JPH0573976A - 光磁気デイスク - Google Patents

光磁気デイスク

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JPH0573976A
JPH0573976A JP26253291A JP26253291A JPH0573976A JP H0573976 A JPH0573976 A JP H0573976A JP 26253291 A JP26253291 A JP 26253291A JP 26253291 A JP26253291 A JP 26253291A JP H0573976 A JPH0573976 A JP H0573976A
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film
magnetic field
magneto
recording
optical disk
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JP26253291A
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English (en)
Inventor
Toru Sasaki
徹 佐々木
Kunikazu Onishi
邦一 大西
Masaaki Kurebayashi
正明 榑林
Makoto Miyamoto
真 宮本
Yukio Fukui
幸夫 福井
Masayuki Inoue
雅之 井上
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 再生時に、記録層の情報信号を一旦再生層に
転写し、その後、再生層から磁気光学効果を用いて再生
することができ、記録時に、光強度変調でオーバーライ
トを行うことができる光磁気ディスクを提供する。 【構成】 透明基板9上に、保護膜である誘電体膜10
を形成し、その上に、記録膜4として、再生層である第
1磁性膜1と、記録層である第2磁性膜2と、補助層で
ある第3磁性膜と、を磁気的に結合し順次積層して形成
し、その上に、保護膜である誘電体膜11をスパッタリ
ングで形成して、光磁気ディスクを構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録層と再生層を少な
くとも有し、再生時に、記録層に記録されている情報信
号を一旦再生層に転写し、その後、再生層から磁気光学
効果を用いて再生し得る光磁気ディスクに関し、特に、
記録時に、光強度変調にて、古い情報信号を消去すると
同時に新たな情報信号を記録すること(即ち、オーバー
ライト)ができる光磁気ディスクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】再生時に、記録層の情報信号を一旦再生
層に転写し、その後、再生層から磁気光学効果を用いて
再生し得る光磁気ディスクは、従来、数多く提案されて
いる。そのなかで、図11,図12で示す光磁気ディス
クでは、読み取りスポットより小さい磁区の情報信号を
再生することが可能であり、記録容量を増やせるという
特徴がある。以下、これについて説明する。
【0003】図11は従来の光磁気ディスクにおける情
報信号の再生方法を説明するための説明図である。図1
1に示す光磁気ディスクは、記録膜が、保磁力の小さい
再生層と保磁力の大きい記録層とを磁気的に結合した多
層構造を成している。ここで、記録膜は、図面右から左
へ移動しており、図11は、その移動によって記録膜の
各層の磁化方向の状態が、どのように変化するかを示し
ている。
【0004】では、従来の光磁気ディスクにおける情報
信号の再生方法について説明する。図11に示す様に、
再生時には、まず、再生位置前に配置された初期磁界H
iを印加することにより、再生層に転写されていた情報
信号のみが消去される(即ち、再生層の磁化のみが一定
方向〔図面下向き〕に揃えられる)。次に、情報信号の
消去された再生層に、対物レンズ14によりレーザ光1
3を照射して、再生層の温度を上げると、再生層と記録
層との交換結合力により、記録層に記録されている情報
信号(上向きの磁化)が再生層に転写される。その時、
同時に、この転写された情報信号が磁気光学効果により
再生される。
【0005】図12に、図11のZ方向からみた、再生
層上の読み取りスポットの大きさと情報信号の磁区の大
きさとの関係を示す。図12において、50は情報信号
の磁区、51は初期磁界Hiの磁場領域、100はレー
ザ光13による読み取りスポットを示している。なお、
初期磁界Hiの磁場領域51の大きさは、実質的にはも
っと広範囲であり、読み取りスポット100と重らなけ
ればよい大きさである。
【0006】上記の再生方法によれば、レーザ光13の
照射範囲(即ち、読み取りスポット100の範囲)内で
あっても、記録層から再生層に情報信号が転写されない
限り、再生層からは情報信号が再生されないので、図1
2に示すように、読み取りスポット100の大きさに対
して、情報信号の磁区50の大きさを小さくすることが
可能であり、実質的に記録容量を増やすことが可能とな
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の光磁気ディスクにおいては、記録時にオーバーライト
を行おうとした場合、記録磁界を変調する磁界強度変調
で行うことはできるが、レーザ光を変調する光強度変調
で行うことができないという問題があった。本発明の目
的は、上記した従来技術の問題点を解決し、記録時に光
強度変調でオーバーライトを行うことのできる光磁気デ
ィスクを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明では、基板上に、再生層である第1磁性
膜と、記録層である第2磁性膜と、補助層である第3磁
性膜と、を磁気的に結合させつつ順次積層して、記録膜
を形成して成り、前記基板側よりレーザ光が照射される
と共に、その照射位置よりも先行する位置に初期磁界が
与えられ、再生時に、前記レーザ光が再生パワーにて照
射されることにより、前記第2磁性膜に記録されている
情報信号を一旦前記第1磁性膜に転写し、その後、該第
1磁性膜から磁気光学効果を用いて再生し得る光磁気デ
ィスクにおいて、前記レーザ光が再生パワーにて照射さ
れた際の前記記録膜の膜温度をTsとし、前記第1,第
2,第3磁性膜のキュリー温度をそれぞれTc1,Tc
2,Tc3としたとき、 Tc2>Ts、かつTc2<Tc1,Tc3 なる関係を満足し、前記初期磁界の大きさをHiとし、
前記第1,第2、第3の磁性膜の保磁力をHc1,Hc
2,Hc3とし、第1磁性膜が第2磁性膜から受ける交
換結合力をHex1とし、第2磁性膜が第1磁性膜から
受ける交換結合力と第3磁性膜から受ける交換結合力と
の和をHex2とし、第3磁性膜が第2磁性膜から受け
る交換結合力をHex3したとき、前記記録膜の膜温度
が室温Trとほぼ等しい場合に、 Hc1+Hex1,Hc3+Hex3<Hi<Hc2−
Hex2 なる関係を満足し、前記記録膜の膜温度がTsである場
合に、 Hc1<Hex1、かつHc2>Hex2 なる関係を満足するようにした。
【0009】
【作用】記録膜は、再生層である第1磁性膜と、記録層
である第2磁性膜と、補助層である第3磁性膜とを磁気
的に結合させた3層膜であり、情報信号の記録は、外部
から記録磁界Hwを与えつつ、レーザ光を高パワー,低
パワーで強度変調して行う。情報信号は、第2磁性膜の
磁化方向の違い(上向き磁化、下向き磁化)として記録
される。
【0010】記録時における高パワー照射時には、第
1,第2,第3磁性膜の膜温度が、第1,第2,第3磁
性膜のキュリー温度Tc1,Tc2,Tc3以上に上昇
するために、第1,第2,第3磁性膜の磁化方向は記録
磁界Hwで決定される方向となる。
【0011】一方、記録時における低パワー照射時に
は、第2磁性膜の膜温度が、キュリー温度Tc2付近に
上昇する。第2磁性膜の磁化方向は交換結合力Hex2
により第1,第3磁性膜の磁化方向で決定する方向とな
る。この方向は記録磁界Hwと逆方向であり、Hex2
−Hc2>Hwを満足している。なお、第1,第3磁性
膜の磁化方向は、レーザ光照射以前(膜温度が室温T
r)において、初期磁界発生手段より生じる初期磁界H
iと同じ方向となっている。このとき Hc1+Hex1,Hc3+Hex3<Hi<Hc2−
Hex2 を満足している。
【0012】情報信号の再生は、レーザ光のパワーとし
て、前述の低パワーよりさらに低いパワー(再生パワ
ー)で行う。上記したように、再生層である第1磁性膜
は、レーザ光照射以前において、初期磁界発生手段より
生じる初期磁界Hiと同じ方向に揃えられる。そして、
再生パワーで照射された記録膜は、温度が上昇して Hc1<Hex1 を満足することにより、第1磁性膜に交換結合力によっ
て第2磁性膜の磁化が転写される。そして、第1磁性膜
の磁化が磁気光学効果により再生される。
【0013】従って、本発明によれば、再生時に、記録
層の情報信号を一旦再生層に転写し、その後、再生層か
ら磁気光学効果を用いて再生することができ、記録時
に、光強度変調でオーバーライトを行うことができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1は本発明の第1の実施例としての光磁
気ディスクの膜構成を示す構成図である。本実施例にお
いては、図1に示すように、透明基板9上に、保護膜で
ある誘電体膜10を形成し、その上に、記録膜4とし
て、再生層である第1磁性膜1と、記録層である第2磁
性膜2と、補助層である第3磁性膜と、を磁気的に結合
させつつ順次積層して形成し、その上に、保護膜である
誘電体膜11をスパッタリングで形成して、光磁気ディ
スク12を作成している。
【0015】図2は図1の光磁気ディスク12に対し情
報信号を記録・再生するための記録再生装置の概略を示
す模式図である。図2において、光磁気ディスク12を
はさんで、下側に、光磁気ディスク12の記録膜4上に
レーザ光13を集光する対物レンズ14を少なくとも有
する光ヘッド7を、上側に、レーザ光の集光位置(X
1)に記録磁界Hwを与える記録磁界発生手段6を、そ
れぞれ、設けてある。そして、レーザ光の集光位置(X
1)から一定距離Lだけ離れた位置(X2)に記録磁界
Hwとは逆方向の磁界である初期磁界Hiを与える記録
磁界発生手段5を設けてある。
【0016】図3は図1の光磁気ディスク12における
記録膜4を構成する磁性膜1〜3の膜温度Tと保磁力H
との関係、及び記録磁界Hwと初期磁界Hiの大きさを
示す特性図である。
【0017】図3において、1は第1磁性膜1の特性、
2は第2磁性膜2の特性、3は第3磁性膜3の特性であ
る。また、Trは室温、Tsはレーザ光13が再生パワ
ーにて照射された際の記録膜4の温度である。また、T
eはレーザ光13が記録パワーにおける低パワーにて照
射された際の記録膜4の温度で、ほぼ第2磁性膜2のキ
ュリー温度Tc2となる。また、Twはレーザ光13が
記録パワーにおける高パワーにて照射された際の記録膜
4の温度で、ほぼ第1磁性膜1及び第3磁性膜3のキュ
リー温度Tc1,Tc3となる。
【0018】なお、初期磁界Hiの大きさは、第1〜第
3磁性膜1〜3の保磁力をHc1,Hc2,Hc3と
し、第1磁性膜1が第2磁性膜2から受ける交換結合力
をHex1とし、第2磁性膜2が第1磁性膜1から受け
る交換結合力と第3の磁性膜3から受ける交換結合力と
の和をHex2とし、第3磁性膜3が第2磁性膜2から
受ける交換結合力をHex3とすると、室温Trでの記
録膜4の温度において、 Hc1+Hex1,Hc3+Hex3<Hi<Hc2−
Hex2……(数1) を満足するように設定されている。
【0019】この結果、室温Trでの記録膜4の温度で
は、レーザ光の集光位置(X1)から一定距離Lだけ離
れた位置(X2)に設けられた記録磁界発生手段5で与
えられる初期磁界Hiにより、第1磁性膜1及び第3磁
性膜3の磁化方向は、初期磁界Hiの方向に揃えられ
る。
【0020】また、記録磁界Hwの大きさは、第1,第
3の磁性膜1,3の保磁力をHc1,Hc3とすると、
レーザ光13が記録パワーにおける低パワーにて照射さ
れた際の記録膜4の温度Te(即ち、第2磁性膜2のキ
ュリー温度Tc2)において、 Hc1,Hc3>Hw を満足するように設定されている。
【0021】以上ような構成を成し、特性を持つ光磁気
ディスク12における再生方法及び書き換え方法につい
て、図4を用いて詳細に説明する。図4は図1の光磁気
ディスク12における情報信号の再生方法及び書き換え
方法を説明するための説明図である。
【0022】ここで、記録膜は、図面右から左へ移動し
ており、図4は、その移動によって記録膜の各層の磁化
方向の状態が、どのように変化するかを示している。即
ち、位置xaでの磁化方向の状態が、一定時刻後にどう
変化したかを示している。なお、簡単のため、以下、上
向き磁化を”1”、下向き磁化を”−1”と記する。
【0023】では、まず、情報信号の再生方法につい
て、図4(a)を用いて説明する。図4(a)に示す様
に、再生時(即ち、再生モード)では、まず、位置Xa
において、第1〜第3磁性膜1〜3の磁化が”1”の状
態であるとすると、位置Xb(レーザ光の集光位置から
一定距離Lだけ離れた位置)において、数式1を満足す
る初期磁界Hiにより、第1磁性膜1及び第3磁性膜3
の磁化が初期磁界Hiの方向、即ち、”−1”に揃えら
れる。そして、位置Xbでの磁化の状態は位置Xcまで
保持されるが、位置Xdにおいては、対物レンズ14に
よって照射されたレーザ光13により、再生パワーで記
録膜4が温度Trから上昇して、 Hc1<Hw+Hex1 Hc2+Hw>Hex2 を満足する温度Tsになるため、第1磁性膜1の磁化”
−1”は、交換結合力により第2磁性膜2の磁化”1”
が転写され、”1”となる。その時、同時に、この転写
された磁化”1”が磁気光学効果により再生される。こ
うして、第2磁性膜2の磁化状態を再生することができ
る。
【0024】以上の再生方法によれば、光学系(光の波
長、対物レンズの開口数)で決まる読み取りスポット1
00より小さい(約半分程度)の磁区の情報信号が再生
可能となり、記憶容量を増量することが可能となる。
【0025】次に、情報信号の書き換え方法について、
図4(b),(c)を用いて説明する。記録時(即ち、
書き換えモード)には、レーザ光13の記録パワーを高
パワーと低パワーとの間で変調して、オーバーライトを
行っている。
【0026】まず、レーザ光13の記録パワーが高パワ
ーである場合について説明する。図4(b)に示す様
に、位置Xaにおいて、第1〜第3磁性膜1〜3の磁化
が”−1”の状態であるとすると、位置Xbにおいて
も、その状態は保持される。位置Xcにおいては、対物
レンズ14によって照射されたレーザ光13により、記
録パワーにおける高パワーで、記録膜4が温度Trから
温度Tw(第1磁性膜1及び第3磁性膜3のキュリー温
度Tc1,Tc3)以上まで上昇し、第1〜第3磁性膜
1〜3がすべて無磁化状態(以下、無磁化状態を”0”
と記する。)となる。そして、冷却過程で生じる磁化が
記録磁界Hwの方向、即ち、”1”に揃えられる。この
際、レーザ光13の記録パルス幅を短くすることによ
り、情報信号の磁区の大きさを制御することが可能とな
る。
【0027】次に、レーザ光13の記録パワーが低パワ
ーである場合について説明する。図4(c)に示す様
に、まず、位置Xaにおいて、第1〜第3磁性膜1〜3
の磁化が”1”の状態であるとすると、位置Xb(レー
ザ光の集光位置から一定距離Lだけ離れた位置)におい
て、数式1を満足する初期磁界Hiにより、第1磁性膜
1及び第3磁性膜3の磁化が初期磁界Hiの方向、即
ち、”−1”に揃えられる。位置Xcにおいては、対物
レンズ14によって照射されたレーザ光13により、記
録パワーにおける低パワーで、記録膜4が温度Trから
温度Te(第2磁性膜2のキュリー温度Tc2)以上ま
で上昇し、第2の磁性膜2が無磁化状態”0”となる。
そして、冷却過程で生じる磁化が、第1,第3の磁性膜
1,3との交換結合力Hex2が記録磁界Hwより大き
いことにより、記録磁界Hwの方向とは逆の方向、即
ち、”−1”に揃えられる。
【0028】こうして、レーザ光13の強度変調(即
ち、光強度変調)にて、第2磁性膜2に情報信号の消去
と同時に記録を行うこと(即ち、オーバーライト)が可
能となる。
【0029】以上詳細に説明したように、本実施例によ
れば、再生時には、情報信号を記録層である第2磁性膜
2から一旦再生層である第1磁性膜1に転写し、その
後、第1磁性膜1から磁気光学効果を用いて再生するこ
とができ、記録時には、光強度変調で情報信号のオーバ
ーライトを行うことができる。
【0030】また、本実施例においては、第1磁性膜1
のキュリー温度Tc1が第3磁性膜3のキュリー温度T
c3より低いが、Tc3以上であってもよい。この場合
には、レーザ光13の記録パワーが高パワーである場
合、第2磁性膜2及び第3磁性膜3の膜温度がキュリー
温度Tc2,Tc3以上に上昇するため、第2磁性膜2
及び第3磁性膜3の磁化は、記録磁界Hwで、その磁化
方向が決定される。また、第1磁性膜1の磁化は、その
後の冷却過程において第2磁性膜2の磁化が転写され、
その磁化方向は第2,第3磁性膜2,3と同じ方向に揃
えられる。
【0031】次に、本発明の第2の実施例としての光磁
気ディスクについて説明する。本実施例では、情報信号
の再生のみを行う再生専用装置で用いられる場合を念頭
に置いており、そのため、その膜構成は、前述の第1の
実施例、即ち、図1に示したのと同様であるが、外部か
ら与えられる記録磁界は無く、さらに、外部から与えら
れる初期磁界の大きさが前述の第1の実施例とは異なっ
ている。
【0032】図5は本実施例の光磁気ディスクにおける
記録膜4を構成する磁性膜1〜3の膜温度Tと保磁力H
との関係、及び記録磁界Hwと初期磁界Hi’の大きさ
を示す特性図である。
【0033】本実施例において、初期磁界Hi’の大き
さは、室温Trでの記録膜4の温度において、第1〜第
3磁性膜1〜3の保磁力をHc1,Hc2,Hc3と
し、第1磁性膜1が第2磁性膜2から受ける交換結合力
をHex1とし、第2磁性膜2が第1磁性膜1から受け
る交換結合力と第3の磁性膜3から受ける交換結合力と
の和をHex2とし、第3磁性膜3が第2磁性膜2から
受ける交換結合力をHex3とすると、 Hc1+Hex1<Hi’<Hc2+Hex2,Hc3
+Hex3…(数2) を満足するように設定されている。
【0034】この結果、室温Trでの記録膜4の温度で
は、レーザ光の集光位置(X1)から一定距離Lだけ離
れた位置(X2)に設けられた記録磁界発生手段5で与
えられる初期磁界Hi’により、第1磁性膜1の磁化方
向のみが初期磁界Hiの方向に揃えられる。また、記録
磁界Hwは原理的に必要と無くなる。
【0035】以上ような構成を成し、特性を持つ本実施
例の光磁気ディスクにおける再生方法について、図6を
用いて詳細に説明する。図6は本実施例の光磁気ディス
クにおける情報信号の再生方法を説明するための説明図
である。
【0036】ここで、記録膜は、図面右から左へ移動し
ており、図6は、その移動によって記録膜の各層の磁化
方向の状態が、どのように変化するかを示している。即
ち、位置xaでの磁化方向の状態が、一定時刻後にどう
変化したかを示している。なお、”1”,”−1”の意
味については図4の場合と同様である。
【0037】図6に示す様に、再生時(即ち、再生モー
ド)では、まず、位置Xaにおいて、第1〜第3磁性膜
1〜3の磁化が”1”の状態であるとすると、位置Xb
(レーザ光の集光位置から一定距離Lだけ離れた位置)
において、数式2を満足する初期磁界Hi’により、第
1磁性膜1の磁化のみが初期磁界Hiの方向、即ち、”
−1”に揃えられる。そして、位置Xbでの磁化の状態
は位置Xcまで保持されるが、位置Xdにおいては、対
物レンズ14によって照射されたレーザ光13により、
再生パワーで記録膜4が温度Trから上昇して、 Hc1<Hex1 Hc2<Hex2 を満足する温度Tsになるため、第1磁性膜1の磁化”
−1”は、交換結合力により第2磁性膜2の磁化”1”
が転写され、”1”となる。その時、同時に、この転写
された磁化”1”が磁気光学効果により再生される。こ
うして、第2磁性膜2の磁化状態を再生することができ
る。
【0038】以上説明したように、情報信号の再生のみ
を行う再生専用装置で用いられることを念頭に置く場合
は、本実施例のように、外部から与えられる初期磁界の
大きさを小さく設定することにより、第2磁性膜2の保
磁力Hc2が初期磁界Hi’より充分大きくなるため、
室温Trがある程度上昇しても、記録された情報信号を
安定に保持できる等の利点がある。
【0039】次に、本発明の第3の実施例としての光磁
気ディスクについて説明する。図7及び図9はそれぞれ
本実施例の光磁気ディスクを収納するディスクカートリ
ッジの断面を示す断面図である。即ち、図7は、光ヘッ
ド7を用いて、本実施例の光磁気ディスク20のB面で
ある光磁気ディスク20aを再生(または記録)する場
合のディスクカートリッジ23の断面を示し、一方、図
9は、光ヘッド7を用いて、本実施例の光磁気ディスク
20のA面である光磁気ディスク20aを再生(または
記録)する場合のディスクカートリッジ23の断面を示
している。また、図8は、図7をZ方向からみた正面図
であり、図10は、図9をZ方向からみた正面図であ
る。
【0040】本実施例の光磁気ディスク20は、両面再
生型であり、前述の第1の実施例で説明した光磁気ディ
スク12を2枚(光磁気ディスク20a、20b)貼り
あわせた構造を成しており、ディスクカートリッジ23
に収納されている。また、ディスクカートリッジ23
は、両面に開口部21a,21bを有し、ディスクカー
トリッジ23の内壁には、磁性体22a1と22a2で
構成された第1初期磁界発生手段22a1と、磁性体2
2b1と22b2で構成された第2初期磁界発生手段2
2bが、第1、第2初期磁界発生手段22bから発生す
る初期磁界Hi1とHi2の大きさが等しく、かつ方向
が逆方向となるように、設けられている。
【0041】ディスク回転方向が一定(J方向)とする
と、図7と図8に示すB面である光磁気ディスク20b
を再生(または記録)する場合、第2の初期磁化発生手
段22bから発生するHi2(図面中上向き)が初期磁
界として作用する。
【0042】一方、図9と図10に示すA面である光磁
気ディスク20aを再生(または記録)する場合、ディ
スク回転方向が同じため、第1の初期磁化発生手段22
aから発生するHi1(図面中上向き)が初期磁界とし
て作用する。これにより、光磁気ディスク20a,20
bに対して、同じ方向の初期磁界を得ることができる。
【0043】本実施例では、初期磁化発生手段22a,
22bを光磁気ディスク20に対して対局して配置した
が、これに限るものではなく、要するに初期磁界Hi1
とHi2の大きさが等しく、かつ方向が逆方向となるよ
うに、第1,第2の初期磁化発生手段22a,22bを
一定間隔離して具備されていればよい。また、ディスク
カートリッジそのものをこのように作成してもよい。記
録磁界Hwをこの方法でディスクカートリッジに具備し
てもよい。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、再生時に、記録層に記
録されている情報信号を一旦再生層に転写し、その後、
再生層から磁気光学効果を用いて再生し得る光磁気ディ
スクにおいて、記録時に光強度変調でオーバーライトを
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例としての光磁気ディスク
の膜構成を示す構成図である。
【図2】図1の光磁気ディスクに対し情報信号を記録・
再生するための記録再生装置の概略を示す模式図であ
る。
【図3】図1の光磁気ディスクにおける記録膜を構成す
る磁性膜の膜温度と保磁力との関係、及び記録磁界と初
期磁界の大きさを示す特性図である。
【図4】図1の光磁気ディスクにおける情報信号の再生
方法及び書き換え方法を説明するための説明図である。
【図5】本発明の第2の実施例としての光磁気ディスク
における記録膜を構成する磁性膜の膜温度と保磁力との
関係、及び記録磁界と初期磁界の大きさを示す特性図で
ある。
【図6】本発明の第2の実施例としての光磁気ディスク
における情報信号の再生方法を説明するための説明図で
ある。
【図7】本発明の第3の実施例としての光磁気ディスク
を収納するディスクカートリッジの断面を示す断面図で
ある。
【図8】図7をZ方向からみた正面図である。
【図9】本発明の第3の実施例としての光磁気ディスク
を収納するディスクカートリッジの断面を示す断面図で
ある。
【図10】図9をZ方向からみた正面図である。
【図11】従来の光磁気ディスクにおける情報信号の再
生方法を説明するための説明図である。
【図12】図11のZ方向からみた再生層上の読り取り
スポットの大きさと情報信号の磁区の大きさとの関係を
示す説明図である。
【符号の説明】
1…第1磁性膜、2…第2磁性膜、3…第3磁性膜、4
…記録膜、5…初期磁界発生手段、6…記録磁界発生手
段、7…光ヘッド、8…ディスクカートリッジ。
フロントページの続き (72)発明者 宮本 真 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像メデイア研究所内 (72)発明者 福井 幸夫 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像メデイア研究所内 (72)発明者 井上 雅之 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像メデイア研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、再生層である第1磁性膜と、
    記録層である第2磁性膜と、補助層である第3磁性膜
    と、を磁気的に結合させつつ順次積層して、記録膜を形
    成して成り、前記基板側よりレーザ光が照射されると共
    に、その照射位置よりも先行する位置に初期磁界が与え
    られ、再生時に、前記レーザ光が再生パワーにて照射さ
    れることにより、前記第2磁性膜に記録されている情報
    信号を一旦前記第1磁性膜に転写し、その後、該第1磁
    性膜から磁気光学効果を用いて再生し得る光磁気ディス
    クにおいて、 前記レーザ光が再生パワーにて照射された際の前記記録
    膜の膜温度をTsとし、前記第1,第2,第3磁性膜の
    キュリー温度をそれぞれTc1,Tc2,Tc3とした
    とき、 Tc2>Ts、かつTc2<Tc1,Tc3 なる関係を満足し、 前記初期磁界の大きさをHiとし、前記第1,第2、第
    3の磁性膜の保磁力をHc1,Hc2,Hc3とし、第
    1磁性膜が第2磁性膜から受ける交換結合力をHex1
    とし、第2磁性膜が第1磁性膜から受ける交換結合力と
    第3磁性膜から受ける交換結合力との和をHex2と
    し、第3磁性膜が第2磁性膜から受ける交換結合力をH
    ex3したとき、前記記録膜の膜温度が室温Trとほぼ
    等しい場合に、 Hc1+Hex1,Hc3+Hex3<Hi<Hc2−
    Hex2 なる関係を満足し、 前記記録膜の膜温度がTsである場合に、 Hc1<Hex1、かつHc2>Hex2 なる関係を満足することを特徴とする光磁気ディスク。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光磁気ディスクにおい
    て、前記初期磁界の大きさを、Hiに代えて、前記記録
    膜の膜温度が室温Trとほぼ等しい場合に、 Hc1+Hex1<Hi’<Hc2+Hex2、Hc3
    +Hex3 なる関係を満足するHi’としたことを特徴とする光磁
    気ディスク。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の光磁気ディス
    クにおいて、記録時に、前記レーザ光が高パワーまたは
    低パワーの記録パワーにて照射され、かつ該レーザ光の
    照射位置に記録磁界が与えられると共に、 前記レーザ光が高パワーにて照射された際の前記記録膜
    の膜温度をTwとし、前記レーザ光が低パワーにて照射
    された際の前記記録膜の膜温度をTeとし、前記記録磁
    界の大きさをHwとしたとき、 前記記録膜の膜温度がTwである場合に、 Hc3<Hw なる関係を満足し、 前記記録膜の膜温度がTeである場合に、 Hc3>Hw なる関係を満足し、 前記レーザ光の記録パワーが高パワーと低パワーとの間
    で変調されることにより、オーバーライトを可能とした
    ことを特徴とする光磁気ディスク。
  4. 【請求項4】 ディスクカートリッジ内に収納されると
    共に、一定磁界を発生する一定磁界発生手段を情報信号
    の再生あるいは書き換えを行う際に必要とする両面再生
    型の光磁気ディスクにおいて、前記一定磁界発生手段が
    前記ディスクカートリッジに設けられていることを特徴
    とする光磁気ディスク。
  5. 【請求項5】 ディスクカートリッジ内に収納されると
    共に、一定磁界を発生する一定磁界発生手段を情報信号
    の再生あるいは書き換えを行う際に必要とする両面再生
    型の光磁気ディスクにおいて、前記一定磁界発生手段
    は、少なくとも第1の一定磁界発生手段と第2の一定磁
    界発生手段とから成り、前記ディスクカートリッジに設
    けられていると共に、前記第1の一定磁界発生手段から
    発生される第1の一定磁界と前記第2の一定磁界発生手
    段から発生される第2の一定磁界は、互いに、その大き
    さが等しく、その方向が逆向きであることを特徴とする
    光磁気ディスク。
  6. 【請求項6】 請求項4または5に記載の光磁気ディス
    クにおいて、前記一定磁界発生手段から発生される一定
    磁界は、レーザ光の照射されない所定位置における記録
    膜の磁化方向を反転するために用いることを特徴とする
    光磁気ディスク。
  7. 【請求項7】 請求項1,2または3に記載の光磁気デ
    ィスクにおいて、当該光磁気ディスクは、前記初期磁界
    として一定磁界を発生する一定磁界発生手段を有するデ
    ィスクカートリッジ内に収納されることを特徴とする光
    磁気ディスク。
  8. 【請求項8】 請求項1,2または3に記載の光磁気デ
    ィスクにおいて、当該光磁気ディスクは、前記初期磁界
    として一定磁界を発生する第1及び第2の一定磁界発生
    手段を有するディスクカートリッジ内に収納されると共
    に、前記第1の一定磁界発生手段から発生される第1の
    一定磁界と前記第2の一定磁界発生手段から発生される
    第2の一定磁界は、互いに、その大きさが等しく、その
    方向が逆向きであることを特徴とする光磁気ディスク。
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