、N−2−ヒドロキシエ
チルピペラジン−N′−エタンスルホン酸−
NaOH、グリシン−KOH、トリエタノールアミ
ン塩酸−NaOHなば通常の使用範囲がPH8.0〜
10.0のものであればよい。 また、第二試薬に使用する緩衝剤としては、例
えば、フタル酸水素カリウム−HCl、クエン酸−
クエン酸ナトリウム、マレイン酸−NaOH、グ
リシン−HCl,3,3′−ジメチルグルタル酸−
NaOH、乳酸−乳酸ナトリウムなど通常の使用
範囲がPH3.5〜5.5のものであればよい。 次に本発明を実施例により具体的に説明する。 実施例 1 表1に示す第一試薬及び第二試薬からなるChE
定量用試薬を調製し、ChE活性値が6500U/Lの
標準血清を原液とした血清希釈テスト(標準血清
を生理食塩水で希釈し、2/10ずつ濃度の異なる血
清をサンプルとして調製した)を行つた。試薬
は、第一試薬2.4mlと第二試薬0.6mlを混合して、
最終反応PHが7.5となるように緩衝剤濃度を設定
した。 ChEの測定は、第一試薬2.4mlに対し、各希釈
倍率の標準血清サンプル0.02mlを加え、37℃で5
分間保温後、第二試薬0.6mlを加え、ChEの反応
を開始し、3分間にわたつてNADHの340nmに
おける吸収減少を追跡した。ChEの活性は、1分
間当たりの340nmにおける吸収減少速度を求め、
通常の計算方法からChE活性を算出した。 その結果を第1図に示すように6500U/Lまで
ChE活性測定値とサンプルの希釈系列の間にきれ
いな直線関係が得られた。このことは、本発明に
よる試薬の測定範囲が6500U/Lまであることを
示している。
【表】
比較例 1
表1に示した第一試薬中のホスホトランスアセ
チラーゼ及び第二試薬中のコエンザイム−Aを除
いた試薬を調製し、実施例1と同様のサンプルを
用いて血清希釈テストを行つた。その結果を第2
図に示す。第2図から、ChE活性測定値とサンプ
ル希釈系列の間には、約4000U/Lまでの直線関
係しか得られず、比較例1による試薬では、測定
範囲が4000U/Lまでの性能にあることを示して
いる。 実施例 2 実施例1で示した各試薬組成成分を一つの試薬
として調製した。各試薬組成成分の濃度は以下の
通りである。 トリス(ヒドロキシメチル) 80mM アミノメタン−マレイン酸緩衝液(PH7.5) 硫酸マグネシウム 10mM 塩化カリウム 25mM 硫酸アンモニウム 10mM ATP 5mM ホスホエノールピルビン酸 1mM NADH 0.26mM コエンザイム−A 0.01mM 酢酸キナーゼ(バチルス・ステアロサーモフイル
ス由来) 30U/ml ピルビン酸キナーゼ(ウサギ筋肉由来) 10U/ml 乳酸脱水素酵素(ウサギ筋肉由来) 5U/ml ホスホトランスアセチラーゼ(バチルス・ステア
ロサーモフイルス由来) 10U/mM 塩化アセチルコリン 60mM この反応試薬3.0mlを37℃、5分間保温した後、
実施例1で調製した血清サンプル0.02mlを加え、
ChEの反応を開始し、3分間にわたつて、
NADHの340nmにおける吸収減少を追跡した。
実施例1と同様の血清希釈テストの結果、第1図
と同様の結果を得た。
チラーゼ及び第二試薬中のコエンザイム−Aを除
いた試薬を調製し、実施例1と同様のサンプルを
用いて血清希釈テストを行つた。その結果を第2
図に示す。第2図から、ChE活性測定値とサンプ
ル希釈系列の間には、約4000U/Lまでの直線関
係しか得られず、比較例1による試薬では、測定
範囲が4000U/Lまでの性能にあることを示して
いる。 実施例 2 実施例1で示した各試薬組成成分を一つの試薬
として調製した。各試薬組成成分の濃度は以下の
通りである。 トリス(ヒドロキシメチル) 80mM アミノメタン−マレイン酸緩衝液(PH7.5) 硫酸マグネシウム 10mM 塩化カリウム 25mM 硫酸アンモニウム 10mM ATP 5mM ホスホエノールピルビン酸 1mM NADH 0.26mM コエンザイム−A 0.01mM 酢酸キナーゼ(バチルス・ステアロサーモフイル
ス由来) 30U/ml ピルビン酸キナーゼ(ウサギ筋肉由来) 10U/ml 乳酸脱水素酵素(ウサギ筋肉由来) 5U/ml ホスホトランスアセチラーゼ(バチルス・ステア
ロサーモフイルス由来) 10U/mM 塩化アセチルコリン 60mM この反応試薬3.0mlを37℃、5分間保温した後、
実施例1で調製した血清サンプル0.02mlを加え、
ChEの反応を開始し、3分間にわたつて、
NADHの340nmにおける吸収減少を追跡した。
実施例1と同様の血清希釈テストの結果、第1図
と同様の結果を得た。
第1図、第2図は標準血清の希釈倍率とChE活
性値との関係を示す図で、横軸に標準血清の希釈
倍率、縦軸にChE活性値を示す。
性値との関係を示す図で、横軸に標準血清の希釈
倍率、縦軸にChE活性値を示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 基質としてのアセチルコリンと、コリンエス
テラーゼの作用で生成する酢酸をアデノシン二リ
ン酸とアセチルリン酸に変換するためのアデノシ
ン三リン酸及び酢酸キナーゼと、変換したアデノ
シン二リン酸を還元型ニコチンアミド−アデニ
ン・ジヌクレオチドの吸収の減少に導くためのピ
ルビン酸キナーゼ及び乳酸脱水素酵素と、変換し
たアセチルリン酸を消去するためのホスホトラン
スアセチラーゼ及びコエンザイム−Aとからなる
ことを特徴とするコリンエステラーゼ定量用試
薬。 2 ホスホトランスアセチラーゼが、耐熱性のホ
スホトランスアセチラーゼである特許請求の範囲
第1項記載の試薬。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15475084A JPS6131099A (ja) | 1984-07-25 | 1984-07-25 | コリンエステラ−ゼ定量用試薬 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15475084A JPS6131099A (ja) | 1984-07-25 | 1984-07-25 | コリンエステラ−ゼ定量用試薬 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6131099A JPS6131099A (ja) | 1986-02-13 |
| JPH0573400B2 true JPH0573400B2 (ja) | 1993-10-14 |
Family
ID=15591090
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15475084A Granted JPS6131099A (ja) | 1984-07-25 | 1984-07-25 | コリンエステラ−ゼ定量用試薬 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6131099A (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58155099A (ja) * | 1982-03-12 | 1983-09-14 | Unitika Ltd | コリンエステラ−ゼ定量用試薬 |
-
1984
- 1984-07-25 JP JP15475084A patent/JPS6131099A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6131099A (ja) | 1986-02-13 |
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